JP7778496B2 - 半導体レーザ - Google Patents
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Description
図1は、第1の実施形態に係る半導体レーザの平面図である。図2は、図1に示す半導体レーザのII-II線断面図である。図3は、図1に示す半導体レーザのIII-III線断面図である。半導体レーザは、BH型半導体レーザであり、連続発振レーザまたは直接変調レーザである。
半導体レーザは、メサ構造10を有する。メサ構造10は、所定の波長の光をレーザ発振させるレーザ発振部12を有する。レーザ発振部12は、連続光を出力するようになっている。レーザ発振部12の発振波長は、1.3μm帯であるが、1.55μm帯など他の波長であっても構わない。レーザ発振部12は、DFB(Distributed Feedback)レーザである。メサ構造10は、レーザ発振部12では、1.7μmの幅(メサ幅)を有する。
半導体レーザは、多重量子井戸層16を有する。多重量子井戸層16はメサ構造10に含まれる。多重量子井戸層16は、複数の量子井戸層と複数の障壁層を交互に挟み込んだ多重構造になっており、合計層厚が100nmである。多重量子井戸層16は、InGaAsPで構成されているが、InGaAlAsで構成してもよい。
半導体レーザは、埋め込み層18を有する。メサ構造10の両側のそれぞれに、埋め込み層18が接触する。メサ構造10の両側面のそれぞれは、埋め込み層18で覆われている。埋め込み層18は、半絶縁性半導体からなる。埋め込み層18は、半絶縁性のInP(例えばFe-InP)を含有する。
半導体レーザは、第1クラッド層20を有する。第1クラッド層20は、メサ構造10および埋め込み層18の下にある。第1クラッド層20の一部(例えば上面にある凸部)が、メサ構造10に含まれる。あるいは、第1クラッド層20がメサ構造10に含まれていなくてもよい。第1クラッド層20は、InPから構成されている。InPは、InGaAsP等と比較して熱伝導度が高いので、第1クラッド層20をInPで構成して、多重量子井戸層16からの放熱性を高くすることが好ましい。第1クラッド層20は第1導電型(例えばn型)である。第1クラッド層20は、多重量子井戸層16よりも屈折率において低い。第1クラッド層20の厚さは、500nm以上(例えば1000nm)であり、1500nm以下である。
半導体レーザは、第2クラッド層22を有する。第2クラッド層22は多重量子井戸層16の上にある。第2クラッド層22は、第1導電型とは反対の第2導電型(例えばp型)である。第2クラッド層22は、メサ構造10に含まれる。第2クラッド層22は、InPから構成され、厚さは2000nmである。
半導体レーザは、回折格子層24を有する。回折格子層24は、InGaAsPから構成され、厚さは10nmである。回折格子層24は、第2クラッド層22の内部にある。回折格子層24は、メサ構造10に含まれる。回折格子層24は、多重量子井戸層16で発振する光を回折可能な回折格子を少なくとも部分的に構成する。例えば、回折格子層24は、多重量子井戸層16の組成に対応して、レーザ発振部12が1.3μm帯で発光するように形成されている。
半導体レーザは、第1光閉じ込め(SCH:Separate Confinement Heterostructure)層26を有する。第1光閉じ込め層26は、多重量子井戸層16と第1クラッド層20の間にある。第1光閉じ込め層26は、メサ構造10に含まれる。第1光閉じ込め層26は第1導電型である。第1光閉じ込め層26は、InGaAsPから構成され、厚さは50nmである。あるいは、第1光閉じ込め層26は、InGaAlAsで構成してもよい。
半導体レーザは、第2光閉じ込め層28を有する。第2光閉じ込め層28は、多重量子井戸層16と第2クラッド層22の間にある。第2光閉じ込め層28は、メサ構造10に含まれる。第2光閉じ込め層28は第2導電型である。第2光閉じ込め層28は、InGaAsPから構成され、厚さは50nmである。あるいは、第2光閉じ込め層28はInGaAlAsで構成してもよい。第2光閉じ込め層28は、組成波長において、第1光閉じ込め層26と同一であるが異なっても構わない。
半導体レーザは、高屈折率層30を有する。高屈折率層30は、メサ構造10および埋め込み層18の下方にある。高屈折率層30は、メサ構造10に含まれない。回折格子層24は、高屈折率層30とは非接触である。回折格子層24は、高屈折率層30とは別に設けられているので、設計の自由度が高い。高屈折率層30は、メサ構造10より幅広で埋め込み層18の少なくとも一部に重なっていればよく、埋め込み層18の全体に重ならなくてもよい。
半導体レーザは、基板32を有する。基板32は高屈折率層30の下にある。基板32は第1導電型である。基板32は、InPから構成されている。
半導体レーザは、レーザ出射面に、低反射コーティング膜34を有する。半導体レーザは、レーザ出射面とは反対側の面に、高反射コーティング膜36を有する。埋め込み層18の上面には、メサ構造10の近傍を除いて、絶縁膜38が配置されている。
図4は、比較例に係る半導体レーザのレーザ発振部の断面図である。レーザ発振部は、第1クラッド層20と高屈折率層30を有しない点で、第1の実施形態のレーザ発振部12と異なる。その他の特徴(材料、組成波長等)において、両者は同一である。
第1クラッド層20の厚さの依存性について検討した。詳しくは、第1クラッド層20の厚さを変えると特性がどのように変化するかについてシミュレーションを行った。メサ幅を1.7μmとし、高屈折率層30の厚さを50nmとした。
高屈折率層30は幅が変わらないため、レーザ発振部12と比べて幅が狭くなるスポットサイズ変換部14では、全体として高屈折率層30に光Lの分布が寄る。高屈折率層30は、メサ構造10の一部となっておらず、広く広がっているため、光Lは横方向にも広がる。結果として、縦方向および横方向のFFPを大きくすることが可能となる。例えば、スポットサイズ変換部14の先端のメサ幅を0.9μmとすると、縦方向のFFPは22.3°、横方向のFFPは16.1°、アスペクト比は1.38となる。表1で示したレーザ発振部12の光分布と比べて、アスペクト比をそれほど変えずにFFPを小さくすることが可能である。その結果、レンズまたは導波路との光結合のトレランスを向上させることができる。
屈折率の高い高屈折率層30があることで、縦方向および横方向に、光Lの分布が拡大する。これにより、NFPの面積が大きくなり、FFPの広がり角が小さくなって、レンズ等の光学部品との光結合のトレランスが大きくなるなど信頼性が向上する。
図7は、変形例1に係る半導体レーザの断面図である。複数の第1クラッド層20A,20Bおよび複数の高屈折率層30A,30Bは、交互に積層されている。基板32の上に、高屈折率層30A、第1クラッド層20A、高屈折率層30Bおよび第1クラッド層20Bが配置されている。第1クラッド層20Bには、メサ構造10の下端部となる凸部が形成されている。
図8は、変形例2に係る半導体レーザの断面図である。複数の第1クラッド層20C,20D,20E,20Fおよび複数の高屈折率層30C,30D,30E,30Fは、交互に積層されている。基板32の上に、高屈折率層30C、第1クラッド層20C、高屈折率層30D、第1クラッド層20D、高屈折率層30E、第1クラッド層20E、高屈折率層30Fおよび第1クラッド層20Fが配置されている。第1クラッド層20Fには、メサ構造10の下端部となる凸部が形成されている。
図9は、第2の実施形態に係る半導体レーザの平面図である。図10は、図9に示す半導体レーザのX-X線断面図である。半導体レーザは、直接変調型の半導体レーザであり、1.3μm帯または1.55μm帯で発振するDFBレーザである。半導体レーザは、PBH(Planer BH)構造を備えている。
(1)メサ構造10に含まれる多重量子井戸層16と、メサ構造10の両側のそれぞれに接触する、半絶縁性半導体からなる埋め込み層18と、メサ構造10および埋め込み層18の下にあって、多重量子井戸層16よりも屈折率において低い、第1導電型の第1クラッド層20と、メサ構造10および埋め込み層18の下方で、第1クラッド層20の下にあって、第1クラッド層20よりも屈折率において高く、多重量子井戸層16で発振する光を吸収しない高屈折率層30と、高屈折率層30とは非接触で、多重量子井戸層16で発振する光を回折可能な回折格子を少なくとも部分的に構成する回折格子層24と、高屈折率層30の下にある、第1導電型の基板32と、多重量子井戸層16の上にある、第1導電型とは反対の第2導電型の第2クラッド層22と、を有する半導体レーザ。
Claims (17)
- メサ構造に含まれる多重量子井戸層と、
前記メサ構造の両側のそれぞれに接触する、半絶縁性半導体からなる埋め込み層と、
前記メサ構造および前記埋め込み層の下にあって、前記多重量子井戸層よりも屈折率において低い、第1導電型の第1クラッド層と、
前記メサ構造および前記埋め込み層の下方で、前記第1クラッド層の下にあって、前記第1クラッド層よりも前記屈折率において高く、前記多重量子井戸層で発振する光を吸収しない高屈折率層と、
前記高屈折率層とは非接触で、前記多重量子井戸層で発振する前記光を回折可能な回折格子を少なくとも部分的に構成する回折格子層と、
前記高屈折率層の下にある、前記第1導電型の基板と、
前記多重量子井戸層の上にある、前記第1導電型とは反対の第2導電型の第2クラッド層と、
を有し、
前記第1クラッド層の厚さは、500nm以上であり、1500nm以下であり、
前記第1クラッド層は、複数の第1クラッド層のそれぞれであり、
前記高屈折率層は、複数の高屈折率層のそれぞれであり、
前記複数の第1クラッド層および前記複数の高屈折率層は、交互に積層され、
前記複数の高屈折率層は、前記多重量子井戸層に近い上層と、前記多重量子井戸層から遠い下層の2層からなり、
前記上層は、前記下層よりも薄い半導体レーザ。 - 請求項1に記載された半導体レーザであって、
前記多重量子井戸層と前記第1クラッド層の間にあって、前記メサ構造に含まれる、前記第1導電型の第1光閉じ込め層と、
前記多重量子井戸層と前記第2クラッド層の間にあって、前記メサ構造に含まれる、前記第2導電型の第2光閉じ込め層と、
をさらに有する半導体レーザ。 - 請求項1又は2に記載された半導体レーザであって、
前記高屈折率層の厚さは、50nm以上である半導体レーザ。 - 請求項3に記載された半導体レーザであって、
前記高屈折率層の厚さは、100nm以下である半導体レーザ。 - 請求項1から4のいずれか1項に記載された半導体レーザであって、
前記複数の第1クラッド層は、厚さが異なり、前記多重量子井戸層に近いほど厚い半導体レーザ。 - 請求項5に記載された半導体レーザであって、
前記複数の高屈折率層は、前記多重量子井戸層に最も近い最上層と、前記多重量子井戸層から最も遠い最下層と、前記最上層および前記最下層の間にある少なくとも1つの中間層と、を含み、
前記少なくとも1つの中間層は、前記最上層および前記最下層よりも薄い半導体レーザ。 - 請求項1から6のいずれか1項に記載された半導体レーザであって、
前記メサ構造は、光出力方向に直交する幅が漸減するスポットサイズ変換部を含み、
前記回折格子層は、前記スポットサイズ変換部では、前記多重量子井戸層で発振する前記光を回折しない格子を構成する半導体レーザ。 - 請求項1から7のいずれか1項に記載された半導体レーザであって、
前記第2クラッド層は、前記メサ構造に含まれる半導体レーザ。 - 請求項8に記載された半導体レーザであって、
前記回折格子層は、前記第2クラッド層の内部にある半導体レーザ。 - 請求項1から7のいずれか1項に記載された半導体レーザであって、
前記第2クラッド層は、前記多重量子井戸層および前記埋め込み層の上にある半導体レーザ。 - 請求項10に記載された半導体レーザであって、
前記高屈折率層と前記基板の間に第3クラッド層をさらに有し、
前記回折格子層は、前記第3クラッド層と前記基板の間にある半導体レーザ。 - 請求項10又は11に記載された半導体レーザであって、
前記メサ構造は、前記埋め込み層および前記第1クラッド層を経て前記基板に至る深さの一対の溝の間にある半導体レーザ。 - 請求項1から12のいずれか1項に記載された半導体レーザであって、
前記第1導電型はn型であり、前記第2導電型はp型である半導体レーザ。 - 請求項1から13のいずれか1項に記載された半導体レーザであって、
前記高屈折率層は、InGaAsP、InGaAsおよびInGaAlAsのいずれかを含有する半導体レーザ。 - 請求項1から14のいずれか1項に記載された半導体レーザであって、
前記基板、前記埋め込み層、前記第1クラッド層および前記第2クラッド層の少なくとも1つは、InPを含有する半導体レーザ。 - 請求項1から15のいずれか1項に記載された半導体レーザであって、
前記高屈折率層は、前記屈折率において前記多重量子井戸層よりも低い半導体レーザ。 - メサ構造に含まれる多重量子井戸層と、
前記メサ構造の両側のそれぞれに接触する、半絶縁性半導体からなる埋め込み層と、
前記メサ構造および前記埋め込み層の下にあって、前記多重量子井戸層よりも屈折率において低い、第1導電型の第1クラッド層と、
前記メサ構造および前記埋め込み層の下方で、前記第1クラッド層の下にあって、前記第1クラッド層よりも前記屈折率において高く、前記多重量子井戸層で発振する光を吸収しない高屈折率層と、
前記高屈折率層とは非接触で、前記多重量子井戸層で発振する前記光を回折可能な回折格子を少なくとも部分的に構成する回折格子層と、
前記高屈折率層の下にある、前記第1導電型の基板と、
前記多重量子井戸層の上にある、前記第1導電型とは反対の第2導電型の第2クラッド層と、
を有し、
前記第1クラッド層は、複数の第1クラッド層のそれぞれであり、
前記高屈折率層は、複数の高屈折率層のそれぞれであり、
前記複数の第1クラッド層および前記複数の高屈折率層は、交互に積層され、
前記複数の第1クラッド層は、厚さが異なり、前記多重量子井戸層に近いほど厚い半導体レーザ。
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