JP7780283B2 - シート処理装置及び画像形成装置 - Google Patents

シート処理装置及び画像形成装置

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Description

本発明は、束状のシートを綴じ処理するシート処理装置、及びかかるシート処理装置を備えた画像形成装置に関する。
従来、複写機、レーザービームプリンタ、ファクシミリ及びこれらの複合機等の画像形成装置には、画像を形成したシートに対して、綴じ処理等のシート処理を行うシート処理装置を備えたものがある。
複数枚のシートを綴じる綴じ手段として、ステープル針等の金属製の綴じ針を使用する針綴じ手段と、金属製の綴じ針を使用せずに、シート自体を加工して綴じる針無し綴じ手段との双方を備えた画像形成装置が知られている(例えば、特許文献1を参照)。
更に特許文献1に記載の画像形成装置は、画像形成部とその上方の画像読取部との間に画成される胴内空間に、画像形成したシートの後処理を行うシート処理装置を配置した構成を有する。
特開2014-61964号公報
画像形成装置の上記胴内空間は通常、装置全体をコンパクトにするために、その寸法及び容積が制限されている。特に、シートの搬送方向上流側かつ奥側のコーナー近傍を綴じ処理する場合、針綴じ手段と針無し綴じ手段とが狭い空間内で互いに干渉する虞がある。
本発明は、上述した従来の問題点に鑑みてなされたものであり、針綴じ処理及び針無し綴じ処理の双方を行うシート処理装置を、よりコンパクト化可能に構成することを目的とする。
更に本発明の目的は、針綴じ処理及び針無し綴じ処理の双方を行い得るコンパクトなシート処理装置を胴内空間に備え、それにより装置全体をコンパクトに構成した画像形成装置を提供することにある。
本発明のシート処理装置は、
シート束に対して綴じ処理を行うシート処理装置であって、
シート束を形成するために、搬送されたシートを1枚ずつ積載するトレイと、
前記シート処理装置の手前奥方向に複数配置され、前記トレイ上のシートの端縁が突き当てられる突き当て手段と、
前記突き当て手段に突き当てられたシートを前記手前奥方向にシフトさせるシフト部と、
前記突き当て手段に突き当てられた状態のシート束の前記突き当て手段側且つ前記手前奥方向における奥側のコーナー部に対して針綴じ処理可能に構成されたステープラと、
前記突き当て手段よりも前記奥側に設けられ、前記突き当て手段に突き当てられた状態のシート束の前記突き当て手段側且つ前記奥側のコーナー部に対して針無し綴じ処理可能に構成された針無し綴じユニットと、を備え、
前記突き当て手段は、前記手前奥方向における最も奥側に配置された突き当て部材が、前記針無し綴じユニットよりも前記手前奥方向における手前側で前記手前奥方向に移動可能に構成され、
所定のシートからなるシート束の前記コーナー部に対して前記ステープラで前記針綴じ処理を行う場合に、前記突き当て部材の前記奥側への移動と、前記シフト部によるシートの前記手前側へのシフトを行うことで、前記奥側に移動した状態の前記突き当て部材よりも前記手前側でシート束の前記コーナー部に対して前記針綴じ処理行うことを特徴とする。
更に本発明の別の側面において、本発明の画像形成装置は、
シートに画像形成する画像形成部と、
前記画像形成部の上方に配置される画像読取部と、
前記画像形成部と前記画像読取部との間に画定される胴内空間と、
前記胴間に搭載され、前記画像形成部により画像が形成されたシートからなるシート束に綴じ処理を行うシート処理ユニットとを備え、
前記シート処理ユニットは、上述した本発明のシート処理装置からなる、ことを特徴とする。
本発明のシート処理装置によれば、装置全体をコンパクトに構成し、第1綴じ手段及び第2綴じ手段のいずれを用いても、シートのコーナー部に綴じ処理を行うことができる。
本発明を適用した画像形成装置の全体構成図。 本発明によるシート処理装置の全体構成図。 図2のシート処理装置の要部を示す平面図。 (a)、(b)図は第1シート端規制部材の構成及び移動を示す斜視図。 第1シート端規制部材とステープラーとの位置関係を示す斜視図。 第1シート端規制部材を搬入方向上流側から見た斜視図。 (a)~(c)図は、シート処理装置のシート搬送動作を順に示す説明図。 (a)~(c)図は、図7に続くシート処理装置のシート搬送動作を順に示す説明図。 (a)、(b)図は、実施例1におけるシートの綴じ処理動作を順に示す説明図。 (a)、(b)図は、図9に続く綴じ処理動作を順に示す説明図。 (a)、(b)図は、図10に続く綴じ処理動作を順に示す説明図。 (a)、(b)図は、図11に続く綴じ処理動作を順に示す説明図。 (a)、(b)図は、実施例2におけるシートの綴じ処理動作を順に示す説明図。 (a)、(b)図は、図13に続く綴じ処理動作を順に示す説明図。 (a)、(b)図は、図14に続く綴じ処理動作を順に示す説明図。 図15に続く綴じ処理動作を示す説明図。 (a)、(b)図は、実施例3におけるシートの綴じ処理動作を順に示す説明図。 (a)、(b)図は、図17に続く綴じ処理動作を順に示す説明図。 (a)、(b)図は、図18に続く綴じ処理動作を順に示す説明図。 (a)、(b)図は、図19に続く綴じ処理動作を順に示す説明図。 (a)、(b)図は、実施例4におけるシートの綴じ処理動作を順に示す説明図。 (a)、(b)図は、図21に続く綴じ処理動作を順に示す説明図。 (a)、(b)図は、図22に続く綴じ処理動作を順に示す説明図。 (a)、(b)図は、図23に続く綴じ処理動作を順に示す説明図。 (a)、(b)図は、図24に続く綴じ処理動作を示す説明図。
以下、本発明の好適な実施形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。
[画像形成装置]
図1は、本発明を適用した画像形成装置を正面側から見た全体構成を示している。本明細書中において、図1の画像形成装置の手前側を装置正面側、奥側を装置後部側と称することとする。
図1の画像形成装置は、画像形成ユニットAと、シート処理装置Bと、画像読取ユニットCと、原稿自動給送ユニットDとで構成されている。シート処理装置Bは、画像形成ユニットAにより画像形成されたシートの後処理装置として機能する。本実施形態の画像形成装置は、図1中画像形成ユニットAと画像読取ユニットCとの間に正面コ字状の排紙空間(胴内空間)が大きく画定された、所謂胴内排紙型であり、前記胴内空間の中にシート処理装置Bが配設されている。
画像形成ユニットAは、画像読取ユニットCで読み取られた原稿画像の画像データに基づいてシート上に画像を形成し、画像形成されたシートをシート処理装置Bに搬送する。シート処理装置Bは、後述するように、画像形成ユニットAから搬送されたシートを部揃えして集積し、綴じ処理を施した後、積載トレイに収納する。本明細書中において、「シート搬送方向」とは、画像形成ユニットAからシート処理装置Bへのシートの搬送方向を意味し、「シート幅方向」とは、シート搬送方向に対して交差する方向、特に本実施形態においては、シート搬送方向に対して直交する方向を意味するものとする。
[画像形成ユニット]
画像形成ユニットAは、図1に示すように、装置ハウジング4に内蔵された給紙部1、画像形成部2、排紙部3及び信号処理部(不図示)で構成されている。給紙部1は、シートを収納するカセット5(図示する実施形態では、複数のカセット5a,5b,5c)で構成されている。各カセット5a~5cは、シートを繰り出す給紙ローラ6と、シートを1枚ずつ分離する分離爪、分離ローラなどの分離手段(不図示)を内蔵し、それぞれ異なるサイズのシートを収納可能に構成されている。
給紙部1は、カセット5からシートを画像形成部2に給送する給紙経路7を備える。給紙部1は、制御部で選択されたサイズに対応するカセット5a,5b,5cからシートを繰り出し、給紙経路7を介して下流側の画像形成部2に給送する。給紙経路7の経路端には、各カセット5から送られたシートを先端揃えすると共に、画像形成部2の画像形成タイミングに応じて給紙するまで待機させるレジストローラ対8が設けられている。
画像形成部2には、例えば静電印刷機構、インクジェット画像形成方式、オフセット印刷方式、シルク印刷方式等、シート上に画像形成する種々の画像形成機構を採用可能である。図示する画像形成部2は、公知の静電印刷機構によりシート上に画像を形成する型式のものである。
装置ハウジング4内には、複数の、図示する実施形態では4色の色成分に対応する4つのドラム9a~9dが配置されている。各ドラム9a,9b,9c,9dはそれぞれ感光体(ホトコンダクター)からなり、発光器(レーザヘッドなど)10と現像器11とが配置されている。各ドラム9a~9dには、発光器10で潜画像(静電画像)が形成され、現像器11でトナーインクが付着される。前記各ドラム上に付着されたたインク画像は、色成分毎に転写ベルト12に転写され、画像合成される。転写ベルト12上に形成された転写画像は、給紙部1から送られたシートにチャージャ13で画像転写され、定着器(加熱ローラ)14で定着された後、排紙部3に送られる。
排紙部3は、排紙空間(胴内空間)15にシートを搬出する排紙口16と、排紙口16に画像形成部2からシートを案内する排紙経路17とを備える。更に排紙部3には、表面に画像形成したシートを表裏反転して再び画像形成部2に給送するために、デュープレックス経路18が連設されている。
デュープレックス経路18は、画像形成部2で表面側に画像形成したシートを表裏反転して画像形成部2に再送する。画像形成部2で裏面側に画像形成したシートは、排紙口16から搬出される。そのため、デュープレックス経路18は、画像形成部2から送られたシートを、その搬送方向を反転して返送するスイッチバックパスと、返送されたシートを表裏反転するUターンパス18aとを備える。
[画像読取ユニット]
画像読取ユニットCは、透明板ガラスで形成されたプラテン19aと、プラテン19aに沿って往復動する読取キャリッジ19bとを備える。読取キャリッジ19bは、光源ランプと、原稿からの反射光を反射する光学ミラーと、光電変換素子とからなる。前記光電変換素子はプラテン上の原稿幅方向(主走査方向)に配列されたラインセンサで構成される。
プラテン19a上の原稿画像は、読取キャリッジ19bが主走査方向と直交する副走査方向に移動して走査することによって読み取られる。また、読取キャリッジ19bは静止した状態で、プラテン19a上を所定速度で走行する原稿画像を読み取ることができる。
[原稿自動給送ユニット]
原稿自動給送ユニットDは、プラテン19aの画像読取り面の上方に配置されて、給紙トレイ上にセットした原稿シートを1枚ずつプラテン19aに給送し、読取キャリッジ19bによる画像の読み取り後に、排紙トレイに収納するフィーダー機構を備える。前記フィーダー機構は、給紙トレイからの原稿シートをプラテン19aの画像読取り面上で所定速度で走行させるように構成されている。
[シート処理装置]
シート処理装置Bは、図2に示すように、装置ハウジング21と、該装置ハウジング内に設けられて、前記シート搬送方向にシートを搬送するための搬送経路22と、該搬送経路の排紙口23の下流側に配置された処理トレイ24と、更にその下流側に配置された積載トレイ25とを備える。処理トレイ24には、排紙口23から排出されたシートを処理トレイ24の奥側即ち前記シート搬送方向の上流側へ搬入するためのシート搬入機構26と、処理トレイ24上で搬入された複数のシートを束状に集積し、位置合わせするためのシート整合機構27と、位置合わせしたシート束を綴じ処理するための綴じ処理機構28とが設けられている。
搬送経路22は、画像形成ユニットBから受け取ったシートを搬入口30から排紙口23まで搬送するために、搬入ローラー対31、排紙ローラー対32等の搬送ローラー対を所定間隔で配置したフィーダー機構を備える。搬送経路22には、搬送されるシートの先端及び/又は後端を検出するためのシートセンサーが配設されていると、好都合である。
処理トレイ24は、同図に示すように、搬送経路22の排紙口23から下方に所定の段差をもって配置されている。処理トレイ24は、排紙口23から排出された複数のシートを上下に積み重ねて束状に即ちシート束に集積するために、該シートの少なくとも一部を支持するための紙載面24aを備える。処理トレイ24の前記シート搬送方向の上流端には、シート整合機構27を構成するシート端規制手段29が配設されている。
本実施形態では、シートを前記シート搬送方向に沿ってその前側(下流側)部分を積載トレイ25で支持し、かつそれと反対側の後側部(上流側)分を処理トレイ24で支持する所謂ブリッジ支持構造を採用している。それによって、シート処理装置Bは、処理トレイ24のトレイ寸法を全体として前記シート搬送方向に、即ちシートを処理トレイ24に搬入(処理トレイ24から搬出)する方向に小型化している。
シート搬入機構26は、排紙口23から前記段差を介して排出されるシートを円滑に、処理トレイ24の奥に向けて正しい姿勢で即ち前記シート幅方向にその左右側縁を搬入方向に対して真直ぐに搬送するために、搬送ローラー装置47を備える。搬送ローラー装置47は、処理トレイ24を挟んで上側の搬送ローラー48と下側の従動ローラー49とからなるローラー対を有する。搬送ローラー48は、処理トレイ24の上方に揺動可能に支持された昇降ブラケット50の先端に回動可能に支持され、従動ローラー49は、前記処理トレイの直ぐ下側の固定された位置に回動自在に設けられている。
シート搬入機構26は更に、処理トレイ24上をその奥まで搬送される際に生じ得るシートのカールやスキューに対応するために、シートの搬入方向先端を奥側へ案内するための掻き込み回転体33を備える。掻き込み回転体33は、処理トレイ24の上方かつ前記搬入方向にシート端規制手段29の手前に配置されたリング形状(又は短円筒状)のベルト部材からなる掻き込みベルト34を有する。
掻き込みベルト34は、図示しない昇降機構によって、紙載面24a上のシート上面に向けて上下に移動可能に設けられている。掻き込みベルト34は、処理トレイ24に搬入されたシートが搬送ローラー装置47により前記搬入方向へ送られるタイミングに合わせて下降し、紙載面24a上の最上シートの上面に係合して、シートを前記搬入方向へ送る向きに回転する。
シート整合機構27は、上述したシート端規制手段29とサイド整合手段40とから構成される。シート端規制手段29は、図3に示すように、処理トレイ24の前記搬入方向奥側(前記シート搬送方向上流側)の端縁にシート幅方向に沿って配置された複数(図示する実施形態では3つ)のシート端規制部材36~38を備える。主シート端規制部材36は、処理トレイ24のセンター基準であるシート幅方向の中央位置に固定して設けられている。シート幅方向に主シート端規制部材36の装置後部側(図中右側)には第1シート端規制部材37が、装置正面側(図中左側)には第2シート端規制部材38がそれぞれ配置されている。
処理トレイ24の前記搬入方向奥側の端縁の直ぐ外側には、綴じ処理機構28を構成する第1綴じ手段51と第2綴じ手段52とが配設されている。本実施形態において、第1綴じ手段51は、後述するように針綴じ処理を行う針綴じ装置であり、第2綴じ手段52は、針無し綴じ処理を行う針無し綴じ装置である。第1綴じ手段51は、図3において、シート幅方向に第2シート端規制部材38よりも装置正面側(図中左側)に配置され、処理トレイ24の前記搬入方向奥側の端縁(即ち、シート端規制手段29によって規制されるシート端縁)に沿って移動可能に設けられている。第2綴じ手段52は、シート幅方向に第1シート端規制部材37よりも装置後部側(図中右側)で、処理トレイ24のコーナー部付近に固定されている。
シート端規制部材36~38は、図2に第2シート端規制部材38について例示するように、断面コ字形のチャネル状部材からなるシート端規制部41~43を有する。主シート端規制部材36は、シート幅方向に前記センター基準を挟んで1対のシート端規制部41を有する。シート端規制部41~43のコ字形の内側には、処理トレイ24上を搬送されるシートの搬入方向先端(シート搬送方向上流端)を当接させて停止させるための規制面41a~43aが設けられている。規制面41a~43aは、シート搬入方向に位置を整合させて配置され、それにより処理トレイ24上のシート及びシート束は、シート搬入方向の位置を規制かつ/又は整合して部揃えされる。
図3において、第1シート端規制部材37と第2シート端規制部材38とは、シート幅方向に主シート端規制部材36を挟んで対称位置に配置されている。第2シート端規制部材38が図示する位置に固定されているのに対し、第1シート端規制部材37は、図3の位置を第1位置(基準位置)として、シート幅方向に装置後部側(図中右側)に設定される第2位置との間で移動可能に設けられている。尚、第2シート端規制部材38も、必要に応じて、シート幅方向に移動可能に構成することができる。
第1シート端規制部材37が前記第1位置にある状態を図4(a)に、前記第2位置にある状態を図4(b)にそれぞれ示す。第1シート端規制部材37は、シート端規制部42が、紙載面24aを越えない高さに設けられたスライド部材44の上面に一体に取り付けられている。スライド部材44は、装置ハウジング21側に固定されたシート幅方向のスライド軸45に、該スライド軸に沿って摺動自在に支持されている。これにより、第1シート端規制部材37は、スライド軸45に沿ってシート幅方向にスライド部材44と一体に移動することができる。
スライド軸45は、少なくとも第1シート端規制部材37が前記第1位置から装置後部側へ移動可能な範囲をカバーするように、処理トレイ24の前記搬入方向奥側の端縁に沿ってシート幅方向に延在する。第1シート端規制部材37が前記第1位置を越えて装置正面側へ移動しないように、第1シート端規制部材37又はスライド部材44の部分を当接させて係止するストッパー46が、スライド軸45及び/又は装置ハウジング21側に設けられている。
スライド部材44には、本実施形態ではコイルばね53である付勢手段が設けられている。コイルばね53は、その一端53aがスライド部材44に固定され、かつ他端53bが装置ハウジング21側に固定されて、スライド部材44を常時装置後部側から前記第1位置に向けて付勢している。従って、第1シート端規制部材37は、前記第2位置側へ移動した後、コイルばね53の付勢力によって自動でかつ容易に前記第1位置に戻ることができる。
更にスライド部材44には、シート幅方向に沿って装置正面側から装置後部側へ移動する第1綴じ手段51に係合する係合部材54が一体に設けられている。係合部材54は、図4に示すように、スライド部材44から搬入方向下流側へ突出する剛固な棒状部材で形成されている。係合部材54は、図5に示すように、第1綴じ手段51の装置後部側の端部に設けられた係合部55と係合し得る位置に設けられている。
第1綴じ手段51がシート幅方向に第2シート端規制部材38及び主シート端規制部材36を越えて装置後部側へ移動すると、係合部55が係合部材54に当接して押圧することによって、スライド部材44及び第1シート端規制部材37は、コイルばね53の付勢力に抗して、第1綴じ手段51と一体に前記第2位置側へ移動し、第1綴じ手段51が停止すると停止する。第1綴じ手段51がその停止位置から装置正面側へ移動すると、それに対応してスライド部材44及び第1シート端規制部材37は、コイルばね53の付勢力によって前記第1位置に向けて移動する。第1綴じ手段51が前記第1位置を越えて更に装置正面側へ移動すると、スライド部材44及び第1シート端規制部材37は、ストッパー46に係止されて前記第1位置で停止する。
第1シート端規制部材37には更に、処理トレイ24に搬入されるシートのガイド部57が設けられている。ガイド部57は、図6に示すように、処理トレイ24上のシート面を向いたガイド面58を有する。ガイド面58は、紙載面24aと略平行な搬入方向下流端の平面部58aと、平面部58aから搬入方向上流側へ外向きに湾曲する傾斜面部58bとを有する。
ガイド部57は、平行リンク機構59を介して、シート端規制部42の搬入方向上流側の上端部に取り付けられている。平行リンク機構59は、図5及び図6に示すように、2組の、平行リンクアーム61a~61d、62a~62dをそれぞれ平行四辺形をなすように、共通の4つの支軸63a~63dで回動自在に連結した四節リンク構造を左右対称に配置したもので、搬入方向上流側の支軸63aにガイド部57が一体に取り付けられている。
平行リンク機構59には、ばね64が設けられ、常にガイド部57を紙載面24aに向けて付勢している。これによって、処理トレイ24上に搬入されたシートは、ガイド面58によって搬入方向下流側へ案内されると共に、その平面部58aによって紙載面24aに向けて押圧される。処理トレイ24上のシートの高さが高くなっても、平行リンク機構59によって、ガイド部57はばね64の付勢力に抗して持ち上げられるので、常に処理トレイ24上のシートを紙載面24aに向けて押圧し、最上シートが下側のシートから浮いたりするのを防止することができる。
サイド整合手段40は、処理トレイ24上のシート及びシート束をシート幅方向に移動させ、その側縁でシート幅方向の位置を規制かつ/又は整合させる。そのために、サイド整合手段40は、図3に示すように、処理トレイ24の前記センター基準を挟んで左右に配置された一対のサイド整合部材65,66を有する。サイド整合部材65,66は、互いに内面を対向させて、処理トレイ24の紙載面24aから垂直上方に延出する平板状の部材で構成されている。各サイド整合部材65,66の前記内面は、それぞれ処理トレイ24上のシートのシート幅方向の近接する側縁と係合して、そのシート幅方向位置を規制する規制面65a,66aとして機能する。
各サイド整合部材65,66は、それぞれ処理トレイ24の背面側に配置された可動支持部(図示せず)と、該処理トレイに貫設されたシート幅方向の直線状スリット67、68を介して一体に結合されている。例えば、前記各可動支持部に形成されたラックに噛合するピニオンを駆動モーターで個別に回動することによって、サイド整合部材65,66は、それぞれ独立して互いに接近又は離反する向きに移動させ、所望の幅方向位置に停止させることができる。これにより、処理トレイ24に搬入されるシートのサイズに応じて各サイド整合部材65,66のシート幅方向位置を個別に設定し、シート束をシート幅方向に移動させる際に、その位置、移動量及び前記センター基準からのオフセット量を決定することができる。
[第1綴じ手段]
第1綴じ手段51は、上述したように、金属製のステープル針を用いて、シート端縁の復数個所に針綴じ処理を行う公知のステープルユニットである。図2に示すように、第1綴じ手段51は、処理トレイ24上のシートの搬入方向下流側の端縁を綴じ処理するために、処理トレイ24に向けて搬入方向上流側に開口する開口部71を有する。処理トレイ24上のシートは、搬入方向下流側の前記端縁が紙載面24aから搬入方向下流側にはみ出して開口部71内に突入し、ステープル針で針綴じ処理される。
開口部71は、前記ステープルユニットをシート幅方向に貫通し、その寸法は、シート幅方向に見てシート端規制部材36~38のシート端規制部41~43より幾分大きく、かつその内側にシート端規制部41~43を含む高さ位置に配置されている。従って、第1綴じ手段51は、シート幅方向に移動させたとき、第2シート端規制部材38及び主シート端規制部材37をスムーズに通過することができる。
これに対し、第1シート端規制部材37には、上述した係合部材54が設けられているため、第1綴じ手段51は、装置後部側に第1シート端規制部材37を乗り越えて移動することはできない。別言すれば、第1シート端規制部材37は、第1綴じ手段51と第2綴じ手段52との間にある状態で、シート幅方向に移動可能に設けられている。
尚、第1綴じ手段51は広義には、開口部71を有する筐体と、前記筐体に保持されてシート束に綴じ処理を施す針綴じ処理部と、前記針綴じ処理部を駆動して針綴じ処理をさせる駆動モーターと、前記筐体をシート幅方向に移動させるスライドレール及び駆動モーターとを含んで構成される。しかしながら、以下の説明において、第1綴じ手段51は、前記針綴じ処理部及び前記筐体を含んでシート幅方向に移動する狭義の装置構成を指すものとする。
[第2綴じ手段]
第2綴じ手段52は、例えば凹凸面を有する1対の上下部圧着歯の間でシート束を圧着変形させて結束するプレスバインド機構によって針無し綴じ処理を行う圧着綴じ装置である。第2綴じ手段52は、図3に示すように、処理トレイ24上のシートの搬入方向下流側かつシート幅方向の装置後部側のコーナー部に対応する位置に、前記上下部圧着歯を設けた圧着綴じ部72を備える。圧着綴じ部72は、処理トレイ24上のシートの前記コーナー部を前記上下部圧着歯間に案内するための開口部(図示せず)を有する。
[シート処理装置のシート搬送動作]
図2,図7及び図8を用いて、シート処理装置Bにおけるシート及びシート束の搬送動作を説明する。画像形成ユニットAからシート処理装置Bに搬送されたシートSは、前記搬送ローラー対によって搬入口30から搬送経路22をシート搬送方向に送られ、図2に示すように、排紙口23から処理トレイ24上に排出される。このとき、搬送ローラー48は、シートの排出を妨げないように、昇降ブラケット50によって処理トレイ24の上方に待機位置に保持されている。
図7(a)に示すように、シートS1の後端が排紙口23から排出されて処理トレイ24上に到達すると、図7(b)に示すように、昇降ブラケット50が下向きに回転して上側の搬送ローラー48を処理トレイ24上のシート上面に当接させる。この時点で、画像形成ユニットAから次のシートS2が搬送されて、搬送経路22内で待機している。
次に、搬送ローラー48を例えば駆動モーター(図示せず)によってベルト駆動して、図中反時計方向に回転させる。これによって、シートS1は、処理トレイ24上を搬入方向に即ち積載トレイ25側とは逆方向に搬送される。更に掻き込み回転体33を回転させて、シートS1の搬入方向先端(図中右端)がシート端規制手段29の前記規制面に突き当たるまで搬送する。
同様にして、図7(c)に示すように、昇降ブラケット50が回転して搬送ローラー48が上方の前記待機位置に退避した直後、次のシートS2が搬送経路22を通して搬送され、排紙口23から処理トレイ24上の先のシートS1の上に排出される。図8(a)に示すように、図7(b)と同様に、昇降ブラケット50の下向き回転により搬送ローラー48を処理トレイ24上のシート上面に当接させて回転させ、更に掻き込み回転体33を回転させて、シートS2の搬入方向先端がシート端規制手段29の前記規制面に突き当たるまで搬送する。
このようにして、所定枚数のシートSが処理トレイ24上に集積され、シート整合機構27によってシート幅方向及び搬入方向に整合されると、第1綴じ手段51又は第2綴じ手段52を用いて綴じ処理が実行される。綴じ処理されたシート束Sbは、図8(b)に示すように、その上面に当接する搬送ローラー48及び掻き込み回転体33を逆方向に回転させて、処理トレイ24上をシート搬送方向に搬送し、図8(c)に示すように、積載トレイ25上に束排出する。
[綴じ処理動作]
シート処理装置Bによるシートの綴じ処理動作を説明する。以下の実施例1~実施例4は、綴じ処理されるシートのシート幅方向寸法が所定値より大きい場合と、前記所定値以下である場合とで分けることにした。また、いずれの実施例でも、シートの装置後部側かつ搬入方向先端側のコーナー部付近を綴じ処理することとした。
[実施例1]
実施例1は、A4サイズのシートを横向きに、その長辺をシート幅方向に配置した、シート幅寸法が所定値より大きい場合であり、第1綴じ手段51を用いて、シートの前記コーナー部に針綴じ処理を行う。以下に、図9~図12を用いて説明する。
図9(a)は、第1シート端規制部材37が前記第1位置にあり、かつサイド整合部材65,66がシート幅方向の最外側位置に配置された図3の初期配置を示している。この初期配置から、図9(b)に示すように、第1綴じ手段51をシート幅方向に装置後部側へ、第1シート端規制部材37が第1綴じ手段51と一体に前記第2位置に配置されるまで移動させる。この後、図10(a)に示すように、1枚目のシートS1を処理トレイ24上に排出する。
図10(b)に示すように、シート搬入機構26を動作させて、シートSの搬入方向先端側の端縁Seを各シート端規制部41~43の規制面41a~43aに当接させ、かつサイド整合部材65,66を移動させて、シートSのシート幅方向の両側縁Ssを規制することによって、シートSの位置を搬入方向及びシート幅方向に整合させる。次に、サイド整合部材65,66を元のシート幅方向の最外側位置へ戻した後、図11(a)に示すように、2枚目のシートS2を処理トレイ24の先のシートS1上に排出する。
図10(b)に関連して上述したと同様にシート搬入機構26及びサイド整合部材65,66を動作させて、図11(b)に示すように、シートS2をその下側に重ねられたシートと共に、搬入方向及びシート幅方向に整合させる。このようにして、所定枚数のシートを処理トレイ24上に整合させた後、図12(a)に示すように、サイド整合部材65,66をシート幅方向に装置正面側に所定量移動させ、シート束Sbをその前記コーナー部が第1綴じ手段51の綴じ位置に整合する位置までシフトさせる。
この状態で、第1綴じ手段51による綴じ処理を実行して、図12(b)に示すように、シート束Sbを前記コーナー部で針綴じする。綴じ処理されたシート束Sbは、図8に関連して上述したように処理トレイ24上から積載トレイ25に束排出される。
[実施例2]
実施例2は、A4サイズのシートを縦向きに、その短辺をシート幅方向に配置した、シート幅寸法が所定値以下の場合であり、第1綴じ手段51を用いて、シートの前記コーナー部に針綴じ処理を行う。以下に、図13~図16を用いて説明する。
図13(a)は、同様に第1シート端規制部材37が前記第1位置にあり、かつサイド整合部材65,66がシート幅方向の最外側位置に配置された図3の初期配置を示している。この初期配置のまま、図13(b)に示すように、1枚目のシートS1を処理トレイ24上に排出する。このとき、サイド整合部材65,66は、予め最外側位置よりも内側へ移動させておくと、好都合である。
次に、図14(a)に示すように、シート搬入機構26を動作させて、シートSの搬入方向先端側の端縁Seを各シート端規制部41~43の規制面41a~43aに当接させ、かつサイド整合部材65,66を移動させて、シートSのシート幅方向の両側縁Ssを規制することによって、シートSの位置を搬入方向及びシート幅方向に整合させる。サイド整合部材65,66を図13(b)に示す位置へ戻した後、図14(b)に示すように、2枚目のシートS2を処理トレイ24の先のシートS1上に排出する。
図14(a)に関連して上述したと同様に、シート搬入機構26及びサイド整合部材65,66を動作させて、図15(a)に示すように、シートS2をその下側に重ねられたシートと共に、搬入方向及びシート幅方向に整合させる。このようにして、所定枚数のシートを処理トレイ24上に整合させた後、図15(b)に示すように、第1綴じ手段51をシート幅方向に装置後部側へ、第1シート端規制部材37が第1綴じ手段51と一体に前記第2位置に配置されるまで移動させる。
これによって、第1綴じ手段51の綴じ位置とシート束Sbの前記コーナー部とが位置合わせされる。この状態で、第1綴じ手段51による綴じ処理を実行して、図16に示すように、シート束Sbを前記コーナー部で針綴じする。綴じ処理されたシート束Sbは、図8に関連して上述したように処理トレイ24上から積載トレイ25に束排出される。
上述した実施形態において、シートSの装置後部側のコーナー部に対して第1綴じ手段51を用いて針綴じ処理を行う際、第1綴じ手段51は、第2位置に移動した第1シート端規制部材37を乗り越えて、更に装置後部側(即ち、第2綴じ手段52側)へ移動することはない。従って、第1綴じ手段51が第2綴じ手段52と干渉することはない。
従来の類似構造では、第1綴じ手段は、シートSのコーナー部に針綴じ処理を行うために、装置後部側の(本実施形態における第1シート端規制部材37の位置に配置された)シート端規制部材を乗り越えて、第2綴じ手段側へ移動することになる。そのため、第2綴じ手段は、その都度干渉しないように退避させたり、搬入方向にオフセットした位置に配置したりする必要があった。
本実施形態の構成では、第1綴じ手段51と干渉する虞が無いので、シート幅方向にその移動方向の同一線上に第2綴じ手段52を固定配置することができる。従って、第2綴じ手段52の退避スペースや、第2綴じ手段52による針無し綴じ処理位置に向けてシート束を搬入方向にオフセットさせる機構は不要であり、シート処理装置Bの全体をコンパクトに構成することができる。
上述した実施例1と実施例2とを対比すると、シート幅方向のサイズに応じて、第1綴じ手段51及び第1シート端規制部材37の移動タイミングが異なるように設定されている。その理由は、シート幅方向のサイズが小さいシートに対して第1綴じ手段51で綴じ処理を行う実施例2において、第1シート端規制部材37が、実施例1と同様に、処理トレイ24上のシートSを搬入方向に移動させる前に第2位置に移動すると、シートSのサイド整合部材65側のシート端縁Ssよりも更に装置後部側に配置されてしまうので、シート端縁Seを規制できなくなる、という不都合を生じるからである。従って、第1シート端規制部材37は、処理トレイ24上に排出されたシートSを搬入方向に移動させる際、そのシート端規制部42の規制面42aにシート端縁Seが当接可能な位置に配置されていることが好ましい。
第1シート端規制部材37のシート幅方向の「第2位置」は、複数個所を設定することができる。この場合、最も装置正面側である第1位置よりも装置後部側の位置は、全て第2位置ということになる。例えば、処理トレイ24上に排出されたシートSを搬入方向に移動する際、そのシート幅方向のシートサイズに合わせて、第1シート端規制部材37は、常にサイド規制部材65によって規制されるシート端縁Ssの位置から装置正面側に所定の距離、例えば10mmの位置となるように、細かく位置を変えて配置することができる。これによって、シート幅方向のシートサイズが実施例1のA4横向きの場合と実施例2のA4縦向きの場合との間であるシートに対しても、常にシート端縁Seを規制面42aに当接可能な位置に第1シート端規制部材37を配置することができる。
[実施例3]
実施例3は、実施例1と同様にA4サイズのシートを横向きに、その長辺をシート幅方向に配置した、シート幅寸法が所定値より大きい場合であり、第2綴じ手段52を用いて、シートの前記コーナー部に針無し綴じ処理を行う。以下に、図17~図20を用いて説明する。
図17(a)は、同様に第1シート端規制部材37が前記第1位置にあり、かつサイド整合部材65,66がシート幅方向の最外側位置に配置された図3の初期配置を示している。この初期配置から、図17(b)に示すように、第1綴じ手段51をシート幅方向に装置後部側へ、第1シート端規制部材37が第1綴じ手段51と一体に前記第2位置に配置されるまで移動させる。この後、図18(a)に示すように、1枚目のシートS1を処理トレイ24上に排出する。このとき、サイド整合部材65,66は、予め最外側位置よりも内側へ移動させておくと、好都合である。
図18(b)に示すように、シート搬入機構26を動作させて、シートSの搬入方向先端側の端縁Seを各シート端規制部41~43の規制面41a~43aに当接させ、かつサイド整合部材65,66を移動させて、シートSのシート幅方向の両側縁Ssを規制することによって、シートSの位置を搬入方向及びシート幅方向に整合させる。次に、サイド整合部材65,66を図18(a)に示す位置へ戻した後、図19(a)に示すように、2枚目のシートS2を処理トレイ24の先のシートS1上に排出する。
図18(b)に関連して上述したと同様にシート搬入機構26及びサイド整合部材65,66を動作させて、図19(b)に示すように、シートS2をその下側に重ねられたシートと共に、搬入方向及びシート幅方向に整合させる。このようにして、所定枚数のシートを処理トレイ24上に整合させた後、図20(a)に示すように、サイド整合部材65,66をシート幅方向に装置後部側へ、第2綴じ手段52に近い側のサイド整合部材65が最外側位置に至るまで移動させ、シート束Sbをその前記コーナー部が第2綴じ手段52の綴じ位置に整合する位置までシフトさせる。
この状態で、第2綴じ手段52による綴じ処理を実行して、図20(b)に示すように、シート束Sbを前記コーナー部で圧着による針無し綴じを行う。綴じ処理されたシート束Sbは、図8に関連して上述したように処理トレイ24上から積載トレイ25に束排出される。
[実施例4]
実施例4は、B5サイズのシートを横向きに、その長辺をシート幅方向に配置した、シート幅寸法が所定値以下の場合であり、第2綴じ手段52を用いて、シートの前記コーナー部に針無し綴じ処理を行う。以下に、図21~図25を用いて説明する。
図21(a)は、同様に第1シート端規制部材37が前記第1位置にあり、かつサイド整合部材65,66がシート幅方向の最外側位置に配置された図3の初期配置を示している。この初期配置のまま、図21(b)に示すように、1枚目のシートS1を処理トレイ24上に排出する。このとき、サイド整合部材65,66は、予め最外側位置よりも内側へ移動させておくと、好都合である。
次に、図22(a)に示すように、シート搬入機構26を動作させて、シートSの搬入方向先端側の端縁Seを各シート端規制部41~43の規制面41a~43aに当接させ、かつサイド整合部材65,66を移動させて、シートSのシート幅方向の両側縁Ssを規制することによって、シートSの位置を搬入方向及びシート幅方向に整合させる。サイド整合部材65,66を図21(b)に示す位置へ戻した後、図22(b)に示すように、2枚目のシートS2を処理トレイ24の先のシートS1上に排出する。
図22(a)に関連して上述したと同様に、シート搬入機構26及びサイド整合部材65,66を動作させて、図23(a)に示すように、シートS2をその下側に重ねられたシートと共に、搬入方向及びシート幅方向に整合させる。このようにして、所定枚数のシートを処理トレイ24上に整合させた後、図23(b)に示すように、サイド整合部材65,66をシート幅方向に装置後部側へ所定量、シート束Sbをその前記コーナー部が第2綴じ手段52の綴じ位置より手前の位置に至るまでシフトさせる。
次に、第1綴じ手段51をシート幅方向に装置後部側へ、図24(a)に示すように、第1シート端規制部材37が第1綴じ手段51と一体に前記第2位置に配置されるまで移動させる。更に、サイド整合部材65,66をシート幅方向に装置後部側へ、第2綴じ手段52に近い側のサイド整合部材65が最外側位置に至るまで移動させ、図24(b)に示すように、シート束Sbをその前記コーナー部が第2綴じ手段52の綴じ位置に整合する位置までシフトさせる。
図23(a)に関連して上述したシート束Sbのシフトと、図24(a)に関連して上述した第1シート端規制部材37の第2位置への移動とは、同時に実行することができる。このとき、シフトするシート束Sbの端縁Seが、移動する第1シート端規制部材37の規制面42aから離れたり外れたりせず、当接した状態を維持することが条件となる。例えば、シート束Sbの前記シフトが、第1シート端規制部材37の第2位置への前記移動と等速であったり、それよりも高速であれば、シート束端縁Seと規制面42aとの当接状態を維持し易く、好都合である。
シート束Sbは、その図24(b)に示すシフトによって、前記コーナー部付近が、図25(a)に示すように、処理トレイ24のシート幅方向の装置後部側かつ搬入方向の先端側のコーナー部に、紙載面24aから少し隆起させたガイド部24bによって、紙載面24aから持ち上げられる。これによって、シート束Sbの前記コーナー部は、第2綴じ手段52の圧着綴じ部72の前記開口部内へスムーズに案内される。
シート束Sbは、図24(a)における第1シート端規制部材37の第2位置への移動中に、その前記コーナー部が第2綴じ手段52の前記開口部内へ案内されるように、シフトさせることも可能である。しかしながら、シート束Sbが第1シート端規制部材37のガイド部57によって紙載面24a上に押圧されていることから、第1シート端規制部材37が第2綴じ手段52により近い位置にあるほど、シート束Sbの前記コーナー部を第2綴じ手段52の前記開口部に案内し易くなるので、好ましい。そのため、実施形態では、
第1シート端規制部材37が、最も第2綴じ手段52側の位置まで移動を完了してから、シート束Sbをシフトさせて前記コーナー部を第2綴じ手段52の前記開口部に案内している。
この状態で、第2綴じ手段52による綴じ処理を実行して、図25(b)に示すように、シート束Sbを前記コーナー部で圧着による針無し綴じを実行する。綴じ処理されたシート束Sbは、図8に関連して上述したように処理トレイ24上から積載トレイ25に束排出される。
実施例1及び実施例2に関連して上述した、処理トレイ24上に排出されたシートSを搬入方向に移動する際のシート端縁Seと第1シート端規制部材37との位置関係は、実施例3及び実施例4における第2綴じ手段52を用いた針無し綴じ処理においても、同様に設定することが好ましい。これによって、第1シート端規制部材37は、処理トレイ24上に排出されるシートSのシート幅方向のシートサイズに合わせて、常にシート端縁Seが規制面42aに当接可能な位置に配置することができる。
上記実施形態では、シートSを排紙口23から処理トレイ24に排出するシート搬送方向と、処理トレイ24上に排出されたシートSをシート端規制手段29に向けて搬入する搬入方向とが、シート処理装置Bを図3のように平面視したとき、互いに逆方向、即ちスイッチバック搬送となるように構成した。別の実施形態では、シート搬送方向と搬入方向とが、同様に平面視したときに、互いに交差する(例えば直交する)方向となるように構成することもできる。この場合、上述したシート幅方向の「シート端縁Se」は、搬入方向に交差(直交)する方向のシート端縁となる。いずれの場合も、シート端規制手段29(シート端規制部材36~38)に規制されるシート端縁Seに沿う方向がシート幅方向であることは、変わりない。
また、上記実施形態では、第1シート端規制部材37が、第1綴じ手段51のシート幅方向の移動とコイルばね53の付勢力を駆動源として、第1位置と第2位置との間を移動する構成を示した。別の実施形態では、それとは異なる駆動源を用いて、第1シート端規制部材37を移動させることができる。例えば、専用の駆動モーターやソレノイドを用いて、第1シート端規制部材37を移動させることができる。また、別の構成要素、例えばサイド整合部材65、66や第1綴じ手段51等の駆動モーターを駆動源に利用して、第1シート端規制部材37を移動させてもよい。
以上、本発明を好適な実施形態に関連して説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものでなく、その技術的範囲において、様々な変更又は変形を加えて実施し得ることは言うまでもない。
A 画像形成ユニット
B シート処理装置
C 画像読取ユニット
D 原稿給送ユニット
24 処理トレイ
24a 紙載面
25 積載トレイ
26 シート搬入機構
27 シート整合機構
29 シート端規制手段
37 第1シート端規制部材
38 第2シート端規制部材
51 第1綴じ手段
52 第2綴じ手段
65,66 サイド整合手段

Claims (4)

  1. シート束に対して綴じ処理を行うシート処理装置であって、
    シート束を形成するために、搬送されたシートを1枚ずつ積載するトレイと、
    前記シート処理装置の手前奥方向に複数配置され、前記トレイ上のシートの端縁が突き当てられる突き当て手段と、
    前記突き当て手段に突き当てられたシートを前記手前奥方向にシフトさせるシフト部と、
    前記突き当て手段に突き当てられた状態のシート束の前記突き当て手段側且つ前記手前奥方向における奥側のコーナー部に対して針綴じ処理可能に構成されたステープラと、
    前記突き当て手段よりも前記奥側に設けられ、前記突き当て手段に突き当てられた状態のシート束の前記突き当て手段側且つ前記奥側のコーナー部に対して針無し綴じ処理可能に構成された針無し綴じユニットと、
    を備え、
    前記突き当て手段は、前記手前奥方向における最も奥側に配置された突き当て部材が、前記針無し綴じユニットよりも前記手前奥方向における手前側で前記手前奥方向に移動可能に構成され、
    所定のシートからなるシート束の前記コーナー部に対して前記ステープラで前記針綴じ処理を行う場合に、前記突き当て部材の前記奥側への移動と、前記シフト部によるシートの前記手前側へのシフトを行うことで、前記奥側に移動した状態の前記突き当て部材よりも前記手前側でシート束の前記コーナー部に対して前記針綴じ処理行うことを特徴とするシート処理装置。
  2. 前記針無し綴じユニットは、前記突き当て部材よりも前記奥側で固定配置されており、前記突き当て手段に突き当てられたシートを前記シフト部により前記奥側にシフトさせることでシート束の前記コーナー部に対して前記針無し綴じ処理を実行可能に構成されていることを特徴とする請求項1に記載のシート処理装置。
  3. 前記突き当て部材は、前記ステープラが前記手前奥方向における手前側から奥側に移動することに伴い前記奥側に移動し、前記ステープラが前記奥側から前記手前側に移動することに伴い前記手前側に移動することを特徴とする請求項1に記載のシート処理装置。
  4. シートに画像形成する画像形成部と、
    前記画像形成部の上方に配置される画像読取部と、
    前記画像形成部と前記画像読取部との間に画定される胴内空間と、
    前記胴間に搭載され、前記画像形成部により画像が形成されたシートからなるシート束に綴じ処理を行うシート処理ユニットとを備え、
    前記シート処理ユニットは、請求項1乃至のいずれかに記載のシート処理装置である画像形成装置。
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