JP7775845B2 - ハイブリッド車両のエンジン始動制御装置 - Google Patents

ハイブリッド車両のエンジン始動制御装置

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Description

本発明は、ハイブリッド車両のエンジン始動制御装置に関する。
エンジンと駆動輪との間の動力伝達経路上にエンジン側から駆動輪側に順に設けられたクラッチ、モータ、及び自動変速機を有したハイブリッド車両が知られている(例えば特許文献1参照)。
特開2008-179283号公報
このようなハイブリッド車両では、エンジンが停止しクラッチが解放した状態でモータにより走行する。このようなモータ走行中に当該ハイブリッド車両への要求トルクがエンジンを始動させる始動閾値以上となった場合には、モータのトルクを利用してクラッチを介してエンジンを始動させる。このためモータによる走行中では、エンジンの始動に必要な始動トルクをモータの余剰トルクとして確保しておく必要がある。この結果、モータによる走行が可能なモータ走行領域は、モータの最大トルクから上述した余剰トルクを除算した範囲となり、モータ走行領域が狭くなり燃費が悪化するおそれがある。
そこで本発明は、モータ走行領域を確保したハイブリッド車両のエンジン始動制御装置を提供することを目的とする。
上記目的は、エンジンと駆動輪との間の動力伝達経路上に前記エンジン側から前記駆動輪側に順にクラッチ、モータ、及び自動変速機が設けられたハイブリッド車両のエンジン始動制御装置において、前記エンジンが停止し前記クラッチが解放した状態での前記モータによる走行中に、当該ハイブリッド車両への要求トルクが前記エンジンを始動させる始動閾値以上となったか否かを判定する始動要求判定部と、前記始動要求判定部により肯定判定がなされた場合に、前記自動変速機のアップシフトの実行により増大するイナーシャトルクを利用して前記クラッチを介して前記エンジンを始動するアップシフト始動処理を実行する始動制御部と、を備えたハイブリッド車両のエンジン始動制御装置によって達成できる。
前記モータのトルクを前記モータの最大トルクから差し引いた余剰トルクが、前記エンジンの始動に必要な始動トルク未満か否かを判定するモータトルク判定部と、前記モータトルク判定部により肯定判定がなされた場合には、前記モータトルク判定部により否定判定がなされた場合よりも、前記始動閾値を大きい値に変更する始動閾値変更部と、を備え、前記始動制御部は、前記モータトルク判定部及び始動要求判定部により肯定判定がなされた場合には、前記アップシフト始動処理を実行し、前記モータトルク判定部により否定判定がなされ前記始動要求判定部により肯定判定がなされた場合には、前記自動変速機のアップシフトを実行することなく前記モータのトルクを利用して前記クラッチを介して前記エンジンを始動するモータリング始動処理を実行してもよい。
前記アップシフト始動処理の実行前に予測された予測イナーシャトルクが、前記エンジンの始動に必要な始動トルク以上か否かを判定するイナーシャトルク判定部と、前記イナーシャトルク判定部により肯定判定がなされた場合には、前記イナーシャトルク判定部により否定判定がなされた場合よりも、前記始動閾値を大きい値に変更する始動閾値変更部と、を備え、前記始動制御部は、前記イナーシャトルク判定部及び始動要求判定部により肯定判定がなされた場合には、前記アップシフト始動処理を実行し、前記イナーシャトルク判定部により否定判定がなされ前記始動要求判定部により肯定判定がなされた場合には、前記自動変速機のアップシフトを実行することなく前記モータのトルクを利用して前記クラッチを介して前記エンジンを始動するモータリング始動処理を実行してもよい。
前記始動制御部は、前記アップシフト始動処理において前記エンジンの始動が完了すると前記自動変速機のダウンシフトを実行してもよい。
前記始動制御部は、前記アップシフト始動処理において前記イナーシャトルクの大きさに応じて前記モータのトルクを調整してもよい。
本発明によれば、モータ走行領域を確保したハイブリッド車両のエンジン始動制御装置を提供できる。
図1は、ハイブリッド車両の概略構成図である。 図2は、エンジン始動制御の一例を示したフローチャートである。 図3は、アップシフト始動処理の一例を示したフローチャートである。 図4は、アップシフト始動処理の一例を示したタイミングチャートである。 図5は、エンジン始動制御の変形例を示したフローチャートである。 図6は、アップシフト始動処理の変形例を示したフローチャートである。 図7は、アップシフト始動処理の変形例を示したタイミングチャートである。
[ハイブリッド車両の概略構成]
図1は、ハイブリッド車両1の概略構成図である。ハイブリッド車両1には、エンジン10から駆動輪13までの動力伝達経路に、K0クラッチ14、モータ15、トランスミッション18が順に設けられている。エンジン10及びモータ15は、ハイブリッド車両1の走行用駆動源として搭載されている。エンジン10は、例えばV型6気筒ガソリンエンジンであるが気筒数はこれに限定されず、直列型のガソリンエンジンであってもよいし、ディーゼルエンジンであってもよい。K0クラッチ14、モータ15、及びトランスミッション18は、変速ユニット11内に設けられている。変速ユニット11と左右の駆動輪13とは、ディファレンシャル12を介して駆動連結されている。トランスミッション18は、トルクコンバータ19、及び自動変速機20を備えている。
K0クラッチ14は、同動力伝達経路上のエンジン10とモータ15との間に設けられている。K0クラッチ14は、解放状態から油圧の供給を受けて係合状態となって、エンジン10とモータ15との動力伝達を接続する。K0クラッチ14は、油圧供給の停止に応じて解放状態となって、エンジン10とモータ15との動力伝達を遮断する。係合状態とは、K0クラッチ14の両係合要素が連結しエンジン10とモータ15が同じ回転数となっている状態である。解放状態とは、K0クラッチ14の両係合要素が離れた状態である。
モータ15は、インバータ17を介してバッテリ16に接続されている。モータ15は、バッテリ16からの給電に応じて車両の駆動力を発生するモータとして機能し、更にエンジン10や駆動輪13からの動力伝達に応じてバッテリ16に充電する回生電力を発電する発電機としても機能する。モータ15とバッテリ16との間で授受される電力は、インバータ17により調整されている。
インバータ17は、後述するECU100によって制御され、バッテリ16からの直流電圧を交流電圧に変換し、またはモータ15からの交流電圧を直流電圧に変換する。モータ15がトルクを出力する力行運転の場合、インバータ17はバッテリ16の直流電圧を交流電圧に変換してモータ15に供給される電力を調整する。モータ15が発電する回生運転の場合、インバータ17はモータ15からの交流電圧を直流電圧に変換してバッテリ16に供給される回生電力を調整する。
トルクコンバータ19は、トルク増幅機能を有した流体継ぎ手である。自動変速機20は、ギヤ段の切替えにより変速比を多段階に切替える有段式の自動変速機であるが、これに限定されず無段式の自動変速機であってもよい。自動変速機20は、動力伝達経路上のモータ15と駆動輪13の間に設けられている。トルクコンバータ19を介して、モータ15と自動変速機20とが連結されている。トルクコンバータ19には、油圧の供給を受けて係合状態となってモータ15と自動変速機20とを直結するロックアップクラッチ19aが設けられている。尚、トルクコンバータ19やロックアップクラッチ19aの代わりに湿式クラッチが設けられていてもよい。
変速ユニット11には、更にオイルポンプ21と油圧制御機構22とが設けられている。オイルポンプ21で発生した油圧は、油圧制御機構22を介して、K0クラッチ14、トルクコンバータ19、自動変速機20、及びロックアップクラッチ19aにそれぞれ供給されている。油圧制御機構22には、K0クラッチ14、トルクコンバータ19、自動変速機20、及びロックアップクラッチ19aのそれぞれの油圧回路と、それらの作動油圧を制御するための各種の油圧制御弁とが設けられている。
ハイブリッド車両1には、同車両の制御装置としてのECU(Electronic Control Unit)100が設けられている。ECU100は、車両の走行制御に係る各種演算処理を行う演算処理回路と、制御用のプログラムやデータが記憶されたメモリと、を備える電子制御ユニットである。ECU100は、エンジン始動制御装置の一例であり、詳しくは後述する始動要求判定部、始動制御部、モータトルク判定部、及び始動閾値変更部を機能的に実現する。
ECU100は、エンジン10及びモータ15の駆動を制御する。具体的にはECU100は、エンジン10のスロットル開度、点火時期、燃料噴射量を制御することにより、エンジン10のトルクや回転数を制御する。ECU100は、インバータ17を制御してモータ15とバッテリ16との間での電力の授受量を調整することで、モータ15の力行トルク、回生トルク、回転数を制御する。またECU100は、油圧制御機構22の制御を通じて、K0クラッチ14やロックアップクラッチ19a、自動変速機20の駆動制御を行う。尚、ロックアップクラッチ19aは、車速が所定値以上の場合に係合し、車速が所定値未満の場合に解放する。
ECU100には、イグニッションスイッチ71、クランク角センサ72、モータ回転数センサ73、アクセル開度センサ74、車速センサ75、SOCセンサ76、及びギヤ段センサ77からの信号が入力される。イグニッションスイッチ71は、イグニッションのオンオフ状態を検出する。クランク角センサ72は、エンジン10のクランクシャフトの回転速度、即ちエンジン回転数を検出する。モータ回転数センサ73は、モータ15の出力軸の回転速度、即ちモータ回転数を検出する。アクセル開度センサ74は、運転者のアクセルペダルの踏込量であるアクセルペダル開度を検出する。車速センサ75はハイブリッド車両1の走行速度を検出する。SOCセンサ76は、バッテリ16の充電量を示すSOC(State Of Charge)を検出する。ギヤ段センサ77は、自動変速機20で成立しているギヤ段を検出する。
ECU100は、モータ走行モード及びハイブリッド走行モードの何れかの走行モードでハイブリッド車両を走行させる。モータ走行モードでは、ECU100はエンジン10を停止しK0クラッチ14を解放し、モータ15の動力により走行する。ハイブリッド走行モードでは、K0クラッチ14を係合させ少なくともエンジン10の動力により走行する。
走行モードの切り替えは、車速やアクセル開度から求められたハイブリッド車両1への要求トルクに基づいて行われる。例えば、要求トルクがエンジン10を始動させる始動閾値未満の場合には、燃費を向上させるためにエンジン10を停止したモータ走行モードが選択される。要求トルクが始動閾値以上の場合には、エンジン10が駆動したハイブリッド走行モードが選択される。従って、モータ走行モードの走行中に要求トルクが始動閾値以上となった場合には、以下のようにエンジン10を始動させる必要がある。
[エンジン始動制御]
図2は、エンジン始動制御の一例を示したフローチャートである。本制御は、イグニッションがオンの状態で所定の周期ごとに繰り返し実行される。ECU100は、走行モードがモータ走行モードであるか否かを判定する(ステップS1)。ステップS1でNoの場合には、本制御を終了する。ステップS1は始動要求判定部が実行する処理の一例である。
ステップS1でYesの場合には、ECU100はモータ15の余剰トルクがエンジン10を始動するのに必要な始動トルク未満であるか否かを判定する(ステップS2)。余剰トルクは、現時点でのモータトルクをモータ15が出力可能な最大トルクから差し引くことにより算出できる。モータトルクは、モータ15へ供給される電力に基づいて算出してもよいし、センサによって検出してもよい。モータ15の最大トルクは、モータ回転数によって予め定められている。ステップS2はモータトルク判定部が実行する処理の一例である。
従ってステップS2でNoの場合、モータ15の余剰トルクはエンジン10の始動トルク以上であるとみなされ、ECU100はエンジン10を始動するための閾値を予め定められた始動閾値αに設定する(ステップS3)。次にECU100はハイブリッド車両1への要求トルクがα以上であるか否かを判定する(ステップS4)。ステップS4は始動要求判定部が実行する処理の一例である。ステップS4でNoの場合には、本制御を終了する。
ステップS4でYesの場合には、ECU100はモータリング始動処理を実行する(ステップS5)。モータリング始動処理は、自動変速機20のアップシフトを実行することなくモータトルクを利用してK0クラッチ14を介してエンジン10を始動する処理である。モータリング始動処理では、K0クラッチ14を係合させつつ、エンジン10のクランキングに必要な分だけモータトルクを増大させてエンジン10を始動する。ステップS5は始動制御部が実行する処理の一例である。
ステップ2でYesの場合、モータ15の余剰トルクはエンジン10の始動トルクに対して不足しているとみなされ、ECU100はエンジン10を始動するための閾値を予め定められた始動閾値βに設定する(ステップS6)。ここで、始動閾値βは始動閾値αよりも大きい値に設定されている。ステップS6は始動閾値変更部が実行する処理の一例である。
次にECU100はハイブリッド車両1への要求トルクが始動閾値β以上であるか否かを判定する(ステップS7)。ステップS7は始動要求判定部が実行する処理の一例である。ステップS7でNoの場合には、本制御を終了する。
ステップS7でYesの場合には、ECU100はアップシフト始動処理を実行する(ステップS8)。アップシフト始動処理は、自動変速機20のアップシフトの実行により増大するイナーシャトルクを利用してK0クラッチ14を介してエンジン10を始動する処理である。イナーシャトルクとは、自動変速機20のアップシフトの実行による自動変速機20の入力軸の回転数の低下の際に、自動変速機20の入力軸の回転方向に作用するトルクである。アップシフト始動処理では、イナーシャトルクを利用してエンジン10を始動するため、モータリング始動処理と比較してモータトルクを増大させる必要はない。ステップS8は始動制御部が実行する処理の一例である。
このようにモータ15の余剰トルクがエンジン10の始動トルク未満の場合でも、始動閾値αから始動閾値βに引き上げてイナーシャトルクを利用してエンジン10を始動できる。この結果、モータ走行領域を確保することができ、燃費が向上する。
ステップS2でYesの場合に限りアップシフト始動処理が実行される。これにより不必要な場合にアップシフト始動処理が繰り返されることによる運転者への違和感を抑制できる。
エンジン始動制御は上記の例に限定されず、例えば以下のように実行してもよい。モータ走行モードで要求トルクが始動閾値α以上になった場合に、余剰トルクが始動トルクよりも大きい場合にモータリング始動処理を実行し、余剰トルクが始動トルク未満の場合には要求トルクが始動閾値β以上となった場合にアップシフト始動処理を実行してもよい。
ステップS2において、余剰トルクや始動トルクの算出誤差を考慮して、始動トルクに所定のマージンを加えた値よりも余剰トルクが低いか否かを判定してもよい。
[アップシフト始動処理]
図3は、アップシフト始動処理の一例を示したフローチャートである。図4は、アップシフト始動処理の一例を示したタイミングチャートである。図4には、モータ15及びトランスミッション18の回転数、エンジン10の回転数、自動変速機20の出力軸のトルク、イナーシャトルク、モータ15のトルク、及びK0クラッチ14への油圧指示値の推移を示している。尚、モータ走行モードでの走行中ではロックアップクラッチ19aは係合状態にあるため、モータ回転数とトランスミッション回転数とは一致している。
ECU100は、K0クラッチ14の油圧制御を開始する(ステップS11、時刻t1)。ここでのK0クラッチ14の油圧制御は、通常始動時でのK0クラッチ14の油圧制御とは異なり、アップシフト始動処理のための油圧制御である。詳しくは後述する。
次にECU100は、自動変速機20のアップシフトを開始する(ステップS12)。アップシフトが開始されると、自動変速機20ではトルク相が開始されて自動変速機20の出力軸トルクが低下し始める(時刻t2)。自動変速機20でイナーシャ相が開始されると、自動変速機20の出力軸トルクが略一定となってモータ・トランスミッション回転数が低下し始め、イナーシャトルクが増大し始める(時刻t3)。ECU100は、このアップシフトによるイナーシャトルクの増大が開始したか否かを判定する(ステップS13)。詳細には、モータ15の回転数の低下率が所定値以上となった場合に、イナーシャトルクの増大が開始されたと判定される。ステップS13でNoの場合には、再度ステップS13の処理が実行される。
ステップS13でYesの場合には、ECU100はK0クラッチ14への油圧指示値をK0クラッチ14が係合する指示値に制御する(ステップS14、時刻t3)。これにより、K0クラッチ14は解放状態からスリップ状態に移行する。即ち、アップシフト始動処理でのK0クラッチ14の油圧制御とは、アップシフトによるイナーシャトルクの増大の開始を待ってから、K0クラッチ14の油圧指示値をK0クラッチ14が係合する指示値に制御することである。またECU100は、モータトルクを調整する(ステップS15、時刻t3)。モータトルクの調整は、イナーシャトルクがエンジン10の始動に必要な始動トルクに対して所定値以上大きい場合に、その大きさの分だけモータトルクを低下させることにより行われる。これにより、エンジン10を適切なトルクで始動することができる。ステップS15は始動制御部が実行する処理の一例である。以上により、イナーシャトルクとモータトルクとにより、スリップ状態のK0クラッチ14を介してエンジン回転数が上昇し始める(時刻t4)。
次にECU100は、エンジン10の始動が完了したか否かを判定する(ステップS16)。例えばエンジン回転数が自律運転可能な回転数以上になった場合に、エンジン10の始動が完了したものと判定される。ステップS16でNoの場合には再度ステップS16が実行される。ステップS16でYesの場合には、ECU100はモータトルクを調整する(ステップS17、時刻t5)。ここでのモータトルクの調整は、アップシフト実行前のイナーシャトルクからの増大分だけモータトルクを低下させることにより行われる。これによりエンジン10の始動によるハイブリッド車両1へのショックの発生を抑制できる。ステップS17は始動制御部が実行する処理の一例である。
モータ・トランスミッション回転数が低下して、エンジン回転数と一致しK0クラッチ14が係合すると、イナーシャトルクが低下し始める(時刻t6)。上述したステップS17でのモータトルクの調整により、イナーシャトルクの低下に応じてモータトルクが増大し(時刻t6)、元の値へと復帰する(時刻t7)。このようにしてアップシフト始動処理が終了する。
アップシフトは、3速から4速等、1段低いギヤ比に変更してもよいし、例えば、3速から5速等、複数段低いギヤ比に変更してもよい。例えば、3速から4速へのアップシフトの場合に増大するイナーシャトルクがエンジン10の始動トルクに対して不足するおそれがある場合には、3速から5速にアップシフトしてもよい。
[エンジン始動制御の変形例]
図5は、エンジン始動制御の変形例を示したフローチャートである。図5は図2に対応している。ステップS1でYesの場合、アップシフト始動処理の実行により増大すると予測される予測イナーシャトルクが、エンジン10の始動トルク以上であるか否かを判定する(ステップS2a)。予測イナーシャトルクは、例えば現時点でのギヤ段と自動変速機20の出力軸の回転数と、アップシフト完了後でのギヤ段と自動変速機20の出力軸の目標回転数とから予測できる。また、予測イナーシャトルクは、アップシフト実行によるトルク損失等を考慮して算出するのが好ましい。このような予測イナーシャトルクは実験結果に基づいて規定されている。ステップS2aでYesの場合には、上述した実施例と同様にステップS6以降の処理が実行される。
ステップS2aでNoの場合には、ステップS3及びS4の処理が実行され、ステップS4でYesの場合には、ECU100はモータリング始動処理を実行する(ステップS5a)。本変形例でのモータリング始動処理では、上述した実施例とは異なり、ダウンシフトを行うことによりモータトルクを確保する。これによりエンジン10を始動させることができる。ステップS2aはイナーシャトルク判定部が実行する処理の一例である。
エンジン始動制御は上記の例に限定されず、例えば以下のように実行してもよい。モータ走行モードで要求トルクが始動閾値α以上になった場合に、予測イナーシャトルクが始動トルクよりも低い場合にモータリング始動処理を実行し、予測イナーシャトルクが始動トルク以上の場合には要求トルクが始動閾値β以上となった場合にアップシフト始動処理を実行してもよい。
ステップS2aにおいて、予測イナーシャトルクや始動トルクの算出誤差を考慮して、予測イナーシャトルクが始動トルクに所定のマージンを加えた値以上であるか否かを判定してもよい。
[アップシフト始動処理の変形例]
図6は、アップシフト始動処理の変形例を示したフローチャートである。図7は、アップシフト始動処理の変形例を示したタイミングチャートである。図6及び図7は、それぞれ図3及び図4に対応している。また、上述したステップS11~14、時刻t1~t4については、モータトルクを除いて図3及び図4の例と同じであるため、説明を省略する。
ステップS14の実行の後、ECU100はエンジン10の始動が完了したか否かを判定する(ステップS16)。ステップS16でNoの場合には、再度ステップS16が実行される。ステップS16でYesの場合には、ECU100はアップシフトの進行度が閾値以下であるか否かを判定する(ステップS18)。例えばアップシフトの進行度は、現時点での自動変速機20の出力軸の回転数とアップシフト完了時の自動変速機20の出力軸の目標回転数との差分が小さいほど、アップシフトの進行度が大きいと判定される。ここで閾値は、後述するダウンシフトが可能な進行度の上限値に設定されている。ステップS18でNoの場合には、本処理を終了する。
ステップS18でYesの場合には、ECU100はダウンシフトを開始する(ステップS19)。即ち、自動変速機20はアップシフトがなされる前のギヤ段に戻される。これによりエンジン10の回転数の上昇率が低下し、自動変速機20の出力軸トルクは増大し始め、イナーシャトルクは低下し始める(時刻t5a)。このようにダウンシフトの実行により、自動変速機20の出力軸トルクを増大させることができ、エンジン始動時でのハイブリッド車両1の駆動力を確保することができる。また、ECU100はモータトルクを調整する(ステップS20)。ここでのモータトルクの調整は、アップシフト実行前のイナーシャトルクからの低下分だけモータトルクを増大させることにより行われる。これによっても、エンジン始動時でのハイブリッド車両1の駆動力を確保することができる。ステップS19及びS20は始動制御部が実行する処理の一例である。
ダウンシフトが完了すると、モータ・トランスミッション回転数は略一定となり、イナーシャトルクはアップシフト実行前の値に向けて上昇し始める(時刻t6a)。上述したステップS20でのモータトルクの調整により、イナーシャトルクの低下に応じてモータトルクが低下し(時刻t6a)、元の値へと復帰する(時刻t7a)。尚、図7に示した例では、時刻7aでK0クラッチ14が係合する場合を示しているが、エンジン10の始動完了後であればこれに限定されない。
上記実施例では、ステップS2やステップS2aの判定結果に応じてアップシフト始動処理とモータリング始動処理との何れかが実行されるが、これに限定されない。即ち、ステップS2及びS2aの判定を実行することなく、エンジン10の始動要求があった場合には常時アップシフト始動処理を実行してもよい。
上記実施例では、単一のECU100によりハイブリッド車両を制御する場合を例示したが、これに限定されず、例えばエンジン10を制御するエンジンECU、モータ15を制御するモータECU、K0クラッチ14を制御するクラッチECU、トランスミッション18を制御するT/MECU等の複数のECUによって、上述した制御を実行してもよい。
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明はかかる特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
1 ハイブリッド車両
10 エンジン
14 K0クラッチ
15 モータ
18 トランスミッション
20 自動変速機
100 ECU(エンジン始動制御装置、始動要求判定部、始動制御部、モータトルク判定部、始動閾値変更部、イナーシャトルク判定部)

Claims (3)

  1. エンジンと駆動輪との間の動力伝達経路上に前記エンジン側から前記駆動輪側に順にクラッチ、モータ、及び自動変速機が設けられたハイブリッド車両のエンジン始動制御装置において、
    前記エンジンが停止し前記クラッチが解放した状態での前記モータによる走行中に、当該ハイブリッド車両への要求トルクが前記エンジンを始動させる始動閾値以上となったか否かを判定する始動要求判定部と、
    前記始動要求判定部により肯定判定がなされた場合に、前記自動変速機のアップシフトの実行により増大するイナーシャトルクを利用して前記クラッチを介して前記エンジンを始動するアップシフト始動処理を実行する始動制御部と、
    前記アップシフト始動処理の実行前に予測された予測イナーシャトルクが、前記エンジンの始動に必要な始動トルク以上か否かを判定するイナーシャトルク判定部と、
    前記イナーシャトルク判定部により肯定判定がなされた場合には、前記イナーシャトルク判定部により否定判定がなされた場合よりも、前記始動閾値を大きい値に変更する始動閾値変更部と、を備え、
    前記始動制御部は、前記イナーシャトルク判定部及び始動要求判定部により肯定判定がなされた場合には、前記アップシフト始動処理を実行し、前記イナーシャトルク判定部により否定判定がなされ前記始動要求判定部により肯定判定がなされた場合には、前記自動変速機のアップシフトを実行することなく前記モータのトルクを利用して前記クラッチを介して前記エンジンを始動するモータリング始動処理を実行する、ハイブリッド車両のエンジン始動制御装置。
  2. 前記始動制御部は、前記アップシフト始動処理において前記エンジンの始動が完了すると前記自動変速機のダウンシフトを実行する、請求項1のハイブリッド車両のエンジン始動制御装置。
  3. 前記始動制御部は、前記アップシフト始動処理において前記イナーシャトルクの大きさに応じて前記モータのトルクを調整する、請求項1のハイブリッド車両のエンジン始動制御装置。
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