JP7782525B2 - 電池、その製造方法、及び金属端子用接着性フィルム付き金属端子、当該金属端子用接着性フィルムの巻取体 - Google Patents
電池、その製造方法、及び金属端子用接着性フィルム付き金属端子、当該金属端子用接着性フィルムの巻取体Info
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Description
前記金属端子と前記包装材料との間に、金属端子用接着性フィルムが配置されており、
前記金属端子用接着性フィルムは、第1ポリオレフィン層、ポリエチレンナフタレートを含む基材フィルム、及び第2ポリオレフィン層をこの順に備えており、
前記第1ポリオレフィン層及び前記第2ポリオレフィン層のうち少なくとも一方が、酸変性ポリオレフィンを含んでおり、
下記の方法で測定される、Ymax方向と、前記金属端子が前記包装材料の外側に伸びる方向とがなす角θが、45°以上135°以下である、電池。
金属端子用接着性フィルムのYmax方向の測定方法は、フーリエ変換赤外分光法の1回反射ATR法の偏光測定により、前記基材フィルムの表面について、厚み方向とは垂直方向に、0°から170°まで10°刻みで18方向の赤外吸収スペクトルを取得した場合に、前記18方向それぞれにおいて、当該赤外吸収スペクトルの765cm-1における吸収ピーク強度Y765を、1181cm-1における吸収ピーク強度Y1181で除して値Yを算出し、各値Yのうちの最大値Ymaxが得られる方向をYmax方向とする。
項1. 少なくとも、正極、負極、及び電解質を備えた電池素子と、当該電池素子を封止する包装材料と、前記正極及び前記負極のそれぞれに電気的に接続され、前記包装材料の外側に伸びる金属端子とを備える電池であって、
前記金属端子と前記包装材料との間に、金属端子用接着性フィルムが配置されており、
前記金属端子用接着性フィルムは、第1ポリオレフィン層、ポリエチレンナフタレートを含む基材フィルム、及び第2ポリオレフィン層をこの順に備えており、
前記第1ポリオレフィン層及び前記第2ポリオレフィン層のうち少なくとも一方が、酸変性ポリオレフィンを含んでおり、
下記の方法で測定される、Ymax方向と、前記金属端子が前記包装材料の外側に伸びる方向とがなす角θが、45°以上135°以下である、電池。
Ymax方向の測定方法は、フーリエ変換赤外分光法の1回反射ATR法の偏光測定により、前記基材フィルムの表面について、厚み方向とは垂直方向に、0°から170°まで10°刻みで18方向の赤外吸収スペクトルを取得した場合に、前記18方向それぞれにおいて、当該赤外吸収スペクトルの765cm-1における吸収ピーク強度Y765を、1181cm-1における吸収ピーク強度Y1181で除して値Yを算出し、各値Yのうちの最大値Ymaxが得られる方向をYmax方向とする。
項2. 前記金属端子用接着性フィルムの前記基材フィルムの厚さが、10μm以上50μm以下である、項1に記載の電池。
項3. 前記金属端子用接着性フィルムの前記第1ポリオレフィン層及び前記第2ポリオレフィン層が、酸変性ポリオレフィンを含んでいる、項1または2に記載の電池。
項4. 前記金属端子用接着性フィルムの前記第1ポリオレフィン層及び前記第2ポリオレフィン層の厚さが、それぞれ、5μm以上80μm以下である、項1~3のいずれかに記載の電池。
項5. 前記金属端子用接着性フィルムの厚さが20μm以上200μm以下である、項1~4のいずれかに記載の電池。
項6. 前記包装材料が、少なくとも、基材層、バリア層、及び熱融着性樹脂層をこの順に備える積層体から構成されている、項1~5のいずれかに記載の電池。
項7. 少なくとも、正極、負極、及び電解質を備えた電池素子と、当該電池素子を封止する包装材料と、前記正極及び前記負極のそれぞれに電気的に接続され、前記包装材料の外側に突出した金属端子とを備える電池の製造方法であって、
前記金属端子と前記包装材料との間に、金属端子用接着性フィルムを配置する工程を備えており、
前記金属端子用接着性フィルムとして、第1ポリオレフィン層、ポリエチレンナフタレートを含む基材フィルム、及び第2ポリオレフィン層をこの順に備えており、
前記第1ポリオレフィン層及び前記第2ポリオレフィン層のうち少なくとも一方が、酸変性ポリオレフィンを含んでおり、
下記の方法で測定される、Ymax方向と、前記金属端子が前記包装材料の外側に伸びる方向とがなす角θが、45°以上135°以下となるものを用いる、電池の製造方法。
Ymax方向の測定方法は、フーリエ変換赤外分光法の1回反射ATR法の偏光測定により、前記基材フィルムの表面について、厚み方向とは垂直方向に、0°から170°まで10°刻みで18方向の赤外吸収スペクトルを取得した場合に、前記18方向それぞれにおいて、当該赤外吸収スペクトルの765cm-1における吸収ピーク強度Y765を、1181cm-1における吸収ピーク強度Y1181で除して値Yを算出し、各値Yのうちの最大値Ymaxが得られる方向をYmax方向とする。
項8. 電池の金属端子に金属端子用接着性フィルムが取り付けられた金属端子用接着性フィルム付き金属端子であって、
前記金属端子用接着性フィルムは、第1ポリオレフィン層、ポリエチレンナフタレートを含む基材フィルム、及び第2ポリオレフィン層をこの順に備えており、
前記第1ポリオレフィン層及び前記第2ポリオレフィン層のうち少なくとも一方が、酸変性ポリオレフィンを含んでおり、
前記金属端子が電池に取り付けられた場合に電池の外側に伸びる方向と、下記の方法で測定される、前記金属端子用接着性フィルムのYmax方向とがなす角θが、45°以上135°以下となるように、前記金属端子に前記金属端子用接着性フィルムが取り付けられている、金属端子用接着性フィルム付き金属端子。
Ymax方向の測定方法は、フーリエ変換赤外分光法の1回反射ATR法の偏光測定により、前記基材フィルムの表面について、厚み方向とは垂直方向に、0°から170°まで10°刻みで18方向の赤外吸収スペクトルを取得した場合に、前記18方向それぞれにおいて、当該赤外吸収スペクトルの765cm-1における吸収ピーク強度Y765を、1181cm-1における吸収ピーク強度Y1181で除して値Yを算出し、各値Yのうちの最大値Ymaxが得られる方向をYmax方向とする。
項9. 少なくとも、正極、負極、及び電解質を備えた電池素子の正極及び負極に電気的に接続される金属端子と前記電池要素を封止する包装材料との間に介在される、金属端子用接着性フィルムの巻取体であって、
前記金属端子用接着性フィルムは、第1ポリオレフィン層、ポリエチレンナフタレートを含む基材フィルム、及び第2ポリオレフィン層をこの順に備えており、
前記第1ポリオレフィン層及び前記第2ポリオレフィン層のうち少なくとも一方が、酸変性ポリオレフィンを含んでおり、
下記の方法で測定される、Ymax方向と、前記金属端子用接着性フィルムの巻取体の巻き方向と直交する方向とがなす角θが、45°以上135°以下である金属端子用接着性フィルムの巻取体。
Ymax方向の測定方法は、フーリエ変換赤外分光法の1回反射ATR法の偏光測定により、前記基材フィルムの表面について、厚み方向とは垂直方向に、0°から170°まで10°刻みで18方向の赤外吸収スペクトルを取得した場合に、前記18方向それぞれにおいて、当該赤外吸収スペクトルの765cm-1における吸収ピーク強度Y765を、1181cm-1における吸収ピーク強度Y1181で除して値Yを算出し、各値Yのうちの最大値Ymaxが得られる方向をYmax方向とする。
135°以下であることを特徴としている。
金属端子用接着性フィルムのYmax方向の測定方法は、フーリエ変換赤外分光法の1回
反射ATR法の偏光測定により、前記基材フィルムの表面について、厚み方向とは垂直方向に、0°から170°まで10°刻みで18方向の赤外吸収スペクトルを取得した場合に、前記18方向それぞれにおいて、当該赤外吸収スペクトルの765cm-1における吸収ピーク強度Y765を、1181cm-1における吸収ピーク強度Y1181で除して値Yを算出し、各値Yのうちの最大値Ymaxが得られる方向をYmax方向とする。
本発明の電池に使用される、金属端子用接着性フィルムについて、詳述する。
金属端子用接着性フィルム1において、基材フィルム11は、金属端子用接着性フィルム1の支持体として機能する層である。
の外側に伸びる方向xとがなす角θが45°以上135°以下となるようにして、金属端子用接着性フィルム1が配置されており、電池の内圧が上昇した際に加わる力に対して、金属端子用接着性フィルム1の基材フィルム11の方向xに対する強度が高められている。このため、電池の内圧が上昇して、電池の内部から前記方向xに向かって強い力が加わった場合にも、基材フィルム11が凝集破壊し難く、包装材料の開封を好適に抑制することが可能となっている。Ymax方向の測定方法は、以下の通りである。
フーリエ変換赤外分光法(FT-IR)の1回反射ATR法の偏光測定により、基材フィルムの表面について、厚さ方向とは垂直方向に、0°(前記厚さ方向とは垂直方向の任意の基準方向)から170°まで10°刻みで18方向の赤外吸収スペクトルを取得する。ここで、基材フィルムの当該表面は、第1ポリオレフィン層または第2ポリオレフィン層のいずれかを積層する面である。次に、この18方向それぞれにおいて、当該赤外吸収スペクトルの765cm-1における吸収ピーク強度Y765を、1181cm-1における吸収ピーク強度Y1181で除して値Yを算出する。次に、得られた各値Y(18個の値)のうちの最大値Ymaxが得られる方向をYmax方向とする。赤外吸収スペクトルの測定条件としては、例えば、次の条件が挙げられる。電池から取得した金属端子用接着性フィルムについて、基材フィルムの表面のナフタレン環の最大面内配向方向(Ymax方向)を測定する場合には、まず、金属端子を介在した周縁熱融着部を切除して、電池用包装材料を除去して、金属端子用接着性フィルムを電池から分離する。次に、第1ポリオレフィン層または第2ポリオレフィン層を剥離除去して、基材フィルムが表出した状態として測定することができる。また、金属端子に金属端子用接着性フィルムが熱シールされたものから取得した金属端子用接着性フィルムについて、基材フィルムの表面のナフタレン環の最大面内配向方向(Ymax方向)の測定する場合には、金属端子から金属端子用接着性フィルムを物理的に分離し、第1ポリオレフィン層または第2ポリオレフィン層を剥離除去して、基材フィルムが表出した状態として測定することができる。金属端子用接着性フィルムの状態から基材フィルムを第1ポリオレフィン層または第2ポリオレフィン層を剥離除去する際には、例えば、加熱したキシレン等の溶剤を使用し第1ポリオレフィンまたは第2ポリオレフィンを溶解させ基材フィルムが表出した状態とすることができる。なお、基材フィルムの表面配向度は、基材フィルムの延伸状態を示す指標であるため、基材フィルムを入手し測定した場合と、電池から取得した金属端子用接着フィルムから第1ポリオレフィン層または第2ポリオレフィン層を剥離除去して基材フィルムが表出した状態で測定した場合とでは測定値は変わらない。基材フィルムの表面配向度は、基材フィルムを入手して測定しても良い。
分光器:Thermo社製のIS10
付属装置:1回反射ATR付属装置(Seagull)
検出器:MCT(Hg Cd Te)
分解能:8cm-1
IRE:Ge
入射角:30°
偏光子:ワイヤーグリッド、S偏光
ベースライン:1800cm-1から2000cm-1における強度の平均値
吸収ピーク強度Y765:760cm-1から770cm-1の範囲におけるピーク強度の最大値からベースラインの値を引いた値
吸収ピーク強度Y1181:1176cm-1から1186cm-1の範囲におけるピーク強度の最大値からベースラインの値を引いた値
金属端子用接着性フィルム1において、第1及び第2ポリオレフィン層12a,12bのうち少なくとも一方は、酸変性ポリオレフィンにより形成されている。すなわち、本発明においては、第1及び第2ポリオレフィン層12a,12bのうち、一方が酸変性ポリオレフィンにより形成されており、他方がポリオレフィンにより形成されている場合と、第1及び第2ポリオレフィン層12a,12bの両方が酸変性ポリオレフィンにより形成されている場合とがある。酸変性ポリオレフィンは、金属及びポリオレフィンなどの熱融着性樹脂との親和性が高い。また、ポリオレフィンは、ポリオレフィンなどの熱融着性樹脂との親和性が高い。従って、酸変性ポリオレフィンにより形成された層を金属端子2側に配置することにより、金属端子用接着性フィルム1と金属端子2及び熱融着性樹脂層35との界面において優れた密着性を発揮することができる。
接着促進剤層(図示を省略する)は、基材フィルム11と第1及び第2ポリオレフィン層12a,12bとを強固に接着することを目的として、必要に応じて設けられる層である。接着促進剤層は、基材フィルム11と第1及び第2ポリオレフィン層12a,12bと間の一方側のみに設けられていてもよいし、両側に設けられていてもよい。
金属端子2(タブ)は、電池素子4の電極(正極または負極)に電気的に接続される導電部材であり、金属材料により構成されている。金属端子2を構成する金属材料としては、特に制限されず、例えば、アルミニウム、ニッケル、銅などが挙げられる。例えば、リチウムイオン電池の正極に接続される金属端子2は、通常、アルミニウムなどにより構成されている。また、リチウムイオン電池の負極に接続される金属端子は、通常、銅、ニッケルなどにより構成されている。
包装材料3としては、少なくとも、基材層31、バリア層33、及び熱融着性樹脂層35をこの順に有する積層体からなる積層構造を有するものが挙げられる。図5に、包装材料3の断面構造の一例として、基材層31、必要に応じて設けられる接着剤層32、バリア層33、必要に応じて設けられる接着層34、及び熱融着性樹脂層35がこの順に積層されている態様について示す。包装材料3においては、基材層31が最外層になり、熱融着性樹脂層35が最内層になる。電池の組み立て時に、電池素子4の周縁に位置する熱融着性樹脂層35同士を接面させて熱融着することにより電池素子4が密封され、電池素子4が封止される。なお、図1から図3には、エンボス成形などによって成形されたエンボスタイプの包装材料3を用いた場合の電池10を図示しているが、包装材料3は成形されていないパウチタイプであってもよい。なお、パウチタイプには、三方シール、四方シール、ピロータイプなどが存在するが、何れのタイプであってもよい。
包装材料3において、基材層31は、包装材料の基材として機能する層であり、最外層側を形成する層である。
包装材料3において、接着剤層32は、基材層31に密着性を付与させるために、必要に応じて、基材層31上に配置される層である。即ち、接着剤層32は、基材層31とバリア層33の間に設けられる。
包装材料において、バリア層3は、包装材料の強度向上の他、電池内部に水蒸気、酸素、光などが侵入することを防止する機能を有する層である。バリア層3を構成する金属としては、具体的には、アルミニウム、ステンレス、チタンなどが挙げられ、好ましくはアルミニウムが挙げられる。バリア層3は、例えば、金属箔や金属蒸着膜、無機酸化物蒸着膜、炭素含有無機酸化物蒸着膜、これらの蒸着膜を設けたフィルムなどにより形成することができ、金属箔により形成することが好ましく、アルミニウム箔により形成することがさらに好ましい。包装材料の製造時に、バリア層3にしわやピンホールが発生することを防止する観点からは、バリア層は、例えば、焼きなまし処理済みのアルミニウム(JIS H4160:1994 A8021H-O、JIS H4160:1994 A8079H-O、JIS H4000:2014 A8021P-O、JIS H4000:2014 A8079P-O)など軟質アルミニウム箔により形成することがより好ましい。
包装材料3において、接着層34は、熱融着性樹脂層35を強固に接着させるために、バリア層33と熱融着性樹脂層35の間に、必要に応じて設けられる層である。
包装材料3において、熱融着性樹脂層35は、最内層に該当し、電池の組み立て時に熱融着性樹脂層同士が熱融着して電池素子を密封する層である。
以下の実施例及び比較例で用いた各基材フィルム(ポリエチレンナフタレート(PEN)フィルム)に含まれるナフタレン環の最大面内配向方向であるYmax方向は、以下の方法により測定した。まず、フーリエ変換赤外分光法の1回反射ATR法の偏光測定により、基材フィルムの表面について、厚さ方向とは垂直方向に、0°から170°まで10°刻みで18方向の赤外吸収スペクトルを取得した。ここで、基材フィルムの当該表面は、酸変性ポリオレフィン層を積層する面である。次に、この18方向それぞれにおいて、当該赤外吸収スペクトルの765cm-1における吸収ピーク強度Y765を、1181cm-1における吸収ピーク強度Y1181で除して値Yを算出した。次に、得られた各値Y(18個の値)のうちの最大値Ymaxが得られる方向をYmax方向とした。結果を表1に示す。赤外吸収スペクトルの具体的な測定条件は、以下の通りである。
分光器:Thermo社製のIS10
付属装置:1回反射ATR付属装置(Seagull)
検出器:MCT(Hg Cd Te)
分解能:8cm-1
IRE:Ge
入射角:30°
偏光子:ワイヤーグリッド、S偏光
ベースライン:1800cm-1から2000cm-1における強度の平均値
吸収ピーク強度Y765:760cm-1から770cm-1の範囲におけるピーク強度の最大
値からベースラインの値を引いた値
吸収ピーク強度Y1181:1176cm-1から1186cm-1の範囲におけるピーク強度の最大値からベースラインの値を引いた値
<金属端子用接着性フィルムの作製>
基材フィルムとして、両面コロナ放電処理を施した逐次二軸延伸PENフィルム(厚さ12μm)を用いた。PENフィルムの一方の面に、グラビア印刷方式にてトリフェニルメタン-4,4’,4”-トリイソシアネートの接着促進剤を固形分として50mg/m2塗布、乾燥させた後、Tダイ押出機でカーボンブラックを0.15重量部添加したマレイン酸変性ポリプロピレン(以下、PPaと呼称する)を厚さ30μmで押出し塗布した。次に、前記PENフィルムの他方の面にも同じ要領で、前記接着促進剤及びPPaを塗布した。その後、45℃で72時間エージング処理をして、PPa層/接着促進剤層/PENフィルム/接着促進剤層/PPa層の金属端子用接着性フィルム(総厚72μm)を得た。
あらかじめフェノール樹脂、フッ化クロム(三価)化合物、リン酸の3成分を含む化成処理液で両面を化成処理(リン酸クロメート処理)したアルミニウム箔(厚さ40μm)からなるバリア層の一方の面と二軸延伸ナイロンフィルム(厚さ25μm)からなる基材層をドライラミネート法により積層させた。具体的には、バリア層の一方の面に、グラビア印刷方式にてポリエステル系接着剤を塗布、乾燥(乾燥質量4.0g/m2)させ、基材層を貼り合わせた後、エージング処理を施した。次に、バリア層の他方の面に、無水マレイン酸変性ポリプロピレンからなる接着層(厚さ22.5μm)と、ランダムポリプロピレンからなる熱融着性樹脂層(厚さ22.5μm)を共押出しし、加熱することで、基材層/接着剤層/金属箔/接着層/熱融着性樹脂層の順からなる電池用包装材料を得た。
得られた包装材料を160mm(MD:Machine Direcion、縦方向)×90mm(TD:Transverse Direcion方向、横方向)に裁断した。これを50mm(MD)×30mm(TD)の口径を有する矩形状の成形金型(雌型、表面は、JIS B 0659-1:2002附属書1(参考) 比較用表面粗さ標準片の表2に規定される、最大高さ粗さ(Rzの呼び値)が3.2μmである)と、これに対応した成形金型(雄型、表面は、JIS B 0659-1:2002附属書1(参考) 比較用表面粗さ標準片の表2に規定される、最大高さ粗さ(Rzの呼び値)が1.6μmである)を用いて、押さえ面圧0.4MPaで3.0mmの成形深さに冷間成形(引き込み1段成形)した。このとき、雄型側に熱融着性樹脂層側が位置するよう載置し、雄型及び雌型のクリアランスは0.5mmとした。形成した成形カップ位置Mは、図6に示される通りである。次に、熱融着性樹脂層面同士を重ねるように、成型後の包装材料を折り目(MDの中間P)の位置でMDに2つ折りにし、ダミーセル(PET板、45mm×28mm×厚さ3mm)を成形カップ内に入れた、また、金属端子用接着性フィルム及びダミー金属端子(厚さ0.1mm、幅5mm、長さ30mmのアルミニウム箔)が図7に示される位置関係となるように2本配置した状態で、成形カップに沿って短辺側、長辺側の順で2辺ヒートシールした。ここで、ダミー金属端子2本は短辺側から取り出されるよう配置し、ヒートシール条件は7mm幅ヘッドを用いて190℃、3秒、圧力1.4MPaとした。金属端子用接着性フィルムの一方面はダミー金属端子と熱融着しており、他方面は熱融着性樹脂層と熱融着している。2辺ヒートシール後、ドライルームにて24時間乾燥させ、ドライルーム内でヒートシールされていないもう一辺側から、仮想電解液として水を0.5g密封して、内部空間(圧力1atm)を有するケース状にした。次に、熱融着性樹脂層同士が熱融着された部分の幅が3mmとなるように周縁部をカットして試験用電池13を得た。
図8(a)に示されるようにして、上記で得られた試験用電池13を2枚のステンレス鋼板の間の空間に置き2枚のステンレス鋼板の間隔Wが、7.0mmとなるように固定用スペーサー20を調整した。次に、この状態で、減圧可能なオーブン(アズワン社製の真空乾燥オーブンAVO-310NS-D)に入れて、オーブン内の圧力が5000Paになるように設定し、35℃/分の昇温速度で120℃になるまで昇温させ(図8(b)に示されるように、試験用電池13が膨張する)、金属端子用接着性フィルムが位置している部分での開封の有無を確認した。結果を表1に示す。
上記で得られた金属端子用接着性フィルムを、100mm(縦方向)×15mm(横方向)のサイズに裁断してサンプルを得た。このとき、実施例1~3及び比較例1,2のサンプルとしては、それぞれ、サンプルの縦方向と、金属端子用接着性フィルムのYmax方向とがなす角が、それぞれ、表1の角θと一致するようにして、金属端子用接着性フィルムを裁断してサンプルを得た。次に、室温環境(25℃)で、金属端子用接着性フィルムのPENフィルムとPPa層とを、それぞれチャッキング(チャック間距離50mm)し、引張試験機(島津製作所製のAGS-1kNX)を用いて、50mm/分の速度で180°方向(縦方向)に引張り、金属端子用接着性フィルムのPENフィルムとPPa層間のラミネート強度(N/15m)を測定した。結果を表1に示す。なお、ラミネート強度(N/15m)は、それぞれ、20サンプルの平均値である。
2 金属端子
3 包装材料
3a 包装材料の周縁部
4 電池素子
5 金属端子用接着性フィルム付き金属端子
10 電池
11 基材フィルム
12a 第1ポリオレフィン層
12b 第2ポリオレフィン層
13 試験用電池
13a 縁部
20 固定用スペーサー
21 ステンレス鋼板
31 基材層
32 接着剤層
33 バリア層
34 接着層
35 熱融着性樹脂層
Claims (12)
- 少なくとも、正極、負極、及び電解質を備えた電池素子と、当該電池素子を封止する包装材料と、前記正極及び前記負極のそれぞれに電気的に接続され、前記包装材料の外側に伸びる金属端子とを備える電池であって、
前記金属端子と前記包装材料との間に、金属端子用接着性フィルムが配置されており、
前記金属端子用接着性フィルムは、第1ポリオレフィン層、ポリエチレンナフタレートを含む基材フィルム、及び第2ポリオレフィン層をこの順に備えており、
前記第1ポリオレフィン層及び前記第2ポリオレフィン層のうち少なくとも一方が、酸変性ポリオレフィンを含んでおり、
前記酸変性ポリオレフィンは、エチレン-ブテン-プロピレンのターポリマー及びポリプロピレンのブロックコポリマーの少なくとも一方が、酸変性されたポリオレフィンであり、
下記の方法で測定される、Ymax方向と、前記金属端子が前記包装材料の外側に伸びる方向とがなす角θが、45°以上135°以下である、電池。
Ymax方向の測定方法は、フーリエ変換赤外分光法の1回反射ATR法の偏光測定により、前記基材フィルムの表面について、厚み方向とは垂直方向に、0°から170°まで10°刻みで18方向の赤外吸収スペクトルを取得した場合に、前記18方向それぞれにおいて、当該赤外吸収スペクトルの765cm-1における吸収ピーク強度Y765を、1181cm-1における吸収ピーク強度Y1181で除して値Yを算出し、各値Yのうちの最大値Ymaxが得られる方向をYmax方向とする。 - 前記金属端子用接着性フィルムの前記基材フィルムの厚さが、10μm以上50μm以下である、請求項1に記載の電池。
- 前記金属端子用接着性フィルムの前記第1ポリオレフィン層及び前記第2ポリオレフィン層が、酸変性ポリオレフィンを含んでいる、請求項1または2に記載の電池。
- 前記金属端子用接着性フィルムの前記第1ポリオレフィン層及び前記第2ポリオレフィン層の厚さが、それぞれ、5μm以上80μm以下である、請求項1~3のいずれかに記載の電池。
- 前記金属端子用接着性フィルムの厚さが20μm以上200μm以下である、請求項1~4のいずれかに記載の電池。
- 前記包装材料が、少なくとも、基材層、バリア層、及び熱融着性樹脂層をこの順に備える積層体から構成されている、請求項1~5のいずれかに記載の電池。
- 前記第1ポリオレフィン層及び前記第2ポリオレフィン層の厚さは、それぞれ、20μm以上80μm以下である、請求項1~6のいずれかに記載の電池。
- 前記第1ポリオレフィン層及び前記第2ポリオレフィン層の厚さは、それぞれ、20μm以上50μm以下である、請求項1~6のいずれかに記載の電池。
- 前記基材フィルムの厚みは、30μm以上50μm以下である、請求項1~8のいずれかに記載の電池。
- 少なくとも、正極、負極、及び電解質を備えた電池素子と、当該電池素子を封止する包装材料と、前記正極及び前記負極のそれぞれに電気的に接続され、前記包装材料の外側に突出した金属端子とを備える電池の製造方法であって、
前記金属端子と前記包装材料との間に、金属端子用接着性フィルムを配置する工程を備えており、
前記金属端子用接着性フィルムとして、第1ポリオレフィン層、ポリエチレンナフタレートを含む基材フィルム、及び第2ポリオレフィン層をこの順に備えており、
前記第1ポリオレフィン層及び前記第2ポリオレフィン層のうち少なくとも一方が、酸変性ポリオレフィンを含んでおり、
前記酸変性ポリオレフィンは、エチレン-ブテン-プロピレンのターポリマー及びポリプロピレンのブロックコポリマーの少なくとも一方が、酸変性されたポリオレフィンであり、
下記の方法で測定される、Ymax方向と、前記金属端子が前記包装材料の外側に伸びる方向とがなす角θが、45°以上135°以下となるものを用いる、電池の製造方法。
Ymax方向の測定方法は、フーリエ変換赤外分光法の1回反射ATR法の偏光測定により、前記基材フィルムの表面について、厚み方向とは垂直方向に、0°から170°まで10°刻みで18方向の赤外吸収スペクトルを取得した場合に、前記18方向それぞれにおいて、当該赤外吸収スペクトルの765cm-1における吸収ピーク強度Y765を、1181cm-1における吸収ピーク強度Y1181で除して値Yを算出し、各値Yのうちの最大値Ymaxが得られる方向をYmax方向とする。 - 電池の金属端子に金属端子用接着性フィルムが取り付けられた金属端子用接着性フィルム付き金属端子であって、
前記金属端子用接着性フィルムは、第1ポリオレフィン層、ポリエチレンナフタレートを含む基材フィルム、及び第2ポリオレフィン層をこの順に備えており、
前記第1ポリオレフィン層及び前記第2ポリオレフィン層のうち少なくとも一方が、酸変性ポリオレフィンを含んでおり、
前記酸変性ポリオレフィンは、エチレン-ブテン-プロピレンのターポリマー及びポリプロピレンのブロックコポリマーの少なくとも一方が、酸変性されたポリオレフィンであり、
前記金属端子が電池に取り付けられた場合に電池の外側に伸びる方向と、下記の方法で測定される、前記金属端子用接着性フィルムのYmax方向とがなす角θが、45°以上135°以下となるように、前記金属端子に前記金属端子用接着性フィルムが取り付けられている、金属端子用接着性フィルム付き金属端子。
Ymax方向の測定方法は、フーリエ変換赤外分光法の1回反射ATR法の偏光測定により、前記基材フィルムの表面について、厚み方向とは垂直方向に、0°から170°まで10°刻みで18方向の赤外吸収スペクトルを取得した場合に、前記18方向それぞれにおいて、当該赤外吸収スペクトルの765cm-1における吸収ピーク強度Y765を、1181cm-1における吸収ピーク強度Y1181で除して値Yを算出し、各値Yのうちの最大値Ymaxが得られる方向をYmax方向とする。 - 少なくとも、正極、負極、及び電解質を備えた電池素子の正極及び負極に電気的に接続される金属端子と前記電池素子を封止する包装材料との間に介在される、金属端子用接着性フィルムの巻取体であって、
前記金属端子用接着性フィルムは、第1ポリオレフィン層、ポリエチレンナフタレートを含む基材フィルム、及び第2ポリオレフィン層をこの順に備えており、
前記第1ポリオレフィン層及び前記第2ポリオレフィン層のうち少なくとも一方が、酸変性ポリオレフィンを含んでおり、
前記酸変性ポリオレフィンは、エチレン-ブテン-プロピレンのターポリマー及びポリプロピレンのブロックコポリマーの少なくとも一方が、酸変性されたポリオレフィンであり、
下記の方法で測定される、Ymax方向と、前記金属端子用接着性フィルムの巻取体の巻き方向と直交する方向とがなす角θが、45°以上135°以下である金属端子用接着性フィルムの巻取体。
Ymax方向の測定方法は、フーリエ変換赤外分光法の1回反射ATR法の偏光測定により、前記基材フィルムの表面について、厚み方向とは垂直方向に、0°から170°まで10°刻みで18方向の赤外吸収スペクトルを取得した場合に、前記18方向それぞれにおいて、当該赤外吸収スペクトルの765cm-1における吸収ピーク強度Y765を、1181cm-1における吸収ピーク強度Y1181で除して値Yを算出し、各値Yのうちの最大値Ymaxが得られる方向をYmax方向とする。
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