JP7790347B2 - 微粒子用バインダー組成物、加工液、及び繊維製品 - Google Patents
微粒子用バインダー組成物、加工液、及び繊維製品Info
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Description
消臭効果を向上すべく、消臭剤量を増やそうとするとフィルターと消臭剤とを結着させる樹脂バインダー量も増やす必要がある。樹脂バインダーを増やすと消臭剤が埋もれるため、消臭剤含有量の増加に伴い期待されるはずの消臭効果が得られず、通気性も低下する。この問題を解決するため、特許文献1の消臭フィルターにおいては、消臭繊維層の厚さ目付量、及び消臭フィルターの通気度も所定の範囲にする方法が提案されている。
また、特許文献1の方法のように、無機微粒子を結着させる基材を無機微粒子の機能を高めるために調整する場合、適用可能な繊維基材に制限が生じることから、より汎用できる方法が求められる。
[1]
ナノセルロースを含有する、微粒子用バインダー組成物。
[2]
微粒子と繊維との結着に用いる、
[1]に記載の微粒子用バインダー組成物。
[3]
前記ナノセルロースが、酸化ナノセルロースを含む、
[1]又は[2]に記載の微粒子用バインダー組成物。
[4]
前記ナノセルロースの平均繊維長が、100nm以上700nm以下である、
[1]~[3]のいずれかに記載の微粒子用バインダー組成物。
[5]
前記ナノセルロースが、N-オキシル化合物を実質的に含まない、
[1]~[4]のいずれかに記載の微粒子用バインダー組成物。
[6]
前記ナノセルロースが、原料セルロースを次亜塩素酸又はその塩で酸化して得られる酸化セルロースを解繊処理して作製する酸化ナノセルロースである、
[1]~[5]のいずれかに記載の微粒子用バインダー組成物。
[7]
前記微粒子が、無機微粒子である、
[1]~[6]のいずれかに記載の微粒子用バインダー組成物。
[8]
前記微粒子が、セラミックスである、
[1]~[6]のいずれかに記載の微粒子用バインダー組成物。
[9]
前記微粒子が、消臭剤、抗アレルゲン剤、抗ウイルス剤、抗菌剤、防カビ剤、及び徐放性材料からなる群より選択される少なくとも1種である、
[1]~[8]のいずれかに記載の微粒子用バインダー組成物。
[10]
[1]~[9]のいずれかに記載の微粒子用バインダー組成物と、微粒子とを含む、加工液。
[11]
[1]~[9]のいずれかに記載の微粒子用バインダー組成物を用いて作製された繊維製品。
[12]
[10]に記載の加工液を用いて作製された繊維製品。
本発明の微粒子用バインダー組成物から得られる乾燥塗膜はバインダー成分であるナノセルロースにより形成され、無機微粒子等の微粒子を、バインダーを介して塗布対象物に結着させることができる。また、本発明の微粒子用バインダー組成物により微粒子が作用する対象との接触効率が高まり、微粒子による消臭性、抗ウイルス作用、抗アレルゲン作用、抗菌性、及び防カビ性等の機能を高く発揮させることができると考えられる。
また、ナノセルロースは分散性能が高く、加工液中での微粒子の沈降を抑えることができるため、微粒子用バインダー組成物は作業性が高くなると考えられる。
本発明の微粒子用バインダー組成物は、微粒子と繊維との結着に好適に用いることができる。
基材としての繊維の繊維径は、特に制限されないが、通常1μm以上1mm以下であればよい。
本発明におけるナノセルロースは、市販のナノセルロースを用いることもでき、セルロース系原料の針葉樹パルプ等から自身で調製することにより得られたものを用いることもできる。ナノセルロースを調製する場合、例えば、Cellulose Commun., 14(2), 62(2007)、及び、国際公開2018/230354号パンフレット等を参照して調製することができる。本発明におけるナノセルロースは、セルロースをナノ化したものの総称を表し、セルロースナノファイバーやセルロースナノクリスタル等を含む。ナノセルロースは、繊維状セルロースを微細化した繊維状セルロースであるため、「微細セルロース繊維」とも称する。
したがって、本発明におけるナノセルロースは、酸化ナノセルロースを含むことが好ましい。また、本発明におけるナノセルロースは、原料セルロースを次亜塩素酸又はその塩で酸化して得られる酸化セルロースを解繊処理して作製する酸化ナノセルロースであることが好ましい。
本発明における酸化セルロースは、原料セルロースの酸化物である酸化セルロースともいえる。また、原料セルロースを次亜塩素酸又はその塩で酸化して酸化セルロースを得る場合、該酸化セルロースは、次亜塩素酸又はその塩による原料セルロースの酸化物である酸化セルロースともいえる。
本明細書において、N-オキシル化合物を実質的に含まないとは、酸化セルロースを製造する際にN-オキシル化合物を用いていない、又は酸化セルロース中におけるN-オキシル化合物に由来する窒素の含有量が、2.0ppm以下、好ましくは1.0質量ppm以下である。また、N-オキシル化合物の含有量が、セルロース系原料からの増加分として、好ましくは2.0質量ppm以下、より好ましくは1.0質量ppm以下である場合も、「N-オキシル化合物を実質的に含まない」ことを意味する。
残留窒素成分は、微量全窒素分析装置を用いることにより測定することができ、より詳細には実施例に記載の方法により測定することができる。
有効塩素濃度が43質量%以下であることにより、自己分解が進行することを抑え、取り扱いを容易にする傾向にある。
次亜塩素酸は水溶液として存在する弱酸であり、次亜塩素酸塩は、次亜塩素酸の水素が他の陽イオンに置換された化合物である。次亜塩素酸塩は結晶水をもった固体として存在することは出来るが、潮解性をもち、非常に不安定な物質であり、一般に水溶液として取り扱う。
例えば、次亜塩素酸塩である次亜塩素酸ナトリウムは溶液中にしか存在しないため、次亜塩素酸ナトリウムの濃度ではなく、溶液中の有効塩素量を測定する。
次亜塩素酸ナトリウムの有効塩素とは、次亜塩素酸ナトリウムの分解により生成する2価の酸素原子の酸化力が1価の塩素の2原子当量に相当するため、次亜塩素酸ナトリウム(NaClO)の結合塩素原子は,非結合塩素(Cl2)の2原子と同じ酸化力を持っていて、有効塩素=2×(NaClO中の塩素)となる。
具体的な有効塩素濃度の測定は、試料を精秤し、水、ヨウ化カリウム、酢酸を加えて放置し、遊離したヨウ素についてデンプン水溶液を指示薬としてチオ硫酸ナトリウム溶液で滴定し測定する。
以下、次亜塩素酸又はその塩として次亜塩素酸ナトリウムを例にして、本発明に用いられるナノセルロースの一つの製造方法を説明する。
次亜塩素酸ナトリウム水溶液の有効塩素濃度を6質量%以上43質量%以下に調整する方法としては、有効塩素濃度が6質量%より低い次亜塩素酸ナトリウム水溶液を濃縮する方法、有効塩素濃度が約43質量%である次亜塩素酸ナトリウム5水和物結晶をそのまま、又は水で希釈して調整する方法がある。これらの中でも、次亜塩素酸ナトリウム5水和物を用いて、酸化剤としての有効塩素濃度に調整することが、自己分解が少なく、すなわち有効塩素濃度の低下が少なく、調整が簡便であるため好ましい。
セルロース系原料と次亜塩素酸ナトリウム水溶液の混合方法は特に限定はないが、操作の容易さの観点から、次亜塩素酸ナトリウム水溶液にセルロース系原料を加えて混合させることが好ましい。
酸化反応の反応時間は、酸化の進行の程度に従って設定することができるが、例えば、15分以上6時間以下程度反応させることが好ましい。
カルボキシ基量(mmol/g酸化セルロース)=a(ml)×0.05/酸化セルロース質量(g)
本発明において用いられるナノセルロースは、例えば、前記工程で得られた酸化セルロースを解繊してナノ化することにより製造することができる。解繊する方法は、溶媒中でスターラー等の弱い攪拌にとどめてもよく、機械的解繊を行ってもよい。機械的解繊により解繊時間の短縮が可能になる。
前記エーテル類としては、エチレングリコールジメチルエーテル、1,4-ジオキサン、及びテトラヒドロフラン等が挙げられる。
前記ケトン類としては、アセトン及びメチルエチルケトン等が挙げられる。
ナノセルロースの平均繊維幅は、2nm以上10nm以下であることが好ましく、2.5nm以上6nm以下であることがより好ましい。平均繊維幅が2nm以上10nm以下であることにより、塗工する際の加工液が均一であり作業性が高く、均一に塗工でき、また、基材への結着に優れる傾向にある。
ナノセルロースの平均繊維長及び平均繊維幅を上記の範囲に調整する方法としては、例えば、上述した酸化セルロースを解繊処理してナノ化させる工程における条件を調整すること等が挙げられる。
すなわち、固体13C-NMRスペクトルにおける165ppm~185ppmの範囲のピークにベースラインを引いて、全体の面積値を求めた後、ピークトップで面積値を垂直分割して得られる2つのピーク面積値の比率(大きな面積値/小さな面積値)を求め、該ピーク面積値の比率が1.2以上であればブロードなピークであるといえる。
また、上記ブロードなピークの有無は、165ppm~185ppmの範囲のベースラインの長さLと、上記ピークトップからベースラインへの垂線の長さL’との比によって判断することができる。すなわち、比L’/Lが0.1以上であれば、ブロードなピークが存在すると判断できる。上記比L’/Lは、0.2以上であってもよく、0.3以上であってもよく、0.4以上であってもよく、0.5以上であってもよい。比L’/Lの上限値は特に制限されないが、通常3.0以下あればよく、2.0以下であってもよく、1.0以下であってもよい。
また、上記グルコピラノース環の構造は、Sustainable Chem. Eng. 2020, 8, 48, 17800-17806に記載の方法に準じて解析することにより決定することもできる。
本発明の微粒子用バインダー組成物は、ナノセルロースを分散させる分散媒を含んでいてもよい。したがって、本発明の実施態様の一つは、ナノセルロース及び分散媒を含有する、微粒子用バインダー組成物である。本発明の微粒子用バインダー組成物に用いられる分散媒としては、ナノセルロースを分散させるものであれば特に制限されない。
前記エーテル類としては、エチレングリコールジメチルエーテル、1,4-ジオキサン、及びテトラヒドロフラン等が挙げられる。
前記ケトン類としては、アセトン及びメチルエチルケトン等が挙げられる。
本発明の微粒子用バインダー組成物において、分散媒を含むとき、ナノセルロースに対する分散媒の割合は、特に制限されない。
また、本発明の加工液中においても、ナノセルロースに対する分散媒の割合は、特に制限されない。このとき、加工液中のナノセルロース量は、分散媒を追加又は留去することにより、基材の種類や微粒子の量に応じて適宜調整すればよい。
本発明の加工液におけるナノセルロースの割合の上限は、特に制限されず、通常50質量%以下であればよく、好ましくは20質量%以下であり、より好ましくは10質量%以下である。ナノセルロースの割合が50質量%以下であることにより、無機微粒子等の微粒子の機能を十分に発現させることができる傾向にある。
本発明における微粒子は、粒径1nm以上1000μm以下の粒子を含む。本発明における微粒子は、無機微粒子であることが好ましい。
本発明における微粒子のメジアン径は、0.01μm以上100μm以下であることが好ましく、0.05μm以上50μm以下であることがより好ましく、0.1μm以上20μm以下であることがさらに好ましい。本発明における微粒子のBET比表面積は、10m2/g以上2000m2/g以下であることが好ましく、10m2/g以上1000m2/g以下であることがより好ましく、50m2/g以上1000m2/g以下であることがさらに好ましい。
メジアン径及びBET比表面積が上記範囲であることにより、加工液中での微粒子の沈降を一層抑えることができ、また、基材への結着性を一層高められる傾向にある。
メジアン径は、レーザー回折式粒度分布測定装置により測定することができる。また、BET比表面積は、比表面積細孔分布測定装置により測定することができる。メジアン径及びBET比表面積は、より詳細には実施例に記載の方法によって測定することができる。
金属化合物としては、例えば、アルミナ、ジルコニア、酸化チタン、チタン酸バリウム、窒化アルミナ、窒化ケイ素、窒化ホウ素、ケイ酸塩ガラス、鉛ガラス、無機ガラス、酸化ルテニウム、酸化イットリウム、酸化セリウム、ケイ酸アルミニウム、酸化亜鉛、及びケイ酸銅等が挙げられる。
炭素を含む化合物には、カーボンブラック及びカーボンナノチューブ等も含まれる。
無機微粒子としては、上記のものを単独で使用してもよく、2種類以上を併用してもよい。
セラミックスの中でも遠赤外線を放射するセラミックスが好ましい。遠赤外線を放射するセラミックスを用いることにより、抗菌作用、消臭作用、及び温度上昇作用を発揮できる傾向にある。遠赤外線を放射するセラミックスは、アルミナ、ジルコニア、チタニア、シリカ等の赤外線放射特性を有する無機物が原料として使用されていることが好ましい。
消臭の対象となる悪臭成分の具体例は、アンモニア、アミン等の塩基性化合物、酢酸、イソ吉草酸等の酸性化合物、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、ノネナール等のアルデヒド類、硫化水素、及びメチルメルカプタン等の硫黄化合物等がある。
無機系消臭剤としては、具体的には、4価金属のリン酸塩、ゼオライト、非晶質複合酸化物、Al、Ag、Cu、Zn及びMnから選ばれる原子の少なくとも1種を含有する複合物、水和酸化ジルコニウム及び酸化ジルコニウムから選ばれるジルコニウム化合物、ハイドロタルサイト系化合物、非晶質活性化合物等が挙げられる。
有機系消臭剤としては、アミン化合物等が挙げられる。
安全性及び変質しにくさの観点から、水に対して不溶性又は難溶性の無機系消臭剤が好ましい。
次に、本発明で好適に用いることができる消臭剤は以下のとおりである。
4価金属のリン酸塩は、好ましくは、下記一般式(1)で表される化合物である。この化合物は、水に対して不溶性又は難溶性であり、塩基性ガスに対する消臭効果に優れる。
HaMb(PO4)c・nH2O (1)
(式中、Mは、4価の金属原子であり、a、b及びcは、式:a+4b=3cを満たす整数であり、nは0又は正の整数である。)
上記一般式(1)におけるMとしては、Zr、Hf、Ti、Sn等が挙げられる。
4価金属のリン酸塩の好ましい具体例としては、リン酸ジルコニウム(Zr(HPO4)2・H2O)、リン酸ハフニウム、リン酸チタン、リン酸スズ等が挙げられる。これらの化合物には、α型結晶、β型結晶、γ型結晶等、種々の結晶系を有する結晶質のものと非晶質のものがあるが、いずれも好ましく用いることができる。
アミン化合物は、好ましくは、ヒドラジン系化合物又はアミノグアニジン塩である。これらの化合物は、アルデヒド系ガスと反応することから、アルデヒド系ガスに対する消臭効果に優れる。ヒドラジン系化合物としては、アジピン酸ジヒドラジド、カルボヒドラジド、コハク酸ジヒドラジド、シュウ酸ジヒドラジドが例示され、アミノグアニジン塩としては、アミノグアニジン塩酸塩、アミノグアニジン硫酸塩、アミノグアニジン重炭酸塩等が例示される。なお、これらのアミン化合物は、担体に担持された消臭剤を構成することができる。この場合の担体は、通常、無機化合物であり、具体的には、後述されるゼオライト、非晶質複合酸化物や、シリカゲル等が例示される。なお、ゼオライト及び非晶質複合酸化物は、いずれも、塩基性ガスに対する消臭効果を有するので、これらを担体として用いた場合には、アルデヒド系ガス及び塩基性ガスの両方に対して有効である。
ゼオライトは、好ましくは、合成ゼオライトである。上記ゼオライトは、水に対して不溶性又は難溶性であり、塩基性ガスに対する消臭効果に優れる。ゼオライトの構造は、多様であるが、公知のゼオライトは、いずれも使用でき、構造としては、A型、X型、Y型、α型、β型、ZSM-5、アモルファス等がある。
非晶質複合酸化物は、上記ゼオライト以外の化合物であり、好ましくは、Al2O3、SiO2、MgO、CaO、SrO、BaO、ZnO、ZrO2、TiO2、WO2、CeO2、Li2O、Na2O、及びK2O等から選ばれた少なくとも2種により構成される非晶質の複合酸化物である。この複合酸化物は、水に対して不溶性又は難溶性であり、塩基性ガスに対する消臭効果に優れる。X2O-Al2O3-SiO2(Xは、Na、K、及びLiから選ばれる少なくとも1種のアルカリ金属原子)で示される非晶質複合酸化物が、消臭性能に優れることから、特に好ましい。非晶質であることは、粉末X線回折測定を行ったときに、結晶面に基づく明らかな回折シグナルが認められないことを意味し、具体的には、横軸に回折角、縦軸に回折シグナル強度をプロットしたX線回折チャートに、尖度の高い(いわゆるシャープな)シグナルピークがほとんど現れないものである。
この複合物は、水に対して不溶性又は難溶性の複合物であり、硫黄系ガスに対する消臭効果に優れる。この複合物は、Ag、Cu、Zn、及びMnから選ばれる原子の少なくとも1種、並びに、該原子を含有する化合物、から選ばれた少なくとも1種と、他の材料とからなる複合材料である。Ag、Cu、Zn、及びMnのうちの少なくとも1種の原子を含有する化合物は、好ましくは、酸化物、水酸化物、リン酸、硫酸等の無機酸の塩、酢酸、蓚酸、アクリル酸等の有機酸の塩である。従って、この消臭剤(E)として、Ag、Cu、Zn、及びMnから選ばれた少なくとも1種の金属、又は、上記化合物を、他の材料としての無機化合物からなる担体に担持させた、水に不溶性の複合物を用いることができる。担体として好ましい無機化合物は、シリカ、4価金属のリン酸塩、ゼオライト等である。なお、4価金属のリン酸塩及びゼオライトは、塩基性ガスに対する消臭効果を有するので、4価金属のリン酸塩及びゼオライトを担体として用いた場合には、硫黄系ガス及び塩基性ガスの両方に対して有効である。
ジルコニウム化合物は、水和酸化ジルコニウム及び酸化ジルコニウムであり、好ましくは、非晶質化合物である。これらの化合物は、水に対して不溶性又は難溶性であり、酸性ガスに対する消臭効果に優れる。水和酸化ジルコニウムは、オキシ水酸化ジルコニウム、水酸化ジルコニウム、含水酸化ジルコニウム、酸化ジルコニウム水和物と同義の化合物である。
ハイドロタルサイト系化合物は、ハイドロタルサイト構造を有し、好ましくは、下記一般式(2)で表される化合物である。この化合物は、水に対して不溶性又は難溶性であり、酸性ガスに対する消臭効果に優れる。
M1(1-x)M2x(OH)2An- (x/n)・mH2O (2)
(式中、M1は2価の金属原子であり、M2は3価の金属原子であり、xは0より大きく0.5以下の数であり、An-は炭酸イオン、硫酸イオン等のn価の陰イオンであり、mは正の整数である。)
上記ハイドロタルサイト系化合物としては、マグネシウム-アルミニウムハイドロタルサイト、亜鉛-アルミニウムハイドロタルサイト等が挙げられる。これらのうち、酸性ガスに対して、より優れた消臭効果を有することから、マグネシウム-アルミニウムハイドロタルサイトが特に好ましい。なお、ハイドロタルサイトの焼成物、即ち、ハイドロタルサイト化合物を約500℃以上の温度で焼成し、炭酸根や水酸基が脱離することにより得られる化合物もハイドロタルサイト系化合物に含まれる。
この非晶質活性酸化物は、上記非晶質複合酸化物を含まない化合物であり、好ましくは、水に対して不溶性又は難溶性であり、酸性ガス又は硫黄系ガスに対する消臭効果に優れる。非晶質活性酸化物としては、具体的には、Al2O3、SiO2、MgO、CaO、SrO、BaO、ZnO、CuO、MnO、ZrO2、TiO2、WO2、及びCeO2等が挙げられる。また、表面処理された活性酸化物を用いることもできる。表面処理物の具体例としては、オルガノポリシロキサンで表面処理した活性酸化物、アルミニウム、珪素、ジルコニウム又はスズの酸化物あるいは水酸化物で表面を被覆した活性酸化物が挙げられる。オルガノポリシロキサン等の有機系材料で表面処理する方が無機系材料で表面処理するよりも、消臭性能が高いので好ましい。
コナヒョウヒダニアレルゲンを用いた場合の試験操作は次のとおりである。
コナヒョウヒダニアレルゲン(Derf2)特異的抗体(15E11抗体、アサヒビール(株)製)を用いて常法により抗体コ-トウェルを作製する。続いて、試料を3mg秤量し、抗原希釈液で40ng/mLに調製したコナヒョウヒダニアレルゲン(Derf2)を500μL添加する。混合物を良く攪拌して、試料とアレルゲンを接触させた後、遠心沈降させ、上澄み液を回収し、ブロッキング剤で処理してある15E11抗体コ-トウェルに添加して室温で静置する。1時間後試料を捨て、各ウェルを洗浄バッファ-で洗浄し、洗浄バッファ-で200ng/mLに希釈した西洋ワサビペルオキシダ-ゼ標識抗Derf2モノクロ-ナル抗体13A4PO(アサヒビ-ル(株)製)を各ウェルへ添加し室温で静置する。1時間後抗体液を捨て、各ウェルを洗浄バッファ-で洗浄し、基質液を各ウェルへ添加して室温で静置する。5分後に2N硫酸を加え反応を停止させ、490nmの吸光度を測定する。結果は、試料を用いずに評価を行うことで吸光度に対するアレルゲン量の関係を求め、各種試料を評価した場合の吸光度から残存アレルゲン量を求め、<式1>から算出することにより各種試料のアレルゲン不活性化率%として表される。アレルゲン不活性化率(%)=(1-残存アレルゲン量/初期アレルゲン量)×100<式1>
抗ウイルス剤は、抗ウイルス作用を有するものであれば、特に制限されない。抗ウイルス剤としては、例えば、銀、銅、亜鉛、白金、亜鉛化合物、銀化合物、銅化合物、金属もしくは金属酸化物が担持された金属酸化物粒子、金属イオンでイオン交換されたゼオライト、及び銅の錯体等が挙げられる。
抗ウイルス効果は、下記式で得られる抗ウイルス活性値で評価することができる。
抗ウイルス活性値=Log(接種直後のウイルス感染価)-Log(2時間後のウイルス感染価)
防カビ剤における金属成分としては、例えば、チタン、ジルコニウム、クロム、モリブデン、コバルト、ニッケル、白金、銅、銀、亜鉛、カドミウム、水銀等が挙げられる。これらの金属成分は、単独で又は2種以上組み合わせて使用できる。これらの金属成分の中でも、銀、銅、亜鉛が好ましい。金属成分は、多孔質担体等の担体に担持されていてもよい。担体としては、例えば、ゼオライト、シリカ、ガラス、ヒドロキシアパタイト、ハイドロタルサイト、ケイ酸塩(ケイ酸カルシウム等)、リン酸塩(リン酸カルシウム、リン酸ジルコニウム等)等が挙げられる。
機能剤を担体に担持させた態様における担体としては、特に制限されず、例えば、層状無機化合物、多孔質粒子、及び層状無機化合物の層間に架橋基及び/又は修飾基を有する層間修飾層状無機化合物等を挙げることができる。
ここで上記層状無機化合物としては、グラファイト、層状金属カルコゲン化物、層状金属酸化物(例えば、酸化チタン、酸化ニオブを主体とする層状ペロブスカイト化合物、チタン・ニオブ酸塩、モリブデン酸塩等)、層状金属オキシハロゲン化物、層状金属リン酸塩(例えば、層状アンチモンリン酸塩等)、層状粘土鉱物、層状ケイ酸塩(例えば、雲母、スメクタイト族(モンモリロナイト、サポナイト、ヘクトライト、フルオロヘクトライト等)、カオリン族(カオリナイト等)、マガディアイト、ケニヤアイト、カネマイト等)及び層状複水酸化物等が挙げられる。層間修飾層状無機化合物としては、例えば、国際公開2019/146304号等に記載されるような、層状無機化合物の層間に有機無機複合架橋構造を有する層間架橋型層状無機化合物、及び層状無機化合物の層間をシリル基等の有機無機複合基で修飾した層間修飾層状無機化合物を挙げることができる。
ナノあるいはマイクロカプセルは、カプセルに内包される芯物質と当該芯物質を内包する壁材とから構成されるものであり、機能剤が芯物質に相当する。上記壁材を構成する成分は、マイクロカプセルに封入する芯物質や徐放時間等の条件に応じて適宜選択すればよい。
徐放性材料が含み得る機能剤としては、無機系成分、有機系成分、及びそれらの混合成分のいずれであってもよく、例えば、消臭剤、抗アレルゲン剤、抗ウイルス剤、抗菌剤、防カビ剤、香料、芳香剤、農薬、植物ホルモン、除草剤、害虫や害獣の忌避剤、殺虫剤、殺菌剤、防虫剤、防腐剤、防塵剤、肥料、医薬品、医薬部外品、化粧品、酸化防止剤、潤滑剤、保湿剤、食品添加剤等を挙げることができ、これらに限定されない。
本発明の加工液における微粒子の割合の上限は、特に制限されず、通常50質量%以下であればよく、好ましくは20質量%以下であり、より好ましくは10質量%以下である。微粒子の割合が50質量%以下であることにより、微粒子が加工液中で沈降することなく分散し、作業性が高まる傾向にある。
また、ポリイソシアネートとして、有機イソシアネートにポリオールを付加させるとともにイソシアヌレート化触媒を加え、イソシアヌレート環構造を導入したポリイソシアネートの代わりに、ジイソシアネートの重合体や2官能以上のポリオール等とジイソシアネートあるいはポリメトリック体との反応で得られるプレポリマー的なイソシアネート化合物を用いてもよい。これらのポリイソシアネートは単独又は2種以上の混合物で使用することができる。
上記エポキシ化合物としては、水分散性エポキシ樹脂を用いることもできる。水分散性エポキシ樹脂の具体例としては、1,4-ブタンジオールジグリシジルエーテル、プロピレングリコールジグリシジルエーテル、ジエチレングリコールジグリシジルエーテル、ポリエチレングリコールジグリシジルエーテル、グリセリンポリグリシジルエーテル、ジグリセリンポリグリシジルエーテル、ポリグリセリンポリグリシジルエーテル、ソルビトール系ポリグリシジルエーテル等が挙げられる。
また、上記カルボジイミド化合物は市販のものを使用してよい。上記カルボジイミド化合物は、例えば、日清紡より「カルボジライト」(登録商標)の商品名で市販されている。市販されているカルボジライトは、例えば商品名カルボジライトV-02、V-02-L2、V-04、V-06及びSV-02等がある。
ビニルスルホン化合物としては、VS-B(K-FJC)、VS-C(K-FJD)(富士フイルム(株)製)等の市販品を使用することもできる。
得られたナノセルロース分散液を純水で1000~1000000倍に希釈し、それをマイカ基材上で自然乾燥させ、オックスフォード・アサイラム製 走査型プローブ顕微鏡「MFP-3D infinity」を用いて、ACモードで、ナノセルロースの形状観察を行った。
繊維長については、得られた画像を画像処理ソフトウェア「ImageJ」を用いて二値化し解析を行った。繊維100本以上について、繊維長=「周囲長」÷2として平均繊維長を求めた。
繊維幅については、「MFP-3D infinity」に付属されているソフトウェアを用いて、繊維50本以上について、形状像の断面高さ=繊維幅として平均繊維幅を求めた。
100mLメスシリンダーに加工液100mLを入れて25℃にて24時間静置させ上澄みの生成を目視で評価した。分散安定性は以下の評価基準にしたがって評価した。
A:上澄みが見られた。
C:上澄みが見られなかった。
悪臭成分として、200ppmに調整したアンモニアガス、又は、120ppmに調整した硫化水素を、消臭フィルターの1面側から他面側へ通過させることにより実施した。具体的には、袋に収容した悪臭成分を、(株)ガステック製気体採取器「MODEL GV-100」を用いて吸引させつつ、経路にて面積5cm2の消臭フィルターを通過させた後、気体検知管により通過ガス中の悪臭成分の濃度を測定した。消臭率は以下の式より算出した。
消臭率=(袋に収容した悪臭成分濃度-通過ガスの悪臭成分濃度)/袋に収容した悪臭成分濃度×100
加工液をスパチュラで軽く撹拌した後に、すくい上げて水平から垂直に傾けた際の液の流動性と、静置7日後の沈降の有無を目視にて評価した。
A:傾けて直ぐに液が流れだした。かつ沈降は無かった。
B:傾けて5秒以内に液が流れだした。かつ沈降は無かった。
C:傾けて10秒経っても液が流れず、かつ沈降は無かった。
処理済み織布について、塗布の不均一な箇所(加工ムラ)を目視で評価した。
A:目視で加工ムラが見えなかった。
C:目視で加工ムラが見えた。
処理済み織布を指で10回弾いた際の粉落ち量を評価した。
A:粉落ちがなかった。
B:塗布した量の1割以下の粉落ちがあった。
C:塗布した量の1割超過の粉落ちがあった。
セルロース系原料として、針葉樹パルプ(SIGMA-ALDRICH社 NIST RM 8495, bleached kraft pulp)を5mm角にハサミで切断し、大阪ケミカル(株)製「ワンダーブレンダーWB-1」にて、25,000rpmで1分間処理して、綿状に機械解繊した。
ビーカーに、有効塩素濃度が42質量%である次亜塩素酸ナトリウム5水和物結晶を350g入れ、純水を加えて撹拌し、有効塩素濃度を21質量%とした。そこへ、35質量%塩酸を加えて撹拌し、pH11の次亜塩素酸ナトリウム水溶液を得た。
前記次亜塩素酸ナトリウム水溶液を新東科学(株)製の撹拌機(スリーワンモータ、BL600)にてプロペラ型撹拌羽根を使用して200rpmで撹拌しながら恒温水浴にて30℃に加温した後、上記セルロース系原料を50g加えた。
セルロース系原料を供給後、同じ恒温水槽で30℃に保温しながら、48質量%水酸化ナトリウムを添加しながら反応中のpHを11に調整して、30分間、撹拌機にて同条件で撹拌を行った。
反応終了後、目開き134μmのPTFE製メッシュフィルターを使用して、吸引ろ過により生成物を固液分離し、得られた酸化セルロースを純水で洗浄した。
酸化セルロースに純水を加え、5%分散液を作製し、(株)スギノマシン製の超高圧ホモジナイザー「スターバースト ラボ」(以下、スターバースト ラボという)にて200MPaで、10パスで処理し、ナノセルロース水分散体(微粒子用バインダー組成物)を得た。
なお、超高圧ホモジナイザーでは、内蔵された超高圧解繊部に酸化セルロース水分散液を循環通液させて解繊を進める。その解繊部への通液1回分を1パスと呼んでいる。
ナノセルロース中のN-オキシル化合物由来の残留窒素成分は、1.0ppm以下であった。なお、残留窒素成分は、微量全窒素分析装置(日東精工アナリテック(株)製、装置名:TN-2100H)を用いて窒素量として測定し、原料パルプからの増加分として算出した。
セルロースの酸化によるカルボキシ基導入位置を決定するために、まず、レーヨンをモデルとして酸化を行い、酸化レーヨンの固体13C-NMRのスペクトルデータを得た。酸化レーヨンの固体13C-NMRのスペクトルデータには、165~185ppmに2本のシグナルが出現していた。この165~185ppmに観測される2本のシグナルは、2位と3位に導入されたカルボキシ基に相当する。
次に、実施例1で得られた酸化セルロースに由来するナノセルロースを凍結乾燥させた後、23℃、50%RHで24時間以上放置した試料の固体13C-NMRを測定し、そのスペクトルデータと酸化レーヨンのスペクトルデータを比較した。その結果、上記酸化セルロースに由来するナノセルロースでも165~185ppmに2本のシグナルが観測されたことから、グルコピラノース環の2位と3位の水酸基が酸化されてカルボキシ基が導入されていることが確認された。固体13C-NMRの測定条件を以下に示す。
(1)試料管:ジルコニア製管(4mm径)
(2)磁場強度:9.4T(1H共鳴周波数:400MHz)
(3)MAS回転数:15kHz
(4)パルスシーケンス:CPMAS法
(5)コンタクトタイム:3ms
(6)待ち時間:5秒
(7)積算回数:10000~15000回
(8)測定装置:JNM ECA-400(日本電子社製)
15パス処理したこと以外は、実施例1と同じ条件で作製した。ナノセルロース中のN-オキシル化合物由来の残留窒素成分は、1.0ppm以下であった。
20パス処理したこと以外は、実施例1と同じ条件で作製した。ナノセルロース中のN-オキシル化合物由来の残留窒素成分は、1.0ppm以下であった。
25パス処理したこと以外は、実施例1と同じ条件で作製した。ナノセルロース中のN-オキシル化合物由来の残留窒素成分は、1.0ppm以下であった。
セルロース系原料として、実施例1と同じ原料、機械処理条件にて得た綿状の針葉樹パルプを水に加えて0.5%水分散液とし、増幸産業製の微粒摩砕機(スーパーマスコロイダー)にて1500rpmで10パス予備解繊した。その後、スターバースト ラボにて200MPaで40パス処理し、ナノセルロース水分散体(微粒子用バインダー組成物)を得た。これを必要に応じてエバポレーターにて加温濃縮して使用した。ナノセルロース中のN-オキシル化合物由来の残留窒素成分は、1.0ppm以下であった。
ビーカーに、TEMPO(SIGMA-ALDRICH社)0.8g、臭化ナトリウム(富士フイルム和光純薬(株)製)5gを入れ、純水5000mLを加えて新東科学(株)製の撹拌機(スリーワンモータ、BL600)にてプロペラ型撹拌羽根を使用して200rpmで撹拌し溶解させた。恒温水浴にて25℃に加温した後、セルロース系原料として、実施例1と同じ原料、機械処理条件にて得た綿状の針葉樹パルプを50g加え、0.1M-水酸化ナトリウム溶液を加え、pH10の水溶液とした。次いで、次亜塩素酸ナトリウム水溶液(工業用グレード、有効塩素濃度13.5質量%)131.5gを加え反応を開始させた。次亜塩素酸ナトリウム水溶液を供給後、同じ恒温水槽で25℃に保温しながら、0.1M水酸化ナトリウムを添加しながら反応中のpHを10に調整して、120分間、撹拌機にて同条件で撹拌を行った。
反応終了後、目開き20μmのPTFE製メッシュフィルターを使用して、吸引ろ過により生成物を固液分離し、得られた酸化セルロースを純水で洗浄した。
酸化セルロースに純水を加え0.5%分散液を作製し、スターバースト ラボにて200MPaで3パス処理し、ナノセルロース水分散体(微粒子用バインダー組成物)を得た。これを必要に応じてエバポレーターにて加温濃縮して使用した。
なお、ナノセルロース中のN-オキシル化合物由来の残留窒素成分は、5ppmであった。
実施例1及び4のナノセルロース水分散体(微粒子用バインダー組成物)をそれぞれ、ケイ酸アルミニウム粉1wt%、ナノセルロース1wt%となるように水を加えて撹拌し加工液を作製した。ケイ酸アルミニウム粉加工量が1.0g/m2となるように織布(ポリエステル100%)に加工液を塗布し乾燥した。なお、上記ケイ酸アルミニウム粉は、マルバーン社製レーザー回折式粒度分布測定装置「MS2000」(以下、MS2000という)で測定したメジアン径が20μmであり、カンタクローム・インスツルメンツ社製比表面積細孔分布測定装置「AUTOSORB-1」(以下、AUTOSORB-1という)で測定したBET比表面積が600m2/gである粒子であった。
加工液を分散安定性試験に、処理済み織布をアンモニアガスでの消臭試験に供した。
バインダーとして東亞合成(株)製アクリルバインダー商品名(以下、NW-7090という)を使用した以外は製造例1と同じとした。
ケイ酸アルミニウム粉に替えてケイ酸銅粉を使用したこと、及び、硫化水素ガスでの消臭試験を行ったこと以外は、製造例1~2、及び比較製造例1と同じとした。なお、上記ケイ酸銅粉は、MS2000で測定したメジアン径が3μmであり、AUTOSORB-1で測定したBET比表面積が500m2/gである粒子であった。
ケイ酸アルミニウム粉に替えて酸化亜鉛粉を使用したこと、硫化水素ガスでの消臭試験を行ったこと以外は、製造例1~2、及び比較製造例1と同条件とした。なお、上記酸化亜鉛粉は、MS2000で測定したメジアン径が2μmであり、AUTOSORB-1で測定したBET比表面積が100m2/gである粒子であった。
実施例1~4、6、製造例5のナノセルロース水分散体をそれぞれ、ケイ酸アルミニウム粉5wt%、ナノセルロース0.5wt%となるように水を加えて撹拌し加工液を作製した。ケイ酸アルミニウム粉加工量が5g/m2となるように織布(ポリエステル100%)に加工液を塗布し乾燥した。
加工液を分散安定性試験に、処理済み織布を消臭試験に供した。また、ナノセルロース水分散体を、バインダーとして加工液の状態、加工の均一性、及び結着性の試験に供した。
バインダー組成物として東亞合成(株)製アクリルバインダー(NW-7090)を使用したこと以外は製造例3と同様に行った。
A:8~10点
B:5~7点
C:2~4点
D:1点未満もしくは消臭率が80%以下
Claims (10)
- ナノセルロースを含有する、微粒子を結着させるための組成物であって、
前記ナノセルロースの平均繊維長が、100nm以上700nm以下であり、
前記微粒子が、粒径1nm以上1000μm以下の粒子を含む、
前記組成物。 - 微粒子と繊維との結着に用いる、
請求項1に記載の組成物。 - 前記ナノセルロースが、酸化ナノセルロースを含む、
請求項1又は2に記載の組成物。 - 前記ナノセルロースが、グルコピラノース環の第2位及び第3位の水酸基が酸化されてカルボキシ基が導入された構造を有する、
請求項1~3のいずれか一項に記載の組成物。 - 前記微粒子が、無機微粒子である、
請求項1~4のいずれか一項に記載の組成物。 - 前記微粒子が、セラミックスである、
請求項1~5のいずれか一項に記載の組成物。 - 前記微粒子が、消臭剤、抗アレルゲン剤、抗ウイルス剤、抗菌剤、防カビ剤、及び徐放性材料からなる群より選択される少なくとも1種である、
請求項1~6のいずれか一項に記載の組成物。 - 請求項1~7のいずれか一項に記載の組成物と、微粒子とを含む、加工液であって、
前記微粒子が、粒径1nm以上1000μm以下の粒子を含む、
加工液。 - 請求項1~7のいずれか一項に記載の組成物を用いて作製された繊維製品。
- 請求項8に記載の加工液を用いて作製された繊維製品。
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