JP7783008B2 - 鉄基焼結体および鉄基焼結体の製造方法 - Google Patents
鉄基焼結体および鉄基焼結体の製造方法Info
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Description
本発明に係る鉄基焼結体製造用の混合物は、表面がリン酸系被膜(以下では「リン酸被膜」と称することがある)に被覆され、前記リン酸系被膜の表面がシリコーン樹脂被膜に被覆された鉄基軟磁性粉末と、ステアリン酸アミドと、無機固体潤滑剤とを含む。
鉄基軟磁性粉末は、強磁性体の鉄基粉末であり、具体的には、純鉄粉、鉄基合金粉末(例えば、Fe-Al合金、Fe-Si合金、センダスト、パーマロイなど)、および鉄基アモルファス粉末等が挙げられる。これらの鉄基軟磁性粉末は、例えば、アトマイズ法によって溶融鉄(または溶融鉄合金)を微粒子とした後に還元し、次いで粉砕する等によって製造できる。鉄基軟磁性粉末は、原理的に通常の粉末冶金に用いられる粒度であれば、粒度分布に依存しない。例えば、粒度の大きな鉄基軟磁性粉末(例えば、250μm以上600μm以下)を通常より多く含んでもよい。この場合、所定の鉄損に抑えながら、成形体に成形する際の圧縮性を向上させることができる。
鉄基軟磁性粉末の表面に、リン酸系被膜が形成されている。リン酸系被膜により鉄基軟磁性粉末に電気絶縁性を付与することができる。これにより渦電流が抑制される。また、リン酸系被膜は鉄基軟磁性粉末に対する濡れ性が良いため、リン酸系被膜を鉄基軟磁性粉末の表面に形成することにより、鉄基軟磁性粉末の表面を、絶縁性を有するリン酸系被膜で均一に被覆することができる。
鉄基軟磁性粉末の表面にリン酸系被膜を形成する方法は特に限定されない。例えば、水および/または有機溶剤からなる溶媒にPを含む化合物を溶解させた溶液と、鉄基軟磁性粉末とを混合した後、必要に応じて前記溶媒を蒸発させることにより、鉄基軟磁性粉末の表面にリン酸系被膜を形成することができる。
本発明の鉄基軟磁性粉末には、上述したリン酸系被膜の上に、シリコーン樹脂被膜が形成されている。シリコーン樹脂被膜は、耐熱性に優れたSi-O結合を有し、熱的安定性に優れた絶縁膜である。また、後述する混合物の成形時に、シリコーン樹脂被膜に含まれるシリコーン樹脂が架橋・硬化反応を起こすことにより、鉄基軟磁性粉末同士が強固に結合する。これにより、高強度な成形体が得られる。リン酸系被膜の上に、一層のシリコーン樹脂被膜が形成されていてもよく、二層以上のシリコーン樹脂被膜が形成されていてもよい。
上記シリコーン樹脂被膜の形成は、例えば、シリコーン樹脂をアルコール類や、トルエン、キシレン等の石油系有機溶剤等に溶解させたシリコーン樹脂溶液と、リン酸系被膜が形成された鉄基軟磁性粉末(以下、便宜上、単に「リン酸系被膜形成鉄粉」と称する場合がある。)とを混合し、次いで必要に応じて前記有機溶剤を蒸発させることによって行うことができる。
本発明の鉄基焼結体製造用の混合物は、上述したリン酸系被膜とその上にシリコーン樹脂被膜が形成された鉄基軟磁性粉末に加え、潤滑剤を含む。潤滑剤は、上記混合物を目的の形状に成形する際、混合物を成形用型に充填しやすくする。本発明の鉄基焼結体製造用の混合物は、潤滑剤として、有機潤滑剤であるステアリン酸アミドを含む。
本発明の鉄基焼結体製造用の混合物は、潤滑剤として、有機潤滑剤であるステアリン酸アミドに加え、無機固体潤滑剤を含む。無機固体潤滑剤とは、無機化合物であり且つ固体の潤滑剤である。無機固体潤滑剤として、酸化亜鉛(ZnO)、二硫化モリブデン(MoS2)などが挙げられる。本発明の鉄基焼結体製造用の混合物は、1種類の無機固体潤滑剤を含んでいてもよく、2種類以上の無機固体潤滑剤を含んでいてもよい。低温では、主に、有機潤滑剤が粉末の粒動を促進する一方で、高温域や高圧域では、無機固体潤滑剤が粉末の流動性に寄与する。無機固体潤滑剤は、有機潤滑剤より密度が高い。潤滑剤として、有機潤滑剤と無機固体潤滑剤とを併用することにより、潤滑剤の量を低減しつつ良好な成形性を維持できる。潤滑剤の量を低減することにより、成形体の密度を高くすることができるため、透磁率の高い成形体を得ることが可能になる。無機固体潤滑剤のなかでも酸化亜鉛は、粉体の流動性を改善する効果が高い。
本発明に係る鉄基焼結体の製造方法は、上述した鉄基焼結体製造用の混合物を成形する成形工程と、成形工程で得られた成形体を水蒸気中で熱処理する熱処理工程とを含む。上述した鉄基焼結体製造用の混合物を成形し、得られた成形体を水蒸気中で熱処理することにより、従来の圧紛磁心より磁気特性および機械特性が高い鉄基焼結体が得られる。なお、成形工程の後、熱処理工程の前に、成形体を焼鈍する焼鈍工程を行ってもよい。
混合物を成形する方法は特に限定されず、公知の方法が採用可能である。成形条件は、所望の密度度の成形体が得られれば、特に限定されない。例えば、成形圧を、面圧で、390MPa以上が好ましく、490~1960MPaとすることがさらに好ましく、より好ましくは790~1180MPaである。例えば、成形圧を、面圧で、390MPa以上1180MPa以下としてもよい。成形工程によって得られる成形体の密度は、7.20g/cm3以上であることが好ましく、7.50g/cm3であることがより好ましい。このような密度の成形体により、磁気特性が高い鉄基焼結体が得られる。例えば、800MPa以上の条件で圧縮成形を行う場合、7.20g/cm3以上である成形体が得られやい。また、980MPa以上の条件で圧縮成形を行う場合、7.50g/cm3以上である成形体が得られやい。成形温度は、室温でも可能であり、温間(例えば、80℃以上、より好ましくは100~250℃)でも可能である。
成形工程の後、後述する熱処理工程の前に、成形体を焼鈍する焼鈍工程を行ってもよい。成形体を焼鈍することにより、有機潤滑剤であるステアリン酸アミドを除去することできる。これにより脱脂した成形体が得られる。脱脂により鉄損を低減できるため、磁気特性が良好な焼結体が得られる。焼鈍温度は、ステアリン酸アミドの分解温度以上(約200℃以上)で行うことが好ましい。また、焼鈍工程を高温で行うことにより、歪み取りが可能である。これにより、渦電流損(保磁力に相当する)を増大させることなく、高い電気絶縁性、すなわち、高い比抵抗を有する焼結体を製造することができる。
本発明の鉄基焼結体の製造方法は、上述した磁気特性の高い鉄基軟磁性粉末の混合物を成形することによって得られた成形体を、水蒸気中で熱処理することを主な特徴とする。水蒸気中で熱処理した際、鉄基軟磁性粉末中の鉄イオンが、酸素を駆動力として、絶縁膜であるリン酸系被膜およびシリコーン樹脂被膜を通って、絶縁膜上に移動し、酸素と反応することにより、絶縁膜直上に酸化鉄が形成される。鉄基軟磁性紛末間の粒界(本発明では、鉄基軟磁性紛末間の領域を「粒界」と称する。)では、紛末側から粒界中央にむけて、酸化鉄が徐々に形成されていく。紛末同士が酸化鉄により結合することで、成形体の機械特性が高まると考えられる。
上述した方法によって得られた鉄基焼結体は、リン酸系被膜とその上にシリコーン樹脂被膜が形成された鉄基軟磁性粉末と、鉄基軟磁性粉末間の粒界に存在する酸化鉄とを有する。リン酸系被膜は、鉄基焼結体に含まれる鉄基軟磁性粉末の全表面に形成されていてもよく、鉄基軟磁性粉末の表面の一部に形成されていてもよい。シリコーン樹脂被膜は、リン酸系被膜の全表面に形成されていてもよく、リン酸系被膜の表面の一部に形成されていてもよい。上述した熱処理工程で、鉄基軟磁性粉末中の鉄イオンが絶縁膜であるリン酸系被膜およびシリコーン樹脂被膜を通って、絶縁膜の上に移動する。このとき、絶縁膜であるリン酸系被膜およびシリコーン樹脂被膜が破れることがある。そのため、鉄基軟磁性粉末の表面が部分的に絶縁膜に被覆されないことがある。
実施形態で説明した方法により表1および表2に示す条件で鉄基焼結体を作製し、機械特性および磁気特性を評価した。表1および表2に示す潤滑剤の量[%]は、鉄基焼結体製造用の混合物100質量%に対する量[質量%]を示す。表1のNo.1~4と表2のNo.1~4は、同じ焼結体である。
No.4の焼結体は、絶縁膜がリン酸系被膜とシリコーン樹脂被膜の二層構造の鉄基軟磁性粉末を使用した焼結体である。
No.1では、潤滑剤として、有機潤滑剤であるステアリン酸アミドだけを使用した。
No.2~4では、潤滑剤として、有機潤滑剤であるステアリン酸アミドと無機固体潤滑剤である酸化亜鉛(ZnO)を併用した。
実施形態で説明した方法により、表3に示す条件で潤滑剤の種類を変えて鉄基焼結体を作製した。表3に示す潤滑剤の添加量[%]は、鉄基焼結体製造用の混合物100質量%に対する量[単位:%(質量%)]を示す。No.1~12の焼結体の密度を測定した。また、No.1~6とNo.12において熱処理工程前後の色の変化を調べた。表3に、No.1~12の鉄基焼結体の密度とNo.1~6とNo.10の色の変化を示している。
No.7~9では、潤滑剤として、有機潤滑剤であるステアリン酸アミドを使用した。
No.10~12では、潤滑剤として、有機潤滑剤であるステアリン酸アミドと無機固体潤滑剤である酸化亜鉛(ZnO)を併用した。
No.9とNo.10は同量の有機潤滑剤(ステアリン酸アミド)を加えた場合のデータであり、Nо.10にはさらにZnOを0.05%加えている。No.9とNo.10から、ZnOを添加する事で焼結体密度が増加していることがわかる。
水蒸気中での熱処理工程の条件を変えたときの機械特性と磁気特性を調べた。
表4AのNo.5~7、12の焼結体は、熱処理温度を550℃とし、熱処理時間を10分から120分までの間で変えて得られたものである。図2に、表4のNo.5~7、12の熱処理時間と抗折強度の関係を示している。上述したように、抗折強度が100MPa以上である鉄基焼結体は、従来の圧紛磁心より機械特性が高い焼結体である。
図3Aに、焼結体の広域の断面の走査電子顕微鏡画像(SEM像)(拡大倍率が100倍)の例を示している。図3Aに示すように、焼結体は、複数の鉄基軟磁性粉末を有する。図3Bおよび図3Cに、焼結体の狭域の断面の走査電子顕微鏡画像(SEM像)の例を示している。図3Bに示す画像の拡大倍率は20,000倍であり、図3Cに示す画像の拡大倍率は5,000倍であり、図3Cは縦17μm×横25μm(=425μm2)の領域を撮影)を示している。図3Bおよび図3Cに示すように、鉄基軟磁性粉末間に粒界が存在する。図3Bに示す画像には、粒界の殆どの部分に酸化鉄が存在する。図3Cに示す画像には、粒界に存在する酸化鉄が少ない。図3Bおよび図3Cから、粒界には、鉄基軟磁性粉末の表面側から粒界中央に向かって、酸化鉄が埋まっていく様子がわかる。
表4AのNo.1~4は絶縁膜が有機系シリコーン被膜からなる、もしくは無機系リン酸被膜からなる単層絶縁層の鉄粉材料を用いた比較例を示す。図4には、絶縁膜がシリコーン被膜単層の鉄基軟磁性粉末を使用して得られた焼結体の熱処理温度と抗折強度の関係性を白△(△)で示している。また、リン酸系被膜単層の鉄基軟磁性粉末を使用して得られた焼結体(表4のNo.2~4)の熱処理温度と抗折強度の関係を白◇(◇)で示し、No.2~.4の熱処理温度と抗折強度の相関線を破線で示している。
絶縁膜が二層構造である場合、No.8~19(●)とその相関線から、熱処理温度が上がるにつれて抗折強度が増加し、熱処理温度が460℃付近から抗折強度が100MPa以上となり、熱処理温度が480℃~530℃付近で抗折強度が110MPa以上と非常に高いことがわかる。熱処理温度が540℃付近を超えると、抗折強度が減少していくが、熱処理温度が600℃付近までは抗折強度が100MPa以上である。
磁気特性の評価は、リング状の試験片を作成し巻線を行う方法が一般的であるが、この方法は複数の試験片を必要とする。下記に説明するように、周波数が異なるインダクタンスの変化の割合(以降「ΔL」と称する)から鉄損に相関する情報が簡易に得られることから、ここではΔLを用いて磁気特性を評価することとした。以下では、熱処理温度と磁気特性の関係を説明する前に、ΔLについて説明する。
絶縁膜がリン酸系被膜単層の鉄基軟磁性粉末を使用した焼結体では、熱処理温度とΔL値の関係(○)から、熱処理温度が約450℃以上では、熱処理温度が高くなるにつれて、ΔLが増加していることがわかる。図5から、ΔLが大きいほど、電気抵抗は低い。電気抵抗は低いことは、絶縁性が不良であることを意味する。絶縁膜がリン酸系被膜単層の鉄基軟磁性粉末を使用した焼結体では、熱処理温度が約450℃以上で、熱履歴により絶縁膜が破壊したことにより、絶縁性が低下したと考えられ、鉄損が高いと考えられる。図6では、熱処理温度が470℃で、ΔLが5%を超え、鉄損が約50W/kgと大きい。熱処理温度が470℃を超えると、ΔLがさらに大きくなっているので、鉄損も大きくなると考えられる。
熱処理温度とΔLの関係(●)から、熱処理温度が高くなるにつれて、ΔLが増加するものの、熱処理温度600℃未満(例えば、590℃)では、ΔLの増加量が小さいことがわかる。また、熱処理温度が600℃未満では、ΔLが5%以下である。このことから、絶縁膜が二層構造である場合、熱処理温度を600℃未満としたとき、絶縁膜の破壊は少なく、絶縁性の低下が少ないと考えられる。なお、熱処理温度が600℃未満では、絶縁性の低下が少ないものの、絶縁性は徐々に低下しているため、鉄損が増加すると考えられるが、図6の熱処理温度と鉄損の関係(▲)から、熱処理温度が高くなるにつれて鉄損が減少していることがわかる。熱処理により鉄基軟磁性粉末中の欠陥が除去されると考えられるが、本発明では、熱処理温度を高くなるにつれて鉄基軟磁性粉末中の欠陥の除去量が増加し、且つ、絶縁性の低下が少ないことも加わったことが影響したことで、熱処理温度が高くなるにつれて鉄損が減少していると考えられる。このことから、二層構造の絶縁膜が形成された鉄基軟磁性粉末を使用した場合、水蒸気熱処理の熱処理温度を600℃未満(例えば、590℃未満)としたとき、磁気特性が高い鉄基焼結体が得られることがわかった。
表4BのNo.10とNo.17~19の焼結体は、熱処理温度を500℃とし、リン酸系被膜厚み(表4Bでは「リン酸被膜」と示している)を60nmから25nmまでの間で変えて得られた焼結体である。No.10とNo.17~19のリン酸系被膜厚み(リン酸被膜厚み)とΔLから、リン酸系被膜厚み(リン酸被膜厚み)が40nm以下のとき、ΔLが5%を超えている。このことから、リン酸系被膜厚み(リン酸被膜厚み)が40nm以下の場合、絶縁が不十分であり、磁気特性が低いと考えられる。そのため、リン酸系被膜厚みは50nm以上であることが好ましい。
表5に示す条件で、絶縁膜が二層構造の鉄基軟磁性粉末を使用し、抗折強度が100MPa以上の鉄基焼結体(高強度材)と、抗折強度が100MPa未満の鉄基焼結体(低強度材)を作製し、粒界の状態について調べた。ここでは、リン酸被膜(厚み60nm)とその上にシリコーン樹脂被膜(厚み100nm)が形成された鉄基軟磁性粉末を用い、潤滑剤としてステアリン酸アミド(0.25質量%)と酸化亜鉛(0.05質量%)を使用した。また、絶縁膜がリン酸系被膜単層構造の鉄基軟磁性粉末を使用し、鉄基焼結体を作製した。ここでは、リン酸被膜(厚み60nm)が形成された鉄基軟磁性粉末を用い、潤滑剤としてステアリン酸アミド(0.4質量%)を使用した。表5に、鉄基焼結体の作製条件と粒界の状態について示している。
表5の「粒界の空隙率」は、鉄粉粒子が2個以上近接する粒界断面を撮影できるよう、倍率2,000倍(測定範囲:縦43μm×横64μmの領域)で撮影した、焼結体の断面のSEM画像から、以下の手順で求めた。
図7Aに、焼結体の断面のSEM画像(元画像)の一例を示している。図7Bに、粒界全体を着色した図を示している。例えば、図7Aに示す焼結体の断面のSEM画像(元画像)から「粒界の空隙率」を算出する場合、画像解析により、図7Bから、粒界(着色した部分)の面積(粒界面積)を求める。図7Cには、粒界の空隙(酸化鉄が存在しない部分)を着色している。画像解析により、図7Cから、粒界の空隙(着色した部分)の面積(空隙面積)を求める。表5の「粒界の空隙率」は、(空隙面積/粒界面積)×100 [単位:%]から算出した。表5の「粒界の酸化鉄の存在率」は、100-粒界の空隙率 [単位:%]から算出した。
なお、絶縁膜が単層構造の鉄基軟磁性粉末を使用した鉄基焼結体では、「粒界の酸化鉄の存在率」は39%であった。
上記より、鉄基焼結体における粒界の酸化鉄の存在率が58%以上であるとき、鉄基焼結体は、抗折強度が100MPa以上である高強度の焼結体であると考えられる。
Claims (3)
- 表面にリン酸系被膜が形成され、前記リン酸系被膜の表面にシリコーン樹脂被膜が形成された鉄基軟磁性粉末と、前記鉄基軟磁性粉末間の粒界に存在する酸化鉄とを有し、
前記酸化鉄は、1種類の酸化物からなり、前記粒界の58%以上に存在することを特徴とする鉄基焼結体。 - 抗折強度が100MPa以上であることを特徴とする請求項1に記載の鉄基焼結体。
- 表面がリン酸系被膜に被覆され、前記リン酸系被膜の表面がシリコーン樹脂被膜に被覆された鉄基軟磁性粉末と、ステアリン酸アミドと、無機固体潤滑剤とを含む混合物を成形する成形工程と、
前記成形工程で得られた成形体を水蒸気中で熱処理する熱処理工程とを含み、
前記熱処理工程において、前記成形体を水蒸気中で、460℃以上600℃未満で、かつ、30分以上300分以下熱処理し、
前記熱処理工程によって得られた鉄基焼結体には、前記鉄基軟磁性粉末間の粒界に酸化鉄が存在し、
前記酸化鉄は、1種類の酸化物からなり、前記粒界の58%以上に存在することを特徴とする鉄基焼結体の製造方法。
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