JP7777126B2 - 多層比色インジケータ - Google Patents

多層比色インジケータ

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Description

本発明は、比色インジケータに関するものである。特に、本発明は、比色インジケータにおける色変化の視覚化を改善する器具に関するものであるが、これに限られない。
一定量の特定の化合物や照射にさらされたことを(色の変化で)視覚的に示す製品は多く存在する。このような製品は、通常、1つ又は複数の比色インジケータを含む。例えば、比色インジケータは、反応性染料又はインクの光学的性質を利用している。これらの染料は、少なくとも2つの異なる化学的な状態で存在することができ、染料の各形態は特定の波長範囲の光を吸収する。第1形態で存在する反応性染料がある物質にさらされると、可逆的な化学反応によってその物質と反応し、第2形態の染料に変化する。第2形態の染料は異なる波長の光を吸収するため、化学反応によって色が変化し、観察者がその色を見ることができる。比色インジケータは、その使用目的、及び、インジケータの色変化を引き起こす化学物質、照射又は刺激に応じて、可逆的な色変化又は不可逆的な色変化を表示するように構成されてもよい。紫外線(UVR)の照射に反応する比色インジケータの例は、国際公開第2010/070290号(Mills et al)に開示されており、その内容は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
表面がある種の照射にさらされる場合として、望ましい又は意図的な場合もあるし、望ましくない又は意図していない場合もある。
例えば、肌が直射日光にさらされることが望ましく、ある程度は有益である場合もあるが、紫外線に過剰にさらされることは、健康に害であると認識されている。Smartsun(商標)という名称で販売されているステッカーやリストバンドなど、特定の種類や一定量の紫外線にさらされた後に色変化を示す比色インジケータを含む製品が存在している。これにより、ユーザは所定量の紫外線にさらされたことを視覚的に確認することができる。
殺菌と滅菌に関連する別の例として、ある量のUVC照射にさらされた後の色の変化を表示する比色インジケータが含まれた製品がある。これにより、ユーザはUVC照射への曝露に関連する視覚的な表示を得ることができる。UVC照射は、医療現場や食品業界などにおいて、表面の滅菌と殺菌を行うための技術として知られている。
また、二酸化炭素、酸素、アンモニアなど、特定の化合物や化学物質にさらされると色が変化する比色インジケータを利用した製品もある。これらは、例えば食品産業で有用である。
比色インジケータを組み込んだ製品は、ある種の照射、刺激、又は化学物質への潜在的な曝露について有用な指標を提供するが、これらのシステムの課題は、所定の色の変化を視覚的に評価することが困難となる可能性があり、その評価に解釈が必要となる場合があり、その評価に基づいてその後の判断を行う場合には、潜在的に逆効果又は危険ですらあり得るのである。一般的に、ユーザは、著しい色の変化が生じたときにのみ、インジケータの色の変化に気づくだろう。紫外線インジケータの場合、これは比較的高い曝露量に相当する可能性がある。特に、病院環境で使用される場合、比較的低い曝露量(例えば、6mJ/cm以下の領域)をインジケータ上で視覚的に検出することが有用である場合がある。
ある種の比色インジケータは、1つ又は複数の基準部分を有し、所定量の照射に曝露した後のインジケータの色がターゲット色となって表示されるようにしている。そのようなシステムの例には、米国特許出願公開第2017/0191866号明細書(Balooch et al)、欧州特許出願公開第0487792号明細書(Pugh et al)、及び、米国特許第5117116号明細書(Bannard et al)があり、これらは、1又は複数の基準部分を有し、異なる所定量の照射に曝露したときに照射に感応するインジケータのそれぞれの色がこれらの基準部分に対応している比色インジケータシステムを開示している。
これらのシステムは、多くの欠点に悩まされている。例えば、基準領域は、インジケータ自体とは異なる非反応性の化合物を用いて着色又は印刷され、したがって、曝露前か所定量の照射への曝露後かにかかわらず、インジケータの色と完全に一致する色を表すことはできない。さらに、基準インクの色は、バッチごとに異なったり、及び/又は、経時変化又は環境(例えば、光、温度、湿度など)への曝露によって退色したり、その他の変色をしたりする場合がある。そのため、これらのシステムは、所定の状態(例えば、未曝露又は暴露後)における基準部分とインジケータの色が狙いどおりの色で一致しているかについて信頼性に欠けるという課題に悩まされている。
米国特許出願公開第2020/149960号明細書(Foller et al)及び米国特許第9658101号明細書(Levine et al)を含む他の文献は、いかなる基準部分も含まない、概ね多層構造を有するインジケータを開示する。
本発明の目的は、従来技術に関連する1つ又は複数の課題に対処し、及び/又は、1つ又は複数の課題を軽減することである。
第1の態様によれば、比色インジケータを含む第1の層と、第2の層とを含む器具が提供される。第2の層は、第1の層の少なくとも一部の上に設けられ、少なくとも一部が、前記インジケータが感応又は反応する照射を遮断及び/又は吸収するように構成され、可視光に対して実質的に透明であるように構成される。
第2の層の一以上の部分は、インジケータが感応する照射を遮断及び/又は吸収するように構成され、可視光に対して実質的に透明であるように構成されて、1つの活性部分又は複数の活性部分と呼ばれることがある。
第2の層は、少なくとも1つの不活性部分を含んでいてもよい。この一以上の不活性部分は、インジケータが感応する照射を遮断しない、及び/又は、吸収しない構成としてもよい。この一以上の不活性部分は、可視光及び/又はインジケータが感応する照射に対して実質的に透明であってよい。この一以上の不活性部分は、一般的には、可視光とインジケータが感応する照射の両方に対して実質的に透明であってもよい。
第2の層の一以上の活性部分は、可視光線に対して透明であってよい。好ましくは、第2の層の一以上の活性部分は、可視光下でインジケータの色が変化しないようにしてもよい。そのような構成によって、第2の層の存在が、第2の層を通してインジケータ及び/又は第1の層を見るユーザによって観察及び/又は知覚されるインジケータの色に影響を与えないようにしてもよい。別の言い方をすれば、ユーザによって知覚されるインジケータの色は、第1の層を直接見た場合でも、第2の層の一以上の活性部分を通してインジケータ及び/又は第1の層を間接的に見た場合でも、実質的に同一となるようにしてもよい。
第2の層、例えばその活性部分は、約400~800nmの領域、例えば約400~740nmの領域の照射に対して透明であってよい。
好ましくは、インジケータが感応する照射を遮断及び/又は吸収するように構成され、可視光に対して実質的に透明であるように構成される活性部分があることで、この器具における基準部分の信頼性が高くなる可能性がある。特に、この器具のうち活性部分を含む領域を基準部分に相当するようにしてもよいし、その領域を基準部分として規定してもよい。この活性部分は、インジケータが感応する照射を遮断及び/又は吸収するように構成されているので、このインジケータの一以上の活性部分により覆われた一以上の領域は、通常であれば色の変化を引き起こすことになる照射にさらされたときであっても、色が変化しないだろう。
本明細書では、インジケータが感応する照射を「トリガー照射」と呼ぶことにする。
インジケータ及び/又は第1の層は、第1の部分と第2の部分とを含んでもよい。第1の部分は、第2の層によって覆われていなくてもよいし、第2の層の不活性部分によって覆われていてもよい。第2の部分は、第2の層の活性部分によって覆われていてもよい。
好ましくは、トリガー照射への曝露の前に、インジケータの第1の部分及び第2の部分は、同じ色を表示してもよい。こうすることで、基準部分は、バッチ間にいかなる潜在的な違いがあっても、又は、インジケータの元の(未曝露時の)色におけるいかなる小さな変化があっても、器具の隣接部分、例えば、第2の層の活性部分で覆われていないインジケータの部分と、完全に色が一致するような態様となり得る。一方、先行技術の基準部分は、通常、インジケータそのものとは異なる非反応性の染料、顔料、又は、インクを使用するため、完全な一致を得ることはできない。
好ましくは、第1の層におけるインジケータの第1の部分及び第2の部分の色は、トリガー照射への曝露前に完全に一致しているので、本器具によって、低レベル又は低照射量のトリガー照射への曝露後、例えば、ユーザが、通常であればインジケータの色変化を検出できるであろう最小照射量よりも低いレベル又は低い照射量のトリガー照射への曝露後に、ユーザが目に見える色変化に気づけるようになる。
好ましくは、約8mJ/cm、例えば約6mJ/cm、例えば約5mJ/cmの照射量のトリガー照射に曝露した後に、ユーザが、インジケータの色の変化、例えばその第1の部分における色の変化に気づくことができる可能性がある。
第2の層の活性部分は、トリガー照射を吸収するように構成された照射吸収成分、例えば照射吸収剤を含んでもよい。この活性部分に選択される照射吸収剤は、第1の層で使用される特定の比色インジケータによって異なってもよいことが理解されるであろう。例えば、照射吸収剤は、UV照射吸収剤、例えばUVC吸収剤であってもよい。照射吸収剤は、ベンゾフェノン、ヒドロキシベンゾフェノン、ヒドロキシフェニルベンゾトリアゾール、フェノールベンゾトリアゾール、エンゾトリアゾール、ヒドロキシフェニルトリアジン、及び、オキサニリドからなるグループから選択される1つ又は複数の化合物を含んでもよい。照射吸収剤は、ベンゾフェノン及び/又はフェノールベンゾトリアゾールを含んでもよい。
第2の層は、コーティングを含んでいてもよく、コーティングであってもよい。一般的には、第2の層がコーティングを含む場合、第2の層は、第1の層の一部の上だけに、例えば第2の部分の上だけに設けられてもよい。第2の層は、活性部分であってもよいし、活性部分を規定してもよいし、活性部分と一致してもよい。したがって、第1の層の第1の部分はコーティングによって覆われていなくてもよく、第1の層の第2の部分はコーティングによって覆われていてもよい。
コーティングは、ワニスの形態で構成されてもよく、またワニスの形態で提供されてもよい。
一般的には、第1の層、例えばインジケータ層は、溶媒ベースの組成物であってよい。
第2の層、例えばコーティング又はワニスは、溶媒ベースのコーティング組成物であってもよい。このような態様によって、コーティングと第1の層との、例えばインジケータ層との混和性が改善される可能性がある。
コーティングは、ポリマーバインダーと溶媒を含んでもよい。
照射吸収成分は、コーティングの成分であってもよく、例えば、バインダーの一部を形成してもよい。
照射吸収成分は、照射吸収剤添加剤であってもよい。したがって、コーティングは、ポリマーバインダーと、溶媒と、照射吸収剤とを含んでもよい。照射吸収剤は、ベンゾフェノン、ヒドロキシベンゾフェノン、ヒドロキシフェニルベンゾトリアゾール、フェノールベンゾトリアゾール、エンゾトリアゾール、ヒドロキシフェニルトリアジン、及び、オキサニリドからなるグループから選択される1つ又は複数の化合物を含んでもよい。照射吸収剤は、ベンゾフェノン及び/又はフェノールベンゾトリアゾールを含んでもよい。
コーティングは、トリガー照射を吸収するように構成された照射吸収剤を含んでもよい。コーティングにおいて選択される照射吸収剤は、第1の層で使用される特定の比色インジケータによって異なり得ることが理解されるであろう。
いくつかの実施形態では、コーティングは、富士フイルム社がAPR VA401として、又はFujifilm Sericol PY433 EL Overprintとして販売しているような組成物、又は、マラブ社がMara(登録商標) Mold MPC 910として販売しているような組成物を含んでもよいし、そのような組成物であってもよい。第2の層は、比較的高い粘度を有していてもよい。好ましいことに、本発明者らは、より高い粘度によって、照射、例えばUV、を遮断及び/又は吸収する第2の層の能力が高まるという予期しない性質を見出した。これにより、照射吸収剤添加剤を含まなくても、第2の層が前記照射やその他の照射を遮断及び/又は吸収し得る場合がある。
第2の層は、ラミネート層を含んでもよく、又は、ラミネート層であってもよい。第2の層は、第1の層の上に、例えばインジケータ層の上にラミネートされてもよい。第2の層は、自己支持性を有する層、例えばフィルムであってもよい。
接着剤は、第2の層と第1の層との間に設けられていてもよい。第2の層は、接着層やその他の接着層を含んでもよく、第1の層に貼り付けるように構成されていてもよい。
第2の層は、接着剤を欠くものであってもよい。第2の層は、第1の層の上にラミネートされるように、例えば熱ラミネート又は圧力ラミネートされるように構成されてもよい。
一般的には、第2の層が、自己支持性を有する層及び/又はラミネート層を含む場合には、第2の層は、第1の層の一部の上だけに、例えば第2の部分の上だけに設けられてもよく、第1の層の第1の部分の少なくとも一部と第2の部分の両方の上に設けられてもよい。
第2の(自己支持性を有する)層が、第1の層の一部の上だけに、例えば第2の部分の上だけに設けられる場合には、第2の層は活性部分を規定してもよく、又は、活性部分と対応してもよい。したがって、第1の層の第1の部分は、第2の(自己支持性を有する)層によって覆われてなくてもよい。
第2の(自己支持性を有する)層が、第1の層の第1の部分の少なくとも一部と第2の部分の両方の上に設けられる場合には、第2の層は第1の部分と第2の部分を含んでもよい。
第2の(自己支持性を有する)層の第1の部分は、第2の層の不活性部分を含んでもよく、又は、第2の層の不活性部分を規定してもよい。第1の部分又は不活性部分は、可視光と、インジケータが反応する照射、例えばトリガー照射と、に対して実質的に透明であってよい。
第2の(自己支持性を有する)層の第2の部分は、第2の層の活性部分を含んでもよく、又は、第2の層の活性部分を規定してもよい。第2の部分又は活性部分は、可視光に対して実質的に透明であってもよいが、インジケータが反応する照射、例えばトリガー照射を遮断及び/又は吸収するように構成されていてもよい。
第2の(自己支持性を有する)層は、ポリマーを含んでもよい。一般的には、コーティングは、ポリマーバインダーと前記照射吸収剤又はその他の照射吸収剤とから構成されてもよい。
第2の(自己支持性を有する)層の活性部分は、トリガー照射を吸収するように構成された照射吸収剤を含んでもよい。活性部分に選択される照射吸収剤は、第1の層で使用される特定の比色インジケータによって異なり得ることが理解されよう。
第1の層、例えばインジケータ層は、基板上に設けられてもよい。
基板は、自己支持性を有する層を含んでもよい。基板は、フィルム、シート等を含んでもよい。
第1の層は、基板の上に設けられてもよい。基板は、使用時に、器具の下側に設けられてもよい。
第2の層は、第1の層又はその一部の上に設けられてもよい。第2の層は、使用時に、器具の上側に設けられてもよい。
本器具は、物品、例えば、バンド、例えば、リストバンド、パッチ、ステッカー等の装着可能な物品であってもよく、そのような物品として提供されてもよい。
第1の層は、所定のレベルを超える厚さを有していてもよい。第1の層は、少なくとも0.1mmの厚さを有していてもよい。本発明者らは、予想外にも、第1の層が約0.1mmを超える厚さを有する場合、第2の層の存在が、トリガー照射への曝露前に視覚的に検出されにくくなる場合があることを見出した。
比色インジケータは、UV照射、例えばUVA、UVB、及び/又はUVC照射への曝露に応答して色変化を示すことが可能であってよい。トリガー照射は、UVA、UVB、UVC、又は、それらの組み合わせからなるグループから選択されてもよい。比色インジケータは、UVインジケータであってもよいし、UVインジケータを含んでもよい。比色インジケータは、国際公開第2010/070290号(Mills et al)に実質的に記載されているとおりであってよく、その内容は参照により本明細書に組み込まれる。
実施形態において、比色インジケータは、UVA及び/又はUVBインジケータであってもよい。トリガー照射は、UVA及び/又はUVBであってもよい。トリガー照射は、280~400nmの領域にあってもよい。そのような例の場合、器具は日焼けインジケータであってもよく、バンド、パッチ、ステッカー、テープなどの装着可能なアイテムの形態で提供されてもよい。
別の実施形態では、比色インジケータは、UVCインジケータであってよい。トリガー照射は、UVCであってもよい。トリガー照射は、100~280nmの領域にあってもよい。そのような例の場合、器具は、滅菌インジケータ及び/又は殺菌インジケータであってよい。
比色インジケータは、第1の色に関連する第1の状態を有していてもよい。第1の状態及び/又は第1の色は、色変化がないことに関連付けられてもよい。例えば、第1の状態及び/又は第1の色は、トリガー照射へのインジケータの曝露がないことに、又は、所定の活性化レベル及び/又は閾値活性化レベル未満、例えば0.1mJ/cm未満、例えば0.5mJ/cm未満、例えば1mJ/cm未満のトリガー照射へのインジケータの曝露に、関連付けられてもよい。
比色インジケータは、第2の色に関連する第2の状態を有していてもよい。第2の状態及び/又は第2の色は、完全な又は最終的な色の変化に関連付けられてもよい。例えば、第2の状態及び/又は第2の色は、トリガー照射へのインジケータの完全な曝露に、又は、所定の活性化レベル及び/又は上限活性化レベルを超える、例えば0.1mJ/cmを超える、例えば0.5mJ/cm未満、例えば1mJ/cm未満のトリガー照射へのインジケータの曝露に、関連付けられてもよい。
比色インジケータは、それぞれが対応する中間色と関連付けられた1つ又は複数の中間状態を有していてもよい。1つ又は複数の中間状態及び/又は1つ又は複数の中間色は、第1の状態及び/又は第1の色と第2の状態及び/又は第2の色との間の1つ又は複数の状態及び/又は色であってよく、又は、そのような1つ又は複数の状態及び/又は色を含んでもよい。各中間状態及び/又は中間色は、所定のレベル又は所定の曝露量のトリガー照射への曝露に関連付けられてもよい。
第1の状態及び/又は第1の色、一以上の中間状態及び/又は一以上の中間色、並びに、第2の状態及び/又は第2の色の各々は、所定のレベル又は所定の曝露量のトリガー照射への曝露にそれぞれ対応してもよく、又は、関連付けられてもよい。
器具は、少なくとも1つの追加の基準色領域をさらに含んでもよい。この少なくとも1つの追加の基準色領域は、第1の色、第2の色、及び中間色のいずれかに対応してもよい。このような態様によって、使用時に、ユーザ又は観察者は、インジケータ又は第1の層(例えば、その第1の領域)の色を少なくとも1つの追加の基準色領域の色と比較することによって、さらなる視覚的評価を得ることができるようにしてもよい。実施形態において、少なくとも1つの追加の基準色領域は、第2の(活性)部分のインジケータの色と実質的に一致するように構成されてもよい。このような態様によって、追加の基準色領域は、器具の第2の部分及び/又は第2の層の活性部分によって規定される基準領域に加えて、さらなる基準領域を提供してもよい。
ここで、本開示の実施形態を、例としてのみ、添付の図面を参照しながら、提供する。
第1の実施形態に係る器具の概略図である。 第2の実施形態に係る器具の概略図である。 第3の実施形態に係る器具の概略図である。 異なる照射量の照射に曝露されたときの図1の器具の図である。
図1を参照すると、第1の実施形態に係る、基本的に番号5で示されるインジケータ器具が示されている。
器具5は、基板10を含む。本実施形態では、基板10は、フィルムの形態である。
本器具は、比色インジケータを含む第1の層20を有する。第1の層20は、使用時に、基板10の上側、すなわち、照射源に面するように構成された基板の側に設けられる。
第1の層20の第1の部分21、この実施形態では周辺部分21は、その上側、すなわち基板10の反対側で環境にさらされる。したがって、第1の層20のインジケータがトリガー照射にさらされると、これによって第1の層のインジケータに色変化が生じる。
第1の層20の第2の部分22、この実施形態では中央部分22は、第2の層30によって覆われている。この実施形態では、第2の層30は、コーティング又はワニスである。
コーティング30は、インジケータが反応するトリガー照射を遮断又は吸収する照射吸収剤を含む。本実施形態では、照射吸収剤は、フェノールベンゾトリアゾールであった。
第2の層30は、可視光に対して実質的に透明であり、ユーザは、第2の層を通して第1の層の第2の部分22を観察することができる。
使用時、器具5が照射源40に曝露される前は、第1の層20におけるコーティング30を含まない第1の部分21の色と、コーティング30によって覆われた第2の部分22の色は、第1の層20全体が同じインジケータを含むので、観察者にとって完全に一致する。
器具が照射40に曝露された後、コーティング30によって覆われていないインジケータは、第1の層20の第1の部分21において反応し、結果として色が変化する。したがって、第2の部分22は、基準部分として機能し、低いレベル又は低い照射量のトリガー照射40への曝露後、例えば、ユーザが、通常であればインジケータの色変化を検出できる最小照射量よりも低いレベル又は低い照射量のトリガー照射40への曝露後に、第1の部分21の色変化を検出することが可能となる。
図2を参照すると、第2の実施形態に係る、基本的に番号105で示されるインジケータ器具が示されている。インジケータ器具105は、図1のインジケータ器具5と基本的に類似しており、同様の構成要素は、100が足されているが、同様の数字で示される。
本実施形態では、第2の層130は、第1の層120の上にラミネートされる自己支持性を有する層である。第2の層は、外側にある第1の部分131と、内側にある第2の部分132とを有する。
第2の層130の第1の部分131は、第2の層130の不活性部分を規定し、可視光と、第1の層120におけるインジケータが感応するトリガー照射140と、に対して実質的に透明である。したがって、第1の部分は、第1の層120がトリガー照射140にどのように反応するかに影響を与えない。
第2の層130の第2の部分132は、第2の層130の活性部分を規定する。活性部分132は、可視光に対して実質的に透明であるが、インジケータが感応するトリガー照射140を吸収又は遮断する照射吸収剤を含む。
使用時、器具105が照射源140に曝露される前は、第1の層120における第2の層130の不活性部分131によって覆われている第1の部分121の色と、活性部分132又は第2の層130によって覆われている第2の部分122の色は、第1の層120全体が同じインジケータを含むので、観察者にとって完全に一致する。
器具105が照射140に曝露された後、第2の層130の不活性部分131によって覆われているインジケータは、第1の層120の第1の部分121において反応し、結果として色が変化する。したがって、第2の部分122は、基準部分として機能し、低いレベル又は低い照射量のトリガー照射140への曝露後、例えば、ユーザが、通常であればインジケータの色変化を検出できるであろう最小照射量よりも低いレベル又は低い照射量のトリガー照射140への曝露後に、第1の部分121の色変化を検出することが可能となる。
図3は、基本的に番号205で示されるインジケータ器具の第3の実施形態を示す。インジケータ器具205は、図2のインジケータ器具105と基本的に類似しており、同様の構成要素は、100を足されているが、同様の数字で示される。
本実施形態では、第2の層230も、第1の層220の上にラミネートされる自己支持性を有する層である。ただし、本実施形態では、第2の層230は、第1の層220の一部のみを覆っている、外側にある第1の部分231を有する。
このように、第1の層220の第1の部分221は、第2の層の不活性部分231によって覆われた被覆領域221aと、非被覆領域221bとを有する。第2の層230の不活性部分231は、可視光と、第1の層220のインジケータが感応するトリガー照射240と、に対して実質的に透明であるので、第1の層220の第1の部分221は、その被覆領域221a及び非被覆領域221bにおいて同じ方法で照射240に反応する。
図4を参照すると、図1に概ね記載されているような器具305が異なる照射量の照射に曝露されたときの図が示されている。この実施形態では、器具305は、第1の層320にUVCインジケータを含み、第1の層の中央部分は、UVC照射吸収剤を含むコーティング330によって覆われている。本実施形態では、UVCインジケータは、pHインジケータとしてチモールブルー、光酸発生剤として水酸化ナトリウム、ジフェニルヨードニウムクロライド(DPIC)、及び、バインダーとしてポリ(ビニルブチラール)を含んでいた。
コーティングは富士フイルム社のAPR VA401であった。
この実施形態では、5つの器具305a、305b、305c、305d、305eのそれぞれが、それぞれの照射量のUVC照射、すなわち、2、4、6、8、10mJ/cmで曝露された。
サンプル305a及び305bから、2、4mJ/cmの照射量では、いずれも、第1の(インジケータ)層320a及び320bにおいて、目に見える変化を引き起こすのに十分ではなかったことが分かる。
しかしながら、サンプル305cは、6mJ/cmのUVC照射量に曝露されたときに、第1の層320cの第1の部分において、目に見える色変化が目視で検出できることを示している。第1の層320cの中央部分は、UVC吸収剤を含む第2の層330cで被覆されているため、未曝露状態においてインジケータの色を維持する基準部分として機能する。その結果、第2の(中央)層330cに隣接する部分における第1の層320cの色の変化は、このような構成でなければ6mJ/cmでの曝露後に色の変化が起こったことを信頼性高くかつ確信を持って検出できなかったかもしれない観察者によって、はるかに容易に検出されるようになる。
サンプル305d及び305eからは、それぞれ、8mJ/cm、及び、10mJ/cmで曝露した後、第1の層320dと320eのインジケータの色の変化がより鮮明であることが確認される。
なお、説明した実施形態は、本発明の範囲を限定しようと意図したものではなく、説明した例と異なる態様で本発明を実施することができることは理解されるであろう。

Claims (20)

  1. UVインジケータを含む比色インジケータを含む第1の層と、
    前記第1の層の少なくとも一部の上に設けられる第2の層と、を備え、
    前記第1の層は第1の部分と当該第1の部分に隣接する第2の部分を含み、
    前記第2の層の少なくとも一部は活性部分を規定し、インジケータが感応性又は反応性を有する照射にさらされた際に、前記第1の層の前記第2の部分の色の変化を妨げるように、前記照射を遮断及び/又は吸収するように構成され、前記活性部分は可視光に対して実質的に透明であるように構成され、
    前記第1の層の前記第2の部分は、前記第2の層の前記活性部分によって覆われ、
    前記第1の層の前記第1の部分は、前記第2の層に覆われていないか、又は、前記第2の層の不活性部分によって覆われており、当該不活性部分は可視光及びインジケータが感応する照射の両方に対して実質的に透明である、器具。
  2. 前記第2の層が少なくとも1つの不活性部分を含み、前記少なくとも1つの不活性部分が、可視光及びインジケータが感応する照射の両方に対して実質的に透明である、
    請求項1に記載の器具。
  3. 前記第2の層の一以上の活性部分は、約400~800nmの領域の照射に対して透明である、
    請求項1又は2に記載の器具。
  4. 前記第2の層の前記活性部分が、前記照射を吸収するように構成された照射吸収剤を含む、
    請求項1からのいずれかに記載の器具。
  5. 前記第2の層が、コーティングを含む、
    請求項1からのいずれかに記載の器具。
  6. 前記第2の層は、前記第1の層の第2の部分の上だけに設けられている、
    請求項5に記載の器具。
  7. 前記コーティングが、ワニスの形態で提供される、
    請求項又はに記載の器具。
  8. 前記第1の層が、溶媒ベースの組成物を含む、
    請求項1からのいずれかに記載の器具。
  9. 前記第2の層が、溶媒ベースの組成物を含む、
    請求項1からのいずれかに記載の器具。
  10. 前記第2の層が、自己支持性を有する層を含み、当該自己支持性を有する層はフィルムであってもよい、
    請求項1からのいずれかに記載の器具。
  11. 前記第2の層は、前記第1の層の上にラミネートされている、
    請求項10に記載の器具。
  12. 前記第2の層と前記第1の層との間に接着剤が設けられている、
    請求項10に記載の器具。
  13. 前記第2の層が前記第1の層の第2の部分の上だけに設けられ、前記第2の層が活性部分を規定又は活性部分に対応する、
    請求項10から12のいずれかに記載の器具。
  14. 前記第2の層は、前記第1の層の第1の部分の少なくとも一部と第2の部分の両方の上に設けられ、前記第2の層は、対応する第1の部分と第2の部分とを含む、
    請求項10から12のいずれかに記載の器具。
  15. 前記第2の層の第1の部分が不活性部分を規定し、前記第2の層の第2の部分が活性部分を規定する、
    請求項14に記載の器具。
  16. 前記第1の層は、少なくとも0.1mmの厚さを有する、
    請求項1から15のいずれかに記載の器具。
  17. 前記器具は、装着可能な物品として提供される、
    請求項1から16のいずれかに記載の器具。
  18. 前記比色インジケータがUVA及び/又はUVBインジケータである、
    請求項1から17のいずれかに記載の器具。
  19. 前記比色インジケータがUVCインジケータである、
    請求項1から17のいずれかに記載の器具。
  20. 前記器具が、少なくとも1つの追加の基準色領域をさらに含む、
    請求項1から19のいずれかに記載の器具。
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