JP7777443B2 - 発電制御装置、発電制御方法、発電制御プログラム - Google Patents

発電制御装置、発電制御方法、発電制御プログラム

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Description

本発明は発電制御技術に関する。
特許文献1には、陸上に設置される太陽光発電機等の多数の発電機によって構成される電力系統の需給制御方法が開示されている。記憶された各発電機の出力と燃料費の関係に基づいて、予測された電力需要に対して各発電機の燃料費が最も安くなる予測出力が演算されて当該各発電機に配分される。
特開2013-90419号公報
本発明者は、ディーゼル発電機等の複数の発電機を備える船舶における発電制御について独自に検討した。航行中の船舶では発電機で使用可能な燃料の量が限られているため、各発電機の燃料消費量を可能な限り低減するのが好ましい。しかし、特許文献1のように、電力需要の正確な予測および多数の発電機の入出力関係に基づく複雑な演算を伴う方法は船舶には不適である。船舶では、航行中の海象や天候、サイドスラスタ等の電気動力装置の使用状況に応じて、電力需要が急激に変化するため、電力需要の予測が極めて難しい。また、電力需要の変動が大きい航行中に、各発電機の入出力関係に基づく複雑な演算を行っていたのでは、発電量が電力需要に追随できない可能性があり、最悪の場合は電源喪失(ブラックアウト)に繋がる。
本発明はこうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、船舶における電力需要の変動に機動的に対応できる発電制御装置等を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の発電制御装置は、投入された燃料の燃焼によって発電する複数の発電機が設けられる船舶における発電制御装置であって、電力需要を取得する電力需要取得部と、電力需要に合計が等しく、かつ、各発電機の燃料消費量の合計を略最小にする各発電機の指定発電量を導出する指定発電量導出部と、指定発電量に基づいて発電機を制御する発電制御部と、を備える。
この態様によれば、電力需要取得部が取得した電力需要に応じて、各発電機の燃料消費量の合計を略最小にする各発電機の指定発電量が定められるため、特許文献1のように各発電機の入出力関係に基づく複雑な演算を行うことなく、機動的に各発電機に必要な量の電力を発電させることができる。
本発明の別の態様は、発電制御方法である。この方法は、投入された燃料の燃焼によって発電する複数の発電機が設けられる船舶における発電制御方法であって、電力需要を取得する電力需要取得ステップと、電力需要に合計が等しく、かつ、各発電機の燃料消費量の合計を略最小にする各発電機の指定発電量を導出する指定発電量導出ステップと、指定発電量に基づいて発電機を制御する発電制御ステップと、を備える。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法、装置、システム、記録媒体、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、船舶における電力需要の変動に機動的に対応できる。
第1実施形態に係る船舶用の電源システムの構成を示す機能ブロック図である。 ディーゼル発電機の出力と燃費の関係の例を示す。 発電制御部による第1の発電制御の例を示す。 発電制御部による第2の発電制御の例を示す。 第2実施形態に係る船舶用の電源システムの構成を示す機能ブロック図である。 地球上の海面の領域分割の例を模式的に示す。 電力需要マップの例を模式的に示す。 発電制御部の発電制御処理を簡潔に示す。
図1は、第1実施形態に係る船舶用の電源システム1の構成を示す機能ブロック図である。電源システム1は、投入された燃料の燃焼によって交流電力を発電する複数のディーゼル発電機21、22、23(以下ではディーゼル発電機2と総称する)と、ディーゼル発電機2が発電した交流電力を船舶の各部(具体的には後述する船内負荷51および/または電気動力装置52)に配電するAC配電盤3と、AC配電盤3からの交流電力を船舶の各部への配電に適した周波数および/または電圧に変換するインバータ4と、発電制御装置6を備える。
各ディーゼル発電機2は、投入された燃料の燃焼によって回転動力を出力する不図示のエンジン部と、当該回転動力を交流電力に変換する不図示の発電部を備える。ディーゼル発電機2のエンジン部はディーゼルエンジンによって構成されるが、発電機のエンジン部は他の種類の機関によって構成されてもよい。
複数(図1の例では三つ)のディーゼル発電機2が発電した交流電力はAC配電盤3で集約され、インバータ4を介して船内負荷51および/または電気動力装置52に給電される。本実施形態における船内負荷51は、船内の全ての電気設備や電気機器から後述する電気動力装置52を除いたものを意味し、典型的には船内の照明や空調等の各種の電気設備、船室等に設けられるコンセント(プラグソケット)に接続される各種の電気機器を含む。
電気動力装置52は、船舶自体および/またはクレーン、ウィンチ、油圧設備、空圧設備等の船舶設備を駆動する装置の総称である。電気動力装置52のみで駆動される船舶は電気船と呼ばれ、電気動力装置52とディーゼルエンジン等の非電気動力装置の組合せで駆動される船舶はハイブリッド船と呼ばれる。ハイブリッド船は、エンジン部(ディーゼル発電機2)、発電部(ディーゼル発電機2)、モータ(電気動力装置52)、プロペラ(電気動力装置52)が直列に接続されるシリーズ方式のものでもよいし、エンジン部が直接的にプロペラを回転駆動できると共に、エンジン部の回転動力に基づいて発電部が発電した電力によってプロペラを回転駆動できるモータが並列的に設けられるパラレル方式のものでもよい。
ディーゼル発電機2およびインバータ4を制御する発電制御装置6は、電力需要取得部61と、指定発電量導出部62と、発電制御部63と、記録部64と、指定発電量補正部65を備える。これらの機能ブロックは、コンピュータの中央演算処理装置、メモリ、入力装置、出力装置、コンピュータに接続される周辺機器等のハードウェア資源と、それらを用いて実行されるソフトウェアの協働により実現される。コンピュータの種類や設置場所は問わず、上記の各機能ブロックは、単一のコンピュータのハードウェア資源で実現してもよいし、複数のコンピュータに分散したハードウェア資源を組み合わせて実現してもよい。特に本実施形態では、発電制御装置6の機能ブロックの一部または全部は、船舶内のコンピュータで実現してもよいし、船舶内のコンピュータと通信可能な船舶外のコンピュータで実現してもよい。
電力需要取得部61は、各ディーゼル発電機2の発電量の合計となる、船内負荷51および/または電気動力装置52の電力需要または総必要電力を取得する。電力需要取得部61は、船内負荷51および/または電気動力装置52から直接的に電力需要を取得してもよいし、船舶がいる在船領域に応じて後述する電力需要マップから間接的に電力需要予測を取得してもよい。
指定発電量導出部62は、電力需要取得部61が取得した電力需要に応じて一意的に定まる各ディーゼル発電機2の指定発電量であって、それらの合計が電力需要取得部61が取得した電力需要に等しい指定発電量を導出する。具体的に指定発電量導出部62は、入力としての電力需要と出力としての各ディーゼル発電機2の指定発電量を対応付けるテーブル、または、入力としての電力需要に基づいて出力としての各ディーゼル発電機2の指定発電量を算出する多項式等の関数を備える。ここで、電力需要取得部61が取得した電力需要をP、第1ディーゼル発電機21の指定発電量をP、第2ディーゼル発電機22の指定発電量をP、第3ディーゼル発電機23の指定発電量をPとそれぞれ置けば、指定発電量導出部62は入力Pに対して一意的な出力(P,P,P)を与える広義の関数として機能する。なお、常にP=P+P+Pが成立する。詳細な具体例については後述するが、例えば、P=20の場合は(P,P,P)=(20,0,0)等となって、第1ディーゼル発電機21が全ての電力需要を発電する。また、P=40の場合は(P,P,P)=(20,20,0)等となって、第1ディーゼル発電機21および第2ディーゼル発電機22が電力需要を半分ずつ発電する。
各ディーゼル発電機2の指定発電量(P,P,P)は、各ディーゼル発電機2の燃料消費量の合計を略最小にする発電量であり、各ディーゼル発電機2の発電量(以下では出力ともいう)と燃料消費量(以下では燃費ともいう)の関係に基づいて定められる。
第N(Nは自然数)ディーゼル発電機2Nの発電量を表す出力P[kW]は、エンジン部のトルクT[Nm]と回転数N[rpm]によって決まり、P=2πT/60/1000×ηgenと表される(ηgen:ディーゼル発電機2Nの発電効率)。このため、エンジン部のトルクTおよび回転数Nの少なくともいずれかを変更することで、上記の式に従って第Nディーゼル発電機2Nの出力Pすなわち発電量を変更できる。なお、ディーゼル発電機2から交流電力が供給される船内負荷51は一定周波数(例えば60Hz)の交流電力のみで動作可能な場合が多いため、エンジン部の回転数Nを一定に保つことで発電部に船内負荷51の要求に合った一定周波数の交流電力を発生させるのが好ましい。この場合、エンジン部の回転数Nは一定に保たれるため、エンジン部のトルクTの変化に伴って第Nディーゼル発電機2Nの出力Pが変化する。以下では、第Nディーゼル発電機2Nの出力P[kW]を、第Nディーゼル発電機2Nの定格出力または最大出力PNmax[kW]に対する割合P/PNmax[%]で表す。
第Nディーゼル発電機2Nの単位発電量当たりの燃料消費量を表す燃費F[g/kWh]は燃費効率とも呼ばれ、第Nディーゼル発電機2Nの測定された燃料消費量をW[g]、測定された発電量をE[kWh](出力Pに比例する)と置けば、F=W/Eと表される。単位発電量当たりの燃料消費量Fが少ないほど燃費または燃費効率が良く、単位発電量当たりの燃料消費量Fが多いほど燃費または燃費効率が悪い。
図2は、第Nディーゼル発電機2Nの出力P(発電量Eに比例する)と燃費F(発電量E当たりの燃料消費量)の関係の例を示す。図2(A)に示されるように、第Nディーゼル発電機2Nの出力Pが定格出力PNmaxの約60%より低い低出力領域では、発電量E当たりの燃料消費量が多く燃費効率が悪いことが分かる。第Nディーゼル発電機2Nの出力Pが定格出力PNmaxの約60%より高い高出力領域では、発電量E当たりの燃料消費量が少なく燃費効率が良いことが分かる。高出力領域の拡大図である図2(B)に示されるように、高出力領域内でも燃費が最小(Fmin)となる最適出力(図2の例では85%)が存在する。このように、第Nディーゼル発電機2Nの燃料消費量Fは、第Nディーゼル発電機2Nが最適出力で発電している場合に最小となる。
但し、船内負荷51や電気動力装置52の電力需要が極めて小さい場合には、比較的大きな最適出力(85%)で第Nディーゼル発電機2Nを稼働できない。逆に、船内負荷51や電気動力装置52の電力需要が極めて大きい場合には、最適出力(85%)より大きな出力で第Nディーゼル発電機2Nを稼働する必要がある。このように、第Nディーゼル発電機2Nを常に最適出力で稼働すればよいという訳ではない。更に、本実施形態のようにディーゼル発電機2が複数(例えば三つ)設けられる場合、ディーゼル発電機21、22、23毎に発電量と燃料消費量の関係が異なることもあり、各ディーゼル発電機21、22、23の燃料消費量の合計(ΣF=F+F+F)が略最小となる発電量の組(P,P,P)を求めるには多大な演算時間を要する。電力需要の変動が大きい航行中の船舶では、各ディーゼル発電機2の発電量を迅速に電力需要に追随させる必要があるため、このように複雑な演算を行っている余裕はない。
そこで、本実施形態では、以上のような複雑な演算を船舶の航行前に予め行っておき、その結果としてのテーブルや多項式等の関数を指定発電量導出部62に予め保持させる。船舶の航行中は、電力需要取得部61によって随時取得される船内負荷51および/または電気動力装置52の総電力需要Pを、指定発電量導出部62が予め作成済のテーブルや多項式に入力すると、各ディーゼル発電機21、22、23の指定発電量の組(P,P,P)が即座に得られる。このため、特許文献1のように各ディーゼル発電機2の入出力関係に基づく複雑な演算を行うことなく、機動的に各ディーゼル発電機2に必要な量の電力を発電させることができる。
指定発電量導出部62が合計電力需要Pをテーブルや多項式に入力して導出する各ディーゼル発電機21、22、23の指定発電量P、P、P(但しP=P+P+P)は、各ディーゼル発電機21、22、23の燃料消費量の合計ΣF(=F+F+F)が略最小となる発電量である。ここで「略最小」とは、与えられた電力需要Pに対する各ディーゼル発電機21、22、23の燃料消費量の合計ΣFの演算上または理論上の最小値または極小値をFminと置いた場合に、各ディーゼル発電機21、22、23の実際の燃料消費量の合計ΣFがFmin以上Fmin×1.1未満(Fmin≦ΣF<Fmin×1.1)、更に好ましくはFmin以上Fmin×1.05未満(Fmin≦ΣF<Fmin×1.05)となることを意味する。
発電制御部63は、指定発電量導出部62が電力需要Pから一意的に導出した指定発電量(P,P,P)に基づいて少なくとも一つのディーゼル発電機21、22、23に発電させる。例えば、P=20、(P,P,P)=(20,0,0)という上記の例では、発電制御部63は一つのディーゼル発電機21に発電させ、P=40、(P,P,P)=(20,20,0)という上記の例では、発電制御部63は二つのディーゼル発電機21、22に発電させる。
図3は、発電制御部63による第1の発電制御の例を示す。横軸の「合計電力」は、電力需要取得部61が取得した電力需要Pを、電源システム1の定格出力または最大出力に対する割合で表す。縦軸の「各発電機出力」は、各ディーゼル発電機21、22、23の出力P、P、Pを、それぞれの定格出力または最大出力P1max、P2max、P3maxに対する割合P/P1max、P/P2max、P/P3maxで表す。
以下では、電力需要Pが0%から100%まで単調に増加する場合について説明する。電力需要Pが0%から増加を開始すると、最初は一つのディーゼル発電機21のみが発電する。この時、指定発電量導出部62は、電力需要取得部61が取得した電力需要P(0%~約33%)に応じて、P、P、PのうちPのみが非零となる指定発電量(P,P,P)=(P,0,0)を導出している。P=P+P+Pであるため、P=Pである(但し、単位は[%]ではなく、[kW]等に揃える必要がある)。電力需要Pが約33%になると、ディーゼル発電機21の出力Pは定格発電量または上限発電量である100%に達する。そこから更に電力需要Pが増加すると、一つのディーゼル発電機21のみでは電力需要Pを賄えないため、発電制御部63は新たなディーゼル発電機22を起動する。
電力需要Pが約33~35%の時、起動済のディーゼル発電機21の出力Pは100%のまま、不足分は新たに起動されたディーゼル発電機22の出力Pが約0%から増えていくことで補われる。電力需要P0が約36%に達すると。新たに起動されたディーゼル発電機22の出力Pが約55%に急峻に増加すると共に、起動済のディーゼル発電機21の出力Pが100%から約55%に急峻に減少する。これは、一つ目のディーゼル発電機21の出力Pを100%に維持したまま二つ目のディーゼル発電機22の出力Pを0%から徐々に上げた場合の総合的な燃料消費量F1(100%)+F2(0%)より、一つ目のディーゼル発電機21の出力Pを約55%に一気に下げて二つ目のディーゼル発電機22の出力Pを約55%に一気に上げた場合の総合的な燃料消費量F1(約55%)+F2(約55%)の方が小さくなる、すなわち燃費効率が良くなるためである。燃費特性が異なる複数のディーゼル発電機2を設けた場合、総合的な燃料消費量を最適化または最小化するための各ディーゼル発電機2の出力は互いに異なる。
以上のように、図3で左から右に向かう電力需要Pの増加に伴って発電制御部63が新たなディーゼル発電機22を起動する場合、起動済のディーゼル発電機21の発電量Eまたは出力Pが100%から約55%に減少する。逆に、図3で右から左に向かう電力需要Pの減少に伴って発電制御部63が起動済の一部のディーゼル発電機22を停止させる場合、停止されないディーゼル発電機21の発電量Eまたは出力Pが約55%から100%に増加する。図3の例では、約33%の電力需要Pが、稼働させるディーゼル発電機2の数を1と2の間で切り替える閾値となる。電力需要Pが増加する場合は起動閾値となって、それを左から右に超えた場合は新たなディーゼル発電機22が起動される。電力需要Pが減少する場合は停止閾値となって、それを右から左に超えた場合は起動済のディーゼル発電機22が停止される。
電力需要Pに対する総発電量(E+E+E)の不足によって引き起こされるブラックアウトを防ぐためには、電力需要Pが起動閾値まで増加した場合は即座に新たなディーゼル発電機22を起動するのが好ましい。一方、電力需要Pが停止閾値まで減少した場合は即座に起動済のディーゼル発電機22を停止させるのではなく、当該停止閾値以下の状態が所定の猶予時間に亘って継続した場合に限って起動済のディーゼル発電機22を停止させるのが好ましい。このような猶予時間を設けることによって、電力需要Pが一時的に停止閾値を下回った後に速やかに停止閾値を上回った場合には、起動済のディーゼル発電機22を停止させることなく二つのディーゼル発電機21、22で余裕を持って電力需要Pを賄えるため、ブラックアウトの発生を効果的に防止できる。
続いて、電力需要Pが約33%の第1の起動閾値から増加を開始すると、上記の通り二つのディーゼル発電機21、22が発電する。この時、指定発電量導出部62は、電力需要取得部61が取得した電力需要P(約35%~約65%)に応じて、P、P、PのうちP、Pが非零となる指定発電量(P,P,P)=(P,P,0)を導出している。電力需要Pが約65%になると、ディーゼル発電機21の出力Pおよびディーゼル発電機22の出力Pは定格発電量または上限発電量である約100%に達する。そこから更に電力需要Pが増加すると、二つのディーゼル発電機21、22では電力需要Pを賄えないため、発電制御部63は新たなディーゼル発電機23を起動する。
この時、新たに起動されたディーゼル発電機23の出力Pが約0%から約65%に急峻に増加すると共に、起動済のディーゼル発電機21、22の出力P、Pが約100%から約65%に急峻に減少する。これは、一つ目および二つ目のディーゼル発電機21、22の出力P、Pを約100%に維持したまま三つ目のディーゼル発電機23の出力Pを0%から徐々に上げた場合の総合的な燃料消費量F1(約100%)+F2(約100%)+F3(0%)より、一つ目および二つ目のディーゼル発電機21、22の出力P、Pを約65%に一気に下げて三つ目のディーゼル発電機23の出力Pを約65%に一気に上げた場合の総合的な燃料消費量F1(約65%)+F2(約65%)+F2(約65%)の方が小さくなる、すなわち燃費効率が良くなるためである。
以上のように、図3で左から右に向かう電力需要Pの増加に伴って発電制御部63が新たなディーゼル発電機23を起動する場合、起動済のディーゼル発電機21、22の発電量E、Eまたは出力P、Pが約100%から約65%に減少する。逆に、図3で右から左に向かう電力需要Pの減少に伴って発電制御部63が起動済の一部のディーゼル発電機23を停止させる場合、停止されないディーゼル発電機21、22の発電量E、Eまたは出力P、Pが約65%から約100%に増加する。図3の例では、約65%の電力需要Pが、稼働させるディーゼル発電機2の数を2と3の間で切り替える閾値となる。電力需要Pが増加する場合は起動閾値となって、それを左から右に超えた場合は新たなディーゼル発電機23が起動される。電力需要Pが減少する場合は停止閾値となって、それを右から左に超えた場合は起動済のディーゼル発電機23が停止される。
電力需要Pに対する総発電量(E+E+E)の不足によって引き起こされるブラックアウトを防ぐためには、電力需要Pが起動閾値まで増加した場合は即座に新たなディーゼル発電機23を起動するのが好ましい。一方、電力需要Pが停止閾値まで減少した場合は即座に起動済のディーゼル発電機23を停止させるのではなく、当該停止閾値以下の状態が所定の猶予時間に亘って継続した場合に限って起動済のディーゼル発電機23を停止させるのが好ましい。このような猶予時間を設けることによって、電力需要Pが一時的に停止閾値を下回った後に速やかに停止閾値を上回った場合には、起動済のディーゼル発電機23を停止させることなく三つのディーゼル発電機21、22、23で余裕を持って電力需要Pを賄えるため、ブラックアウトの発生を効果的に防止できる。
続いて、電力需要Pが約65%の第2の起動閾値から増加を開始すると、上記の通り三つのディーゼル発電機21、22、23が発電する。この時、指定発電量導出部62は、電力需要取得部61が取得した電力需要P(約65%~100%)に応じて、P、P、Pのいずれもが非零となる指定発電量(P,P,P)を導出している。電力需要Pが最大値である100%になると、ディーゼル発電機21の出力P、ディーゼル発電機22の出力P、ディーゼル発電機23の出力Pは定格発電量または上限発電量である100%に達する。
図4は、発電制御部63による第2の発電制御の例を示す。以下では、電力需要Pが0%から100%まで単調に増加する場合について説明する。電力需要Pが0%から増加を開始すると、最初は一つのディーゼル発電機21のみが発電する。この時、指定発電量導出部62は、電力需要取得部61が取得した電力需要P(0%~約25%)に応じて、P、P、PのうちPのみが非零となる指定発電量(P,P,P)=(P,0,0)を導出している。P=P+P+Pであるため、P=Pである(但し、単位は[%]ではなく、[kW]等に揃える必要がある)。電力需要Pが約25%になると、ディーゼル発電機21の出力Pは定格発電量(100%)より小さい起動閾値(70%)に達する。ディーゼル発電機21の出力Pは、原則として起動閾値を超えないように制御される(電力需要Pが約70%を超える領域を除く)。このため電力需要Pが約25%から更に増加すると、出力70%の一つのディーゼル発電機21のみでは電力需要Pを賄えないため、発電制御部63は新たなディーゼル発電機22を起動する。
新たに起動されたディーゼル発電機22の出力Pは、最初は緩やかに増加して続いて急峻に増加する。電力需要Pが約25%~約30%の領域では、出力Pが起動閾値の70%に維持された状態で出力Pが所定の傾きaで緩やかに増加する。続いて電力需要Pが約30%に達すると、新たに起動されたディーゼル発電機22の出力Pが50%に急峻に増加すると共に、起動済のディーゼル発電機21の出力Pが起動閾値の70%から50%に急峻に減少する。これは、一つ目のディーゼル発電機21の出力Pを70%に維持したまま二つ目のディーゼル発電機22の出力Pを傾きaで緩やかに上げ続けた場合の総合的な燃料消費量F1(70%)+F2(約25%)より、一つ目のディーゼル発電機21の出力Pを50%に一気に下げて二つ目のディーゼル発電機22の出力Pを50%に一気に上げた場合の総合的な燃料消費量F1(50%)+F2(50%)の方が小さくなる、すなわち燃費効率が良くなるためである。
以上のように、図4で左から右に向かう電力需要Pの増加に伴って発電制御部63が新たなディーゼル発電機22を起動する場合、起動済のディーゼル発電機21の発電量Eまたは出力Pが70%から50%に減少する。逆に、図4で右から左に向かう電力需要Pの減少に伴って発電制御部63が起動済の一部のディーゼル発電機22を停止させる場合、停止されないディーゼル発電機21の発電量Eまたは出力Pが50%から70%に増加する。図4の例では、約25%の電力需要Pが、稼働させるディーゼル発電機2の数を1と2の間で切り替える閾値となる。電力需要Pが増加する場合は起動閾値となって、それを左から右に超えた場合は新たなディーゼル発電機22が起動される。電力需要Pが減少する場合は停止閾値となって、それを右から左に超えた場合は起動済のディーゼル発電機22が停止される。
電力需要Pに対する総発電量(E+E+E)の不足によって引き起こされるブラックアウトを防ぐためには、電力需要Pが起動閾値まで増加した場合は即座に新たなディーゼル発電機22を起動するのが好ましい。一方、電力需要Pが停止閾値まで減少した場合は即座に起動済のディーゼル発電機22を停止させるのではなく、当該停止閾値以下の状態が所定の猶予時間に亘って継続した場合に限って起動済のディーゼル発電機22を停止させるのが好ましい。このような猶予時間を設けることによって、電力需要Pが一時的に停止閾値を下回った後に速やかに停止閾値を上回った場合には、起動済のディーゼル発電機22を停止させることなく二つのディーゼル発電機21、22で余裕を持って電力需要Pを賄えるため、ブラックアウトの発生を効果的に防止できる。
また、ディーゼル発電機21の出力Pについて定格発電量(100%)より小さい起動閾値(70%)を設定することによって、新たに起動されるディーゼル発電機22が稼働する前に急激な電力需要Pの増加が起こったとしても、ディーゼル発電機21の出力Pを緊急で起動閾値より増加させることができるので、ブラックアウトの発生を効果的に防止できる。つまり、定格発電量より小さい起動閾値によって、ディーゼル発電機21の出力Pに緊急時における対応余力が生まれる。
続いて、電力需要Pが約25%から増加を開始すると、上記の通り二つのディーゼル発電機21、22が発電する。この時、指定発電量導出部62は、電力需要取得部61が取得した電力需要P(約25%~約45%)に応じて、P、P、PのうちP、Pが非零となる指定発電量(P,P,P)=(P,P,0)を導出している。電力需要Pが約45%になると、ディーゼル発電機21の出力Pおよびディーゼル発電機22の出力Pは定格発電量(100%)より小さい起動閾値(70%)に達する。ディーゼル発電機21、22の出力P、Pは、原則として起動閾値を超えないように制御される(電力需要Pが約70%を超える領域を除く)。このため電力需要Pが約45%から更に増加すると、出力70%の二つのディーゼル発電機21、22のみでは電力需要Pを賄えないため、発電制御部63は新たなディーゼル発電機23を起動する。
新たに起動されたディーゼル発電機23の出力Pは、最初は緩やかに増加して続いて急峻に増加する。電力需要Pが約45%~約55%の領域では、出力P、Pが起動閾値の70%に維持された状態で出力Pが所定の傾きaで緩やかに増加する。続いて電力需要Pが約55%に達すると、新たに起動されたディーゼル発電機23の出力Pが約55%に急峻に増加すると共に、起動済のディーゼル発電機21、22の出力P、Pが起動閾値の70%から約55%に急峻に減少する。これは、一つ目および二つ目のディーゼル発電機21、22の出力P、Pを70%に維持したまま三つ目のディーゼル発電機23の出力Pを傾きaで緩やかに上げ続けた場合の総合的な燃料消費量F1(70%)+F2(70%)+F3(約20%)より、一つ目および二つ目のディーゼル発電機21、22の出力P、Pを約55%に一気に下げて三つ目のディーゼル発電機23の出力Pを約55%に一気に上げた場合の総合的な燃料消費量F1(約55%)+F2(約55%)+F2(約55%)の方が小さくなる、すなわち燃費効率が良くなるためである。
以上のように、図4で左から右に向かう電力需要Pの増加に伴って発電制御部63が新たなディーゼル発電機23を起動する場合、起動済のディーゼル発電機21、22の発電量E、Eまたは出力P、Pが70%から約55%に減少する。逆に、図4で右から左に向かう電力需要Pの減少に伴って発電制御部63が起動済の一部のディーゼル発電機23を停止させる場合、停止されないディーゼル発電機21、22の発電量E、Eまたは出力P、Pが約55%から70%に増加する。図4の例では、約45%の電力需要Pが、稼働させるディーゼル発電機2の数を2と3の間で切り替える閾値となる。電力需要Pが増加する場合は起動閾値となって、それを左から右に超えた場合は新たなディーゼル発電機23が起動される。電力需要Pが減少する場合は停止閾値となって、それを右から左に超えた場合は起動済のディーゼル発電機23が停止される。
電力需要Pに対する総発電量(E+E+E)の不足によって引き起こされるブラックアウトを防ぐためには、電力需要Pが起動閾値まで増加した場合は即座に新たなディーゼル発電機23を起動するのが好ましい。一方、電力需要Pが停止閾値まで減少した場合は即座に起動済のディーゼル発電機23を停止させるのではなく、当該停止閾値以下の状態が所定の猶予時間に亘って継続した場合に限って起動済のディーゼル発電機23を停止させるのが好ましい。このような猶予時間を設けることによって、電力需要Pが一時的に停止閾値を下回った後に速やかに停止閾値を上回った場合には、起動済のディーゼル発電機23を停止させることなく三つのディーゼル発電機21、22、23で余裕を持って電力需要Pを賄えるため、ブラックアウトの発生を効果的に防止できる。
また、ディーゼル発電機21、22の出力P、Pについて定格発電量(100%)より小さい起動閾値(70%)を設定することによって、新たに起動されるディーゼル発電機23が稼働する前に急激な電力需要Pの増加が起こったとしても、ディーゼル発電機21、22の出力P、Pを緊急で起動閾値より増加させることができるので、ブラックアウトの発生を効果的に防止できる。つまり、定格発電量より小さい起動閾値によって、ディーゼル発電機21、22の出力P、Pに緊急時における対応余力が生まれる。
続いて、電力需要Pが約55%から増加を開始すると、上記の通り三つのディーゼル発電機21、22、23が発電する。この時、指定発電量導出部62は、電力需要取得部61が取得した電力需要P(約55%~100%)に応じて、P、P、Pのいずれもが非零となる指定発電量(P,P,P)を導出している。電力需要Pが最大値である100%になると、ディーゼル発電機21の出力P、ディーゼル発電機22の出力P、ディーゼル発電機23の出力Pは、70%の起動閾値より大きい定格発電量または上限発電量である100%に達する。
図1の説明に戻る。記録部64は、入出力特性記録部641と累積運転時間記録部642を備える。入出力特性記録部641は、船舶の航行中の各ディーゼル発電機2の発電量と燃料消費量を記録する。具体的には、図2に示したような各ディーゼル発電機2の出力(発電量に相当する)と燃費(燃料消費量に相当する)の関係が入出力特性記録部641によって記録される。前述のように、各ディーゼル発電機2の燃費特性は指定発電量導出部62が保持しているテーブルや多項式の基礎であるため、入出力特性記録部641が記録した各ディーゼル発電機2の燃費特性が当初のものから乖離している場合、指定発電量補正部65が、入出力特性記録部641の記録に基づいて指定発電量を導出するテーブルや多項式を補正する。なお、指定発電量補正部65を設けずに、指定発電量導出部62が、入出力特性記録部641の記録に基づいて直接的に指定発電量を導出してもよい。
累積運転時間記録部642は、各ディーゼル発電機2の累積運転時間を記録する。発電制御部63は、累積運転時間記録部642が記録した累積運転時間が短いディーゼル発電機2に優先的に発電させる。図3や図4で説明したように、電力需要Pが0%から増加を開始すると、最初は一つのディーゼル発電機2のみが発電する。ここで、常に同一のディーゼル発電機2(例えば第1ディーゼル発電機21)を最初に稼働させると、当該ディーゼル発電機2の劣化が進んでしまう。そこで、例えば第1ディーゼル発電機21の累積運転時間が第2ディーゼル発電機22または第3ディーゼル発電機23の累積運転時間より有意に長い場合、発電制御部63は最初に稼働させるディーゼル発電機2を第2ディーゼル発電機22または第3ディーゼル発電機23に変更する。このことは、電力需要Pの増加に伴って二つ目のディーゼル発電機2を起動する場合にも当てはまる。例えば、第1ディーゼル発電機21が起動済で第2ディーゼル発電機22または第3ディーゼル発電機23のいずれかを新たに起動する場合、第2ディーゼル発電機22および第3ディーゼル発電機23のうち累積運転時間が短いものが優先的に起動される。
図5は、第2実施形態に係る船舶用の電源システム1の構成を示す機能ブロック図である。第1実施形態(図1)と同様の構成要素には同一の符号を付して重複した説明を省略する。発電制御装置6は、電力需要取得部61と、指定発電量導出部62と、発電制御部63と、電力需要マップ保持部66と、在船領域検知部67と、船舶移動検知部681と、近傍領域推定部682と、消費電力測定部683と、電力需要マップ更新部684と、関連情報取得部685と、電力需要補正部686を備える。
電力需要マップ保持部66は、船舶が航行しうる領域毎に各ディーゼル発電機2の発電量の合計である電力需要予測を記録した電力需要マップを保持する。図6は、地球上の海面の領域分割の例を模式的に示す。この例では、-180度から+180度の経度を0.1度単位で区切ってx軸方向(図6の横方向)に0から3599の3600個のx軸区間に分割し、-90度から+90度の緯度を0.1度単位で区切ってy軸方向(図6の縦方向)に0から1799の1800個のy軸区間に分割している。この結果、地球または世界地図が3600×1800個の領域に分割される。なお、図6に世界地図はメルカトル図法で模式的に示されているため、各領域の寸法や面積が正確ではない。また、本実施形態では船舶が航行する海のみを領域分割すれば十分であり、陸の領域分割は不要である。更に、特定の海域のみを航行する船舶に対しては、当該海域のみを領域分割すれば十分である。
図7は、電力需要マップ保持部66が保持する電力需要マップの例を模式的に示す。小矩形状の各領域には、各ディーゼル発電機2の必要発電量の合計である電力需要予測または総必要電力が記録されている。この例では、三つのディーゼル発電機21、22、23が、それぞれ「0%」から「100%」の電力を発電できるものとする。従って、各領域の電力需要予測の最小値は「0」であり(三つのディーゼル発電機21、22、23のいずれもが発電する必要がない)、各領域の電力需要予測の最大値は「300」である(三つのディーゼル発電機21、22、23のいずれもが「100%」で発電する必要がある)。
各領域の電力需要予測の値は、一または複数の船舶の過去の航行時の各領域における消費電力、好ましくは最大消費電力に基づく。例えば、複数の船舶の過去の航行時の最大消費電力が「100」「120」「80」であった領域については、これらの中で最大の「120」が電力需要予測として記録される。これらの平均値または中央値である「100」を電力需要予測として記録してもよいが、過去に実際にあった「120」の電力需要予測が発生した場合は発電量が不足してしまうため、可能な限り大きい「120」を電力需要予測として記録するのが好ましい。なお、電力需要マップの作成に使用される船舶は、発電制御装置6が設けられる船舶に限らず、発電制御装置6が設けられる船舶とは異なる船舶でもよい。
在船領域検知部67は、電力需要マップ保持部66が保持する電力需要マップ中の各領域のうち船舶が航行中の在船領域を検知する。例えば、在船領域検知部67は、GPS(Global Positioning System)等の衛星測位システムを利用する船舶測位部671によって、船舶の現在位置を測定して在船領域を検知する。あるいは、在船領域検知部67は、航海計画保持部672が保持している船舶の航海計画および計時部673が計測する現在時刻に基づいて、航海計画に則る船舶の現在位置を推定して在船領域を検知する。
電力需要取得部61は、在船領域検知部67が検知した在船領域の近傍領域における最大の電力需要予測を、電力需要マップ保持部66が保持している電力需要マップから取得する。発電制御部63は、電力需要取得部61が取得した近傍領域における最大の電力需要予測に応じて定まる数のディーゼル発電機2を、船舶が当該近傍領域に入る前に起動する。
図7を参照して具体的に説明する。この例では、▲で示される航行開始ポイントから、★で示される航行終了ポイントまで、船舶が航行するものとする。「1」から「9」の数字で示されるように、船舶は「1」の領域から「9」の領域を順次在船領域としながら航行する。
電力需要取得部61が電力需要予測を取得する在船領域の近傍領域の範囲は任意であるが、以下では在船領域を取り囲む一回りの8個の領域を近傍領域とする。変形例として在船領域を取り囲む二回りの24個の領域を近傍領域としてもよい。また、電力需要取得部61が電力需要予測を取得する在船領域の近傍領域の範囲は、船舶の移動速度(船舶移動検知部681で測定される)に応じて変えてもよい。例えば、船舶の移動速度が小さい時は電力需要取得部61が電力需要予測を取得する在船領域の近傍領域の範囲を狭くし、船舶の移動速度が大きい時は電力需要取得部61が電力需要予測を取得する在船領域の近傍領域の範囲を広くする。
電力需要取得部61は、在船領域検知部67が検知する「1」から「9」の各在船領域の周囲の8個の近傍領域における最大の電力需要予測を、電力需要マップ保持部66が保持している電力需要マップから取得する。以下では電力需要取得部61が取得する電力需要予測が、「0」以上「80」未満の場合に一つのディーゼル発電機2が起動または稼働され、「80」以上「160」未満の場合に二つのディーゼル発電機2が起動または稼働され、「160」以上の場合に三つのディーゼル発電機2が起動または稼働されるものとする。
船舶が在船領域「1」にいる時、8個の近傍領域における最大の電力需要予測は「70」である。そこで、発電制御部63は、船舶が近傍領域に入る前(すなわち船舶が在船領域「1」にいる間)に、電力需要予測「70」に対応できるように一つのディーゼル発電機2を先んじて起動する。船舶が在船領域「2」にいる時、8個の近傍領域における最大の電力需要予測は「80」である。そこで、発電制御部63は、船舶が近傍領域に入る前(すなわち船舶が在船領域「2」にいる間)に、電力需要予測「80」に対応できるように二つのディーゼル発電機2を先んじて起動する。ここで、一つのディーゼル発電機2は在船領域「1」で起動済であるため、在船領域「2」では新たに一つのディーゼル発電機2が起動される。
船舶が在船領域「3」にいる時、8個の近傍領域における最大の電力需要予測は「90」である。そこで、発電制御部63は、船舶が近傍領域に入る前(すなわち船舶が在船領域「3」にいる間)に、電力需要予測「90」に対応できるように二つのディーゼル発電機2を先んじて稼働させる。船舶が在船領域「4」にいる時、8個の近傍領域における最大の電力需要予測は「100」である。そこで、発電制御部63は、船舶が近傍領域に入る前(すなわち船舶が在船領域「4」にいる間)に、電力需要予測「100」に対応できるように二つのディーゼル発電機2を先んじて稼働させる。船舶が在船領域「5」にいる時、8個の近傍領域における最大の電力需要予測は「120」である。そこで、発電制御部63は、船舶が近傍領域に入る前(すなわち船舶が在船領域「5」にいる間)に、電力需要予測「120」に対応できるように二つのディーゼル発電機2を先んじて稼働させる。船舶が在船領域「6」にいる時、8個の近傍領域における最大の電力需要予測は「140」である。そこで、発電制御部63は、船舶が近傍領域に入る前(すなわち船舶が在船領域「6」にいる間)に、電力需要予測「140」に対応できるように二つのディーゼル発電機2を先んじて稼働させる。
船舶が在船領域「7」にいる時、8個の近傍領域における最大の電力需要予測は「160」である。そこで、発電制御部63は、船舶が近傍領域に入る前(すなわち船舶が在船領域「7」にいる間)に、電力需要予測「160」に対応できるように三つのディーゼル発電機2を先んじて起動する。ここで、二つのディーゼル発電機2は以前の在船領域で起動済であるため、在船領域「7」では新たに一つのディーゼル発電機2が起動される。船舶が在船領域「8」にいる時、8個の近傍領域における最大の電力需要予測は「180」である。そこで、発電制御部63は、船舶が近傍領域に入る前(すなわち船舶が在船領域「8」にいる間)に、電力需要予測「180」に対応できるように三つのディーゼル発電機2を先んじて稼働させる。船舶が在船領域「9」にいる時、8個の近傍領域における最大の電力需要予測は「190」である。そこで、発電制御部63は、船舶が近傍領域に入る前(すなわち船舶が在船領域「9」にいる間)に、電力需要予測「190」に対応できるように三つのディーゼル発電機2を先んじて稼働させる。
図8は、以上の発電制御部63の発電制御処理を簡潔に示す。以上で説明したように、発電制御部63は、在船領域「1」では近傍領域の最大電力需要予測「70」に対応できるように一つのディーゼル発電機2を予め稼働させ、在船領域「2」では近傍領域の最大電力需要予測「80」に対応できるように二つのディーゼル発電機2を予め稼働させ、在船領域「3」では近傍領域の最大電力需要予測「90」に対応できるように二つのディーゼル発電機2を予め稼働させ、在船領域「4」では近傍領域の最大電力需要予測「100」に対応できるように二つのディーゼル発電機2を予め稼働させ、在船領域「5」では近傍領域の最大電力需要予測「120」に対応できるように二つのディーゼル発電機2を予め稼働させ、在船領域「6」では近傍領域の最大電力需要予測「140」に対応できるように二つのディーゼル発電機2を予め稼働させ、在船領域「7」では近傍領域の最大電力需要予測「160」に対応できるように三つのディーゼル発電機2を予め稼働させ、在船領域「8」では近傍領域の最大電力需要予測「180」に対応できるように三つのディーゼル発電機2を予め稼働させ、在船領域「9」では近傍領域の最大電力需要予測「190」に対応できるように三つのディーゼル発電機2を予め稼働させる。
以上の例では電力需要取得部61が各在船領域を取り囲む8個の近傍領域の最大電力需要予測を取得したが、船舶移動検知部681が検知する船舶の移動方向や移動速度または航海計画保持部672が保持している船舶の航海計画に基づいて、船舶が向かう一または複数の近傍領域を推定する近傍領域推定部682を利用することで、推定された近傍領域の電力需要予測を電力需要取得部61が選択的に取得してもよい。例えば、在船領域「7」にいる船舶が(次の)在船領域「8」に向かっていることを近傍領域推定部682が推定できた場合、電力需要取得部61は(次の)在船領域「8」の電力需要予測「160」のみを取得してもよい。
続いて、以上の例とは逆に、船舶が★で示される航行開始ポイントから、▲で示される航行終了ポイントまで、船舶が航行する例について説明する。説明を簡略化するために在船領域の数字は以上の例と同一とする。従って、船舶は「9」の領域から「1」の領域を順次在船領域としながら航行する。
船舶が在船領域「9」にいる時、8個の近傍領域における最大の電力需要予測は「190」である。そこで、発電制御部63は、船舶が近傍領域に入る前(すなわち船舶が在船領域「9」にいる間)に、電力需要予測「190」に対応できるように三つのディーゼル発電機2を起動する。船舶が在船領域「8」にいる時、8個の近傍領域における最大の電力需要予測は「180」である。そこで、発電制御部63は、船舶が近傍領域に入る前(すなわち船舶が在船領域「8」にいる間)に、電力需要予測「180」に対応できるように三つのディーゼル発電機2を稼働させる。船舶が在船領域「7」にいる時、8個の近傍領域における最大の電力需要予測は「160」である。そこで、発電制御部63は、船舶が近傍領域に入る前(すなわち船舶が在船領域「7」にいる間)に、電力需要予測「160」に対応できるように三つのディーゼル発電機2を稼働させる。
船舶が在船領域「6」にいる時、8個の近傍領域における最大の電力需要予測は「140」である。そこで、発電制御部63は、船舶が近傍領域に入る前(すなわち船舶が在船領域「6」にいる間)に、電力需要予測「140」に対応できるように二つのディーゼル発電機2を稼働させる。ここで、以前の在船領域「7」では三つのディーゼル発電機2が起動済であるため、船舶が電力需要予測「140」の近傍領域に入ったら三つ目のディーゼル発電機2を停止できるように、船舶が在船領域「6」にいる間に停止準備を開始するのが好ましい。
更に、船舶が電力需要予測「140」の近傍領域に入った場合でも即座に起動済のディーゼル発電機2を停止させるのではなく、船舶が当該近傍領域内に所定の猶予時間に亘って継続して滞在した場合に限って起動済のディーゼル発電機2を停止させるのが好ましい。このような猶予時間を設けることによって、船舶が電力需要予測「140」の近傍領域に入った直後に例えば電力需要予測「160」の領域に再移動した場合には、起動済のディーゼル発電機2を停止させることなく三つのディーゼル発電機2で余裕を持って電力需要予測「160」を賄えるため、ブラックアウトの発生を効果的に防止できる。以上のように、本実施形態では、近傍領域における電力需要予測に応じて定まるディーゼル発電機2の数が起動済のディーゼル発電機2の数より小さくなった後、その状態が所定の猶予時間に亘って継続した場合、発電制御部63は起動済の一部のディーゼル発電機2を停止させる。
船舶が在船領域「5」にいる時、8個の近傍領域における最大の電力需要予測は「120」である。そこで、発電制御部63は、船舶が近傍領域に入る前(すなわち船舶が在船領域「5」にいる間)に、電力需要予測「120」に対応できるように二つのディーゼル発電機2を稼働させる。船舶が在船領域「4」にいる時、8個の近傍領域における最大の電力需要予測は「100」である。そこで、発電制御部63は、船舶が近傍領域に入る前(すなわち船舶が在船領域「4」にいる間)に、電力需要予測「100」に対応できるように二つのディーゼル発電機2を稼働させる。船舶が在船領域「3」にいる時、8個の近傍領域における最大の電力需要予測は「90」である。そこで、発電制御部63は、船舶が近傍領域に入る前(すなわち船舶が在船領域「3」にいる間)に、電力需要予測「90」に対応できるように二つのディーゼル発電機2を稼働させる。船舶が在船領域「2」にいる時、8個の近傍領域における最大の電力需要予測は「80」である。そこで、発電制御部63は、船舶が近傍領域に入る前(すなわち船舶が在船領域「2」にいる間)に、電力需要予測「80」に対応できるように二つのディーゼル発電機2を稼働させる。
船舶が在船領域「1」にいる時、8個の近傍領域における最大の電力需要予測は「70」である。そこで、発電制御部63は、船舶が近傍領域に入る前(すなわち船舶が在船領域「1」にいる間)に、電力需要予測「70」に対応できるように一つのディーゼル発電機2を稼働させる。ここで、以前の在船領域「2」では二つのディーゼル発電機2が起動済であるため、船舶が電力需要予測「70」の近傍領域に入ったら二つ目のディーゼル発電機2を停止できるように、船舶が在船領域「1」にいる間に停止準備を開始するのが好ましい。
更に、船舶が電力需要予測「70」の近傍領域に入った場合でも即座に起動済のディーゼル発電機2を停止させるのではなく、船舶が当該近傍領域内に所定の猶予時間に亘って継続して滞在した場合に限って起動済のディーゼル発電機2を停止させるのが好ましい。このような猶予時間を設けることによって、船舶が電力需要予測「70」の近傍領域に入った直後に例えば電力需要予測「80」の領域に再移動した場合には、起動済のディーゼル発電機2を停止させることなく二つのディーゼル発電機2で余裕を持って電力需要予測「80」を賄えるため、ブラックアウトの発生を効果的に防止できる。
図7の電力需要マップの例では全ての領域の形状や面積が均一であったが、各領域の形状や面積は任意であり領域毎に異なっていてもよい。特に、港湾から所定距離内の範囲に含まれる全ての領域の平均面積を、港湾から所定距離外の範囲に含まれる全ての領域の平均面積より小さくするのが好ましい。港湾に近い海域では、他の船舶、陸地、海上または海中の障害物等を回避するためにきめ細かい操船が求められるだけでなく、乗船直後または下船直前のために荷役設備や船内の電力需要が大きく変動するため、電力需要マップの領域の面積を小さくする(例えば、領域を形成するための緯度および経度を0.01度刻みにする)ことで、電力需要に応じたきめ細かい発電制御を実現できる。一方、港湾から遠い海域では電力需要の変動も小さいため、電力需要マップの領域の面積を大きくする(例えば、領域を形成するための緯度および経度を1度刻みにする)ことで発電制御の負荷を低減できる。また、港湾に近い海域では、サイドスラスタや荷役設備等の電気動力装置52の使用頻度が高くなり、乗船後の居住空間のセットアップや下船準備のために船内負荷51も大きくなるため、結果的に、港湾から所定距離内の範囲に含まれる全ての領域の電力需要予測の平均が、港湾から所定距離外の範囲に含まれる全ての領域の電力需要予測の平均より大きくなる。例えば図7では★が港湾に相当する。
図5の説明に戻る。消費電力測定部683は、船舶の航行時の各在船領域における船内負荷51および/または電気動力装置52の消費電力を測定する。電力需要マップ更新部684は、消費電力測定部683が測定した各在船領域における消費電力に基づいて、電力需要マップ保持部66が保持している電力需要マップを更新する。例えば、図7の在船領域「1」における実際の消費電力が「80」であった場合、電力需要マップに記録されていた「60」の電力需要予測より大きいため、電力需要マップ更新部684は在船領域「1」の電力需要予測を新たに測定された「80」に更新する。これによって、当該船舶や他の船舶が将来この海域を航行する際の発電制御精度を向上させることができる。
関連情報取得部685は、船舶の周辺の海象、船舶の周辺の天候、船舶の搭乗人数、時間帯、電気動力装置52の使用状況、船舶の航行速度(船舶移動検知部681で測定される)、現在の消費電力(消費電力測定部683で測定される)等の関連情報を取得する。電力需要補正部686は、関連情報取得部685が取得した関連情報の少なくともいずれかに基づいて、電力需要取得部61が取得した電力需要予測を補正する。例えば、図7の在船領域「1」において図8に示されるように電力需要取得部61が「70」の電力需要予測を取得した場合に、船舶の周辺の海象が極めて穏やか、船舶の周辺の天候が極めて良好、船舶の搭乗人数が極めて少ない、電力消費が極めて少ない深夜等の時間帯、全ての電気動力装置52が不使用、船舶の航行速度が一定以上であるためサイドスラスタや荷役設備等の電気動力装置52が使用される可能性が極めて低い、在船領域「1」における現在の消費電力が図7の電力需要マップに示される「60」より極めて小さい等の、実際の電力需要予測が電力需要マップの電力需要予測より小さいことを示唆する関連情報が得られた場合、電力需要補正部686は電力需要取得部61が取得した「70」の電力需要予測を例えば「60」に補正する。なお、電力需要マップ値と、当該電力需要マップ値が更新された際の関連情報を紐付けて記録しておけば、当該関連情報による電力需要補正の精度を向上できる。
以上、本発明を実施形態に基づいて説明した。実施形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
なお、実施形態で説明した各装置の機能構成はハードウェア資源またはソフトウェア資源により、あるいはハードウェア資源とソフトウェア資源の協働により実現できる。ハードウェア資源としてプロセッサ、ROM、RAM、その他のLSIを利用できる。ソフトウェア資源としてオペレーティングシステム、アプリケーション等のプログラムを利用できる。
本明細書で開示した実施形態のうち、複数の機能が分散して設けられているものは、当該複数の機能の一部又は全部を集約して設けても良く、逆に複数の機能が集約して設けられているものを、当該複数の機能の一部又は全部が分散するように設けることができる。機能が集約されているか分散されているかにかかわらず、発明の目的を達成できるように構成されていればよい。
1 電源システム、2 ディーゼル発電機、3 AC配電盤、4 インバータ、6 発電制御装置、51 船内負荷、52 電気動力装置、61 電力需要取得部、62 指定発電量導出部、63 発電制御部、64 記録部、65 指定発電量補正部、66 電力需要マップ保持部、67 在船領域検知部、641 入出力特性記録部、642 累積運転時間記録部、671 船舶測位部、672 航海計画保持部、673 計時部、681 船舶移動検知部、682 近傍領域推定部、683 消費電力測定部、684 電力需要マップ更新部、685 関連情報取得部、686 電力需要補正部。

Claims (14)

  1. 投入された燃料の燃焼によって発電する複数の発電機が設けられる船舶における発電制御装置であって、
    電力需要を取得する電力需要取得部と、
    前記電力需要に合計が等しく、かつ、前記各発電機の燃料消費量の合計を略最小にする前記各発電機の指定発電量を導出する指定発電量導出部と、
    前記指定発電量に基づいて前記発電機を制御する発電制御部と、
    を備え
    前記電力需要の増加に伴って前記発電制御部が新たな発電機を起動する場合、起動済の発電機の発電量を減少させ、
    前記電力需要の減少に伴って前記発電制御部が起動済の一部の発電機を停止させる場合、停止されない発電機の発電量の減少を停止させ、
    前記電力需要が所定の停止閾値まで減少した後、当該停止閾値以下の状態が所定の猶予時間に亘って継続した場合、前記発電制御部は起動済の一部の発電機を停止させる発電制御装置。
  2. 前記指定発電量は、前記各発電機の発電量と燃料消費量の関係に基づいて定める、請求項1に記載の発電制御装置。
  3. 前記各発電機の発電量と燃料消費量を記録する記録部と、
    前記指定発電量導出部は、前記記録部の記録に基づいて前記指定発電量を導出する、
    請求項1または2に記載の発電制御装置。
  4. 前記電力需要の増加に伴って起動済の各発電機の発電量が所定の各起動閾値まで増加した場合、前記発電制御部は新たな発電機を起動する、請求項またはに記載の発電制御装置。
  5. 前記各起動閾値は前記各発電機の定格発電量より小さい、請求項に記載の発電制御装置。
  6. 投入された燃料の燃焼によって発電する複数の発電機が設けられる船舶における発電制御装置であって、
    電力需要を取得する電力需要取得部と、
    前記電力需要に合計が等しく、かつ、前記各発電機の燃料消費量の合計を略最小にする前記各発電機の指定発電量を導出する指定発電量導出部と、
    前記指定発電量に基づいて前記発電機を制御する発電制御部と、
    を備え、
    前記電力需要の減少に伴って前記発電制御部が起動済の一部の発電機を停止させる場合、停止されない発電機の発電量の減少を停止させ、
    前記電力需要が所定の停止閾値まで減少した後、当該停止閾値以下の状態が所定の猶予時間に亘って継続した場合、前記発電制御部は起動済の一部の発電機を停止させる発電制御装置。
  7. 前記電力需要の減少に伴って前記発電制御部が起動済の一部の発電機を停止させる場合、停止されない発電機の発電量を増加させる、請求項6に記載の発電制御装置。
  8. 前記指定発電量導出部は、入力としての前記電力需要と出力としての前記各発電機の指定発電量を対応付けるテーブル、または、入力としての前記電力需要に基づいて出力としての前記各発電機の指定発電量を算出する関数を備える、請求項1から6のいずれかに記載の発電制御装置。
  9. 前記各発電機の累積運転時間を記録する累積運転時間記録部を更に備え、
    前記発電制御部は、前記累積運転時間が短い発電機に優先的に発電させる、
    請求項1からのいずれかに記載の発電制御装置。
  10. 前記各発電機が発電する電力の少なくとも一部は、前記船舶を駆動する電気動力装置で消費させる、請求項1からのいずれかに記載の発電制御装置。
  11. 投入された燃料の燃焼によって発電する複数の発電機が設けられる船舶における発電制御方法であって、
    電力需要を取得する電力需要取得ステップと、
    前記電力需要に合計が等しく、かつ、前記各発電機の燃料消費量の合計を略最小にする前記各発電機の指定発電量を導出する指定発電量導出ステップと、
    前記指定発電量に基づいて前記発電機を制御する発電制御ステップと、
    を備え
    前記電力需要の増加に伴って前記発電制御ステップが新たな発電機を起動する場合、起動済の発電機の発電量を減少させ、
    前記電力需要の減少に伴って前記発電制御ステップが起動済の一部の発電機を停止させる場合、停止されない発電機の発電量の減少を停止させ、
    前記電力需要が所定の停止閾値まで減少した後、当該停止閾値以下の状態が所定の猶予時間に亘って継続した場合、前記発電制御ステップは起動済の一部の発電機を停止させる発電制御方法。
  12. 投入された燃料の燃焼によって発電する複数の発電機が設けられる船舶における発電制御方法であって、
    電力需要を取得する電力需要取得ステップと、
    前記電力需要に合計が等しく、かつ、前記各発電機の燃料消費量の合計を略最小にする前記各発電機の指定発電量を導出する指定発電量導出ステップと、
    前記指定発電量に基づいて前記発電機を制御する発電制御ステップと、
    を備え、
    前記電力需要の減少に伴って前記発電制御ステップが起動済の一部の発電機を停止させる場合、停止されない発電機の発電量の減少を停止させ、
    前記電力需要が所定の停止閾値まで減少した後、当該停止閾値以下の状態が所定の猶予時間に亘って継続した場合、前記発電制御ステップは起動済の一部の発電機を停止させる発電制御方法。
  13. 投入された燃料の燃焼によって発電する複数の発電機が設けられる船舶における発電制御プログラムであって、
    電力需要を取得する電力需要取得ステップと、
    前記電力需要に合計が等しく、かつ、前記各発電機の燃料消費量の合計を略最小にする前記各発電機の指定発電量を導出する指定発電量導出ステップと、
    前記指定発電量に基づいて前記発電機を制御する発電制御ステップと、
    をコンピュータに実行させ
    前記電力需要の増加に伴って前記発電制御ステップが新たな発電機を起動する場合、起動済の発電機の発電量を減少させ、
    前記電力需要の減少に伴って前記発電制御ステップが起動済の一部の発電機を停止させる場合、停止されない発電機の発電量の減少を停止させ、
    前記電力需要が所定の停止閾値まで減少した後、当該停止閾値以下の状態が所定の猶予時間に亘って継続した場合、前記発電制御ステップは起動済の一部の発電機を停止させる発電制御プログラム。
  14. 投入された燃料の燃焼によって発電する複数の発電機が設けられる船舶における発電制御プログラムであって、
    電力需要を取得する電力需要取得ステップと、
    前記電力需要に合計が等しく、かつ、前記各発電機の燃料消費量の合計を略最小にする前記各発電機の指定発電量を導出する指定発電量導出ステップと、
    前記指定発電量に基づいて前記発電機を制御する発電制御ステップと、
    をコンピュータに実行させ、
    前記電力需要の減少に伴って前記発電制御ステップが起動済の一部の発電機を停止させる場合、停止されない発電機の発電量の減少を停止させ、
    前記電力需要が所定の停止閾値まで減少した後、当該停止閾値以下の状態が所定の猶予時間に亘って継続した場合、前記発電制御ステップは起動済の一部の発電機を停止させる発電制御プログラム。
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