JP7778363B2 - 深部体温計測用プローブ及び深部体温計 - Google Patents

深部体温計測用プローブ及び深部体温計

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Description

本発明は、深部体温計測用プローブ及び深部体温計に関する。
外界の影響を受けやすい皮膚温に対して、身体の中心部の温度は常に一定の範囲で安定しており、深部体温と呼ばれる。深部体温は、ISO規格や米国産業衛生専門家会議(ACGIH)でも採用されている(例えば、暑熱下作業における深部体温を38℃以下にするよう定められている)。このことから、深部体温は健康や労働安全に有益な生体情報であり、もしこれが精度良く計測できれば、体調管理や労働安全性の向上に役立つと考えられる。
この深部体温の計測方法としては、患者(被検体)の直腸等に温度センサーを直接挿入する方法があるが、侵襲的であり患者が違和感を覚える等の問題がある。
そのため、非侵襲的な計測方法として、熱流補償法(Zero-Heat-Flow法)が提案された。この方法は、今日、心臓手術での深部体温監視等で幅広く使われているが、電子サーボ制御されたヒーターを使用するため、相当の電力を必要とする。
そこで、ヒーターを使用せずに深部体温の計測が可能な双熱流法(Dual-Heat-Flux法)が提案され、注目されている。
国際公開第2016/185905A1号
櫻井一成「非侵襲的な深部体温計の開発及び基礎実験での検証」(奈良先端大学修士論文)2014 (NAIST-IS-MT1251109)
双熱流法は、非侵襲的であり、またヒーターが不要な点で優れているが、計測精度等の点で問題があるとされている。
双熱流法に関する非特許文献1には、双熱流法による深部体温計測用のプローブの試作、当該プローブで深部体温を計測した結果等が記載されている。この試作プローブを用いた深部体温計測では一定の測定精度が達成されているが、更なる測定精度向上が期待される。
そこで、本発明は、双熱流法を用いながら更に測定精度を向上させることが可能な深部体温計測用プローブ及び深部体温計を提供することを目的とする。
[1]本発明の深部体温計測用プローブは、
被検体から流出する第1熱流を測定可能な第1熱流測定系と、前記被検体から流出する第2熱流を測定可能な第2熱流測定系とを備えた深部体温計測用プローブであって、
前記第1熱流測定系が、前記被検体側に配置された第1入力側断熱体と、前記第1入力側断熱体に積層された第1出力側断熱体と、前記第1入力側断熱体の上流側に配置された第1入力側温度センサーと、下流側に配置された第1出力側温度センサーと、を有し、
前記第2熱流測定系が、前記被検体側に配置された第2入力側断熱体と、前記第2入力側断熱体に積層された第2出力側断熱体と、前記第2入力側断熱体の上流側に配置された第2入力側温度センサーと、下流側に配置された第2出力側温度センサーと、を有するとともに、
前記第1及び前記第2出力側断熱体が、空気とほぼ同じ熱伝導率の断熱体である
ように構成されていることを特徴とする。
本発明の深部体温計測用プローブによれば、前記第1及び第2出力側断熱体が空気とほぼ同じ熱伝導率の断熱体であること等により、第1熱流・第2熱流間の干渉が小さくなる。そのため、双熱流法を用いながら更に測定精度を向上させることが可能な深部体温計測用プローブを提供することが可能となる。
なお、発明者達は、上記した実験によって、第1及び第2出力側断熱体が空気とほぼ同じ熱伝導率の断熱体であること等により第1熱流・第2熱流間の干渉が小さくなることを発見したものである。
[7]本発明の深部体温計は、
前記深部体温計測用プローブと、
前記深部体温計測用プローブの前記第1入力側温度センサー及び前記第2入力側温度センサー、並びに、前記第1出力側温度センサー及び前記第2出力側温度センサー、の出力を用いて深部体温を推定する深部体温推定手段と、
を備えることを特徴とする。
本発明の深部体温計によれば、上記深部体温計測用プローブと、深部体温推定手段と、を備え、上記深部体温計測用プローブにより、第1熱流・第2熱流間の干渉が小さくなり、深部体温推定手段により、第1入力側温度センサー等によって計測された温度を用いて高い精度で深部体温を推定することができるため、双熱流法を用いながら更に測定精度を向上させることが可能な深部体温計を提供することが可能となる。
実施形態1に係る深部体温計測用プローブ2を説明するための図。 実施形態1に係る深部体温計測用プローブ2を備えた深部体温計1を説明するための図。 実施形態1に係る深部体温計測用プローブ2の熱等価回路を説明するための図。 実施形態1に係る深部体温計測用プローブ2(深部体温計1)を比較例と比較して説明するための図。 実施形態1に係る深部体温計測用プローブ2(深部体温計1)の熱伝導解析結果を比較例と比較して説明するための図。 水温(深部体温)の測定値と、実施形態1に係る深部体温計測用プローブ2を用いた計算値(推測値)と、を対比して説明するための図。
以下、本発明の深部体温計測用プローブ及び深部体温計について、図1~図6を用いて説明する。なお、以下に説明する各図は、実際の形状、構造、回路等を簡略化して表した模式図である。
[実施形態1]
[深部体温計測用プローブ2及び深部体温計1]
まず、実施形態1に係る深部体温計測用プローブ2及び深部体温計1について、図1~図3を用いて説明する。
図1は、実施形態1に係る深部体温計測用プローブ2を説明するための図である。図2は、実施形態1に係る深部体温計測用プローブ2を備えた深部体温計1を説明するための図である。図3は、実施形態1に係る深部体温計測用プローブ2の熱等価回路を説明するための図である。(本明細書で「計測」と「測定」は厳密に区別されるものではなくほぼ同義である。)
図1に示されるように、実施形態1に係る深部体温計測用プローブ2は、被検体9から流出する第1熱流5a(第1熱流束)を測定可能な第1熱流測定系5と、被検体9から流出する第2熱流6a(第2熱流束)を測定可能な第2熱流測定系6とを備える。双熱流法によって深部体温(TB)を測定(推定)するためである。
第1熱流測定系5は、被検体9側に配置された第1入力側断熱体11(熱抵抗値R1)と、第1入力側断熱体11に積層された第1出力側断熱体12(熱抵抗値R0)と、第1入力側断熱体11の上流側に配置された第1入力側温度センサー15(測定する温度T1)と、下流側に配置された第1出力側温度センサー16(測定する温度T3)と、を有する。
第2熱流測定系6は、被検体9側に配置された第2入力側断熱体13(熱抵抗値R2)と、第2入力側断熱体13に積層された第2出力側断熱体14(熱抵抗値R0)と、第2入力側断熱体13の上流側に配置された第2入力側温度センサー17(測定する温度T2)と、下流側に配置された第2出力側温度センサー18(測定する温度T4)と、を有する。
符号8は、深部体温計測用プローブ2の外側の空気を示す。
第1出力側断熱体12及び第2出力側断熱体14は、空気とほぼ同じ熱伝導率の断熱体(熱抵抗値R0)で構成されている。(本明細書では、「R0」、「R1」、「R2」、「Rs」及び「Rx」を「熱抵抗」又はその熱抵抗の「熱抵抗値」の意味で使用する。)
なお、深部体温とは、脳や内臓などの体の内部の温度であり、常に一定の範囲で安定している。これに対し、皮膚温は体の表面の温度であり、外界の影響を受けやすい。図1中、符号9は被検体(熱抵抗値Rs)を示す。符号9aは被検体表面(皮膚)を示し、符号9bは被検体中間部を示し、符号9cは被検体深部を示す。深部体温TBと温度T1、T2とは、一般に、被検体深部9cの深部体温TBが高く、被検体表面9a(温度T1、T2)では低下する関係を有する。この実施態様では人を測定対象(被検体)としている。
第1熱流測定系5・第2熱流測定系6間には隙間20(断熱層である空気の層)が設けられ、それぞれ独立した熱流(第1熱流5a、第2熱流6a)が形成される。本明細書では「熱流」は「熱流束」と同義であり、「熱流」を「熱流束」と言い換えてもよい。
Rsは被検体深部9c・被検体表面9a間の熱抵抗値である。第1熱流測定系5と第2熱流測定系6とが近接しているため、第1熱流測定系5側(図左側)の被検体深部9c・被検体表面9a間の熱抵抗値は、第2熱流測定系6側(図右側)の被検体深部9c・被検体表面9a間の熱抵抗値と同じ熱抵抗値Rsで表わせる。Rxは、第1熱流測定系5・第2熱流測定系6間のリーク熱抵抗(値)である。実施形態1ではリーク熱抵抗値Rxは小さいため無視できる。
温度センサー(15、16、17、18)としては、例えば、熱電対、白金測温抵抗体、サーミスター等の接触式温度センサーを用いる。
実施形態1に係る上記深部体温計測用プローブ2においては、第1出力側断熱体12及び第2出力側断熱体14は、熱伝導率が0.01~0.05W/(m・K)の範囲内にあることが好ましい。
例えば、硬質ウレタンフォーム(0.023~0.04W/(m・K))、グラスウール(0.036~0.05W/(m・K))、羊毛(0.039W/(m・K))、コルク(0.043W/(m・K))、グラスウール(0.036~0.05W/(m・K))、硬質ウレタンフォーム(0.023~0.04W/(m・K))、一般紙(0.05(~0.06)W/(m・K))等である。
なお、空気は0.024~0.026W/(m・K)である(摂氏0度~20度)。
実施形態1に係る上記深部体温計測用プローブ2においては、第1出力側断熱体12及び第2出力側断熱体14は、断熱紙を用いて構成されていることが好ましい。
このような断熱紙としては、例えば、シリカエアロゲルに繊維をプラス(混合)した廣瀬製紙株式会社製の断熱紙(熱伝導率0.013~0.027W/(m・K))がある。
実施形態1に係る上記深部体温計測用プローブ2においては、第1入力側断熱体11及び第2入力側断熱体13は、熱伝導率が異なる断熱体であることが好ましい。
第1入力側断熱体11及び第2入力側断熱体13の熱伝導率が異なると、それらの熱抵抗値(R1、R2)も熱伝導率に対応した異なる値をとる。
実施形態1に係る上記深部体温計測用プローブ2においては、第1入力側断熱体11と第2入力側断熱体13は、熱伝導率が5~20倍異なる断熱体であることが好ましい。
例えば、第1入力側断熱体11を発泡スチロール(スチロールの発泡体、熱伝導率0.01~0.05W/(m・K))とし、第2入力側断熱体13を杉木材(熱伝導率0.105W/(m・K))として、熱伝導率を約5倍異ならせる。又は、第1入力側断熱体11を発泡スチロール(熱伝導率0.01~0.05W/(m・K))とし、第2入力側断熱体13をエチレン・プロピレンゴム(熱伝導率0.36W/(m・K))として、熱伝導率を約18倍異ならせる。又は、第1入力側断熱体11を発泡スチロール(熱伝導率0.01~0.05W/(m・K))とし、第2入力側断熱体13をクロロプレンゴム(熱伝導率0.2~0.25W/(m・K))として、熱伝導率を約6~10倍異ならせる。
実施形態1に係る上記深部体温計測用プローブ2においては、第1入力側断熱体11及び第2入力側断熱体13の側面に、更に伝熱体19(図1に破線で図示)を設けるようにしてもよい(伝熱体19は設けなくてもよい)。ここで、「伝熱体」とは、「断熱体」に対比されるものである。「断熱体」が熱伝導率が小さく熱を遮断するのに対し、「伝熱体」は断熱体と比較して熱伝導率が大きく熱をよく伝える部材の趣旨である
伝熱体19としては、例えば、アルミニウム(熱伝導率204W/(m・K))、銅(一般品、372W/(m・K))、純銅(386W/(m・K))、銀(418W/(m・K))等がある。
実施形態1に係る深部体温計1は、図2に示されるように、上記の深部体温計測用プローブ2と、深部体温計測用プローブ2の第1入力側温度センサー15及び第2入力側温度センサー17、並びに、第1出力側温度センサー16及び第2出力側温度センサー18によって計測された温度T1~T4(符号21aは温度情報信号)を用いて深部体温を推定する深部体温推定手段22と、を備える。
なお、「温度センサーによって計測された温度」は、例えば「温度センサーを用いた計測温度」、「温度センサーの計測温度」、「温度センサーで計測した温度」、「温度センサーによって得られた温度」又は「温度センサーからの温度情報」と言い換えてもよい。
深部体温推定手段22は、例えば、後述する式(10)の演算によって深部体温TBを算出して推定値とするものである。専用回路、汎用回路のどちらでも構成できる。汎用回路としては、例えば、マイクロコンピューターがある。
マイクロコンピューターは、CPU(Central Processing Unit、中央処理装置)、ROM、RAM、これらを接続する内部バス、内部バス45と外部バスとの間に設けられたインターフェース等で構成される(図示省略)。CPUは、ROMに格納されたプログラム、又は、外部記憶装置からRAMにロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。RAMは、CPUが各種の処理を実行する際に必要なデータ等を適宜記憶する。マイクロコンピューターは、後述する式(10)に温度T1~T4等を当てはめ深部体温TBを算出して推定値とする。この場合、深部体温推定手段22は、深部体温TBを演算して推定するCPU(マイクロコンピューター)の機能ともいえる。
図2に示す温度計測回路21は、温度によって物性が変化する温度センサー15~18の物性変化を伝える信号を解析して温度T1~T4を計測する。例えば、温度センサー15~18が酸化物の電気抵抗変化を利用して温度を測定するサーミスターである場合、温度によって変化するアナログ信号から温度T1~T4を計測し、デジタル変換して深部体温推定手段22に送る。深部体温推定手段22は、予めメモリーに記憶されている熱抵抗比(第1入力側断熱体11と第2入力側断熱体13との熱抵抗比)、温度計測回路21から送られる温度T1~T4の情報等を使用して演算し深部体温TBを推定する。推定した深部体温TBの情報は集計用コンピューターに送られたり、表示装置に送られたりする(図示省略)。なお、バッテリー24は深部体温推定手段22等の電源である。
[熱等価回路]
図3は、実施形態1に係る深部体温計測用プローブ2の熱等価回路を説明するための図である。図1に示す深部体温計測用プローブ2を熱等価回路で表した図である。既に述べた事柄は省略して説明する。
Iaは第1入力側断熱体11を流れる熱流(値)であり、Ibは第2入力側断熱体13を流れる熱流(値)である。Icは第1熱流測定系5の被検体深部9c・被検体表面9a(皮膚)間の熱抵抗Rs(熱抵抗値)を流れる熱流(値)であり、Idは第2熱流測定系6の被検体深部9c・被検体表面9a(皮膚)間の熱抵抗Rs(熱抵抗値)を流れる熱流(値)である。(本明細書では、「I」を「熱流」又はその熱流の「熱流値」の意味で使用する。)
図3に示す熱等価回路から、第1熱流測定系5について次式が成立する。
Ia=(T1-T3)/R1・・・(1)
Ic=(TB-T1)/Rs・・・(2)
Ia=Ic=(T1-T3)/R1=(TB-T1)/Rs・・・(3)
式(3)から
TB=T1+(T1-T3)×(Rs/R1)・・・(4)
同様に、第2熱流測定系6について次式が成立する。
Ib=(T2-T4)/R2・・・(5)
Id=(TB-T2)/Rs・・・(6)
Ib=Id=(T2-T4)/R2=(TB-T2)/Rs・・・(7)
式(7)から
TB=T2+(T2-T4)×(Rs/R2)・・・(8)
ここで、式(4)と(8)を用いてRsを除去する等して深部体温TBを求める方法がある。しかし、発明者等が実験してみると正確な深部体温を求めることが難しかった。
そこで、発明者等は別の方法で深部体温TBを求めることとした。
まず、図3の熱等価回路から、第1熱流測定系5と第2熱流測定系6の熱抵抗比Kを次のように定義する。
K=[(TB-T2)(T1-T3)] /[(TB-T1)(T2-T4)]
・・・(9)
すると、式(9)は、深部体温TBを求める次式に変形できる。
TB=T1+(T1-T2)(T1-T3)
/[K(T2-T4)-(T1-T3)] ・・・(10)
発明者等は、この発想に基づき、予備実験し、式(9)の関係を用いて熱抵抗比Kを決定した。そして、式(10)の関係を用いて、予備実験で決定した熱抵抗比Kと、温度センサー(15、16、17、18)によって計測された温度(T1、T2、T3、T4)をもとに深部体温TBを算出(推定)した。実験してみると正確な深部体温を求めることができた。
なお、熱抵抗比Kは、例えば、温度0℃~40℃では一定の定数と考えることができる。
つまり、実施形態1に係る深部体温計1は、
深部体温をTBとし、
第1入力側温度センサー15及び第2入力側温度センサー17、並びに、第1出力側温度センサー16及び第2出力側温度センサー18によって計測された温度をそれぞれT1、T2、T3及びT4としたとき、
深部体温推定手段22は、
前記第1熱流測定系と前記第2熱流測定系の熱抵抗比Kについて
K=[(TB-T2)(T1-T3)] /[(TB-T1)(T2-T4)]
の関係を用いて予め決定した前記熱抵抗比K、並びに計測された前記温度T1、T2、T3及びT4を、
TB=T1+(T1-T2)(T1-T3)
/[K(T2-T4)-(T1-T3)]
の関係に当てはめることによって深部体温TBを推定するように構成されている。
[比較実験]
図4は、実施形態1に係る深部体温計測用プローブ2(深部体温計1)を比較例と比較して説明するための図である。左側が比較例の説明図で、右側が実施形態1の説明図である。
[比較実験に用いた深部体温計測用プローブ2]
図4(a)は深部体温計測用プローブの構造を説明するための図である。実施形態1(右側)の深部体温計測用プローブ2は、比較例(左側)の深部体温計測用プローブ902と対比させるために示す図であり、図1で説明した構造と同様である。
比較実験に用いた深部体温計測用プローブ2では、第1熱流測定系5及び第2熱流測定系6(第1入力側断熱体11及び第2入力側断熱体13)の側面にアルミニウムの伝熱体19を設けている。第1入力側断熱体11には発泡スチロール(熱伝導率0.01~0.05W/(m・K))を用い、第2入力側断熱体13にはクロロプレンゴム(熱伝導率0.2~0.25W/(m・K))を用いた。第1出力側断熱体12と第2出力側断熱体14には断熱紙(熱伝導率0.013~0.027W/(m・K))を用いた。
第1熱流測定系5(第1入力側断熱体11)と第2熱流測定系6(第2入力側断熱体13)は、共に同じ円筒形の形状をしており、隙間20によって隔てられている。それらの断面積(第1熱流5aの進行方向と垂直方向の断面積と、第2熱流6aの進行方向と垂直方向の断面積)は同じである。また、それらの厚さ(図上、上下方向の長さ)は同じである。
温度センサー15~18としてはサーミスターを用いた。温度センサー15~18・温度計測回路21(図2参照)間の配線は図示を省略した(図4の他の図面でも同様)。
第1入力側温度センサー15を被検体表面9a・第1入力側断熱体11間に配置した。具体的には、第1入力側断熱体11の、被検体表面9aと接する箇所に設けられた凹部に配置した。
同様に、第2入力側温度センサー17を被検体表面9a・第2入力側断熱体13間に配置した。具体的には、第1入力側断熱体11の、被検体表面9aと接する箇所に設けられた凹部に配置した。
第1出力側温度センサー16を第1入力側断熱体11・第1出力側断熱体12間に配置し、同様に、第2出力側温度センサー18を第2入力側断熱体13・第2出力側断熱体14間に配置した。具体的には、第1入力側断熱体11(第2入力側断熱体13)の、第1出力側断熱体12と接する箇所に設けられた凹部に配置した。
[比較実験に用いた深部体温計測用プローブ902]
図4(a)左側には比較実験に用いた深部体温計測用プローブ902を示している。これは、非特許文献1に記載されたプローブ構造を模したものである。深部体温計測用プローブ902は、段差がある円筒形状をしている。中央部の厚い円筒形状部分は第1熱流測定系905として用い、その外側の薄い同心円の円筒形状部分は第2熱流測定系906として用いる。全体が、(発泡)クロロプレンゴムの断熱体911で構成され、その上面と側面がアルミニウムカバー919で覆われている。なお、符号905aは第1熱流を示し、符号905bは第2熱流を示す。
各温度センサー15~18については、第1入力側温度センサー15と第1出力側温度センサー16の対を断熱体911が厚い箇所の両端に配置し、第2入力側温度センサー17と第2出力側温度センサー18の対を断熱体911が薄い箇所の両端に配置した。第1入力側温度センサー15及び第2入力側温度センサー17の配置位置は、上記した深部体温計測用プローブ2と同様である。第1出力側温度センサー16及び第2出力側温度センサー18は、断熱体911・アルミニウムカバー919間に配置した。具体的には、断熱体911の、アルミニウムカバー919と接する箇所に設けられた凹部に配置した。
[実験系]
図4(b)は、深部体温計測用プローブ2(実施形態1)と、深部体温計測用プローブ902(比較例)と、を比較実験した実験系を説明するための図である。
被検体深部9c(生体深部)の代わりに、熱容量の大きいウォーターバス130を用い、これを恒温恒湿槽(図示せず)内に配置した。熱容量の大きいウォーターバス130を、被検体深部9c(生体深部)の代わりとして用いたものである。恒温恒湿槽内の温度(環境温度)を10℃~30℃間で所定の温度とした。水温(深部体温TB)は、ほぼ一定(約37℃)となるようにした。ウォーターバス130にアルミニウム桶133を浮かべて深部体温TB(深部体温TBに相当する水温)を計測(推定した)。
符号109は代用被検体(被生体を模したもの)を示し、代用被検体表面109a(生体皮膚を模した代用皮膚。天然ゴムシートよりなる)、代用被検体深部109c(生体深部)及びそれらの中間部である代用被検体中間部109bからなる。符号131aは、温度センサー131を支える支持棒である。
深部体温計測用プローブ2を用いた深部体温推定について説明すると、アルミニウム桶133の上に、深部体温計測用プローブ2又は902を置いた。温度センサー15~18でセンスされた温度は、温度計測回路21で計測され、深部体温推定手段22に出力される。そして、深部体温推定手段22で深部体温TBを演算(推定)した。深部体温推定については詳しく後述する。
実際の深部水温(深部体温TB)は、ウォーターバス130内に配置された温度センサー131(サーミスター)で計測した。
そして、推測温度と実際の温度とを比較した。
比較例の深部体温計も、深部体温計測用プローブ902以外は実施形態1に係る深部体温計1と同様に構成されている。実施形態1と同様に深部水温(深部体温TB)を演算(推測)した。
このような実験系で実験し(シュミレーションし)、実施形態1と比較例の深部体温計測用プローブ2、902(及び深部体温計)を比較した。
なお、実験で使用した深部体温計測用プローブ2は、第1入力側断熱体11として発泡スチロール(熱伝導率0.01~0.05W/(m・K))、第2出力側断熱体14として、クロロプレンゴム(熱伝導率0.2~0.25W/(m・K))を用いた。これらは、同じ円筒形状をしている(直径29.96mm、厚さ11.96mm)。
第1出力側断熱体12及び第2出力側断熱体14は、共に同じ円盤形状(直径30mm、厚さ0.6mm)の断熱紙(熱伝導率0.020W/(m・K))を用いた。伝熱体19としては厚さ0.76mmのアルミニウム板を用いた。
比較例の深部体温計測用プローブ902は、断熱体911として、第2出力側断熱体14と同じクロロプレンゴムを用いた。断熱体911は段差のある円筒形状をしている。下部円柱部は、直径44mm、厚さ5mmであり、上部円柱部は、直径26mm、厚さ3mmである。アルミニウムカバー919は厚さ1mmである。
[熱伝導解析]
図5は、実施形態1に係る深部体温計測用プローブ2(深部体温計1)の熱伝導解析結果を比較例と比較して説明するための図である。シミュレーションによる熱解析結果を示している。深部体温計測用プローブ2、902の上から(円筒長軸方向の上から)見た熱伝導解析結果(円筒の長軸に垂直な短軸方向、つまり図5の平面方向の解析結果)を示している。定常解析(時間が十分経過した後の、温度が時間変化しない状態での解析)したものである。熱流束(単位時間に単位面積を横切る熱量)を示している。ベクトルの方向は熱流速の方向を示し、ベクトルの長さは熱流束の大きさを示す。図面右上には熱流束(単位:W/m)の大きさとそれに対応して描かれた色(特許図面上では白黒表示)を示している。
右側に示す実施形態1の深部体温計測用プローブ2は、左側に示す比較例の深部体温計測用プローブ902に対し、短軸方向の熱流ベクトル(熱流束ベクトル)が小さく、殆ど無視できる程度の大きさである。また、第1熱流5a・第2熱流6a間で干渉する熱流ベクトルも、第1熱流905a・第2熱流906a間で干渉する熱流ベクトルに比べて小さく、殆ど無視できる程度の大きさである。
従って、深部体温計測用プローブ2においては、第1熱流5a及び第2熱流6aの方向が殆ど長軸方向であり、理想的な双熱流となった。換言すると、実施形態1では双熱流法の計測原理の理想条件に近い状態となった。
[実験系での深部体温TBの推定]
[熱抵抗比Kの決定]
予め実験(事前実験)して、式(9)を用いて、熱抵抗比Kを決定した。
(1)事前実験をし、深部体温TBを計測すると共に、温度センサー(15~18)で温度T1~T4を計測して、深部体温計測用プローブ2(図4に示す実験系で熱平衡となった状態)の熱抵抗比Kを式(9)の関係に当てはめて出すことを複数回繰り返した。
(2)複数の熱抵抗比Kの平均値を求めた。
(3)水温(深部体温TB)の測定値と、式(10)の関係に、熱抵抗比Kの平均値及び温度T1~T4を当てはめて出した水温(深部体温TB)の推定値(算出値)とを比較して、両者の差(誤差)が小さくなったか否かをチェックした。誤差が大きい場合には、再度上記作業(1)~(3)を繰り返した。
そして、誤差が小さくなる熱抵抗比Kを決定した。
[深部体温TBの推定]
熱抵抗比Kの数値をメモリー23(図2参照)に格納した。温度センサー(15等)と温度計測回路21を用いて温度を計測し、深部体温推定手段22で式(10)の演算をして深部体温を算出(推定)した。
[シュミレーション結果]
図6は、水温(深部体温)の測定値と、実施形態1に係る深部体温計測用プローブ2を用いた計算値(推測値)と、を対比して説明するための図である。水温を深部体温に近い約37℃に保ち、環境温度を10℃、20℃、30℃に変化させたときの、水温の測定値(実測値)と、深部体温計測用プローブ2を用いた計算値(推測値)の経時変化(環境温度設定後60分まで)をプロットした図である。
環境温度を10℃、20℃又は30℃にする直前の環境温度は25℃前後(24.5~27℃)である。経過時間0分は、環境温度を10℃、20℃又は30℃としたときである。そして、温度T1~T4に基づいて水温(深部体温TBに相当)を計算(演算)してその計算値(推定値)を経過時間に沿って出すと、計算値は、経過時間0分では約25~26℃であり、その直後に37℃を越えるように急激に大きくなる。その後、3分経過後には、定常状態となり、計算値と、測定した温度(実際の温度)との差(誤差)は±0.3℃以下となった。
これに対し、深部体温計測用プローブ902を用いた場合には、計算値のカーブは、深部体温計測用プローブ2を用いたカーブと同様のカーブとなり、10分経過後には、定常状態となった。しかし、計算値と、測定した温度(実際の温度)との差(誤差)は±0.5℃以下であった。
実施形態1の方が、比較例より、誤差を小さくできた。
[実施形態1の効果]
実施形態1に係る深部体温計測用プローブ2によれば、第1熱流測定系5と第2熱流測定系6とを備え、第1熱流測定系5が被検体9側の第1入力側断熱体11等を有し、第2熱流測定系6が被検体9側の第2入力側断熱体13等を有し、第1出力側断熱体12及び第2出力側断熱体14が空気とほぼ同じ熱伝導率の断熱体であるように構成されているため、第1熱流5a・第2熱流6b間の干渉が小さくなる。そのため、双熱流法を用いながら更に測定精度を向上させることが可能な深部体温計測用プローブ2を提供することが可能となる。
なお、発明者達は、上記したように、実験によって、第1出力側断熱体12及び第2出力側断熱体14が空気とほぼ同じ熱伝導率の断熱体であること等により第1熱流5a・第2熱流6a間の干渉が小さくなることを発見したものである。
深部体温計測用プローブ2を用いることにより、ウェアラブルで小型、高性能で深部体温TBで測ることができ、無拘束非侵襲に熱中症の早期発見や乳幼児の体調管理などに役立つことが可能となる。深部体温TBの常時モニタリングは健康や労働安全に有益な生体情報であり、連続で計測することにより、ヒトの体調管理や労働安全性の向上に役立てることが可能となる。
また、実施形態1に係る上記深部体温計測用プローブ2によれば、第1出力側断熱体12及び第2出力側断熱体14が、熱伝導率が0.01~0.05W/(m・K)の範囲内にあると、第1出力側断熱体12及び第2出力側断熱体14の熱伝導率を、空気の熱伝導率とほぼ同じにすることが可能となる。
また、実施形態1に係る上記深部体温計測用プローブ2によれば、第1出力側断熱体12及び第2出力側断熱体14を断熱紙を用いて構成すると、第1出力側断熱体12及び第2出力側断熱体14を容易に構成することが可能となる。
また、実施形態1に係る上記深部体温計測用プローブ2によれば、第1入力側断熱体11及び第2入力側断熱体13が、熱伝導率が異なる断熱体であると、第1入力側断熱体11及び第2入力側断熱体13の熱伝導率が同じ断熱体である場合に比べて、深部体温計測用プローブ2を小さくすることが可能となる。両者の断面積が同じときにそれらの熱抵抗を異ならせるには、それらの熱伝導率が同じだと一方の高さを熱伝導率に対応して高くする必要があるが、熱伝導率が異なると熱伝導率が高い断熱体を用いることにより熱伝導率に対応して高くする必要がないからである。
また、実施形態1に係る上記深部体温計測用プローブ2によれば、第1入力側断熱体11(第1熱流測定系5)と第2入力側断熱体13(第2熱流測定系6)とが熱伝導率が5~20倍異なる断熱体であると、計測精度と小型化とを程よく調和させることが可能となる。例えば、熱伝導率が5倍を大きく下回る1.1倍程度であると、第1入力側断熱体11の熱抵抗と、第2入力側断熱体13の熱抵抗の大きさが同程度であるため、双熱流の熱抵抗の差が小さく、計測精度を出しづらい。一方、熱伝導率が20倍を大きく上回る100倍程度であると、第1入力側断熱体11と第2入力側断熱体13の両者中の一方の厚さが他方の厚さより大きくなりすぎ、深部体温計測用プローブ2全体としては小型化が困難(厚い方の厚さで全体の厚さが決まるため)となるためである。
また、実施形態1に係る上記深部体温計測用プローブ2によれば、側面に熱伝導率の大きい(高い)伝熱体19が設けられていると、目的とする縦方向への熱流(熱流束)が一層に形成されやすくなる。換言すると、第1熱流5a・第2熱流6a間の干渉を一層小さくすることが可能となる。
実施形態1に係る深部体温計1によれば、上記深部体温計測用プローブ2と、深部体温推定手段22と、を備え、上記深部体温計測用プローブ2により、第1熱流5a・第2熱流6a間の干渉が小さくなり、深部体温推定手段22により、第1入力側温度センサー15等によって計測された温度を用いて高い精度で深部体温を推定することができるため、双熱流法を用いながら更に測定精度を向上させることが可能な深部体温計1を提供することが可能となる。
また、実施形態1に係る深部体温計1によれば、
深部体温をTBとし、
第1入力側温度センサー15及び第2入力側温度センサー17、並びに、第1出力側温度センサー16及び第2出力側温度センサー18によって計測された温度をそれぞれT1、T2、T3及びT4としたとき、
深部体温推定手段22を、
第1熱流測定系5と第2熱流測定系6の熱抵抗比Kについて
K=[(TB-T2)(T1-T3)] /[(TB-T1)(T2-T4)]
の関係を用いて予め決定した熱抵抗比K、並びに計測された温度T1、T2、T3及びT4を、
TB=T1+(T1-T2)(T1-T3)
/[K(T2-T4)-(T1-T3)] ・・・(10)
の関係に当てはめることによって深部体温TBを推定するように構成すると、一層正確な精度の深部体温TBを推定することが可能となる。
[深部体温推定方法の実施形態]
深部体温推定方法としては、例えば次のような実施態様がある。
深部体温計測用プローブ2を準備する工程と、
深部体温計測用プローブ2の第1入力側温度センサー15及び第2入力側温度センサー17、並びに、第1出力側温度センサー及び第2出力側温度センサーによって計測された温度を用いて深部体温を推定する深部体温推定工程と、を含む、深部体温推定方法。
第1熱流測定系5と第2熱流測定系6の熱抵抗比Kを、
K=[(TB-T2)(T1-T3)] /[(TB-T1)(T2-T4)]
但し、TB:深部体温
T1:第1入力側温度センサー15によって計測された温度
T2:第2入力側温度センサー17によって計測された温度
T3:第1出力側温度センサー16よって計測された温度
T4:第2出力側温度センサー18よって計測された温度
の関係を用いて予め決定する熱抵抗比決定工程と、
決定された前記熱抵抗比Kを用いて、前記温度T1,T2,T3及びT4を
TB=T1+(T1-T2)(T1-T3)
/[K(T2-T4)-(T1-T3)]
の関係に当てはめることによって前記深部体温TBを推定する深部体温推定工程と、
を含む、深部体温推定方法。
[変形例]
以上、本発明を上記の実施形態に基づいて説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではない。その趣旨を逸脱しない範囲において変えることが可能であり、例えば、次のような変形も可能である。
(1)上記実施形態では計測対象を人の深部体温としたが、計測対象は人の深部体温に限られるものではない。例えば、犬、猫、馬、牛、マウス等の動物の深部体温を計測対象としてもよい。
(2)上記実施形態では温度センサー15~18としてサーミスターを用いたが、温度センサー15~18はサーミスターに限られるものではない。例えば、抵抗値変化が温度に対してほぼ直線性を有する、白金、ニッケル、銅等の金属を使用した測温抵抗体を用いてもよい。また、抵抗値が温度に対してほぼ直線的に増加する、ニッケルやパラジウムの合金を使用したリニア抵抗器を用いてもよい。
(3)上記実施形態では温度センサー15~18と温度計測回路21(図2参照)とを別々に設けたが、温度センサー15~18はこのような形態に限られるものではない。例えば、温度センサー15~18が温度計測回路21を内蔵し、計測した温度をデジタル出力するもの(温度センサーモジュールやデジタルIC温度センサー)であってもよい。
あるいは温度計測回路21に相当する温度計測手段をマイクロコンピューターで構成してもよい。この場合、温度計測手段は、例えば、温度センサー15~18の温度信号(アナログ信号)をデジタルの温度計測信号に変換する。
(4)上記実施形態は、温度センサー15~18を温度計測回路21を内蔵し、計測した温度をデジタル出力するもの(温度センサーモジュールやデジタルIC温度センサー)で構成し、深部体温推定手段22をマイクロコンピューターで構成して式(10)をデジタル信号で処理し演算することによって、深部体温TBを算出し推定値を出すような実施対応としてもよい。
1…深部体温計、2…深部体温計測用プローブ、11…第1入力側断熱体、12…第1出力側断熱体、13…第2入力側断熱体、14…第2出力側断熱体、15…第1入力側温度センサー、16…第1出力側温度センサー、17…第2入力側温度センサー、18…第2出力側温度センサー、19…伝熱体、5…第1熱流測定系、5a…第1熱流、6…第2熱流測定系、6a…第2熱流、8…空気、9…被検体、9a…被検体表面、9b…被検体中間部、9c…被検体深部、20…隙間、21…温度計測回路、21a…温度情報信号、22…深部体温推定手段、23…メモリー、24…バッテリー、T1,T2,T3,T4…温度、TB…深部体温、R0,R1,R2,R3,R4,Rs,Rx…熱抵抗(熱抵抗値)、Ia,Ib,Ic,Id…熱流(熱流値)、K…熱抵抗比、109…代用被検体、109a…代用被検体表面(代用皮膚)、109b…代用被検体中間部、109c…代用被検体深部(生体深部)、130…ウォーターバス、131…温度センサー、131a…支持棒、133…アルミニウム桶、902…深部体温計測用プローブ、905…第1熱流測定系、905a…第1熱流、906…第2熱流測定系、906a…第2熱流、911…断熱体、919…アルミニウムカバー

Claims (7)

  1. 被検体から流出する第1熱流を測定可能な第1熱流測定系と、前記被検体から流出する第2熱流を測定可能な第2熱流測定系とを備えた深部体温計測用プローブであって、
    前記第1熱流測定系が、前記被検体側に配置された第1入力側断熱体と、前記第1入力側断熱体積層された第1出力側断熱体と、前記第1入力側断熱体における前記第1熱流の上流側に配置された第1入力側温度センサーと、下流側に配置された第1出力側温度センサーと、を有し、
    前記第2熱流測定系が、前記被検体側に配置された第2入力側断熱体と、前記第2入力側断熱体積層された第2出力側断熱体と、前記第2入力側断熱体における前記第2熱流の上流側に配置された第2入力側温度センサーと、下流側に配置された第2出力側温度センサーと、を有するとともに、
    前記第1熱流測定系と前記第2熱流測定系との間には、それぞれ独立した熱流が形成されるように隙間が設けられ、
    前記第1出力側断熱体及び前記第2出力側断熱体は、熱伝導率が0.01~0.05W/(m・K)の範囲内にある断熱体であり、
    前記第1出力側温度センサーは前記第1入力側断熱体と前記第1出力側断熱体との間に配置され、前記第2出力側温度センサーは前記第2入力側断熱体と前記第2出力側断熱体との間に配置される、ように構成されている
    ことを特徴とする深部体温計測用プローブ。
  2. 請求項1に記載の深部体温計測用プローブにおいて、
    当該深部体温計測用プローブは、前記第1熱流の殆どが前記被検体から前記第1入力側断熱体を通って前記第1出力側断熱体に向かい、前記第2熱流の殆どが前記被検体から前記第2入力側断熱体を通って前記第2出力側断熱体に向かう、双熱流法の計測原理の理想条件に近い状態となるように構成されている
    ことを特徴とする深部体温計測用プローブ。
  3. 請求項1又は2に記載の深部体温計測用プローブにおいて、
    深部体温計測時に、前記第1入力側温度センサーは前記被検体と前記第1入力側断熱体との間に配置され、前記第2入力側温度センサーは前記被検体と前記第2入力側断熱体との間に配置される、ように構成されている
    ことを特徴とする深部体温計測用プローブ。
  4. 請求項1~3のいずれかに記載の深部体温計測用プローブにおいて、
    前記第1出力側断熱体及び前記第2出力側断熱体は、断熱紙を用いて構成されている
    ことを特徴とする深部体温計測用プローブ。
  5. 請求項4に記載の深部体温計測用プローブにおいて、
    前記断熱紙は、シリカエアロゲルに繊維を混合したものである
    ことを特徴とする深部体温計測用プローブ。
  6. 請求項1~のいずれかに記載の深部体温計測用プローブにおいて、
    前記第1入力側断熱体及び前記第2入力側断熱体の側面に、前記第1入力側断熱体及び前記第2入力側断熱体よりも熱伝導率が高い伝熱体が設けられている
    ことを特徴とする深部体温計測用プローブ。
  7. 請求項1~のいずれかに記載の深部体温計測用プローブと、
    前記第1入力側温度センサー及び前記第2入力側温度センサー、並びに、前記第1出力側温度センサー及び前記第2出力側温度センサーに接続され、各前記センサーからの温度情報に基づきそれぞれの温度を計測する温度計測回路と、
    前記温度計測回路で計測された温度を用いて深部体温を推定する深部体温推定手段と、を備える
    ことを特徴とする深部体温計。
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