JP7783096B2 - 防爆型機器 - Google Patents
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Description
以下、本発明に係る防爆型機器の一実施の形態を図1~図4を参照して詳細に説明する。
図1に示す防爆型機器1は、電磁流量計2である。電磁流量計2は、プロセス現場(図示せず)に設置され、当該プロセス中の所定の物理量を測定するフィールド機器である。この場合、所定の物理量とは、被測定流体の流量である。
電磁流量計2は、機器ケース3の内部に測定管4を含む検出部5を備えている。機器ケース3は、パイプ状の本体部3aと、本体部3aに溶接された円筒状の連結部3bとによって形成されている。この実施の形態による防爆型機器1は、機器ケース3の内部が防爆空間6となるように構成されている。
検出部5は、被測定流体(図示せず)が流れる測定管4と、測定管4に取付けられた一対の電極11および一対のコイル12などを備えている。この実施の形態においては、電極11およびコイル12が本発明でいう「電子部品」に相当する。
連結部3bには、粒子13が計器部8に入ることを規制するために蓋体15(図3参照)が設けられている。
この実施の形態による粒子13に含まれる不燃性かつ電気絶縁性を有する球状中空体は、中空のガラス球13a{図2(A)参照}である。上述した粒子13を機器ケース3内に充填するにあたっては、以下の2つのパターンがある。第1のパターンは、粒子13の一部を中空のガラス球13aとし、残部を中実のガラス球13b{図2(B)参照}とするパターンである。
第2のパターンは、粒子13の全部を中空のガラス球13aとするパターンである。
中空のガラス球13aは、その粒径が防爆規定となる1mm以下になるものを用いる。さらに、中空部内が真空となるように形成された中空のガラス球13aや、中空部内に空気などのガスが充填された中空のガラス球13aを用いることができる。
電磁流量計2の口径が中口径程度となると、粒子13の充填量が増大してガラス分の重量増加が無視できない程度になる。このような場合は、中空のガラス球13aと中実のガラス球13bとを混在させることが考えられる。
中実球13bの体積V0=4πR3/3 、中空部の体積V=4πr3/3である。
上記の式(1)より、t<0.2R=0.1Dとなる。ガラスの密度は2.2g/cm3である。市販品では、外径50μm、肉厚0.5μm、真密度0.13g/cc、かさ密度0.08g/cc(充填率63%程度)の中空球13aがある。この中空球13aの耐圧値は1.7MPa程度である。この中空球13aの肉厚t=0.01Dである。
上記の充填率について:径が均一な球の充填率は、面心立方または六方最密充填のときに最大になり74%、現実的には64%程度である。
上記のかさ密度について:かさ密度=ガラス密度×重量比×充填率
ただし、重量比=(V0-V)/V0となる。
電磁流量計2の機器ケース3にガラス球(粒子13)を充填するためには、図3に示すように、機器ケース3を連結部3bが上方に向けて開口する姿勢として加振装置16に支持させる。加振装置16は、機器ケース3を水平方向や上下方向に振動させるように構成されている。
ガラス球(粒子13)の充填は、機器ケース3を振動させながら、連結部3bの開口にガラス球(粒子13)をホッパー17を用いて落下させて行う。ホッパー17には、ガラス球(粒子13)の流れる量を計る計量器(図示せず)が設けられている。ガラス球(粒子13)を機器ケース3に投入するときには、機器ケース3の予め定められた容量に対し、ガラス球(粒子13)の流量に基づいて充填量を確認しつつ所定量までガラス球(粒子13)をホッパー17から注ぐ。なお、ガラス球(粒子13)の流量に基づいて充填量を確認する他に、投入されたガラス球(粒子13)の重量に基づいて充填量を確認することも可能である。
そして、ガラス球(粒子13)が連結部3bの開口部分に達したときにガラス球(粒子13)の投入を止め、連結部3bに蓋体15を取付ける。蓋体15には、図示してはいないが、検出部5と計器部8とを接続する電線7を通すための穴あるいはスリットが形成されている。連結部3bまでガラス球(粒子13)が充填されることにより、機器ケース3の連結部3b(開口部)が防爆条件を満たして封止された防爆型機器1が実現される。
このため、防爆空間6内を中実の粒子13のみによって満たす場合と較べると、軽いパウダー防爆構造14が得られる。したがって、この実施の形態によれば、軽いパウダー防爆構造を備えた防爆型機器を提供することができる。
図1に示す防爆型機器1においては、機器ケース3の内部の全域にガラス球(粒子13)が充填されている。しかし、パウダー防爆構造14は、図4に示すように、機器ケース3の一部のみにガラス球(粒子13)を充填するだけであっても実現可能である。図4において、図1および図3によって説明したものと同一もしくは同等の部材については、同一符号を付し詳細な説明を適宜省略する。
パウダー防爆構造14をこのように構成すると、図1に示す実施の形態を採る場合と較べてガラス球(粒子13)の総重量を軽くすることができるから、より一層軽いパウダー防爆構造を備えた防爆型機器を提供することができる。
本発明に係る防爆型機器は図5に示すように構成することができる。図5に示す防爆型機器31は、磁気式の角度センサ32で、非磁性材からなる金属ケース33の内部に検出部34を備えている。
角度センサ32は、プロセス現場に設置され、当該プロセス中のバルブの実開度の測定などに用いられるフィールド機器である。この角度センサ32は、例えば調節弁の開度を制御するポジショナの構成部品や、液面計の構成部品としても用いられるものである。この角度センサ32が測定する所定の物理量とは、角度センサ32の近傍に位置する磁石35が取付けられた回転部品36の回転角である。回転部品36は、図5において上下方向に延びる中心線Cを中心にして回転する。
金属ケース33内が不燃性かつ電気絶縁性を有する球状中空体を含む粒子13で満たされた後、第3の貫通孔40に封止パイプ42を挿入し、第3の貫通孔40と封止パイプ42との間の隙間を例えば溶接によってシールする。
この実施の形態で示すように金属ケース33内に不燃性かつ電気絶縁性を有する球状中空体を含む粒子13を充填することにより、防爆型機器31となる角度センサ32の軽量化を図ることができる。
本発明に係る防爆型機器は図6および図7に示すように構成することができる。
図6に示す防爆型機器51は、バルブ用のポジショナ52である。ポジショナ52は、プロセス現場に設置され、当該プロセス中のバルブの開度を制御するフィールド機器である。
フィードバックレバー55は、ハウジング54に支軸56を介して揺動自在に支持されている。フィードバックレバー55の揺動端部には図示していないバルブのステムが連動するように連結されている。フィードバックレバー55は、ステムが開弁方向あるいは閉弁方向に平行移動することにより、支軸56を中心にして揺動する。
すなわち、ケース64内の防爆空間65が不燃性かつ電気絶縁性を有する球状中空体を含む粒子13で満たされてパウダー防爆構造66が実現されている。球状中空体は、第1の実施の形態を採るときに用いた中空のガラス球13aを用いることができる。ケース64内に粒子13を充填するにあたっては、中空のガラス球13aと中実のガラス球13bとを混在させる場合と、中空のガラス球13aのみをケース64内に充填する場合とがある。
また、上述した実施の形態においては、ガラス球を充填するときに振動を加えて防爆空間6,22,47,65内に隙間が生じることを防ぐ例を示した。しかし、ガラス球が充填されるケースの内部が単純な形状で、ガラス球が円滑に流入する場合は、充填時に振動を加えなくてもよい。
また、上述した実施の形態においては、プロセス中の所定の制御対象を制御するフィールド機器としてバルブ用のポジショナ52を挙げて説明した。しかし、制御対象を制御するフィールド機器としては、バルブやその他の装置の動作を制御するコントローラでもよい。
Claims (4)
- 電子部品を収容する機器ケースの内部に防爆空間が形成されるとともに、防爆条件を満たして封止された防爆型機器において、
前記防爆空間内に不燃性かつ電気絶縁性を有する球状中空体が充填され、
前記球状中空体の外径Dは、D<0.1mmであり、
前記球状中空体の肉厚tは、0.01D<t<0.1Dであること
を特徴とする防爆型機器。 - 電子部品を収容する機器ケースの内部に防爆空間が形成されるとともに、防爆条件を満たして封止された防爆型機器において、
前記防爆空間内に不燃性かつ電気絶縁性を有する球状中空体が充填され、
前記防爆空間は、前記機器ケース内の前記電子部品と前記機器ケースの封止部との間の一部空間に形成され、前記球状中空体が前記防爆空間に充填されることのみで防爆条件が満たされること
を特徴とする防爆型機器。 - プロセス現場に設置され、当該プロセス中の所定の物理量を測定するフィールド機器であること
を特徴とする請求項1または2に記載の防爆型機器。 - プロセス現場に設置され、当該プロセス中の所定の制御対象を制御するフィールド機器であること
を特徴とする請求項1または2に記載の防爆型機器。
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