JP7797848B2 - ホルダ、およびホルダと印刷物の組合体 - Google Patents

ホルダ、およびホルダと印刷物の組合体

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Description

本発明は、ホルダ、およびホルダと印刷物の組合体に関する。
従来、一般的な中綴じカレンダーは、上部が絵画や風景などの絵柄で、下部が日、曜日などを表示したものになっており、使用時の上部中央には吊下用の貫通穴が設けられたものが殆どである。この中綴じカレンダーを吊下げる際、壁に固定したフック、釘やネジなどを取付けた突起物にカレンダーの貫通穴を引掛けて使用する場合が多い(例えば、特許文献1参照)。またフックや突起物にカレンダーを引掛けずに、カレンダーの貫通穴に画鋲を差し込んでカレンダーを吊下げる場合もある。
また中綴じカレンダーを使用する際、1ヶ月又は2ヶ月毎の月替わりに下部のカレンダー用紙を捲り上げてフックなどの突起物にカレンダー用紙の貫通穴を引掛けるか、あるいはカレンダー用紙を捲り上げた後、画鋲を抜き、捲り上げたカレンダー用紙の貫通穴を上部のカレンダーの貫通穴に合せた後、画鋲を再度貫通穴に差し込んで吊下げている。
特許第6379380号
しかしながら、時間が経つにつれてカレンダー上角部が前側にカールするという現象が発生することがある。この現象は、特に夏場に発生することが多い。エアーコンディショナーから湿った空気が供給され、またこの空気が直接カレンダーに当たることが多いことが原因であると考えられる。なお、一度、カレンダー上部がカールしてしまうと、元に戻らない。
本発明は、上記問題を解決するためになされたものである。すなわち、印刷物の経時により発生するカールを抑制できるホルダ、およびホルダと印刷物の組合体を提供することを目的とする。
[1]印刷物を保持するためのホルダであって、壁に前記ホルダを固定するための第1貫通穴を有するホルダ本体部と、前記ホルダ本体部に囲まれ、かつ前記ホルダ本体部との間で前記印刷物を挟持する2以上の挟持片部と、を備え、前記挟持片部が、前記ホルダ本体部と一続きとなっている、ホルダ。
[2]印刷物を保持するためのホルダであって、壁に前記ホルダを固定するための第1貫通穴を有するホルダ本体部と、前記ホルダ本体部に囲まれ、かつ前記ホルダ本体部との間で前記印刷物を挟持する2以上の挟持片部と、前記ホルダ本体部に囲まれ、かつ前記印刷物を吊下げるための突片部と、を備え、前記挟持片部が、それぞれ、前記ホルダ本体部と一続きとなっており、かつ貫通穴である中抜き部を有しており、前記突片部が、前記ホルダ本体部と一続きとなっている、ホルダ。
[3]印刷物を保持するためのホルダであって、壁に前記ホルダを固定するための第1貫通穴を有するホルダ本体部と、前記ホルダ本体部に囲まれ、かつ前記ホルダ本体部との間で前記印刷物を挟持する2以上の挟持片部と、備え、前記挟持片部が、それぞれ前記ホルダ本体部と一続きとなっており、前記挟持片部の根元部が、切欠き部を有している、ホルダ。
[4]前記ホルダ本体部と前記挟持片部との間に設けられた幅が1.0mm以上10mm以下の第2貫通穴をさらに有する、上記[1]ないし[3]のいずれか一項に記載のホルダ。
[5]前記挟持片部の根元部が、切欠き部を有している、上記[2]に記載のホルダ。
[6]前記ホルダ本体部および前記挟持片部が、紙材料から構成されている、上記[1]ないし[5]のいずれか一項に記載のホルダ。
[7]前記印刷物が、冊子である、上記[1]ないし[6]のいずれか一項に記載のホルダ。
[8]前記印刷物が、カレンダーである、上記[1]ないし[7]のいずれか一項に記載のホルダ。
[9]上記[1]ないし[8]のいずれか一項に記載のホルダと、印刷物とを備える、組合体。
[10]前記印刷物が、冊子である、上記[9]に記載の組合体。
[11]前記印刷物が、カレンダーである、上記[9]または[10]に記載の組合体。
本発明によれば、印刷物の経時により発生するカールを抑制できるホルダ、およびこのようなホルダと印刷物の組合体を提供できる。
図1は、実施形態に係るホルダの概略構成図である。 図2は、図1のホルダの一部の拡大図である。 図3は、実施形態に係る他のホルダの概略構成図である。 図4は、実施形態に係る他のホルダの概略構成図である。 図5は、図4のホルダの一部の拡大図である。 図6は、実施形態に係る他のホルダの概略構成図である。 図7は、図6のホルダの一部の拡大図である。 図8は、実施形態に係る他のホルダの概略構成図である。 図9は、図8のホルダの一部の拡大図である。 図10は、実施形態に係るホルダの使用状態を示す図である。
以下、本発明の実施形態に係るホルダおよびこのようなホルダと印刷物の組合体について、図面を参照しながら説明する。図1は、本実施形態に係るホルダの概略構成図であり、図2は、図1のホルダの一部の拡大図であり、図3、図4、図6、図8は、本実施形態に係る他のホルダの概略構成図であり、図5は、図4のホルダの一部の拡大図であり、図7は、図6のホルダの一部の拡大図であり、図9は、図8のホルダの一部の拡大図であり、図10は、本実施形態に係るホルダの使用状態を示す図である。
<<ホルダ>>
図1に示されるホルダ10は、印刷物を挟持することによって保持するものである。本明細書における「印刷物」とは、紙、および紙以外の材料に印刷されたものを意味する。印刷物の厚みは、例えば、10mm以下であることが好ましい。印刷物の厚みの下限は、特に限定されないが、例えば、0.1mm以上となっていてもよい。印刷物としては、特に限定されないが、例えば、カレンダーや書類等の冊子、ポスター、カード等が挙げられる。ホルダ10は、特に、中綴じカレンダーのような中綴じ冊子を保持するのに好適である。
ホルダ10は、ホルダ本体部11と、ホルダ本体部11との間で印刷物を挟持する2以上の挟持片部12とを備えている。図1に示されるホルダ10は、弾性を有する1枚の長板状部材から構成されている。
ホルダ10の前面10Aまたは背面(図示せず)には、文字や表示等が印刷または印字されていてもよい。文字等は、ホルダ本体部11および挟持片部12の少なくともいずれに印刷または印字されていてもよい。ホルダ本体部11および挟持片部12が、後述するバルカナイズドファイバーで形成されている場合には、レーザーによって文字等を印字することができ、また後述するエリプラペーパーで形成されている場合には、通常の印刷技術によって文字等を印刷することができる。
<ホルダ本体部>
ホルダ本体部11の形状は、特に限定されないが、例えば、長板状となっている。図1に示されるホルダ本体部11は、横長状のものであり、具体的には長方形状となっている。ホルダ本体部11の長手方向DR1の長さは、印刷物の大きさにもよるが、例えば100mm以上550mm以下となっていてもよい。ホルダ本体部11の長手方向DR1の長さの下限は180mm以上、250mm以上、または290mm以上となっていてもよく、またホルダ本体部11の長手方向DR1の長さの上限は、520mm以下、450mm以下、または420mm以下となっていてもよい。ホルダ本体部11の長手方向DR1の長さが、印刷物の幅方向の長さとほぼ同程度である場合には、経時によるカールをより抑制できるとともに、印刷物とともに梱包することができ、搬送が容易となる。このため、ホルダ本体部11の長手方向DR1の長さは、印刷物の幅方向の長さの±80mm以内であることが好ましい。この長さは、ランダムに5箇所で測定したホルダ本体部11の長手方向DR1の長さの平均値とする。
ホルダ本体部11の短手方向DR2の長さは、特に限定されないが、強度を確保し、かつある程度の大きさの挟持片部12を形成できる観点から、30mm以上となっていることが好ましい。ホルダ本体部11の短手方向DR2の長さの下限は、35mm以上、40mm以上、または45mm以上となっていてもよく、またホルダ本体部11の短手方向DR2の長さの上限は、80mm以下、75mm以下、または70mm以下となっていてもよい。この長さは、ランダムに5箇所で測定したホルダ本体部11の短手方向DR2の長さの平均値とする。
ホルダ本体部11の厚みは、0.5mm以上1.5mm以下となっていることが好ましい。ホルダ本体部11の厚みが、0.5mm以上であれば、印刷物の経時によるカールの発生をより抑制することができる。ホルダ本体部11の厚みの下限は、0.75mm以上、0.80mm以上、0.95mm以上となっていることがより好ましく、またホルダ本体部11の厚みの上限は、1.3mm以下、1.1mm以下、または1.0mm以下となっていることがより好ましい。厚みは、ランダムに5箇所で測定した厚みの平均値とする。
ホルダ本体部11は、ホルダ本体部11の長手方向DR1の第1端縁11Aと、第1端縁11Aと反対側の第2端縁11Bと、ホルダ本体部11の短手方向の第3端縁11Cと、第3端縁11Cと反対側の第4端縁11Dとを有している。図1のホルダ本体部11においては、第1端縁11Aおよび第2端縁11Bは、ホルダ本体部11の短手方向DR2に延びており、第3端縁11Cおよび第4端縁11Dは、ホルダ本体部11の長手方向DR1に延びている。
ホルダ本体部11には、ホルダ10を壁に固定するための第1貫通穴11Eが形成されている。第1貫通穴11Eの形状および大きさは、特に限定されないが、例えば、直径が5.0mm以上12mm以下の円状となっていることが好ましい。第1貫通穴11Eの大きさが上記範囲であれば、第1貫通穴11Eを介して画鋲等でホルダ10を壁に固定することができる。
第1貫通穴11Eは、ホルダ本体部11の中央部に配置されていることが好ましい。また、第1貫通穴11Eは、第3端縁11Cからの距離d1(図2参照)および第4端縁からの距離d2(図2参照)がそれぞれ5.0mm以上離れた位置に形成されていることが好ましい。このような位置に第1貫通穴11Eを形成することによって、印刷物の経時により発生するカールをより抑制でき、また印刷物を保持した場合であっても、ホルダ10が印刷物の重さに耐えることができる。
<挟持片部>
挟持片部12は、上記したようにホルダ本体部11との間で印刷物を挟持するものである。挟持片部12は、ホルダ本体部11に囲まれており、2以上設けられている。具体的には、挟持片部12は、ホルダ本体部11の長手方向DR1において、第1貫通穴11Eと第1端縁11Aとの間の第1領域、および第1貫通穴11Eと第2端縁11Bとの間の第2領域にそれぞれ配置されている。また、挟持片部12は、2以上設けられていれば、3つ、4つ、5つ、またはそれ以上設けられていてもよい。例えば、挟持片部12の個数が偶数個の場合には、挟持片部12は、第1領域および第2領域に同数ずつ配置されていることが好ましい。挟持片部12が多いほど、印刷物の経時により発生するカールは抑制できるが、挟持片部12によって印刷物の隠れる部分が多くなるので、挟持片部12の数は、4以下であることが好ましい。
挟持片部12は、ホルダ本体部11と一続きとなっている。具体的には、挟持片部12は、ホルダ本体部11の短手方向DR2の第3端縁11C側の根元部12Aにおいてホルダ本体部11とそれぞれ一続きとなっている。すなわち、全ての挟持片部12の根元部12Aは、いずれも、第3端縁11C側に位置している。ホルダ本体部11と挟持片部12が一続きとなっていることにより、部品点数を減らすことができるとともに、ホルダ10に印刷物を容易に取り付けることができる。
挟持片部12は、根元部12Aにおいてホルダ本体部11と一続きとなっているが、根元部12A以外の部分ではホルダ本体部11から離れている。このような構造の挟持片部12において、挟持片部12の先端部12B側から挟持片部12とホルダ本体部11との間に印刷物を挿入することによって、挟持片部12とホルダ本体部11によって印刷物を保持できる。先端部12Bは、根元部12Aよりも第4端縁11D側に位置している。
挟持片部12の形状は、特に限定されず、例えば、円弧状または矩形状となっていてもよい。また、印刷物には、絵柄が表示されている場合があるので、これらの中でも、印刷物に重なる部分を少なくして、印刷物の絵柄が隠れるのを抑制する観点から、挟持片部12は、中抜き部12Cを有していることが好ましい。
図1に示される挟持片部12は、中抜き部12Cを有する円弧状となっている。中抜き部12Cは、貫通穴である。挟持片部12がこのような形状である場合、挟持片部12の幅W1(図2参照)は3.0mm以上10mm以下であることが好ましい。挟持片部12の幅W1が3.0mm以上であれば、強度が担保でき、また、10mm以下であれば、印刷物に絵柄が形成されている場合において、印刷物の絵柄が隠れるのを抑制できる。この場合、挟持片部12の幅W1の下限は3.5mm以上、4.0mm以上、または4.5mm以上であることがより好ましく、上限は9.5mm以下、9.0mm以下、または8.5mm以下であることがより好ましい。挟持片部12の幅W1は、ランダムに5箇所で測定した挟持片部12の幅の平均値とする。
挟持片部12が中抜き部12Cを有する場合、中抜き部12Cにおける短手方向DR2における最大長さL1(図2参照)は、5.0mm以上15mm以下であることが好ましい。挟持片部12の最大長さL1が5.0mm以上であれば、製造時に加工汎用性が上がり、15mm以下であれば、印刷物の絵柄が隠れるのを抑制できる。この場合、挟持片部12の最大長さL1の下限は5.5mm以上、6.0mm以上、または6.5mm以上であることがより好ましく、上限は14.5mm以下、14.0mm以下、または13.5mm以下であることがより好ましい。中抜き部12Cの最大長さL1は、中抜き部12Cの最大長さL1と思われる部分の5箇所で測定した長さの最大長さを示すものとする。
挟持片部12が中抜き部12Cを有する円弧状の場合、挟持片部12の曲率半径R(図2参照)は、最大長さL1と同様の理由から、5.0mm以上15mm以下であることが好ましく、挟持片部12の曲率半径Rの下限や上限は最大長さL1と同様となっていることがより好ましい。
挟持片部12の厚みは、ホルダ本体部11の厚みと同様となっているので、ここでは説明を省略するものとする。挟持片部12の厚みは、ランダムに5箇所で測定した挟持片部12の厚みの平均値とする。
上記したようにホルダ本体部11および挟持片部12は、1枚の長板状部材から構成されていることが好ましい。ホルダ本体部11および挟持片部12の材料は、特に限定されないが、現在、環境配慮の側面より脱プラスチックの社会的要望が高まっているので、脱プラスチックの観点から、紙材料であることが好ましい。紙材料には、紙に特殊処理を施したものも含まれるものとする。紙材料としては、例えば、厚紙、バルカナイズドファイバーやエリプラペーパーが挙げられる。これらの中でも、強度が高い観点から、バルカナイズドファイバーが好ましく、また高密度で剛性があるとともに、印刷適正や加工適正が良好である観点から、エリプラペーパーが好ましい。
バルカナイズドファイバーは、例えばコットンパルプや木材パルプを、無サイズで原料紙に抄き上げ、該原料紙を積層して塩化亜鉛の濃溶液(一般にボーメ度65~74)に浸漬して、原料紙の植物繊維を塩化亜鉛により表面膨潤(膠質化)させた後に圧着し、塩化亜鉛を水洗により除去したのち、巻取、乾燥させて得られる強靭なシートである。エリプラペーパーは、高密度厚紙である。
<第2貫通穴>
ホルダ本体部11と挟持片部12との間には、幅W2(図2参照)が1.0mm以上10mm以下の第2貫通穴13を有することが好ましい。ホルダ本体部11と挟持片部12で挟持される印刷物の厚みが大きい場合であっても、このような第2貫通穴13があれば、強度を維持しながら印刷物を挟持することができる。第2貫通穴13の幅W2の下限は、1.5mm以上、2.0mm以上、または2.5mm以上であることがより好ましく、上限は、9.5mm以下、9.0mm以下、または8.5mm以下であることがより好ましい。幅W2は、特に3.0mm以上8.0mm以下が特に好ましい。第2貫通穴13の幅W2は、ランダムに5箇所で測定した第2貫通穴13の幅W2の平均値とする。
<他のホルダ>
図1に示される第1貫通穴11Eは、ホルダ本体部11の中央部に配置されているが、図3に示されるホルダ20のように、ホルダ本体部11の短手方向DR2側に突部11Fを形成し、その突部11Fに第1貫通穴11Eを形成してもよい。ホルダ20は、ホルダ本体部11に囲まれ、かつ印刷物を吊下げるための突片部21をさらに備えている。突片部21を印刷物に設けられた貫通穴に挿通することにより、印刷物を吊下げることができる。突片部21は、ホルダ本体部11と一続きとなっている。突片部21は、第1貫通穴11Eよりも第4端縁11D側に配置されており、また突片部21の根元部は、突片部21の先端部よりも第4端縁11D側に位置している。突片部21の太さは、印刷物に設けられた貫通穴の幅以下であればよい。ホルダ本体部11と突片部21との間には第3貫通穴22が形成されていてもよい。
図1に示される挟持片部12は、中抜きされているが、図4に示されるホルダ30のように挟持片部31は、中抜きされていない円弧状であってもよい。挟持片部31が、中抜きされていない円弧状であれば、中抜きされている円弧状の挟持片部12よりも強度を高めることができる。挟持片部31の最大長さL2(図5参照)は5.0mm以上15.0mm以下であることが好ましい。挟持片部31の最大長さL2が5.0mm以上であれば、保持力が担保でき、また15.0mm以下であれば、印刷物の絵柄が隠れるのを抑制できる。この場合、挟持片部31の最大長さL2の下限は5.5mm以上、6.0mm以上、または6.5mm以上であることが好ましく、上限は14.5mm以下、14.0mm以下、または13.5mm以下であることが好ましい。挟持片部31の最大長さL2は、挟持片部31の最大長さと思われる部分の5箇所で測定した長さの最大長さを示すものとする。
挟持片部31は、根元部31Aと、先端部31Bとを備えている。根元部31Aは根元部12Aと同様であり、先端部31Bは先端部12Bと同様であるので、ここでは説明を省略するものとする。
また、図6に示されるホルダ40および図8に示されるホルダ50のように、挟持片部41、51は、矩形状であってもよい。矩形状の挟持片部41、51においては、挟持片部41のように、挟持片部の先端角部は、安全性の確保のために丸められている、または面取りされていることが好ましい。挟持片部41は、図6に示されるようにホルダ本体部11の短手方向DR2に長い形状となっており、挟持片部51は、図8に示されるようにホルダ本体部11の長手方向DR1に長い形状となっている。
挟持片部41の根元部41Aは、切欠き部41A1を有していることが好ましい。すなわち、挟持片部41における根元部41Aの幅は、挟持片部41の先端部41Bの幅よりも小さくなっていることが好ましい。矩形状の挟持片部においては、根元部に力が掛かり根元部の端から切れることがあるが、上記のような構造にすることによって、根元部41Aに力が掛かりにくくなるので、根元部41Aが切れにくくなる。
長手方向DR1における挟持片部41の幅W3(図7参照)は、5.0mm以上50mm以下であることが好ましい。挟持片部41の幅W3が5.0mm以上であれば、垂れ下がりに対しての最低限の保持力の担保ができ、また50mm以下であれば、印刷物の絵柄が隠れるのを抑制できる。挟持片部41の幅W3の下限は10mm以上、15mm以上、または20mm以上であることが好ましく、上限は45mm以下、40mm以下、または35mm以下であることが好ましい。挟持片部41の幅W3は、ランダムに5箇所で測定した挟持片部41の幅W3の平均値とする。
短手方向DR2における挟持片部41の長さL3(図7参照)は、幅W3と同様の理由から、5.0mm以上50mm以下であることが好ましい。挟持片部41の長さL3の好ましい下限および上限は、幅W3の好ましい下限および上限と同様である。挟持片部41の長さL3は、ランダムに5箇所で測定した挟持片部41の長さL3の平均値とする。
挟持片部41は、図6に示されるように根元部41Aと、先端部41Bとを備えているが、上記で特記したこと以外、根元部41Aは根元部12Aと同様であり、先端部41Bは先端部12Bと同様であるので、ここでは説明を省略するものとする。
ホルダ本体部11と挟持片部41との間の第2貫通穴42は、第2貫通穴13と形状が異なるのみであり、第2貫通穴42の幅W4(図7参照)は、第2貫通穴13の幅W2と同様である。
長手方向DR1における挟持片部51の幅W5(図8参照)は、30mm以上255mm以下であってもよく、また短手方向DR2における挟持片部51の長さL4(図9参照)は5mm以上50mm以下であってもよい。挟持片部51の幅W5は、ランダムに5箇所で測定した挟持片部51の幅W5の平均値とし、挟持片部51の長さL4は、ランダムに5箇所で測定した挟持片部51の長さL4の平均値とする。
挟持片部51は、図8に示されるように根元部51Aと、先端部51Bとを備えている。根元部51Aは根元部12Aと同様であり、先端部51Bは先端部12Bと同様であるので、ここでは説明を省略するものとする。
ホルダ本体部11と挟持片部51との間の第2貫通穴52は、第2貫通穴13と形状が異なるのみであり、第2貫通穴52の幅W6(図9参照)は、第2貫通穴13の幅W2と同様である。
ホルダ10、20、30、40、50は、1枚の長板状部材を打ち抜き加工またはレーザー加工することによって得ることが可能である。具体的には、長板状部材の所定の部分を打ち抜き加工またはレーザー加工することによって、第1貫通穴11Eを有するホルダ本体部11、挟持片部12、31、41、51、第2貫通穴13、42、52を形成する。これにより、ホルダ10、20、30、40、50を形成することができる。この場合、長板状部材として、バルカナイズドファイバーを用いた場合には、レーザー加工が適しており、またエリプラペーパーを用いた場合には、打ち抜き加工が適している。
このようなホルダ10は、図10に示すようにして使うことが可能である。まず、ホルダ本体部11の第1貫通穴11Eを介して画鋲P等で壁にホルダ10を固定するが、ホルダ本体部11に印刷物PRを吊下げるための突部11Fが形成されていない場合には、印刷物PRの貫通穴PR1とホルダ本体部11との第1貫通穴11Eの位置合わせをした状態で、画鋲P等でホルダ10および印刷物PRを壁に固定する。またホルダ本体部11に印刷物PRを吊下げるための突部11Fが形成されている場合には、ホルダ本体部11の第1貫通穴11Eを介して画鋲P等で壁にホルダ10を固定した後に、印刷物PRの貫通穴PR1に突片部21を挿通して、印刷物PRを吊下げる。
その後、印刷物PRの上部をホルダ本体部11と挟持片部12で挟持させる。印刷物PRが、冊子、例えば中綴じカレンダーの場合には、ページを捲り、捲ったページをホルダ本体部11と挟持片部12で挟持すれば、所望のページを開いた状態にすることができる。
本実施形態によれば、ホルダ本体部11に囲まれ、かつホルダ本体部11との間で印刷物を挟持する2以上の挟持片部12、31、41、51を備え、挟持片部12、31、41、51が、それぞれ、ホルダ本体部11と一続きとなっているので、印刷物の上部をホルダ本体部11と挟持片部12、31、41、51との間で挟持させた場合には、印刷物の経時より発生するカールを抑制できる。
<<組合体>>
組合体は、ホルダ10、20、30、40、50と、ホルダ10、20、30、40、50によって保持される印刷物とを備えていればよい。
本発明を詳細に説明するために、以下に実施例を挙げて説明するが、本発明はこれらの記載に限定されない。
<実施例1>
まず、厚み0.8mmの板状のバルカナイズドファイバー(北越東洋ファイバー株式会社製)を用意した。次いで、レーザー加工によって図1に示される形状の第1貫通穴を有するホルダ本体部、挟持片部、第2貫通穴を形成した。ホルダ本体部は、縦35mm×横400mmの大きさであった。第1貫通穴は、直径6mmの円状であり、ホルダ本体部の短手方向の第3端縁から第1貫通穴までの距離d1は、16mmであった。また、ホルダ本体部の長手方向における第1端縁から第2貫通穴までの幅および第2端縁から第2貫通穴まで幅はそれぞれ10mmであった。挟持片部は中抜き半円状となっており、ホルダ本体部の短手方向における中抜き部の最大長さL1は9.0mmであり、挟持片部の幅W1は3.0mmであった。第2貫通穴の幅W2は5.0mmであった。
一方で、A3サイズの中綴じカレンダー(見開きサイズA2、28ページタイプ)を用意した。このカレンダーは、見開き状態で、上側のページに写真があり、下側のページに月毎の日、曜日などを表示したカレンダー部が表示されているものであった。そして、見開きで24ページ目および25ページ目を表示させた状態で、ホルダの第1貫通穴とカレンダーの吊下げ用貫通穴の位置合わせをし、かつカレンダーの1ページ~24ページをホルダ本体部と挟持片部で挟持して、ホルダ付きカレンダーを得た。
<実施例2>
実施例2においては、厚み0.8mmのバルカナイズドファイバーの代わりに、厚み1.0mmのバルカナイズドファイバー(北越東洋ファイバー株式会社製)を用いたこと以外は、実施例1と同様にして、ホルダ付きカレンダーを得た。
<実施例3>
実施例2においては、バルカナイズドファイバーの代わりに、厚み0.42mmのエリプラペーパー(T目)(大王製紙株式会社)を用いたこと以外は、実施例1と同様にして、ホルダ付きカレンダーを得た。
<実施例4>
実施例4においては、バルカナイズドファイバーの代わりに、厚み0.395mmの板紙を用いたこと以外は、実施例1と同様にして、ホルダ付きカレンダーを得た。
<比較例1>
比較例1においては、ホルダを設けずに、実施例1と同様のカレンダーを用いた。
<環境試験>
実施例1~4に係るホルダ付きカレンダーおよび比較例1に係るカレンダーにおいて、環境試験を行った。具体的には、まず、環境試験機(製品名「HIFLEX NEO」、楠本化成株式会社製)の中に、フックで実施例1~4に係るホルダ付きカレンダーおよび比較例1に係るカレンダーを吊るした。なお、実施例1~4に係るホルダ付きカレンダーにおいてはホルダの第1貫通穴およびカレンダーの吊下げ用穴を介してフックで吊下げ、比較例1に係るカレンダーにおいてはカレンダーの吊下げ用穴を介してフックで吊下げた。その後、環境試験装置内を温度40℃、相対湿度80%で、6時間保持した後、温度0℃で9時間保持した。これを3サイクル繰り返し行った。そして、環境試験後の実施例1~4に係るホルダ付きカレンダーおよび比較例1に係るカレンダーを平らな台の上に置き、カール量を測定した。カール量は、カレンダーの両上角部と台との距離をそれぞれ測定し、それを平均した値とした。なお、環境試験前の実施例1~4に係るホルダ付きカレンダーおよび比較例1に係るカレンダーは、カール量が測定できないほど、平坦であった。
以下、結果を表1に示す。
以下、結果について述べる。表1に示されるように、比較例1に係るカレンダーにおいては、ホルダが付いていなかったので、環境試験後のカール量が大きかった。これに対し、実施例1~4に係るホルダ付きカレンダーは、比較例1に係るカレンダーよりも環境試験後のカール量が小さかったので、カレンダーの経時より発生するカールが抑制できることが確認された。
また、表1に示されるように、実施例1~3に係るホルダ付きカレンダーは、実施例4に係るホルダ付きカレンダーよりも、環境試験後のカール量が小さかったので、実施例1~3に係るホルダよれば、カレンダーの経時より発生するカールをより抑制できることが確認された。
また、表1に示されるように、実施例1、2に係るホルダ付きカレンダーは、実施例3に係るホルダ付きカレンダーよりも、環境試験後のカール量が小さかったので、実施例1、2に係るホルダよれば、カレンダーの経時より発生するカールをさらに抑制できることが確認された。
10、20、30、40、50…ホルダ
11…ホルダ本体部
11A…第1端縁
11B…第2端縁
11C…第3端縁
11D…第4端縁
11E…第1貫通穴
12、31、41、51…挟持片部
12A、31A、41A、51A…根元部
13、42、52…第2貫通穴
21…突片部
41A1…切欠き部

Claims (11)

  1. 印刷物を保持するためのホルダであって、
    壁に前記ホルダを固定するための第1貫通穴を有するホルダ本体部と、
    前記ホルダ本体部に囲まれ、かつ前記ホルダ本体部との間で前記印刷物を挟持する2以上の挟持片部と、
    前記ホルダ本体部に囲まれ、かつ前記印刷物を吊下げるための突片部と、を備え、
    前記挟持片部が、それぞれ前記ホルダ本体部と一続きとなっており、
    前記突片部が、前記ホルダ本体部と一続きとなっている、ホルダ。
  2. 印刷物を保持するためのホルダであって、
    壁に前記ホルダを固定するための第1貫通穴を有するホルダ本体部と、
    前記ホルダ本体部に囲まれ、かつ前記ホルダ本体部との間で前記印刷物を挟持する2以上の挟持片部と、を備え、
    前記挟持片部が、それぞれ前記ホルダ本体部と一続きとなっており、かつ貫通穴である中抜き部を有している、ホルダ。
  3. 印刷物を保持するためのホルダであって、
    壁に前記ホルダを固定するための第1貫通穴を有するホルダ本体部と、
    前記ホルダ本体部に囲まれ、かつ前記ホルダ本体部との間で前記印刷物を挟持する2以上の挟持片部と、
    前記ホルダ本体部に囲まれ、かつ前記印刷物を吊下げるための突片部と、を備え、
    前記挟持片部が、それぞれ、前記ホルダ本体部と一続きとなっており、かつ貫通穴である中抜き部を有しており、
    前記突片部が、前記ホルダ本体部と一続きとなっている、ホルダ。
  4. 前記ホルダ本体部と前記挟持片部との間に設けられた幅が1.0mm以上10mm以下の第2貫通穴をさらに有する、請求項1ないし3のいずれか一項に記載のホルダ。
  5. 前記挟持片部の根元部が、切欠き部を有している、請求項1ないし4のいずれか一項に記載のホルダ。
  6. 前記ホルダ本体部および前記挟持片部が、紙材料から構成されている、請求項1ないし5のいずれか一項に記載のホルダ。
  7. 前記印刷物が、冊子である、請求項1ないし6のいずれか一項に記載のホルダ。
  8. 前記印刷物が、カレンダーである、請求項1ないし7のいずれか一項に記載のホルダ。
  9. 請求項1ないし8のいずれか一項に記載のホルダと、印刷物とを備える、組合体。
  10. 前記印刷物が、冊子である、請求項9に記載の組合体。
  11. 前記印刷物が、カレンダーである、請求項9または10に記載の組合体。
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