JP7773229B2 - 建物の解体養生装置 - Google Patents

建物の解体養生装置

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Description

本発明は、解体すべき建物を解体する際に屋根養生するための建物の解体養生装置に関する。
従来、鉄筋コンクリート造等の建物を解体する工法の一つに、解体用重機(バックホウ)をクレーンで屋上に吊り上げて設置し、上記解体用重機が上層階から1フロアずつ順に解体していく工法(階上解体工法)がある。この工法では、解体作業によって発生した粉塵が建物の上方から周囲に飛散してしまうことがある。また、上記工法では、コンクリートの小片や鉄筋の断片等が建物の上方から周囲に飛び出すという災害が発生することが、稀にある。
通常の解体工事では、解体する建物の周囲を仮設足場で囲み、その仮設足場に防音パネルや防音シートを取り付けることで、解体工事による騒音の影響や粉塵の飛散を抑制している。これに加えて屋根養生を設置する場合には、向かい合う仮設足場の上部に飛散防止用ネット(以下、養生ネットともいう。)を架け渡して、建物の上方全体を覆う方法を採用している。
しかし、特に建物が大型の場合には、飛散防止用ネットの支間長が長くなることで、飛散防止用ネットのたるみが大きくなり、建物中央部において屋上から飛散防止用ネットまでの高さが十分に確保することができなくなる。その結果、建物上で解体用重機が作業するための空間が狭くなり、作業性が悪くなるという不都合があった。
そこで、従来では、向かい合う足場の間にたわみの小さいトラス構造の水平トラス部材を複数本設置し、これらの水平トラス部材上に養生ネットを設置して建物の上方全体を覆う工法が開発されている(例えば、特許文献1参照)。
特許第6879613号公報
ところで、特許文献1に記載された工法では、建物上で解体用重機が解体作業を行うための作業空間を確保するために、水平トラス部材を高所に設置する必要がある。このため、仮設足場を建物上端より5~6段高い位置まで設置する必要があり、水平トラス部材を高所に設置する際には、高所の仮設足場での設置作業となり、著しく困難な作業となる問題がある。
通常、仮設足場が受ける風荷重に対して仮設足場を安定させるため、壁つなぎと呼ばれる接続部材で仮設足場と建物を接続して仮設足場を固定している。この場合、建物より高所に設置された仮設足場の上部では、上記壁つなぎを設置することができないため、強風に対して仮設足場の上部は、非常に不安定になるという問題がある。また、解体用重機で作業することによる振動で、仮設足場が大きく揺れることから、解体作業を行うために解体用重機による作業を一時中断することもあり、作業効率が低下するという問題がある。
さらに、建物の解体が進行していくに当たり水平トラス部材を降下させるものの、水平トラス部材の水平状態を保持したまま降下させる必要があるため、水平トラス部材を含むトラス構造体の四隅に1人ずつ作業員を配置し、各作業員がタイミングを合わせてトラス構造体の降下作業を行う必要があり、作業性が著しく低くなるという問題もある。
そこで、本発明は上記の問題に鑑みてなされたものであり、骨組材及び養生ネットを容易に取り付け、取り外すことができ、解体作業効率を大幅に高めることのできる建物の解体養生装置を提供することを課題とする。
かかる課題を達成するために、請求項1に記載の発明は、解体すべき建物の外周壁に沿って設けられた仮設足場と、互いに対向する前記仮設足場間に複数架け渡され、それぞれ棒状に形成されて長さ方向に分割され、それぞれの基端部が前記仮設足場に回動可能に取り付けられた骨組材と、前記複数の骨組材に張設された養生ネットと、を備え、前記複数の骨組材を上方に回動させることによって前記養生ネットが張設された前記複数の骨組材の下方に解体作業空間を形成したことを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の構成に加え、前記複数の骨組材は、上方に湾曲するように形成されていることを特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の構成に加え、前記複数の骨組材は、それぞれ長さ方向に分割されてそれぞれ伸縮可能に構成されていることを特徴とする。
また、請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の構成に加え、前記複数の骨組材は、分割されたそれぞれ先端部が連結部材によって連結されていることを特徴とする。
また、請求項5に記載の発明は、請求項1に記載の構成に加え、前記複数の骨組材は、それぞれ可撓性を有する強化プラスチック製であることを特徴とする。
また、請求項6に記載の発明は、請求項1に記載の構成に加え、前記養生ネットに所定の間隔をおいて複数のリングが設けられ、これらのリングに前記骨組材を挿通することによって前記養生ネットが張設されるように構成されていることを特徴とする。
また、請求項7に記載の発明は、請求項1に記載の構成に加え、前記複数の骨組材は、それぞれの基端部が前記仮設足場に設けられた緊結金具を介して回動可能に取り付けられるとともに、前記仮設足場に前記骨組材の回動角度を調整する角度調整装置が設けられている。
請求項1に記載の発明によれば、仮設足場間に複数の骨組材が架け渡され、これらの骨組材がそれぞれ棒状に形成されて長さ方向に分割され、それぞれの基端部が仮設足場に回動可能に取り付けられ、複数の骨組材に養生ネットが張設され、複数の骨組材を上方に回動させることによって養生ネットが張設された複数の骨組材の下方に解体作業空間を形成したことにより、骨組材及び養生ネットを容易に取り付け、取り外すことができ、解体作業効率を大幅に高めることが可能となる。
また、請求項2に記載の発明によれば、複数の骨組材は、上方に湾曲するように形成されているので、解体作業空間をより十分に確保することが可能となる。
また、請求項3に記載の発明によれば、複数の骨組材は、それぞれ長さ方向に分割されてそれぞれ伸縮可能に構成されていることにより、運搬時にそれぞれ長さ方向に分割した骨組材を短縮させておくことで、取扱性を向上させるとともに、骨組材を仮設足場に容易に取り付け、取り外すことができる。
また、請求項4に記載の発明によれば、複数の骨組材は、分割されたそれぞれ先端部が連結部材によって連結されているので、骨組材及び養生ネットを容易に取り付け、取り外すことができる。
また、請求項5に記載の発明によれば、複数の骨組材は、それぞれ可撓性を有する強化プラスチック製であるので、複数の骨組材の軽量化が図られて運搬時の取扱性を向上させるとともに、複数の骨組材を上方に容易に湾曲させることができる。
また、請求項6に記載の発明によれば、養生ネットに所定の間隔をおいて複数のリングが設けられ、これらのリングに骨組材を挿通することによって養生ネットが張設されるように構成されているので、骨組材に養生ネットを容易に取り付け、取り外すことができる。
また、請求項7に記載の発明によれば、複数の骨組材は、それぞれの基端部が仮設足場に設けられた緊結金具を介して回動可能に取り付けられるとともに、仮設足場に骨組材の回動角度を調整する角度調整装置が設けられていることにより、骨組材の回動角度を調整することで、複数の骨組材の下方に解体作業空間を十分に確保することが可能となる。
本発明の一実施形態に係る建物の解体養生装置を示す概略構成図である。 同実施形態に係る建物の解体養生装置を示す概略平面図である。 図2のA-A線による概略断面図である。 図3のB部の拡大図である。 図2のC部に設けられた骨組材の連結部材を示す拡大図である。 図2のD部に設けられた骨組材の角度調整装置を示す側面図である。 図6の骨組材の角度調整装置を示す平面図である。 同実施形態に係る建物の解体養生装置の施工順序1を示す概略構成図である。 同実施形態に係る建物の解体養生装置の施工順序2を示す概略構成図である。 同実施形態に係る建物の解体養生装置の施工順序3を示す概略構成図である。 同実施形態に係る建物の解体養生装置の施工順序4を示す概略構成図である。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
[一実施形態]
図1~図11には、本発明の一実施形態を示す。図1は、本発明の一実施形態に係る建物の解体養生装置を示す概略構成図である。図2は、同実施形態に係る建物の解体養生装置を示す概略平面図である。図3は、図2のA-A線による概略断面図である。図4は、図3のB部の拡大図である。図5は、図2のC部に設けられた骨組材の連結部材を示す拡大図である。図6は、図2のD部に設けられた骨組材の角度調整装置を示す側面図である。図7は、図6の骨組材の角度調整装置を示す平面図である。
本実施形態の建物の解体養生装置1は、解体すべき建物2の解体作業の際に発生する粉塵の飛散、建物2の構成部材の破片及び廃棄物等の飛散や落下を未然に防止するために配設されるものである。本実施形態における解体すべき建物2は、例えば縦方向の長さが10~30mであって、横方向の長さが36~54mである。なお、本実施形態では、解体すべき建物2がこれ以外の大きさの建物にも適用可能である。
また、以下の本実施形態の建物の解体養生装置1では、図1に示すように、解体用重機3を図示しないクレーンで建物2の屋上に吊り上げて設置し、解体用重機3が上層階から1フロアずつ順に解体していく階上解体工法に適用した例について説明する。この階上解体工法の場合には、スラブ4上に解体用重機3を載せて解体作業を行えるように、それぞれの上下のスラブ4の間に補強用サポート5が所定の間隔をおいて多数立設される。
さらに、建物の解体養生装置1は、図1及び図2に示すように、仮設足場10と、複数の骨組材20と、複数枚に分割された養生ネット30と、から大略的に構成されている。
仮設足場10は、解体すべき建物2の外周壁の周囲に沿って壁つなぎと呼ばれる接続部材6によって上下方向及び左右方向に多数連続して配設される。仮設足場10は、建物2の外周壁に沿って外周側に面一に構築された防音パネル11を有するとともに、作業員によって建物2の解体作業に用いられる作業用足場である。
骨組材20は、図2に示すように屋上において互いに対向する横方向の仮設足場10間に一定間隔をおいて2本1組で多数架け渡されている。なお、建物2の横方向両端部では、骨組材20は、それぞれ1本配設されている。2本1組の骨組材20は、図3及び図4に示すように隣り合う骨組材20の径方向の中心から間隔Dを有して配設されている。この間隔Dは、例えば140mmに設定されている。
それぞれの骨組材20は、棒状パイプに形成されて長さ方向の略中央部分で2分割されている。因みに、本実施形態の骨組材20は、解体すべき建物2の縦方向の長さが30mになると、1本の骨組材20で長さ方向の中央部が上方に凸になるようにアーチ状に湾曲させて架け渡す作業が困難になるため、長さ方向の略中央部分で2分割して軽量化するとともに、取扱性を向上させている。
2分割された骨組材20は、分割骨組材21,22として図5に示し、これら分割骨組材21,22は、それぞれの先端部21b,22bが連結部材としてのカプラ23によって連結される。なお、本実施形態では、分割骨組材21,22の先端部21b,22bをカプラ接続するようにしたが、この連結方法に限らず、ワイヤー接続するようにしてもよい。つまり、確実かつ容易に着脱可能な連結方法であればよい。
なお、分割骨組材21,22は、通常時は直線状をなし、養生時は長さ方向の中央部が上方に凸になるようにアーチ状に湾曲させる必要があるため、可撓性が高く、建物2の形状に柔軟に対応可能な材料が要求される。また、分割骨組材21,22は、養生時の強風時に大きく撓むと、解体用重機3に接触する可能性があるので、湾曲させた後は高い曲げ強度と剛性を有する材料が要求され、また養生時は常に変形させた状態で使用するため、高い耐クリープ性を有する材料が要求される。さらに、分割骨組材21,22は、解体作業中に解体用重機3のアタッチメントが接触しても、その衝撃により破損してその反動で仮設足場10が崩壊することがないように、ある程度の衝撃に耐えることのできる靭性を備えている材料が要求される。そして、分割骨組材21,22は、運搬し易いように軽量化が図られた材料が要求される。このような条件を満たすため、本実施形態の分割骨組材21,22は、例えば炭素繊維強化プラスチック(Carbon Fiber Reinforced Plastics)製のものが用いられている。
以下において、分割骨組材21,22は、それぞれ仮設足場10に取り付けられる端部を基端部21a,22aとし、カプラ23によって連結される端部を先端部21b,22bとして説明する。
分割骨組材21,22は、それぞれ基端部21a,22aから先端部21b,22bにかけて伸縮可能な釣竿と同じような伸縮機構、すなわちテレスコピック構造である。このテレスコピック構造は、基端部21a,22a側から先端部21b,22b側に向けて径が徐々に細く形成されたパイプが複数本組み合わされて伸縮可能に構成されている。これら複数本組み合わされたパイプは、その連結部分に図8に示す段差部25が形成されることとなる。
養生ネット30は、図2に示すように分割骨組材21,22が連結された骨組材20の先端部21b,22bから基端部21a,22aにかけて略全体を覆うように張設される。養生ネット30は、建物2の横方向の長さに複数枚(本実施形態では10枚)に分割され、これら横方向に10枚に分割された養生ネット30の幅方向両側に長さ方向に一定間隔をおいて図3及び図4に示す金属又は樹脂製の複数のリング31が取り付けられている。これらのリング31に骨組材20(分割骨組材21,22)をそれぞれ挿通することにより、養生ネット30が分割骨組材21,22によって張設される。
したがって、10枚に分割された各養生ネット30と、その両側に取り付けられた骨組材20は、1つのユニットを構成するため、仮設足場10に対してそれぞれ別個に取付け、取外しが可能となる。これにより、解体作業の進行に応じて複数のユニット毎又は1つのユニット毎に取り付け、取り外すことも可能となる。本実施形態の養生ネット30は、建物2の横方向の長さが36~54mであり、この長さが10枚に分割されているので、1枚当たりの幅は3.6~5.4mになる。ここで、養生ネット30は、網目粗さが解体すべき建物2の解体作業の際に発生する建物2の構成部材の破片及び廃棄物等の飛散や落下を未然に防止する粗さのものが用いられる。
なお、養生ネット30に対する複数のリング31の取付間隔は、例えば分割骨組材21,22のテレスコピック構造の連結部分の間隔に対応して配置されることが望ましい。このように複数のリング31を配置することにより、複数のリング31がテレスコピック構造の連結部分の段差部25(図8に示す)によって係止され、養生ネット30の位置ずれを未然に防止することができる。
また、図6及び図7に示すように、仮設足場10の最上段における建物2側の1本の建地材10aには、2本1組の骨組材20の基端部がそれぞれ緊結金具としての自在クランプ12によって回動可能に取り付けられている。これら自在クランプ12が取り付けられた建地材10aの上方には、上下方向に間隔をおいて角度調整装置としての2つの手動ウィンチ40,50が設置されている。これらの手動ウィンチ40,50は、それぞれ作業員が手動によって回転操作するための回転レバー41,51と、牽引ロープ43,53が巻き付けられた回転ドラム42,52とを備え、これらの牽引ロープ43,53の先端部43a,53aは、それぞれ2本1組の骨組材20の基端部から一定の位置に配置された係止部24,24に固定される。
これにより、作業員が手動ウィンチ40の回転レバー41を一方向に回転操作すると、回転ドラム42が回転し、牽引ロープ43を巻き上げることにより、図6の二点鎖線で示すように骨組材20の分割骨組材22を斜め上方に回動させ、長さ方向の中央部が上方に凸になるようにアーチ状に湾曲させる。また、手動ウィンチ50の回転レバー51を一方向に回転操作した場合も同様である。その結果、養生ネット30が張設された複数の骨組材20の下方に解体作業空間60が形成される。この場合、図1に示すように屋上のスラブ4から最も高い位置の養生ネット30までの高さHは、例えば7~10m程度になる。
次に、本実施形態に係る建物の解体養生装置の施工順序について説明する。
図8は、同実施形態に係る建物の解体養生装置の施工順序1を示す概略構成図である。図9は、同実施形態に係る建物の解体養生装置の施工順序2を示す概略構成図である。図10は、同実施形態に係る建物の解体養生装置の施工順序3を示す概略構成図である。図11は、同実施形態に係る建物の解体養生装置の施工順序4を示す概略構成図である。
まず、解体すべき建物2の四方の外周壁の周囲に沿って接続部材6によって仮設足場10を配設する。
そして、本実施形態では、階上解体工法が適用されることから、スラブ4に解体用重機3を載せて作業を行えるように、屋上を除く各階のそれぞれの上下のスラブ4の間に補強用サポート5をあらかじめ所定の間隔をおいて多数立設しておく。その後、建物2の屋上のスラブ4に解体用重機3を図示しないクレーンで吊り上げて設置する。なお、仮設足場10の配設作業と補強用サポート5の設置作業は、順序が逆であっても、また同時であってもよい。
次いで、最上部の仮設足場10において、それぞれ対向する建地材10aに自在クランプ12を取り付ける。これらの自在クランプ12にそれぞれ分割骨組材21,22の基端部21a,22aを固定する。このとき、分割骨組材21,22は、それぞれ全体の長さが短縮した状態にある。そして、図8に示すように各自在クランプ12が取り付けられた建地材10aの上方に設置した2つの手動ウィンチ40,50の牽引ロープ43,53の先端部43a,53aを分割骨組材21,22の係止部24,24に接続することで、それぞれの分割骨組材21,22を手動ウィンチ40,50の牽引ロープ43,53で吊り下げた後、それぞれ分割骨組材21,22の全体の長さを伸長させる。
さらに、図9に示すように、隣り合う分割骨組材21,22に養生ネット30に取り付けられた複数のリング31を矢印に示すようにそれぞれ分割骨組材21,22の先端部21b,22bから基端部21a,22aに向かって挿通することにより、養生ネット30が分割骨組材21,22によって張設される。
次に、図10の矢印に示すように、養生ネット30が張設された分割骨組材21,22の先端部21b,22b同士をカプラ23によって連結する。この状態において、骨組材20は、その長さ方向の中央部が下方に凸となるように湾曲して形成されている。
そして、作業員は、手動ウィンチ40(又は50)の回転レバー41(又は51)を回転操作して牽引ロープ43(又は53)を巻き上げることで、図11に破線の矢印で示すように、それぞれの骨組材20を斜め上方に回動させ、各骨組材20の長さ方向の中央部が上方に凸となるように湾曲させて上昇させる。その結果、養生ネット30が張設された複数の骨組材20の下方に高い解体作業空間60が形成される。この状態で図1に示す解体用重機3によって解体作業を行う。
ここで、解体用重機3による解体作業中、建物2の平面視中央部(中央部)では、解体用重機3が解体材の小割、仕分け、投下作業等を行うため、骨組材20を高く上昇させることがあり、そのため高い作業空間を必要とする。
一方、建物2の平面視外周部(外周部)付近では、解体用重機3は主に躯体の解体作業を行うのみであることから、骨組材20を中央部よりも高く上昇させる必要はなく、中央部よりも高い作業空間を確保する必要がない。
そこで、本実施形態では、仮設足場10の高さを従来の屋根養生工法の場合よりも低くしたにも拘わらず、養生ネット30を設置するための骨組材20を長さ方向の中央部が上方に凸となるように湾曲させて骨組材20を外周部付近よりも高く上昇させ、建物2の中央部での解体用重機3による解体作業のための空間を十分に確保するようにしている。
次に、最上階の解体作業が進行し、骨組材20をその下層の仮設足場10に付け替えるとき、本実施形態では、手動ウィンチ40,50の牽引ロープ43,53を緩めて分割骨組材21,22の先端部21b,22bを降下させた後、手動ウィンチ40,50と分割骨組材21,22を仮設足場10の自在クランプ12,12から取り外す。
そして、自在クランプ12、手動ウィンチ40,50及び分割骨組材21,22をその下層の仮設足場10に運搬した後、自在クランプ12、手動ウィンチ40,50を仮設足場10に取り付け、各自在クランプ12,12に分割骨組材21,22の基端部21a,22aを取り付け、上記と同様の施工工程を経てそれぞれの骨組材20を斜め上方に回動させ、各骨組材20の長さ方向の中央部が上方に凸となるように湾曲して上昇させるように再構築する。
このように本実施形態によれば、仮設足場10間に複数の骨組材20が架け渡され、これらの骨組材20がそれぞれ棒状に形成されて長さ方向に分割され、それぞれの基端部が仮設足場10に回動可能に取り付けられ、複数の骨組材20に養生ネット30が張設され、複数の骨組材20を上方に回動させることによって養生ネット30が張設された複数の骨組材20の下方に解体作業空間60を形成したことにより、骨組材20及び養生ネット30を容易に取り付け、取り外すことができ、解体作業効率を大幅に高めることが可能となる。
また、本実施形態によれば、複数の骨組材20は、上方に湾曲するように形成されているので、解体作業空間60をより十分に確保することが可能となる。加えて、複数の骨組材20は、通常時は直線状をなし、養生時は長さ方向の中央部が上方に凸になるようにアーチ状に湾曲させるように形成したので、直線状に形成した場合に比べて剛性が一段と高くなり、強風時であっても大きく撓むことがなくなり、解体用重機3が骨組材20に接触するのを未然に防止することができる。
また、本実施形態によれば、複数の骨組材20は、それぞれ長さ方向に分割されてそれぞれ伸縮可能に構成されていることにより、運搬時に骨組材20を短縮させておくことで、取扱性を向上させるとともに、骨組材20を仮設足場10に容易に取り付け、取り外すことができる。運搬時にそれぞれ長さ方向に分割した分割骨組材21,22を短縮させておくことで、取扱性を向上させるとともに、分割骨組材21,22を仮設足場10に容易に取り付け、取り外すことができる。
また、本実施形態によれば、複数の骨組材は、分割されたそれぞれ先端部が連結部材によって連結されているので、骨組材及び養生ネットを容易に取り付け、取り外すことができる。
また、本実施形態によれば、複数の骨組材20は、それぞれ可撓性を有する強化プラスチック製であるので、複数の骨組材20の軽量化が図られて運搬時の取扱性を向上させるとともに、複数の骨組材20を上方に容易に湾曲させることができる。
また、本実施形態によれば、養生ネット30に所定の間隔をおいて複数のリング31が設けられ、これらのリング31に骨組材20を挿通することによって養生ネット30が張設されるように構成されているので、骨組材20に養生ネット30を容易に取り付け、取り外すことができる。
また、本実施形態によれば、複数の骨組材20は、それぞれの基端部が仮設足場10に設けられた自在クランプ12を介して回動可能に取り付けられるとともに、仮設足場10に骨組材20の回動角度を調整する手動ウィンチ40が設けられていることにより、骨組材20の回動角度を調整することで、複数の骨組材20の下方に解体作業空間60を十分に確保することが可能となる。
[発明の他の実施形態]
本発明の一実施形態を説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更、組み合わせを行うことができる。この実施形態やその変形例は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
なお、上記実施形態では、1階下の仮設足場10に付け替えるとき、骨組材20による上方に凸に湾曲したアーチ形状を一時解体した後に再構築するようにしていたが、これに限らず例えば仮設足場10の建地材10aの上下方向に沿ってレールを設け、このレールに沿って自在クランプ12及び手動ウィンチ40を移動可能に設け、これら自在クランプ12及び手動ウィンチ40に上記レールの所定位置で停止させるストッパ機能を設けるように構成すれば、骨組材20及び養生ネット30で形成されたアーチ形状のユニットを一時解体することなく、アーチ形状を構築したままの状態で1階下に移動させることが可能となる。このように構成することで、一段と作業効率を向上させることができる。
加えて、上記実施形態では、緊結金具として自在クランプ12を用いた例について説明したが、これに限定することなく、骨組材20の基端部を回動可能に保持する部材であれば如何なるものであってもよい。
また、上記実施形態において、骨組材20の長さ方向に沿って散水ホースを設置することで、この散水ホースから散水することで、解体作業による粉塵を抑制することができる。
さらに、上記実施形態において、骨組材20に用いるパイプに一定間隔をおいて微細な孔を開けておけば、骨組材20の端部を散水ホースに接続することで、骨組材20から直接水を噴霧することができ、構造を簡素化するとともに、解体作業による粉塵を一段と抑制することができる。
この場合、養生ネット30と、その両側に取り付けられた骨組材20を1つのユニットとし、このユニット毎にそれぞれ粉塵センサを設置し、解体作業によって発生した浮遊粉塵量を上記粉塵センサで検出し、その検出信号を制御手段としてのマイクロコンピュータに出力する。このマイクロコンピュータの記憶部には、浮遊粉塵量の閾値があらかじめ記憶されており、上記マイクロコンピュータがその閾値以上になったと判断した場合、上記マイクロコンピュータから例えば水の供給又は停止する電磁弁等に制御信号を出力することで、ユニット毎の骨組材20から水を噴霧するように制御してもよい。このように構成することで、浮遊粉塵量が多く発生する場所を集中的に噴霧することができる。
そして、上記実施形態において、骨組材20にカメラを設置し、そのカメラに有線又は無線によってモニター表示するモニターを別の場所に設置すれば、解体位置の上方からの映像を配信することができる。また、骨組材20に沿って上記カメラを遠隔操作で移動させるようにすれば、より詳細な映像を提供することが可能となる。
また、上記実施形態では、階上解体工法に適用した例について説明したが、この工法に限らず他の解体工法についても適用可能である。
さらに、上記実施形態では、骨組材20を長さ方向の中央部が上方に凸に湾曲するように組み立てて骨組材20を高く上昇させるように構成したが、これに限らず、複数の骨組材20を上方に回動させることによって養生ネット30が張設された複数の骨組材20の下方に解体作業空間60を形成することができれば、骨組材20を例えば台形等のように水平部分を有するように組み立てるようにしてもよい。
1 建物の解体養生装置
2 建物
3 解体用重機
4 スラブ
5 補強用サボート
6 接続部材
10 仮設足場
11 防音パネル
12 自在クランプ(緊結金具)
20 骨組材
21 分割骨組材
21a 基端部
21b 先端部
22 分割骨組材
22a 基端部
22b 先端部
23 カプラ(連結部材)
24 係止部
25 段差部
30 養生ネット
31 リング
40 手動ウィンチ(角度調整装置)
41 回転レバー
42 回転ドラム
43 牽引ロープ
43a 先端部
50 手動ウィンチ(角度調整装置)
51 回転レバー
52 回転ドラム
53 牽引ロープ
53a 先端部
60 解体作業空間

Claims (7)

  1. 解体すべき建物の外周壁に沿って設けられた仮設足場と、
    互いに対向する前記仮設足場間に複数架け渡され、それぞれ棒状に形成されて長さ方向に分割され、それぞれの基端部が前記仮設足場に回動可能に取り付けられた骨組材と、
    前記複数の骨組材の先端部から基端部にかけて張設された養生ネットと、を備え、
    前記複数の骨組材を上方に回動させることによって前記養生ネットが張設された前記複数の骨組材の下方に解体作業空間を形成したことを特徴とする建物の解体養生装置。
  2. 前記複数の骨組材は、上方に湾曲するように形成されていることを特徴とする請求項1に記載の建物の解体養生装置。
  3. 前記複数の骨組材は、それぞれ長さ方向に分割されてそれぞれ伸縮可能に構成されていることを特徴とする請求項1に記載の建物の解体養生装置。
  4. 前記複数の骨組材は、分割されたそれぞれ先端部が連結部材によって連結されていることを特徴とする請求項3に記載の建物の解体養生装置。
  5. 前記複数の骨組材は、それぞれ可撓性を有する強化プラスチック製であることを特徴とする請求項1に記載の建物の解体養生装置。
  6. 前記養生ネットに所定の間隔をおいて複数のリングが設けられ、これらのリングに前記骨組材を挿通することによって前記養生ネットが張設されるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の建物の解体養生装置。
  7. 前記複数の骨組材は、それぞれの基端部が前記仮設足場に設けられた緊結金具を介して回動可能に取り付けられるとともに、前記仮設足場に前記骨組材の回動角度を調整する角度調整装置が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の建物の解体養生装置。
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