〔実施形態1〕
以下、本開示の実施形態について図を参照しつつ説明する。本実施形態では、一例として、画像形成装置がレーザープリンタであり、画像形成が印刷である場合について説明する。しかしながら、画像形成装置は、レーザープリンタ以外のプリンタであってもよい。例えば、画像形成装置1は、インクジェットプリンタであってもよい。
<画像形成システムの概要>
図1は、本開示の実施形態における画像形成システム100の概要を示す図である。画像形成システム100では、事業者とユーザとの間で締結された契約に基づいて、事業者からユーザの画像形成装置1に対し、印刷サービスが提供される。以下では、契約に基づいて提供される定額印刷サービスを契約サービスと称する。そして、提供された契約サービスを利用して画像形成装置1が実行する印刷を、契約と無関係に実行される通常の印刷と区別して、契約印刷と称する。契約と無関係に実行される通常の印刷は、以下では、通常印刷と称する。
図1に示すように、画像形成システム100は、複数の画像形成装置1と、サーバ8と、ユーザ端末9とを含んで構成される。ユーザが利用する画像形成装置1は、通常印刷を実行する装置として機能するが、後述するように、契約サービスの利用が許可されると、画像形成装置1は、契約印刷を実行する装置として機能することができる。事業者が利用するサーバ8は、契約が締結されて、契約サービスの利用が許可された画像形成装置1を管理するための装置である。以下では、契約が締結されて、契約サービスの利用が許可された画像形成装置1を契約機と称する。ユーザが利用するユーザ端末9は、サーバ8と通信して、契約の締結、解除、および、その他の手続を実行するための装置である。ユーザ端末9としては、例えば、PC(Personal Computer)、スマートフォン等、標準的な通信機能を備えた情報処理端末が採用され得る。画像形成システム100を構成する各装置は、インターネットなどの通信ネットワークを介して、互いに通信することができる。
図1に示す複数の画像形成装置1は、同一のユーザによって購入された画像形成装置であってもよいし、他のユーザによって購入された画像形成装置であってもよい。
複数の画像形成装置1のそれぞれは、ユーザが事業者と契約することによって、契約専用の消耗品または交換品を使用することができる画像形成装置である。契約は、一例として、契約サービスを提供する事業者と、ユーザとの間で、契約サービスの利用期間、利用料金、上限枚数などが取り決められた上で、事業者がユーザに契約サービスを提供することを双方が了承することである。すなわち、本実施形態の画像形成装置1は、契約サービスの契約が締結された後、締結された契約の内容に基づく印刷である契約印刷を実行することが可能になる画像形成装置である。
画像形成システム100では、事業者からユーザに提供される契約サービスにおいて、下記(1)および(2)のタイミングは異なっていてもよい。
(1)サーバ8が、画像形成装置1を契約が締結された契約機として認識するタイミング
(2)サーバ8が、画像形成装置1において契約サービスの利用が開始されたとみなすタイミング
すなわち、契約サービスにおいて、サーバ8が画像形成装置1を「契約機ではあるが、まだ契約サービスの利用は開始されていない」と認識することがあってもよい。
なお、(1)の「サーバ8が画像形成装置1を契約機として認識する」ことは、画像形成装置1が、契約が締結されていないことを意味する非契約モードから、契約が締結されたことを意味する契約モードへと状態を移行させたことをトリガに実行されてもよい。
また、(2)において「契約サービスの利用が開始されたとみなす」ことは、あくまで、「契約サービスの利用が某日時より開始された」ということをサーバ8が認識したことを意味する。したがって、サーバ8が契約サービスの利用が開始されたとみなすタイミングは、画像形成装置1が実際に契約印刷を実行したタイミングと一致しなくてもよい。
以下では、特段の記載が無い限り、契約サービスは有料のサービスであることとする。そして、(1)のタイミングは、サーバ8が画像形成装置1を契約機として認識したタイミングであって、課金開始のトリガとはならず、(2)のタイミングが、課金開始のタイミングであるとする。
他の例では、上述の(1)のタイミングと(2)のタイミングとはほぼ同時であってもよい。一例として、契約サービス専用であって、契約印刷に使用されるカートリッジ(消耗品)が装着されたことをトリガとして、上述の(1)および(2)が起こってもよい。以下では、契約印刷に使用される契約サービス専用のカートリッジを契約カートリッジと称する。例えば、画像形成装置1は、装着された契約カートリッジのカートリッジメモリから所定の情報を読み出し、所定の情報をサーバ8に送信する。所定の情報を画像形成装置1から受信したサーバ8は、画像形成装置1を契約機として認識するとともに、画像形成装置1において契約サービスの利用が開始されたとみなす。
なお、画像形成装置1には、液晶ディスプレイやランプなどの表示部と、ボタンなどの操作部とが設けられている。また、液晶ディスプレイは、タッチパネルと一体に構成されることにより、操作部として機能するように構成されてもよい。
<画像形成装置1の構造概要>
図2は、画像形成装置1の概略図である。図3は、ドラムカートリッジ20およびトナーカートリッジ4を含む画像形成装置1およびサーバ8の内部構造を示す図である。
図2に示すように、画像形成装置1は、本体筐体10と、カバー11とから構成される。なお、画像形成装置1には、図示されていないが、液晶ディスプレイやランプなどの表示部と、ボタンなどの入力部とが設けられていてもよい。また、液晶ディスプレイは、タッチパネルと一体に構成されることにより、入力部として機能するように構成されてもよい。
(本体筐体10)
画像形成装置1の本体筐体10には、トナーカートリッジ4が装着される。詳しくは後述するが、トナーカートリッジ4は、ドラムカートリッジ20に装着されることで、ドラムカートリッジ20と一体となる。つまり、トナーカートリッジ4は、ドラムカートリッジ20に装着された状態で、ドラムカートリッジ20と共に、本体筐体10へ装着される。これにより、ドラムカートリッジ20およびトナーカートリッジ4を含む画像形成装置1が実現する。
なお、本実施形態の画像形成装置1では、印刷を行うために4個のトナーカートリッジ4の装着が必要であることとする。すなわち、本実施形態の画像形成装置1は、4個のドラムカートリッジ20と、4個のトナーカートリッジ4が装着可能に構成されている。しかしながら、画像形成装置1に装着されるドラムカートリッジ20およびトナーカートリッジ4の個数は、図2の例に限定されない。例えば、画像形成装置1は、1個のドラムカートリッジ20およびトナーカートリッジ4が装着可能なモノクロプリンタであってもよい。
トナーカートリッジ4は、画像形成装置1が印刷の際に消費するトナーを含んでいる。すなわち、トナーカートリッジ4は画像形成装置1にとっての消耗品である。また、ドラムカートリッジ20は、画像形成装置1の印刷の際に用いる感光体ドラム21を含んでいる。ドラムカートリッジ20も、画像形成装置1にとっての消耗品の一例である。
本体筐体10は、例えば矩形の箱状である。4つのドラムカートリッジ20、4つのトナーカートリッジ4、転写ベルト70、コントローラ61、本体メモリ62、通信部63、操作部64およびディスプレイ65は、本体筐体10に収容される。なお、操作部64がハードウェアボタンである場合、操作部64の押下面は、ユーザが操作できるように本体筐体10の外表面に設けられてもよい。また、ディスプレイ65の表示面は、ユーザが表示された情報を視認できるように本体筐体10の外表面に設けられてもよい。
本体筐体10は、4つのカートリッジ保持部13を有する。カートリッジ保持部13は、凹状に形成されており、開口を有する。ドラムカートリッジ20およびトナーカートリッジ4は、カートリッジ保持部13のそれぞれに保持されることで本体筐体10に装着される。
(カバー11)
画像形成装置1のカバー11には、各ドラムカートリッジ20に対応した光源ユニット50が備えられている。つまり、画像形成装置1は、4つの光源ユニット50を備える。カバー11は、図2において実線で示す開口10Aを開ける開位置と、図2において二点鎖線で示す開口10Aを閉じる閉位置との間で、第1方向に延びる回動軸11Aを中心に回動可能(移動可能)である。カバー11の回動によって、本体筐体10の上端に設けられた開口10Aが開閉される。
なお、「第1方向」とは、トナーカートリッジにおける現像ローラの回転中心軸(現像軸)が延びる方向を示す。カバー11が開位置に配置されたときには、カートリッジ保持部13のそれぞれの開口が開放される。カバー11が閉位置に配置されたときには、カートリッジ保持部13のそれぞれの開口が、カバー11により覆われる。
本体筐体10には、開口10Aに図示しない閉センサが設けられていてもよい。閉センサは、カバー11が閉位置にあることを検知するセンサである。閉センサは、例えば、接触型のセンサであってもよいし、光学型のセンサであってもよい。
(トナーカートリッジ4)
トナーカートリッジ4は、現像ローラ41と、印刷材の一例としての現像剤(例えばトナー)とを収容可能なカートリッジ筐体を有する。カートリッジ筐体は、本体筐体10に装着可能である。4つのトナーカートリッジ4は、画像形成を行うために使用される材料として、互いに異なる色(例えば、シアン、マゼンタ、イエロー、およびブラックの各色)の現像剤を収容する。現像剤は、使用に伴って消費される材料である。現像ローラ41は、第1方向に延びる円筒状の部材であり、第1方向に延びる現像軸を中心に回転可能である。トナーカートリッジ4がドラムカートリッジ20に装着されると、感光体ドラム21の外周面は、現像ローラ41の外周面と接触する。
また、トナーカートリッジ4は、図3に示すように、トナーメモリ42(消耗品メモリ)を有する。トナーメモリ42は、トナーカートリッジ4の第1方向における一方側の外表面に配置される。トナーメモリ42は、情報の読み出しおよび書き込みが可能なメモリ、例えば、フラッシュROM(Read Only Memory)またはEEPROM(登録商標,Electronically Erasable and Programmable Read Only Memory)である。
トナーメモリ42は、トナーカートリッジ4に関する情報であるトナーカートリッジ情報420を記憶する。トナーカートリッジ情報420のデータ構造については、図5を参照して後述する。
(ドラムカートリッジ20)
ドラムカートリッジ20は、本体筐体10に装着可能なカートリッジ筐体を有している。カートリッジ筐体は、画像形成を行うために使用される部品として、感光体ドラム21を含む。感光体ドラム21は、使用に伴って、表面の磨耗などの劣化が生じるために交換が必要となる交換部品である。感光体ドラム21は、第1方向に延びる円筒状の感光体である。感光体ドラム21は、第1方向に延びるドラム軸を中心に回転可能である。感光体ドラム21の外周面は、感光材料に覆われている。
また、ドラムカートリッジ20は、ドラムメモリ22(消耗品メモリ)を有していてもよい。ドラムメモリ22は、情報の読み出しおよび書き込みが可能なメモリである。ドラムメモリ22は、例えばフラッシュROMまたはEEPROM(登録商標)である。
ドラムメモリ22は、図3に示すように、ドラムカートリッジ20に関する情報であるドラムカートリッジ情報220を記憶する。ドラムカートリッジ情報220のデータ構造については、図6を参照して後述する。
<カートリッジの装着と印刷機構>
図2に示すように、ドラムカートリッジ20およびトナーカートリッジ4は、カバー11が開位置に配置された状態で、本体筐体10に装着される。この状態で、ドラムカートリッジ20およびトナーカートリッジ4は、開口10Aからカートリッジ保持部13に挿入される。
4つの光源ユニット50は、カバー11の内表面に取り付けられている。光源ユニット50は、本体筐体10にドラムカートリッジ20が装着されて、カバー11が閉位置にある状態で、感光体ドラム21の表面と向かい合って配置されている。また、光源ユニット50は、第1方向に配列された複数の光源を有する。光源は、感光体ドラム21の外周面に、光を照射可能である。光源は、例えばLED(Light Emitting Diode:発光ダイオード)である。
光源ユニット50は、コントローラ61と電気的に接続されている。コントローラ61は、入力された画像データに応じて、光源ユニット50の複数の光源を発光させる。光源は、感光体ドラム21の外周面に向けて光を照射する。その結果、感光体ドラム21の外周面の感光材料が、画像データに応じて露光される。
転写ベルト70は、感光体ドラムの表面にある現像剤(例えば、トナー)を、印刷用紙へ転写する部品である。転写ベルト70は、使用に伴って、表面の磨耗などの劣化が生じるために交換が必要となる交換部品である。転写ベルト70は、感光体ドラム21と接触可能なベルトであって、環状(無端帯)である。感光体ドラム21の外周面は、転写ベルト70の外周面と接触可能である。印刷処理時には、印刷用紙が、転写ベルト70と感光体ドラム21との間へ搬送される。
転写ベルト70は、駆動ローラ71と従動ローラ72との間に掛け渡されている。駆動ローラ71は、転写ベルト70を駆動する。コントローラ61は、駆動ローラ71を回転させる。従動ローラ72は、駆動ローラ71の駆動に伴う転写ベルト70の移動に従い、回転する。
<本体筐体の内部構造>
コントローラ61は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit:特定用途向け集積回路)を有する。コントローラ61は、画像形成装置1の本体筐体10に設けられた、本体メモリ62および通信部63と電気的に接続されている。図3には示されていないが、操作部64およびディスプレイ65もまたコントローラ61と電気的に接続されている。コントローラ61は、種々の動作を実行することによって、画像形成装置1に印刷に関連する各種処理を行わせる。
なお、コントローラ61は、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサを備えてもよい。この場合、本体メモリ62に、画像形成装置の制御方法を実現する制御プログラムが保存され、プロセッサが制御プログラムにしたがって動作することによって、コントローラ61が画像形成装置1に各種処理を行わせてもよい。
また、コントローラ61は、制御プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な、本体メモリ62などの記録媒体を備えていてもよい。記録媒体としては、「一時的でない有形の媒体」、例えば、ROM等の他、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、プログラマブルな論理回路などを用いることができる。また、制御プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)などを利用してもよい。また、制御プログラムは、制御プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して上記コンピュータに供給されてもよい。なお、本開示の一態様は、制御プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
図3に示すように、画像形成装置1は、コネクタ101およびコネクタ102を有する。ドラムカートリッジ20が図2に示すカートリッジ保持部13に挿入された状態で、コネクタ101がドラムメモリ22と電気的に接続されることより、コントローラ61がドラムカートリッジ20のドラムメモリ22と通信可能になる。すなわち、コントローラ61は、ドラムメモリ22からの情報の読出処理と、ドラムメモリ22への情報の書込処理(書き換え処理を含む)とを実行することが可能となる。
また、トナーカートリッジ4が本体筐体10に装着された状態で、コネクタ102がトナーメモリ42と電気的に接続されることより、コントローラ61がトナーカートリッジ4のトナーメモリ42と通信可能になる。すなわち、コントローラ61は、トナーメモリ42からの情報の読出処理と、トナーメモリ42への情報の書込処理(書き換え処理を含む)とを実行することが可能となる。
本体メモリ62は、情報の読み出しおよび書き込みが可能なメモリである。本体メモリ62は、例えばフラッシュROMまたはEEPROM(登録商標)である。本体メモリ62は、1つ以上の記憶領域を有し、各領域には、一例として、以下の各種情報が記憶されている。
カートリッジ情報621は、画像形成装置1に装着されるカートリッジに関する情報である。具体的には、カートリッジ情報621は、各色のトナーカートリッジ4のトナーメモリ42から読み出されるトナーカートリッジ情報420を、トナーカートリッジ4ごとに識別できるように含んでいる。また、カートリッジ情報621は、ドラムカートリッジ20のドラムメモリ22から読み出されるドラムカートリッジ情報220を、ドラムカートリッジ20ごとに識別できるように含んでいる。トナーカートリッジ情報420は、一例として、トナーカートリッジ4の寿命と関連する寿命情報440を含む。ドラムカートリッジ情報220は、一例として、ドラムカートリッジ20の寿命と関連する寿命情報230を含む。カートリッジ情報621として記憶されるトナーカートリッジ情報420およびドラムカートリッジ情報220のデータ構造の詳細については、図5および図6を参照して後述する。
本実施形態では、各カートリッジのメモリから読み出されたカートリッジ情報(ドラムカートリッジ情報220およびトナーカートリッジ情報420)は、コントローラ61が、カートリッジの状態を正確に判定するために参照される。コントローラ61は、カートリッジの状態を正確に把握することにより、カートリッジが適正にリサイクルされるために、カートリッジ情報を適正に初期化することができる。
以下では、「カートリッジをリサイクル」するとは、カートリッジの構成要素のうち、交換が必要となった部分品のみを交換または補充することにより、カートリッジを印刷の使用に適した状態へと復元することを指す。すなわち、カートリッジのリサイクルは、消費された材料を補充することだけでなく、劣化した交換部品を新しいものに交換することも含む。以下では、材料の補充または部品の交換などによってリサイクルされたカートリッジ(消耗品)を、リサイクルカートリッジ(リサイクル品)と称する。
装置ID622は、画像形成装置1を識別するための識別情報である。装置ID622とは、例えば画像形成装置のシリアルナンバーである。
モード情報623は、画像形成装置1の動作モードを示す情報である。本実施形態では、一例として、「契約モード」と、「非契約モード」との2種類のモードが定義される。「契約モード」は、画像形成装置1が画像形成システム100上で、契約が締結された契約機として動作することを意味する。「非契約モード」は、画像形成装置1が契約機ではなく、契約が締結されていない通常の画像形成装置として動作することを意味する。
画像形成装置1の出荷時において、本体メモリ62には、デフォルトで非契約モードに対応する値を示すモード情報623が記憶されている。サーバ8は、契約を結んだユーザの画像形成装置1に、契約モードに移行することを指示する契約移行指示を含んだリクエストを送信する。コントローラ61は、サーバ8からのリクエストにしたがって、モード情報623を、非契約モードから契約モードへと変更する。本実施形態では、一例として、このようにコントローラ61が、モード情報623の値を、非契約モードから契約モードへと変更することを、「契約モードへの移行」と呼ぶ。
使用履歴情報624は、画像形成装置1において、リサイクルカートリッジを使用した履歴を示す情報である。使用履歴情報624は、一例として、画像形成装置1に装着されたリサイクルカートリッジの本数を示す情報であってもよい。他の例では、使用履歴情報624は、リサイクルカートリッジのカートリッジIDと、リサイクル回数との組合せを保持するテーブルであってもよい。さらに他の例では、使用履歴情報624は、リサイクルカートリッジが1度でも装着されたことがあるか、1度も装着されたことがないかを示すフラグであってもよい。
図4は、本体メモリ62に記憶されている、上述のテーブルとしての使用履歴情報624のデータ構造の一例を示す図である。カートリッジIDとは、画像形成装置1に装着されたリサイクルカートリッジを一意に識別する識別情報である。リサイクル回数とは、リサイクルカートリッジが装着された時点において、装着されたリサイクルカートリッジがこれまでリサイクルされた回数を示す情報である。
コントローラ61は、図4に示す使用履歴情報624を参照することにより、画像形成装置1においてリサイクルカートリッジが装着された本数をカウントするにあたり、カートリッジIDだけでなくリサイクル回数も区別してカウントすることができる。つまり、コントローラ61は、同一のカートリッジIDを持つ1本のカートリッジについて、リサイクル回数が1回目のときの装着と、リサイクル回数が2回目のときの装着とを、区別してカウントすることができる。
本体メモリ62には、上限情報625が記憶されている。上限情報625は、カートリッジに許容されているリサイクルの回数の上限を示す情報である。上限情報625は、カートリッジに設定された初期化可能回数であって、カートリッジに関する寿命情報の初期化を許可する初期化可能回数を示す回数情報の一例である。カートリッジに許容されているリサイクルの回数の上限である上限回数は、初期化可能回数の一例である。上限情報625は、トナーカートリッジ4に関する寿命情報440を初期化可能な上限回数、および、ドラムカートリッジ20に関する寿命情報230を初期化可能な上限回数をそれぞれ含んでよい。
本実施形態では、上限情報625は、以下に示す第1回数625P、第2回数625Q、第3回数R、および、第4回数Sを含む。さらに、本実施形態では、コントローラ61は、後述するメーカ情報430と初期化履歴情報431とを参照して、第1回数625P、第2回数625Q、第3回数625R、および、第4回数625Sのいずれかを決定する。より詳細には、メーカ情報430が、画像形成装置1を製造する第1メーカによってトナーカートリッジ4が製造されていることを表し(図13のステップS701:YES)、且つ、初期化履歴情報431が、後述するトナーメモリ42に記憶された寿命情報440が初期化されていないことを表す場合(ステップS705)、コントローラ61は、第1回数625Pを決定する。また、メーカ情報430が、画像形成装置1を製造する第1メーカによってトナーカートリッジ4が製造されていることを表し(図13のステップS701:YES)、且つ、初期化履歴情報431が、第1メーカの製造工場にてリサイクルされたトナーカートリッジ4であることを表す場合(ステップS705)、コントローラ61は、第2回数625Qを決定する。メーカ情報430が、画像形成装置1を製造する第1メーカによってトナーカートリッジ4が製造されていることを表し(図13のステップS701:YES)、且つ、初期化履歴情報431が、第1メーカによって製造されたトナーカートリッジ4が、画像形成装置1によって、トナーメモリ42に記憶された寿命情報440が初期化されたことを表す場合(ステップS705)、コントローラ61は、第3回数625Rを決定する。なお、画像形成装置1による寿命情報440の初期化は、例えば、ユーザの指示、または、第1メーカが製造したカートリッジのリサイクルを行うことを許可されたメーカの操作者の指示を受け付けることによって実行されてよい。
メーカ情報430が、第1メーカとは異なる第2メーカによってトナーカートリッジ4が製造されていることを表している場合(図13のステップS701:NO)、コントローラ61は、第4回数625Sを決定する。
本実施形態では、上限情報625に示される上限回数を超えて、カートリッジがリサイクルされることは禁止される。例えば上述のように、コントローラ61は、トナーメモリ42に記憶されたメーカ情報430と、初期化履歴情報431とを参照することにより、上限回数として、第1回数625P、第2回数625Q、第3回数625R、および、第4回数625Sの何れを用いるかを決定する。コントローラ61は、カートリッジのリサイクル回数が、決定した上限回数に達しているカートリッジについては、リサイクルのためのカートリッジ情報の初期化を行わないように制御することができる。
また、第4回数625Sは、第1回数625P、第2回数625Qおよび第3回数625Rのいずれよりも小さい。第1回数625P、第2回数625Qおよび第3回数625Rは、第1メーカの回数情報が表す初期化可能回数の一例である。第4回数625Sは、第2メーカの回数情報が表す初期化可能回数の一例である。また、第2回数625Qは、第1回数625Pよりも小さい。また、第3回数625Rは、第2回数625Qよりも小さい。このように上限情報625が設定されていることにより、トナーカートリッジ4の製造者に合った上限回数が設定可能となる。
なお、第1回数625Pと第2回数625Qとは同じ回数であってもよい。また、第2回数625Qと第3回数625Rとは同じ回数であってもよい。また、第3回数625Rと第2メーカ回数625Bが同じ回数であってもよい。但し、第1回数625P、第2回数625Q、第3回数625Rおよび第4回数625Sの全てが同じ回数に設定されてもよい。
第1枚数カウンタ626は、画像形成装置1における印刷枚数の累計である。第2枚数カウンタ627は、画像形成装置1において契約サービスを利用して印刷した印刷物の枚数を示す。第2枚数カウンタ627は、画像形成装置1が非契約モードから契約モードに移行する度に0にカウントリセットされてもよいし、今まで画像形成装置1において契約サービスを利用して印刷した印刷物の枚数の累計であってもよい。以降、特段の記載がない限り、第2枚数カウンタ627の値は、今まで契約印刷として印刷した枚数の累計であることとする。
仕様情報628は、画像形成装置1の仕様を示す情報である。本実施形態では、一例として、画像形成装置1および消耗品は、これらが使用される国の事情に適合する仕様にて製造されている。画像形成装置1および消耗品には、例えば、「EU(欧州)」向け、「US(米国)」向け、「JP(日本)」向けの3つの仕様がある。仕様情報628は、上述のいずれかの仕様を示す。
本体メモリ62は、上述した情報の他に、例えば、画像形成装置1における累計印刷枚数を記憶するための領域、画像形成装置1において発生しているエラー状態を記憶するための領域などを有していてもよい。
通信部63は、例えばインターネットなどの通信ネットワークを介して、画像形成装置1とサーバ8との通信を行う。通信部63は、サーバ8から受信したリクエストをコントローラ61に出力する。一例として、「リクエスト」とは、契約に関連して実施される処理において、サーバ8から送信される各種の要求、指示、問合せなどを指す。通信部63は、コントローラ61が、上述のリクエストに応答して演算し、出力した結果を、「レスポンス」としてサーバ8に返信する。本実施形態では、通信部63によるレスポンスの返信は省略されてもよい。例えば、リクエストが、画像形成装置1内の各種の設定を変更する指示である場合、コントローラ61は指示にしたがって画像形成装置1内の各種の設定を変更する。しかし、設定が変更された旨の通知を通信部63を介してサーバ8に返信することは省略されてもよい。
<サーバの構成>
サーバ8は、サーバ通信部83と、サーバメモリ82と、サーバ制御部81(制御部)を備えている。サーバ通信部83は、サーバ8と画像形成装置1との通信を行う通信インタフェースである。サーバ通信部83は、サーバ制御部81から入力されたリクエストを画像形成装置1に送信する。サーバ通信部83は、送信したリクエストに応じて画像形成装置1から送られてきたレスポンスを受信し、サーバ制御部81に出力する。
また、サーバ通信部83は、画像形成装置1のユーザが操作するユーザ端末9と通信ネットワークを介して通信し、ユーザ端末9との間で情報を送受信する。本実施形態では、サーバ通信部83は、ユーザ端末との間で、契約締結のために必要な各種情報を送受信する。
サーバメモリ82は、サーバ8の動作に必要なデータを記憶する記憶装置である。サーバメモリ82は、画像形成システム100において提供される契約サービスに加入する画像形成装置1ごとに装置情報821を記憶する。装置情報は、例えば、装置ID、契約フラグ、契約上限枚数、画像形成装置1の型番、製造年月日等を含んでいてもよい。
装置ID622は、サーバ8が画像形成装置1を一意に識別するための識別情報である。契約フラグは、画像形成装置1が契約モードに移行したか否か、すなわち、契約機として認識済みであるか否かを示す情報である。契約上限枚数は、画像形成装置1が、契約で定められた所定の期間において契約印刷可能な上限の枚数を示す。
サーバ制御部81は、サーバ8を統括的に制御するCPUである。サーバ制御部81は所定のタイミングで、画像形成装置1にリクエストを作成し、作成したリクエストをサーバ通信部83に出力する。
また、サーバ制御部81は、サーバ通信部83を介して画像形成装置1から受信したレスポンスに基づいて、サーバメモリ82に装置情報を新規に記憶させたり、既に記憶されている装置情報を更新したりする。
<カートリッジ情報のデータ構造>
(トナーカートリッジ情報)
図5は、トナーメモリ42に記憶されているトナーカートリッジ情報420のデータ構造の一例を示す図である。トナーカートリッジ情報420は、一例として、トナーID421、容量情報422、色情報423、仕様情報424、種別情報425、寿命情報440、および、初期化回数情報を含んでいる。
寿命情報440は、消耗品の寿命に関する情報である。一例として、寿命情報440は、消耗品が使用された程度を特定するための消費情報、および、消耗品に残されている材料の量を特定するための残量情報、の少なくともいずれか1つを含む。限定されないが、例えば、印刷枚数、ドットカウント、印刷材消費量、現像ローラ回転数、および、ドラム回転数などは、消費情報の一例である。限定されないが、例えば、トナー残量およびインク残量などの印刷材残量は、残量情報の一例である。
トナーカートリッジ4のトナーカートリッジ情報420は、寿命情報440の一例として、印刷枚数426、現像ローラ回転数427およびトナー残量428(印刷材残量)などを含んでいる。他の例では、寿命情報440として、ドットカウントが含まれていてもよい。
初期化回数情報は、トナーカートリッジ4に関する寿命情報440の初期化回数を示す情報である。初期化回数情報は、トナーメモリ42に記憶されている情報の少なくとも一部が初期化されたか否かを示す情報とも換言できる。トナーカートリッジ情報420は、初期化回数情報の一例として、トナーメモリ42がリサイクルのために初期化された回数を示すリサイクル回数429を含んでいる。
以上で挙げられた各種情報は、トナーカートリッジ情報420の一例に過ぎない。画像形成システム100が構築される環境または事情などに応じて、他の情報が追加されてもよいし、上述の各種情報の一部が適宜省略されてもよい。
トナーID421は、トナーカートリッジ4を一意に識別するための識別情報である。一例として、トナーID421は、トナーカートリッジ4に固有のシリアルナンバーである。
容量情報422は、トナーカートリッジ4が収容可能な印刷材の容量を示す情報である。本実施形態では、一例として、トナーカートリッジ4には、4段階の容量が設定され得る。より具体的には、トナーカートリッジ4に設定できる容量は、少ないものから順に、「少容量」、「標準容量」、「大容量」、「超大容量」の4段階であり、容量情報422は、上述のいずれかの容量を示す。
色情報423は、トナーカートリッジ4が収容している印刷材の色を示す情報である。本実施形態では、一例として、トナーカートリッジ4には、「C(シアン)」、「M(マゼンタ)」、「Y(イエロー)」および「BK(ブラック)」の4色がある。色情報423は、上述のいずれかの色を示す。
仕様情報424は、トナーカートリッジ4の仕様を示す情報である。画像形成装置1の本体と同様に、トナーカートリッジ4にも、「EU(欧州)」向け、「US(米国)」向け、「JP(日本)」向けの3つの仕様がある。仕様情報424は、上述のいずれかの仕様を示す。
種別情報425は、トナーカートリッジ4の種別を示す情報である。本実施形態では、トナーカートリッジ4の種別として、少なくとも、「契約」および「市販」の2種類が設定され得る。種別情報425は、上述のいずれかの種別を示す。
契約カートリッジのトナーメモリ42には、種別「契約」を示す種別情報425が記憶される。画像形成装置1は、契約カートリッジを装着している間、契約印刷を実行することができる。例えば、契約カートリッジは、事業者から、画像形成装置1について契約を結んだユーザに対して供給される。
家電量販店または通販サイトなどから購入可能な市販のトナーカートリッジ4のトナーメモリ42には、種別「市販」を示す種別情報425が記憶される。以下では、この種別のトナーカートリッジを、市販カートリッジ(通常消耗品)と称し、契約カートリッジ(契約消耗品)と区別する。市販カートリッジは、契約が締結された画像形成装置1と契約が締結されていない画像形成装置とで使用可能なカートリッジである。
市販カートリッジは、例えば、「純正カートリッジ」、「純正再生カートリッジ」、「第3者再生カートリッジ」のいずれかである。「純正カートリッジ」は、画像形成装置1を製造する第1メーカにより製造され、かつ、一度もリサイクルされていないカートリッジである。「純正再生カートリッジ」は、画像形成装置1を製造する第1メーカにより製造され、かつ、第1メーカの製造工場にてリサイクルされたカートリッジである。「第3者再生カートリッジ」は、画像形成装置1を製造する第1メーカにより製造されたカートリッジ、または、第1メーカと異なるメーカ(例えば、第2メーカ)により製造されたカートリッジであって、かつ、画像形成装置1によってトナーメモリ42に記憶された寿命情報440が初期化されたカートリッジである。なお、画像形成装置1による寿命情報440の初期化は、例えば、ユーザの指示、または、第1メーカが製造したカートリッジのリサイクルを行うことを許可されたメーカの操作者の指示を受け付けることによって実行されてよい。また、画像形成装置1による寿命情報440の初期化は、第1メーカの製造者の指示を受け付けることによって実行されてよい。
本実施形態では、コントローラ61は、トナーメモリ42に記憶されたメーカ情報430を参照することにより、市販カートリッジが、第1メーカによって製造されたカートリッジであるか、または第2メーカによって製造されたカートリッジであるかを判定できる。また、コントローラ61は、トナーメモリ42に記憶された初期化履歴情報431を参照することにより、上述の「純正カートリッジ」、「純正再生カートリッジ」および「第3者再生カートリッジ」のいずれであるかを判定できる。
印刷枚数426は、トナーカートリッジ4が画像形成装置1に装着されてから画像形成装置1において印刷された用紙の枚数を示す情報である。
現像ローラ回転数427は、トナーカートリッジ4が画像形成装置1に装着されてから、印刷の実行に伴って生じたトナーカートリッジ4における現像ローラ41の回転数を示す情報である。
トナー残量428は、トナーカートリッジ4のトナーの残量を示す情報である。トナー残量428は、一例として、満杯から空までの複数の段階に対応する値で構成されていてもよい。例えば、トナー残量428は、「FULL」~「EMPTY」等の文字列であってもよいし、「100%」~「0%」などの数値であってもよいし、文字列と数値を組み合わせた情報であってもよい。
トナー残量428の初期値は、容量情報422に対応する容量の満杯の量に相当する。一例として、使用に伴ってトナーが消費されると、不図示のセンサがトナーカートリッジ4を光学的に計測してもよい。コントローラ61は、上述の計測により得られたトナー残量をトナー残量428としてトナーメモリ42に書き込んでもよい。
他の例では、コントローラ61は、トナーカートリッジ4から吐出されて消費されたトナー消費量を監視し、トナーメモリ42に記憶されている容量情報422と監視していたトナー消費量とに基づいてトナー残量を算出してもよい。コントローラ61は、算出したトナー残量をトナー残量428としてトナーメモリ42に書き込んでもよい。
リサイクル回数429は、トナーカートリッジ4のトナーメモリ42に記憶されている情報の少なくとも一部が初期化された回数(初期化回数)を示す情報である。本実施形態では、トナーメモリ42内の情報の初期化は、リサイクル1回につき1回実行される。したがって、上述のトナーメモリ42における「初期化された回数」は、トナーカートリッジ4のリサイクル回数を意味する。リサイクル回数429が、1未満の値を示している場合、トナーカートリッジ4が1度もリサイクルされていないことを意味する。リサイクル回数429が、1以上の値を示している場合、トナーカートリッジ4がリサイクルカートリッジであることを意味する。
リサイクル回数429としては、操作部64、またはタッチパネルとして機能するディスプレイ65を介して、コントローラ61が受け付けた指示にしたがって初期化された回数を含んでよい。コントローラ61が受け付ける指示は、ユーザ、第1メーカの操作者、および、第2メーカの操作者のいずれによって行われてよい。
コントローラ61は、トナーメモリ42からリサイクル回数429を読み出すことにより、リサイクル回数429を、本体メモリ62に記憶された上限情報625に示される上限回数と比較できる。
また、トナーカートリッジ情報420は、一例として、メーカ情報430および初期化履歴情報431を含んでいる。
メーカ情報430は、トナーカートリッジ4の製造者を示す情報である。例えば、画像形成装置1を製造する第1メーカによってトナーカートリッジ4が製造されている場合、メーカ情報430は、第1メーカを示す第1メーカ情報を示す。第1メーカとは異なる第2メーカによってトナーカートリッジ4が製造されている場合、メーカ情報430は、第2メーカを示す第2メーカ情報を示す。
初期化履歴情報431は、トナーカートリッジ4に関する寿命情報440の初期化の履歴を示す情報である。初期化履歴情報431は、第1メーカによって製造されたトナーカートリッジ4に記憶される情報であってよい。初期化履歴情報431は、寿命情報440が初期化されていないことを示す情報であってよい。または、初期化履歴情報431は、画像形成装置1の製造者により寿命情報440が初期化されたことを示す情報であってよい。または、初期化履歴情報431は、画像形成装置1により寿命情報440が初期化されたことを示す情報であってよい。
(ドラムカートリッジ情報)
図6は、ドラムメモリ22に記憶されているドラムカートリッジ情報220のデータ構造の一例を示す図である。ドラムカートリッジ情報220は、一例として、ドラムID221、仕様情報222、種別情報223、寿命情報230、および、初期化回数情報を含んでいる。
ドラムカートリッジ20のドラムカートリッジ情報220は、寿命情報230の一例として、印刷枚数224およびドラム回転数225などを含んでいる。初期化回数情報は、ドラムカートリッジ20に関する寿命情報230の初期化回数を示す情報である。初期化回数情報は、トナーカートリッジ4と同様に、一例として、リサイクル回数226である。
以上で挙げられた各種情報は、ドラムカートリッジ情報220の一例に過ぎない。画像形成システム100が構築される環境または事情などに応じて、他の情報が追加されてもよいし、上述の各種情報の一部が適宜省略されてもよい。
ドラムID221は、ドラムカートリッジ20を一意に識別するための識別情報である。一例として、ドラムID221は、ドラムカートリッジ20に固有のシリアルナンバーである。
仕様情報222は、ドラムカートリッジ20の仕様を示す情報である。画像形成装置1およびトナーカートリッジ4と同様に、ドラムカートリッジ20にも、「EU(欧州)」向け、「US(米国)」向け、「JP(日本)」向けの3つの仕様がある。仕様情報222は、上述のいずれかの仕様を示す。
種別情報223は、ドラムカートリッジ20の種別を示す情報である。トナーカートリッジ4と同様に、ドラムカートリッジ20にも、種別として、少なくとも、「契約」および「市販」の2種類が設定され得る。種別情報223は、上述のいずれかの種別を示す。
印刷枚数224は、ドラムカートリッジ20が画像形成装置1に装着されてから画像形成装置1において印刷された用紙の枚数を示す情報である。
ドラム回転数225は、ドラムカートリッジ20が画像形成装置1に装着されてから、印刷の実行に伴って生じたドラムカートリッジ20における感光体ドラム21の回転数を示す情報である。
リサイクル回数226は、ドラムカートリッジ20のドラムメモリ22に記憶されている情報の少なくとも一部が初期化された回数(初期化回数)を示す情報である。ドラムメモリ22内の情報の初期化は、リサイクル1回ごとに1回実行される。したがって、上述の、ドラムメモリ22における「初期化された回数」は、そのまま、ドラムカートリッジ20のリサイクル回数を示す。リサイクル回数226が、1未満の値を示している場合、ドラムカートリッジ20が1度もリサイクルされていないことを意味する。リサイクル回数226が、1以上の値を示している場合、ドラムカートリッジ20がリサイクルカートリッジであることを意味する。
リサイクル回数226としては、トナーカートリッジ4と同様、操作部64、またはタッチパネルとして機能するディスプレイ65を介して、コントローラ61が受け付けた指示にしたがって初期化された回数を含んでよい。
コントローラ61は、ドラムメモリ22からリサイクル回数226を読み出すことにより、リサイクル回数226を、本体メモリ62に記憶された上限情報625に示される上限回数と比較できる。
また、ドラムカートリッジ情報220は、一例として、メーカ情報227および初期化履歴情報228を含んでいる。
メーカ情報227は、ドラムカートリッジ20の製造者を示す情報である。トナーカートリッジ4と同様、例えば、第1メーカによって製造されている場合、メーカ情報227は、第1メーカを示す第1メーカ情報を示す。第2メーカによって製造されている場合、メーカ情報227は、第2メーカを示す第2メーカ情報を示す。
初期化履歴情報228は、ドラムカートリッジ20に関する寿命情報の初期化の履歴を示す情報である。初期化履歴情報228は、第1メーカによって製造されたドラムカートリッジ20に記憶される情報であってよい。初期化履歴情報228は、寿命情報230が初期化されていないことを示す情報であってよい。または、初期化履歴情報228は、画像形成装置1の製造者により寿命情報230が初期化されたことを示す情報であってよい。または、初期化履歴情報228は、画像形成装置1により寿命情報230が初期化されたことを示す情報であってよい。
次に、画像形成装置1のコントローラ61が実行する処理の流れについてフローチャートを参照して説明する。コントローラ61が実行する処理は、リサイクル準備フェーズとリサイクル品使用フェーズとに大別できる。リサイクル準備フェーズでは、コントローラ61は、消耗品メモリに記憶されているカートリッジ情報を初期化するために必要な各種の処理を実行する。リサイクル品使用フェーズでは、コントローラ61は、画像形成装置1にリサイクルカートリッジが装着されたときに、リサイクルカートリッジを使用するために必要な各種の処理を実行する。
<リサイクル準備フェーズの処理フロー>
図7は、リサイクル準備フェーズにおいて画像形成装置1によって実行される処理の流れを示すフローチャートである。リサイクル準備フェーズには、ユーザの指示にしたがって消耗品メモリに記憶されているカートリッジ情報を初期化する処理が含まれる。図7に示す一連の処理は、コントローラ61によって実行される。以下では、リサイクル準備フェーズについて、トナーカートリッジ4をリサイクルする場合を例に挙げて説明する。したがって、初期化する処理において、トナーメモリ42を初期化することは、一例に過ぎない。コントローラ61は、ユーザの指示にしたがってドラムメモリ22を初期化する処理を実行することもできる。
ステップS101では、コントローラ61は、ディスプレイ65に待機画面を表示させる。待機画面は、例えば、画像形成装置1が印刷待機中に表示される画面である。待機画面は、例えば、画像形成装置1の電源が投入されたとき、または、スリープ状態から復帰したときなどに表示され得る。待機画面は、さまざまな動作を画像形成装置1に実行させるためのユーザインタフェース部品(以下、UI部品)を含む。UI部品は、例えば、ユーザが操作部64を操作することにより選択することができるソフトウェアボタンとして構成されてもよい。本実施形態では、一例として、待機画面には、トナーメモリ42に記憶されているトナーカートリッジ情報420を初期化することを指示する第1UI部品が含まれている。なお、ステップS101の詳細な処理の流れは、別図を参照しながら後に詳述する。
ステップS102(受付処理、受付ステップ)では、コントローラ61は、トナーカートリッジ情報420の初期化がユーザによって指示されたことを検知する。例えば、コントローラ61は、待機画面中の第1UI部品が選択された状態で、「決定」を意味するハードウェアボタンである操作部64が押されたことを検知してもよい。あるいは、コントローラ61は、タッチパネルとしてディスプレイ65と一体に構成された操作部64を介して、第1UI部品がタッチ操作されたことを検知してもよい。コントローラ61は、上述のようにして、ユーザによって初期化が指示されたことを検知すると、S102のYESからS103に処理を進める。
なお、図示は省略するが、待機画面において、他の動作を指示する他のUI部品が選択された場合には、コントローラ61は、S102のNOから、指示にしたがった動作を実行するステップに進む。
ステップS103(第1表示処理、第1表示ステップ)では、コントローラ61は、ディスプレイ65に初期化選択画面(第1選択画面)を表示させる。初期化選択画面は、トナーカートリッジ情報420、特に、寿命情報440が初期化されると印刷品質が保証されない旨をユーザに説明するための第1警告を含む。さらに、初期化選択画面は、寿命情報440を含むトナーカートリッジ情報420の初期化をするかしないかをユーザに選択させるための第2UI部品を含む。一例として、第2UI部品は、寿命情報440の初期化をユーザが希望することを意味する「初期化する」に対応するボタンと、寿命情報440の初期化をユーザが希望しないことを意味する「初期化しない」に対応するボタンとで構成されている。第2UI部品は、上述のいずれか一方のボタンをユーザが選択できるように構成されている。ユーザの選択操作は、ハードウェアボタンおよびソフトウェアボタンのいずれを介して実施されてもよい。
ステップS104では、コントローラ61は、第2UI部品のうちいずれのボタンが選択されたのかを判定する。コントローラ61は、「初期化する」のボタンが選択されたと判定した場合、S104のYESからS105に処理を進める。コントローラ61は、「初期化しない」のボタンが選択されたと判定した場合、S104のNOに進み、一連の処理を終了する。コントローラ61は、S104のNOからS101に戻って待機画面をディスプレイ65に表示させてもよい。
ユーザが「初期化する」のボタンを選択したということは、ユーザは、第1警告の内容に同意し、その上で、リサイクルのためにトナーカートリッジ情報420を初期化することを希望するということを意味する。本実施形態では、ユーザが第1警告の内容に同意したことにより、トナーカートリッジ情報420の初期化が許可される。
ステップS105では、コントローラ61は、容量選択画面をディスプレイ65に表示させる。容量選択画面は、リサイクル後のトナーカートリッジ4の容量をユーザに選択させるためのUI部品を含む画面である。一例として、ユーザは、容量選択画面を介して、リサイクル後のトナーカートリッジ4の容量を、上述した4段階から選択することができる。
ステップS106では、コントローラ61は、容量選択画面を介してユーザによって容量が選択されることを待機する。
ステップS107では、コントローラ61は、容量の選択を待機しつつ、トナーカートリッジ情報420の初期化をキャンセルする指示を受け付けてもよい。コントローラ61は、容量が選択されないまま、上述のキャンセルする指示を受け付けた場合には、S106のNOからS107のYESに進み、一連の処理を終了する。
コントローラ61は、容量の選択を受け付けた場合、選択された容量を本体メモリ62に一時的に記憶して、S106のYESからS108に処理を進める。
なお、トナーカートリッジ4の容量が固定されており、リサイクルの度に容量を変更することができないトナーカートリッジ4に関しては、ステップS105~S107は省略される。
ステップS108では、コントローラ61は、色選択画面をディスプレイ65に表示させる。色選択画面は、リサイクル後のトナーカートリッジ4に充填するトナーの色をユーザに選択させるためのUI部品を含む画面である。一例として、ユーザは、色選択画面を介して、リサイクル後のトナーカートリッジ4の色を、上述した4色から選択することができる。
ステップS109では、コントローラ61は、色選択画面を介してユーザによって色が選択されることを待機する。
ステップS110では、コントローラ61は、色の選択を待機しつつ、トナーカートリッジ情報420の初期化をキャンセルする指示を受け付けてもよい。コントローラ61は、色が選択されないまま、上述のキャンセルする指示を受け付けた場合には、S109のNOからS110のYESに進み、一連の処理を終了する。
コントローラ61は、色の選択を受け付けた場合、選択された色を本体メモリ62に一時的に記憶して、S109のYESからS111に処理を進める。
なお、トナーカートリッジ4の色が固定されており、リサイクルの度に充填するトナーの色を変更することができないトナーカートリッジ4に関しては、ステップS108~S110は省略される。
また、コントローラ61は、ステップS108~S110を実行した後、ステップS105~S107を実行してもよい。
ステップS111では、コントローラ61は、トナーカートリッジ情報420の初期化が可能か否かをチェックする。具体的には、コントローラ61は、トナーカートリッジ4と通信して、現時点で最新のトナーカートリッジ情報420を読み出し、トナーカートリッジ4がリサイクルの要件を満たしているか否かをチェックする。トナーカートリッジ4がリサイクルの要件を満たしている場合に、トナーカートリッジ情報420の初期化が許可される。なお、ステップS111の詳細な処理の流れは、別図を参照しながら後に詳述する。
ステップS112では、コントローラ61は、上述のステップS111のチェックの過程でエラーが検出されたか否かを判定する。エラーが検出されなかった場合、コントローラ61は、トナーカートリッジ情報420の初期化が可能であると判断して、S112のNOからS113に処理を進める。一方、エラーが検出された場合、コントローラ61は、トナーカートリッジ情報420の初期化はできないと判断して、S112のYESからS115に処理を進める。
ステップS113(初期化処理、初期化ステップ)では、コントローラ61は、トナーメモリ42に記憶されているトナーカートリッジ情報420を初期化する。トナーカートリッジ情報420を初期化する初期化処理には、例えば、寿命情報440(例えば、印刷枚数426および現像ローラ回転数427など)をゼロにすることが含まれていてもよい。さらに、初期化する処理には、寿命情報440(例えば、トナー残量428)を、初期値(具体的には、選択された容量のFULL値)に書き換えることが含まれていてもよい。
コントローラ61は、S113において、上述の初期化処理に加えて、さらに、容量情報422および色情報423をそれぞれ、ユーザによって選択された容量および色に変更する処理を実行してもよい。コントローラ61は、さらに、リサイクル回数429を1つインクリメントする処理(書込処理、書込ステップ)を実行してもよい。なお、ステップS113の詳細な処理の流れは、別図を参照しながら後に詳述する。
ステップS114では、コントローラ61は、上述のステップS113の初期化の過程でエラーが検出されたか否かを判定する。エラーが検出されなかった場合、コントローラ61は、トナーカートリッジ情報420の初期化に成功したと判断して、S114のNOに進み、一連の処理を終了する。コントローラ61は、初期化に成功した後、初期化に成功したことをユーザに通知するための初期化成功画面をディスプレイ65に表示させてもよい。一方、エラーが検出された場合、コントローラ61は、トナーカートリッジ情報420の初期化に失敗したと判断して、S114のYESからS115に処理を進める。
ステップS115では、コントローラ61は、トナーカートリッジ情報420が初期化されていないことをユーザに通知するためのエラー画面をディスプレイ65に表示させる。コントローラ61は、S112のYESを契機に表示させる第1エラー画面と、S114のYESを契機に表示させる第2エラー画面とで、表示内容を異ならせてもよい。例えば、第1エラー画面には、トナーカートリッジ4がリサイクルの要件を満たさないために初期化ができない旨のメッセージが含まれていてもよい。また、例えば、第2エラー画面には、トナーメモリ42に対する書き込み動作が正常に終了しなかったことを通知するメッセージ、および、トナーカートリッジ4の装着状況を確認するように促すメッセージが含まれていてもよい。
(待機画面を表示する処理)
図8は、図7に示すステップS101に対応する、待機画面を表示する処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS201では、コントローラ61は、待機画面を表示する処理のトリガとなるイベント、例えば、電源が投入されたことなどを検知する。コントローラ61は、トリガを検知すると、S201のYESからS202に処理を進める。
ステップS202では、コントローラ61は、本体メモリ62に記憶されているモード情報623を読み出す。モード情報623は、画像形成装置1が契約モードであるか非契約モードであるかを示す情報であり、モード情報623によって、画像形成装置1が契約機であるか否かが判明する。
ステップS203では、コントローラ61は、モード情報623が契約モードを示しているか、非契約モードを示しているかを判定する。モード情報623が非契約モードを示している場合、すなわち、画像形成装置1が契約機でない場合、コントローラ61は、S203のYESからS204に処理を進める。モード情報623が契約モードを示している場合、すなわち、画像形成装置1が契約機である場合、コントローラ61は、S203のNOからS205に処理を進める。
ステップS204では、コントローラ61は、契約機でない画像形成装置1を用いて、カートリッジ情報を初期化できるように、待機画面をディスプレイ65に表示させる。具体的には、コントローラ61は、カートリッジ情報を初期化することを指示するメニューボタン、例えば、トナーカートリッジ情報420を初期化することを指示する第1UI部品が選択できるように表示されている待機画面をディスプレイ65に表示させる。
ステップS205では、コントローラ61は、契約機である画像形成装置1を用いて、カートリッジ情報が初期化できないように、待機画面をディスプレイ65に表示させる。具体的には、コントローラ61は、カートリッジ情報を初期化することを指示するメニューボタンが表示されていない、または、選択できないように表示されている待機画面をディスプレイ65に表示させる。すなわち、契約機においては、コントローラ61は、初期化の指示を受け付けないように構成されている。
以上の方法によれば、契約機でない画像形成装置1において、消耗品メモリの初期化を簡易に実施することが可能となり、リサイクルの促進に貢献することができる。一方で、契約機においては、契約カートリッジとしてリサイクルカートリッジが活用されることを防止する。これにより、契約が締結された画像形成装置1において印刷品質が保証されない事態を回避することができる。すなわち、印刷品質が保証されているという、サブスクリプションサービスの付加価値が損なわれない。
(初期化が可能か否かをチェックする処理)
図9は、図7に示すステップS111に対応する、初期化が可能か否かをチェックする処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS301では、コントローラ61は、消耗品メモリ、例えば、トナーメモリ42との通信を試みる。コントローラ61は、トナーメモリ42と通信ができない、例えば、トナーメモリ42の情報を読み出せないと判断した場合、S301のNOからS302へ処理を進める。コントローラ61は、トナーメモリ42との通信が可能であると判断した場合、S301のYESからS303へ処理を進める。
ステップS302では、コントローラ61は、エラーを出力し、初期化を許可しない。
ステップS303では、コントローラ61は、トナーカートリッジ4の認証を行う。トナーカートリッジ4の認証方法は特に限定されない。例えば、トナーカートリッジ4の型番が画像形成装置1の型番に対応している型番である場合、コントローラ61は、トナーカートリッジ4の認証に成功したと判定してよい。一方、トナーカートリッジ4の型番が画像形成装置1の型番に対応していない型番である場合、コントローラ61は、トナーカートリッジ4の認証に失敗したと判定してよい。
コントローラ61は、トナーカートリッジ4を認証できた場合には、S303のYESからS304へ処理を進める。一方、コントローラ61は、トナーカートリッジ4を認証できなかった場合には、S303のNOからS302へ処理を進める。他の例では、コントローラ61は、S303の処理を省略してもよい。
ステップS304では、コントローラ61は、トナーメモリ42から仕様情報424を読み出す。
ステップS305では、コントローラ61は、読み出した仕様情報424が、本体メモリ62に記憶されている画像形成装置1の仕様情報628と一致するか否かを判定する。コントローラ61は、2つの仕様情報が一致する場合には、S305のYESからS306へ処理を進める。一方、コントローラ61は、2つの仕様情報が一致しない場合には、S305のNOからS302へ処理を進める。他の例では、コントローラ61は、S304およびS305の処理を省略してもよい。
ステップS306では、コントローラ61は、トナーメモリ42から種別情報425を読み出す。
ステップS307では、コントローラ61は、読み出した種別情報425が、種別「契約」を示すか、種別「市販」を示すかを判定する。コントローラ61は、種別情報425が種別「契約」を示す場合、S307のYESからS308に処理を進める。コントローラ61は、種別情報425が「市販」を示す場合、S307のNOからS312に処理を進める。
ステップS308(第3表示処理、第3表示ステップ)では、コントローラ61は、ユーザが、契約カートリッジであるトナーカートリッジ4が、市販カートリッジとしてリサイクルされることに同意したか否かを判定する。
一例として、コントローラ61は、ディスプレイ65に、契約カートリッジに関する初期化選択画面(第3選択画面)を表示させる。初期化選択画面は、契約カートリッジのトナーカートリッジ情報420、特に、寿命情報440が初期化されると、その後契約カートリッジが市販カートリッジとして認識される旨をユーザに説明するための第3警告を含む。さらに、初期化選択画面は、寿命情報440を含むトナーカートリッジ情報420の初期化をするかしないかをユーザに選択させるための第2UI部品を含む。上述したとおり、第2UI部品は、寿命情報440の初期化をユーザが希望することを意味する「初期化する」に対応するボタンと、寿命情報440の初期化をユーザが希望しないことを意味する「初期化しない」に対応するボタンとで構成されている。第2UI部品は、上述のいずれか一方のボタンをユーザが選択できるように構成されている。ユーザの選択操作は、ハードウェアボタンおよびソフトウェアボタンのいずれを介して実施されてもよい。
上述の例では、コントローラ61は、「初期化する」に対応するボタンが選択された場合に、ユーザが、契約カートリッジが市販カートリッジとしてリサイクルされることに同意したと判定する。この場合、コントローラ61は、S308のYESからS309に処理を進める。
一方、コントローラ61は、「初期化しない」に対応するボタンが選択された場合に、ユーザが、同意しなかったと判定する。この場合、コントローラ61は、S308のNOからS302に処理を進める。
ステップS312では、コントローラ61は、トナーメモリ42からメーカ情報430を読み出す。
ステップS313では、コントローラ61は、読み出したメーカ情報430に基づき、本体メモリ62に記憶されている上限情報625に含まれる上限回数のうち、何れの上限回数を用いるかを決定する。なお、ステップS312の詳細な処理の流れは、別図を参照しながら後に詳述する。
ステップS309では、コントローラ61は、トナーメモリ42からリサイクル回数429を読み出す。
ステップS310では、コントローラ61は、読み出したリサイクル回数429(初期化回数)と、ステップS312で決定した上限回数とを比較する。つまり、コントローラ61は、リサイクル回数429が、ステップS312で決定した上限回数に達しているか否かをチェックする。換言すれば、コントローラ61は、リサイクル回数429が、ステップS312で決定した上限回数より小さいかを判定する第2判定処理を実行する。ステップS310は、画像形成装置1が第2判定処理を実行する第2判定ステップの一例である。
リサイクル回数429が上限回数以上である場合、コントローラ61は、S310のYESからS302へ処理を進める。すなわち、リサイクルの上限回数を超過して、トナーカートリッジ情報420を初期化することは禁止される。一方、リサイクル回数429が上限回数未満である場合、コントローラ61は、S310のNOからS311へ処理を進める。
ステップS311では、コントローラ61は、トナーカートリッジ4がリサイクルの要件を満たしていると判断し、トナーカートリッジ情報420を初期化することを許可する許可処理を実行する。ステップS311は、画像形成装置1が許可処理を実行する許可ステップの一例である。
(上限回数を決定する処理)
図13に基づき、上限回数を決定する決定方法について説明する。図13は、図9に示すS313に対応する、上限回数を決定する処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS701では、コントローラ61は、図9のS312で読み出したメーカ情報430に基づき、トナーカートリッジ4の製造者を判定する第1判定処理を実行する。ステップS701は、画像形成装置1が第1判定処理を実行する第1判定ステップの一例である。図9に示すように、コントローラ61は、種別情報425が「市販」を示す情報である場合に、ステップS312およびS313の処理を実行する。すなわち、コントローラ61は、種別情報425が「市販」を示す情報である場合に、ステップS701に示す第1判定処理を実行する。これにより、コントローラ61は、トナーカートリッジ4が市販カートリッジとして取り扱うことができる場合のみ、上限回数を決定できる。
本実施形態では、コントローラ61は、メーカ情報430が、第1メーカ情報であるかを判定する。コントローラ61は、メーカ情報430が第1メーカ情報ではないと判定した場合、コントローラ61は、ステップS701のNOからステップS702へ処理を進める。
ステップS702では、コントローラ61は、メーカ情報430が第2メーカ情報であると判定する。つまり、コントローラ61は、本体筐体10に装着されたトナーカートリッジ4が、純正カートリッジ、純正再生カートリッジおよび第3者再生カートリッジ以外のカートリッジ(その他のカートリッジ)であると判定する。そのため、ステップS703において、コントローラ61は、本体メモリ62に記憶されている第4回数625Sを読み出す。つまり、コントローラ61は、第4回数625Sを、図9に示すステップS310で用いる上限回数として決定する。コントローラ61は、ステップS703の処理後、図9に示すステップS309の処理を実行する。
一方、コントローラ61は、メーカ情報430が第1メーカ情報であると判定した場合、コントローラ61は、ステップS702のYESからステップS704へ処理を進める。ステップS704では、コントローラ61は、トナーメモリ42に記憶されている初期化履歴情報431を読み出す。コントローラ61は、読み出した初期化履歴情報431に基づき、図9に示すステップS310で用いる上限回数として決定する。そのため、コントローラ61は、トナーカートリッジ4の初期化の履歴にしたがって、上限回数を決定できる。
ステップS705では、コントローラ61は、読み出した初期化履歴情報431がどのような情報であるかを判定する。これにより、コントローラ61は、初期化履歴情報431が示す情報に応じて、上限回数を決定できる。
コントローラ61は、読み出した初期化履歴情報431が、寿命情報440が初期化されていないことを示していると判定した場合、ステップS705からステップS706へ処理を進める。ステップS706では、コントローラ61は、本体筐体10に装着されたトナーカートリッジ4が純正カートリッジであると判定する。そのため、ステップS707では、コントローラ61は、本体メモリ62に記憶されている第1回数625Pを読み出す。つまり、コントローラ61は、第1回数625Pを、図9に示すステップS310で用いる上限回数として決定する。
コントローラ61は、読み出した初期化履歴情報431が、画像形成装置1の製造者により寿命情報440が初期化されたことを示していると判定した場合、ステップS705からステップS708へ処理を進める。ステップS708では、コントローラ61は、本体筐体10に装着されたトナーカートリッジ4が純正再生カートリッジであると判定する。そのため、ステップS709では、コントローラ61は、本体メモリ62に記憶されている第2回数625Qを読み出す。つまり、コントローラ61は、第2回数625Qを、図9に示すステップS310で用いる上限回数として決定する。
コントローラ61は、読み出した初期化履歴情報431が、画像形成装置1により寿命情報440が初期化されたことを示していると判定した場合、ステップS705からステップS710へ処理を進める。ステップS710では、コントローラ61は、本体筐体10に装着されたトナーカートリッジ4が第3者再生カートリッジであると判定する。そのため、ステップS711では、コントローラ61は、本体メモリ62に記憶されている第3回数625Rを読み出す。つまり、コントローラ61は、第3回数625Rを、図9に示すステップS310で用いる上限回数として決定する。
コントローラ61は、ステップS707、ステップS709およびステップS711の処理後、図9に示すステップS309の処理を実行する。
なお、コントローラ61は、図9に示すステップS308のYESを経由した場合、コントローラ61は、トナーメモリ42からメーカ情報430として第1メーカ情報を読み出すことができるが、初期化履歴情報431を読み出すことができない。コントローラ61は、メーカ情報430として第1メーカ情報を読み出し、かつ初期化履歴情報431を読み出せなかった場合、第1回数625Pを上限回数として決定してもよい。
以上のように、ステップS703、ステップS707、ステップS709およびステップS711では、コントローラ61は、ステップS701において判定したトナーカートリッジ4の製造者に応じて、上限回数を決定する決定処理を実行する。ステップS703、ステップS707、ステップS709およびステップS711は、画像形成装置1が決定処理を実行する決定ステップの一例である。コントローラ61は、決定処理を実行することにより、トナーメモリ42に記憶された寿命情報440をリセットする回数を制限することが可能となる。また本実施形態では、コントローラ61は、第1メーカ情報および第2メーカ情報の何れであるかに応じて、上限回数を決定する。そのため、コントローラ61は、トナーメモリ42の製造者が第1メーカであるか第2メーカであるかに応じて、上限回数を決定できる。
図9に示すステップS310において、コントローラ61は、リサイクル回数429が、決定処理で決定した上限回数未満である場合、コントローラ61は、ステップS311において寿命情報440の初期化を許可する。本実施形態では、上述したように、第4回数625Sは、第1回数625P、第2回数625Qおよび第3回数625Rのいずれよりも小さい。そのため、トナーカートリッジ4がその他のカートリッジである場合、トナーカートリッジ4が純正カートリッジ、純正再生カートリッジまたは第3者再生カートリッジである場合と比べ、コントローラ61は、より小さいリサイクル回数429で、寿命情報440の初期化を禁止できる。
純正カートリッジ、純正再生カートリッジおよび第3者再生カートリッジは、画像形成装置1を製造する第1メーカにより製造またはリサイクルされる。または、純正カートリッジ、純正再生カートリッジおよび第3者再生カートリッジは、第1メーカが製造したカートリッジのリサイクルを行うことを許可されたメーカによりリサイクルされる。一方、その他のカートリッジは、第1メーカとは異なる第2メーカによって製造またはリサイクルされる。そのため、その他のカートリッジの部品およびトナーは、純正カートリッジ、純正再生カートリッジおよび第3者再生カートリッジの部品およびトナーよりも品質が劣る虞がある。また、リサイクル回数429が増加するにしたがって、トナーカートリッジ4の部品およびトナーの品質は劣化する。
第4回数625Sを第1回数625P、第2回数625Qおよび第3回数625Rよりも小さく設定しておき、コントローラ61がより小さいリサイクル回数429で寿命情報440の初期化を禁止することにより、印刷品質が低下するリスクを低減できる。また、トナー漏れによる画像形成装置1が故障するリスクを低減できる。
また、上述したように、第2回数625Qは、第1回数625Pよりも小さい。そのため、トナーカートリッジ4が純正再生カートリッジである場合、トナーカートリッジ4が純正カートリッジである場合と比べ、コントローラ61は、より小さいリサイクル回数429で、寿命情報440の初期化を禁止できる。
リサイクル回数429が増加するにしたがって、トナーカートリッジ4の部品およびトナーの品質は劣化する。第2回数625Qを第1回数625Pよりも小さく設定しておき、コントローラ61がより小さいリサイクル回数429で寿命情報440の初期化を禁止することにより、印刷品質が低下するリスクを低減できる。また、トナー漏れによる画像形成装置1が故障するリスクを低減できる。
また、上述したように、第3回数625Rは、第2回数625Qよりも小さい。そのため、トナーカートリッジ4が第3者再生カートリッジである場合、トナーカートリッジ4が純正再生カートリッジである場合と比べ、コントローラ61は、より小さいリサイクル回数429で、寿命情報440の初期化を禁止できる。
純正カートリッジは、第1メーカにより部品の交換またはトナーの充填が行われる一方、第3者再生カートリッジは、第1メーカが製造したカートリッジのリサイクルを行うことを許可されたメーカにより部品の交換またはトナーの充填が行われる。そのため、第3者再生カートリッジの部品およびトナーは、純正再生カートリッジの部品およびトナーよりも品質が劣る虞がある。また、リサイクル回数429が増加するにしたがって、トナーカートリッジ4の部品およびトナーの品質は劣化する。
第3回数625Rを第2回数625Qよりも小さく設定しておき、コントローラ61がより小さいリサイクル回数429で寿命情報440の初期化を禁止することにより、印刷品質が低下するリスクを低減できる。また、トナー漏れによる画像形成装置1が故障するリスクを低減できる。
なお、市場におけるトナーカートリッジ4の流れによって、トナーカートリッジ4が純正カートリッジ、純正再生カートリッジおよび第3者再生カートリッジの何れであるかが変更され得る。例えば、純正カートリッジに対して第1メーカによって部品の交換またはトナーの充填がなされた場合、純正カートリッジは純正再生カートリッジとなる。また例えば、純正カートリッジまたは純正再生カートリッジに対して、第1メーカが製造したカートリッジのリサイクルを行うことを許可されたメーカによって部品の交換またはトナーの充填がなされた場合、純正カートリッジまたは純正再生カートリッジは第3者再生カートリッジとなる。また例えば、第1メーカにより製造されている第3者再生カートリッジに対して、第1メーカによって部品の交換またはトナーの充填がなされた場合、第3者再生カートリッジは純正再生カートリッジとなる。そして、純正再生カートリッジの寿命情報440は、例えば画像形成装置1の製造者により初期化される。第3者再生カートリッジの寿命情報440は、例えば画像形成装置1により初期化される。
本実施形態では、トナーメモリ42に初期化履歴情報431が記憶されている。そのため、市場におけるトナーカートリッジ4の流れによって、トナーカートリッジ4の状態が変更された場合であっても、コントローラ61は、トナーカートリッジ4の状態に応じて、上限回数を決定できる。
(カートリッジ情報を初期化する処理)
図10は、図7に示すステップS113に対応する、初期化する処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS401(初期化処理、初期化ステップ)では、コントローラ61は、トナーメモリ42に記憶されている印刷枚数426を初期化する。具体的には、コントローラ61は、所定の枚数までカウントアップされた印刷枚数426をゼロにする。初期化の対象がドラムメモリ22である場合には、コントローラ61は、ドラムメモリ22に記憶されている印刷枚数224をゼロにする。
ステップS402(初期化処理、初期化ステップ)では、コントローラ61は、トナーメモリ42に記憶されている現像ローラ回転数427を初期化する。具体的には、コントローラ61は、所定の回転数までカウントアップされた現像ローラ回転数427をゼロにする。初期化の対象がドラムメモリ22である場合には、コントローラ61は、ドラムメモリ22に記憶されているドラム回転数225をゼロにする。
ステップS403(初期化処理、初期化ステップ)では、コントローラ61は、トナーメモリ42に記憶されているトナー残量428を初期化する。具体的には、コントローラ61は、トナーの消費に伴って値が減らされたトナー残量428を、初期値に戻す。すなわち、コントローラ61は、トナー残量428を、図7のステップS106において選択された容量のFULL値(カートリッジの容量を示す値)に戻す。それぞれの容量に対応するFULL値は、本体メモリ62に予め記憶されていてもよいし、トナーメモリ42に予め記憶されていてもよい。
ステップS404では、コントローラ61は、トナーメモリ42に記憶されている容量情報422を変更する。具体的には、コントローラ61は、図7のステップS106において選択された容量を示すように容量情報422を書き換える。
ステップS405では、コントローラ61は、トナーメモリ42に記憶されている色情報423を変更する。具体的には、コントローラ61は、図7のステップS109において選択された色を示すように色情報423を書き換える。
なお、初期化の対象がドラムメモリ22である場合には、S403~S405は省略される。
ステップS406(変更処理、変更ステップ)では、コントローラ61は、トナーメモリ42に記憶されている種別情報425を変更する。具体的には、コントローラ61は、トナーカートリッジ4がリサイクル後に契約カートリッジではなく市販カートリッジとして認識されるように、種別情報425を「契約」から「市販」へと変更する。初期化の対象がドラムメモリ22である場合には、コントローラ61は、ドラムメモリ22に記憶されている種別情報223を変更する。
なお、コントローラ61は、図9に示すチェックする処理において、ステップS308のYESを経由した場合に、上述のステップS406の処理を実行する。ステップS308のYESを経由していない場合には、S406は省略される。
ステップS410では、コントローラ61は、トナーメモリ42に記憶されている初期化履歴情報431を更新する更新処理を実行する。ステップS410は、画像形成装置1が更新処理を実行する更新ステップの一例である。コントローラ61は、初期化の対象がドラムメモリ22である場合には、初期化履歴情報228を更新する。これにより、次回、寿命情報440または230の初期化が実行されるときに、コントローラ61は、最新の初期化履歴情報431または228を用いて、上限回数を決定できる。
ステップS410では、コントローラ61は、操作部64、またはタッチパネルとして機能するディスプレイ65を介して受け付けた指示にしたがって、初期化履歴情報431または228を更新する。コントローラ61が受け付ける指示は、例えば、ユーザ、または、第1メーカが製造したカートリッジのリサイクルを行うことを許可されたメーカの操作者によって行われる。ステップS410では、コントローラ61は、初期化履歴情報431または228を、画像形成装置1により寿命情報440または230が初期化されたことを示すものとして更新する。
ステップS407(書込処理、書込ステップ)では、コントローラ61は、トナーメモリ42に記憶されているリサイクル回数429を1つインクリメントする。初期化の対象がドラムメモリ22である場合には、コントローラ61は、ドラムメモリ22に記憶されているリサイクル回数226を1つインクリメントする。
ステップS408では、コントローラ61は、トナーメモリ42からの読み出し動作およびトナーメモリ42への書き込み動作に成功したか否かを判定する。すべての読み出し動作および書き込み動作に成功した場合、コントローラ61は、S408のYESに進み、一連の初期化する処理を終了する。一方、上述のいずれかのステップで読み出し動作または書き込み動作に失敗した場合には、コントローラ61は、S408のNOからS409へ処理を進める。
ステップS409では、コントローラ61は、トナーカートリッジ情報420を初期化することができなかったために、エラーを出力する。
<リサイクル品使用フェーズの処理フロー>
図11は、リサイクル品使用フェーズにおいて画像形成装置1によって実行される処理の流れを示すフローチャートである。図11に示す一連の処理は、コントローラ61によって実行される。以下では、一例として、リサイクルされたトナーカートリッジ4を使用する場合について説明する。コントローラ61は、電源がオンされたことを検知し、且つ、カバー11が閉まっていることを検知した場合、または、カバー11が開いている状態から閉まった状態へ変化したことを検知した場合に、図11に示す処理を実行する。
ステップS501(読出処理、読出ステップ)では、コントローラ61は、コネクタ102を介して電気的に接続されたトナーカートリッジ4のトナーメモリ42からトナーカートリッジ情報420を読み出す。なお、ステップS501の詳細な処理の流れは、別図を参照しながら後に詳述する。
ステップS502(検出処理、検出ステップ)では、コントローラ61は、S501で読み出したリサイクル回数429が、ゼロより大きいか否かを判定する。リサイクル回数429が、ゼロよりも大きい場合、例えば、1回以上である場合、コントローラ61は、画像形成装置1に装着されているトナーカートリッジ4がリサイクルカートリッジであることを検出する。そして、コントローラ61は、S502のYESからS503へ処理を進める。リサイクル回数429が、1回未満である場合、例えば、ゼロ以下である場合、コントローラ61は、画像形成装置1に装着されているトナーカートリッジ4はリサイクルカートリッジでないと判断し、S502のNOからS506へ処理を進める。
ステップS503(第2表示処理、第2表示ステップ)では、コントローラ61は、ディスプレイ65に使用選択画面(第2選択画面)を表示させる。使用選択画面は、リサイクルカートリッジを消耗品として使用すると印刷品質が保証されない旨をユーザに説明するための第2警告を含む。さらに、使用選択画面は、リサイクルカートリッジを印刷に使用するかしないかをユーザに選択させるための第3UI部品を含む。一例として、第3UI部品は、リサイクルカートリッジの使用をユーザが希望することを意味する「使用する」に対応するボタンと、リサイクルカートリッジの使用をユーザが希望しないことを意味する「使用しない」に対応するボタンとで構成されている。第3UI部品は、上述のいずれか一方のボタンをユーザが選択できるように構成されている。ユーザの選択操作は、ハードウェアボタンおよびソフトウェアボタンのいずれを介して実施されてもよい。
ステップS504では、コントローラ61は、第3UI部品のうちのいずれのボタンが選択されたのかを判定する。コントローラ61は、「使用する」のボタンが選択されたと判定した場合、S504のYESからS505に処理を進める。コントローラ61は、「使用しない」のボタンが選択されたと判定した場合、S504のNOからS507に処理を進める。
ユーザが「使用する」のボタンを選択したということは、ユーザは、第2警告の内容に同意し、その上で、リサイクルカートリッジを使用して印刷することを希望するということを意味する。本実施形態では、ユーザが第2警告の内容に同意したことにより、コントローラ61は、ステップS504(許可処理、許可ステップ)において、トナーカートリッジ4を使用した印刷を許可する。
ステップS505(記憶処理、記憶ステップ)では、コントローラ61は、画像形成装置1においてリサイクルカートリッジであるトナーカートリッジ4が使用されたことを示す使用履歴情報624を本体メモリ62に記憶する。使用履歴情報624がすでに本体メモリ62に記憶されている場合には、コントローラ61は、使用履歴情報624を更新してもよい。
ステップS506では、コントローラ61は、画像形成装置1の印刷機構の各部を起動して、印刷がいつでもすぐに実行できる状態に画像形成装置1を移行させる。
ステップS507では、コントローラ61は、エラー画面をディスプレイ65に表示させる。S507で表示されるエラー画面には、エラーの理由およびエラーの解消法などが示されていてもよい。例えば、エラー画面は、エラーの理由として、ユーザが使用することを了承していないリサイクルカートリッジが装着されている旨のメッセージを含んでいてもよい。一例として、上述のエラーは、電源を一度切って入れなおすか、または、カバー11を再度開閉することにより解消されるものとする。エラー画面は、上述したエラーの解消法を説明するメッセージを含んでいてもよい。
ステップS502~S505およびS507の各処理は、画像形成装置1の本体電源が投入される度に、または、カバー11の開閉が検知される度に実行されてもよい。
他の例では、ステップS502~S505およびS507の各処理は、リサイクルカートリッジが最初に装着されたときに1度だけ実行されてもよい。それ以降、ステップS502~S505およびS507の各処理は、上述のリサイクルカートリッジが抜き取られずに装着され続けている間は、適宜省略されてもよい。例えば、コントローラ61は、本体メモリ62に記憶されている使用履歴情報624を参照することにより、装着されているリサイクルカートリッジがすでにユーザによって了承されているリサイクルカートリッジであるか否かを判断することができる。コントローラ61は、装着されているリサイクルカートリッジのトナーIDが使用履歴情報624に含まれている場合、このリサイクルカートリッジは、すでにユーザの了承が得られていると判断することができる。そして、コントローラ61は、上述のリサイクルカートリッジについて、ステップS502~S505およびS507の各処理を省略することができる。
(カートリッジ情報を読み出す処理)
図12は、図11に示すS501に対応する、カートリッジ情報を読み出す処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS601(読出処理、読出ステップ)では、コントローラ61は、トナーメモリ42からリサイクル回数429を読み出す。リサイクルカートリッジがドラムカートリッジ20である場合、コントローラ61は、ドラムメモリ22からリサイクル回数226を読み出す。
ステップS602では、コントローラ61は、トナーメモリ42から印刷枚数426を読み出す。リサイクルカートリッジがドラムカートリッジ20である場合、コントローラ61は、ドラムメモリ22から印刷枚数224を読み出す。
ステップS603では、コントローラ61は、トナーメモリ42から現像ローラ回転数427を読み出す。リサイクルカートリッジがドラムカートリッジ20である場合、コントローラ61は、ドラムメモリ22からドラム回転数225を読み出す。
ステップS604では、コントローラ61は、トナーメモリ42からトナー残量428を読み出す。リサイクルカートリッジがドラムカートリッジ20である場合、S604は省略される。
なお、コントローラ61は、上述のS601~S604の各ステップを任意の順序を実行することができる。また、コントローラ61は、必要に応じて、トナーID421を読み出すステップを実行してもよい。
(変形例1)
実施形態1の現像ローラ41は、実施形態1で説明した機能を実現できるのであれば、トナーカートリッジ4に設けられていてもよいし、ドラムカートリッジ20に設けられていてもよい。また、実施形態1では、トナーカートリッジ4はドラムカートリッジ20に取り付けられた状態で、ドラムカートリッジ20とともにカートリッジ保持部13の開口部分に挿入されることとした。すなわち、実施形態1では、トナーカートリッジ4とドラムカートリッジ20は別個のカートリッジであった。しかしながら、トナーカートリッジ4とドラムカートリッジ20は1個のカートリッジとして一体に構成されていてもよい。
(変形例2)
画像形成装置1は、インクジェットプリンタであってもよい。画像形成装置1がインクジェットプリンタである場合、画像形成装置1のカートリッジ保持部13には、実施形態1において説明したドラムカートリッジ20およびトナーカートリッジ4ではなく、インクカートリッジが装着される。なお、画像形成装置1に装着されるインクカートリッジの個数は、特に限定されない。例えば、画像形成装置1には、シアン、マゼンタ、イエロー、およびブラックの4色それぞれに対応する、合計4個のインクカートリッジが装着されてもよいし、ブラック1色に対応するインクカートリッジのみが装着されてもよい。
インクカートリッジは、印刷材であるインクが充填されたカートリッジ筐体と、インクカートリッジ情報が記憶されているインクメモリと、を含む。インクカートリッジ情報は、例えば、インクIDと、容量情報と、色情報と、仕様情報と、種別情報と、印刷枚数(寿命情報)と、インク残量(寿命情報)と、リサイクル回数と、を含む。
インクIDはインクカートリッジの識別情報であり、実施形態1のトナーID421に代えてインクカートリッジ情報に含まれる情報である。インク残量はインクカートリッジ内のインクの残量を示す情報であり、実施形態1のトナー残量428に代えてインクカートリッジ情報に含まれる情報である。容量情報、色情報、仕様情報、種別情報、印刷枚数、および、リサイクル回数はそれぞれ、実施形態1のトナーカートリッジ情報420における同名の情報に相当する情報であり、トナーカートリッジ情報420における「トナー」が「インク」に、「トナーカートリッジ」が「インクカートリッジ」に置き換わったものである。
なお、インクカートリッジのカートリッジ筐体には、インクを撹拌するためのアジテータが備えられていてもよい。アジテータは、インクカートリッジが画像形成装置1に装着された状態のとき、コントローラ61からの指示に応じて動作する。
画像形成装置1がインクジェットプリンタである場合でも、実施形態1で説明した各フローチャートに示される各処理の流れは同様である。具体的には、画像形成装置1がインクジェットプリンタである場合、実施形態1の「トナーカートリッジ4」、「トナーメモリ42」、「トナーカートリッジ情報420」をそれぞれ、インクカートリッジ、インクメモリ、およびインクカートリッジ情報に読み替えればよい。また、実施形態1のトナーカートリッジ情報420に含まれる各種情報はそれぞれ、インクカートリッジ情報において相当する情報に読み替えればよい。なお、現像ローラ回転数427はインクカートリッジ情報に含まれないため、本変形例の場合、画像形成装置1は、現像ローラ回転数427に係る各種処理は省いてもよい。本変形例の画像形成装置1は実施形態1の画像形成装置1と同様の効果を奏する。
(変形例3)
画像形成装置1の印刷機材は紙に限られない。例えば、印刷基材はテープであってもよい。印刷基材がテープである場合、画像形成装置1にはテープを供給するテープカセットが装着される。画像形成装置1は、テープカセットから搬送されるテープに対し印刷を行う。なお、この場合、画像形成装置1はレーザープリンタであってもよいし、インクジェットプリンタであってもよい。
(変形例4)
また、画像形成装置1は、スキャナまたはファクシミリなどの他の機能を併せて備えるMFP(Multi Function Printer)であってもよい。画像形成装置1がMFPである場合でも、画像形成装置1は、実施形態1で説明した各種処理を実施形態1の画像形成装置1と同様に実行してよい。本変形例の画像形成装置1は実施形態1の画像形成装置1と同様の効果を奏する。
〔ソフトウェアによる実現例〕
画像形成装置1の機能は、画像形成装置1としてコンピュータを機能させるためのプログラムであって、画像形成装置1の各制御ブロック(特にコントローラ61)としてコンピュータを機能させるためのプログラムにより実現することができる。
この場合、画像形成装置1は、上述のプログラムを実行するためのハードウェアとして、少なくとも1つの制御装置(例えばプロセッサ)と少なくとも1つの記憶装置(例えばメモリ)を有するコンピュータを備えている。上述の制御装置と記憶装置とにより上述のプログラムを実行することにより、上述の各実施形態で説明した各機能が実現される。
プログラムは、一時的ではなく、コンピュータ読み取り可能な、1または複数の記録媒体に記録されていてもよい。上述の記録媒体は、画像形成装置1が備えていてもよいし、備えていなくてもよい。後者の場合、プログラムは、有線または無線の任意の伝送媒体を介して画像形成装置1に供給されてもよい。
また、上述の制御ブロックの機能の一部または全部は、論理回路により実現することも可能である。例えば、上述の制御ブロックとして機能する論理回路が形成された集積回路も本開示の範疇に含まれる。この他にも、例えば量子コンピュータにより上述の制御ブロックの機能を実現することも可能である。
また、上述の実施形態で説明した各処理は、AI(Artificial Intelligence:人工知能)に実行させてもよい。この場合、AIは上述の制御装置で動作するものであってもよいし、他の装置(例えばエッジコンピュータまたはクラウドサーバ等)で動作するものであってもよい。
本開示は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本開示の技術的範囲に含まれる。