JP7772256B2 - コンデンサ内蔵基板 - Google Patents

コンデンサ内蔵基板

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Description

本発明は、コンデンサ内蔵基板に関する。
特許文献1には、コンデンサを形成するコンデンサ部を少なくとも1つ含むコンデンサ層と、接続端子と、上記コンデンサ層の厚さ方向に上記コンデンサ部を貫通するように形成されたスルーホール導体と、を備えるモジュールが開示されている。上記スルーホール導体は、上記コンデンサ部を上記厚さ方向に貫通する第1の貫通孔の少なくとも内壁面に形成された第1のスルーホール導体を含む。上記第1のスルーホール導体は、上記コンデンサ部の陽極と電気的に接続される。上記コンデンサ部は、金属からなる陽極板を含む。上記第1のスルーホール導体は、上記陽極板の端面と接続される。上記モジュールは、上記第1のスルーホール導体と上記陽極板の端面との間に設けられた陽極接続層をさらに備える。上記陽極接続層を介して、上記第1のスルーホール導体が上記陽極板の端面と接続される。上記厚さ方向に直交する方向から断面視したとき、上記陽極接続層が存在する部分の上記第1のスルーホール導体は、上記陽極接続層が存在しない部分の上記第1のスルーホール導体に比べて、上記第1の貫通孔の内側に盛り上がる。
特開2022-172255号公報
特許文献1には、モジュールの一実施形態として、コンデンサ素子が配線基板に内蔵されたコンデンサ内蔵基板が記載されている。
このようなコンデンサ内蔵基板を製造するために、特許文献1の図14A及び図14Bには、ドリル加工あるいはレーザー加工によって、スルーホール導体262、264が形成される部分に貫通孔263、265を形成し、その後、無電解Cuめっき等により、貫通孔263、265の内部の表面をメタライジングしてスルーホール導体262、264を形成することが記載されている。
その際、例えば、陽極板231の端面に接続されるようにスルーホール導体262を形成しようとすると、スルーホール導体262用の貫通孔263の内面には、陽極板231及び導電部220が同時に露出する。しかしながら、一般に、陽極板231はAl(アルミニウム)等の弁作用金属から構成されるのに対して、導電部220はCu(銅)等の金属から構成されるため、これらの異種の金属が露出する貫通孔263の表面に、めっき処理等の一般的な手法を用いてスルーホール導体262を形成することは困難である。
本発明は、上記の問題を解決するためになされたものであり、陽極板の端面に接続されるコンデンサ貫通陽極導体を一般的な手法を用いて形成することが可能なコンデンサ内蔵基板を提供することを目的とする。
本発明のコンデンサ内蔵基板は、コンデンサ素子と、上記コンデンサ素子を内蔵する配線基板と、を備える。上記コンデンサ素子は、コンデンサ部と、上記コンデンサ部の少なくとも一方の主面を覆うように設けられた封止層と、を含む。上記コンデンサ部は、芯部の少なくとも一方の主面に多孔質部を有する陽極板と、上記多孔質部の表面に設けられた誘電体層と、上記誘電体層の表面に設けられた陰極層と、を含む。上記陽極板の厚さ方向において上記配線基板を貫通せずに上記コンデンサ素子を貫通するように、少なくとも1つの第1のコンデンサ貫通穴及び少なくとも1つの第2のコンデンサ貫通穴が設けられる。上記第1のコンデンサ貫通穴の内部には、上記陽極板の端面に電気的に接続されるコンデンサ貫通陽極導体が設けられる。上記陽極板の厚さ方向において上記配線基板及び上記コンデンサ素子を貫通するように、上記第1のコンデンサ貫通穴の内側に第1の基板貫通穴が設けられるとともに、上記第2のコンデンサ貫通穴の内側に第2の基板貫通穴が設けられる。上記第1の基板貫通穴の内壁面には、上記陽極板に電気的に接続される基板貫通陽極導体が設けられる。上記第2の基板貫通穴の内壁面には、上記陰極層に電気的に接続される基板貫通陰極導体が設けられる。上記基板貫通陽極導体は、上記コンデンサ貫通陽極導体の内側に位置する。
本発明によれば、陽極板の端面に接続されるコンデンサ貫通陽極導体を一般的な手法を用いて形成することが可能なコンデンサ内蔵基板を提供することができる。
図1は、本発明の第1実施形態に係るコンデンサ内蔵基板の一例を模式的に示す断面図である。 図2は、図1に示すコンデンサ内蔵基板のA-A線に沿った平面図である。 図3は、図1に示すコンデンサ内蔵基板のB-B線に沿った平面図である。 図4A~図4Gは、本発明の範囲内であるコンデンサ内蔵基板の作製方法のうち、コンデンサ貫通陽極導体を有するコンデンサ素子を作製する方法の一例を模式的に示す断面図である。 図5A~図5Cは、コンデンサ貫通陽極導体を有するコンデンサ素子を用いてコンデンサ内蔵基板を作製する方法の一例を模式的に示す断面図である。 図6A~図6Dは、本発明の範囲外であるコンデンサ内蔵基板の作製方法のうち、コンデンサ貫通陽極導体を有しないコンデンサ素子を作製する方法の一例を模式的に示す断面図である。 図7A~図7Cは、コンデンサ貫通陽極導体を有しないコンデンサ素子を用いてコンデンサ内蔵基板を作製する方法の一例を模式的に示す断面図である。 図8は、本発明の第2実施形態に係るコンデンサ内蔵基板の一例を模式的に示す断面図である。 図9は、図8に示すコンデンサ内蔵基板のA-A線に沿った平面図である。 図10は、図8に示すコンデンサ内蔵基板のB-B線に沿った平面図である。 図11は、本発明の第3実施形態に係るコンデンサ内蔵基板の一例を模式的に示す平面図である。 図12は、本発明の第4実施形態に係るコンデンサ内蔵基板の一例を模式的に示す断面図である。 図13は、本発明の第5実施形態に係るコンデンサ内蔵基板の一例を模式的に示す断面図である。
以下、本発明のコンデンサ内蔵基板について説明する。なお、本発明は、以下の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を変更しない範囲において適宜変更されてもよい。また、以下の実施形態において記載する個々の好ましい構成を複数組み合わせたものもまた本発明である。
以下に示す各実施形態は例示であり、異なる実施形態で示す構成の部分的な置換又は組み合わせが可能であることは言うまでもない。第2実施形態以降では、第1実施形態と共通の事項についての記載は省略し、異なる点を主に説明する。特に、同様の構成による同様の作用効果については、実施形態毎に逐次言及しない。
以下の説明において、各実施形態を特に区別しない場合、単に「本発明のコンデンサ内蔵基板」と言う。
本明細書において、要素間の関係性を示す用語(例えば「垂直」、「平行」、「直交」等)及び要素の形状を示す用語は、厳格な意味のみを表す表現ではなく、実質的に同等な範囲、例えば数%程度の差異をも含むことを意味する表現である。また、本明細書において、「同等である」とは、完全に同等である場合のみを意味する表現ではなく、実質的に同等である場合、例えば、数%程度の差異をも含むことを意味する表現である。
以下に示す図面は模式図であり、その寸法、縦横比の縮尺等は実際の製品と異なる場合がある。図中、同一又は相当部分には同一符号を用いることとする。また、各図において、同一要素には同一符号を付して重複する説明を省略する。
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態に係るコンデンサ内蔵基板の一例を模式的に示す断面図である。図2は、図1に示すコンデンサ内蔵基板のA-A線に沿った平面図である。図3は、図1に示すコンデンサ内蔵基板のB-B線に沿った平面図である。
図1に示すコンデンサ内蔵基板1は、コンデンサ素子100と、コンデンサ素子100を内蔵する配線基板200と、を備える。
コンデンサ素子100は、コンデンサ部10と、コンデンサ部10の少なくとも一方の主面を覆うように設けられた封止層20と、を含む。図1に示す例では、封止層20は、コンデンサ部10を覆う第1封止層21と、第1封止層21を覆う第2封止層22と、を含む。
図1に示す例では、封止層20の内部に1個のコンデンサ部10が配置されている。封止層20の内部に配置されるコンデンサ部10の数は特に限定されず、1個でもよく、複数個でもよい。
コンデンサ部10は、芯部11Aの少なくとも一方の主面に多孔質部11Bを有する陽極板11と、多孔質部11Bの表面に設けられた誘電体層13と、誘電体層13の表面に設けられた陰極層12と、を含む。これにより、コンデンサ部10は、電解コンデンサを構成する。図1に示す例では、陽極板11は、芯部11Aの両方の主面に多孔質部11Bを有するが、芯部11Aのいずれか一方の主面のみに多孔質部11Bを有してもよい。
陰極層12は、例えば、誘電体層13の表面に設けられた固体電解質層を含む。陰極層12は、固体電解質層の表面に設けられた導電体層をさらに含むことが好ましい。陰極層12が固体電解質層を含む場合、コンデンサ部10は、固体電解コンデンサを構成する。
封止層20は、1層のみから構成されてもよく、2層以上から構成されてもよい。封止層20が2層以上から構成される場合、各層を構成する材料は、それぞれ同じであってもよく、異なっていてもよい。
封止層20は、図1に示すように、コンデンサ部10の厚さ方向に相対する両方の主面に設けられていることが好ましい。封止層20によってコンデンサ部10が保護される。
コンデンサ内蔵基板1には、陽極板11の厚さ方向(図1では上下方向)において配線基板200を貫通せずにコンデンサ素子100を貫通するように、少なくとも1つの第1のコンデンサ貫通穴35A及び少なくとも1つの第2のコンデンサ貫通穴35Bが設けられている。第1のコンデンサ貫通穴35Aと第2のコンデンサ貫通穴35Bとは、互いに離れて配置されている。
第1のコンデンサ貫通穴35Aの平面形状(例えば、厚さ方向に垂直な断面形状)は特に限定されず、例えば、円形状である。同様に、第2のコンデンサ貫通穴35Bの平面形状は特に限定されず、例えば、円形状である。
第1のコンデンサ貫通穴35Aは、陽極板11の厚さ方向の平面視で、陰極層12内に存在することが好ましい。同様に、第2のコンデンサ貫通穴35Bは、陽極板11の厚さ方向の平面視で、陰極層12内に存在することが好ましい。
第1のコンデンサ貫通穴35Aの数は、第2のコンデンサ貫通穴35Bの数と同じでもよく、第2のコンデンサ貫通穴35Bの数より少なくてもよく、第2のコンデンサ貫通穴35Bの数より多くてもよい。
第1のコンデンサ貫通穴35Aの径は、第2のコンデンサ貫通穴35Bの径と同等でもよく、第2のコンデンサ貫通穴35Bの径より小さくてもよく、第2のコンデンサ貫通穴35Bの径より大きくてもよい。
本明細書において、貫通穴の径とは、平面形状が円形状である場合は直径を意味し、円形状以外である場合は等価円相当径を意味する。
第1のコンデンサ貫通穴35Aの径は、厚さ方向において一定でもよく、異なってもよい。同様に、第2のコンデンサ貫通穴35Bの径は、厚さ方向において一定でもよく、異なってもよい。
複数の第1のコンデンサ貫通穴35Aが設けられている場合、第1のコンデンサ貫通穴35Aの径は、それぞれ同じでもよく、一部又は全部が異なってもよい。
複数の第2のコンデンサ貫通穴35Bが設けられている場合、第2のコンデンサ貫通穴35Bの径は、それぞれ同じでもよく、一部又は全部が異なってもよい。
第1のコンデンサ貫通穴35Aの内部には、陽極板11の端面に電気的に接続されるコンデンサ貫通陽極導体30Aが設けられている。
言い換えると、コンデンサ貫通陽極導体30Aは、第1のコンデンサ貫通穴35Aの内壁面で陽極板11に電気的に接続されている。したがって、コンデンサ貫通陽極導体30Aと陽極板11の端面との間には、封止層20等の絶縁性材料が充填されていない。
コンデンサ貫通陽極導体30Aに電気的に接続される陽極板11の端面には、芯部11A及び多孔質部11Bが露出していることが好ましい。この場合、芯部11Aに加えて多孔質部11Bでも、コンデンサ貫通陽極導体30Aとの電気的な接続がなされる。
陽極板11の厚さ方向から見たとき、コンデンサ貫通陽極導体30Aは、図2に示すように、第1のコンデンサ貫通穴35Aの全周にわたって陽極板11と電気的に接続されていることが好ましい。
コンデンサ貫通陽極導体30Aは、陽極接続層を介して陽極板11の端面に電気的に接続されていてもよく、陽極板11の端面に直に接続されていてもよい。
複数の第1のコンデンサ貫通穴35Aが設けられている場合、コンデンサ貫通陽極導体30Aが内部に設けられていない第1のコンデンサ貫通穴35Aが含まれていてもよいが、全ての第1のコンデンサ貫通穴35Aの内部にコンデンサ貫通陽極導体30Aが設けられていることが好ましい。
さらに、コンデンサ内蔵基板1には、陽極板11の厚さ方向において配線基板200及びコンデンサ素子100を貫通するように、第1のコンデンサ貫通穴35Aの内側に第1の基板貫通穴45Aが設けられているとともに、第2のコンデンサ貫通穴35Bの内側に第2の基板貫通穴45Bが設けられている。
第1の基板貫通穴45Aの平面形状は特に限定されず、例えば、円形状である。同様に、第2の基板貫通穴45Bの平面形状は特に限定されず、例えば、円形状である。
複数の第1のコンデンサ貫通穴35Aが設けられている場合、第1の基板貫通穴45Aが内側に設けられていない第1のコンデンサ貫通穴35Aが含まれていてもよいが、全ての第1のコンデンサ貫通穴35Aの内側に第1の基板貫通穴45Aが設けられていることが好ましい。同様に、複数の第2のコンデンサ貫通穴35Bが設けられている場合、第2の基板貫通穴45Bが内側に設けられていない第2のコンデンサ貫通穴35Bが含まれていてもよいが、全ての第2のコンデンサ貫通穴35Bの内側に第2の基板貫通穴45Bが設けられていることが好ましい。
第1の基板貫通穴45Aの径は、第1のコンデンサ貫通穴35Aの径より小さい限り、特に限定されない。同様に、第2の基板貫通穴45Bの径は、第2のコンデンサ貫通穴35Bの径より小さい限り、特に限定されない。
第1の基板貫通穴45Aの径は、第2の基板貫通穴45Bの径と同等でもよく、第2の基板貫通穴45Bの径より小さくてもよく、第2の基板貫通穴45Bの径より大きくてもよい。
第1の基板貫通穴45Aの径は、厚さ方向において一定でもよく、異なってもよい。同様に、第2の基板貫通穴45Bの径は、厚さ方向において一定でもよく、異なってもよい。
複数の第1の基板貫通穴45Aが設けられている場合、第1の基板貫通穴45Aの径は、それぞれ同じでもよく、一部又は全部が異なってもよい。
複数の第2の基板貫通穴45Bが設けられている場合、第2の基板貫通穴45Bの径は、それぞれ同じでもよく、一部又は全部が異なってもよい。
第1の基板貫通穴45Aの内壁面には、陽極板11に電気的に接続される基板貫通陽極導体40Aが設けられている。第2の基板貫通穴45Bの内壁面には、陰極層12に電気的に接続される基板貫通陰極導体40Bが設けられている。
基板貫通陽極導体40Aは、図1及び図2に示すように、コンデンサ貫通陽極導体30Aの内側に位置する。
後述するように、陽極板11の端面に接続されるようにコンデンサ貫通陽極導体30Aを形成した後、コンデンサ貫通陽極導体30Aの内側に基板貫通陽極導体40Aを形成することにより、基板貫通陽極導体40Aを形成するための第1の基板貫通穴45Aの内面には、陽極板11を構成する金属が露出しない。そのため、めっき処理等の一般的な手法を用いて基板貫通陽極導体40Aを容易に形成することができる。
なお、コンデンサ貫通陽極導体30Aを形成した後、コンデンサ貫通陽極導体30Aと異なる位置に基板貫通陽極導体40Aを形成する場合でも、基板貫通陽極導体40Aを形成するための第1の基板貫通穴45Aの内面には、陽極板11を構成する金属が露出しない。しかし、この場合には、コンデンサとしての機能発現領域が縮小し、容量が低下するため、コンデンサ性能が低下する。これに対して、コンデンサ貫通陽極導体30Aの内側に基板貫通陽極導体40Aを形成することにより、コンデンサとしての機能が発現しない領域が少なくなるため、コンデンサ性能の低下を抑えることができる。
図2に示すように、陽極板11の厚さ方向から見たとき、基板貫通陽極導体40Aは、第1の基板貫通穴45Aの内壁面の全周にわたって設けられていることが好ましい。
図3に示すように、陽極板11の厚さ方向から見たとき、基板貫通陰極導体40Bは、第2の基板貫通穴45Bの内壁面の全周にわたって設けられていることが好ましい。
図2及び図3に示すように、基板貫通陽極導体40Aの径は、基板貫通陰極導体40Bの径と同等であることが好ましい。基板貫通陽極導体40Aの径は、基板貫通陰極導体40Bの径より小さくてもよく、基板貫通陰極導体40Bの径より大きくてもよい。
本明細書において、貫通導体の径とは、平面形状が円形状である場合は直径を意味し、円形状以外である場合は等価円相当径を意味する。
特に、陽極板11の厚さ方向から見て、基板貫通陽極導体40Aの面積は、基板貫通陰極導体40Bの面積と同等であることが好ましい。基板貫通陽極導体40Aの面積は、基板貫通陰極導体40Bの面積より小さくてもよく、基板貫通陰極導体40Bの面積より大きくてもよい。
基板貫通陽極導体40Aを構成する材料は、基板貫通陰極導体40Bを構成する材料と同じであってもよく、異なっていてもよい。
コンデンサ貫通陽極導体30Aを構成する材料は、基板貫通陽極導体40Aを構成する材料と同じであってもよく、異なっていてもよい。
図1に示すように、基板貫通陽極導体40Aとコンデンサ貫通陽極導体30Aとの間には、封止層20等の絶縁性材料が充填されていることが好ましい。図1に示す例では、基板貫通陽極導体40Aとコンデンサ貫通陽極導体30Aとの間に第2封止層22が充填されている。
また、基板貫通陰極導体40Bと陽極板11の端面との間には、封止層20等の絶縁性材料が充填されていることが好ましい。図1に示す例では、基板貫通陰極導体40Bと陽極板11の端面との間に第1封止層21が充填されている。
図1に示すように、コンデンサ素子100は、陽極板11の少なくとも一方の主面において、第1のコンデンサ貫通穴35Aの周囲に設けられる絶縁マスク層25をさらに含んでもよい。第1のコンデンサ貫通穴35Aの周囲に設けられる絶縁マスク層25は、コンデンサ貫通陽極導体30Aと陰極層12との間に設けられることが好ましい。
また、コンデンサ素子100は、陽極板11の少なくとも一方の主面において、第2のコンデンサ貫通穴35Bの周囲に設けられる絶縁マスク層25をさらに含んでもよい。第2のコンデンサ貫通穴35Bの周囲に設けられる絶縁マスク層25は、基板貫通陰極導体40Bとコンデンサ部10との間に充填される絶縁性材料(図1では第1封止層21)と陰極層12との間に設けられることが好ましい。
図1には示されていないが、コンデンサ部10は、陽極板11の少なくとも一方の主面において、陰極層12の周囲を囲むように設けられる絶縁マスク層25をさらに含んでもよい。陰極層12の周囲を絶縁マスク層25で囲むことによって、陽極板11と陰極層12との間の絶縁性が確保され、両者間の短絡が防止される。絶縁マスク層25は、陰極層12の周囲の一部を囲むように設けられてもよいが、陰極層12の周囲の全体を囲むように設けられてもよい。
図1に示すように、基板貫通陽極導体40Aの内側には、樹脂材料が充填されてなる第1樹脂充填部48Aが設けられていてもよい。その場合、第1樹脂充填部48Aは、第1の基板貫通穴45A内の基板貫通陽極導体40Aで囲まれた空間に設けられる。第1樹脂充填部48Aが設けられることで第1の基板貫通穴45A内の空間が解消されると、基板貫通陽極導体40Aのデラミネーションの発生が抑制される。なお、第1樹脂充填部48Aは、導体であってもよく、絶縁体であってもよい。
また、基板貫通陰極導体40Bの内側には、樹脂材料が充填されてなる第2樹脂充填部48Bが設けられていてもよい。その場合、第2樹脂充填部48Bは、第2の基板貫通穴45B内の基板貫通陰極導体40Bで囲まれた空間に設けられる。第2樹脂充填部48Bが設けられることで第2の基板貫通穴45B内の空間が解消されると、基板貫通陰極導体40Bのデラミネーションの発生が抑制される。なお、第2樹脂充填部48Bは、導体であってもよく、絶縁体であってもよい。
図1に示す例では、第1封止層21と第2封止層22との間に第1配線層51A及び51Bが設けられており、かつ、第2封止層22の表面に第2配線層52A及び52Bが設けられている。
図1において、第1配線層51A及び51Bは、コンデンサ素子100の上側及び下側の両方に設けられているが、いずれか一方のみに設けられていてもよい。同様に、第2配線層52A及び52Bは、コンデンサ素子100の上側及び下側の両方に設けられているが、いずれか一方のみに設けられていてもよい。
配線基板200は、例えば、封止絶縁層50を含む。図1に示す例では、配線基板200は、1層の封止絶縁層50を含む。
封止絶縁層50は、1層のみから構成されてもよく、2層以上から構成されてもよい。封止絶縁層50が2層以上から構成される場合、各層を構成する材料は、それぞれ同じであってもよく、異なっていてもよい。封止絶縁層50は、封止層20と同じ材料から構成されてもよく、封止層20と異なる材料から構成されてもよい。
封止絶縁層50は、図1に示すように、コンデンサ素子100の厚さ方向に相対する両方の主面に設けられていることが好ましい。図1に示すように、コンデンサ素子100の両方の主面に加えて、コンデンサ素子100の側面の少なくとも一部も封止絶縁層50に覆われていることが好ましい。
図1に示す例では、封止絶縁層50の表面に第3配線層53A及び53Bが設けられている。
図1において、第3配線層53A及び53Bは、コンデンサ素子100の上側及び下側の両方に設けられているが、いずれか一方のみに設けられていてもよい。
第1配線層51Aは、コンデンサ貫通陽極導体30Aに電気的に接続されている。図1に示す例においては、コンデンサ貫通陽極導体30Aの端部に第1配線層51Aが接続されている。
第2配線層52Aは、第1配線層51Aに電気的に接続されている。第2配線層52Aは、例えば、第2封止層22を貫通する陽極ビア導体55Aを介して第1配線層51Aに接続されている。
さらに、第2配線層52Aは、基板貫通陽極導体40Aに電気的に接続されている。図1に示す例においては、第2配線層52Aの端部に基板貫通陽極導体40Aが接続されている。
第3配線層53Aは、基板貫通陽極導体40Aに電気的に接続されている。図1に示す例においては、基板貫通陽極導体40Aの端部に第3配線層53Aが接続されている。
以上より、第3配線層53Aは、基板貫通陽極導体40A、第2配線層52A、陽極ビア導体55A、第1配線層51A及びコンデンサ貫通陽極導体30Aを介して陽極板11に電気的に接続されている。
第1配線層51Bは、陰極層12に電気的に接続されている。第1配線層51Bは、例えば、第1封止層21を貫通する陰極ビア導体55Bを介して陰極層12に接続されている。
さらに、第1配線層51Bは、基板貫通陰極導体40Bに電気的に接続されている。図1に示す例においては、第1配線層51Bの端部に基板貫通陰極導体40Bが接続されている。
第2配線層52Bは、基板貫通陰極導体40Bに電気的に接続されている。図1に示す例においては、第2配線層52Bの端部に基板貫通陰極導体40Bが接続されている。図1には示されていないが、第2配線層52Bは、第2封止層22を貫通する陰極ビア導体を介して第1配線層51Bに接続されていてもよい。
第3配線層53Bは、基板貫通陰極導体40Bに電気的に接続されている。図1に示す例においては、基板貫通陰極導体40Bの端部に第3配線層53Bが接続されている。
以上より、第3配線層53Bは、基板貫通陰極導体40B、第2配線層52B、第1配線層51B及び陰極ビア導体55Bを介して陰極層12に電気的に接続されている。
図1に示すコンデンサ内蔵基板1は、例えば、以下の方法により作製される。
図4A~図4Gは、本発明の範囲内であるコンデンサ内蔵基板の作製方法のうち、コンデンサ貫通陽極導体を有するコンデンサ素子を作製する方法の一例を模式的に示す断面図である。
図4Aでは、コンデンサ部10を準備する。
例えば、芯部11Aの少なくとも一方の主面に多孔質部11Bを有する陽極板11に対して陽極酸化処理を行うことにより、多孔質部11Bの表面に誘電体層13を形成する。
あるいは、多孔質部11Bの表面に誘電体層13が設けられた陽極板11として、化成箔を準備してもよい。
次に、第1のコンデンサ貫通穴35A(図4D参照)及び第2のコンデンサ貫通穴35B(図4B参照)が形成される部分を含む領域に絶縁マスク層25を形成する。例えば、絶縁性樹脂を、スクリーン印刷、ディスペンサ塗布等の方法で誘電体層13の表面に塗工することにより、絶縁マスク層25を所定の領域に形成する。
続いて、誘電体層13の表面のうち絶縁マスク層25が設けられていない領域に、陰極層12を形成する。例えば、陰極層12として、誘電体層13の表面に固体電解質層及び導電体層を順に形成する。以上により、コンデンサ部10が得られる。
図4Bでは、コンデンサ部10を貫通するように第2のコンデンサ貫通穴35Bを形成する。
例えば、ドリル加工、レーザー加工等の加工を行うことにより、絶縁マスク層25及び陽極板11を厚さ方向に貫通する第2のコンデンサ貫通穴35Bを形成する。
図4Cでは、コンデンサ部10の両方の主面を第1封止層21で覆う。図4Cに示すように、第2のコンデンサ貫通穴35Bに第1封止層21が充填されることが好ましい。
図4Dでは、コンデンサ部10及び第1封止層21を貫通するように第1のコンデンサ貫通穴35Aを形成する。
例えば、ドリル加工、レーザー加工等の加工を行うことにより、第1封止層21、絶縁マスク層25及び陽極板11を厚さ方向に貫通する第1のコンデンサ貫通穴35Aを形成する。
図4Dに示すように、第1のコンデンサ貫通穴35Aの内面には、陽極板11以外の金属が露出していない。
図4Eでは、第1のコンデンサ貫通穴35Aの内壁面にコンデンサ貫通陽極導体30Aを形成する。
例えば、第1のコンデンサ貫通穴35Aの内壁面を、銅、金、銀等の低抵抗の金属でメタライズすることにより、コンデンサ貫通陽極導体30Aを形成する。コンデンサ貫通陽極導体30Aを形成する際、例えば、第1のコンデンサ貫通穴35Aの内壁面を、無電解銅めっき処理、電解銅めっき処理等でメタライズすることにより、加工が容易になる。なお、コンデンサ貫通陽極導体30Aを形成する方法については、第1のコンデンサ貫通穴35Aの内壁面をメタライズする方法以外に、金属、金属と樹脂との複合材料等を第1のコンデンサ貫通穴35Aに充填する方法であってもよい。
以上により、陽極板11の端面に接続されるコンデンサ貫通陽極導体30Aが形成される。
図4Fでは、陰極ビア導体55B、第1配線層51A及び第1配線層51Bを所定の領域に形成する。
陰極ビア導体55Bは、例えば、第1封止層21を厚さ方向に貫通する貫通孔を形成した後、銅、金、銀等の低抵抗の金属を用いて貫通孔の内壁面にめっき処理を行ったり、導電性ペーストを充填した後に熱処理を行ったりすることにより形成される。
第1配線層51A及び第1配線層51Bは、例えば、第1封止層21の表面にめっき処理を行うことにより形成される。
図4Gでは、第1封止層21、第1配線層51A及び第1配線層51Bを第2封止層22で覆うことにより、封止層20を形成する。図4Gに示すように、第1のコンデンサ貫通穴35Aに第2封止層22が充填されることが好ましい。その後、陽極ビア導体55A、第2配線層52A及び第2配線層52Bを所定の領域に形成する。
陽極ビア導体55Aは、例えば、第2封止層22を厚さ方向に貫通する貫通孔を形成した後、銅、金、銀等の低抵抗の金属を用いて貫通孔の内壁面にめっき処理を行ったり、導電性ペーストを充填した後に熱処理を行ったりすることにより形成される。
第2配線層52A及び第2配線層52Bは、例えば、第2封止層22の表面にめっき処理を行うことにより形成される。
以上により、コンデンサ素子100が作製される。
図5A~図5Cは、コンデンサ貫通陽極導体を有するコンデンサ素子を用いてコンデンサ内蔵基板を作製する方法の一例を模式的に示す断面図である。
図5Aでは、コンデンサ素子100を封止絶縁層50で覆う。
例えば、銅箔等の金属箔を表面に有する封止材料を用いてコンデンサ素子100を覆うことにより、封止絶縁層50を形成する。
図5Bでは、封止絶縁層50、封止層20及びコンデンサ部10を貫通するように第1の基板貫通穴45A及び第2の基板貫通穴45Bを形成する。
例えば、第1のコンデンサ貫通穴35Aの内側に、ドリル加工、レーザー加工等の加工を行うことにより、第1の基板貫通穴45Aを形成する。この際、第1のコンデンサ貫通穴35Aの径よりも第1の基板貫通穴45Aの径を小さくすることにより、面方向において、第1のコンデンサ貫通穴35Aの内壁面と第1の基板貫通穴45Aの内壁面との間に第2封止層22等の絶縁性材料が存在する状態にする。
同様に、第2のコンデンサ貫通穴35Bの内側に、ドリル加工、レーザー加工等の加工を行うことにより、第2の基板貫通穴45Bを形成する。この際、第2のコンデンサ貫通穴35Bの径よりも第2の基板貫通穴45Bの径を小さくすることにより、面方向において、第2のコンデンサ貫通穴35Bの内壁面と第2の基板貫通穴45Bの内壁面との間に第1封止層21等の絶縁性材料が存在する状態にする。
図5Bに示すように、第1の基板貫通穴45Aの内面及び第2の基板貫通穴45Bの内面には、陽極板11が露出しておらず、第2配線層52A等の配線層を構成する金属のみが露出している。
図5Cでは、第1の基板貫通穴45Aの内壁面に基板貫通陽極導体40Aを形成するとともに、第2の基板貫通穴45Bの内壁面に基板貫通陰極導体40Bを形成する。
例えば、第1の基板貫通穴45Aの内壁面を、銅、金、銀等の低抵抗の金属でメタライズすることにより、基板貫通陽極導体40Aを形成する。基板貫通陽極導体40Aを形成する際、例えば、第1の基板貫通穴45Aの内壁面を、無電解銅めっき処理、電解銅めっき処理等でメタライズすることにより、加工が容易になる。なお、基板貫通陽極導体40Aを形成する方法については、第1の基板貫通穴45Aの内壁面をメタライズする方法以外に、金属、金属と樹脂との複合材料等を第1の基板貫通穴45Aに充填する方法であってもよい。基板貫通陰極導体40Bを形成する方法も同様である。基板貫通陽極導体40A及び基板貫通陰極導体40Bは、同時に形成されてもよく、個別に形成されてもよい。
図5Cに示すように、第1樹脂充填部48A及び第2樹脂充填部48Bを形成し、第3配線層53A及び第3配線層53Bを形成することが好ましい。
以上により、コンデンサ素子100が配線基板200に内蔵されたコンデンサ内蔵基板1が作製される。
一方、図6A~図6Dは、本発明の範囲外であるコンデンサ内蔵基板の作製方法のうち、コンデンサ貫通陽極導体を有しないコンデンサ素子を作製する方法の一例を模式的に示す断面図である。
図6Aでは、図4Aと同様に、コンデンサ部10を準備する。
図6Bでは、図4Bと同様に、コンデンサ部10を貫通するように第2のコンデンサ貫通穴35Bを形成する。
図6Cでは、図4Cと同様に、コンデンサ部10の両方の主面を第1封止層21で覆う。図6Cに示すように、第2のコンデンサ貫通穴35Bに第1封止層21が充填されることが好ましい。図6Cに示す例では、第1封止層21により、封止層20が形成される。
図6Dでは、図4Fと同様に、陰極ビア導体55B、第1配線層51A及び第1配線層51Bを所定の領域に形成する。
以上により、コンデンサ素子100aが形成される。
図7A~図7Cは、コンデンサ貫通陽極導体を有しないコンデンサ素子を用いてコンデンサ内蔵基板を作製する方法の一例を模式的に示す断面図である。
図7Aでは、図5Aと同様に、コンデンサ素子100aを封止絶縁層50で覆う。
図7Bでは、図5Bと同様に、封止絶縁層50、封止層20及びコンデンサ部10を貫通するように第1の基板貫通穴45A及び第2の基板貫通穴45Bを形成する。
図5Bとは異なり、図7Bでは、第1の基板貫通穴45Aの内面には、第1配線層51A等の配線層を構成する金属だけでなく、陽極板11が露出している。
図7Cでは、図5Cと同様に、第1の基板貫通穴45Aの内壁面に基板貫通陽極導体40Aを形成するとともに、第2の基板貫通穴45Bの内壁面に基板貫通陰極導体40Bを形成する。
以上により、コンデンサ素子100aが配線基板200に内蔵されたコンデンサ内蔵基板1aが作製される。
上記のとおり、コンデンサ内蔵基板1aを作製する方法では、第1の基板貫通穴45Aの内面に異種の金属が露出しているため、めっき処理等の一般的な手法を用いて基板貫通陽極導体40Aを形成することが困難になる。
これに対して、コンデンサ内蔵基板1を作製する方法では、第1の基板貫通穴45Aの内面に異種の金属が露出しないため、めっき処理等の一般的な手法を用いて基板貫通陽極導体40Aを容易に形成することができる。
[第2実施形態]
本発明の第2実施形態に係るコンデンサ内蔵基板では、第2のコンデンサ貫通穴の内部にコンデンサ貫通陰極導体が設けられている。
図8は、本発明の第2実施形態に係るコンデンサ内蔵基板の一例を模式的に示す断面図である。図9は、図8に示すコンデンサ内蔵基板のA-A線に沿った平面図である。図10は、図8に示すコンデンサ内蔵基板のB-B線に沿った平面図である。
図8に示すコンデンサ内蔵基板2において、第2のコンデンサ貫通穴35Bの内部には、陽極板11には電気的に接続されずに陰極層12に電気的に接続されるコンデンサ貫通陰極導体30Bが設けられている。
基板貫通陰極導体40Bは、図8及び図10に示すように、コンデンサ貫通陰極導体30Bの内側に位置する。
図8に示すコンデンサ内蔵基板2は、コンデンサ貫通陰極導体30Bを除いて、図1に示すコンデンサ内蔵基板1と共通の構成を備えている。
第1のコンデンサ貫通穴35Aの内部にコンデンサ貫通陽極導体30Aが設けられていることに加えて、第2のコンデンサ貫通穴35Bの内部にコンデンサ貫通陰極導体30Bが設けられていることにより、コンデンサ素子100を構成する各層間の密着強度がさらに向上する。その結果、層間の剥がれ等の不具合を抑制することができる。
複数の第2のコンデンサ貫通穴35Bが設けられている場合、コンデンサ貫通陰極導体30Bが内部に設けられていない第2のコンデンサ貫通穴35Bが含まれていてもよいが、全ての第2のコンデンサ貫通穴35Bの内部にコンデンサ貫通陰極導体30Bが設けられていることが好ましい。
図8に示すように、コンデンサ貫通陰極導体30Bと陽極板11の端面との間には、封止層20等の絶縁性材料が充填されていることが好ましい。図8に示す例では、コンデンサ貫通陰極導体30Bと陽極板11の端面との間に第1封止層21が充填されている。
また、基板貫通陰極導体40Bとコンデンサ貫通陰極導体30Bとの間には、封止層20等の絶縁性材料が充填されていることが好ましい。例えば、基板貫通陰極導体40Bとコンデンサ貫通陰極導体30Bとの間に第1封止層21と同じ材料が充填されていてもよく、第2封止層22と同じ材料が充填されていてもよい。
図10に示すように、陽極板11の厚さ方向から見たとき、コンデンサ貫通陰極導体30Bは、第2のコンデンサ貫通穴35Bの外周に沿って、全周にわたって設けられていることが好ましい。
図9及び図10に示すように、コンデンサ貫通陽極導体30Aの径は、コンデンサ貫通陰極導体30Bの径と同等であることが好ましい。コンデンサ貫通陽極導体30Aの径は、コンデンサ貫通陰極導体30Bの径より小さくてもよく、コンデンサ貫通陰極導体30Bの径より大きくてもよい。
特に、陽極板11の厚さ方向から見て、コンデンサ貫通陽極導体30Aの面積は、コンデンサ貫通陰極導体30Bの面積と同等であることが好ましい。コンデンサ貫通陽極導体30Aの面積は、コンデンサ貫通陰極導体30Bの面積より小さくてもよく、コンデンサ貫通陰極導体30Bの面積より大きくてもよい。
コンデンサ貫通陽極導体30Aを構成する材料は、コンデンサ貫通陰極導体30Bを構成する材料と同じであってもよく、異なっていてもよい。
コンデンサ貫通陰極導体30Bを構成する材料は、基板貫通陰極導体40Bを構成する材料と同じであってもよく、異なっていてもよい。
図8に示すように、コンデンサ貫通陰極導体30Bは、第1配線層51Bに電気的に接続されていることが好ましい。図8に示す例においては、コンデンサ貫通陰極導体30Bの端部に第1配線層51Bが接続されている。
[第3実施形態]
本発明の第3実施形態に係るコンデンサ内蔵基板では、陽極板の厚さ方向からの平面視で、第1の基板貫通陽極導体と第1の基板貫通陰極導体との中心間距離が、第1の基板貫通陽極導体と第2の基板貫通陰極導体との中心間距離と同等であるか、又は、第1の基板貫通陽極導体と第1の基板貫通陰極導体との中心間距離が、第2の基板貫通陽極導体と第1の基板貫通陰極導体との中心間距離と同等である。
本発明の第3実施形態においては、基板貫通陽極導体と基板貫通陰極導体との中心間距離が均一化されることで、各電流経路間のインピーダンス差を低減することができる。また、コンデンサ素子の発熱を分散させ、電流容量を増加させることもできる。
本明細書において、基板貫通陽極導体の中心又は基板貫通陰極導体の中心とは、陽極板の厚さ方向からの平面視で基板貫通陽極導体又は基板貫通陰極導体を内包する最小円の中心を意味する。したがって、基板貫通陽極導体と基板貫通陰極導体との中心間距離とは、上記の方法により求められる基板貫通陽極導体の中心と基板貫通陰極導体の中心とを結ぶ線分の長さを意味する。基板貫通陽極導体と基板貫通陽極導体との中心間距離、及び、基板貫通陰極導体と基板貫通陰極導体との中心間距離についても同様である。
本発明の第3実施形態においては、第1実施形態のようにコンデンサ貫通陰極導体が設けられていなくてもよく、第2実施形態のようにコンデンサ貫通陰極導体が設けられていてもよい。
図11は、本発明の第3実施形態に係るコンデンサ内蔵基板の一例を模式的に示す平面図である。図11に示す平面図は、図2及び図3と同じ位置での平面図である。
図11に示すコンデンサ内蔵基板3では、基板貫通陽極導体40A及び基板貫通陰極導体40Bが全体として六方配置されている。六方配置においては、正六角形状の各頂点及び該正六角形状の中心に基板貫通陽極導体40A又は基板貫通陰極導体40Bが配置される。図11に示す例では、左側から右側に向かって基板貫通陽極導体40Aと基板貫通陰極導体40Bとが交互に配置されている。なお、基板貫通陽極導体40A及び基板貫通陰極導体40Bが全体として六方配置されている場合、基板貫通陽極導体40A及び基板貫通陰極導体40Bの配置は特に限定されず、例えば、左側から右側に向かって基板貫通陽極導体40Aと基板貫通陰極導体40Bとが2本ずつ交互に配置されていてもよい。
図11に示すように、陽極板11の厚さ方向からの平面視で、第1の基板貫通陽極導体40A1と第1の基板貫通陰極導体40B1との中心間距離(図11中、αで示す長さ)は、第1の基板貫通陽極導体40A1と第2の基板貫通陰極導体40B2との中心間距離(図11中、βで示す長さ)と同等であることが好ましい。
また、陽極板11の厚さ方向からの平面視で、第1の基板貫通陽極導体40A1と第1の基板貫通陰極導体40B1との中心間距離(図11中、αで示す長さ)は、第2の基板貫通陽極導体40A2と第1の基板貫通陰極導体40B1との中心間距離(図11中、γで示す長さ)と同等であることが好ましい。
図11に示す配置とは異なり、基板貫通陽極導体40A及び基板貫通陰極導体40Bが全体として正方配置されていてもよい。正方配置においては、正方形状の各頂点に基板貫通陽極導体40A又は基板貫通陰極導体40Bが配置される。例えば、上側から下側に向かって基板貫通陽極導体40Aと基板貫通陰極導体40Bとが交互に配置されるとともに、左側から右側に向かって基板貫通陽極導体40Aと基板貫通陰極導体40Bとが交互に配置される。なお、基板貫通陽極導体40A及び基板貫通陰極導体40Bが全体として正方配置されている場合、基板貫通陽極導体40A及び基板貫通陰極導体40Bの配置は特に限定されず、例えば、上側から下側に向かって基板貫通陽極導体40Aと基板貫通陰極導体40Bとが2本ずつ交互に配置されるとともに、左側から右側に向かって基板貫通陽極導体40Aと基板貫通陰極導体40Bとが2本ずつ交互に配置されてもよい。
[第4実施形態]
本発明の第4実施形態に係るコンデンサ内蔵基板では、配線基板の厚さが、コンデンサ素子の厚さの2倍以上である。
本発明の第4実施形態においては、コンデンサ素子が薄い場合であっても、配線基板を厚くすることによって、低コストかつ簡易にコンデンサ内蔵基板を厚くすることができる。その結果、コンデンサ内蔵基板の剛性を高くすることができる。
図12は、本発明の第4実施形態に係るコンデンサ内蔵基板の一例を模式的に示す断面図である。
図12に示すコンデンサ内蔵基板4において、コンデンサ素子100の厚さをT、配線基板200の厚さをTとしたとき、配線基板200の厚さTは、コンデンサ素子100の厚さTの2倍以上である。
配線基板200の厚さTは、コンデンサ素子100の厚さTの2.5倍以上であることが好ましく、3倍以上であることがより好ましい。一方、配線基板200の厚さTは、例えば、コンデンサ素子100の厚さTの5倍以下である。
配線基板200の厚さTは特に限定されないが、例えば、0.6mm以上、2.0mm以下である。
図12に示すコンデンサ内蔵基板4において、封止絶縁層50の厚さをTとしたとき、コンデンサ素子100の一方の面に設けられる封止絶縁層50の厚さTは、コンデンサ素子100の他方の面に設けられる封止絶縁層50の厚さTと同じであってもよく、異なっていてもよい。
その他の構成は、第1実施形態~第3実施形態と同様である。
[第5実施形態]
本発明の第5実施形態に係るコンデンサ内蔵基板では、配線基板を構成する封止絶縁層にガラスクロスが含まれている。これにより、コンデンサ内蔵基板の剛性を高くすることができる。
図13は、本発明の第5実施形態に係るコンデンサ内蔵基板の一例を模式的に示す断面図である。
図13に示すコンデンサ内蔵基板5では、配線基板200を構成する封止絶縁層50にガラスクロス60が含まれている。ガラスクロス60は、ガラスヤーンが、例えば格子状に製織されたものである。
ガラスクロス60は、封止絶縁層50の全体に含まれていてもよく、封止絶縁層50の一部に偏って含まれていてもよい。図13に示す例では、複数層のガラスクロス60が厚さ方向に間隔を空けて積層されている。各層のガラスクロス60は、面方向に沿って配置されている。
ガラスクロス60が含まれる封止絶縁層50は、例えば、ガラスクロスに絶縁性樹脂が予め含浸されたプリプレグを用いて形成される。
その他の構成は、第1実施形態~第4実施形態と同様である。
以下では、コンデンサ素子100の詳細な構成について説明する。
封止層20の内部には、1個のコンデンサ部10が配置されていてもよく、複数個のコンデンサ部10が配置されていてもよい。封止層20の内部に複数個のコンデンサ部10が配置されている場合、隣り合うコンデンサ部10同士は、コンデンサ部10を厚さ方向(例えば、図1では上下方向)に貫通する貫通溝により分断されていることが好ましい。その場合、貫通溝には、封止層20等の絶縁性材料が充填されていることが好ましい。
隣り合うコンデンサ部10同士が貫通溝により分断されている場合、隣り合うコンデンサ部10同士は、貫通溝により物理的に分断されていればよい。したがって、隣り合うコンデンサ部10同士は、電気的に分断されていてもよく、電気的に接続されていてもよい。貫通溝の幅、すなわち隣り合うコンデンサ部10同士の間隔は、厚さ方向に一定でもよく、厚さ方向に小さくなってもよい。
封止層20の内部に複数個のコンデンサ部10が配置されている場合、複数個のコンデンサ部10は、厚さ方向に直交する面方向に並ぶように配置されていてもよく、厚さ方向に積層するように配置されていてもよく、両者を組み合わせて配置されていてもよい。複数個のコンデンサ部10は、規則的に配置されていてもよく、不規則に配置されていてもよい。コンデンサ部10の大きさ及び形状等は、それぞれ同じでもよく、一部又は全部が異なってもよい。コンデンサ部10の構成は、それぞれ同じであることが好ましいが、構成の異なるコンデンサ部10が含まれていてもよい。
厚さ方向から見たときのコンデンサ部10の平面形状としては、例えば、矩形(正方形又は長方形)、矩形以外の四角形、三角形、五角形、六角形等の多角形、円形、楕円形、これらを組み合わせた形状等が挙げられる。また、コンデンサ部10の平面形状は、L字型、C字型(コの字型)、階段型等であってもよい。
陽極板11は、いわゆる弁作用を示す弁作用金属からなることが好ましい。弁作用金属としては、例えば、アルミニウム、タンタル、ニオブ、チタン、ジルコニウム等の金属単体、又は、これらの金属を少なくとも1種含む合金等が挙げられる。これらの中では、アルミニウム又はアルミニウム合金が好ましい。
陽極板11の形状は、平板状であることが好ましく、箔状であることがより好ましい。このように、本明細書中では、「板状」に「箔状」も含まれる。
陽極板11は、芯部11Aの少なくとも一方の主面に多孔質部11Bを有していればよい。つまり、陽極板11は、芯部11Aの一方の主面のみに多孔質部11Bを有していてもよく、芯部11Aの両方の主面に多孔質部11Bを有していてもよい。多孔質部11Bは、芯部11Aの表面に形成された多孔質層であることが好ましく、エッチング層であることがより好ましい。
エッチング処理前の陽極板11の厚さは、60μm以上、200μm以下であることが好ましい。エッチング処理後にエッチングされていない芯部11Aの厚さは、15μm以上、70μm以下であることが好ましい。多孔質部11Bの厚さは要求される耐電圧、静電容量に合わせて設計されるが、芯部11Aの両側の多孔質部11Bを合わせて10μm以上、180μm以下であることが好ましい。
多孔質部11Bの孔径は、10nm以上、600nm以下であることが好ましい。なお、多孔質部11Bの孔径とは、水銀ポロシメータにより測定されるメジアン径D50を意味する。多孔質部11Bの孔径は、例えばエッチングにおける各種条件を調整することにより制御することができる。
多孔質部11Bの表面に設けられる誘電体層13は、多孔質部11Bの表面状態を反映して多孔質になっており、微細な凹凸状の表面形状を有している。誘電体層13は、上記弁作用金属の酸化皮膜からなることが好ましい。例えば、陽極板11としてアルミニウム箔が用いられる場合、アジピン酸アンモニウム等を含む水溶液中でアルミニウム箔の表面に対して陽極酸化処理(化成処理ともいう)を行うことにより、酸化皮膜からなる誘電体層13を形成することができる。
誘電体層13の厚さは要求される耐電圧、静電容量に合わせて設計されるが、10nm以上、100nm以下であることが好ましい。
陰極層12が固体電解質層を含む場合、固体電解質層を構成する材料としては、例えば、ポリピロール類、ポリチオフェン類、ポリアニリン類等の導電性高分子等が挙げられる。これらの中では、ポリチオフェン類が好ましく、PEDOTと呼ばれるポリ(3,4-エチレンジオキシチオフェン)が特に好ましい。また、上記導電性高分子は、ポリスチレンスルホン酸(PSS)等のドーパントを含んでいてもよい。なお、固体電解質層は、誘電体層13の細孔(凹部)を充填する内層と、誘電体層13を被覆する外層とを含むことが好ましい。
多孔質部11Bの表面からの固体電解質層の厚さは、2μm以上、20μm以下であることが好ましい。
固体電解質層は、例えば、3,4-エチレンジオキシチオフェン等のモノマーを含む処理液を用いて、誘電体層13の表面にポリ(3,4-エチレンジオキシチオフェン)等の重合膜を形成する方法や、ポリ(3,4-エチレンジオキシチオフェン)等のポリマーの分散液を誘電体層13の表面に塗布して乾燥させる方法等によって形成される。
固体電解質層は、上記の処理液又は分散液を、スポンジ転写、スクリーン印刷、ディスペンサ塗布、インクジェット印刷等の方法によって誘電体層13の表面に塗布することにより、所定の領域に形成することができる。
陰極層12が導電体層を含む場合、導電体層は、導電性樹脂層及び金属層のうち、少なくとも1層を含む。導電体層は、導電性樹脂層のみでもよく、金属層のみでもよい。導電体層は、固体電解質層の全面を被覆することが好ましい。
導電性樹脂層としては、例えば、銀フィラー、銅フィラー、ニッケルフィラー及びカーボンフィラーからなる群より選択される少なくとも1種の導電性フィラーを含む導電性接着剤層等が挙げられる。
金属層としては、例えば、金属めっき膜、金属箔等が挙げられる。金属層は、ニッケル、銅、銀及びこれらの金属を主成分とする合金からなる群より選択される少なくとも一種の金属からなることが好ましい。なお、「主成分」とは、重量割合が最も大きい元素成分をいう。
導電体層は、例えば、固体電解質層の表面に設けられたカーボン層と、カーボン層の表面に設けられた銅層と、を含む。
カーボン層は、固体電解質層と銅層とを電気的に及び機械的に接続させるために設けられている。カーボン層は、カーボンペーストをスポンジ転写、スクリーン印刷、ディスペンサ塗布、インクジェット印刷等の方法によって固体電解質層の表面に塗布することにより、所定の領域に形成することができる。カーボン層の厚さは、2μm以上、20μm以下であることが好ましい。
銅層は、銅ペーストをスポンジ転写、スクリーン印刷、スプレー塗布、ディスペンサ塗布、インクジェット印刷等の方法によってカーボン層の表面に塗布することにより、所定の領域に形成することができる。銅層の厚さは、2μm以上、20μm以下であることが好ましい。
封止層20は、絶縁性材料から構成される。この場合、封止層20は、絶縁性樹脂を含有することが好ましい。
封止層20に含有される絶縁性樹脂としては、例えば、エポキシ樹脂、フェノール樹脂等が挙げられる。
封止層20は、無機フィラー等のフィラーをさらに含有することが好ましい。
封止層20に含有される無機フィラーとしては、例えば、シリカ粒子、アルミナ粒子等が挙げられる。
コンデンサ部10と封止層20との間には、例えば、応力緩和層、防湿膜等の層が設けられていてもよい。
絶縁マスク層25は、絶縁性材料から構成される。この場合、絶縁マスク層25は、絶縁性樹脂を含有することが好ましい。
絶縁マスク層25に含有される絶縁性樹脂としては、例えば、ポリフェニルスルホン樹脂、ポリエーテルスルホン樹脂、シアン酸エステル樹脂、フッ素樹脂(テトラフルオロエチレン、テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体等)、ポリイミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、エポキシ樹脂、及び、それらの誘導体又は前駆体等が挙げられる。
絶縁マスク層25は、封止層20と同じ樹脂で構成されていてもよい。封止層20と異なり、絶縁マスク層25に無機フィラーが含有されるとコンデンサ部10の容量有効部に悪影響を及ぼすおそれがあるため、絶縁マスク層25は樹脂単独の系からなることが好ましい。
絶縁マスク層25は、例えば、絶縁性樹脂を含む組成物等のマスク材を、スポンジ転写、スクリーン印刷、ディスペンサ塗布、インクジェット印刷等の方法によって多孔質部11Bの表面に塗布することにより、所定の領域に形成することができる。
絶縁マスク層25は、多孔質部11Bに対して、誘電体層13よりも前のタイミングで形成されてもよいし、誘電体層13よりも後のタイミングで形成されてもよい。
第1配線層51A及び第1配線層51Bの構成材料は、少なくとも種類の点で、互いに同じであることが好ましいが、互いに異なっていてもよい。
第2配線層52A及び第2配線層52Bの構成材料は、少なくとも種類の点で、互いに同じであることが好ましいが、互いに異なっていてもよい。第2配線層52A及び第2配線層52Bの構成材料は、第1配線層51A及び第1配線層51Bの構成材料と同じであることが好ましい。
第3配線層53A及び第3配線層53Bの構成材料は、少なくとも種類の点で、互いに同じであることが好ましいが、互いに異なっていてもよい。第3配線層53A及び第3配線層53Bの構成材料は、第1配線層51A、第1配線層51B、第2配線層52A及び第2配線層52Bの構成材料と同じであることが好ましい。
コンデンサ貫通陽極導体30Aが陽極接続層を介して陽極板11の端面に電気的に接続されている場合、陽極接続層が、陽極板11に対するバリア層、より具体的には、芯部11A及び多孔質部11Bに対するバリア層として機能する。陽極接続層が陽極板11に対するバリア層として機能すると、第1配線層51A等の配線層を形成するための薬液処理時に生じる陽極板11の溶解が抑制され、ひいては、コンデンサ部10への薬液の浸入が抑制されるため、信頼性が向上しやすくなる。
陽極接続層は、ニッケルを主成分とする層を含むことが好ましい。この場合、陽極板11を構成する金属(例えば、アルミニウム)等へのダメージが低減されるため、陽極板11に対する陽極接続層のバリア性が向上しやすくなる。
なお、コンデンサ貫通陽極導体30Aは、陽極板11の端面に直に接続されていてもよい。
本発明のコンデンサ内蔵基板は、上記実施形態に限定されるものではなく、コンデンサ素子又は配線基板の構成、コンデンサ内蔵基板の製造条件等に関し、本発明の範囲内において、種々の応用、変形を加えることが可能である。
また、本発明のコンデンサ内蔵基板における基板貫通導体を用いた間接貫通導体による技術は、これまでに説明してきた電解コンデンサに限らず、他のコンデンサ素子に対しても適用することができる。例えば、第1電極及び第2電極を有する積層セラミックコンデンサにおいて、第1電極と第2電極とが基板の厚さ方向に対向するように基板の内部に埋められる構成においても、本発明の効果を提供することができる。
本発明のコンデンサ内蔵基板は、複合電子部品の構成材料として好適に使用することができる。このような複合電子部品は、例えば、本発明のコンデンサ内蔵基板と、上記コンデンサ内蔵基板(例えば、外部電極層)に電気的に接続された電子部品と、を備える。
複合電子部品において、コンデンサ内蔵基板に電気的に接続される電子部品は、受動素子でもよく、能動素子でもよい。受動素子及び能動素子の両方がコンデンサ内蔵基板に電気的に接続されてもよく、受動素子及び能動素子のいずれか一方がコンデンサ内蔵基板に電気的に接続されてもよい。また、受動素子及び能動素子の複合体がコンデンサ内蔵基板に電気的に接続されてもよい。
受動素子としては、例えば、インダクタ等が挙げられる。能動素子としては、メモリ、GPU(Graphical Processing Unit)、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)、PMIC(Power Management IC)等が挙げられる。
本発明のコンデンサ内蔵基板は、全体としてシート状の形状を有している。したがって、複合電子部品においては、コンデンサ内蔵基板を実装基板のように扱うことができ、コンデンサ内蔵基板上に電子部品を実装することができる。さらに、コンデンサ内蔵基板に実装する電子部品の形状をシート状にすることにより、各電子部品を厚さ方向に貫通する貫通導体を介して、コンデンサ内蔵基板と電子部品とを厚さ方向に接続することも可能である。その結果、能動素子及び受動素子を一括のモジュールのように構成することができる。
例えば、半導体アクティブ素子を含むボルテージレギュレータと、変換された直流電圧が供給される負荷との間にコンデンサ素子を電気的に接続し、スイッチングレギュレータを形成することができる。
本明細書には、以下の内容が開示されている。
<1>
コンデンサ素子と、
上記コンデンサ素子を内蔵する配線基板と、を備え、
上記コンデンサ素子は、コンデンサ部と、上記コンデンサ部の少なくとも一方の主面を覆うように設けられた封止層と、を含み、
上記コンデンサ部は、芯部の少なくとも一方の主面に多孔質部を有する陽極板と、上記多孔質部の表面に設けられた誘電体層と、上記誘電体層の表面に設けられた陰極層と、を含み、
上記陽極板の厚さ方向において上記配線基板を貫通せずに上記コンデンサ素子を貫通するように、少なくとも1つの第1のコンデンサ貫通穴及び少なくとも1つの第2のコンデンサ貫通穴が設けられ、
上記第1のコンデンサ貫通穴の内部には、上記陽極板の端面に電気的に接続されるコンデンサ貫通陽極導体が設けられ、
上記陽極板の厚さ方向において上記配線基板及び上記コンデンサ素子を貫通するように、上記第1のコンデンサ貫通穴の内側に第1の基板貫通穴が設けられるとともに、上記第2のコンデンサ貫通穴の内側に第2の基板貫通穴が設けられ、
上記第1の基板貫通穴の内壁面には、上記陽極板に電気的に接続される基板貫通陽極導体が設けられ、
上記第2の基板貫通穴の内壁面には、上記陰極層に電気的に接続される基板貫通陰極導体が設けられ、
上記基板貫通陽極導体は、上記コンデンサ貫通陽極導体の内側に位置する、
コンデンサ内蔵基板。
<2>
上記第2のコンデンサ貫通穴の内部には、上記陽極板には電気的に接続されずに上記陰極層に電気的に接続されるコンデンサ貫通陰極導体が設けられ、
上記基板貫通陰極導体は、上記コンデンサ貫通陰極導体の内側に位置する、
<1>に記載のコンデンサ内蔵基板。
<3>
上記基板貫通陽極導体は、第1の基板貫通陽極導体を含み、
上記基板貫通陰極導体は、第1の基板貫通陰極導体及び第2の基板貫通陰極導体を含み、
上記陽極板の厚さ方向からの平面視で、上記第1の基板貫通陽極導体と上記第1の基板貫通陰極導体との中心間距離は、上記第1の基板貫通陽極導体と上記第2の基板貫通陰極導体との中心間距離と同等である、
<1>又は<2>に記載のコンデンサ内蔵基板。
<4>
上記基板貫通陽極導体は、第2の基板貫通陽極導体をさらに含み、
上記陽極板の厚さ方向からの平面視で、上記第1の基板貫通陽極導体と上記第1の基板貫通陰極導体との中心間距離は、上記第2の基板貫通陽極導体と上記第1の基板貫通陰極導体との中心間距離と同等である、
<3>に記載のコンデンサ内蔵基板。
<5>
上記基板貫通陽極導体は、第1の基板貫通陽極導体及び第2の基板貫通陽極導体を含み、
上記基板貫通陰極導体は、第1の基板貫通陰極導体を含み、
上記陽極板の厚さ方向からの平面視で、上記第1の基板貫通陽極導体と上記第1の基板貫通陰極導体との中心間距離は、上記第2の基板貫通陽極導体と上記第1の基板貫通陰極導体との中心間距離と同等である、
<1>~<4>のいずれか1つに記載のコンデンサ内蔵基板。
<6>
上記配線基板の厚さが、上記コンデンサ素子の厚さの2倍以上である、
<1>~<5>のいずれか1つに記載のコンデンサ内蔵基板。
<7>
上記配線基板を構成する封止絶縁層にガラスクロスが含まれている、
<1>~<6>のいずれか1つに記載のコンデンサ内蔵基板。
1、1a、2、3、4、5 コンデンサ内蔵基板
10 コンデンサ部
11 陽極板
11A 芯部
11B 多孔質部
12 陰極層
13 誘電体層
20 封止層
21 第1封止層
22 第2封止層
25 絶縁マスク層
30A コンデンサ貫通陽極導体
30B コンデンサ貫通陰極導体
35A 第1のコンデンサ貫通穴
35B 第2のコンデンサ貫通穴
40A 基板貫通陽極導体
40A1 第1の基板貫通陽極導体
40A2 第2の基板貫通陽極導体
40B 基板貫通陰極導体
40B1 第1の基板貫通陰極導体
40B2 第2の基板貫通陰極導体
45A 第1の基板貫通穴
45B 第2の基板貫通穴
48A 第1樹脂充填部
48B 第2樹脂充填部
50 封止絶縁層
51A、51B 第1配線層
52A、52B 第2配線層
53A、53B 第3配線層
55A 陽極ビア導体
55B 陰極ビア導体
60 ガラスクロス
100、100a コンデンサ素子
200 配線基板
コンデンサ素子の厚さ
配線基板の厚さ
封止絶縁層の厚さ
α 第1の基板貫通陽極導体と第1の基板貫通陰極導体との中心間距離
β 第1の基板貫通陽極導体と第2の基板貫通陰極導体との中心間距離
γ 第2の基板貫通陽極導体と第1の基板貫通陰極導体との中心間距離

Claims (7)

  1. コンデンサ素子と、
    前記コンデンサ素子を内蔵する配線基板と、を備え、
    前記コンデンサ素子は、コンデンサ部と、前記コンデンサ部の少なくとも一方の主面を覆うように設けられた封止層と、を含み、
    前記コンデンサ部は、芯部の少なくとも一方の主面に多孔質部を有する陽極板と、前記多孔質部の表面に設けられた誘電体層と、前記誘電体層の表面に設けられた陰極層と、を含み、
    前記陽極板の厚さ方向において前記配線基板を貫通せずに前記コンデンサ素子を貫通するように、少なくとも1つの第1のコンデンサ貫通穴及び少なくとも1つの第2のコンデンサ貫通穴が設けられ、
    前記第1のコンデンサ貫通穴の内部には、前記陽極板の端面に電気的に接続されるコンデンサ貫通陽極導体が設けられ、
    前記陽極板の厚さ方向において前記配線基板及び前記コンデンサ素子を貫通するように、前記第1のコンデンサ貫通穴の内側に第1の基板貫通穴が設けられるとともに、前記第2のコンデンサ貫通穴の内側に第2の基板貫通穴が設けられ、
    前記第1の基板貫通穴の内壁面には、前記陽極板に電気的に接続される基板貫通陽極導体が設けられ、
    前記第2の基板貫通穴の内壁面には、前記陰極層に電気的に接続される基板貫通陰極導体が設けられ、
    前記基板貫通陽極導体は、前記コンデンサ貫通陽極導体の内側に位置する、
    コンデンサ内蔵基板。
  2. 前記第2のコンデンサ貫通穴の内部には、前記陽極板には電気的に接続されずに前記陰極層に電気的に接続されるコンデンサ貫通陰極導体が設けられ、
    前記基板貫通陰極導体は、前記コンデンサ貫通陰極導体の内側に位置する、
    請求項1に記載のコンデンサ内蔵基板。
  3. 前記基板貫通陽極導体は、第1の基板貫通陽極導体を含み、
    前記基板貫通陰極導体は、第1の基板貫通陰極導体及び第2の基板貫通陰極導体を含み、
    前記陽極板の厚さ方向からの平面視で、前記第1の基板貫通陽極導体と前記第1の基板貫通陰極導体との中心間距離は、前記第1の基板貫通陽極導体と前記第2の基板貫通陰極導体との中心間距離と同等である、
    請求項1又は2に記載のコンデンサ内蔵基板。
  4. 前記基板貫通陽極導体は、第2の基板貫通陽極導体をさらに含み、
    前記陽極板の厚さ方向からの平面視で、前記第1の基板貫通陽極導体と前記第1の基板貫通陰極導体との中心間距離は、前記第2の基板貫通陽極導体と前記第1の基板貫通陰極導体との中心間距離と同等である、
    請求項3に記載のコンデンサ内蔵基板。
  5. 前記基板貫通陽極導体は、第1の基板貫通陽極導体及び第2の基板貫通陽極導体を含み、
    前記基板貫通陰極導体は、第1の基板貫通陰極導体を含み、
    前記陽極板の厚さ方向からの平面視で、前記第1の基板貫通陽極導体と前記第1の基板貫通陰極導体との中心間距離は、前記第2の基板貫通陽極導体と前記第1の基板貫通陰極導体との中心間距離と同等である、
    請求項1又は2に記載のコンデンサ内蔵基板。
  6. 前記配線基板の厚さが、前記コンデンサ素子の厚さの2倍以上である、
    請求項1又は2に記載のコンデンサ内蔵基板。
  7. 前記配線基板を構成する封止絶縁層にガラスクロスが含まれている、
    請求項1又は2に記載のコンデンサ内蔵基板。
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