JP7772111B2 - 静電チャック装置 - Google Patents
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Description
このサセプタは、プラズマ中での使用に耐え、かつ高温での使用に耐え得る必要があることから、耐プラズマ性に優れ、熱伝導率が大きいことが要求される。このようなサセプタとしては、耐プラズマ性、熱伝導性に優れたセラミックス焼結体からなるサセプタが使用されている。
図1は、本実施形態のサセプタを示す断面図である。図1に示すように、本実施形態のサセプタ1は、導電性物質を含む一対のセラミックス板2,3と、一対のセラミックス板2,3の間に介在する電極4と、電極4に接するように、セラミックス板2を貫通して設けられる給電端子5と、を備えている。
以下、セラミックス板2を第1のセラミックス板2、セラミックス板3を第2のセラミックス板3と言う。
図1に示すように、サセプタ1は、第1のセラミックス板2と、電極4と、第2のセラミックス板3とがこの順に積層されている。すなわち、サセプタ1は、第1のセラミックス板2と第2のセラミックス板3が、電極4を介して、接合一体化されてなる接合体である。
第1のセラミックス板2および第2のセラミックス板3の厚さは、特に限定されず、セラミックス接合体1の用途に応じて適宜調整される。
第1のセラミックス板2および第2のセラミックス板3を構成する絶縁性物質の平均一次粒子径が0.5μm以上3.0μm以下であれば、緻密で耐電圧性が高く、耐久性の高い第1のセラミックス板2および第2のセラミックス板3を得ることができる。
電極4が、導電性物質と絶縁性物質からなることにより、第1のセラミック板2および、第2のセラミック板3との接合強度並びに、電極としての機械的強度が強くなる。
電極4に含まれる絶縁性物質が、酸化アルミニウム(Al2O3)であることにより、高温での誘電特性、高耐食性、耐プラズマ性、耐熱性が保たれる。
給電端子5に含まれる導電性物質は、電極4に含まれる導電性物質と同様である。
以下、図1を参照しながら、本実施形態のサセプタの製造方法について説明する。
電極形成用ペーストとしては、電極4を形成する絶縁性物質および導電性物質を、溶媒に分散させたものが用いられる。
電極形成用ペースに含まれる溶媒としては、イソプロピルアルコール等が用いられる。
給電端子形成用ペーストとしては、給電端子5を形成する絶縁性物質および導電性物質を、溶媒に分散させたものが用いられる。
給電端子形成用ペースに含まれる溶媒としては、イソプロピルアルコール等が用いられる。
積層体を加熱する温度が1600℃以上かつ1900℃以下であれば、それぞれの塗膜に含まれる溶媒を揮発させて、第1のセラミックス板2と第2のセラミックス板3の間に、電極4を形成することができる。また、電極4を介して、第1のセラミックス板2と第2のセラミックス板3を接合一体化することができる。
積層体を厚さ方向に加圧する圧力が1.0MPa以上かつ50.0MPa以下であれば、第1のセラミックス板2と第2のセラミックス板3の間に、電極4を形成することができる。また、電極4を介して、第1のセラミックス板2と第2のセラミックス板3を接合一体化することができる。
以下、図2を参照しながら、本発明の一実施形態に係る静電チャック装置について説明する。
図2に示すように、本実施形態の静電チャック装置100は、円板状の静電チャック部材102と、静電チャック部材102を所望の温度に調整する円板状の温度調節用ベース部材103と、これら静電チャック部材102および温度調整用ベース部材103を接合・一体化する接着剤層104と、を有している。本実施形態の静電チャック装置100では、静電チャック部材102が、例えば、上述の実施形態のサセプタ1からなる。ここでは、静電チャック部材102がサセプタ1からなる場合について説明する。
以下の説明においては、載置板111の載置面111a側を「上」、温度調整用ベース部材103側を「下」として記載し、各構成の相対位置を表すことがある。
静電チャック部材102は、上面が半導体ウエハ等の板状試料を載置する載置面111aとされたセラミックスからなる載置板111と、載置板111の載置面111aとは反対の面側に設けられた支持板112と、これら載置板111と支持板112との間に挟持された静電吸着用電極113と、載置板111と支持板112とに挟持され静電吸着用電極113の周囲を囲む環状の絶縁材114と、静電吸着用電極113に接するように支持板112の貫通孔115内に設けられた給電端子116と、温度調節用ベース部材103の固定孔117内に設けられた電極ピン118と、を有している。
静電チャック部材102において、載置板111が上記の第2のセラミックス板3に相当し、支持板112が上記の第1のセラミックス板2に相当し、静電吸着用電極113が上記の電極4に相当し、給電端子116が上記の給電端子5に相当し、電極ピン118が電極ピン30に相当する。
載置板111の載置面111aには、半導体ウエハ等の板状試料を支持するための多数の突起が立設され(図示略)ている。さらに、載置板111の載置面111aの周縁部には、ヘリウム(He)等の冷却ガスが漏れないように、この周縁部を一周するように、断面四角形状の環状突起部が設けられていてもよい。さらに、この載置面111a上の環状突起部に囲まれた領域には、環状突起部と高さが同一であり横断面が円形状かつ縦断面が略矩形状の複数の突起部が設けられていてもよい。
支持板112は、載置板111と静電吸着用電極113を下側から支持している。
静電吸着用電極113では、電圧を印加することにより、載置板111の載置面111aに板状試料を保持する静電吸着力が生じる。
絶縁材114は、静電吸着用電極113を囲繞して腐食性ガスおよびそのプラズマから静電吸着用電極113を保護するためのものである。
絶縁材114により、載置板111と支持板112とが、静電吸着用電極113を介して接合一体化されている。
本実施形態の静電チャック装置100では、絶縁材114の厚さは、静電吸着用電極113の厚さと等しくなっている。
絶縁材114を構成する絶縁性物質は、特に限定されないが、載置板111および支持板112の主成分と同じにすることが好ましく、例えば、酸化アルミニウム(Al2O3)、窒化アルミニウム(AlN)、酸化イットリウム(Y2O3)、イットリウム・アルミニウム・ガーネット(YAG)等が挙げられる。絶縁材114を構成する絶縁性物質は、酸化アルミニウム(Al2O3)であることが好ましい。絶縁材114を構成する絶縁性物質が、酸化アルミニウム(Al2O3)であることにより、高温での誘電特性、高耐食性、耐プラズマ性、耐熱性が保たれる。
絶縁材114を構成する絶縁性物質の平均一次粒子径が1.6μm以上であれば、充分な耐電圧性を得ることができる。一方、絶縁材114を構成する絶縁性物質の平均一次粒子径が10.0μm以下であれば、研削等の加工性がよい。
給電端子116は、静電吸着用電極113に電流を供給するものである。
給電端子116の数、形状等は、静電吸着用電極113の形態、すなわち単極型か、双極型かにより決定される。
電極ピン118は、給電端子116に電流を供給するものである。電極ピン118は、例えば、図1に示す電極ピン30のような構造をなしている。電極ピン30は、給電端子5に押し当てて接続される接続部31と、接続部31における先端部31Aとは反対側に設けられたバネ32とを有する。バネ32の弾性力により、先端部31Aを給電端子116に押し当てることにより、給電端子116と電極ピン118が接続される。
温度調整用ベース部材103は、金属およびセラミックスの少なくとも一方からなる厚みのある円板状のものである。温度調整用ベース部材103の躯体は、プラズマ発生用内部電極を兼ねた構成とされている。温度調整用ベース部材103の躯体の内部には、水、Heガス、N2ガス等の冷却媒体を循環させる流路121が形成されている。
温度調整用ベース部材103における少なくともプラズマに曝される面は、アルマイト処理またはポリイミド系樹脂による樹脂コーティングが施されていることが好ましい。また、温度調整用ベース部材103の全面が、前記のアルマイト処理または樹脂コーティングが施されていることがより好ましい。
接着剤層104は、静電チャック部102と、冷却用ベース部103とを接着一体化するものである。
接着剤層104の厚さが上記の範囲内であれば、静電チャック部102と冷却用ベース部103との間の接着強度を十分に保持することができる。また、静電チャック部102と冷却用ベース部103との間の熱伝導性を十分に確保することができる。
シリコーン系樹脂組成物は、シロキサン結合(Si-O-Si)を有するケイ素化合物であり、耐熱性、弾性に優れた樹脂であるので、より好ましい。
ここで、熱硬化温度が70℃を下回ると、静電チャック部102と冷却用ベース部103とを対向させた状態で接合する際に、接合過程で硬化が十分に進まないことから、作業性に劣ることになるため好ましくない。一方、熱硬化温度が140℃を超えると、静電チャック部102および冷却用ベース部103との熱膨張差が大きく、静電チャック部102と冷却用ベース部103との間の応力が増加し、これらの間で剥離が生じることがあるため好ましくない。
この接着剤の塗布方法としては、ヘラ等を用いて手動で塗布する他、バーコート法、スクリーン印刷法等が挙げられる。
また、電極ピン118を、冷却用ベース部103中に穿孔された固定孔117に挿入し嵌め込む。
次いで、静電チャック部102を冷却用ベース部103に対して所定の圧力にて押圧し、静電チャック部102と冷却用ベース部103を接合一体化する。これにより、静電チャック部102と冷却用ベース部103が接着剤層104を介して接合一体化されたものとなる。
なお、本発明は、上記の実施形態に限定するものではない。
凹部411の内面411aの算術平均粗さ(Ra)が2μm以上30μm以下であれば、給電ピン30から十分な電流を給電端子5に供給することができる上、給電端子5の摩耗性を小さくすることができる。
2 セラミックス板(第1のセラミックス板)
3 セラミックス板(第2のセラミックス板)
4 電極
5 給電端子
6 凹部
30 電極ピン
100 静電チャック装置
102 静電チャック部材
103 温度調整用ベース部材
104 接着剤層
111 載置板
112 支持板
113 静電吸着用電極
114 絶縁材
115 貫通孔
116 給電端子
117 固定孔
118 電極ピン
121 流路
122 高周波電源
123 絶縁材料
124 直流電源
Claims (7)
- セラミックスからなる静電チャック部材と、金属からなる温度調整用ベース部材とを、接着剤層を介して接合してなる静電チャック装置であって、
前記静電チャック部材は、試料を載置する載置面を有するセラミックス板の内部に設けられた電極と、該電極に接するように、前記セラミックス板を貫通して設けられる給電端子と、を備え、
前記載置面とは反対側の面において前記載置面側に凹む凹部を有し、
前記給電端子は、前記反対側の面に露出し、前記凹部の少なくとも一部を構成し、
前記温度調整用ベース部材は、前記給電端子と接続し前記給電端子に電流を供給する電極ピンを有し、
前記電極ピンは、前記給電端子に押し当てて接続される接続部と、前記接続部を前記給電端子に押し当てるバネと、を有し、前記給電端子に対して傾き得る静電チャック装置。 - 前記セラミックス板の厚み方向における前記凹部の内面の断面形状は、少なくとも1つの曲率若しくは二次関数で表される曲線状または双曲線状である、請求項1に記載の静電チャック装置。
- 前記内面を被覆する金属層を有する、請求項2に記載の静電チャック装置。
- 前記金属層における前記内面とは反対側の面の算術平均粗さ(Ra)は2μm以上30μm以下である、請求項3に記載の静電チャック装置。
- 前記電極および前記給電端子は、絶縁性物質と導電性物質の複合体である、請求項1~4のいずれか1項に記載の静電チャック装置。
- 前記絶縁性物質は、酸化アルミニウム、窒化アルミニウム、窒化ケイ素、酸化イットリウム(III)、イットリウム・アルミニウム・ガーネットおよびSmAlO3からなる群から選択される少なくとも1種である、請求項5に記載の静電チャック装置。
- 前記導電性物質は、Mo2C、Mo、WC、W、TaC、Ta、SiC、カーボンブラック、カーボンナノチューブおよびカーボンナノファイバーからなる群から選択される少なくとも1種である、請求項5または6のいずれか1項に記載の静電チャック装置。
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