JP7788529B2 - 起泡性コンパウンドクリーム - Google Patents

起泡性コンパウンドクリーム

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Description

本発明は、リン酸塩とエステル交換油脂を実質的に含有しない起泡性コンパウンドクリーム、及び、それをホイップして得られるホイップドコンパウンドクリームに関する。
ホイップドクリームには、口溶けが良好で、かつ適度な硬さを維持することが求められている。また、該ホイップドクリームの原料となる起泡性クリームには、原液安定性、及びホイップ性が求められている。
また、ホイップドクリームに乳のコクや風味を付与したり、ホイップ性を上げることを目的に、生クリームを混合してホイップドコンパウンドクリームにすることが多々ある。
従来、前記起泡性クリームの原料油脂としては、口溶けの観点からラウリン系油脂が多用されてきたが、ラウリン系油脂を多く含むクリームは起泡後の硬さの維持が難しく、ラウリン系油脂は価格の乱高下も激しい。また、溶解を開始してから終了するまでの温度帯が乳脂肪と異なっており、低く狭い。そのため、生クリームを配合したコンパウンドクリームにラウリン系油脂を配合すると、溶解のタイミングが2回に分かれ口溶けが不自然になってしまう。
近年、ラウリン系油脂の代替として、安価で供給が安定しているパーム系油脂が使用されることがある。しかし、油脂中にパーム系油脂を多く配合すると粗大結晶を形成するため、原液安定性、ホイップ性、及びホイップ後の硬さが悪化し、口溶けも悪くなってしまう傾向がある。これらの点を改善するため起泡性クリームにリン酸塩やエステル交換油脂を配合することが行われているが、リン酸塩は苦味を呈する上に健康上好ましくなく、エステル交換油脂は製造コストが高く、コクを低下させたり、口溶けを悪化させる。
これまで、リン酸塩やトランス脂肪酸を実質的に含有せず、起泡後の保型性及び口溶けが良好なホイップドコンパウンドクリームが開示されている(特許文献1)が、当該ホイップドコンパウンドクリームはパーム系油脂が主体であるため、口溶けは、ラウリン系油脂を主体とするホイップドコンパウンドクリームに及ばず、また、ホイップ後の硬さが十分ではない。
特開2017-176101号公報
本発明の目的は、リン酸塩とエステル交換油脂を実質的に含有せず、ラウリン系油脂低含量且つパーム系油脂高含量であるにも関わらず、原液安定性とホイップ性が良好な起泡性コンパウンドクリーム、及び、それをホイップして得られ、口溶けが自然で、且つ早く、硬さが良好なホイップドコンパウンドクリームを提供することである。
本発明者らは上記課題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、リン酸塩とエステル交換油脂を実質的に含有せず、特定量の油脂を含み、該油脂中に特定量の乳脂肪と、C12以下の飽和脂肪酸を構成脂肪酸として特定量含み、特定の融点である油脂Aと、C16~C22の飽和脂肪酸を構成脂肪酸として特定量含み、且つS2Uを特定量含み特定の融点である油脂Bを特定量含み、さらに水相中に特定範囲のHLBで特定の飽和脂肪酸を構成脂肪酸として含む特定の乳化剤Aを特定量含む起泡性コンパウンドクリームは、ラウリン系油脂低含量且つパーム系油脂高含量であるにも関わらず、原液安定性とホイップ性が良好であり、その起泡性コンパウンドクリームをホイップして得られるホイップドコンパウンドクリームは、口溶けが自然で、且つ早く、硬さが良好であることを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明の第一は、起泡性コンパウンドクリーム全体中、油脂含量が25~50重量%、リン酸塩含量が0.02重量%未満であり、
起泡性コンパウンドクリームの水相中に乳化剤Aを、起泡性コンパウンドクリーム全体中0.05~0.55重量%含有し、
前記油脂全体中、エステル交換油脂含量が1重量%未満、乳脂肪含量が3.5重量%以上且つ22.5重量%未満であり、
前記油脂の内、前記乳脂肪を除く油脂全体中、油脂A及び油脂Bの合計含量が80~100重量%であり、油脂B/(油脂A+油脂B)(重量比)が0.45~0.82である、
起泡性コンパウンドクリームに関する。
油脂A:C12以下の飽和脂肪酸を構成脂肪酸全体中40重量%以上含み、S2Uを油脂A全体中0重量%以上40重量%未満含み、上昇融点(但し、複数種の油脂のブレンド物である場合、前記上昇融点は、当該複数種の油脂の上昇融点の平均値を指す)が23~30℃の油脂。
油脂B:C16~C22の飽和脂肪酸を構成脂肪酸全体中40重量%以上含み、S2Uを油脂B全体中45~70重量%含み、上昇融点が23~30℃の油脂。
乳化剤A:HLBが2.8~6.2であり、C10~C22の飽和脂肪酸を構成脂肪酸全体中70~100重量%含むショ糖脂肪酸エステル及び/又はポリグリセリン脂肪酸エステル。
好ましくは、前記乳脂肪が生クリーム由来である。
本発明の第二は、前記起泡性コンパウンドクリームがホイップされたホイップドコンパウンドクリームに関する。
本発明の第三は、前記ホイップドコンパウンドクリームをサンド、ナッペ、フィリング、又はトッピングした食品に関する。
本発明の第四は、起泡性コンパウンドクリーム全体中、油脂含量が25~50重量%、リン酸塩含量が0.02重量%未満であり、前記油脂全体中、エステル交換油脂含量が1重量%未満である起泡性コンパウンドクリームの製造方法であって、
起泡性コンパウンドクリーム全体中、乳化剤A含量が0.05~0.55重量%となるように乳化剤Aを水に添加して撹拌しながら溶解した水相部に、前記油脂全体中、油脂Aと油脂Bの合計含量が62~96.5重量%且つ油脂B/(油脂A+油脂B)(重量比)が0.45~0.82となるように油脂A及び油脂Bを混合した油脂混合物を添加し、予備乳化した後、微細化し、さらに高圧処理して得た水中油型乳化油脂組成物に、前記油脂全体中の乳脂肪含量が3.5重量%以上且つ22.5重量%未満になるように生クリームを混合・撹拌することを特徴とする、起泡性コンパウンドクリームの製造方法に関する。
油脂A:C12以下の飽和脂肪酸を構成脂肪酸全体中40重量%以上含み、S2Uを油脂A全体中0重量%以上40重量%未満含み、上昇融点(但し、複数種の油脂のブレンド物である場合、前記上昇融点は、当該複数種の油脂の上昇融点の平均値を指す)が23~30℃の油脂。
油脂B:C16~C22の飽和脂肪酸を構成脂肪酸全体中40重量%以上含み、S2Uを油脂B全体中45~70重量%含み、上昇融点が23~30℃の油脂。
乳化剤A:HLBが2.8~6.2であり、C10~C22の飽和脂肪酸を構成脂肪酸全体中70~100重量%含むショ糖脂肪酸エステル及び/又はポリグリセリン脂肪酸エステル。
本発明に従えば、リン酸塩とエステル交換油脂を実質的に含有せず、ラウリン系油脂低含量且つパーム系油脂高含量であるにも関わらず、原液安定性とホイップ性が良好な起泡性コンパウンドクリーム、及び、それをホイップして得られ、口溶けが自然で、且つ早く、硬さが良好なホイップドコンパウンドクリームを提供することができる。
以下、本発明につき、さらに詳細に説明する。本発明の起泡性コンパウンドクリームは、リン酸塩とエステル交換油脂を実質的に含有せず、特定量の油脂を含み、水相中に特定の乳化剤Aを特定量含み、乳脂肪と2種類の特定の油脂(油脂Aと油脂B)を特定量含むことを特徴とする。そして、前記起泡性コンパウンドクリームをホイップすることで、本発明のホイップドコンパウンドクリームを得ることができる。
前記起泡性コンパウンドクリームに含まれるリン酸塩は、少なければ少ないほど良く、起泡性コンパウンドクリーム全体中0.02重量%未満が好ましく、0.01重量%未満がより好ましく、全く含まないことがさらに好ましい。前記リン酸塩としては、リン酸ナトリウム、メタリン酸ナトリウム等が例示でき、それらの群より選ばれる少なくとも1種を用いることができる。
前記起泡性コンパウンドクリームは、油脂を起泡性コンパウンドクリーム全体中25~50重量%含有することが好ましい。より好ましくは30~45重量%であり、さらに好ましくは35~40重量%である。25重量%より少ないと、ホイップ性とホイップ後の硬さが悪い場合があり、50重量%より多いと、ホイップ後の口溶けが不自然になったり原液安定性が悪い場合がある。なお前記油脂には、少なくとも乳脂肪、油脂A及び油脂Bが含まれる。
前記起泡性コンパウンドクリームに含まれるエステル交換油脂の含有量は少なければ少ないほど良く、前記起泡性コンパウンドクリームに含まれる油脂全体中1重量%未満が好ましく、0.5重量%未満がより好ましく、全く含まないことがさらに好ましい。エステル交換油脂の含有量が1重量%以上であると、コストがアップしたり、ホイップ性が悪化したり、ホイップ後の硬さや口溶けの自然さが損なわれる場合がある。
本発明においてエステル交換油脂とは、食用油脂をエステル交換反応して得られる油脂を指す。前記食用油脂としては菜種油、コーン油、綿実油、パーム油、パーム核油、ヤシ油、大豆油、ひまわり油、サフラワー油、オリーブ油等の植物性油脂や、牛脂、豚脂、魚油等の動物性油脂が例示でき、これらを硬化、分別、エステル交換等の加工処理を行ったものも用いることができる。前記エステル交換油脂の製法については特に限定なく、常法を用いて製造することができる。例えば、ナトリウムメチラートまたはナトリウムエチラートを原料油脂に対して0.01~1.0重量%添加してランダムエステル交換反応を起こす化学法や、リパーゼなどの酵素を用いてエステル交換を行なう酵素法などを適用できる。
前記乳脂肪の含有量は、前記起泡性コンパウンドクリームに含まれる油脂全体中3.5重量%以上且つ22.5重量%未満が好ましい。3.5重量%より少ないとホイップ性が悪い場合があり、22.5重量%以上になると、原液安定性やホイップ性が悪くなったり、口溶けが遅くなる場合がある。前記乳脂肪の由来としては、生クリーム、バターミルクパウダー、バター、バターオイル、クリームチーズ、生乳、牛乳、全粉乳、濃縮乳、サワークリーム、無糖練乳、加糖練乳等が例示でき、それらの群より選ばれる少なくとも1種を原料として用いることができる。風味やホイップ後の硬さの観点では、乳脂肪の由来として生クリームを用いることが好ましい。
前記生クリームは、乳等省令で定義される「生乳、牛乳または特別牛乳から乳脂肪分以外の成分を除去し、乳脂肪分が18.0%以上にしたもの」をいい、本発明においては、乳脂肪分が30~48%のものを使用することが、良好なホイップ性を得る観点から好ましい。
前記油脂Aは、C12以下の飽和脂肪酸を構成脂肪酸全体中40重量%以上含むことが好ましい。40重量%未満だと、口溶けが遅い場合がある。前記油脂Aの構成脂肪酸に含まれるC12以下の飽和脂肪酸の含量は構成脂肪酸全体中100重量%以下であればよい。
前記油脂Aは、S2Uを油脂A全体中0重量%以上40重量%未満含むことが好ましく、0~20重量%がより好ましく、0~10重量%がさらに好ましい。40重量%以上であると、本発明の効果を奏しない場合がある。ここで、S2Uとは、1分子のグリセリンに、構成脂肪酸として、C16以上(好ましくはC24以下)の飽和脂肪酸Sが2分子、C16以上(好ましくはC24以下)の不飽和脂肪酸Uが1分子結合しているトリグリセリドのことをいい、S及びUの結合位置は限定されない。
また、前記油脂Aの上昇融点は、23~30℃であることが好ましく、24~29℃がより好ましく、25~29℃がさらに好ましく、26~28℃が特に好ましい。23℃より低いと、ホイップ後の硬さを維持できない場合があり、30℃より高いと、ホイップ性及びホイップ後の硬さが悪くなったり、口溶けが遅くなる場合がある。
前記油脂Aの種類としては、ラウリン系油脂が挙げられ、具体的にはヤシ油(上昇融点:24±1℃)やパーム核油(上昇融点:27±1℃)、パーム核オレイン(上昇融点:23±1℃)が例示でき、それらの群より選ばれる少なくとも1種を用いることができる。また、油脂Aが複数種の油脂をブレンドした混合油脂である場合は、当該混合油脂全体に含まれるC12以下の飽和脂肪酸含量及びS2U含量が前記含量の範囲に入り、且つ当該複数種の油脂の上昇融点の平均値が前記上昇融点の範囲に入っていれば良い。
前記油脂Bは、C16~C22の飽和脂肪酸を構成脂肪酸全体中40重量%以上含むことが好ましい。40重量%未満だと、口溶けが遅い場合がある。前記油脂Bの構成脂肪酸に含まれるC16~C22の飽和脂肪酸の含量は構成脂肪酸全体中100重量%以下であればよい。
前記油脂Bは、S2Uを油脂B全体中45~70重量%含むことが好ましく、50~60重量%がより好ましい。45重量%より少ないとホイップ性とホイップ後の硬さが悪くなる場合があり、70重量%より多いと、原液安定性、ホイップ性、及びホイップ後の硬さが悪くなったり、口溶けが遅くなる場合がある。ここで、S2Uとは、1分子のグリセリンに、構成脂肪酸として、C16以上(好ましくはC24以下)の飽和脂肪酸Sが2分子、C16以上(好ましくはC24以下)の不飽和脂肪酸Uが1分子結合しているトリグリセリドのことをいい、S及びUの結合位置は限定されない。
また、油脂Bの上昇融点は、23~30℃であることが好ましく、24~29℃がより好ましく、25~29℃がさらに好ましく、26~28℃が特に好ましい。23℃より低いと、ホイップ後の硬さを維持できない場合があり、30℃より高いと、原液安定性、ホイップ性、及びホイップ後の硬さが悪くなったり、口溶けが遅くなる場合がある。
前記油脂Bの種類としては、パーム系油脂が挙げられ、具体的にはパーム油(上昇融点:33±1℃)、パーム油中融点部(上昇融点:27±1℃)、パームオレイン(上昇融点:22±1℃)等が例示でき、それらの群より選ばれる少なくとも1種を用いることができる。また、油脂Bが複数種の油脂をブレンドした混合油脂である場合は、当該混合油脂全体に含まれるC16~C22の飽和脂肪酸含量及びS2U含量が前記含量の範囲に入り、且つ当該複数種の油脂の上昇融点の平均値が前記上昇融点の範囲に入っていれば良い。
なお、前記油脂A及び油脂Bの上昇融点の測定は、日本油化学会 基準油脂分析試験法に従い、自動上昇融点測定器を用いて実施すればよい。
前記起泡性コンパウンドクリームに含まれる油脂の内、前記乳脂肪を除く油脂全体中、前記油脂A及び前記油脂Bの合計含有量は80~100重量%が好ましく、83~100重量%がより好ましく、88~100重量%がさらに好ましく、95~100重量%が特に好ましい。合計含有量が80重量%より少ないと、口溶けが遅い場合がある。
前記油脂B/(前記油脂A+前記油脂B)(重量比)は、0.45~0.82であることが好ましく、0.5~0.80がより好ましく、0.5~0.78がさらに好ましく、0.5~0.75が特に好ましい。前記比が0.45より小さいと、原液安定性、ホイップ性、ホイップ後の硬さが悪くなったり、口溶けが遅い場合があり、0.82より大きいと、原液安定性、ホイップ性、ホイップ後の硬さが悪化したり、口溶けが遅くなったり、口溶けの自然さが損なわれる場合がある。
本発明の起泡性コンパウンドクリームの油脂としては、前記乳脂肪、油脂A、油脂B以外にも、それらの含有量が満たされており、本発明の効果を損なわなければ、必要に応じて更に別の油脂を含んでも良い。別の油脂としては、例えば、菜種油、コーン油、綿実油、大豆油、ひまわり油、サフラワー油、オリーブ油、米油、牛脂、豚脂、魚油等が挙げられる。
前記起泡性コンパウンドクリームには、水分を起泡性コンパウンドクリーム全体中40~70重量%含有することが好ましく、45~70重量%であることがより好ましく、50~70重量%がさらに好ましく、55~70重量%が特に好ましい。40重量%より少ないと、ホイップ後のみずみずしさに欠けたり、原液安定性が悪い場合があり、70重量%より多いと、ホイップ性とホイップ後の硬さが悪かったり油のコクを感じ難くなる場合がある。
前記油脂含量と前記水分含量との重量比(油脂/水分)は0.4~1.2であることが好ましく、0.5~1.0であることがより好ましい。0.4未満であると起泡性が悪化する場合があり、1.2より大きいと原液安定性が悪化したり、水中油型乳化とならない場合がある。
前記乳化剤Aは、HLBが2.8~6.2であることが好ましく、3.5~5.5がより好ましい。HLBが2.8より低いと、原液安定性やホイップ後の硬さが悪化する場合があり、6.2より高いと、ホイップ性とホイップ後の硬さが悪化する場合がある。
前記乳化剤Aは、C10~C22の飽和脂肪酸を構成脂肪酸全体中70~100重量%含むショ糖脂肪酸エステル及び/又はポリグリセリン脂肪酸エステルであることが好ましい。C10~C22の飽和脂肪酸の合計量が70重量%より少ないと、口溶けが遅くなったり、乳化剤特有の異味が発現する場合がある。
前記乳化剤Aは、起泡性コンパウンドクリームの水相中に含まれる。乳化剤Aが水相に含まれず油相に含まれると、ホイップ性やホイップ後の硬さが悪化する場合がある。水相中の前記乳化剤Aの含有量は、起泡性コンパウンドクリーム全体中0.05~0.55重量%であることが好ましく、0.06~0.52重量%であることがより好ましく、0.08~0.3重量%であることがさらに好ましく、0.10~0.2重量%であることが特に好ましい。0.05重量%より少ないと、ホイップ性やホイップ後の硬さが悪化する場合があり、0.55重量%より多いと、ホイップ後の硬さが悪化する場合がある。
なお、乳化剤A以外にも、必要に応じて、HLBが6.0未満の乳化剤を油相に配合してもよいし、HLBが6.0以上の乳化剤を水相に配合してもよい。
しかし、不飽和脂肪酸の結合した乳化剤は異味を発現する場合があるため、風味を良くする観点から、不飽和脂肪酸の結合した乳化剤の含有量は少ないほど良く、起泡性コンパウンドクリーム全体中0.02重量%未満であることが好ましい。
本発明の起泡性コンパウンドクリームは、本発明の効果を損なわない範囲で、必要に応じて、増粘剤、糖類、乳固形分、呈味剤、着色料、香料、塩分、ビタミン類、ミネラル類、酸化防止剤、その他の食品成分、添加剤等を含有してもよい。
前記起泡性コンパウンドクリームをホイップすることで、ホイップドコンパウンドクリームが得られる。得られるホイップドコンパウンドクリームは、様々な食品にトッピングしたり、ナッペしたり、フィリングしたり、サンドしたりして利用できる。前記食品としては、クリームパン、クリームサンド、サンドイッチ等のパン、ケーキ、シュー、オムレット、どら焼き等の菓子が挙げられる。
本発明の起泡性コンパウンドクリームの製造方法を以下に例示する。即ち、まず起泡性コンパウンドクリーム全体中、乳化剤A含量が0.05~0.55重量%となるように乳化剤Aを水に添加して撹拌しながら60℃以上に加熱して溶解し、起泡性コンパウンドクリーム全体中のリン酸塩含量を0.02重量%未満且つ水分含量を40~70重量%になるように調整した水相部を作製する。
次いで、油脂全体中における油脂Aと油脂Bの合計含有量が62~96.5重量%且つ油脂B/(油脂A+油脂B)(重量比)が0.45~0.82となるように油脂A及び油脂Bを混合し、必要に応じて他の油脂も混合して、起泡性コンパウンドクリーム全体中の油脂含量を25~50重量%且つ前記油脂全体中のエステル交換油脂含量を1重量%未満になるように調整した油脂混合物を前記水相部に添加し、予備乳化した後、微細化し、さらに高圧処理することにより、水中油型乳化油脂組成物を作製する。
前記水中油型乳化油脂組成物に、前記油脂全体中の乳脂肪含量が3.5重量%以上且つ22.5重量%未満になるように生クリーム等の乳脂肪含有成分を混合・撹拌することで、本発明の起泡性コンパウンドクリームを得ることができる。
なお、前記生クリーム等の乳脂肪含有成分は、前記水相部の原料として他原料と混合し、そこへ前記油脂混合物を添加し、予備乳化した後、微細化し、さらに高圧処理して前記起泡性コンパウンドクリームを得ることもできる。
以下に実施例を示し、本発明をより具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に何ら限定されるものではない。なお、実施例において「部」や「%」は重量基準である。
<製造例、実施例及び比較例で使用した原料>
1)(株)カネカ製「パーム核油」(C12以下の飽和脂肪酸:51.2重量%、上昇融点:27.4℃、ラウリン酸:44.9重量%、S2U:3.6重量%)
2)(株)カネカ製「パーム核硬化油」(C12以下の飽和脂肪酸:53.0重量%、上昇融点:40.3℃、ラウリン酸:46.4重量%、S2U:1.3重量%)
3)(株)カネカ製「パーム油中融点部」(C16~C22の飽和脂肪酸:53.7重量%、上昇融点:26.8℃、トランス脂肪酸:0.1重量%、総飽和脂肪酸:55.6重量%、S2U:65.8重量%)
4)(株)カネカ製「パームオレイン」(C16~C22の飽和脂肪酸:44.7重量%、上昇融点:21.9℃、トランス脂肪酸:0.2重量%、総飽和脂肪酸:45.9重量%、S2U:44.0重量%)
5)(株)カネカ製「パームエステル交換油」(パーム核とパーム油のエステル交換油、C16~C22の飽和脂肪酸:31.0重量%、上昇融点:27.5℃、S2U含:0重量%)
6)(株)カネカ製「ナタネ油」(C12以下の飽和脂肪酸:0重量%、C16~C22の飽和脂肪酸:6.5重量%、S2U:0重量%、融点は測定不可)
7)ADM(株)製「Yelkin TS」(不飽和脂肪酸:78.9重量%)
8)阪本薬品工業(株)製ポリグリセリン混酸エステル「SYグリスター CV-23」(不飽和脂肪酸:0.1重量%)
9)阪本薬品工業(株)製ポリグリセリンベヘン酸エステル「SYグリスターDDB-750」(HLB:2.5、不飽和脂肪酸:0.1重量%)
10)阪本薬品工業(株)製ポリグリセリンステアリン酸エステル「SYグリスター MS-3S」(HLB:8.4、不飽和脂肪酸:0.1重量%)
11)よつ葉乳業(株)製「ヨツバ脱脂粉乳」(乳脂肪分:0.7重量%)
12)Friesland Campina DMV社製「カゼインカリウムSPRAY」
13)HILMAR社製「ラクトース HILMAR FINE GRAIND」
14)阪本薬品工業(株)製ポリグリセリンステアリン酸エステル「SYグリスター TS-3S」(HLB:4.6、C10~C22の飽和脂肪酸:99.4重量%)
15)阪本薬品工業(株)製ポリグリセリンステアリン酸エステル「SYグリスターMS-5S」(HLB:11.6、C10~C22の飽和脂肪酸:99.8重量%)
16)(株)明治製「明治フレッシュクリーム43」(乳脂肪分:43重量%、水分:52.33重量%)
17)三菱ケミカルフーズ(株)製ショ糖ステアリン酸エステル「S-370」(HLB:3.0、C10~C22の飽和脂肪酸:100.0重量%)
18)阪本薬品工業(株)製「SYグリスター PS-5S」(HLB:4.5、C10~C22の飽和脂肪酸:99.6重量%)
19)三菱ケミカルフーズ(株)製ショ糖ステアリン酸エステル「S-570」(HLB:5.0、C10~C22の飽和脂肪酸:100.0重量%)
20)阪本薬品工業(株)製ポリグリセリンステアリン酸エステル「SYグリスター PS-3S」(HLB:2.6、C10~C22の飽和脂肪酸:99.8重量%)
21)太陽化学(株)製ポリグリセリンステアリン酸エステル「サンソフトQ18-B」(HLB:6.5、C10~C22の飽和脂肪酸:99.7重量%)
22)三菱ケミカルフーズ(株)製ショ糖ステアリン酸エステル「S-770」(HLB:7.0、C10~C22の飽和脂肪酸:100.0重量%)
23)阪本薬品工業(株)製ポリグリセリンオレイン酸エステル「SYグリスター MO-5S」(HLB:11.6、C10~C22の飽和脂肪酸:29.81重量%、不飽和脂肪酸:70重量%)
24)(株)カネカ製「パーム核オレイン」(C12以下の飽和脂肪酸:47.5重量%、上昇融点:23.0℃、ラウリン酸:40.5重量%、S2U:2.6重量%)
25)(株)カネカ製「パーム油中融点部」(C16~C22の飽和脂肪酸:64.2重量%、S2U:91.8重量%、上昇融点:31.3℃)
<原液安定性評価>
実施例・比較例で得られた起泡性コンパウンドクリームをガラスビーカーに60g取り分け、15℃で1時間静置した後、120rpmで撹拌し、増粘するまでの時間(ボテ時間)(分)を測定し、評価値とした。
<ホイップ性(オーバーラン)評価>
実施例・比較例で得られた起泡性コンパウンドクリームを、硬さが0.30Nになるまでホイップした時の体積あたりの含気率の計算値をオーバーラン(%)とした。
<ホイップ性(ホイップタイム)評価>
実施例・比較例で得られた起泡性コンパウンドクリームを、硬さが0.30Nになるまでホイップした時の時間(分、秒)を測定し、評価値とした。
<ホイップ後の硬さ評価>
実施例・比較例で得られた硬さが0.30Nのホイップドコンパウンドクリームを室温にて30分間静置した後の最大荷重をレオナーで測定し、その変化を評価した。その際の評価は、下記の基準で行った。
5点:ホイップ後の硬さ変化が0.03N以上且つ0.06N以下
4点:ホイップ後の硬さ変化が0.02N以上0.03N未満、又は0.06Nより大きく0.07N以下
3点:ホイップ後の硬さ変化が0.01N以上0.02N未満、又は0.07Nより大きく0.09N以下
2点:ホイップ後の硬さ変化が0.09Nより大きく0.2N未満、又は-0.05N以上0.01N未満
1点:ホイップ後の硬さ変化が0.2N以上、又は-0.05N未満
<口溶け(早さ)評価>
実施例・比較例で得られたホイップドコンパウンドクリームを、熟練のパネラー10人が口に含み、5点満点で評価して、その平均点を評価点とした。その際の評価基準は、以下の通りであった。
5点:比較例3のホイップドクリームよりも極めて口溶けが早い
4点:比較例3のホイップドクリームよりも口溶けが早い
3点:比較例3のホイップドクリームと口溶けの早さが同等
2点:比較例3のホイップドクリームよりも口溶けが遅い
1点:比較的3のホイップドクリームよりも極めて口溶けが遅い
<口溶け(自然さ)評価>
実施例・比較例で得られたホイップドコンパウンドクリームを、熟練のパネラー10人が口に含み、評価した結果を平均的に表した。その際の評価基準は、以下の通りであった。
○:口溶けを1回だけ感じる
△:口溶けを僅かに2回に分かれて感じる
×:口溶けを2回に分かれて感じる
<総合評価>
評価した原液安定性(ボテ時間)、ホイップ性(オーバーラン、ホイップタイム)、ホイップ後の硬さ、口溶け(早さ、自然さ)の各評価を、以下の基準に従って、総合評価した。
A:ボテ時間30分以上、オーバーラン110%以上、ホイップタイム5~7分、ホイップ後の硬さの評価が5点、口溶け(早さ)の評価が4.5~5点、及び、口溶け(自然さ)の評価が○を満足するもの
B:Aの要件を満たさず、ボテ時間30分以上、オーバーラン110%以上、ホイップタイム5~7分、ホイップ後の硬さの評価が4点以上、口溶け(早さ)の評価が3.5点以上、及び、口溶け(自然さ)の評価が○又は△を満足するもの
C:A及びBの要件を満たさず、ボテ時間30分以上、オーバーラン110%以上、ホイップタイム5~7分、ホイップ後の硬さの評価が3点以上、口溶け(早さ)の評価が3.0点を超え、及び、口溶け(自然さ)の評価が○又は△を満足するもの
D:Eの要件を満たさず、ボテ時間20分以上30分未満、オーバーラン90%以上110%未満、ホイップタイム7分以上8分半未満、ホイップ後の硬さの評価が2点、及び、口溶け(早さ)の評価が2.0点以上3.0点以下からなる評価群より選ばれる少なくとも一つに該当するもの
E:ボテ時間20分未満、オーバーラン90%未満、ホイップタイム8分半以上、ホイップ後の硬さの評価が1点、口溶け(早さ)の評価が2.0点未満、及び口溶け(自然さ)の評価が×からなる評価群より選ばれる少なくとも一つに該当するもの
(製造例A1)水中油型乳化油脂組成物A1の作製
表1の配合に従い、パーム核油:7.3重量部、パーム油中融点部(PMF):18.2重量部及びパームオレイン:11.5重量部の油脂混合物に、大豆レシチン:0.2重量部、ポリグリセリン混酸エステル:0.06重量部、ポリグリセリンベヘン酸エステル:0.03重量部を添加し、65℃で溶解して油相部を作製した。
また別に、脱脂粉乳:3.7重量部、カゼインカリウム:0.5重量部、乳糖1.5重量部、ポリグリセリンステアリン酸エステル(乳化剤A、HLB:4.6、C10~C22の飽和脂肪酸:99.4重量%):0.15重量部、ポリグリセリンステアリン酸エステル(HLB:11.6、C10~C22の飽和脂肪酸:98.0重量%)0.05重量部を、表1の配合と最終的に同じになるように60℃以上の温水に溶解して水相部を作製した。
前記の油相部と水相部とを混合して20分以上予備乳化した後、高周速回転式乳化機(エム・テクニック(株)製「クレアミックス」)を用いて周速31.4m/sの回転速度で微細化した。次いで、高圧ホモジナイザーを用いて1段目:2.0MPa/2段目:1.0MPaの圧力で処理した後に、プレート式加熱機を用いて90℃まで予備加熱した後、UHT殺菌機(スチームインジェクション)を用いて142℃で4秒間殺菌処理した。次に、蒸発冷却せずにプレート式冷却機を用いて60℃まで冷却し、再び高圧ホモジナイザーを用いて1段目:9.0MPa/2段目:3.0MPaの圧力で処理し、その後、プレート式冷却機で5℃まで冷却したものを容器に充填し、5℃の冷蔵庫で48時間保管し、水中油型乳化油脂組成物A1を得た。
(製造例A2)水中油型乳化油脂組成物A2の作製
表1に従って、パーム核油:11.1重量部、パーム油中融点部(PMF):15.9重量部及びパームオレイン:10.0重量部に変更した以外は、製造例A1と同様にして水中油型乳化油脂組成物A2を得た。
(製造例A3)水中油型乳化油脂組成物A3の作製
表1に従って、パーム核油:18.5重量部、パーム油中融点部(PMF):11.3重量部及びパームオレイン:7.2重量部に変更した以外は、製造例A1と同様にして水中油型乳化油脂組成物A3を得た。
(製造例A4)水中油型乳化油脂組成物A4の作製
表1に従って、パーム核油:9.4重量部、パーム油中融点部(PMF):13.5重量部及びパームオレイン:8.5重量部に変更し、さらにその他の油脂として菜種油:5.6重量部を混合して油脂混合物とし、水量を調整した以外は、製造例A1と同様にして水中油型乳化油脂組成物A4を得た。
(製造例A5)水中油型乳化油脂組成物A5の作製
表1に従って、パーム核油:9.0重量部、パーム油中融点部(PMF):12.9重量部及びパームオレイン:8.1重量部に変更し、水量を調整した以外は、製造例A1と同様にして水中油型乳化油脂組成物A5を得た。
(製造例A6)水中油型乳化油脂組成物A6の作製
表1に従って、パーム核油:13.5重量部、パーム油中融点部(PMF):19.3重量部及びパームオレイン:12.2重量部に変更し、水量を調整した以外は、製造例A1と同様にして水中油型乳化油脂組成物A6を得た。
(製造例B1)水中油型乳化油脂組成物B1の作製
表1に従って、パーム核油:3.7重量部、パーム油中融点部(PMF):20.4重量部及びパームオレイン:12.9重量部に変更した以外は、製造例A1と同様にして水中油型乳化油脂組成物B1を得た。
(製造例B2)水中油型乳化油脂組成物B2の作製
表1に従って、パーム核油:29.6重量部、パーム油中融点部(PMF):4.5重量部及びパームオレイン:2.9重量部に変更した以外は、製造例A1と同様にして水中油型乳化油脂組成物B2を得た。
(製造例B3)水中油型乳化油脂組成物B3の作製
表1に従って、混合油脂としてパーム油中融点部(PMF)とパームオレインは含まず、パーム核油:25.5重量部に変更し、さらにパーム核硬化油:4.0重量部、パームエステル交換油:7.5重量部を混合した以外は、製造例A1と同様にして水中油型乳化油脂組成物B3を得た。
「実施例1」の表記は実施例であるが、比較例の一つである。
(実施例1)起泡性コンパウンドクリームA1及びホイップドコンパウンドクリームA1
製造例1で得られた水中油型乳化油脂組成物A1と生クリーム(乳脂肪分:43%)とを重量比95:5で混合することで起泡性コンパウンドクリームA1を得た。得られた起泡性コンパウンドクリームA1をカントーミキサー(関東混合機工業(株)製「CS型20」)に4kg入れ、品温を5℃に調整し、グラニュー糖320gを入れ、高速撹拌条件(380rpm)で硬さが0.30Nになるまでホイップし、ホイップドコンパウンドクリームA1を得た。得られた起泡性コンパウンドクリームA1とホイップドコンパウンドクリームA1の評価(原液安定性、ホイップ性(オーバーラン、ホイップタイム)、硬さ、口溶け(早さ、自然さ))を行い、それらの結果を表2にまとめた。
(実施例2~6)起泡性コンパウンドクリームA2~A6及びホイップドコンパウンドクリームA2~A6
水中油型乳化油脂組成物A1を、水中油型乳化油脂組成物A2~A6に変えた以外は、実施例1と同様にして起泡性コンパウンドクリームA2~A6及びホイップドコンパウンドクリームA2~A6を得た。得られた起泡性コンパウンドクリームA2~A6とホイップドコンパウンドクリームA2~A6の評価(原液安定性、ホイップ性(オーバーラン、ホイップタイム)、硬さ、口溶け(早さ、自然さ))を行い、それらの結果を表2にまとめた。
(比較例1~3)起泡性コンパウンドクリームB1~B3及びホイップドコンパウンドクリームB1~B3
水中油型乳化油脂組成物A1を、水中油型乳化油脂組成物B1~B3に変えた以外は、実施例1と同様にして起泡性コンパウンドクリームB1~B3及びホイップドコンパウンドクリームB1~B3を得た。得られた起泡性コンパウンドクリームB1~B3とホイップドコンパウンドクリームB1~B3の評価(原液安定性、ホイップ性(オーバーラン、ホイップタイム)、硬さ、口溶け(早さ、自然さ))を行い、それらの結果を表2にまとめた。
表2にまとめた結果より、以下のことがわかった。実施例1~3及び比較例1~2より、本発明の効果を奏するには油脂B/(油脂A+油脂B)(重量比)は0.45~0.82が好適であり、前記重量比を外れると、原液安定性やホイップ性が悪くなったり、ホイップ後の硬さや口溶けの早さ及び自然さが損なわれる場合があることが明らかとなった。また、実施例2、4及び比較例3より、乳脂肪を除く油脂全体中の油脂A及び油脂Bの合計含有量は80~100重量%が好適であり、前記合計含有量が80重量%を下回ると口溶けの早さが損なわれる場合があることが明らかとなり、実施例2、5~6より、起泡性コンパウンドクリーム全体中の油脂含有量が25~50重量%の範囲において本発明の効果を奏することが明らかとなった。
(製造例A7)水中油型乳化油脂組成物A7の作製
表3に従って、製造例A2と全く同様にして、水中油型乳化油脂組成物A2と全く同じ水中油型乳化油脂組成物A7を作製した。
(製造例A8)水中油型乳化油脂組成物A8の作製
表3に従って、乳化剤Aであるポリグリセリンステアリン酸エステルの量を0.08重量部に変更し、水量を調整した以外は、製造例A2と同様にして水中油型乳化油脂組成物A8を得た。
(製造例A9)水中油型乳化油脂組成物A9の作製
表3に従って、乳化剤Aであるポリグリセリンステアリン酸エステルの量を0.50重量部に変更し、水量を調整した以外は、製造例A2と同様にして水中油型乳化油脂組成物A9を得た。
(製造例A10)水中油型乳化油脂組成物A10の作製
表3に従って、乳化剤Aとしてポリグリセリンステアリン酸エステル:0.15重量部に加えてショ糖ステアリン酸エステル:0.08重量部を添加し、水量を調整した以外は、製造例A2と同様にして水中油型乳化油脂組成物A10を得た。
(製造例A11)水中油型乳化油脂組成物A11の作製
表3に従って、乳化剤Aとしてポリグリセリンステアリン酸エステル:0.15重量部に加えてショ糖ステアリン酸エステル:0.15重量部を添加し、水量を調整した以外は、製造例A2と同様にして水中油型乳化油脂組成物A11を得た。
(製造例A12)水中油型乳化油脂組成物A12の作製
表3に従って、乳化剤Aとしてポリグリセリンステアリン酸エステル:0.15重量部に加えてショ糖ステアリン酸エステル:0.50重量部を添加し、水量を調整した以外は、製造例A2と同様にして水中油型乳化油脂組成物A12を得た。
(製造例B4)水中油型乳化油脂組成物B4の作製
表3に従って、乳化剤Aであるポリグリセリンステアリン酸エステルの量を0.03重量部に変更し、水量を調整した以外は、製造例A2と同様にして水中油型乳化油脂組成物B4を得た。
(製造例B5)水中油型乳化油脂組成物B5の作製
表3に従って、乳化剤Aであるポリグリセリンステアリン酸エステルの量を0.60重量部に変更し、水量を調整した以外は、製造例A2と同様にして水中油型乳化油脂組成物B5を得た。
(製造例B6)水中油型乳化油脂組成物B6の作製
表3に従って、乳化剤Aを水相に添加せずに、油相に添加した以外は、製造例A2と同様にして水中油型乳化油脂組成物B6を得た。
(実施例7)起泡性コンパウンドクリームA7及びホイップドコンパウンドクリームA7
製造例A7で得られた水中油型乳化油脂組成物A7と生クリーム(乳脂肪分:43%)とを重量比82:18で混合することで起泡性コンパウンドクリームA7を得た。得られた起泡性コンパウンドクリームA7をカントーミキサー(関東混合機工業(株)製「CS型20」)に4kg入れ、品温を5℃に調整し、グラニュー糖320gを入れ、高速撹拌条件(380rpm)で硬さが0.30Nになるまでホイップし、ホイップドコンパウンドクリームA7を得た。得られた起泡性コンパウンドクリームA7とホイップドコンパウンドクリームA7の評価(原液安定性、ホイップ性(オーバーラン、ホイップタイム)、硬さ、口溶け(早さ、自然さ))を行い、それらの結果を表4にまとめた。
(実施例8~12)起泡性コンパウンドクリームA8~A12及びホイップドコンパウンドクリームA8~A12
水中油型乳化油脂組成物A7を、水中油型乳化油脂組成物A8~A12に変えた以外は、実施例7と同様にして起泡性コンパウンドクリームA8~A12及びホイップドコンパウンドクリームA8~A12を得た。得られた起泡性コンパウンドクリームA8~A12とホイップドコンパウンドクリームA8~A12の評価(原液安定性、ホイップ性(オーバーラン、ホイップタイム)、硬さ、口溶け(早さ、自然さ))を行い、それらの結果を表4にまとめた。
(比較例4~6)起泡性コンパウンドクリームB4~B6及びホイップドコンパウンドクリームB4~B6
水中油型乳化油脂組成物A7を、水中油型乳化油脂組成物B4~B6に変えた以外は、実施例7と同様にして起泡性コンパウンドクリームB4~B6及びホイップドコンパウンドクリームB4~B6を得た。得られた起泡性コンパウンドクリームB4~B6とホイップドコンパウンドクリームB4~B6の評価(原液安定性、ホイップ性(オーバーラン、ホイップタイム)、硬さ、口溶け(早さ、自然さ))を行い、それらの結果を表4にまとめた。
表4にまとめた結果より、以下のことがわかった。実施例7~12及び比較例4~5より、本発明の効果を奏するには、乳化剤Aの含有量は起泡性コンパウンドクリーム全体中0.05~0.55重量%が好適であり、前記範囲を外れるとホイップ性が悪くなったり、ホイップ後の硬さが損なわれる場合があることが明らかとなった。また、実施例7及び比較例6より、本発明の効果を奏するには前記乳化剤Aを水相に配合することが好適であり、水相に配合せず油相に配合すると、ホイップ性が悪くなったり、ホイップ後の硬さが損なわれる場合があることが明らかとなった。
(製造例A13)水中油型乳化油脂組成物A13の作製
表5に従って、製造例A2,製造例A7と全く同様にして、水中油型乳化油脂組成物A2と全く同じ水中油型乳化油脂組成物A13を作製した。
(製造例A14)水中油型乳化油脂組成物A14の作製
表5に従って、乳化剤Aとしては、ポリグリセリンステアリン酸エステル(HLB:4.6):0.15重量部をショ糖ステアリン酸エステル(HLB:3.0):0.15重量部に変更した以外は、製造例A2と同様にして水中油型乳化油脂組成物A14を得た。
(製造例A15)水中油型乳化油脂組成物A15の作製
表5に従って、乳化剤Aとしては、ポリグリセリンステアリン酸エステル(HLB:4.6):0.15重量部をショ糖ステアリン酸エステル(HLB:5.0):0.15重量部に変更した以外は、製造例A2と同様にして水中油型乳化油脂組成物A15を得た。
(製造例B7)水中油型乳化油脂組成物B7の作製
表5に従って、乳化剤Aであるポリグリセリンステアリン酸エステル(HLB:4.6):0.15重量部の代わりに、乳化剤Aに該当しないポリグリセリンステアリン酸エステル(HLB:2.6):0.15重量部を用いた以外は、製造例A2と同様にして水中油型乳化油脂組成物B7を得た。
(製造例B8)水中油型乳化油脂組成物B8の作製
表5に従って、乳化剤Aであるポリグリセリン脂ステアリン酸エステル(HLB:4.6):0.15重量部の代わりに、乳化剤Aに該当しないポリグリセリンステアリン酸エステル(HLB:6.5):0.15重量部を用いた以外は、製造例A2と同様にして水中油型乳化油脂組成物B8を得た。
(製造例B9)水中油型乳化油脂組成物B9の作製
表5に従って、乳化剤Aであるポリグリセリンステアリン酸エステル(HLB:4.6):0.15重量部の代わりに、乳化剤Aに該当しないショ糖ステアリン酸エステル(HLB:7.0):0.15重量部を用いた以外は、製造例A2と同様にして水中油型乳化油脂組成物B9を得た。
(製造例B10)水中油型乳化油脂組成物B10の作製
表5に従って、乳化剤Aであるポリグリセリンステアリン酸エステル(HLB:4.6):0.15重量部の代わりに、乳化剤Aに該当しない、飽和脂肪酸量が少なく不飽和脂肪酸量が多いポリグリセリンオレイン酸エステル(HLB:11.6、C10~C22の飽和脂肪酸:29.81重量%、不飽和脂肪酸:70重量%):0.04重量部を用い、水量を調整した以外は、製造例A2と同様にして水中油型乳化油脂組成物B10を得た。
(実施例13)起泡性コンパウンドクリームA13及びホイップドコンパウンドクリームA13
製造例A13で得られた水中油型乳化油脂組成物A13と生クリーム(乳脂肪分:43%)とを重量比90:10で混合することで起泡性コンパウンドクリームA13を得た。得られた起泡性コンパウンドクリームA13をカントーミキサー(関東混合機工業(株)製「CS型20」)に4kg入れ、品温を5℃に調整し、グラニュー糖320gを入れ、高速撹拌条件(380rpm)で硬さが0.30Nになるまでホイップし、ホイップドコンパウンドクリームA13を得た。得られた起泡性コンパウンドクリームA13とホイップドコンパウンドクリームA13の評価(原液安定性、ホイップ性(オーバーラン、ホイップタイム)、硬さ、口溶け(早さ、自然さ))を行い、それらの結果を表6にまとめた。
(実施例14,15)起泡性コンパウンドクリームA14~A15及びホイップドコンパウンドクリームA14~A15
水中油型乳化油脂組成物A13を、水中油型乳化油脂組成物A14~A15に変えた以外は、実施例13と同様にして起泡性コンパウンドクリームA14~A15及びホイップドコンパウンドクリームA14~A15を得た。得られた起泡性コンパウンドクリームA14~A15とホイップドコンパウンドクリームA14~A15の評価(原液安定性、ホイップ性(オーバーラン、ホイップタイム)、硬さ、口溶け(早さ、自然さ))を行い、それらの結果を表6にまとめた。
(比較例7~10)起泡性コンパウンドクリームB7~B10及びホイップドコンパウンドクリームB7~B10
水中油型乳化油脂組成物A13を、水中油型乳化油脂組成物B7~B10に変えた以外は、実施例13と同様にして起泡性コンパウンドクリームB7~B10及びホイップドコンパウンドクリームB7~B10を得た。得られた起泡性コンパウンドクリームB7~B10とホイップドコンパウンドクリームB7~B10の評価(原液安定性、ホイップ性(オーバーラン、ホイップタイム)、硬さ、口溶け(早さ、自然さ))を行い、それらの結果を表6にまとめた。
表6にまとめた結果より、以下のことがわかった。実施例13~15及び比較例7~9より、本発明の効果を奏するには、乳化剤AのHLBは2.8~6.2が好適であり、前記範囲を外れると、原液安定性やホイップ性が悪くなったり、ホイップ後の硬さが損なわれる場合があることが明らかとなった。また、実施例13及び比較例10より、乳化剤Aを配合せずに、不飽和脂肪酸量の多い乳化剤を配合すると、口溶けの早さが損なわれる上に異味を呈するため、風味を良くする観点では、起泡性コンパウンドクリーム全体中の、不飽和脂肪酸量の多い乳化剤の含有量は0.02重量%未満が好ましいことが明らかとなった。
更に、表4及び表6にまとめた結果より、以下のことがわかった。実施例7~15より、HLBが2.8~6.2であり、且つC10~C22の飽和脂肪酸を構成脂肪酸全体中70~100重量%含む乳化剤は、ポリグリセリン脂肪酸エステルとショ糖脂肪酸エステルのいずれであっても、また、両者を併用しても、本発明の効果を奏することが明らかとなった。
(製造例A16)水中油型乳化油脂組成物A16の作製
表7に従って、パーム核油の含有量を10.5重量部に変更し、パーム核硬化油:0.6重量部を添加した以外は、製造例A2と同様にして水中油型乳化油脂組成物A16を得た。
(製造例A17)水中油型乳化油脂組成物A17の作製
表7に従って、パーム核油の含有量を1.3重量部に変更し、パーム核オレイン:9.8重量部を添加した以外は、製造例A2と同様にして水中油型乳化油脂組成物A17を得た。
(製造例A18)水中油型乳化油脂組成物A18の作製
表7に従って、パーム油中融点部の含有量を8.6重量部に変更し、パームオレインの含有量を17.3重量部に変更した以外は、製造例A2と同様にして水中油型乳化油脂組成物A18を得た。
(製造例A19)水中油型乳化油脂組成物A19の作製
表7に従って、パームオレインの含有量を11.8重量部に変更し、パーム油中融点部の種類を変えて且つ添加量を14.1重量部に変更した以外は、製造例A2と同様にして水中油型乳化油脂組成物A19を得た。
(製造例A20)水中油型乳化油脂組成物A20の作製
表7に従って、パーム核油の含有量を11.6重量部に変更し、パーム油中融点部の含有量を16.5重量部に変更し、パームオレインの含有量を10.4重量部に変更し、ポリグリセリン混酸エステル及び乳糖を配合せず、水量を調整した以外は、製造例A2と同様にして水中油型乳化油脂組成物A20を得た。
(製造例B11)水中油型乳化油脂組成物B11の作製
表7に従って、パーム核油の含有量を10.9重量部に変更し、パーム油中融点部の含有量を15.6重量部に変更し、パームオレインの含有量を9.9重量部に変更し、パームエステル交換油:0.6重量部を添加した以外は、製造例A2と同様にして水中油型乳化油脂組成物B11を得た。
(製造例B12)水中油型乳化油脂組成物B12の作製
表7に従って、パーム核油の含有量を8.0重量部に変更し、パーム核硬化油:3.1重量部を添加した以外は、製造例A2と同様にして水中油型乳化油脂組成物B12を得た。
(製造例B13)水中油型乳化油脂組成物B13の作製
表7に従って、パームオレインを添加せず、パーム油中融点部(上昇融点:26.8℃)の含有量を1.9重量部に変更し、さらに、上昇融点が異なるパーム油中融点部(上昇融点:31.3℃):24.0重量部を添加した以外は、製造例A2と同様にして水中油型乳化油脂組成物B13を得た。
(実施例16)起泡性コンパウンドクリームA16及びホイップドコンパウンドクリームA16
製造例A16で得られた水中油型乳化油脂組成物A16と生クリーム(乳脂肪分:43%)とを重量比90:10で混合することで起泡性コンパウンドクリームA16を得た。得られた起泡性コンパウンドクリームA16をカントーミキサー(関東混合機工業(株)製「CS型20」)に4kg入れ、品温を5℃に調整し、グラニュー糖320gを入れ、高速撹拌条件(380rpm)で硬さが0.30Nになるまでホイップし、ホイップドコンパウンドクリームA16を得た。得られた起泡性コンパウンドクリームA16とホイップドコンパウンドクリームA16の評価(原液安定性、ホイップ性(オーバーラン、ホイップタイム)、硬さ、口溶け(早さ、自然さ))を行い、それらの結果を表8にまとめた。
(実施例17~19)起泡性コンパウンドクリームA17~A19及びホイップドコンパウンドクリームA17~A19
水中油型乳化油脂組成物A16を、水中油型乳化油脂組成物A17~A19に変えた以外は、実施例16と同様にして起泡性コンパウンドクリームA17~A19及びホイップドコンパウンドクリームA17~A19を得た。得られた起泡性コンパウンドクリームA17~A19とホイップドコンパウンドクリームA17~A19の評価(原液安定性、ホイップ性(オーバーラン、ホイップタイム)、硬さ、口溶け(早さ、自然さ))を行い、それらの結果を表8にまとめた。
(比較例11~13)起泡性コンパウンドクリームB11~B13及びホイップドコンパウンドクリームB11~B13
水中油型乳化油脂組成物A16を、水中油型乳化油脂組成物B11~B13に変えた以外は、実施例16と同様にして起泡性コンパウンドクリームB11~B13及びホイップドコンパウンドクリームB11~B13を得た。得られた起泡性コンパウンドクリームB11~B13とホイップドコンパウンドクリームB11~B13の評価(原液安定性、ホイップ性(オーバーラン、ホイップタイム)、硬さ、口溶け(早さ、自然さ))を行い、それらの結果を表8にまとめた。
表8にまとめた結果より、以下のことがわかった。実施例13及び比較例11より、本発明の効果を奏するには油脂全体中のエステル交換油の含有量は1重量%未満が好適であり、1重量%以上では、ホイップ性が悪化したり、ホイップ後の硬さや口溶けの自然さが損なわれる場合があることが明らかとなった。また、実施例13、16~17及び比較例12より、本発明の効果を奏するには、C12以下の飽和脂肪酸を構成脂肪酸全体中40重量%以上含む油脂Aの上昇融点は23~30℃が好適であり、前記範囲を外れると、原液安定性、ホイップ性、及びホイップ後の硬さが悪くなったり、口溶けが遅くなる場合があることが明らかとなった。実施例13、18~19及び比較例13より、本発明の効果を奏するには、C16~C22の飽和脂肪酸を構成脂肪酸全体中40重量%以上含む油脂B全体中のS2U含有量は45~70重量%、油脂Bの上昇融点は23~30℃を満たすことが好適であり、前記範囲を外れると、原液安定性、ホイップ性、及びホイップ後の硬さが悪くなったり、口溶けが遅くなる場合があることが明らかとなった。
(比較例14,15)起泡性コンパウンドクリームB14~15及びホイップドコンパウンドクリームB14~15
水中油型乳化油脂組成物A2と生クリーム(乳脂肪分:43%)の配合比を、97.8:2.2(比較例14)、又は78.0:22.0(比較例15)に変えた以外は、実施例2と同様にして起泡性コンパウンドクリームB14~B15及びホイップドコンパウンドクリームB14~B15を得た。得られた起泡性コンパウンドクリームB14~B15とホイップドコンパウンドクリームB14~B15の評価(原液安定性、ホイップ性(オーバーラン、ホイップタイム)、硬さ、口溶け(早さ、自然さ))を行い、それらの結果を表9にまとめた。
(実施例20)起泡性コンパウドクリームA20及びホイップドコンパウンドクリームA20
水中油型乳化油脂組成物A2の代わりに水中油型乳化油脂組成物A20を用い、生クリーム(乳脂肪分:43重量%)の配合比を90:10に変えた以外は、実施例2と同様にして起泡性コンパウンドクリームA20及びホイップドコンパウンドクリームA20を得た。得られた起泡性コンパウンドクリームA20とホイップドコンパウンドクリームA20の評価(原液安定性、ホイップ性(オーバーラン、ホイップタイム)、硬さ、口溶け(早さ、自然さ))を評価し、それらの結果を表9にまとめた。
表9にまとめた結果より、以下のことがわかった。実施例2、7、13、20及び比較例14~15より、本発明の効果を奏するには油脂全体中の乳脂肪含量が3.5重量%以上且つ22.5重量%未満が好適であり、前記範囲を下回るとホイップ性が悪化し、上回ると、原液安定性、及びホイップ性が悪化し、口溶けの早さが損なわれる場合があることが明らかとなった。

Claims (5)

  1. 起泡性コンパウンドクリーム全体中、油脂含量が25~50重量%、リン酸塩含量が0.02重量%未満であり、
    起泡性コンパウンドクリームの水相中に乳化剤Aを、起泡性コンパウンドクリーム全体中0.05~0.55重量%含有し、
    前記油脂全体中、エステル交換油脂含量が1重量%未満、乳脂肪含量が3.5重量%以上且つ22.5重量%未満であり、
    前記油脂の内、前記乳脂肪を除く油脂全体中、油脂A及び油脂Bの合計含量が80~100重量%であり、油脂B/(油脂A+油脂B)(重量比)が0.45~0.70である、
    起泡性コンパウンドクリーム。
    油脂A:C12以下の飽和脂肪酸を構成脂肪酸全体中40重量%以上含み、S2Uを油脂A全体中0重量%以上40重量%未満含み、上昇融点(但し、複数種の油脂のブレンド物である場合、前記上昇融点は、当該複数種の油脂の上昇融点の平均値を指す)が23~30℃の油脂。
    油脂B:C16~C22の飽和脂肪酸を構成脂肪酸全体中40重量%以上含み、S2Uを油脂B全体中45~70重量%含み、上昇融点が23~30℃の油脂。
    乳化剤A:HLBが2.8~6.2であり、C10~C22の飽和脂肪酸を構成脂肪酸全体中70~100重量%含むショ糖脂肪酸エステル及び/又はポリグリセリン脂肪酸エステル。
  2. 前記乳脂肪が生クリーム由来である請求項1に記載の起泡性コンパウンドクリーム。
  3. 請求項1又は2に記載の起泡性コンパウンドクリームがホイップされたホイップドコンパウンドクリーム。
  4. 請求項3に記載のホイップドコンパウンドクリームをサンド、ナッペ、フィリング、又はトッピングした食品。
  5. 起泡性コンパウンドクリーム全体中、油脂含量が25~50重量%、リン酸塩含量が0.02重量%未満であり、前記油脂全体中、エステル交換油脂含量が1重量%未満である起泡性コンパウンドクリームの製造方法であって、
    起泡性コンパウンドクリーム全体中、乳化剤A含量が0.05~0.55重量%となるように乳化剤Aを水に添加して撹拌しながら溶解した水相部に、前記油脂全体中、油脂Aと油脂Bの合計含量が62~96.5重量%且つ油脂B/(油脂A+油脂B)(重量比)が0.45~0.70となるように油脂A及び油脂Bを混合した油脂混合物を添加し、予備乳化した後、微細化し、さらに高圧処理して得た水中油型乳化油脂組成物に、前記油脂全体中の乳脂肪含量が3.5重量%以上且つ22.5重量%未満になるように生クリームを混合・撹拌することを特徴とする、起泡性コンパウンドクリームの製造方法。
    油脂A:C12以下の飽和脂肪酸を構成脂肪酸全体中40重量%以上含み、S2Uを油脂A全体中0重量%以上40重量%未満含み、上昇融点(但し、複数種の油脂のブレンド物である場合、前記上昇融点は、当該複数種の油脂の上昇融点の平均値を指す)が23~30℃の油脂。
    油脂B:C16~C22の飽和脂肪酸を構成脂肪酸全体中40重量%以上含み、S2Uを油脂B全体中45~70重量%含み、上昇融点が23~30℃の油脂。
    乳化剤A:HLBが2.8~6.2であり、C10~C22の飽和脂肪酸を構成脂肪酸全体中70~100重量%含むショ糖脂肪酸エステル及び/又はポリグリセリン脂肪酸エステル。
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