JP7783016B2 - 染毛容器 - Google Patents
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Description
この染毛容器においては、染毛料を貯留するボトル状容器の開口部に、棒状に成形された複数の多孔質塗布体がそれぞれ直線状に並べて配置された塗布体支持部が取り付けられる。この塗布体支持部には、直線状に配置された前記塗布体を中央にして、さらにその両外側に平板状の櫛歯体がそれぞれ配置された構成が採用されている。
これにより櫛歯体によって頭髪を十分に掬い上げた状態で、多数の棒状の塗布体により頭髪に対して染毛料を塗布することができるので、比較的大量の染毛料を、大量の毛髪に対して塗布することが可能となる。
したがって、利用者は染毛しようとする毛髪の先端部をつまみ上げて、毛髪を前記多項質塗布体と毛髪挟持部との間に挿入して挟み、毛髪の先端部をつまんだ状態で、塗布体と毛髪挟持部を毛先付近から毛根付近まで往復させることで、毛髪に対して染毛料を塗布することができる。
この染毛容器によると、比較的少量の毛髪に対して、毛髪の全長にわたって染毛料を塗布することが可能となる。
しかしながら、前記した特許文献1に開示された染毛容器においては、多量の毛髪に対して、比較的大量の染毛料を施すのに適することから、特許文献1に開示の染毛容器を、前記したピンポイント的な染毛操作に利用することは難しい。
加えて、染毛しようとする比較的少量の頭髪に対して、ピンポイント的に染毛を施すことができ、かつ毛髪の全長わたって確実に染毛を施すことを可能にした染毛容器を提供することを目的とするものである。
この場合、その外郭を例えば片手で握れる棒状体(スティックタイプ)に形成することができるので、片手で手軽に染毛操作を行うことが可能であり、染毛しようとする比較的少量の頭髪に対して、ピンポイント的に染毛を施すことができる。これにより所望する毛髪の全長わたって確実に染毛を施すことを可能にした染毛容器を提供することができる。
なお、以下に示す第1~第3の各実施の形態において、同一または互いに相当する部分は同一符号を付けて示しているが、染毛容器の全体構成を示す各図においては、紙面の都合で代表的な部分に符号を付けて示し、各部の詳細については単品構成を示す各図に示した符号を引用して説明する。
なお、この実施の形態においては、容器本体2内の前記染毛料は、容器本体2内に収納された中綿6に含浸された状態で貯留されている。
この容器本体2は、好ましくは透明もしくは半透明の樹脂素材により成形されており、有底円筒状に成形された容器本体2の上端部には、軸方向に同一内径になされた開口部2aが施されている。そして、開口部2aを取り巻くように肉厚部2bが形成されると共に、肉厚部2bの外周面が容器本体2の外周面に対して僅かに径が小さく成形されて、環状の段部2cが形成されている。
この環状の段部2cから肉厚部2bの外周面に沿って、天面を有する円筒状のキャップ(図示せず)を装着することで、染毛容器1のキャップを含めた外郭は、円柱状の棒状体(スティックタイプ)を形成するものとなる。
なお、以上説明した容器本体2は、後述する第2および第3実施例の染毛容器1に対しても、共通して用いられるものとなる。
この塗布体3は、好ましくは連続気孔をもつ気孔率が30~90%の多孔体が利用され、かつ容器本体2より染毛料を導出させる毛細管力と適宜の補液性と塗布先端部における耐久性を備えた素材が用いられる。
前記した条件を備える素材としては、例えば羊毛フェルト、合成樹脂の熱融着フェルト、プラスチックポーラス体、繊維束の樹脂加工体および熱融着加工体を挙げることができる。
また、塗布体3の中央部から尾端部側に向かって、塗布部3aよりも幅を狭くした染毛料の導出部3dが形成されている。そして、塗布部3aと導出部3dとの間に形成された段部3eが、前記した容器本体2における開口部2aの上端部に当接する(図2A参照)ことで、塗布体3は容器本体2に対して位置決めされている。
さらに、塗布体3の尾端部側には、前記した染毛料の導出部3dに続いて、容器本体2内の中綿6に接触する楔形に成形された接触部3fが形成されている。
この口先部材4は、基端部側に軸寸法の短い円筒体4aが成形されており、この円筒体4aの内周面4bが、前記した容器本体2の第2の段部2dに嵌合することで、口先部材4は容器本体2に取り付けられる。
そして、口先部材4には前記円筒体4aに続いて角筒体4cが前方に向かって成形されており、この角筒体4cの内面に沿って、塗布体3の角柱状に成形された塗布部3aが挿入されて、塗布体3は口先部材4によって支持(図2A参照)される。
この第1の実施の形態において採用された櫛歯体5Aは、前記した角筒体4cの対向する長辺の前端部に、それぞれ3本の櫛歯5aが対向して成形され、櫛歯5aの先端部は互いに中央部に向かって湾曲して形成されている。そして、対となる櫛歯5aの先端部が中央部でそれぞれ対向した状態で配置されている。
また、口先部材4によって支持された塗布体3の天面3bは、櫛歯5aに対して若干間隔をおいて位置して(図1、図2B参照)いる。
この構成により、図1(B)に模式的に毛髪7を実線で示したように、染毛しようとする毛髪7を、櫛歯5aの間の塗布体3の天面3bに沿うように誘導することができる。
これにより、染毛しようとする比較的少量の毛髪に対して、ピンポイント的に染毛を施すことができると共に、所望する毛髪の全長わたって確実に染毛を施すことを可能にした染毛容器を提供することができる。
なお、この第2実施形態の染毛容器を示す各図においては、すでに説明した第1実施形態の染毛容器の各部に相当する部分に、それぞれ同一の符号を付けて示しており、したがって、その詳細な説明は適宜省略する。
この染毛容器1における毛髪のガイド部5は、図6および図7に示すように容器本体2の開口部2aに沿って装着される口先部材4に一体成形されると共に、口先部材4によって、容器本体2の開口部2aから突出する塗布体3の一部を支持した構成が採用されている。
そして、口先部材4は第1実施形態の染毛容器1と同様に、口先部材4の基端部側に軸寸法の短い円筒体4aが成形されており、この円筒体4aの内周面4bが、容器本体2の第2の段部2dに嵌合することで、口先部材4は容器本体2に取り付けられる。
前記した押圧体5cの背面は、ほぼ平坦面になされており、片持ち梁5dにより支持される反対側の自由端側における背面には、下向きに突起体5eが形成されている。この突起体5eは三角形状の小突起により構成されており、押圧体5cが下向きに変位した場合には、突起体5eは前記塗布体3の天面3b端部に当接する。
なお、前記口先部材4には、片持ち梁5dに対向して平板状の支持体4eが、押圧体5cに向かって形成されている。これは前記した片持ち梁5dと支持体4eとの間に塗布体3を介在させて、塗布体3を支持するために利用される。
したがって、染毛容器1を把持して押圧操作部5と塗布体3の天面3bとの間に、染毛しようとする比較的少量の毛髪を取り込み、押圧操作部5を撓ませた状態で、そのまま毛髪に沿って摺動させることで、ピンポイント的に染毛を施すことができる。これにより、所望する毛髪の全長わたって確実に染毛を施すことを可能にした染毛容器を提供することができる。
なお、この第3実施形態の染毛容器を示す各図においては、すでに説明した第1実施形態および第2実施形態の染毛容器の各部に相当する部分に、それぞれ同一の符号を付けて示しており、したがって、その詳細な説明は適宜省略する。
この染毛容器1における毛髪のガイド部5は、図10および図11に示すように容器本体2の開口部2aに沿って装着される口先部材4に一体成形されると共に、口先部材4によって、容器本体2の開口部2aから突出する塗布体3の一部を支持した構成が採用されている。
そして、口先部材4は第1および第2実施形態の染毛容器1と同様に、口先部材4の基端部側に軸寸法の短い円筒体4aが成形されており、この円筒体4aの内周面4bが、容器本体2の第2の段部2dに嵌合することで、口先部材4は容器本体2に取り付けられる。
この第1押圧操作部5Cと第2押圧操作部5Dは、互いに平行状態に形成されており、これらの両外側の面には適度な凹みを付けることで、染毛容器1を握る手の例えば人さし指と親指を添えることができるように構成されている。
そして、第1押圧操作部5Cと第2押圧操作部5Dにおける口先部材4側の基端部には、それぞれ肉薄部5gが形成されることで、第1押圧操作部5Cと第2押圧操作部5Dには可撓性が与えられている。
これにより、第1押圧操作部5Cと第2押圧操作部5Dのそれぞれの内側面は、塗布部3aにおける一方の側面3h、および他方の側面3iに、それぞれ面接触する。
この突起体5hは三角形状の小突起により構成されており、第1押圧操作部5Cと第2押圧操作部5Dの内側面が、塗布部3aに面接触した状態において、前記突起体5hは塗布部3aの前端部に接触するように構成されている。
したがって、図10(B)に模式的に毛髪7を実線で示したように、染毛しようとする毛髪7を、突起体5hの内側における第1押圧操作部5Cと塗布体3との間、および/または第2押圧操作部5Dと塗布体3との間に位置させることで、前記突起体5hによって毛髪7の離脱が阻止され、毛髪7を長手方向に沿って塗布体3に確実に摺接させることができる。
この白髪などの染毛に用いることができる好ましい染毛料は、次に説明する黒色顔料であるカーボンブラックを含む化粧料用顔料分散液と、汎用の染毛料成分、例えば、樹脂と、低級アルコールと、染毛助剤と、pH調整剤、水とを少なくとも含むものを挙げることができる。この場合、更に染毛料のカラーバリエーションに応じて前記したカーボンブラック以外の着色剤を必要に応じて含有することもできる。
カーボンブラックを含む前記した化粧料用顔料分散液の含有量は、染毛効果、溶解性、保存安定性などの点から、染毛料全量に対して、0.5~30.0質量%が好ましく、更に好ましくは、1.0~25.0質量%が望ましい。
一般に、カーボンブラックを含む水系分散液は、その凝集力の強さから分散時間がかかり、分散液の製造においては生産性、経時安定性などが低下するなどの課題があるものであるが、以下に示す配合特性となる分散液とすれば上記課題が解消されるものとなる。
このカーボンブラックの含有量を1質量%以上とすることにより、生産性に優れ、また、化粧料に添加した場合の着色性に優れることとなり、一方、32質量%以下とすることにより、分散性、経時安定性が更に良好となる。
この水溶性有機溶剤の含有量を1.0質量%以上とすることにより、溶媒の低温時凍結防止に効果を発揮でき、また、僅かではあるが防腐効果が発揮されることとなり、一方、60.0質量%以下とすることにより、後述の(メタクリル酸エチルベタイン/アクリレーツ)コポリマーの溶存安定性が更に良好となる。
この(メタクリル酸エチルベタイン/アクリレーツ)コポリマーは、アクリル酸、メタクリル酸又はこれらの単純エステルからなるモノマー2種以上とメタクリル酸エチルベタインの共重合体、一般名称は、N-メタクリロイルオキシエチル-N、N-ジメチルアンモニウム-α-N-メチルカルボキシベタイン・メタクリル酸アルキルエステル共重合体であり、ポリマー構造にベタインユニットを持ち、このベタインユニットをもつポリマーは他のイオン性ポリマーと違って特異な挙動を示すものである。
(メタクリル酸エチルベタイン/アクリレーツ)コポリマーは、皮膜形成剤、ヘアスタイリング剤として用いられていた成分であるが、カーボンブラックの分散性、分散液とした場合の経時安定性を良好とする成分として新規な用途を発揮せしめる成分となるものである。
用いる(メタクリル酸エチルベタイン/アクリレーツ)コポリマーの含有量は、カーボンブラックの分散性、分散液とした場合の経時安定性を良好とする点から、化粧料用顔料分散液全量に対して、好ましくは、固形分量で、3.0~15.0質量%、更に好ましくは、5.0~10.0質量%とすることが望ましい。
この(メタクリル酸エチルベタイン/アクリレーツ)コポリマーの含有量を3.0質量%以上とすることにより、カーボンブラックの分散状態が安定となり、また、化粧料へ配合した際の顔料等の固着が良好となり、一方、15.0質量%以下とすることにより、粘度上昇の抑制により化粧料製造の利便性が更に良好となる。
これらの樹脂の含有量は、染毛料全量に対して、耐水性、毛髪塗布後の風合いの点、塗布性などの点から、固形分量で0.1~10.0%、好ましくは、0.5~5.0%であることが望ましい。
これらの低級アルコールの含有量は、染毛料全量に対して、好ましくは、10~80質量%、更に好ましくは、15~70質量%であり、特に好ましくは15~65質量%である。
これらの染毛助剤の含有量は、更なる染毛効果の点から、更染毛料全量に対して、好ましくは、2.0~20.0%、更に好ましくは、5.0~15.0%であり、特に好ましくは3.0~5.0%である。
この水の全溶媒に対する比率が30質量%(0.30)未満であると、経時安定性に劣ることとなり、また、水溶性の成分を添加した場合の溶存安定性が悪くなり、一方、95質量%(0.95)超過であると、抗菌性に劣る可能性が大きくなる。
2 容器本体
2a 開口部
3 塗布体
3a 塗布部
3b 天面
3h 一方の側面
3i 他方の側面
4 口先部材
4a 円筒体
4b 円筒体内周面
5 毛髪のガイド部
5A 櫛歯体
5a 櫛歯
5B 押圧操作部
5c 押圧体
5d 片持ち梁
5e 突起体
5C 第1押圧操作部
5D 第2押圧操作部
5g 肉薄部
5h 突起体
6 中綿
7 毛髪
Claims (3)
- 染毛料を収容する容器本体と、
前記容器本体の開口部に配置されて、容器本体に収容された前記染毛料を滲出させる塗布体と、
染毛しようとする毛髪を、毛髪の長手方向に沿って前記塗布体の面に摺接させる毛髪のガイド部とを備え、
前記毛髪のガイド部は、容器本体の開口部に沿って装着される口先部材に一体成形されると共に、前記口先部材によって前記開口部から突出する前記塗布体の一部を支持しており、
前記毛髪のガイド部は、前記口先部材に片持ち支持されて、前記塗布体の天面に沿うようにして配置された押圧操作部により構成され、
前記毛髪のガイド部は、前記押圧操作部の背面側と前記塗布体の天面との間に位置する毛髪を、前記押圧操作部の押圧操作の撓みにより、前記塗布体の天面に摺接させるガイド機能を有していることを特徴とする染毛容器。 - 染毛料を収容する容器本体と、
前記容器本体の開口部に配置されて、容器本体に収容された前記染毛料を滲出させる塗布体と、
染毛しようとする毛髪を、毛髪の長手方向に沿って前記塗布体の面に摺接させる毛髪のガイド部とを備え、
前記毛髪のガイド部は、容器本体の開口部に沿って装着される口先部材に一体成形されると共に、前記口先部材によって前記開口部から突出する前記塗布体の一部を支持しており、
前記毛髪のガイド部は、前記口先部材に形成されて、前記塗布体の両側面に対峙して配置された第1押圧操作部と第2押圧操作部により構成され、
前記毛髪のガイド部は、前記第1押圧操作部の背面と前記塗布体の一方の側面との間に位置する毛髪、および前記第2押圧操作部の背面と前記塗布体の他方の側面との間に位置する毛髪を、前記第1押圧操作部と第2押圧操作部の押圧操作の撓みにより、前記塗布体の一方および他方の側面にそれぞれ摺接させるガイド機能を有していることを特徴とする染毛容器。 - 前記ガイド部に形成された前記押圧操作部の背面には、前記塗布体に向かって突出する突起体が形成され、前記突起体によって前記押圧操作部の背面と前記塗布体の間を通る前記毛髪の離脱を阻止させることを特徴とする請求項1または2に記載の染毛容器。
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