JP7795224B2 - 船体用制御装置、船体の制御方法、船体 - Google Patents

船体用制御装置、船体の制御方法、船体

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Description

本発明は、ジョイスティックによってエンジンと複数のスラスタを操作可能な船体用制御装置、船体の制御方法、船体に関する。
船体の旋回や前後左右の移動、方向転換の操縦は通常、スラスタやエンジンなど複数の機器の操作を要する。こうした操作は煩雑であり、技術の習熟が必要である。
そこで、船体に見立てたつまみを動かすことで操船の推進用プロペラ、サイドスラスタ等の複数の推力発生機器を一元的にかつ簡単に操船できる船舶用操縦装置が提案されている(例えば特許文献1)。しかし、前記船舶用操縦装置では船体の細かな動きまでは操作できないという問題がある。
そこで、本発明の出願人は、ジョイスティックによって直感的に船体を細かく操作できるようにした船体用制御装置が提案している(例えば、特許文献2参照)。特許文献2記載の船体用制御装置は、前方及び後方のいずれか一方に配される第1スラスタを制御する第1制御装置と、いずれか他方の第2スラスタを制御する第2制御装置と、レバーを有するジョイスティックを備え、前記ジョイスティックを用いて船体の左右移動や旋回を容易に、細かく操船することができる。
特開2019-018701 特開平07-125693
しかしながら、先行文献2の先行技術は、ジョイスティックの操作によってスラスタを制御することで船体の旋回と横移動といった動きの操作はできるが、前進と後進は別途エンジンを操作しなければならないという課題があった。それゆえに、大型ボートの操縦や、着岸離岸時の操縦、初心者一人の操縦が困難であった。
本発明は、上記従来技術の問題点を解決することを課題とする。具体的には、ジョイスティックの操作のみで、一元的に、かつ、直感的に細かい動きも含めた操船が可能な船体用制御装置、船体、船体の制御方法の提供を課題とする。
本発明にかかる一の態様の船体用制御装置は、エンジンと、船体の前方及び後方のいずれか一方に配され、左方向又は右方向に水流を作り出す第1スラスタと、いずれか他方の左方向又は右方向に水流を作り出す第2スラスタと、船体を操作するジョイスティックと、前記ジョイスティックと接続され、操作信号を出力する操作信号出力部と、前記操作信号出力に接続され、前記エンジンを制御する第1制御部と、前記操作信号出力に接続され、前記第1スラスタを制御する第2制御部と、前記操作信号出力に接続され、前記第2スラスタを制御する第3制御部と、を備え、前記ジョイスティックは、レバーを有し、水平方向の360度任意の方向に傾倒可能に構成されていて、前記ジョイスティックを傾倒する方向により、前記エンジン、前記第1スラスタ、前記第2スラスタを制御可能であることを特徴とする。
この構成によれば、1のジョイスティックの動きが操作信号出力装置を通して、エンジンとスラスタを作動させることができるので、船体の旋回や前後左右の移動を直感的に操作できる。したがって、初心者でも容易に操船が可能である。
また、この船体用制御装置は前記ジョイスティックの傾倒方向において、前記エンジンが作動する所定の第1角度範囲と、前記第1スラスタ及び/又は前記第2スラスタが動作する所定の第2角度範囲と、を有し、前記第1角度範囲と、前記第2角度範囲とが、一部重複する第3角度範囲をさらに有し、前記第3角度範囲に前記ジョイスティックを傾倒させた時に、前記エンジンと、前記第1スラスタ及び/又は前記第2スラスタと、がともに動作する。
この構成によれば、船体のエンジンのみ、スラスタのみ、またはエンジンとスラスタを同時に細かく作動させる操作が可能である。特に細かな方向転換が必要な着岸や離陸の際に効果的である。
また、この船体用制御装置は前記第1角度範囲は、時計回りに船体の進行方向を0度とした場合、前方側に+-60度~75度の範囲、後方側に180度+-60度~75度の範囲であり、前記第2角度範囲は、時計回りに船体の進行方向を0度とした場合、右方側に90度+-60度~75度の範囲、左方側に270度+-60度~75度の範囲であることを特徴とする。
この構成によれば、ジョイスティックを倒す向きが船体の進行方向と同じになるので直感的に操縦ができる。
また、この船体用制御装置は、前記第2角度範囲は、前記第1スラスタのみが動作する角度範囲Aと、前記第1スラスタ及び前記第2スラスタが動作する角度範囲Bと、前記第2スラスタのみが動作する角度範囲Cとを有し、前記角度範囲Aと前記角度範囲Bと前記角度範囲Cの間に、所定角の不感帯が設けられていることを特徴とする。
この構成によれば、各角度帯の間に不感帯があることで、あいまいな位置にレバーを倒した際に船体が動かないので、誤って船体が移動することや回転することを防ぐ効果がある。
また、この船体用制御装置において、前記ジョイスティックは、前記レバーの傾倒量に所定の閾値が設けられていて、前記傾倒量が該閾値を超えない場合、前記エンジン、前記第1スラスタ、前記第2スラスタが動作しないことを特徴とする。
この構成によれば、誤って手が触れてレバーを少し倒した場合にスラスタとエンジンの誤作動を防止できる。
また、この船体用制御装置において、前記ジョイスティックは、前記レバーの傾倒量に応じて、前記エンジン、前記第1スラスタ、前記第2スラスタの出力が変化することを特徴とする。この構成によれば、ジョイスティックを深く倒すほど船体を加速させる操作が可能であり、直感的な操縦ができる。
また、この船体用制御装置において、前記ジョイスティックは、前記レバーと、回転可能に構成されたつまみ部と、を有し、前記つまみ部の回転により、前記第1スラスタ及び/又は前記第2スラスタが動作し、前記船体が自転することを特徴とする。この構成によれば、船体の自転がジョイスティックのつまみ部の操作に完結するので初心者でも簡単に操縦できる。
また、この船体用制御装置は、前記つまみ部を右方側に回転した場合、前記船体が時計回りに自転し、前記つまみ部を左方側に回転した場合、前記船体が反時計回りに自転することを特徴とする。この構成によれば、ジョイスティックのつまみ部を回す向きが船体の回転方向と同じになるので直感的に操縦ができる。
また、この船体用制御装置は、前記つまみ部の回転量に所定の閾値が設けられていて、前記回転量が該閾値を超えない場合、前記第1スラスタ、前記第2スラスタが動作しないことを特徴とする。この構成によれば、誤って手が触れてレバーを少し倒した場合にスラスタの誤作動を防止できる。
また、この船体用制御装置は、前記つまみ部の回転量に応じて、前記第1スラスタ、前記第2スラスタの出力が変化することを特徴とする。この構成によれば、ジョイスティックのつまみを回す深さが船体の回転の大きさに比例するので細かな操縦が可能である。
また、この船体用制御装置は、前記レバーを傾倒し、かつ、前記つまみ部を回転した場合、前記第1スラスタ、前記第2スラスタの出力が、前記レバーの傾倒量に応じた出力Aに、前記つまみ部の回転量に応じた出力に1以下の所定係数を乗じた出力Bを加算した出力Cとすることを特徴とする。この構成によれば、つまみの回転量をレバーの傾倒量にどの程度反映するかを設定できるので、細かな操作が可能である。
また、この船体用制御装置は、前記レバーを傾倒し、かつ、前記つまみ部を回転した場合、前記第1スラスタ、前記第2スラスタの出力が、前記レバーの傾倒量に応じた出力に所定係数を乗じた出力Aに、前記つまみ部の回転量に応じた出力に所定係数を乗じた出力Bを加算した出力Cとすることを特徴とする。この構成によれば、つまみの回転量とレバーの傾倒量をそれぞれどの程度反映するかを設定できるので、細かな操作が可能である。
また、この船体用制御装置は、前記つまみ部の回転量に応じて算出された前記出力Bが、所定の上限値を最大出力とすることを特徴とする。この構成によれば、つまみ部の操作がレバー操作を打ち消すことなく、直感的な操船が可能である。
また、この船体用制御装置は、前記レバーの傾倒量及び前記つまみ部の回転量より算出される前記出力Cが、所定の上限値を最大出力とすることを特徴とする。
また、この船体用制御装置は、前記第1制御部と前記第2制御部と前記第3制御部が、1の制御装置により構成されていることを特徴とする。
また、この船体用制御装置は、前記第1制御部と前記第2制御部と前記第3制御部と前記操作信号出力部とが、1の制御装置により構成されていることを特徴とする。
また、この船体用制御装置は、前記レバーと前記つまみ部を有する第1ジョイスティックと、前記レバーを有する第2ジョイスティックと、該第1ジョイスティックと該第2ジョイスティックを切り替える切替スイッチと、を備え、前記切替スイッチにより、前記第1ジョイスティックでの操船と前記第2ジョイスティックでの操船とを切り替え、いずれかジョイスティックにより船体を操作可能であることを特徴とする。
この構成によれば、複数のジョイスティックの切り替えができることで、細かい動きも含めた操船が可能である。
本発明にかかる一の態様の船体は、上記の船体用制御装置を備える船体であることを特徴とする。この構成によれば、ジョイスティックの操作のみで、前後左右すべての方向に船体を操作できるので、初心者でも直感的な操作が容易に可能である。
本発明にかかる一の態様の船体の制御方法は、エンジンと、船体の前方及び後方のいずれか一方に配され、左方向又は右方向に水流を作り出す第1スラスタと、いずれか他方の左方向又は右方向に水流を作り出す第2スラスタと、船体を操作するジョイスティックと、を備える船体の制御方法であり、前記ジョイスティックは、レバーを有し、水平方向の360度任意の方向に傾倒可能に構成されていて、前記ジョイスティックを傾倒する方向により、前記エンジン、前記第1スラスタ、前記第2スラスタを制御可能であることを特徴とする。
また、この船体の制御方法は、前記ジョイスティックの傾倒方向において、所定の第1角度範囲に前記ジョイスティックを傾倒させた時に、前記エンジンが動作し、所定の第2角度範囲に前記ジョイスティックを傾倒させた時に、前記第1スラスタ及び/又は前記第2スラスタが動作し、所定の第3角度範囲に前記ジョイスティックを傾倒させた時に、前記エンジンと、前記第1スラスタ及び/又は前記第2スラスタと、がともに動作することを特徴とする。
また、この船体の制御方法は、前記第1角度範囲は、時計回りに船体の進行方向を0度とした場合、前方側に+-60度~75度の範囲、後方側に180度+-60度~75度の範囲であり、前記第2角度範囲は、時計回りに船体の進行方向を0度とした場合、右方側に90度+-60度~75度の範囲、左方側に270度+-60度~75度の範囲であることを特徴とする。
また、この船体の制御方法は、前記第2角度範囲は、前記第1スラスタのみが動作する角度範囲Aと、前記第1スラスタ及び前記第2スラスタが動作する角度範囲Bと、前記第2スラスタのみが動作する角度範囲Cとを有し、前記角度範囲Aと前記角度範囲Bと前記角度範囲Cの間に、所定角の不感帯が設けられていることを特徴とする。
また、この船体の制御方法は、前記ジョイスティックは、前記レバーの傾倒量に応じて、前記エンジン、前記第1スラスタ、前記第2スラスタの出力が変化することを特徴とする。
また、この船体の制御方法は、前記ジョイスティックは、前記レバーと、回転可能に構成されたつまみ部とを有し前記つまみ部の回転により、前記第1スラスタ及び/又は前記第2スラスタが動作し、前記船体が自転することを特徴とする。
また、この船体の制御方法は、前記つまみ部を右方側に回転した場合、前記船体が時計回りに自転し、前記つまみ部を左方側に回転した場合、前記船体が反時計回りに自転することを特徴とする。
また、この船体の制御方法は、前記つまみ部の回転量に応じて、前記第1スラスタ、前記第2スラスタの出力が変化することを特徴とする。
また、この船体の制御方法は、前記レバーを傾倒し、かつ、前記つまみ部を回転した場合、前記第1スラスタ、前記第2スラスタの出力が、前記レバーの傾倒量に応じた出力Aに、前記つまみ部の回転量に応じた出力に1以下の所定係数を乗じた出力Bを加算した出力Cとすることを特徴とする。
また、この船体の制御方法は、前記レバーを傾倒し、かつ、前記つまみ部を回転した場合、前記第1スラスタ、前記第2スラスタの出力が、前記レバーの傾倒量に応じた出力に所定係数を乗じた出力Aに、前記つまみ部の回転量に応じた出力に所定係数を乗じた出力Bを加算した出力Cとすることを特徴とする。
また、この船体の制御方法は、前記つまみ部の回転量に応じて算出された前記出力Bが、所定の上限値を最大出力とすることを特徴とする。
また、この船体の制御方法は、前記レバーの傾倒量及び前記つまみ部の回転量より算出される前記出力Cが、所定の上限値を最大出力とすることを特徴とする。
また、この船体の制御方法は、前記レバーと前記つまみ部を有する第1ジョイスティックと、前記レバーを有する第2ジョイスティックと、該第1ジョイスティックと該第2ジョイスティックを切り替える切替スイッチとを備え、前記切替スイッチにより、前記第1ジョイスティックでの操船と前記第2ジョイスティックでの操船とを切り替え、いずれかジョイスティックにより船体を操作可能であることを特徴とする。
本発明にかかる船体用制御装置、船体、船体の制御方法は、上記の発明特定事項を備えるため、ジョイスティックの操作で、船体の旋回や前後左右の移動といった細かな動きを直感的に操作できる。
本発明の一実施形態にかかる船体の概略図である。 第1実施形態における船体用制御装置の概略構成を示すブロック図である。 ジョイスティックの概略構成を示す図である。 ジョイスティックの操作と、各機器の出力の関係を示す図である。(a)はジョイスティックの操作とエンジンの出力の関係を示す。(b)はジョイスティックの操作とスラスタの出力の関係を示す。(c)はジョイスティックの操作とエンジン及びスラスタの出力の関係を示す。 ジョイスティックのつまみ部の操作と船体の動きの説明図である。 ジョイスティックの操作と船体の動きの説明図である。 ジョイスティックの操作と船体の動きの説明図であり、レバーとつまみ部をあわせて操作した場合の船体の動きを示す。(a)は、つまみ部を右側(時計回り)に回転しながら、レバーを操作した場合である。(b)は、つまみ部を左側(反時計回り)に回転しながら、レバーを操作した場合である。 第2実施形態の船体用制御装置の概略構成を示すブロック図である。 第2実施形態の第2ジョイスティックの操作と船体の動きの説明図である。 第3実施形態における船体用制御装置の概略構成を示すブロック図である。 第4実施形態における船体用制御装置の概略構成を示すブロック図である。
以下、本発明にかかる船体および船体の操作方法について図面に基づき説明するが、本発明は本実施形態に限定されるものではない。
<第1実施形態>
1.船体の構成
図1は、本発明の一実施形態に係る船体の概略図である。図1に示すように、船体は、前方の第1スラスタ1と、後方の第2スラスタ2と、エンジン3と、舵4と、を主要な構成として備える。
第1スラスタ1は、船首の船底に配され、船体の左右を貫通するトンネルを設けてプロペラが設置されている。そして、このプロペラを正転又は逆転させることで、左方向又は右方向に水流を作り出して、船首を回頭させる。
第2スラスタ2は、船尾の船底に配され、船体の左右を貫通するトンネルを設けてプロペラが設置されている。そして、このプロペラを正転又は逆転させることで、左方向又は右方向に水流を作り出して、船尾を回頭させる。なお、これらスラスタは、舵と異なり、スラスタ自身が推力を作り出せるため、停船時でも船体を回転運動させることができる。
また、エンジン3は、船尾に配され、プロペラの回転により前後方向に推力を生じさせる。また、舵4は、船尾の船底に配されるフィンであり、左右方向に角度をかえることで、船体が前進又は後進する時に、船体を斜め前方又は斜め後方に進めることができる。
図2は、船体用制御装置の概略構成を示すブロック図である。図3は、ジョイスティックの概略構成を示す図である。図2に示すように、船体は、船体用制御装置10を備える。船体用制御装置10は、ジョイスティック5と、操作信号出力装置6と、第1制御部7と、第2制御部8と、第3制御部9と、スラスタ状態表示器11とを備える。
図3に示すように、ジョイスティック5は、レバー51と、つまみ部52を備える。ジョイスティック5は、配線を介して操作信号出力装置6に接続されており、ジョイスティック5の操作信号が操作信号出力装置6に送信される。なお、この信号はアナログ信号である。また、この信号をデジタル信号としてもよく、ジョイスティック5と操作信号出力装置6との接続も配線を介さない無線接続とすることもできる。
また、操作信号出力装置6は、第1制御部7と、第2制御部8とにそれぞれ接続されており、操作信号出力装置6からCAN通信で第1制御部7と、第2制御部8とにそれぞれ信号を送信する。これらの接続も配線を介した有線接続、配線を介さない無線接続のいずれでもよく、信号もアナログ信号、デジタル信号のいずれでもよい。
第1制御部7は、エンジン3に接続されており、第1制御部7から送信した信号を、エンジン3が受信して、エンジン3が所定の出力で作動する。
第2制御部8は、第1スラスタ1と第3制御部9に接続されている。第2制御部8からアナログ信号が第1スラスタ1に信号に送信されて、これを受信した第1スラスタ1が所定の出力で作動する。第2制御部8からシリアル通信が第3制御部9へ送られる。第3制御部9から、第2スラスタ2にアナログ信号が送信されて、これを受信した第2スラスタ2が所定の出力で作動する。
また、スラスタ状態表示器11は、第2制御部8からシリアル信号を受信して、第1スラスタ1と第2スラスタ2の動作状態を表示する。なお、スラスタ状態表示器11は、第3制御部9からシリアル信号を受け取る構成であってもよく、双方に接続されて双方から信号を受信する構成としてもよい。
2.船体の操作
次に、上記の構成を有する船体における、船体の操作方法(制御方法)について説明する。
図4の(a)は、ジョイスティック5の操作によって、エンジン3が作動する第1角度範囲、(b)はジョイスティック5の操作によって、第1スラスタ1と第2スラスタ2が作動する第2角度範囲、(c)はジョイスティック5の操作によって、前記第1角度範囲と第2角度範囲が重複する第3角度範囲を示す説明図である。
図4(a)の斜線部は、ジョイスティック5のレバー51をしきい値(所定角度)以上の深さで倒した場合に、エンジン3が作動する範囲を表しており、その範囲を第1角度範囲とする。なお、本実施形態においては、一例として、レバー51を10度以上倒した場合に、エンジン3が作動するようにしている。
そして、ジョイスティック5のレバー51を、船体の進行方向、すなわち図4(a)の真上側(時計の12時の位置)を0度とし、時計回りに前方側0度+-60度~75度の第1角度範囲に倒すと、船体が前進する。後方側180度+-60度~75度前記第1角度範囲にレバー51を倒すと、船体が後進する。なお、本実施形態においては、一例として、第1角度範囲を0度+-67度に設定している。
図4(b)の斜線部は、レバー51をしきい値以上の深さで倒すと、第1スラスタ1と第2スラスタ2の作動する範囲を表しており、その範囲を第2角度範囲とする。時計回りに船体の進行方向を0度とした場合、右方側に90度+-60度~75度の第2角度範囲にレバー51を倒すと、船体が右方向に移動、左方側に270度+-60度~75度の第2角度範囲にレバー51を倒すと、船体が左方向に移動する。なお、本実施形態においては、一例として、第2角度範囲を、右方側90度+-23度、左方側270度+-23度に設定している。
レバー51をしきい値以上の傾倒量で倒したときに、図4(c)における、Aの範囲ではエンジン3が作動し、第1スラスタ1と第2スラスタ2は作動しない。前方のAの範囲では、船体はまっすぐ前進する。後方のAの範囲では、船体はまっすぐ後進する。Bの範囲では、エンジン3と、第1スラスタ1と第2スラスタ2が作動する。右上のBの範囲では、船体は斜め右前方に進み、右下のBの範囲では、船体は斜め右後方に進み、左下のBの範囲では、船体は斜め左後方に進み、左上のBの範囲では、船体は斜め左前方に進む。Cの範囲では、エンジン3は作動せず、第1スラスタ1と第2スラスタ2が作動する。右側のCの範囲では、船体は右方向に移動し、左側のCの範囲では、船体は左方向に移動する。
また、図4の(a)と(b)の斜線部と白部の境目、図4(c)のA、B、Cの範囲の境目(太線部分)には不感帯が設けられており、ここにレバー51を倒した場合は、エンジン3も第1スラスタ1も第2スラスタ2も動作しない。また、本実施形態では、一例として、レバーの傾倒量の大きさに応じて、エンジン3も第1スラスタ1も第2スラスタ2の出力が大きくなるように構成しているが、レバーの傾倒量に関わらず、エンジン3、第1スラスタ1、第2スラスタ2の出力を一定として構成することもできる。
図5はジョイスティックのつまみ部の操作と船体の動きの説明図である。図3、図5に示すように、ジョイスティック5は、上方のつまみ部52を左右にひねることができるように構成されている。図5の円形の図は、ジョイスティック5を上方から見たもので、つまみ部52の上面が表れている。斜線部は、つまみ部52の可動範囲を示す。図5に示すように、ジョイスティック5は、左右対称に矢印で表される所定範囲に、つまみ部52の不感帯と可動範囲が定められている。本実施形態において、不感帯は可動範囲の10%に設定されていて、不感帯の範囲内につまみ部52を回した場合には船体用制御装置10に信号は送られない。
図5より、ジョイスティック5のレバー51を傾倒させずに、つまみ部52を時計回りに回すと、第1スラスタ1と第2スラスタ2がそれぞれ左右逆方向に出力して、船体が時計回りに自転する。つまみ部52を反時計回りに回すと、第1スラスタ1と第2スラスタ2がそれぞれ左右逆方向に出力して、船体が反時計回りに自転する。本実施形態では、一例として、つまみ部52を回す大きさに応じて、船体の旋回速度が変えられるように構成しているが、つまみ部52の回転量に関わらず、第1スラスタ1、第2スラスタ2の出力を一定として構成することもできる。
図6はジョイスティック5の操作と船体の動きの説明図であり、ジョイスティック5のレバー51単体で操作した場合の船体の動きを示す。実線の矢印は船体の進行方向を示し、鎖線の矢印はエンジン、第1スラスタ、第2スラスタの出力を示す。なお、鎖線の矢印の向きは、各機器の出力により船体が移動する方向として表している。船体の移動方向が変わる区切りに、それぞれ不感帯が設けられている(図6中の太い径線D)。
具体的には、ジョイスティック5のレバー51を、図6の上方側の範囲Aに倒すと、エンジン3が出力して、船体が前進する。レバー51を、図6の下方側の範囲Aに倒すと、エンジン3が出力して、船体が後進する。
また、ジョイスティック5のレバー51を、図6の右方側の範囲Cに倒すと、第1スラスタ1及び第2スラスタ2が共に左方に向けて出力して、船体が右に平行移動する。レバー51を、図6の左方側の範囲Cに倒すと、第1スラスタ1及び第2スラスタ2が共に右方に向けて出力して、船体が左に平行移動する。
また、ジョイスティック5のレバー51を、図6の右斜め前方側の範囲Bに倒すと、第1スラスタ1及びエンジン3が出力して、船体が右斜め前方に移動する。レバー51を、図6の左斜め前方側の範囲Bに倒すと、第1スラスタ1及びエンジン3が出力して、船体が左斜め前方に移動する。また、ジョイスティック5のレバー51を、図6の右斜め後方側の範囲Bに倒すと、第2スラスタ2及びエンジン3が出力して、船体が右斜め後方に移動する。レバー51を、図6の左斜め後方側の範囲Bに倒すと、第2スラスタ2及びエンジン3が出力して、船体が左斜め後方に移動する。
なお、ジョイスティック5のレバー51を、図6の範囲A、B、Cの間の不感帯Dに倒すと、第1スラスタ1、第2スラスタ2、エンジン3は出力しない。
図7はジョイスティック5の操作と船体の動きの説明図であり、ジョイスティック5のレバー51とつまみ部52をあわせて操作した場合の船体の動きを示す。(a)は、つまみ部52を右側(時計回り)に回転しながら、レバー51を操作した場合である。(b)は、つまみ部52を左側(反時計回り)に回転しながら、レバー51を操作した場合である。実線の矢印は船体の進行方向を示し、鎖線の矢印はエンジン、第1スラスタ、第2スラスタの出力を示す。なお、鎖線の矢印の向きは、各機器の出力により船体が移動する方向として表している。
ジョイスティック5のレバー51とつまみ部52をあわせて操作する場合の動作は、上述の図6のレバー51のみの操作と、第1スラスタ1、第2スラスタ2、エンジン3の出力に、つまみ部52による第1スラスタ1及び/又は第2スラスタ2の出力を組み合わせたものとなる。
なお、つまみ部52の操作による出力がそのまま加算されるのでなく、下記の式により、第1スラスタ1及び/又は第2スラスタ2の出力が加算される。
ここで、レバーによる第1スラスタ出力:X()、レバーによる第2スラスタ出力:Y()、つまみ部による第1スラスタ出力:Zx()、つまみ部による第2スラスタ出力:Zy()、重ね合わせた第1スラスタ出力:XR、XL、第2スラスタ出力:YR、YLとする。()内は、R又はLとし、船体の右移動時の出力を(R)、左移動時の出力(L)とする。
(式)
第1スラスタ(右移動):X(R)×1+Zx(R)×1/2=XR(≦100%)
第1スラスタ(左移動):X(L)×1+Zx(L)×1/2=XL(≦100%)
第2スラスタ(右移動):Y(R)×1+Zy(R)×1/2=YR(≦100%)
第2スラスタ(左移動):Y(L)×1+Zy(L)×1/2=YL(≦100%)
上記式は、例えば、第1スラスタ(右移動)であれば、レバー51による第1スラスタ出力X(R)の出力に1を乗算し(レバー51による出力はそのまま)、これにつまみ部52による第1スラスタ出力Zx(R)に×1/2を乗算したものを加えて、第1スラスタ1の合算出力XRとする。なお、(≦100%)とは、合算した出力が、第1スラスタ1の最大出力を超える場合も、第1スラスタ1の出力は、設定された最大出力までとする意味である。その他、第1スラスタ(左移動)、第2スラスタ(右移動)、第2スラスタ(左移動)も同様とする。
具体例をあげると、下記である。
(例1)レバーを右斜め方向に端まで倒し、つまみ部を右端まで回す場合(図7a参照)
第1スラスタ→レバー右移動出力X(R)100%×1+つまみ部右移動出力Zx(R)100%×1/2=合算右移動出力XR100%(≦100%)
第2スラスタ→レバー中立Y(L)0%×1+つまみ部左移動出力Zy(L)100%×1/2=合算左移動出力YL50%(≦100%)
(例2)レバー51を左横に半分だけ倒し、つまみ部を左端まで回す場合(図7b参照)
第1スラスタ→レバー左移動出力X(L)50%×1+つまみ部左移動出力Zx(L)100%×1/2=合算左移動出力XL100%(≦100%)
第2スラスタ→レバー左移動出力Y(L)50%×1+つまみ部右移動出力Zy(R)100%×1/2=合算出力中立0%(≦100%)
(例3)レバー51を前方に倒し、つまみ部を左端まで回す(図7b参照)
第1スラスタ→レバー中立0%×1+つまみ部左移動出力Zx(L)100%×1/2=合算左移動出力XL50%(≦100%)
第2スラスタ→レバー中立0%×1+つまみ部右移動出力Zy(R)100%×1/2=合算右移動出力YR50%(≦100%)
なお、上記した式1は、本実施形態の一例であり、レバーによる出力の係数Aを1、つまみ部による出力の係数Bを1/2としているが、これに限らず、例えばレバーによる出力の係数Aを4/5、つまみ部による出力の係数Bを2/3、係数Aを1/2、係数Bを1/2など、異なる係数としてもよい。
このようにしてレバー51及びつまみ部52を操作し、船体が制御されることで、図7(a)、(b)に示すように、船体が移動することとなる。これにより、操船者がレバー51及びつまみ部52を操作することで、直感的な船体の操作が可能となる。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態について説明する。第2実施形態と第1実施形態の主な違いは、複数のジョイスティックとそれらのジョイスティックの切替スイッチを含む構成である。したがって、第2実施形態については、第1実施形態と相違する部分について説明し、同様の構成部分については適宜説明を省略する。
第2実施形態の船体の出力にかかる主要な構成は、図1に示す第1実施形態と同様である。また、図8は、船体用制御装置の概略構成を示すブロック図である。図8に示すように、第1実施形態と異なるのは、ジョイスティックの切替スイッチによって、第1ジョイスティック110と第2ジョイスティック120の複数のジョイスティック操作を切り替えて、操作信号出力装置6に信号を送る構成である。
第1ジョイスティック110は、第1実施形態と同様のもので、レバー111とつまみ部112を有する。第1ジョイスティック110については、第1実施形態と同様であるため、説明を省略する。
第2ジョイスティック120は、レバー121を有し、つまみ部を備えないものである。切替スイッチ100は、第1ジョイスティック110と第2ジョイスティック120を切り替えるものであり、切替スイッチ100により、第1ジョイスティック110での操船と、第2ジョイスティック120での操船とを切り替え、いずれかジョイスティックにより船体を操作可能である。
なお、第1ジョイスティック110と第2ジョイスティック120は一つの操作機器に備えられてもよく、この場合、第2ジョイスティック120を選択するとつまみ部による操作が無効化される。また、第2ジョイスティック120は、遠隔操作が可能なリモコン等に別途備え付けられてもよい。また、第2ジョイスティック120は、携帯できる大きさに小型化してもよい。
図9は、第2ジョイスティック120の操作と船体の動きの説明図である。実線の矢印は船体の進行方向を示し、鎖線の矢印はエンジン、第1スラスタ、第2スラスタの出力方向を示す。
図9に示すように、第2ジョイスティック120は、レバー121の操作により、エンジンとスラスタを作動させ、船体の前後進と左右方向と斜め方向の移動を操作できる。移動の方向は、レバーを倒す向きに準ずる。なお、つまみ部がないため、自転旋回はしない。
なお、切替スイッチ100により、第2ジョイスティック120から第1ジョイスティック110での操作に切替えた場合は、第1実施形態の図6及び図7に示す操船及び船体の動きと同様となる。
<第3実施形態>
次に、第3実施形態について説明する。第3実施形態と、第1実施形態の主な違いは、第1制御部7と、第2制御部8と、第3制御部9が一つの制御装置180にまとめられていることである。したがって、第3実施形態については、第1実施形態に相違する部分について説明し、同様の構成部分については適宜説明を省略する。
第3実施形態の船体の主要な出力構成は、図1に示す第1実施形態と同様である。また、図10は、第3実施形態における船体用制御装置の概略構成を示すブロック図である。図10に示すように、ジョイスティック5の操作信号が、操作信号出力装置6に伝えられ、操作信号出力装置6が制御装置180に信号を送り、制御装置180がエンジン3と、第1スラスタ1と、第2スラスタ2と、スラスタ状態表示器11とに、操作信号を送り、作動させる構成の船体用制御装置である。
<第4実施形態>
次に、第4実施形態について説明する。第4実施形態と、第1実施形態の主な違いは、第1制御部7と、第2制御部8と、第3制御部9と、操作信号出力装置6とが、一つの制御装置190にまとめられていることである。したがって、第4実施形態については、第1実施形態と相違する部分について説明し、同様の構成部分については適宜説明を省略する。
第4実施形態の船体の主要な出力構成は、図1に示す第1実施形態と同様である。また、図11は、第4実施形態における船体用制御装置の概略構成を示すブロック図である。図11に示すように、ジョイスティック5の操作信号が、制御装置190に伝えられ、制御装置190がエンジン3と、第1スラスタ1と、第2スラスタ2と、スラスタ状態表示器11とに、それぞれ操作信号を送り、作動させる構成の船体用制御装置である。
<その他の実施形態>
以上のとおり、図面を参照しながら本発明の好適な実施形態を説明したが、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で、種々の追加、変更または削除が可能である。例えば、第2実施形態では、第1ジョイスティック110と第2ジョイスティック120を切替可能な構成としているが、第2ジョイスティック120のみを備える船体としてもよい。
1 第1スラスタ
2 第2スラスタ
3 エンジン
4 舵
5 ジョイスティック
51 レバー
52 つまみ部
6 操作信号出力装置
7 第1制御部
8 第2制御部
9 第3制御部
10 船体用制御装置
11 スラスタ状態表示器
110 第1ジョイスティック
111 レバー
112 つまみ部
120 第2ジョイスティック
121 レバー
180 制御装置
190 制御装置

Claims (27)

  1. エンジンと、船体の前方及び後方のいずれか一方に配され、左方向又は右方向に水流を作り出す第1スラスタと、いずれか他方の左方向又は右方向に水流を作り出す第2スラスタと、船体を操作するジョイスティックと、前記ジョイスティックと接続され、操作信号を出力する操作信号出力部と、前記操作信号出力に接続され、前記エンジンを制御する第1制御部と、前記操作信号出力に接続され、前記第1スラスタを制御する第2制御部と、前記操作信号出力に接続され、前記第2スラスタを制御する第3制御部と、を備え、前記ジョイスティックは、レバーを有し、水平方向の360度任意の方向に傾倒可能に構成されていて、前記ジョイスティックを傾倒する方向により、前記エンジン、前記第1スラスタ、前記第2スラスタを制御可能であり、
    前記ジョイスティックの傾倒方向において、前記エンジンが作動する所定の第1角度範囲と、前記第1スラスタ及び/又は前記第2スラスタが動作する所定の第2角度範囲とを有し、前記第1角度範囲と、前記第2角度範囲とが、一部重複する第3角度範囲をさらに有し、前記第3角度範囲に前記ジョイスティックを傾倒させた時に、前記エンジンと、前記第1スラスタ及び/又は前記第2スラスタとがともに動作し、
    前記第2角度範囲は、前記第1スラスタのみが動作する角度範囲Aと、前記第1スラスタ及び前記第2スラスタが動作する角度範囲Bと、前記第2スラスタのみが動作する角度範囲Cとを有し、前記角度範囲Aと前記角度範囲Bと前記角度範囲Cの間に、所定角の不感帯が設けられていることを特徴とする、船体用制御装置。
  2. 前記第1角度範囲は、時計回りに船体の進行方向を0度とした場合、前方側に+-60度~75度の範囲、後方側に180度+-60度~75度の範囲であり、
    前記第2角度範囲は、時計回りに船体の進行方向を0度とした場合、右方側に90度+-60度~75度の範囲、左方側に270度+-60度~75度の範囲であることを特徴とする、請求項1記載の船体用制御装置。
  3. 前記ジョイスティックは、前記レバーの傾倒量に所定の閾値が設けられていて、前記傾倒量が該閾値を超えない場合、前記エンジン、前記第1スラスタ、前記第2スラスタが動作しないことを特徴とする、請求項1記載の船体用制御装置。
  4. 前記ジョイスティックは、前記レバーの傾倒量に応じて、前記エンジン、前記第1スラスタ、前記第2スラスタの出力が変化することを特徴とする、請求項1記載の船体用制御装置。
  5. 前記ジョイスティックは、前記レバーと、回転可能に構成されたつまみ部と、を有し、
    前記つまみ部の回転により、
    前記第1スラスタ及び/又は前記第2スラスタが動作し、
    前記船体が自転することを特徴とする、請求項1記載の船体用制御装置。
  6. 前記つまみ部を右方側に回転した場合、前記船体が時計回りに自転し、
    前記つまみ部を左方側に回転した場合、前記船体が反時計回りに自転することを特徴とする、請求項1記載の船体用制御装置。
  7. 前記つまみ部の回転量に所定の閾値が設けられていて、前記回転量が該閾値を超えない場合、前記第1スラスタ、前記第2スラスタが動作しないことを特徴とする、請求項1記載の船体用制御装置。
  8. 前記つまみ部の回転量に応じて、前記第1スラスタ、前記第2スラスタの出力が変化することを特徴とする、請求項1記載の船体用制御装置。
  9. エンジンと、船体の前方及び後方のいずれか一方に配され、左方向又は右方向に水流を作り出す第1スラスタと、いずれか他方の左方向又は右方向に水流を作り出す第2スラスタと、船体を操作するジョイスティックと、前記ジョイスティックと接続され、操作信号を出力する操作信号出力部と、前記操作信号出力に接続され、前記エンジンを制御する第1制御部と、前記操作信号出力に接続され、前記第1スラスタを制御する第2制御部と、前記操作信号出力に接続され、前記第2スラスタを制御する第3制御部と、を備え、前記ジョイスティックは、レバーを有し、水平方向の360度任意の方向に傾倒可能に構成されていて、前記ジョイスティックを傾倒する方向により、前記エンジン、前記第1スラスタ、前記第2スラスタを制御可能であり、
    前記ジョイスティックは、前記レバーと、回転可能に構成されたつまみ部と、を有し、
    前記つまみ部の回転により、前記第1スラスタ及び/又は前記第2スラスタが動作し、前記船体が自転し、前記レバーを傾倒し、かつ、前記つまみ部を回転した場合、前記第1スラスタ、前記第2スラスタの出力が、前記レバーの傾倒量に応じた出力Aに、前記つまみ部の回転量に応じた出力に1以下の所定係数を乗じた出力Bを加算した出力Cとすることを特徴とする、船体用制御装置。
  10. エンジンと、船体の前方及び後方のいずれか一方に配され、左方向又は右方向に水流を作り出す第1スラスタと、いずれか他方の左方向又は右方向に水流を作り出す第2スラスタと、船体を操作するジョイスティックと、前記ジョイスティックと接続され、操作信号を出力する操作信号出力部と、前記操作信号出力に接続され、前記エンジンを制御する第1制御部と、前記操作信号出力に接続され、前記第1スラスタを制御する第2制御部と、前記操作信号出力に接続され、前記第2スラスタを制御する第3制御部と、を備え、前記ジョイスティックは、レバーを有し、水平方向の360度任意の方向に傾倒可能に構成されていて、前記ジョイスティックを傾倒する方向により、前記エンジン、前記第1スラスタ、前記第2スラスタを制御可能であり、
    前記ジョイスティックは、前記レバーと、回転可能に構成されたつまみ部と、を有し、
    前記つまみ部の回転により、前記第1スラスタ及び/又は前記第2スラスタが動作し、前記船体が自転し、前記レバーを傾倒し、かつ、前記つまみ部を回転した場合、前記第1スラスタ、前記第2スラスタの出力が、前記レバーの傾倒量に応じた出力に所定係数を乗じた出力Aに、前記つまみ部の回転量に応じた出力に所定係数を乗じた出力Bを加算した出力Cとすることを特徴とする、船体用制御装置。
  11. 前記つまみ部の回転量に応じて算出された前記出力Bが、所定の上限値を最大出力とすることを特徴とする、請求項9又は10記載の船体用制御装置。
  12. 前記レバーの傾倒量及び前記つまみ部の回転量より算出される前記出力Cが、所定の上限値を最大出力とすることを特徴とする、請求項9又は10記載の船体用制御装置。
  13. 前記第1制御部と前記第2制御部と前記第3制御部が、1の制御装置により構成されていることを特徴とする、請求項1記載の船体用制御装置。
  14. 前記第1制御部と前記第2制御部と前記第3制御部と前記操作信号出力部とが、1の制御装置により構成されていることを特徴とする、請求項1記載の船体用制御装置。
  15. エンジンと、船体の前方及び後方のいずれか一方に配され左方向又は右方向に水流を作り出す第1スラスタと、いずれか他方の左方向又は右方向に水流を作り出す第2スラスタと、船体を操作するジョイスティックと、前記ジョイスティックと接続され、操作信号を出力する操作信号出力部と、前記操作信号出力に接続され、前記エンジンを制御する第1制御部と、前記操作信号出力に接続され、前記第1スラスタを制御する第2制御部と、前記操作信号出力に接続され、前記第2スラスタを制御する第3制御部と、を備え、前記ジョイスティックは、レバーを有し、水平方向の360度任意の方向に傾倒可能に構成されていて、前記ジョイスティックを傾倒する方向により、前記エンジン、前記第1スラスタ、前記第2スラスタを制御可能であり、
    前記ジョイスティックは、前記レバーと、回転可能に構成されたつまみ部と、を有し、
    前記つまみ部の回転により、前記第1スラスタ及び/又は前記第2スラスタが動作し、前記船体が自転し、前記レバーと前記つまみ部を有する第1ジョイスティックと、前記レバーを有する第2ジョイスティックと、該第1ジョイスティックと該第2ジョイスティックを切り替える切替スイッチと、を備え、前記切替スイッチにより、前記第1ジョイスティックでの操船と前記第2ジョイスティックでの操船とを切り替え、いずれかジョイスティックにより船体を操作可能であることを特徴とする、船体用制御装置。
  16. 請求項1乃至10、13乃至15のいずれか1項記載の船体用制御装置を備える、船体。
  17. エンジンと、船体の前方及び後方のいずれか一方に配され左方向又は右方向に水流を作り出す第1スラスタと、いずれか他方の左方向又は右方向に水流を作り出す第2スラスタと、船体を操作するジョイスティックと、を備える船体の制御方法であり、前記ジョイスティックは、レバーを有し、水平方向の360度任意の方向に傾倒可能に構成されていて、前記ジョイスティックを傾倒する方向により、前記エンジン、前記第1スラスタ、前記第2スラスタを制御可能であり、
    前記ジョイスティックの傾倒方向において、
    所定の第1角度範囲に前記ジョイスティックを傾倒させた時に、前記エンジンが動作し、所定の第2角度範囲に前記ジョイスティックを傾倒させた時に、前記第1スラスタ及び/又は前記第2スラスタが動作し、所定の第3角度範囲に前記ジョイスティックを傾倒させた時に、前記エンジンと、前記第1スラスタ及び/又は前記第2スラスタと、がともに動作し、
    前記第2角度範囲は、前記第1スラスタのみが動作する角度範囲Aと、前記第1スラスタ及び前記第2スラスタが動作する角度範囲Bと、前記第2スラスタのみが動作する角度範囲Cとを有し、前記角度範囲Aと前記角度範囲Bと前記角度範囲Cの間に、所定角の不感帯が設けられていることを特徴とする、船体の制御方法。
  18. 前記第1角度範囲は、時計回りに船体の進行方向を0度とした場合、前方側に+-60度~75度の範囲、後方側に180度+-60度~75度の範囲であり、
    前記第2角度範囲は、時計回りに船体の進行方向を0度とした場合、右方側に90度+-60度~75度の範囲、左方側に270度+-60度~75度の範囲であることを特徴とする、
    請求項17記載の船体の制御方法。
  19. 前記ジョイスティックは、前記レバーの傾倒量に応じて、前記エンジン、前記第1スラスタ、前記第2スラスタの出力が変化することを特徴とする、請求項17記載の船体の制御方法。
  20. 前記ジョイスティックは、前記レバーと、回転可能に構成されたつまみ部と、を有し、
    前記つまみ部の回転により、
    前記第1スラスタ及び/又は前記第2スラスタが動作し、
    前記船体が自転することを特徴とする、請求項17記載の船体の制御方法。
  21. 前記つまみ部を右方側に回転した場合、前記船体が時計回りに自転し、
    前記つまみ部を左方側に回転した場合、前記船体が反時計回りに自転することを特徴とする、
    請求項20記載の船体の制御方法。
  22. 前記つまみ部の回転量に応じて、前記第1スラスタ、前記第2スラスタの出力が変化することを特徴とする、請求項20記載の船体の制御方法。
  23. エンジンと、船体の前方及び後方のいずれか一方に配され左方向又は右方向に水流を作り出す第1スラスタと、いずれか他方の左方向又は右方向に水流を作り出す第2スラスタと、船体を操作するジョイスティックと、を備える船体の制御方法であり、前記ジョイスティックは、レバーを有し、水平方向の360度任意の方向に傾倒可能に構成されていて、前記ジョイスティックを傾倒する方向により、前記エンジン、前記第1スラスタ、前記第2スラスタを制御可能であり、
    前記ジョイスティックは、前記レバーと、回転可能に構成されたつまみ部と、を有し、
    前記つまみ部の回転により、前記第1スラスタ及び/又は前記第2スラスタが動作し、前記船体が自転し、
    前記レバーを傾倒し、かつ、前記つまみ部を回転した場合、前記第1スラスタ、前記第2スラスタの出力が、前記レバーの傾倒量に応じた出力Aに、前記つまみ部の回転量に応じた出力に1以下の所定係数を乗じた出力Bを加算した出力Cとすることを特徴とする、船体の制御方法。
  24. エンジンと、船体の前方及び後方のいずれか一方に配され左方向又は右方向に水流を作り出す第1スラスタと、いずれか他方の左方向又は右方向に水流を作り出す第2スラスタと、船体を操作するジョイスティックと、を備える船体の制御方法であり、前記ジョイスティックは、レバーを有し、水平方向の360度任意の方向に傾倒可能に構成されていて、前記ジョイスティックを傾倒する方向により、前記エンジン、前記第1スラスタ、前記第2スラスタを制御可能であり、
    前記ジョイスティックは、前記レバーと、回転可能に構成されたつまみ部と、を有し、
    前記つまみ部の回転により、前記第1スラスタ及び/又は前記第2スラスタが動作し、前記船体が自転し、
    前記レバーを傾倒し、かつ、前記つまみ部を回転した場合、前記第1スラスタ、前記第2スラスタの出力が、前記レバーの傾倒量に応じた出力に所定係数を乗じた出力Aに、前記つまみ部の回転量に応じた出力に所定係数を乗じた出力Bを加算した出力Cとすることを特徴とする、船体の制御方法。
  25. 前記つまみ部の回転量に応じて算出された前記出力Bが、所定の上限値を最大出力とすることを特徴とする、請求項23記載の船体の制御方法。
  26. 前記レバーの傾倒量及び前記つまみ部の回転量より算出される前記出力Cが、所定の上限値を最大出力とすることを特徴とする、請求項23記載の船体の制御方法。
  27. エンジンと、船体の前方及び後方のいずれか一方に配され左方向又は右方向に水流を作り出す第1スラスタと、いずれか他方の左方向又は右方向に水流を作り出す第2スラスタと、船体を操作するジョイスティックと、を備える船体の制御方法であり、前記ジョイスティックは、レバーを有し、水平方向の360度任意の方向に傾倒可能に構成されていて、前記ジョイスティックを傾倒する方向により、前記エンジン、前記第1スラスタ、前記第2スラスタを制御可能であり、
    前記ジョイスティックは、前記レバーと、回転可能に構成されたつまみ部と、を有し、
    前記つまみ部の回転により、前記第1スラスタ及び/又は前記第2スラスタが動作し、前記船体が自転し、
    前記レバーと前記つまみ部を有する第1ジョイスティックと、前記レバーを有する第2ジョイスティックと、該第1ジョイスティックと該第2ジョイスティックを切り替える切替スイッチと、を備え、
    前記切替スイッチにより、前記第1ジョイスティックでの操船と前記第2ジョイスティックでの操船とを切り替え、いずれかジョイスティックにより船体を操作可能であることを特徴とする、船体の制御方法。
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