JP7774603B2 - 制御装置、燃料電池システム、燃料電池システムの制御方法、およびプログラム - Google Patents

制御装置、燃料電池システム、燃料電池システムの制御方法、およびプログラム

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Description

本発明は、制御装置、燃料電池システム、燃料電池システムの制御方法、およびプログラムに関する。
近年、より多くの人々が手ごろで信頼でき、持続可能且つ先進的なエネルギーへのアクセスを確保できるようにするため、エネルギーの効率化に貢献する燃料電池システムに関する研究開発が行われている。
例えば、特許文献1には、燃料電池スタックの温度が氷点以下の場合に、燃料電池スタックの暖機を行うことが開示されている。また、特許文献1には、低温環境では、バッテリの充電容量が小さくなる傾向にあるため、過充電状態となってバッテリが劣化し易いことが記載されている。
特開2021-190305号公報
より良好な制御装置、燃料電池システム、燃料電池システムの制御方法、およびプログラムが求められている。
本発明は、上述した課題を解決することを目的とする。
本発明の第1の態様は、燃料ガスと酸化剤ガスとの電気化学反応により発電する燃料電池と、前記燃料電池によって発電された電力を充電可能なバッテリと、を備える燃料電池システムを制御する制御装置であって、前記燃料電池に供給される前記酸化剤ガスの流量である酸化剤ガス流量を調整するための弁を制御する制御部を有し、前記制御部は、前記燃料ガスを前記燃料電池に供給するとともに前記弁を制御して第1流量の前記酸化剤ガスを前記燃料電池に供給することにより、前記燃料電池を起動させる起動ステップと、前記起動ステップの後、前記弁を制御して前記酸化剤ガス流量を前記第1流量よりも小さい第2流量に設定することにより、前記燃料電池の暖機の準備を行う暖機準備ステップと、前記暖機準備ステップの後で、前記第2流量よりも大きい第3流量の前記酸化剤ガスを前記燃料電池に供給した状態で前記燃料電池の暖機を行う暖機ステップと、を行うことが可能である、制御装置である。
本発明の第2の態様は、上述した制御装置を備える燃料電池システムである。
本発明の第3の態様は、燃料ガスと酸化剤ガスとの電気化学反応により発電する燃料電池と、前記燃料電池によって発電された電力を充電可能なバッテリと、前記燃料電池に供給される前記酸化剤ガスの流量である酸化剤ガス流量を調整するための弁を制御する制御部と、を備えた燃料電池システムの制御方法であって、前記燃料ガスを前記燃料電池に供給するとともに前記制御部が前記弁を制御して第1流量の前記酸化剤ガスを前記燃料電池に供給することにより、前記燃料電池を起動させる起動ステップと、前記起動ステップの後、前記弁を制御して前記酸化剤ガス流量を前記第1流量よりも小さい第2流量に設定することにより、前記燃料電池の暖機の準備を行う暖機準備ステップと、前記暖機準備ステップの後で、前記第2流量よりも大きい第3流量の前記酸化剤ガスを前記燃料電池に供給した状態で前記燃料電池の暖機を行う暖機ステップと、を含む、燃料電池システムの制御方法である。
本発明の第4の態様は、上述した燃料電池システムの制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
本発明によれば、より良好な制御装置、燃料電池システム、燃料電池システムの制御方法、およびプログラムを得ることができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る燃料電池システムの構成を示す概略図である。 図2は、燃料電池システムの制御方法の一例を説明するためのフローチャートである。 図3は、燃料電池システムの制御方法の一例を説明するためのタイミングチャートである。
燃料電池システムにおいて燃料電池スタックの暖機を行う場合、燃料電池スタックの起動処理が完了した後で、燃料電池スタックの出力電圧を所定の暖機電圧まで低下させる暖機準備ステップが行われる。この暖機準備ステップでは、燃料電池スタックの発電が行われるため、燃料電池スタックが発電した電力は、バッテリに充電される。しかしながら、バッテリ残量が充分な場合には、暖機準備ステップにおいて燃料電池スタックが発電した電力をバッテリに充電すると、バッテリが過充電状態になるおそれがある。特に、低温環境では、バッテリの充電容量が小さくなる傾向にあるため、暖機準備ステップにおいて燃料電池スタックが発電した電力をバッテリに充電すると、バッテリが過充電状態になり易い。本開示は、燃料電池スタックの暖機を行う場合に、バッテリが過充電状態になることを良好に抑制することを課題とする。
本発明の一実施形態に係る制御装置10、燃料電池システム12、燃料電池システム12の制御方法、およびプログラムについて図面を用いて以下に説明する。図1は、本実施形態による燃料電池システム12の構成を示す概略図である。燃料電池システム12は、例えば、燃料電池電気自動車等の燃料電池車両(図示せず)に搭載される。なお、燃料電池システム12は、車両以外の機器等に搭載されてもよい。
図1に示すように、本実施形態に係る燃料電池システム12は、燃料電池スタック(燃料電池)14、カソード系装置16、アノード系装置18、電源システム19、および制御装置10を備える。
燃料電池スタック14は、燃料ガスと酸化剤ガスとの電気化学反応により発電を行う。燃料ガスは、例えば、水素ガスである。燃料ガスは、水素を含む気体である限り、特に限定されない。酸化剤ガスは、例えば、空気である。酸化剤ガスは、酸素を含む気体である限り、空気に限定されない。燃料電池スタック14は、複数の発電セル20が積層されて形成される。各発電セル20は、膜電極構造体(MEA:Membrane Electrode Assembly)22と、当該膜電極構造体22を挟持する一対のセパレータ24a、24bとを有する。
膜電極構造体22は、電解質膜26と、カソード電極28と、アノード電極30とを備える。電解質膜26は、カソード電極28とアノード電極30とによって挟持される。電解質膜26は、例えば、固体高分子電解質膜である。固体高分子電解質膜は、例えば、水分を含んだパーフルオロスルホン酸の薄膜である。なお、詳細な図示は省略するが、カソード電極28およびアノード電極30の各々は、電解質膜26に接合された電極触媒層と、当該電極触媒層に積層されたガス拡散層とを含む。
一方のセパレータ24aには、膜電極構造体22を向く面に、酸化剤ガス流路32が形成される。酸化剤ガス流路32は、燃料電池スタック14の酸化剤ガス入口部34および酸化剤ガス出口部36に連通する。他方のセパレータ24bには、膜電極構造体22を向く面に、燃料ガス流路38が形成される。燃料ガス流路38は、燃料電池スタック14の燃料ガス入口部40および燃料ガス出口部42に連通する。燃料電池スタック14には、上述した構成要素以外の構成要素も備えられ得るが、ここでは説明を省略する。
カソード系装置16は、酸化剤ガス供給ユニット44、酸化剤ガス供給流路46、酸化剤ガス排出流路48、バイパス流路50、および弁52を有する。なお、カソード系装置16には、これらの構成要素以外の構成要素も備えられ得るが、ここでは説明を省略する。
酸化剤ガス供給ユニット44は、酸化剤ガス供給流路46に酸化剤ガスを供給する。酸化剤ガス供給ユニット44としては、例えば、エアポンプまたはエアコンプレッサ等が挙げられる。酸化剤ガス供給流路46は、燃料電池スタック14の酸化剤ガス入口部34に接続されている。酸化剤ガス供給流路46は、酸化剤ガスを燃料電池スタック14に供給する。
酸化剤ガス排出流路48は、燃料電池スタック14の酸化剤ガス出口部36に接続されている。酸化剤ガス排出流路48には、燃料電池スタック14から排出された酸化剤排ガスが流通する。酸化剤ガス排出流路48は、酸化剤排ガスを燃料電池システム12の外部に排出する。
バイパス流路50は、酸化剤ガス供給流路46と酸化剤ガス排出流路48とを互いに繋ぐ。弁52は、開度を調整可能な開閉弁である。弁52は、燃料電池スタック14に供給される酸化剤ガスの流量を調整する。弁52は、供給弁54、排出弁56、およびバイパス弁58を含む。
供給弁54は、酸化剤ガス供給流路46に設けられる。供給弁54は、酸化剤ガス供給流路46を開閉する。供給弁54は、開度を調整可能に構成されている。供給弁54としえは、例えば、バタフライ弁が挙げられるが、これに限定されない。酸化剤ガス供給流路46は、供給弁54よりも上流側の部位である上流側供給流路46aと、供給弁54よりも下流側の部位である下流側供給流路46bとを含む。上流側供給流路46aは、酸化剤ガス供給ユニット44と供給弁54とを繋ぐ。下流側供給流路46bは、供給弁54と酸化剤ガス入口部34とを繋ぐ。
排出弁56は、酸化剤ガス排出流路48に設けられる。排出弁56は、酸化剤ガス排出流路48を開閉する。排出弁56は、開度を調節可能に構成されている。排出弁56としては、例えば、バタフライ弁が挙げられるが、これに限定されない。酸化剤ガス排出流路48は、排出弁56よりも上流側の部位である上流側排出流路48aと、排出弁56よりも下流側の部位である下流側排出流路48bとを含む。上流側排出流路48aは、酸化剤ガス出口部36と排出弁56とを繋ぐ。下流側排出流路48bは、排出弁56に繋がっている。
バイパス流路50の一端は、上流側供給流路46aに繋がっている。バイパス流路50の他端は、下流側排出流路48bに繋がっている。バイパス弁58は、バイパス流路50に設けられている。バイパス弁58は、バイパス流路50を開閉する。バイパス弁58は、開度を調節可能に構成されている。バイパス弁58としては、例えば、バタフライ弁が挙げられるが、これに限定されない。
アノード系装置18は、燃料ガス供給ユニット60、燃料ガス供給流路62、燃料ガス排出流路64、気液分離器66、循環流路68、ドレン流路70、およびドレン弁72を有する。なお、アノード系装置18には、これらの構成要素以外の構成要素も備えられ得るが、ここでは説明を省略する。
燃料ガス供給ユニット60は、燃料ガス供給流路62に燃料ガスを供給する。燃料ガス供給ユニット60は、図示しないインジェクタおよびエジェクタ等を含む。燃料ガス供給流路62は、燃料ガス供給ユニット60と燃料電池スタック14の燃料ガス入口部40とを接続する。燃料ガス供給流路62は、燃料ガスを燃料電池スタック14に供給する。
燃料ガス排出流路64には、燃料電池スタック14から排出された燃料排ガスが流通する。燃料排ガスは、燃料電池スタック14の発電により発生した生成水を含む。気液分離器66は、燃料ガス排出流路64に設けられている。気液分離器66は、燃料排ガスを気液分離する。気液分離器66は、燃料排ガスから分離された液水を貯留し得る。循環流路68は、気液分離器66を流通した燃料排ガスを燃料ガス供給ユニット60の不図示のエジェクタに導く。循環流路68を流通する燃料排ガスは、当該エジェクタを介して燃料ガス供給流路62に流入されることにより燃料ガスとして再利用される。
ドレン流路70は、気液分離器66と下流側排出流路48bとを接続する。ドレン流路70は、気液分離器66に貯留されている液水を燃料排ガスとともに下流側排出流路48bに導く。ドレン流路70を流通する燃料排ガスは、下流側排出流路48bを流通する酸化剤排ガスによって希釈された状態で燃料電池システム12の外部に排出される。ドレン弁72は、ドレン流路70に設けられている。ドレン弁72は、ドレン流路70を開閉する。
燃料電池システム12は、図示しない冷却系装置を備える。冷却系装置は、燃料電池スタック14に冷却媒体を循環させる。冷却媒体としては、例えば、純水、エチレングリコール、オイル等が挙げられる。
電源システム19は、バッテリ74と、DC/DCコンバータ76とを有する。バッテリ74は、燃料電池スタック14で発電された電力を充電する。バッテリ74は、電気負荷78に対して電力を供給し得る。電気負荷78は、特に限定されないが、例えば、燃料電池車両を移動させるためのインバータおよびモータ等を有する駆動ユニット、酸化剤ガス供給ユニット44、燃料ガス供給ユニット60、エアコンユニット等を含む。バッテリ74の種類としては、鉛蓄電池およびリチウムイオン二次電池等が挙げられる。
DC/DCコンバータ76は、燃料電池スタック14の出力電圧(発電電圧)を昇圧し得る。また、DC/DCコンバータ76は、燃料電池スタック14の出力電圧を降圧し得る。
制御装置10には、温度センサ80と、電圧センサ82とが接続されている。制御装置10には、温度センサ80および電圧センサ82以外のセンサが接続され得る。温度センサ80は、燃料電池スタック14の温度に対応した温度を逐次計測する。具体的には、温度センサ80は、例えば、燃料電池スタック14内を流通する冷却媒体の温度を逐次計測する。電圧センサ82は、燃料電池スタック14の出力電圧を逐次計測する。
制御装置10は、演算部84と、記憶部86とを有する。演算部84は、例えばCPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)等のプロセッサ(processor)によって構成される。すなわち、演算部84は、処理回路(processing circuitry)によって構成される。
演算部84は、制御部88、取得部90、および判定部92を有する。制御部88、取得部90、および判定部92は、記憶部86に記憶されているプログラムが演算部84によって実行されることによって実現され得る。
なお、制御部88、取得部90、および判定部92の少なくとも一部が、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)等の集積回路によって実現されるようにしてもよい。また、制御部88、取得部90、および判定部92の少なくとも一部が、ディスクリートデバイスを含む電子回路によって構成されるようにしてもよい。
記憶部86は、不図示の揮発性メモリと、不図示の不揮発性メモリとによって構成される。揮発性メモリとしては、例えばRAM(Random Access Memory)等が挙げられる。揮発性メモリは、プロセッサのワーキングメモリとして使用され、処理または演算に必要なデータ等を一時的に記憶する。不揮発性メモリとしては、例えばROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ等が挙げられる。不揮発性メモリは、保存用のメモリとして使用され、プログラム、テーブル、マップ等を記憶する。記憶部86の少なくとも一部が、上述したようなプロセッサ、集積回路等に備えられていてもよい。
制御部88は、燃料電池システム12の全体の制御を司る。制御部88は、燃料ガス供給ユニット60および酸化剤ガス供給ユニット44を制御する。制御部88は、供給弁54、排出弁56、およびバイパス弁58を制御する。制御部88は、DC/DCコンバータ76を制御する。取得部90は、温度センサ80から供給される信号に基づいて燃料電池スタック14の温度を把握し得る。取得部90は、電圧センサ82から供給される信号に基づいて燃料電池スタック14の出力電圧を把握し得る。
次に、本実施形態に係る燃料電池システム12の制御方法の一例について説明する。図2は、燃料電池システム12の制御方法を説明するためのフローチャートである。
図2の初期状態において、燃料電池スタック14は、運転を停止している。燃料電池スタック14の運転が停止した状態で、発電セル20の酸化剤ガス流路32に酸素が残留していると、電極触媒層が劣化することがある。そのため、燃料電池スタック14の運転が停止されている状態で、酸化剤ガス流路32には、燃料ガスが供給される。これにより、酸化剤ガス流路32に残存している酸素が燃料ガス中の水素と反応するため、酸化剤ガス流路32の酸素濃度が低下する。つまり、燃料電池スタック14を起動する時点において、酸化剤ガス流路32の酸素濃度は低い状態になっている。燃料電池スタック14の運転が停止した状態で、供給弁54および排出弁56の各々は、酸化剤ガス流路32への酸化剤ガスの流入を防止するために全閉状態になっている。また、バイパス弁58は、全開状態になっている。なお、酸化剤ガス流路32への酸化剤ガスの流入を抑制した状態にて、燃料ガス流路38に燃料ガスを供給することで、酸化剤ガス流路32内に残留する酸素を消費する酸素消費制御を行い、燃料電池スタック14を起動する時点における酸化剤ガス流路32の酸素濃度を低下させてもよい。
ステップS1において、制御装置10は、燃料電池スタック14の起動指令を受信する。具体的には、例えば、ユーザが図示しないパワースイッチをオンにした場合に、当該パワースイッチから制御装置10に起動指令が供給される。取得部90は、パワースイッチから供給される信号に基づいて起動指令を把握し得る。その後、ステップS2に遷移する。すなわち、起動ステップ(ステップS2~ステップS5)が実施される。
ステップS2において、制御部88は、燃料ガス供給ユニット60を制御して、燃料ガス供給ユニット60から燃料ガス供給流路62に燃料ガスを供給する。燃料ガス供給流路62に供給された燃料ガスは、燃料電池スタック14の燃料ガス流路38に導かれる。その後、ステップS3に遷移する。
ステップS3において、制御部88は、酸化剤ガス供給ユニット44を制御して、酸化剤ガス供給ユニット44から上流側供給流路46aに酸化剤ガスを送る。なお、この段階で、供給弁54は閉じているため、酸化剤ガスは、未だ燃料電池スタック14に流入していない。その後、ステップS4に遷移する。なお、ステップS3は、ステップS2と同じタイミングで実施されてもよいし、ステップS2よりも先に実施されてもよい。
ステップS4において、制御部88は、弁52を制御して第1流量Q1の酸化剤ガスを燃料電池スタック14に供給する。具体的には、制御部88は、供給弁54、排出弁56、およびバイパス弁58の各々を開く。酸化剤ガス供給ユニット44から上流側供給流路46aに供給された酸化剤ガスは、供給弁54を介して下流側供給流路46bに流れるとともにバイパス流路50に流れる。下流側供給流路46bに流れた酸化剤ガスは、燃料電池スタック14の酸化剤ガス流路32に導かれる。これにより、酸化剤ガス流路32に封止されていた燃料ガスが酸化剤ガスによって酸化剤ガス排出流路48に排出される。酸化剤ガス排出流路48に導かれる燃料ガスは、バイパス流路50から導かれた酸化剤ガスによって希釈された状態で燃料電池システム12の外部に排気される。
燃料電池スタック14は、燃料ガスと酸化剤ガスとによる電気化学反応により発電する。燃料電池スタック14の出力電圧は、DC/DCコンバータ76によって昇圧される。燃料電池スタック14が発電した電力は、バッテリ74に充電される。また、燃料電池スタック14が発電した電力は、酸化剤ガス供給ユニット44および燃料ガス供給ユニット60の各々を駆動するために使用され得る。
燃料電池スタック14は、燃料排ガスを燃料ガス流路38から燃料ガス排出流路64に排出するとともに、酸化剤排ガスを酸化剤ガス流路32から上流側排出流路48aに排出する。燃料排ガスは、発電によって発生した生成水を含む。燃料ガス排出流路64に排出された燃料排ガスは、気液分離器66に導かれる。気液分離器66は、燃料排ガスを気液分離する。気液分離器66から循環流路68に導かれた燃料排ガスは、燃料ガス供給ユニット60に戻されて再利用される。気液分離器66において燃料排ガスから分離された液水は、気液分離器66に貯留される。
上流側排出流路48aに排出された酸化剤排ガスは、排出弁56を介して下流側排出流路48bに導かれる。下流側排出流路48bに導かれた酸化剤排ガスは、バイパス流路50から導かれた酸化剤ガスと混合された状態で燃料電池システム12の外部に排気される。
制御部88がドレン弁72を開くと、気液分離器66に貯留された液水は、燃料排ガスとともにドレン流路70および下流側排出流路48bを介して燃料電池システム12の外部に排出される。ドレン流路70から下流側排出流路48bに導かれた燃料排ガスは、酸化剤ガスおよび酸化剤排ガスによって希釈された状態で燃料電池システム12の外部に排気される。
燃料電池スタック14に供給される酸化剤ガスの流量である酸化剤ガス流量は、供給弁54、排出弁56、およびバイパス弁58の各々の開度を調節することによって設定し得る。以下、燃料電池スタック14に供給される酸化剤ガスの流量を単に「酸化剤ガス流量」と称呼することがある。ステップS4では、制御部88は、供給弁54、排出弁56、およびバイパス弁58の開度を予め決められた所定開度に設定することにより、第1流量Q1の酸化剤ガスを燃料電池スタック14に供給する。ステップS4の後、ステップS5に遷移する。
ステップS5において、判定部92は、燃料電池スタック14の起動処理が完了したか否かを判定する。具体的には、判定部92は、例えば、燃料電池スタック14の出力電圧が予め決められた起動電圧V1に到達したか否かを判定する。燃料電池スタック14の出力電圧は、取得部90によって取得される。判定部92は、燃料電池スタック14の出力電圧が起動電圧V1(図3参照)よりも低い場合に、燃料電池スタック14の起動処理が完了していないと判定する。判定部92は、燃料電池スタック14の出力電圧が起動電圧V1に達した場合に燃料電池スタック14の起動処理が完了したと判定する。なお、判定部92は、ステップS4を行ってからの経過時間に基づいて燃料電池スタック14の起動処理が完了したか否かを判定してもよい。
燃料電池スタック14の起動処理が完了していないと判定部92によって判定された場合(ステップS5においてNO)には、ステップS5が繰り返される。燃料電池スタック14の起動処理が完了したと判定部92によって判定された場合(ステップS5においてYES)には、ステップS6に遷移する。
ステップS6において、判定部92は、燃料電池スタック14の暖機が必要か否かを判定する。具体的には、判定部92は、例えば、燃料電池スタック14の温度が予め決められた第1温度閾値以下であるか否かを判定する。燃料電池スタック14の温度は、取得部90によって取得される。第1温度閾値は、例えば、氷点(0℃)に設定し得る。第1温度閾値は、適宜設定可能であって、氷点よりも高くても低くてもよい。判定部92は、燃料電池スタック14の温度が第1温度閾値よりも高い場合に燃料電池スタック14の暖機が必要ないと判定する。判定部92は、燃料電池スタック14の温度が第1温度閾値以下である場合に燃料電池スタック14の暖機が必要であると判定する。
燃料電池スタック14の暖機が必要ないと判定部92によって判定された場合(ステップS6においてNO)には、ステップS13に遷移する。燃料電池スタック14の暖機が必要であると判定部92によって判定された場合(ステップS6においてYES)には、ステップS7に遷移する。すなわち、暖機準備ステップ(ステップS7~ステップS10)が実施される。
ステップS7において、制御部88は、弁52を制御して酸化剤ガス流量を第1流量Q1よりも小さい第2流量Q2に設定する。具体的には、制御部88は、供給弁54を予め決められた供給抑制開度まで閉じるとともに、排出弁56を予め決められた排出抑制開度まで閉じる。これにより、酸化剤ガス流量が第1流量Q1から第2流量Q2まで減少する。よって、燃料電池スタック14の発電量が低下する。燃料電池スタック14の発電量が低下すると、燃料電池スタック14の出力電圧が降下する。その後、ステップS8に遷移する。
ステップS8において、判定部92は、燃料電池スタック14の暖機の準備が完了することが見込まれるか否かを判定する。具体的には、判定部92は、例えば、燃料電池スタック14の出力電圧が予め決められた電圧閾値V2(図3参照)以下になったか否かを判定する。電圧閾値V2は、暖機電圧V3よりも高い電圧である。判定部92は、燃料電池スタック14の出力電圧が電圧閾値V2よりも高い場合、燃料電池スタック14の暖機の準備が完了することが見込まれないと判定する。判定部92は、燃料電池スタック14の出力電圧が電圧閾値V2まで低下した場合、燃料電池スタック14の暖機の準備が完了することが見込まれると判定する。なお、判定部92は、ステップS7の実行を開始してからの経過時間に基づいて燃料電池スタック14の暖機の準備が完了することが見込まれるか否かを判定してもよい。
燃料電池スタック14の暖機の準備が完了することが見込まれないと判定部92によって判定された場合(ステップS8においてNO)には、ステップS8が繰り返される。燃料電池スタック14の暖機の準備が完了することが見込まれると判定部92によって判定された場合(ステップS8においてYES)には、ステップS9に遷移する。
ステップS9において、制御部88は、弁52を制御して酸化剤ガス流量を第2流量Q2よりも大きい第3流量Q3に設定する。具体的には、制御部88は、供給弁54を予め決められた暖機供給開度まで開くとともに、排出弁56を予め決められた暖機排出開度まで開く。これにより、酸化剤ガス流量を第2流量Q2から第3流量Q3まで大きくすることができる。その後、ステップS10に遷移する。
ステップS10において、判定部92は、燃料電池スタック14の暖機の準備が完了したか否かを判定する。具体的には、判定部92は、燃料電池スタック14の出力電圧が暖機電圧V3(図3参照)まで降下したか否かを判定する。判定部92は、燃料電池スタック14の出力電圧が暖機電圧V3よりも高い場合、燃料電池スタック14の暖機の準備が未だ完了していないと判定する。判定部92は、燃料電池スタック14の出力電圧が暖機電圧V3まで降下した場合、燃料電池スタック14の暖機の準備が完了したと判定する。なお、判定部92は、ステップS9の実施を開始してからの経過時間に基づいて燃料電池スタック14の暖機の準備が完了したか否かを判定してもよい。
燃料電池スタック14の暖機の準備が完了していないと判定部92によって判定された場合(ステップS10においてNO)には、ステップS10を繰り返す。燃料電池スタック14の暖機の準備が完了したと判定部92によって判定された場合(ステップS10においてYES)には、ステップS11に遷移する。すなわち、暖機ステップ(ステップS11およびステップS12)が実施される。
ステップS11において、制御部88は、燃料電池スタック14の暖機を行う。具体的には、制御部88は、燃料電池スタック14の出力電圧が暖機電圧V3に維持されるように、弁52を制御して酸化剤ガス流量を第3流量Q3に維持する。これにより、発電セル20に供給される酸化剤ガスのストイキ比を予め決められた暖機用ストイキ比にすることができる。暖機用ストイキ比は、燃料電池スタック14の通常運転時におけるストイキ比よりも小さい。なお、燃料電池スタック14の通常運転とは、燃料電池スタック14の暖機を行っていない状態での燃料電池スタック14の運転をいう。燃料電池スタック14の通常運転時では、発電セル20に供給される酸化剤ガスのストイキ比を比較的大きくすることにより、燃料電池スタック14の熱損失を少なくする。
発電セル20に供給される酸化剤ガスのストイキ比を暖機用ストイキ比にすることにより、燃料電池スタック14の低効率発電を実施できる。これにより、燃料電池スタック14の発熱量(熱損失)が大きくなるため、燃料電池スタック14の暖機を促進させることができる。ステップS11の後、ステップS12に遷移する。
ステップS12において、判定部92は、燃料電池スタック14の暖機が完了したか否かを判定する。具体的には、判定部92は、燃料電池スタック14の温度が予め決められた第2温度閾値以上になったか否かを判定する。燃料電池スタック14の温度は、取得部90によって取得される。判定部92は、燃料電池スタック14の温度が第2温度閾値よりも低い場合に燃料電池スタック14の暖機が未だ完了していないと判定する。判定部92は、燃料電池スタック14の温度が第2温度閾値まで上昇した時に燃料電池スタック14の暖機が完了したと判定する。なお、判定部92は、ステップS11の暖機を開始してからの経過時間に基づいて燃料電池スタック14の暖機が完了したか否かを判定してもよい。
燃料電池スタック14の暖機が完了していないと判定部92によって判定された場合(ステップS12においてNO)には、ステップS12を繰り返す。燃料電池スタック14の暖機が完了したと判定部92によって判定された場合(ステップS12においてYES)には、ステップS13に遷移する。
ステップS13において、制御部88は、燃料電池スタック14の通常運転を行う。具体的には、制御部88は、燃料電池スタック14に対する要求電力に基づいて燃料電池スタック14を電流制御する。こうして、図2に示す処理が完了する。
図3は、燃料電池システム12の制御方法の一例を説明するためのタイミングチャートである。具体的には、図3は、燃料電池スタック14の温度が氷点以下の状態で当該燃料電池スタック14を起動させる場合のタイミングチャートを示す。
図3に示すように、制御部88は、起動ステップ、暖機準備ステップ、および暖機ステップを順次行う。また、制御部88は、起動ステップを開始してから暖機ステップが完了するまで、燃料電池スタック14の出力電圧が予め決められた電圧指令に沿うように燃料電池スタック14を電圧制御する。さらに、制御部88は、起動ステップを開始してから暖機ステップが完了するまで、酸化剤ガス供給ユニット44および燃料ガス供給ユニット60を駆動させている。
起動ステップでは、燃料電池スタック14の出力電圧を予め決められた起動電圧V1まで上昇させることにより、燃料電池スタック14を問題なく運転させることができるか否かを確認する。起動ステップは、時刻t1において、燃料電池スタック14の起動指令を受信することにより開始される。時刻t1において、制御部88は、酸化剤ガス供給ユニット44を制御して上流側供給流路46aに酸化剤ガスを供給する。なお、燃料電池スタック14の初期状態で、バイパス弁58は、全開である。また、時刻t1において、制御部88は、燃料ガス供給ユニット60を制御して燃料電池スタック14に燃料ガスを供給する。
時刻t2において、制御部88は、例えば、供給弁54および排出弁56の各々に対して全開指令を出力することにより供給弁54および排出弁56の各々を開く。制御部88が供給弁54を開くことにより、燃料電池スタック14には酸化剤ガスが供給される。また、制御部88が排出弁56を開くことにより、燃料電池スタック14の酸化剤ガス流路32に封止されていた燃料ガスが燃料電池スタック14から排出される。これにより、供給弁54および排出弁56の動作を確認できる。また、低温時に供給弁54および排出弁56の各々の弁体に凍結物が付着していた場合であっても、開弁動作によって当該凍結物を破壊することができる。
酸化剤ガスが燃料電池スタック14に供給されると、燃料電池スタック14は、燃料ガスと酸化剤ガスとの電気化学反応による発電を開始する。燃料電池スタック14が発電を開始すると、燃料電池スタック14の出力電圧が上昇する。なお、図3では、電圧指令が示され、燃料電池スタック14の実際の出力電圧については示されていない。
燃料電池スタック14に供給される流量である酸化剤ガス流量は、供給弁54の開度が大きくなるほど大きくなる。本実施形態では、時刻t3において、燃料電池スタック14の出力電圧が起動電圧V1まで上昇する。ここで、燃料電池スタック14の出力電圧は、開回路電圧(OCV:Open Circuit Voltage)である。燃料電池スタック14の出力電圧が起動電圧V1に達した時の酸化剤ガス流量は、第1流量Q1になっている。時刻t3において、起動ステップが完了する。
暖機準備ステップは、時刻t3から開始される。燃料電池スタック14を低効率発電により暖機させるためには、燃料電池スタック14の出力電圧を暖機電圧V3まで低下させる必要がある。そのため、暖機準備ステップでは、燃料電池スタック14の出力電圧を暖機電圧V3まで降下させる。
具体的には、暖機準備ステップでは、時刻t3において、制御部88は、供給弁54を供給抑制開度まで閉じるとともに、排出弁56を排出抑制開度まで閉じる。これにより、時刻t4において、酸化剤ガス流量は、第2流量Q2まで減少する。図3の例では、酸化剤ガス流量が第2流量Q2に維持されるように、供給抑制開度および排出抑制開度の各々は、0度(全閉状態の時の開度)よりも大きな開度に設定される。なお、供給抑制開度および排出抑制開度の各々は、例えば、0度に設定してもよい。この場合、酸化剤ガス流量は、0になる。
酸化剤ガス流量が第2流量Q2まで減少すると、燃料電池スタック14は、燃料ガス流路38に残存している酸化剤ガスを消費しながら発電する。そのため、暖機準備ステップにおいて、燃料電池スタック14の発電量を抑えることができる。これにより、燃料電池スタック14の出力電圧を低下させることができる。
暖機準備ステップでは、燃料電池スタック14が発電した電力は、バッテリ74に供給され得る。バッテリ74の充電容量は、バッテリ74の温度が低くなるほど小さくなる。そのため、暖機準備ステップにおいて、バッテリ74は過充電状態になり易い。しかしながら、暖機準備ステップにおいて燃料電池スタック14の発電量が抑えられるため、バッテリ74に供給される電力を少なくできる。よって、バッテリ74の過充電を抑制できる。また、暖機準備ステップの間、制御部88が酸化剤ガス供給ユニット44および燃料ガス供給ユニット60を駆動させているため、燃料電池スタック14が発電した電力は、酸化剤ガス供給ユニット44および燃料ガス供給ユニット60によって消費される。従って、バッテリ74の過充電を一層抑制できる。なお、暖機準備ステップでは、バイパス弁58を開いているため、酸化剤ガス供給ユニット44から上流側供給流路46aに供給された酸化剤ガスを、バイパス流路50を介して下流側排出流路48bに逃がすことができる。
暖機準備ステップにおいて、制御部88は、DC/DCコンバータ76を制御して燃料電池スタック14の出力電圧を予め決められたレートで降下させる。バッテリ74は、低温時に急速充電をすると劣化し易くなる。そのため、燃料電池スタック14の出力電圧の降下速度(レート)は、バッテリ74の劣化を防止し得るような大きさに設定される。
時刻t5において、燃料電池スタック14の出力電圧が予め定められた電圧閾値V2まで降下すると、制御部88は、供給弁54および排出弁56の各々を開くことにより、酸化剤ガス流量を第3流量Q3まで大きくする。具体的には、制御部88は、供給弁54を全開まで開くとともに、排出弁56を全開よりも小さい開度まで開く。なお、供給弁54および排出弁56の各々の開度は適宜設定可能である。また、時刻t5において、制御部88は、バイパス弁58を予め決められた所定開度まで閉じる。これにより、酸化剤ガス流量は第3流量Q3まで増加する。
これにより、時刻t6において、燃料電池スタック14の出力電圧が暖機電圧V3まで降下した時(暖機準備ステップが終了した時)に、暖機準備ステップから暖機ステップにスムーズに移行させることができる。
暖機ステップは、時刻t6から開始される。暖機ステップでは、制御部88は、バイパス弁58の開度をフィードバック制御することにより、燃料電池スタック14の出力電圧を暖機電圧V3に維持する。これにより、燃料電池スタック14を低効率発電により暖機させることができる。本実施形態では、暖機ステップにおいて、供給弁54および排出弁56の各々の開度は一定値に設定されているが、供給弁54および排出弁56の各々の開度をフィードバック制御することにより燃料電池スタック14の出力電圧を暖機電圧V3に維持してもよい。
時刻t7において、制御部88は、燃料電池スタック14の暖機が完了することが見込まれた際に、暖機電圧V3よりも大きな電圧の指令を出力する。これにより、時刻t8において暖機運転が終了した時(時刻t8の時)に、暖機ステップから燃料電池スタック14の通常運転にスムーズに移行させることができる。
本実施形態によれば、暖機準備ステップにおいて、制御部88が弁52を制御して酸化剤ガス流量を第1流量Q1よりも小さい第2流量Q2に設定することにより、燃料電池スタック14の発電電力を抑えることができる。これにより、暖機準備ステップにおいて、燃料電池スタック14からバッテリ74に充電される電力を抑えることができるため、バッテリ74の過充電を抑制できる。従って、より良好な制御装置10、燃料電池システム12、燃料電池システム12の制御方法、およびプログラムを得ることができる。
上述した開示に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)
制御装置(10)は、燃料ガスと酸化剤ガスとの電気化学反応により発電する燃料電池(14)と、前記燃料電池によって発電された電力を充電可能なバッテリ(74)と、を備える燃料電池システム(12)を制御する制御装置であって、前記燃料電池に供給される前記酸化剤ガスの流量である酸化剤ガス流量を調整するための弁(52)を制御する制御部(88)を有し、前記制御部は、前記燃料ガスを前記燃料電池に供給するとともに前記弁を制御して第1流量(Q1)の前記酸化剤ガスを前記燃料電池に供給することにより、前記燃料電池を起動させる起動ステップと、前記起動ステップの後、前記弁を制御して前記酸化剤ガス流量を前記第1流量よりも小さい第2流量(Q2)に設定することにより、前記燃料電池の暖機の準備を行う暖機準備ステップと、前記暖機準備ステップの後で、前記第2流量よりも大きい第3流量(Q3)の前記酸化剤ガスを前記燃料電池に供給した状態で前記燃料電池の暖機を行う暖機ステップと、を行うことが可能である。
このような構成によれば、暖機準備ステップにおいて、制御部が弁を制御して酸化剤ガス流量を第1流量よりも小さい第2流量に設定することにより、燃料電池スタックの発電電力を抑えることができる。これにより、暖機準備ステップにおいて、燃料電池スタックからバッテリに充電される電力を抑えることができるため、バッテリの過充電を抑制できる。従って、より良好な制御装置を得ることができる。
(付記2)
付記1に記載の制御装置において、前記暖機準備ステップでは、前記燃料電池の出力電圧が予め決定された電圧閾値(V2)まで低下した際に、前記制御部が前記弁を制御して前記酸化剤ガス流量を前記第2流量から前記第3流量に設定してもよい。
このような構成によれば、暖機準備ステップから暖機ステップにスムーズに移行させることができる。
(付記3)
付記1または2に記載の制御装置において、前記弁は、前記燃料電池に前記酸化剤ガスを供給するための酸化剤ガス供給流路(46)に設けられた供給弁(54)を含み、前記起動ステップでは、前記制御部が前記供給弁を開き、前記暖機準備ステップにおいて前記酸化剤ガス流量を前記第1流量から前記第2流量に設定する際に、前記制御部は、前記供給弁を予め決定された供給抑制開度まで閉じてもよい。
このような構成によれば、暖機準備ステップにおいて、酸化剤ガス流量を第1流量よりも少なくすることができる。
(付記4)
付記3に記載の制御装置において、前記弁は、前記燃料電池から排出された酸化剤排ガスが流通する酸化剤ガス排出流路(48)に設けられた排出弁(56)を含み、前記起動ステップでは、前記制御部が前記排出弁を開いてもよい。
このような構成によれば、燃料電池の運転停止中に燃料電池の酸化剤ガス流路に燃料ガスが封止されていた場合であっても、酸化剤ガス流路に存在している燃料ガスをスムーズに排出させることができる。
(付記5)
付記4に記載の制御装置において、前記暖機準備ステップにおいて前記酸化剤ガス流量を前記第1流量から前記第2流量に設定する際に、前記制御部は、前記排出弁を予め決定された排出抑制開度まで閉じてもよい。
このような構成によれば、酸化剤ガス流量が第2流量よりも少なくなることを抑制できる。
(付記6)
付記4または5に記載の制御装置において、前記弁は、前記酸化剤ガス供給流路と前記酸化剤ガス排出流路とを繋ぐバイパス流路(50)に設けられたバイパス弁(58)を含み、前記バイパス流路の一端は、前記酸化剤ガス供給流路のうちの前記供給弁よりも上流側の部位(46a)に繋がり、前記バイパス流路の他端は、前記酸化剤ガス排出流路のうちの前記排出弁よりも下流側の部位(48b)に繋がり、前記暖機準備ステップでは、前記制御部は、前記バイパス弁が開かれた状態を維持してもよい。
このような構成によれば、暖機準備ステップにおいて、酸化剤ガスを酸化剤ガス供給流路に供給するための酸化剤ガス供給ユニットを駆動させた状態で、酸化剤ガス流量を第1流量から第2流量まで低下させることができる。この場合、燃料電池の発電電力を酸化剤ガス供給ユニットで消費させることができるため、バッテリの過充電を一層抑制できる。
(付記7)
燃料電池システムは、付記1~6のいずれか1つに記載の制御装置を備える。
(付記8)
燃料電池システムの制御方法は、燃料ガスと酸化剤ガスとの電気化学反応により発電する燃料電池と、前記燃料電池によって発電された電力を充電可能なバッテリと、前記燃料電池に供給される前記酸化剤ガスの流量である酸化剤ガス流量を調整するための弁を制御する制御部と、を備えた燃料電池システムの制御方法であって、前記燃料ガスを前記燃料電池に供給するとともに前記制御部が前記弁を制御して第1流量の前記酸化剤ガスを前記燃料電池に供給することにより、前記燃料電池を起動させる起動ステップと、前記起動ステップの後、前記弁を制御して前記酸化剤ガス流量を前記第1流量よりも小さい第2流量に設定することにより、前記燃料電池の暖機の準備を行う暖機準備ステップと、前記暖機準備ステップの後で、前記第2流量よりも大きい第3流量の前記酸化剤ガスを前記燃料電池に供給した状態で前記燃料電池の暖機を行う暖機ステップと、を行うことが可能である。
(付記9)
プログラムは、付記8に記載の燃料電池システムの制御方法をコンピュータに実行させる。
なお、本発明は、上述した開示に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得る。
10…制御装置 12…燃料電池システム
14…燃料電池スタック(燃料電池) 46…酸化剤ガス供給流路
46a…上流側供給流路 46b…下流側供給流路
48…酸化剤ガス排出流路 48a…上流側排出流路
48b…下流側排出流路 50…バイパス流路
52…弁 54…供給弁
56…排出弁 58…バイパス弁
74…バッテリ 88…制御部
Q1…第1流量 Q2…第2流量
Q3…第3流量 V1…起動電圧
V2…電圧閾値 V3…暖機電圧

Claims (6)

  1. 燃料ガスと酸化剤ガスとの電気化学反応により発電する燃料電池と、
    前記燃料電池によって発電された電力を充電可能なバッテリと、
    を備える燃料電池システムを制御する制御装置であって、
    前記燃料電池に供給される前記酸化剤ガスの流量である酸化剤ガス流量を調整するための弁を制御する制御部を有し、
    前記制御部は、
    前記燃料ガスを前記燃料電池に供給するとともに前記弁を制御して第1流量の前記酸化剤ガスを前記燃料電池に供給することにより、前記燃料電池を起動させる起動ステップと、
    前記起動ステップの後、前記弁を制御して前記酸化剤ガス流量を前記第1流量よりも小さい第2流量に設定することにより、前記燃料電池の暖機の準備を行う暖機準備ステップと、
    前記暖機準備ステップの後で、前記第2流量よりも大きい第3流量の前記酸化剤ガスを前記燃料電池に供給した状態で前記燃料電池の暖機を行う暖機ステップと、
    を行うことが可能であり、
    前記弁は、
    前記燃料電池に前記酸化剤ガスを供給するための酸化剤ガス供給流路に設けられた供給弁と、
    前記燃料電池から排出された酸化剤排ガスが流通する酸化剤ガス排出流路に設けられた排出弁と、
    前記酸化剤ガス供給流路と前記酸化剤ガス排出流路とを繋ぐバイパス流路に設けられたバイパス弁と、
    を含み、
    前記バイパス流路の一端は、前記酸化剤ガス供給流路のうちの前記供給弁よりも上流側の部位に繋がり、
    前記バイパス流路の他端は、前記酸化剤ガス排出流路のうちの前記排出弁よりも下流側の部位に繋がり、
    前記起動ステップでは、前記制御部が前記供給弁および前記排出弁を開き、
    前記暖機準備ステップにおいて前記酸化剤ガス流量を前記第1流量から前記第2流量に設定する際に、前記制御部は、前記供給弁を予め決定された供給抑制開度まで閉じるとともに前記バイパス弁が開かれた状態を維持し、
    前記暖機準備ステップの後で前記酸化剤ガス流量を前記第2流量から前記第3流量にする際に前記バイパス弁を予め決定された所定開度まで閉じる、制御装置。
  2. 請求項1に記載の制御装置であって、
    前記暖機準備ステップでは、前記燃料電池の出力電圧が予め決定された電圧閾値まで低下した際に、前記制御部が前記弁を制御して前記酸化剤ガス流量を前記第2流量から前記第3流量に設定する、制御装置。
  3. 請求項に記載の制御装置であって、
    前記暖機準備ステップにおいて前記酸化剤ガス流量を前記第1流量から前記第2流量に設定する際に、前記制御部は、前記排出弁を予め決定された排出抑制開度まで閉じる、制御装置。
  4. 請求項1~のいずれか1項に記載の制御装置を備える、燃料電池システム。
  5. 燃料ガスと酸化剤ガスとの電気化学反応により発電する燃料電池と、
    前記燃料電池によって発電された電力を充電可能なバッテリと、
    前記燃料電池に供給される前記酸化剤ガスの流量である酸化剤ガス流量を調整するための弁を制御する制御部と、
    を備えた燃料電池システムの制御方法であって、
    前記燃料ガスを前記燃料電池に供給するとともに前記制御部が前記弁を制御して第1流量の前記酸化剤ガスを前記燃料電池に供給することにより、前記燃料電池を起動させる起動ステップと、
    前記起動ステップの後、前記弁を制御して前記酸化剤ガス流量を前記第1流量よりも小さい第2流量に設定することにより、前記燃料電池の暖機の準備を行う暖機準備ステップと、
    前記暖機準備ステップの後で、前記第2流量よりも大きい第3流量の前記酸化剤ガスを前記燃料電池に供給した状態で前記燃料電池の暖機を行う暖機ステップと、
    を含み、
    前記弁は、
    前記燃料電池に前記酸化剤ガスを供給するための酸化剤ガス供給流路に設けられた供給弁と、
    前記燃料電池から排出された酸化剤排ガスが流通する酸化剤ガス排出流路に設けられた排出弁と、
    前記酸化剤ガス供給流路と前記酸化剤ガス排出流路とを繋ぐバイパス流路に設けられたバイパス弁と、
    を含み、
    前記バイパス流路の一端は、前記酸化剤ガス供給流路のうちの前記供給弁よりも上流側の部位に繋がり、
    前記バイパス流路の他端は、前記酸化剤ガス排出流路のうちの前記排出弁よりも下流側の部位に繋がり、
    前記起動ステップでは、前記制御部が前記供給弁および前記排出弁を開き、
    前記暖機準備ステップにおいて前記酸化剤ガス流量を前記第1流量から前記第2流量に設定する際に、前記制御部は、前記供給弁を予め決定された供給抑制開度まで閉じるとともに前記バイパス弁が開かれた状態を維持し、
    前記暖機準備ステップの後で前記酸化剤ガス流量を前記第2流量から前記第3流量にする際に前記バイパス弁を予め決定された所定開度まで閉じる、燃料電池システムの制御方法。
  6. 請求項に記載の燃料電池システムの制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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