JP7800461B2 - コンバータ - Google Patents

コンバータ

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本明細書に開示の技術は、コンバータに関する。
特許文献1には、複数のコンバータを備えるモータ駆動装置が開示されている。
特開2018-152954号公報
一般に、コンバータは、コイルと高電位出力配線の間に設けられた高電位側スイッチング素子と、コイルと低電位配線の間に設けられた低電位側スイッチング素子を有する。高電位側スイッチング素子として、並列に接続された複数のスイッチング素子が設けられる場合がある。また、低電位側スイッチング素子として、並列に接続された複数のスイッチング素子が設けられる場合がある。本明細書では、スイッチング素子が並列に設けられているコンバータを適切に動作させる技術を提案する。
本明細書が開示する第1のコンバータは、高電位入力配線と、高電位出力配線と、低電位配線と、接続点と、前記高電位入力配線と前記接続点の間に接続されているコイルと、カソードが前記高電位出力配線に接続されているとともにアノードが前記接続点に接続されている第1ダイオードと、前記第1ダイオードに並列に接続されている第1スイッチング素子と、カソードが前記高電位出力配線に接続されているとともにアノードが前記接続点に接続されている第2ダイオードと、前記第2ダイオードに並列に接続されている第2スイッチング素子と、カソードが前記接続点に接続されているとともにアノードが前記低電位配線に接続されている第3ダイオードと、前記第3ダイオードに並列に接続されている第3スイッチング素子と、カソードが前記接続点に接続されているとともにアノードが前記低電位配線に接続されている第4ダイオードと、前記第4ダイオードに並列に接続されている第4スイッチング素子と、前記コイルに流れる電流を検出する電流センサと、第1温度センサと、第2温度センサと、制御回路、を有する。前記第1スイッチング素子と前記第3スイッチング素子のいずれか一方が第1対象スイッチング素子である。前記第2スイッチング素子と前記第4スイッチング素子のうちの前記第1対象スイッチング素子に対して並列に接続されているスイッチング素子が第2対象スイッチング素子である。前記第1温度センサが、前記第1対象スイッチング素子の温度である第1温度を検出する。前記第2温度センサが、前記第2対象スイッチング素子の温度である第2温度を検出する。前記制御回路が、前記電流センサで検出される電流に基づいて、前記第1対象スイッチング素子の温度推定値である第1温度推定値と、前記第2対象スイッチング素子の温度推定値である第2温度推定値を算出する。また、前記制御回路が、前記第1温度から前記第1温度推定値を減算した第1差分値と、前記第2温度から前記第2温度推定値を減算した第2差分値を算出する。また、前記制御回路が、前記第1差分値が第1閾値よりも高く、かつ、前記第2差分値が第2閾値よりも低い場合に、前記第2対象スイッチング素子のオンデューティ比を前記第1対象スイッチング素子のオンデューティ比に対して相対的に上昇させる。また、前記制御回路が、前記第1差分値が第3閾値よりも低く、かつ、前記第2差分値が第4閾値よりも高い場合に、前記第1対象スイッチング素子のオンデューティ比を前記第2対象スイッチング素子のオンデューティ比に対して相対的に上昇させる。
互いに並列に接続された第1対象スイッチング素子と第2対象スイッチング素子には、いずれか一方に偏って電流が流れる場合がある。制御回路は、第1差分値と第2差分値を算出し、第1差分値と第2差分値に基づいて第1対象スイッチング素子と第2対象スイッチング素子において電流の偏りが生じているか否かを判定する。第1差分値が第1閾値よりも高く、かつ、第2差分値が第2閾値よりも低い場合には、第1対象スイッチング素子の温度が想定される温度よりも高く、第1対象スイッチング素子に偏って電流が流れていると考えられる。この場合、制御回路は、第2対象スイッチング素子のオンデューティ比を第1対象スイッチング素子のオンデューティ比に対して相対的に上昇させることで、第2対象スイッチング素子に流れる電流を上昇させる。また、第1差分値が第3閾値よりも低く、かつ、第2差分値が第4閾値よりも高い場合には、第2対象スイッチング素子の温度が想定される温度よりも高く、第2対象スイッチング素子に偏って電流が流れていると考えられる。この場合、制御回路は、第1対象スイッチング素子のオンデューティ比を第2対象スイッチング素子のオンデューティ比に対して相対的に上昇させることで、第1対象スイッチング素子に流れる電流を上昇させる。このように制御回路は、第1対象スイッチング素子に流れる電流と第2対象スイッチング素子に流れる電流がバランスするように制御を行う。このため、第1対象スイッチング素子と第2対象スイッチング素子の一方に偏って高い電流が流れることが抑制される。
本明細書が開示する第2のコンバータは、高電位入力配線と、高電位出力配線と、低電位配線と、接続点と、前記高電位入力配線と前記接続点の間に接続されているコイルと、カソードが前記高電位出力配線に接続されているとともにアノードが前記接続点に接続されている第1ダイオードと、前記第1ダイオードに並列に接続されている第1スイッチング素子と、カソードが前記高電位出力配線に接続されているとともにアノードが前記接続点に接続されている第2ダイオードと、前記第2ダイオードに並列に接続されている第2スイッチング素子と、カソードが前記接続点に接続されているとともにアノードが前記低電位配線に接続されている第3ダイオードと、前記第3ダイオードに並列に接続されている第3スイッチング素子と、カソードが前記接続点に接続されているとともにアノードが前記低電位配線に接続されている第4ダイオードと、前記第4ダイオードに並列に接続されている第4スイッチング素子と、前記コイルに流れる電流を検出する電流センサと、温度センサと、制御回路、を有する。前記第1スイッチング素子、前記第2スイッチング素子、前記第3スイッチング素子、及び、前記第4スイッチング素子のいずれかが対象スイッチング素子である。前記温度センサが、前記対象スイッチング素子の温度を検出する。前記制御回路が、前記電流センサに流れる電流に基づいて、前記対象スイッチング素子の温度推定値を算出する。また、前記制御回路が、前記温度センサによる検出温度から前記温度推定値を減算した差分値を算出する。また、前記制御回路が、前記差分値が第1閾値よりも高い場合、及び、前記差分値が前記第1閾値よりも低い第2閾値よりも低い場合に、出力制限を実施する。
互いに並列に接続された複数のスイッチング素子の一方がオープン故障すると、他方のスイッチング素子に高電流が流れる。制御回路は、差分値を算出し、差分値に基づいてスイッチング素子のオープン故障が生じているか否かを判定する。差分値が第1閾値よりも高い場合には、対象スイッチング素子が高温である。この場合、対象スイッチング素子に対して並列に接続されたスイッチング素子がオープン故障しており、対象スイッチング素子に高電流が流れていると考えられる。また、差分値が第2閾値よりも低い場合には、対象スイッチング素子が低温である。この場合、対象スイッチング素子がオープン故障しており、対象スイッチング素子に対して並列に接続されたスイッチング素子に高電流が流れていると考えられる。制御回路は、これらの場合に、出力制限を実施する。したがって、いずれかのスイッチング素子でオープン故障が生じている場合に、出力制限を実施できる。
コンバータの回路図。 コンバータの動作中における各スイッチング素子の状態の変化を示すグラフ。 実施例1の処理を示すフローチャート。 実施例2の処理を示すフローチャート。
図1に示す実施例1のコンバータ10は、電動車用の充電設備に搭載されている。コンバータ10は、入力端子11a、11bと出力端子13a、13bを有している。入力端子11a、11bの間には、外部から直流の入力電圧Vin(例えば、DC400V)が印加される。コンバータ10は、入力端子11a、11bの間に印加された入力電圧Vinを昇圧し、昇圧した電圧(例えば、DC800V)を出力電圧Voutとして出力端子13a、13bの間に出力する。出力端子13a、13bには、電動車90が接続される。コンバータ10の出力電圧Voutが電動車90に供給されると、電動車90のバッテリ92が充電される。
コンバータ10は、高電位入力配線12、低電位配線14及び高電位出力配線16を有している。低電位配線14は、入力端子11bと出力端子13bに接続されている。高電位入力配線12は、入力端子11aに接続されている。したがって、高電位入力配線12は、低電位配線14に対して電圧Vinだけ高い電位を有している。高電位入力配線12と低電位配線14の間に、平滑化コンデンサ51が接続されている。高電位出力配線16は、出力端子13aに接続されている。したがって、高電位出力配線16は、低電位配線14に対して電圧Voutだけ高い電位を有している。高電位出力配線16と低電位配線14の間に、平滑化コンデンサ50が接続されている。
コンバータ10は、コイル18、接続点19及び電流センサ20を有している。コイル18は、高電位入力配線12と接続点19の間に接続されている。電流センサ20は、コイル18と接続点19の間の配線に設置されている。電流センサ20は、コイル18を流れる電流ILを検出する。なお、電流センサ20は、コイル18を流れる電流ILを検出可能であれば、どの位置に設置されていてもよい。例えば、電流センサ20が高電位入力配線12に設置されていてもよい。
コンバータ10は、スイッチング素子21~24、ダイオード31~34及び温度センサ41~44を有している。
ダイオード31のカソードは高電位出力配線16に接続されており、ダイオード31のアノードは接続点19に接続されている。ダイオード32のカソードは高電位出力配線16に接続されており、ダイオード32のアノードは接続点19に接続されている。ダイオード33のカソードは接続点19に接続されており、ダイオード33のアノードは低電位配線14に接続されている。ダイオード34のカソードは接続点19に接続されており、ダイオード34のアノードは低電位配線14に接続されている。
スイッチング素子21~24は、IGBT(insulated gate bipolar transistor)により構成されている。なお、スイッチング素子21~24は、MOSFET(metal-oxide-semiconductor field effect transistor)等の他のスイッチング素子により構成されていてもよい。スイッチング素子21は、ダイオード31と同じ半導体基板に設けられている。スイッチング素子21のコレクタは高電位出力配線16に接続されており、スイッチング素子21のエミッタは接続点19に接続されている。すなわち、スイッチング素子21は、ダイオード31に対して並列に接続されている。スイッチング素子22は、ダイオード32と同じ半導体基板に設けられている。スイッチング素子22のコレクタは高電位出力配線16に接続されており、スイッチング素子22のエミッタは接続点19に接続されている。すなわち、スイッチング素子22は、スイッチング素子21及びダイオード31、32に対して並列に接続されている。スイッチング素子23は、ダイオード33と同じ半導体基板に設けられている。スイッチング素子23のコレクタは接続点19に接続されており、スイッチング素子23のエミッタは低電位配線14に接続されている。すなわち、スイッチング素子23は、ダイオード33に対して並列に接続されている。スイッチング素子24は、ダイオード34と同じ半導体基板に設けられている。スイッチング素子24のコレクタは接続点19に接続されており、スイッチング素子24のエミッタは低電位配線14に接続されている。すなわち、スイッチング素子24は、スイッチング素子23及びダイオード33、34に対して並列に接続されている。
温度センサ41は、スイッチング素子21の温度を検出する。温度センサ42は、スイッチング素子22の温度を検出する。温度センサ43は、スイッチング素子23の温度を検出する。温度センサ44は、スイッチング素子24の温度を検出する。
コンバータ10は、制御回路52を有している。制御回路52は、温度センサ41~44に接続されている。制御回路52には、温度センサ41~44の各検出値が入力される。制御回路52は、電流センサ20に接続されている。制御回路52には、電流センサ20が検出する電流ILの値が入力される。制御回路52は、スイッチング素子21~24のゲートに接続されている。制御回路52は、スイッチング素子21~24を制御する。
図2に示すように、制御回路52は、第1オンタイムPon1、第1デッドタイムPd1、第2オンタイムPon2、第2デッドタイムPd2がこの順序で繰り返されるようにスイッチング素子21~24を制御する。第1オンタイムPon1では、制御回路52は、スイッチング素子21、22をオンさせ、スイッチング素子23、24をオフさせる。第1デッドタイムPd1では、制御回路52は、スイッチング素子21~24をオフさせる。第2オンタイムPon2では、制御回路52は、スイッチング素子23、24をオンさせ、スイッチング素子21、22をオフさせる。第2デッドタイムPd2では、制御回路52は、スイッチング素子21~24をオフさせる。
コンバータ10は、昇圧動作と降圧動作を行うことができる。昇圧動作では、コンバータ10は、入力電圧Vinを昇圧した電圧を出力電圧Voutとして出力する。降圧動作では、コンバータ10は、出力電圧Voutを降圧した電圧を入力電圧Vinとして出力する。昇圧動作と降圧動作では、電流経路が異なる。以下、昇圧動作と降圧動作のそれぞれについて、コンバータ10の動作を説明する。
(昇圧動作)
昇圧動作では、第2オンタイムPon2において、高電位入力配線12からコイル18とスイッチング素子23、24を介して低電位配線14へ電流が流れる。第2デッドタイムPd2、第1オンタイムPon1、第1デッドタイムPd1の間は、高電位入力配線12からコイル18とダイオード31、32を介して高電位出力配線16へ電流が流れる。昇圧動作では、このように電流が流れることで、入力側から出力側に電力が供給される。
制御回路52は、昇圧動作中の各第2オンタイムPon2において、図3に示す処理を実行する。なお、昇圧動作では、第1対象スイッチング素子がスイッチング素子23であり、第2対象スイッチング素子がスイッチング素子24である。
ステップS2では、制御回路52は、電流センサ20が検出する電流ILを読み取る。次に、制御回路52は、電流ILに基づいて、スイッチング素子23の温度推定値Tp23を算出するとともに、スイッチング素子24の温度推定値Tp24を算出する。昇圧動作中の第2オンタイムPon2においては電流ILはスイッチング素子23、24に分岐して流れるので、電流ILからスイッチング素子23、24の温度推定値Tp23、Tp24を算出することができる。温度推定値Tp23、Tp24は、あらかじめ決められた算出方法に従って算出される。温度推定値Tp23、Tp24は、電流ILがスイッチング素子23、24に均等に分散して流れる場合を想定して算出される。
ステップS4では、制御回路52は、温度センサ43、44で検出されるスイッチング素子23、24の温度T23、T24(すなわち、実測温度)を読み取る。制御回路52は、実測温度T23から温度推定値Tp23を減算することによって第1差分値ΔT23を算出する。また、制御回路52は、実測温度T24から温度推定値Tp24を減算することによって第2差分値ΔT24を算出する。
ステップS6では、制御回路52は、第1差分値ΔT23が閾値ΔTaよりも高く、かつ、第2差分値ΔT24が閾値ΔTbよりも低いか否かを判定する。なお、閾値ΔTaは正の値であり、閾値ΔTbは負の値である。閾値ΔTaの絶対値と閾値ΔTbの絶対値は等しくてもよい。ステップS6でYESであることは、スイッチング素子23が想定よりも高温になっていること(すなわち、スイッチング素子23に想定よりも高い電流が流れていること)、及び、スイッチング素子24が想定よりも低温になっていること(すなわち、スイッチング素子24に想定よりも低い電流が流れていること)を意味する。
制御回路52は、ステップS6でYESの場合には、ステップS8において、スイッチング素子23、24のオンデューティ比の設定を変更する。なお、オンデューティ比は、制御周期中でスイッチング素子がオンしている期間の比率である。ここでは、制御回路52は、スイッチング素子24のオンデューティ比をスイッチング素子23のオンデューティ比に対して相対的に上昇させる。例えば、図2の破線G1のように、スイッチング素子24のオンデューティ比を上昇させることで、スイッチング素子24のオンデューティ比をスイッチング素子23のオンデューティ比に対して相対的に上昇させてもよい。また、図2の破線G2のように、スイッチング素子23のオンデューティ比を低下させることで、スイッチング素子24のオンデューティ比をスイッチング素子23のオンデューティ比に対して相対的に上昇させてもよい。制御回路52は、ステップS8でオンデューティ比の設定を変更すると、その後は変更後のオンデューティ比に従って各スイッチング素子を制御する。このため、オンデューティ比の変更後は、オンデューティ比の変更前に比べて、スイッチング素子23に流れる電流が低下し、スイッチング素子24に流れる電流が上昇する。
制御回路52は、ステップS6でNOの場合には、ステップS10を実行する。ステップS10では、制御回路52は、第1差分値ΔT23が閾値ΔTcよりも低く、かつ、第2差分値ΔT24が閾値ΔTdよりも高いか否かを判定する。なお、閾値ΔTcは負の値であり、閾値ΔTdは正の値である。閾値ΔTcの絶対値と閾値ΔTdの絶対値は等しくてもよい。閾値ΔTcは閾値ΔTbと同じ値であってもよく、閾値ΔTdは閾値ΔTaと同じ値であってもよい。ステップS10でYESであることは、スイッチング素子24が想定よりも高温になっていること(すなわち、スイッチング素子24に想定よりも高い電流が流れていること)、及び、スイッチング素子23が想定よりも低温になっていること(すなわち、スイッチング素子23に想定よりも低い電流が流れていること)を意味する。
制御回路52は、ステップS10でYESの場合には、ステップS12において、スイッチング素子23、24のオンデューティ比の設定を変更する。ここでは、制御回路52は、スイッチング素子23のオンデューティ比をスイッチング素子24のオンデューティ比に対して相対的に上昇させる。制御回路52は、ステップS12でオンデューティ比の設定を変更すると、その後は変更後のオンデューティ比に従って制御を実行する。このため、オンデューティ比の変更後は、オンデューティ比の変更前に比べて、スイッチング素子24に流れる電流が低下し、スイッチング素子23に流れる電流が上昇する。
制御回路52は、ステップS10でNOの場合には、ステップS8、S12をスキップする。ステップS10でNOであることは、スイッチング素子23、24に適切なバランスで電流が流れていることを意味する。したがって、この場合には、制御回路52は、オンデューティ比の設定を変更しない。
制御回路52が図3に示す処理を繰り返し実行することで、スイッチング素子23、24に流れる電流が適切にバランスするように各オンデューティ比が調節される。したがって、スイッチング素子23、24の一方に偏って電流が流れることを抑制することができる。
(降圧動作)
昇圧動作では、第1オンタイムPon1において、高電位出力配線16からスイッチング素子21、22とコイル18を介して低電位配線14へ電流が流れる。第1デッドタイムPd1、第2オンタイムPon2、第2デッドタイムPd2の間は、低電位配線14からダイオード33、34を介して高電位入力配線12へ電流が流れる。降圧動作では、このように電流が流れることで、出力側から入力側に電力が供給される。
制御回路52は、降圧動作の各第1オンタイムPon1において、図3に示す処理を実行する。なお、降圧動作では、第1対象スイッチング素子がスイッチング素子21であり、第2対象スイッチング素子がスイッチング素子22である。
ステップS2では、制御回路52は、電流センサ20が検出する電流ILを読み取り、電流ILに基づいてスイッチング素子21の温度推定値Tp21とスイッチング素子22の温度推定値Tp22を算出する。
ステップS4では、制御回路52は、温度センサ41、42で検出されるスイッチング素子21、22の温度T21、T22(すなわち、実測温度)を読み取り、第1差分値ΔT21(=T21-Tp21)と第2差分値ΔT22(=T22-Tp22)を算出する。
制御回路52は、第1差分値ΔT21が閾値ΔTaよりも高く、かつ、第2差分値ΔT22が閾値ΔTbよりも低い場合(すなわち、ステップS6でYESの場合)に、ステップS8においてスイッチング素子22のオンデューティ比をスイッチング素子21のオンデューティ比に対して相対的に上昇させる。制御回路52は、第1差分値ΔT21が閾値ΔTcよりも低く、かつ、第2差分値ΔT22が閾値ΔTdよりも高い場合(すなわち、ステップS10でYESの場合)に、ステップS12においてスイッチング素子21のオンデューティ比をスイッチング素子22のオンデューティ比に対して相対的に上昇させる。制御回路52は、ステップS10でNOの場合には、オンデューティ比を変更しない。このように制御回路52が各オンデューティ比を調節するので、スイッチング素子21、22の一方に偏って電流が流れることが抑制される。
なお、実施例1では、制御回路52が、昇圧動作と降圧動作のそれぞれで図3の処理を実行した。しかしながら、制御回路52が、昇圧動作と降圧動作のいずれか一方のみで図3の処理を実行してもよい。
実施例2のコンバータは、温度センサ42、44を有さない。また、実施例2のコンバータは、図3の処理を実行しない。また、実施例2のコンバータは、図4の処理を実行する。その他の点を除いて、実施例2のコンバータは、実施例1のコンバータと共通の構成を有している。
(昇圧動作)
実施例2のコンバータでは、制御回路52が、昇圧動作の各第2オンタイムPon2において、図4に示す処理を実行する。なお、昇圧動作では、スイッチング素子23が対象スイッチング素子である。
ステップS102では、制御回路52は、電流センサ20が検出する電流ILを読み取る。次に、制御回路52は、電流ILに基づいて、スイッチング素子23の温度推定値Tp23を算出する。温度推定値Tp23は、電流ILがスイッチング素子23、24に均等に分散して流れる場合を想定して算出される。
ステップS104では、制御回路52は、温度センサ43で検出されるスイッチング素子23の温度T23(すなわち、実測温度)を読み取る。制御回路52は、実測温度T23から温度推定値Tp23を減算することによって差分値ΔT23を算出する。
ステップS106では、制御回路52は、差分値ΔT23が閾値ΔTAよりも高いか否かを判定する。なお、閾値ΔTAは正の値であり、比較的大きい値である。ステップS106でYESであることは、スイッチング素子23が高温であること(すなわち、スイッチング素子24がオープン故障しており、スイッチング素子23に大電流が流れていること)を意味する。
制御回路52は、ステップS106でNOの場合には、ステップS108を実行する。ステップS108では、制御回路52は、差分値ΔT23が閾値ΔTBよりも低いか否かを判定する。なお、閾値ΔTBは負の値であり、絶対値が比較的大きい値である。閾値TAの絶対値と閾値TBの絶対値が等しくてもよい。ステップS108でYESであることは、スイッチング素子23が低温であること(すなわち、スイッチング素子23がオープン故障しており、スイッチング素子24に大電流が流れていること)を意味する。
制御回路52は、ステップS106またはステップS108でYESの場合には、ステップS110で出力制限を実施する。なお、出力制限では、制御回路52は、電流ILが通常時よりも小さくなるように、各スイッチング素子の制御方法を変更する。このように、スイッチング素子23、24のいずれかがオープン故障している場合には、出力制限により残りのスイッチング素子に対する負荷が軽減される。また、制御回路52は、ステップS108でNOの場合には、ステップS110をスキップし、通常の動作を継続する。
(降圧動作)
実施例2のコンバータでは、制御回路52が、降圧動作の各第1オンタイムPon1において、図4に示す処理を実行する。なお、降圧動作では、スイッチング素子21が対象スイッチング素子である。
ステップS102では、制御回路52は、電流センサ20が検出する電流ILを読み取る。次に、制御回路52は、電流ILに基づいて、スイッチング素子21の温度推定値Tp21を算出する。
ステップS104では、制御回路52は、温度センサ41で検出されるスイッチング素子21の温度T21(すなわち、実測温度)を読み取る。制御回路52は、実測温度T21から温度推定値Tp21を減算することによって差分値ΔT21を算出する。
ステップS106では、制御回路52は、差分値ΔT21が閾値ΔTAよりも高いか否かを判定する。ステップS106でYESであることは、スイッチング素子21が高温であること(すなわち、スイッチング素子22がオープン故障しており、スイッチング素子21に大電流が流れていること)を意味する。ステップS108では、制御回路52は、差分値ΔT21が閾値ΔTBよりも低いか否かを判定する。ステップS108でYESであることは、スイッチング素子21が低温であること(すなわち、スイッチング素子21がオープン故障しており、スイッチング素子22に大電流が流れていること)を意味する。制御回路52は、ステップS106またはステップS108でYESの場合には、ステップS110で出力制限を実施する。また、制御回路52は、ステップS108でNOの場合には、ステップS110をスキップし、通常の動作を継続する。
以上の通り、実施例2の構成によれば、並列に接続されたスイッチング素子の一方に設けられた温度センサを利用して、並列に接続されたスイッチング素子の両方に対してオープン故障を検出することができる。すべてのスイッチング素子に温度センサを設ける必要が無いので、コンバータを小型化することができる。
なお、実施例2では、制御回路52が、昇圧動作と降圧動作のそれぞれで図4の処理を実行した。しかしながら、制御回路52が、昇圧動作と降圧動作のいずれか一方でのみ図4の処理を実行してもよい。
以上、実施形態について詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例をさまざまに変形、変更したものが含まれる。本明細書または図面に説明した技術要素は、単独あるいは各種の組み合わせによって技術有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組み合わせに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの1つの目的を達成すること自体で技術有用性を持つものである。
10 :コンバータ
12 :高電位入力配線
14 :低電位配線
16 :高電位出力配線
18 :コイル
19 :接続点
20 :電流センサ
21~24 :スイッチング素子
31~34 :ダイオード

Claims (2)

  1. コンバータであって、
    高電位入力配線と、
    高電位出力配線と、
    低電位配線と、
    接続点と、
    前記高電位入力配線と前記接続点の間に接続されているコイルと、
    カソードが前記高電位出力配線に接続されており、アノードが前記接続点に接続されている第1ダイオードと、
    前記第1ダイオードに並列に接続されている第1スイッチング素子と、
    カソードが前記高電位出力配線に接続されており、アノードが前記接続点に接続されている第2ダイオードと、
    前記第2ダイオードに並列に接続されている第2スイッチング素子と、
    カソードが前記接続点に接続されており、アノードが前記低電位配線に接続されている第3ダイオードと、
    前記第3ダイオードに並列に接続されている第3スイッチング素子と、
    カソードが前記接続点に接続されており、アノードが前記低電位配線に接続されている第4ダイオードと、
    前記第4ダイオードに並列に接続されている第4スイッチング素子と、
    前記コイルに流れる電流を検出する電流センサと、
    第1温度センサと、
    第2温度センサと、
    制御回路、
    を有し、
    前記第1スイッチング素子と前記第3スイッチング素子のいずれか一方が第1対象スイッチング素子であり、
    前記第2スイッチング素子と前記第4スイッチング素子のうちの前記第1対象スイッチング素子に対して並列に接続されているスイッチング素子が第2対象スイッチング素子であり、
    前記第1温度センサが、前記第1対象スイッチング素子の温度である第1温度を検出し、
    前記第2温度センサが、前記第2対象スイッチング素子の温度である第2温度を検出し、
    前記制御回路が、
    前記電流センサで検出される電流に基づいて、前記第1対象スイッチング素子の温度推定値である第1温度推定値と、前記第2対象スイッチング素子の温度推定値である第2温度推定値を算出し、
    前記第1温度から前記第1温度推定値を減算した第1差分値と、前記第2温度から前記第2温度推定値を減算した第2差分値を算出し、
    前記第1差分値が第1閾値よりも高く、かつ、前記第2差分値が第2閾値よりも低い場合に、前記第2対象スイッチング素子のオンデューティ比を前記第1対象スイッチング素子のオンデューティ比に対して相対的に上昇させ、
    前記第1差分値が第3閾値よりも低く、かつ、前記第2差分値が第4閾値よりも高い場合に、前記第1対象スイッチング素子のオンデューティ比を前記第2対象スイッチング素子のオンデューティ比に対して相対的に上昇させる、
    コンバータ。
  2. コンバータであって、
    高電位入力配線と、
    高電位出力配線と、
    低電位配線と、
    接続点と、
    前記高電位入力配線と前記接続点の間に接続されているコイルと、
    カソードが前記高電位出力配線に接続されており、アノードが前記接続点に接続されている第1ダイオードと、
    前記第1ダイオードに並列に接続されている第1スイッチング素子と、
    カソードが前記高電位出力配線に接続されており、アノードが前記接続点に接続されている第2ダイオードと、
    前記第2ダイオードに並列に接続されている第2スイッチング素子と、
    カソードが前記接続点に接続されており、アノードが前記低電位配線に接続されている第3ダイオードと、
    前記第3ダイオードに並列に接続されている第3スイッチング素子と、
    カソードが前記接続点に接続されており、アノードが前記低電位配線に接続されている第4ダイオードと、
    前記第4ダイオードに並列に接続されている第4スイッチング素子と、
    前記コイルに流れる電流を検出する電流センサと、
    温度センサと、
    制御回路、
    を有し、
    前記第1スイッチング素子、前記第2スイッチング素子、前記第3スイッチング素子、及び、前記第4スイッチング素子のいずれかが対象スイッチング素子であり、
    前記温度センサが、前記対象スイッチング素子の温度を検出し、
    前記制御回路が、
    前記電流センサで検出される電流に基づいて、前記対象スイッチング素子の温度推定値を算出し、
    前記温度センサによる検出温度から前記温度推定値を減算した差分値を算出し、
    前記差分値が第1閾値よりも高い場合、及び、前記差分値が前記第1閾値よりも低い第2閾値よりも低い場合に、出力制限を実施する、
    コンバータ。
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