JP7785656B2 - タップ選択器の可動接点駆動機構 - Google Patents
タップ選択器の可動接点駆動機構Info
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Description
例えば、タップ選択器は、ローラを用いた転がり接触形の接点(ローラ接点)を備える。ローラ接点の場合は、ローラに対する接触状態によっては、切換時の負荷及び摩耗等により、接触耐用性(耐久性)が劣ることになる。
一方、接点の開閉を行うために、専用のゼネバ駆動機構を新たに追加する場合がある。専用のゼネバ駆動機構を新たに追加する場合は、部品点数が増加し、スペース増加及びコスト増加を招くことになる。
負荷時タップ切換器1は、運転状態において変圧器の巻数比(変圧比)を変えることで電圧を調整する装置である。図1及び図2に示すように、負荷時タップ切換器1は、タップ選択器2と、駆動機構3と、減速機構4と、切換開閉器5と、油槽6と、を備える。
駆動機構3は、電動操作装置(不図示)から駆動軸7を介して伝達される駆動力により、タップ選択器2を駆動する。
減速機構4は、電動操作装置(不図示)から駆動軸7に伝達される回転動作の回転数を減速する。
上板20及び下板21は、それぞれ水平方向に延びる。上板20は、タップ選択器2の上部を支持する。下板21は、タップ選択器2の下部(底部)を支持する。
支柱22A,22Bは、上下方向に延びる。支柱22A,22Bは、上板20と下板21とを連結する。支柱22A,22Bは、複数設けられる。
図3は、実施形態の可動接点組立50の斜視図である。図4は、図3においてカバー80等を外した状態の拡大斜視図である。図5は、実施形態の可動接点組立50と集電リング30との接触部の斜視図である。図6は、実施形態の可動接点組立50と固定リング35との接触部の斜視図である。
図7は、実施形態の可動接点組立50を上側から見た分解斜視図である。図8は、実施形態の可動接点組立50を上側から見た他の分解斜視図である。図9は、実施形態の可動接点70、昇降アーム60及び駆動スライダ51を含む斜視図である。図10は、実施形態の可動接点70、昇降アーム60及び駆動スライダ51の関係の説明図である。図11は、実施形態の可動接点70及び昇降アーム60を含む斜視図である。
駆動スライダ51は、ゼネバギア26に対して径方向に摺動可能に支持される。駆動スライダ51は、板金で形成される。例えば、駆動スライダ51は、板金に対してブランク加工及び曲げ加工等を施した部品である。駆動スライダ51は、軸方向から見て全体的に矩形状に形成される。駆動スライダ51は、軸方向と直交する方向に長手を有する平面視矩形状である。
昇降アーム60は、駆動スライダ51の摺動動作に連動して回転する。昇降アーム60は、駆動スライダ51の長手方向(タップ選択器2から見た径方向)に対向するように一対設けられる。昇降アーム60は、絶縁性を有する樹脂等の絶縁体で形成される。
可動接点70は、昇降アーム60の回転動作に連動して移動する。可動接点70は、可動接点組立50の回転停止時は集電リング30と固定接点36との間で接点接触状態CSを保持する。接点接触状態CSは、可動接点70と固定接点36とが互いに通電している閉極状態に相当する。可動接点70は、可動接点組立50の回転駆動時は集電リング30と固定接点36との間で接点非接触状態NCを保持する。接点非接触状態NCは、可動接点70と固定接点36とが互いに通電していない開極状態に相当する。本実施形態では、可動接点組立50の回転停止及び回転駆動の切換動作は、接点非接触状態NCで行われる。
カバー80は、駆動スライダ51、昇降アーム60及び可動接点70を覆う。カバー80は、昇降アーム60を回転可能に支持する。支持ホルダ90は、カバー80を支持する。支持ホルダ90は、複数の係合突起91を備える。カバー80は、係合突起91の数に対応する複数の係合切欠部81を備える。カバー80は、係合突起91及び係合切欠部81により、支持ホルダ90に対して平面方向(水平方向)の移動が制限される。
図12は、実施形態の可動接点組立50、集電リング30及び固定リング35を含む平面図である。図13は、実施形態の可動接点組立50の配置の説明図である。
上述の通り、集電リング30は、駆動ローラ52が係合するガイド溝31を備える。ガイド溝31は、集電リング30の外周部に形成される。ガイド溝31は、くびれ部33及び定常半径部32を備える。
図14は、実施形態の可動接点組立50による切換動作の説明図であって閉極時の平面図である。図15は、実施形態の閉極時の可動接点70、昇降アーム60及び駆動スライダ51の関係の説明図である。図16は、実施形態の閉極時の駆動ローラ52及びガイド溝31の関係の説明図である。図17は、実施形態の閉極時の可動接点組立50の配置の説明図である。
図18は、図14に続く、実施形態の開極動作時の平面図である。図19は、図15に続く、実施形態の開極動作時の可動接点70、昇降アーム60及び駆動スライダ51の関係の説明図である。図20は、図16に続く、実施形態の開極動作時の駆動ローラ52及びガイド溝31の関係の説明図である。図21は、図17に続く、実施形態の開極動作時の可動接点組立50の配置の説明図である。
図22は、図18に続く、実施形態の開極完了時の平面図である。図23は、図19に続く、実施形態の開極完了時の可動接点70、昇降アーム60及び駆動スライダ51の関係の説明図である。図24は、図20に続く、実施形態の開極完了時の駆動ローラ52及びガイド溝31の関係の説明図である。図25は、図21に続く、実施形態の開極完了時の可動接点組立50の配置の説明図である。
図26は、実施形態の可動接点組立50による切換動作のトルクを説明するための平面図である。図27は、実施形態の可動接点組立50による切換動作のトルクを説明するための側面図である。
Pは、駆動ローラ52に作用する荷重である。P0は、付勢部材75の付勢力である。P1は、駆動ローラ52に作用する荷重の接線方向分力である。P2は、駆動ローラ52に作用する荷重の径方向分力である。P3は、昇降押圧部56に作用する開極反力の水平方向分力である。P4は、駆動支柱40に作用する切換時負荷荷重である。
切換動作が接点非接触状態NCで行われることにより、切換動作時に転がり接触及び摺動接触等は生じないため、接触耐用性(耐久性)が劣ることはない。加えて、接点の開閉を行うために、専用のゼネバ駆動機構を新たに追加する必要もない。すなわち、可動接点組立50内に設けた簡単な構成により、転がり接触及び摺動接触等が無い形で切換動作を実現することができる。したがって、切換時の負荷を抑制し、耐久性に優れ、かつ、部品点数の増加を抑制することができる。
付勢部材75の付勢により、集電リング30に対する駆動スライダ51、駆動ローラ52、昇降アーム60及び可動接点70の位置決めを行うことができる。したがって、可動接点組立50内の構成の動作をより安定かつ円滑に行うことができる。
くびれ部33が軸方向から見て定常半径部32に対して径方向の外側に向かって湾曲する場合と比較して、切換時に駆動ローラ52に作用する荷重の作用点から基準軸Gまでの距離を小さくすることができる。そのため、切換時の負荷トルクを低減することができる。したがって、関連部品の耐久信頼性向上、部品の小型化及び薄肉化又は樹脂化、並びに、コスト削減及び省スペース化が可能となる。
駆動支柱40によって複数の可動接点組立50を同時に回転駆動させることができる。したがって、複数の可動接点70に対応する駆動部材を別個に設ける場合と比較して、構成を簡素化しつつ、部品点数の増加を抑制することができる。
軸方向において集電リング30及び固定リング35の両側から可動接点組立50を組み立てる場合でも、共通の構成部品を用いることができる。したがって、部品点数の増加を抑制することができる。
一対の駆動スライダ51の当接部57によって開極保持力が相殺されることで、切換駆動負荷(切換時に駆動ローラ52に作用する荷重等)を可及的に小さくすることができる。したがって、関連部品の耐久信頼性向上、部品の小型化及び薄肉化又は樹脂化、並びに、コスト削減及び省スペース化が可能となる。
ガイドホルダ58によって駆動スライダ51の当接部57が軸方向に沿って案内されることで、開極保持力が軸方向以外の他の方向に及ぶことを抑制することができる。そのため、一対の駆動スライダ51の当接部57によって開極保持力をより安定して相殺させることができる。したがって、切換駆動負荷(切換時に駆動ローラ52に作用する荷重等)を極めて小さくすることができる。
カバー80により、駆動スライダ51、昇降アーム60及び可動接点70を外的要因から保護することができる。加えて、複数の水平ガイドローラ53により、カバー80の内側壁面に沿う駆動スライダ51の径方向移動を円滑に案内することができる。加えて、複数の垂直ガイドローラ54A,54Bにより、可動接点組立50の高さ方向(軸方向)の位置を制限することができる。
4つの水平ガイドローラ53により、カバー80の内側壁面に沿う駆動スライダ51の径方向移動を円滑に案内することができる。加えて、2個の垂直ガイドローラ54A,54Bにより、可動接点組立50の高さ方向(軸方向)の位置を制限することができる。したがって、必要最小限の水平ガイドローラ53及び垂直ガイドローラ54A,54Bにより、駆動スライダ51の安定した摺動動作を実現することができる。
駆動スライダ51の昇降押圧部56の当接によって昇降アーム60を回転させることができる。したがって、昇降アーム60を回転させるための部材を別個に設ける場合と比較して、構成を簡素化しつつ、部品点数の増加を抑制することができる。
複数の可動接点70により、接触面積を確保することができるため、通電容量を大きくすることができる。したがって、大電流化に対応することが可能となる。例えば、複数の可動接点70を別々に設けることで、板金で製造可能となるため、低コスト化も可能となる。加えて、昇降アーム60の複数のアーム突起64によって、複数の可動接点70を同時に昇降させることができる。したがって、複数の可動接点70を昇降させるための部材を別個に設ける場合と比較して、構成を簡素化しつつ、部品点数の増加を抑制することができる。加えて、仕切り部65によって可動接点70が仕切られることで、可動接点70の昇降動作をより安定かつ円滑に行うことができる。
可動接点70の動作に対して自由度を持たせることができる。そのため、切換時の可動接点70が周方向に対して斜め方向に動くことにより、可動接点70の接触圧を可及的に低減することができる。
一対の昇降アーム60によって可動接点70の中央凸部72が挟まれることで、可動接点70の径方向の位置を制限することができる。したがって、可動接点70の昇降動作をより安定かつ円滑に行うことができる。
付勢部材75の付勢力が可動接点70の中央凹部73に作用することで、可動接点70の径方向両側に対して付勢力をバランスよく作用させることができる。したがって、可動接点組立50の回転停止及び回転駆動の切換動作をより安定かつ円滑に行うことができる。
まず、従来例として比較例1から比較例3を挙げ、各例の問題点について説明する。
例えば、切換時の負荷増大を抑制するためには、対向する固定側ローラ通電部1010に挟まれた隙間のできるだけ中央部に固定接点片1012を配置する必要がある。そのため、固定接点側及び可動接点側の高さ管理及び調整が必要となる。したがって、部品コスト及び組立コストが上昇する要因となる。
基本的に、ローラ状の接点(ローラ接点)における接触面積は小さい。接触面積を大きくするための接点付勢力の増大化には、耐摩耗性、負荷トルクの観点から限界がある。そのため、大電流化は困難である。
図33は、比較例2のタップ選択器2000の斜視図である。図34は、比較例2の開閉駆動凹凸カム部2001の斜視図である。図35は、比較例2の開極動作時の説明図である。図36は、比較例2の閉極時の説明図である。
図37は、比較例3のタップ選択器3000の断面図である。図38は、比較例3の可動接点部構成図である。図39は、比較例3のタップ選択器3000の分解斜視図である。
実施形態の可動接点組立は、駆動スライダに対して回転可能に支持され、ガイド溝に案内される駆動ローラを備える。これに対して、可動接点組立は、駆動ローラを備えなくてもよい。例えば、駆動スライダは、ガイド溝に案内される球面状の凸部(例えば湾曲部)を備えてもよい。例えば、駆動ローラの設置態様は、設計仕様に応じて変更することができる。
Claims (14)
- 基準軸の周りの周方向に回転する可動接点組立を備え、
前記可動接点組立は、
前記基準軸に沿う軸方向と直交する径方向に摺動する駆動スライダと、
前記駆動スライダの摺動動作に連動して回転する昇降アームと、
前記昇降アームの回転動作に連動して移動し、前記可動接点組立の回転停止時は集電リングと固定接点との間で接点接触状態を保持し、前記可動接点組立の回転駆動時は前記集電リングと前記固定接点との間で接点非接触状態を保持する可動接点と、を備え、
前記可動接点組立の回転停止及び回転駆動の切換動作は、前記接点非接触状態で行われる、
タップ選択器の可動接点駆動機構。 - 前記集電リングは、前記基準軸と同心環状に形成されるガイド溝を有し、
前記可動接点組立は、
前記駆動スライダに対して回転可能に支持され、前記ガイド溝に案内される駆動ローラと、
前記駆動スライダ、前記昇降アーム及び前記可動接点を覆うカバーと、
前記カバーと前記可動接点との間に配置され、前記可動接点を付勢する付勢部材と、を備える、
請求項1に記載のタップ選択器の可動接点駆動機構。 - 前記ガイド溝は、
前記径方向の定位置で前記駆動ローラを前記周方向に案内する定常半径部と、
前記駆動ローラを前記周方向に交差する方向に案内するくびれ部と、を備え、
前記くびれ部は、前記軸方向から見て、前記定常半径部に対して前記径方向の内側に向かって湾曲する、
請求項2に記載のタップ選択器の可動接点駆動機構。 - 前記可動接点組立は、前記軸方向に沿って複数配置され、
前記可動接点駆動機構は、前記軸方向に沿って延び、複数の前記可動接点組立を支持することで前記周方向に回転駆動させる駆動支柱を更に備える、
請求項2又は3に記載のタップ選択器の可動接点駆動機構。 - 前記可動接点駆動機構は、前記基準軸と同心環状に形成され、前記固定接点を支持する固定リングを更に備え、
前記可動接点組立は、前記軸方向において前記集電リング及び前記固定リングの両側から前記可動接点組立において互いに同じ種類の構成部品を裏返して順番に積層した状態で組み立てられる、
請求項1又は2に記載のタップ選択器の可動接点駆動機構。 - 前記駆動スライダは、前記軸方向に互いに対向するように一対設けられ、前記集電リングと前記固定接点との間で前記接点非接触状態を保持する開極保持力が前記軸方向に作用するように構成され、
一対の前記駆動スライダは、前記開極保持力を相殺させるように互いに当接する当接部を備える、
請求項1又は2に記載のタップ選択器の可動接点駆動機構。 - 前記可動接点組立は、前記駆動スライダの前記当接部を前記軸方向に沿って案内するガイドホルダを更に備える、
請求項6に記載のタップ選択器の可動接点駆動機構。 - 前記可動接点駆動機構は、前記基準軸と同心環状に形成され、前記固定接点を支持する固定リングを更に備え、
前記可動接点組立は、
前記駆動スライダ、前記昇降アーム及び前記可動接点を覆うカバーと、
前記駆動スライダに対して回転可能に支持され、前記カバーの内側壁面に沿うように前記駆動スライダの前記径方向の摺動動作を案内する複数の水平ガイドローラと、
前記駆動スライダに対して回転可能に支持され、前記集電リング及び前記固定リングの各表面に対して転がり接触する複数の垂直ガイドローラと、を更に備える、
請求項1又は2に記載のタップ選択器の可動接点駆動機構。 - 前記駆動スライダは、前記軸方向から見て矩形状に形成され、
前記水平ガイドローラは、前記軸方向から見て前記駆動スライダの4隅部に1つずつ合計4つ配置され、
前記垂直ガイドローラは、前記駆動スライダにおいて前記集電リング及び前記固定リングに対向する部分に1つずつ合計2個配置される、
請求項8に記載のタップ選択器の可動接点駆動機構。 - 前記可動接点組立は、
前記駆動スライダ、前記昇降アーム及び前記可動接点を覆い、前記昇降アームを回転可能に支持するカバーと、
前記昇降アームに対して回転可能に支持される昇降ローラと、を備え、
前記駆動スライダは、前記駆動スライダの摺動動作により前記昇降ローラに当接することで前記昇降アームを回転させる昇降押圧部を備える、
請求項1又は2に記載のタップ選択器の可動接点駆動機構。 - 前記可動接点は、複数設けられ、
前記昇降アームは、
複数の前記可動接点を同時に昇降させる複数のアーム突起と、
前記可動接点を仕切る複数の仕切り部と、を備える、
請求項1又は2に記載のタップ選択器の可動接点駆動機構。 - 前記複数の仕切り部は、前記可動接点組立の前記周方向への回転動作時に前記可動接点が前記周方向に対して斜め方向に動作可能に、互いに間隔をあけて配置される、
請求項11に記載のタップ選択器の可動接点駆動機構。 - 前記昇降アームは、前記径方向に対向するように一対設けられ、
前記可動接点は、一対の前記昇降アームに挟まれるように前記可動接点の前記径方向の中央部から突出する中央凸部を備える、
請求項1又は2に記載のタップ選択器の可動接点駆動機構。 - 前記可動接点組立は、前記可動接点を付勢する付勢部材を更に備え、
前記可動接点は、前記軸方向から見て前記中央凸部と重なる位置に、前記付勢部材が配置される中央凹部を備える、
請求項13に記載のタップ選択器の可動接点駆動機構。
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