JP7768054B2 - シリコンウェーハ及びシリコン単結晶のインゴットの育成方法 - Google Patents
シリコンウェーハ及びシリコン単結晶のインゴットの育成方法Info
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Description
酸素濃度が5×1017atoms/cm3以下で、
抵抗率が30Ωcm以上1000Ωcm以下であるシリコンウェーハ。
アンチモン濃度が1.0×1012atoms/cm3以上1.1×1014atoms/cm3以下である、上記(1)に記載のシリコンウェーハ。
アンチモン濃度は、ウェーハの中心部よりも外周部において低い、上記(1)から(3)の何れか一つに記載のシリコンウェーハ。
ウェーハの外周部のアンチモン濃度とウェーハの中心部のアンチモン濃度との比が0.90以上0.97以下である、上記(1)から(4)の何れか一つに記載のシリコンウェーハ。
前記シリコン融液に磁場を印加するとともに、
前記シリコン単結晶インゴットの引上げ量の増大に伴って前記シリコン単結晶インゴット中のアンチモン濃度を低下させる、シリコン単結晶インゴットの育成方法。
前記炉内の圧力は60Torr以下とし、
前記アルゴンガスの流量は、100L/min以上とする、上記(6)に記載のシリコン単結晶インゴットの育成方法。
図1に示した育成装置100を用い、チョクラルスキー法によって直径200mm、直胴長1500mmであるシリコン単結晶インゴットを育成した。まず坩堝12に原料となるポリシリコン塊とn型のドーパントとしてリン(P)を投入し、アルゴン雰囲気中でポリシリコンおよびリンを溶解した。次に、溶解させたシリコン融液中にn型のドーパントとしてアンチモン(Sb)を添加してアンチモンを溶解させた原料融液13を生成した。なお、本実施例では、リン(P)とアンチモン(Sb)以外のドーパントは添加していない。
n型のドーパントとしてアンチモンのみを用い、原料融液13調製時におけるアンチモン濃度を5.41×1013atoms/cm3とした以外は、実施例1と同様にして比較例2に係るシリコン単結晶インゴットを育成した。
n型のドーパントとしてリンのみを用い、原料融液13調製時におけるリン濃度を5.34×1013atoms/cm3とした以外は、実施例1と同様にして比較例2に係るシリコン単結晶インゴットを育成した。
実施例1及び比較例1,2の各ウェーハについて、四探針法により、各ウェーハの径方向における中心(中心部の一例)の抵抗率を測定した。
所定の抵抗率規格内となる結晶歩留まりを求めた。結晶歩留まりは、所定の抵抗範囲内のブロック長[mm]を全ブロック長(結晶長L、図2参照)[mm]で割った値と定義する。抵抗率規格は、各ウェーハにおいて測定された抵抗率が、目標とした抵抗値50Ω・cmに対して、前後10%の範囲内、前後8%の範囲内及び前後5%の範囲内となる場合を良品とした場合について求めた。そして、抵抗率規格を50Ω・cmに対して前後10%の範囲内となる場合を良品とした場合における比較例2の歩留まりを1とし、実施例1及び比較例1,2の各抵抗率規格における歩留まりの値を規格化した歩留比率について整理したグラフを図4に示す。
なお、実施例1及び比較例1,2の各ウェーハ(切り出した全てのウェーハ)について、ASTM F121-1979に準拠して酸素濃度を測定したところ、いずれも、4×1017atoms/cm3以下の極低酸素のウェーハであった。
実施例1の各ウェーハについて、その径方向における中心のアンチモン濃度とリン濃度とを二次イオン質量分析法(SIMS)を用いて測定し、アンチモン濃度とリン濃度との比率(アンチモン濃度をリン濃度で除した値、以下、Sb/P濃度比と称する)を求めた。Sb/P濃度比を固化率で整理したグラフを図5に示す。なお、実施例1の各ウェーハは、いずれも、リン濃度は1.0×1012atoms/cm3以上1.1×1014atoms/cm3以下、であり、アンチモン濃度は1.0×1012atoms/cm3以上1.1×1014atoms/cm3以下であった。
また、実施例1の各ウェーハ(ただし、抵抗値50Ω・cmに対して前後10%の範囲内である抵抗率規格内のウェーハ)について、ウェーハ外周から内側5mmを除いた面内領域において、ウェーハの中心から径方向に沿って5mmピッチでアンチモン濃度とリン濃度とを測定した。アンチモン濃度とリン濃度とをウェーハの中心からの径方向に沿った距離(ウェーハの面内位置)で整理したグラフを図6に示す。なお、図6では、アンチモン及びリンのそれぞれのドーパントの濃度について、ウェーハの中心におけるそれぞれのドーパントの濃度の値を1として規格化したドーパント濃度比として示している。また、図6では、実施例1の各ウェーハの平均値を示している。
実施例1の各ウェーハについては、更に、上記の二次イオン質量分析法(SIMS)により径方向におけるウェーハの中心の窒素濃度を測定した。各ウェーハの窒素濃度は、1×1013atoms/cm3以上1×1015atoms/cm3以下であった。
上述のリン、アンチモン及び窒素の濃度測定時において、その他の不可避不純物(例えば、アルミニウム)であって、1×1013atoms/cm3以上検出されたものはなかった。
更に、実施例1の各ウェーハについて、ウェーハ外周から内側5mmを除いた面内領域において、ウェーハの中心から径方向に沿って2mmピッチで抵抗率を測定した。抵抗率は、四探針法により測定した。そして、抵抗率の測定結果から、抵抗率の面内ばらつきを示すRRG(径方向抵抗率分布)を求めた。抵抗率の最大値をρMax、最小値をρMinとした場合、RRGは次式(1)により求めた。
実施例1の各ウェーハについて、COPと転位クラスタの評価を行った。COPの評価は、シリコンウェーハに対して、SC-1洗浄(即ち、アンモニア水と過酸化水素水と超純水とを1:1:15で混合した混合液による洗浄)を行い、洗浄後のシリコンウェーハ表面を、表面欠陥検査装置としてKLA-Tencor社製、Surfscan SP-1を用いて観察評価し、表面ピットと推定される輝点欠陥(LPD:Light Point Defect)を特定する。その際、観察モードはObliqueモード(斜め入射モード)とし、表面ピットの推定は、Wide/Narrowチャンネルの検出サイズ比に基づいて行う。こうして特定されたLPDに対し、原子間力顕微鏡(AFM:Atomic Force Microscope)を用いてCOPか否かを評価した。転位クラスタの評価は、セコエッチング後のシリコンウェーハ表面の目視検査により確認した。セコエッチングを行う処理液はHF=100cm3、K2Cr2O7=50g(0.15mol/L)のものとした。その結果、実施例1の各ウェーハにはCOP及び転位クラスタは観察されなかった。
(1)上記実施形態では、原料融液13に印可する磁場は、カプス磁場であることが好ましく、図1では、磁石21が、カスプ磁場を印加する一対のコイル22を有する場合を例示して説明した。しかし、原料融液13に印可する磁場は、カプス磁場に限られず、横磁場であってもよい。
11 :チャンバ(炉)
11a :供給口
11b :排気口
12 :坩堝(石英坩堝)
13 :原料融液(シリコン融液)
14 :ヒーター
15 :坩堝回転機構
16 :インゴット(シリコン単結晶インゴット)
16a :上端部
16b :下端部
17 :種結晶
18 :種結晶保持器
19 :ワイヤーロープ
20 :巻取り機構
21 :磁石
22 :コイル
L :結晶長
Claims (9)
- ドーパント元素としてリンとアンチモンを含有し、
リン濃度が1.0×1012atoms/cm3以上1.1×1014atoms/cm3以下、
アンチモン濃度が1.0×1012atoms/cm3以上1.1×1014atoms/cm3以下、及び、
酸素濃度が5×1017atoms/cm3以下で、
その他の不純物の元素(ただし、窒素は除く)の濃度がそれぞれ1×10 13 atoms/cm 3 未満であり、
抵抗率が30Ωcm以上1000Ωcm以下であるシリコンウェーハ。 - アンチモン濃度がリン濃度の50%以上200%以下である、請求項1に記載のシリコンウェーハ。
- リン濃度は、ウェーハの中心部よりも外周部において低く、
アンチモン濃度は、ウェーハの中心部よりも外周部において低い、請求項1又は2に記載のシリコンウェーハ。 - ウェーハの外周部のリン濃度とウェーハの中心部のリン濃度との比が0.93以上1.00以下、且つ、
ウェーハの外周部のアンチモン濃度とウェーハの中心部のアンチモン濃度との比が0.90以上0.97以下である、請求項1又は2に記載のシリコンウェーハ。 - 窒素濃度が1×10 13 atoms/cm 3 以上1×10 15 atoms/cm 3 以下である請求項1又は2に記載のシリコンウェーハ。
- リン及びアンチモンのみが添加されたシリコン融液からシリコン単結晶インゴットを引き上げるシリコン単結晶インゴットの育成方法であって、
前記シリコン融液に磁場を印加するとともに、
前記シリコン単結晶インゴットの引上げ量の増大に伴って前記シリコン単結晶インゴット中のアンチモン濃度を低下させる、シリコン単結晶インゴットの育成方法。 - 前記シリコン融液が収容された炉内にアルゴンガスを通流させ、
前記炉内の圧力は60Torr以下とし、
前記アルゴンガスの流量は、100L/min以上とする、請求項6に記載のシリコン単結晶インゴットの育成方法。 - ポリシリコン原料とリンとを溶解した溶解液にアンチモンを添加して前記シリコン融液を調製する請求項6又は7に記載のシリコン単結晶のインゴットの育成方法。
- 前記磁場をカスプ磁場方式で印加する、請求項6又は7に記載のシリコン単結晶のインゴットの育成方法。
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