JP7799152B2 - 薄型基板の接合、剥離方法、薄型基板の製造方法、薄型基板、剥離装置、及び、接合装置 - Google Patents
薄型基板の接合、剥離方法、薄型基板の製造方法、薄型基板、剥離装置、及び、接合装置Info
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Description
本実施形態の製造方法は、表面に電子素子が形成される基板の製造方法であって、表面に電子素子4が形成される基板3と基板3を搬送するための搬送用基板1の接合面の少なくとも一方に、無機材料層2を形成する形成工程と、基板3と搬送用基板1とを互いに押し付けて、無機材料層2を介して基板3と搬送用基板1とを接合する接合工程と、基板3と搬送用基板1とをこれらの接合面に水を介在させて剥離する剥離工程と、を備える。
表面に電子素子4が形成される基板3を載置するための搬送用基板1を用意する。
基板3を搬送するための搬送用基板1の表面(基板3との接合面)に、無機材料層2を形成する。
基板3と搬送用基板1とを互いに押し付けて、無機材料層2を介して基板3と搬送用基板1とを接合して、基板接合体を形成する。
基板接合体の基板3上に電子素子4を形成する。その後、基板接合体の電子素子4を封止するように、他の基板(カバー側基板5)を貼り合わせる封止工程を経て、デバイスが形成される。
電子素子4が形成された基板3と搬送用基板1とをこれらの接合面に水を介在させて剥離する。接合面に水を介在させるとは、後程詳述するが、例えば、図1(e)に示すように、水11を保留する容器13に、接合面に水が浸透する位置まで、基板3と搬送基板3の接合体を浸すことによって基板3と搬送用基板1を容易に剥離することができる。剥離工程において使用される水としては、例えば純水が用いられる。この工程により、電子素子4が表面に形成された基板3を含むデバイスが得られる。この例では、無機材料層2は、搬送用基板1側に残っている。また、剥離工程を水中で行ったとしても、既に電子素子形成工程で形成された電子素子4に対して何ら影響を及ぼすことはない。
本実施形態が、第1実施形態と異なるのは、剥離方法である。図7~図9は、本実施形態の剥離方法を説明する模式図である。図7に示すように、積層体10は、搬送用基板1と基板3が無機材料層2を介して接合されており、基板3の表面には、電子素子が形成された基板14a、14bが積層されている。これらの積層体の下方には、水11を保留した容器13が配置されている。水11には、超音波が印可されている。
図10は、本実施形態に係る剥離装置30の模式図である。剥離装置30は、水11を保留する容器31と、容器31内の水に超音波を印可する超音波発生器33と、容器31内において、基板積層体10を載置する載置位置35aと基板積層体10を水に浸す浸漬位置35bとの間で移動可能とされる載置台35と、容器31内の水面を予め定められた水位に保つ液面調整機構37と、を備えている。載置台35は、載置軸35cに接続されており、載置軸35cは、容器31の下部の孔31aを通過して容器の外部に延びており、その先に載置台35の移動を可能とする駆動源、例えばエアシリンダ(図示せず)に接続されている。載置軸35cが摺動する、容器31の孔31aのまわりには、容器31内のからの水漏れを防止するシールリング35dが装着されている。液面調整機構37は、たとえばフロートセンサと水の流入弁と流出弁とで構成することができ、フロートセンサの水面検知の位置によって水の流出を制御する。
図11は、本実施形態に係る剥離装置40の模式図である。本実施形態の剥離装置40が、第3実施形態の剥離装置30と異なっている点は、載置台45に剥離部材19としてピン45eが設けられた点である。その他の同様の作用効果を有する部材には、同じ符号を付しその説明を省略する。本実施形態では、載置台45が、基板接合体10を載置し、浸漬位置35bに移動した後、ピン45eがアクチュエータ(図示せず)によって、載置台45から上方にむけて突出し、搬送用基板1に設けられた流通孔17を通して基板3を押圧する。本実施形態における剥離装置40は、第2実施形態で利用するのに好適な装置である。
図12は、本実施形態に係る剥離装置50の模式的平面図である。図13は、図12における矢印A方向からみた拡大側面図である。本実施形態に係る剥離装置50は、水を保留する容器51と、基板接合体10に超音波を印可する際に基板接合体10を載置する超音波印可台53と、基板接合体10に超音波を印可する超音波発生器55と、容器51と超音波印可台53との間で基板接合体10を搬送する搬送ロボット57と、を備え、容器51は、容器51内において、基板接合体10を載置する載置位置35aと基板接合体を水に浸す浸漬位置35bとの間で移動可能とされる載置台35と、容器51内の水面を予め定められた位置に保つ液面調整機構37と、を備える。
図14~図21は、本実施形態に係る搬送基板と基板との接合面に形成される流路を示す図である。本実施形態では、無機材料層に、接合面に水を介在させるための少なくとも一つの流路が形成されている。図14~図21に示されるように、流路61は、搬送用基板1または基板3の接合面にマスクを介してイオンビームスパッタ等で形成された無機材料層のパターン63の間隙として形成される。図14~図21では、無機材料層のパターン63は、斜線のハッチングで示され、イオンビームスパッタの際に、マスクが覆っていない部分に形成される。本実施形態は、上述の実施形態のいずれにも適用することが可能である。本実施形態では、基板接合体を水に浸した際に、この流路61が、搬送用基板1と基板3との接合面における水の接触を促進することができるので、より容易に搬送用基板1と基板3とを剥離することが可能となる。
図22は、本実施形態に係る接合装置70の模式的平面図である。接合装置70は、搬送用基板を搬入、搬出する搬送用基板ロードロックチャンバ71と、基板を搬入、搬出する基板ロードロックチャンバ72と、搬送ロボットが内部に設置される搬送チャンバ73と、搬送用基板、基板に直接又はマスクを介して無機材料層を形成するスパッタチャンバ74と、スパッタチャンバに連通して設けられ、搬送用基板、基板を覆うマスクを収納するマスク室75と、搬送用基板、基板を不活性ガス雰囲気に晒す不活性ガス処理チャンバ76と、搬送用基板、基板をイオンビームにより活性化処理する活性化処理チャンバ77と、搬送用基板、基板を接合する接合チャンバ78と、を備え、搬送用基板ロードロックチャンバ71、基板ロードロックチャンバ72、スパッタチャンバ74、不活性ガス処理チャンバ76、活性化処理チャンバ77、および接合チャンバ78は、相互間を搬送用基板、基板を搬送可能なように、搬送チャンバ73とそれぞれがゲートバルブ79によって接続されている。
(1)無機材料層形成(スパッタチャンバ74)
スパッタチャンバ74では搬送用基板、基板の接合予定面のいずれかまたは双方にスパッタリング、例えばイオンビームスパッタによって無機材料層を形成する。接合面に実施形態6に示す流路を形成する場合は、隣接するマスク室75から必要なマスクが搬送され、搬送用基板、基板の接合予定面を覆う。
活性化処理チャンバ77では、イオンビームにより搬送用基板、基板の接合予定面の表面活性化処理が行われる。
(3)不活性ガスによる表面置換処理(不活性ガス処理チャンバ76)
不活性ガス処理チャンバ76では、不活性ガスにより、搬送用基板、基板の接合予定面の表面置換処理が行われる。ここで不活性ガスとは、例えば窒素を使用してよい。
(4)接合(接合チャンバ78)
好適な(1)~(3)の処理の選択をし、処理が終了した搬送用基板と基板は、接合チャンバ78に搬送され、搬送用基板と基板との接合が行われる。接合が完了した基板接合体は、搬送用基板ロードロックチャンバ71、または、基板ロードロックチャンバ72に搬送チャンバ74の搬送ロボットにより搬送され、装置外部に搬出され、一連の接合工程が完了する。
(1)無機膜が片面
(2)無機膜が両面
(3)無機膜片面で片面のみ活性化する
(4)無機膜両面で両面とも活性化する。
という選択肢があり、またそれぞれの貼合わせも真空と窒素が選択できる。それ以外に、流路の形成により、接合力、剥離力とも調整可能である。また、流路はマスクで形成される。ゆえに様々な形状を有する流路を形成することができる。
試料の組み合わせとして、搬送用基板と仮定して、無アルカリガラスを用意し、デバイス基板と仮定して、シリコンウエハーを用意した。
以下[表1]で示す通り、サンプルごとに、イオンビームスパッタを使用して、Si(シリコン)とAlO(酸化アルミニウム)の無機物層をシリコンウエハーの表面に形成した。スキャン数は3であり、1スキャンにつき1.5nm形成されるため、4.5nmのSi(シリコン)、AlO(酸化アルミニウム)の無機物層が形成された。その際に、サンプルごとに、図14に示す無機物層パターン63を形成するマスクの有無が選択された。
下記条件で、常温接合処理を行った。
(常温接合条件)
・プレス条件:5kN/5min
・プレス環境:N2(窒素)環境下
接合後の試料を純水に水没させ、超音波振動を印可した。
[表1]に示す通り、すべて10分以内に剥離した。マスクによって、流路を形成したものが早く剥離することがわかる。
2 無機材料層
3 基板
4 電子素子
11 水
13、31、51 容器
17 流通孔
19 剥離部材
30、40、50 剥離装置
33、55 超音波発生器
35、45 載置台
35a 載置位置
35b 浸漬位置
37 液面調整機構
53 超音波印可台
57、57a、57b 搬送ロボット
61 流路
70 接合装置
71 搬送用基板ロードロックチャンバ
72 基板ロードロックチャンバ
73 搬送チャンバ
74 スパッタチャンバ
75 マスク室
76 不活性ガス処理チャンバ
77 活性化処理チャンバ
78 接合チャンバ
79 ゲートバルブ
Claims (16)
- 表面に電子素子が形成される基板と前記基板を搬送する為の搬送用基板との接合、剥離方法であって、
前記基板と前記搬送用基板との接合面を無機材料層を介して接合すること、
前記基板と前記搬送用基板との接合面に水を介在させて剥離すること、を含み、
前記搬送用基板には、前記接合面に水を介在させるための少なくとも一つの流通孔が形成され、
前記剥離することは、前記流通孔に挿入した剥離部材により前記基板を押圧し剥離すること、を含む接合、剥離方法。 - 前記水は超音波振動が付与されていること、を含む請求項1に記載の接合、剥離方法。
- 前記接合面に水を介在させた後、前記接合面に超音波振動を付与すること、を含む請求項1に記載の接合、剥離方法。
- 前記無機材料層には、前記接合面に水を介在させるための少なくとも一つの流路が形成されていること、を含む請求項1から3のいずれか1項に記載の接合、剥離方法。
- 前記無機材料層は、シリコン、酸化アルミニウム、酸化チタン、銅、窒化シリコン、アルミニウム、チタン、ニッケル、錫、グラファイトのいずれかまたはいずれかの組合せを含有すること、を含む請求項1から4のいずれか1項に記載の接合、剥離方法。
- 前記基板と前記搬送用基板とは、ガラス、シリコン、化合物半導体、高分子フィルムのいずれかまたはいずれかの組合せであること、を含む請求項1から5のいずれか1項に記載の接合、剥離方法。
- 表面に電子素子が形成される基板の製造方法であって、
前記基板の搬送用基板が接合される接合予定面と、前記基板を搬送するための前記搬送用基板の接合予定面の少なくとも一方に、無機材料層を形成すること、
前記基板と前記搬送用基板とを互いに押し付けて、前記無機材料層を介して前記基板と前記搬送用基板とを接合すること、
前記基板と前記搬送用基板との接合面に水を介在させて剥離すること、を含み、
前記搬送用基板には、前記接合面に水を介在させるための少なくとも一つの流通孔が形成され、
前記剥離することは、前記流通孔に挿入した剥離部材により前記基板を押圧し剥離すること、を含む製造方法。 - 前記水は超音波振動が付与されていること、を含む請求項7に記載の基板の製造方法。
- 前記接合面に水を介在させた後、前記接合面に超音波振動を付与すること、を含む請求項7に記載の製造方法。
- 前記無機材料層には、前記接合面に水を介在させるための少なくとも一つの流路が形成されていることを、含む請求項7から9のいずれか1項に記載の製造方法。
- 前記無機材料層は、シリコン、酸化アルミニウム、酸化チタン、銅、窒化シリコン、アルミニウム、チタン、ニッケル、錫、グラファイトのいずれかまたはいずれかの組合せを含有すること、を含む請求項7から10のいずれか1項に記載の製造方法。
- 前記基板と前記搬送用基板とは、ガラス、シリコン、化合物半導体、高分子フィルムのいずれかまたはいずれかの組合せであること、を含む請求項7から11のいずれか1項に記載の製造方法。
- 前記接合することの前に、前記無機材料層の表面を、所定の運動エネルギーを備える粒子を照射することで活性化させること、を含む請求項7から12のいずれか1項に記載の製造方法。
- 前記接合することは、真空雰囲気中または不活性ガスを含むガス雰囲気中で行われること、を含む請求項7から13のいずれか1項に記載の製造方法。
- 請求項7から14のいずれか1項に記載の製造方法によって製造される薄型基板。
- 水を保留する容器と、
基板接合体に超音波を印可する際に前記基板接合体を載置する超音波印可台と、
前記基板接合体に超音波を印可する超音波発生器と、
前記容器と前記超音波印可台との間で前記基板接合体を搬送する搬送ロボットと、を備え、
前記容器は、
前記容器内において、前記基板接合体を載置する載置位置と前記基板接合体を水に浸す浸漬位置との間で移動可能とされる載置台と、
前記容器内の水面を予め定められた位置に保つ液面調整機構と、を備える剥離装置。
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