JP7809488B2 - 剥落防止工法用硬化性組成物を使用するコンクリート構造体 - Google Patents
剥落防止工法用硬化性組成物を使用するコンクリート構造体Info
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Description
(a)ラジカル重合性化合物、
(b)シリカ微粒子、及び
(c)チクソトロピック剤
を含む混合物の硬化体を含んだ補強層と、
前記補強層が直接又は間接に適用されたコンクリート躯体と
を含む、コンクリート構造体。
前記混合物の25℃及び1rpmにおける粘度が600,000mPa・s以上であることを特徴とする、態様1に記載のコンクリート構造体。
前記混合物の25℃におけるT.I値が6.0以上であることを特徴とする、態様1又は2に記載のコンクリート構造体。
前記(a)ラジカル重合性化合物100質量部に対して、前記(b)シリカ微粒子の量が5~12質量部であり、かつ前記(c)チクソトロピック剤の量が0.5~5質量部である、態様1~3のいずれか一項に記載のコンクリート構造体。
前記混合物が更に(d)短繊維を含み、前記補強層が前記コンクリート躯体に対して直接に適用される、態様1~4のいずれか一項に記載のコンクリート構造体。
前記補強層が、シート及びプライマーから選択される一種以上を介して、前記コンクリート躯体に対して間接に適用される、態様1~4のいずれか一項に記載のコンクリート構造体。
前記(c)チクソトロピック剤が、ポリエーテル化合物、カルボン酸アミド系化合物、ヒドロキシカルボン酸アミド系化合物、尿素ウレタンアミド系化合物、及びポリビニルピロリドンからなる群より選ばれる一種以上を含む、態様1~6のいずれか一項に記載のコンクリート構造体。
前記(a)ラジカル重合性化合物の25℃及び1rpmにおける粘度が、300mPa・s以上であることを特徴とする態様1~7のいずれか一項に記載のコンクリート構造体。
前記(a)ラジカル重合性化合物が、(a-1)ラジカル重合性モノマー及び(a-2)ラジカル重合性オリゴマーを含むことを特徴とする態様1~8のいずれか一項に記載のコンクリート構造体。
前記(a-1)ラジカル重合性モノマーが、一種以上の(メタ)アクリレートモノマーを含む、態様9に記載のコンクリート構造体。
前記一種以上の(メタ)アクリレートモノマーが、鎖式の(メタ)アクリレート、及び環式の(メタ)アクリレートを含む、態様10に記載のコンクリート構造体。
前記(a-2)ラジカル重合性オリゴマーが、一種以上のウレタン(メタ)アクリレートオリゴマーを含む、態様9~11のいずれか一項に記載のコンクリート構造体。
前記(a-1)ラジカル重合性モノマーの量が、前記(a)ラジカル重合性化合物の全体量を基準として50質量%以上70質量%以下であることを特徴とする、態様9~12のいずれか一項に記載のコンクリート構造体。
前記(a-1)ラジカル重合性モノマーが、ジシクロペンテニルオキシエチル(メタ)アクリレートと2-ヒドロキシエチル(メタ)アクリレートとを質量比0.25~4:1で含む、態様9~13のいずれか一項に記載のコンクリート構造体。
前記補強層が、前記混合物を塗布厚み0.3kg/m2以上1.5kg/m2以下として塗布して形成された層であることを特徴とする、態様1~14のいずれか一項に記載のコンクリート構造体。
(a)ラジカル重合性化合物、(b)シリカ微粒子、及び(c)チクソトロピック剤、及び(e)硬化触媒を含む第一剤を調製する工程と、
(a)ラジカル重合性化合物、(b)シリカ微粒子、及び(c)チクソトロピック剤、及び(f)ラジカル重合開始剤を含む第二剤を調製する工程と、
前記第一剤と前記第二剤を混合して、硬化性組成物を得る工程と、
前記硬化性組成物を、コンクリート躯体の表面に塗布する工程と
を含む、剥落防止方法。
前記第一剤と前記第二剤とを混合するに先立って、前記第一剤又は前記第二剤に(d)短繊維を混合する工程をさらに含む、態様16に記載の方法。
(a)ラジカル重合性化合物、(b)シリカ微粒子、(c)チクソトロピック剤、及び(e)硬化触媒を含む第一剤を調製する工程と、
(a)ラジカル重合性化合物、(b)シリカ微粒子、(c)チクソトロピック剤、及び(f)ラジカル重合開始剤を含む第二剤を調製する工程と、
前記第一剤と前記第二剤を混合して、硬化性組成物を得る工程と、
コンクリート躯体の表面にシート及びプライマーから選択される一種以上を適用し、その上に前記硬化性組成物を塗布する工程と
を含む、剥落防止方法。
(a)ラジカル重合性化合物、
(b)シリカ微粒子、及び
(c)チクソトロピック剤
を含み、25℃及び1rpmにおける粘度が600,000mPa・s以上である組成物。
(a)ラジカル重合性化合物、
(b)シリカ微粒子、及び
(c)チクソトロピック剤
を含み、25℃におけるT.I値が6.0以上である組成物。
本発明の実施形態に係る硬化性組成物は二剤型組成物であることが好ましい。二剤型組成物は、少なくとも(e)硬化触媒を含む第一剤と、少なくとも(f)ラジカル重合開始剤を含む第二剤とからなり、第一剤と第二剤との混合物が本実施形態に係る組成物(硬化物)であることが好ましい。第一剤と第二剤の配合比は、第一剤と第二剤の合計100質量部中、第一剤:第二剤=25~75:25~75(質量比)が好ましく、40~60:40~60(質量比)がより好ましく、50:50(質量比)がさらに好ましい。本明細書における数値範囲(配合量等)は、第一剤と第二剤の合計に対する数値範囲をいうこともある。
T.I値=(25℃、1rpmで測定した粘度)/(25℃、10rpmで測定した粘度)・・・(式1)
流速:1.0ml/min
設定温度:40℃
カラム構成:東ソー社製「TSK guardcolumn MP(×L)」6.0mmID×4.0cm1本、および東ソー社製「TSK-GELMULTIPOREHXL-M」7.8mmID×30.0cm(理論段数16,000段)2本、計3本(全体として理論段数32,000段)
サンプル注入量:100μl(試料液濃度1mg/ml)
送液圧力:39kg/cm2
検出器:RI検出器
(a-1)ラジカル重合性モノマー
(a-1-1)ジシクロペンテニルオキシエチルメタクリレート(日立化成社製)
(a-1-2)2-ヒドロキシエチルメタクリレート(三菱ガス化学社製)
(a-1-3)ノニルフェノールEO変性アクリレート(東亜合成社製「アロニックスM-113」)
(a-2)ラジカル重合性オリゴマー
(a-2-1)ポリウレタンアクリレートオリゴマー(MIWON社製「MIRAMER MU3603」)重量平均分子量 9,000
(a-2-2)ポリブタジエンジメタクリレートオリゴマー(日本曹達社製「NISSO-PB TE2000」)重量平均分子量 2,500
(a-2-3) BisA(ビスフェノールA)型EO10変性ジメタクリレートオリゴマー(MIWON社製「MIRAMER M2101」)重量平均分子量 1,000
(b)シリカ微粒子:疎水性フュームドシリカ(日本アエロジル社製「AEROSIL」)比表面積 130m2/g、1次粒子径 30nm
(c)チクソトロピック剤:ポリヒドロキシカルボン酸アミド化合物(ビックケミー・ジャパン社製「BYK-405」)
(d)短繊維:PA6ファイバー(東レ社製「タフバインダー」)繊維長 5mm
(e)硬化触媒:オクチル酸コバルト(東京ファインケミカル社製)
(f)ラジカル重合開始剤:2-フェニル(2-プロピル)ヒドロペルオキシド(化薬ヌーリオン社製「トリゴノックスK-80」)
表1~3に示す配合組成に従い、ただし(d)短繊維は含めないようにして、硬化性組成物(第一剤)を配合した。配合後、5分以内にJIS K 7117-1:1999に準拠して、ブルックフィールド形回転粘度計を用い、25℃環境下で回転数1rpm、および10rpmの粘度を測定した。ブルックフィールド形回転粘度計は、英弘精機株式会社製「DV2T」、ローターNo.7を使用した。粘度は測定開始から2分後の数値を読み取り、3回測定の平均値とし、また、下記式1からT.I値を算出した。結果を表1~3に纏めた。
T.I値=(25℃、1rpmで測定した粘度)/(25℃、10rpmで測定した粘度)・・・(式1)
JIS A 5372:2016(プレキャスト鉄筋コンクリート製品)に規定するU形ふたの1種(呼び名300(400×600×60mm))のコンクリート中央部裏面を、φ100mmの形状かつ55mm±3mmの深さで、コンクリート用コアカッターにより切り込みを入れた。表面をサンディング処理し、この処理面に、実施例または比較例の硬化性組成物を1.0kg/m2で塗布し、硬化して表面層を形成した後、25℃、RH50%環境下で1週間養生し、試験体を得た。その後、該試験体をJSCE-K 533:2013(コンクリート片のはく落防止に適用する表面被覆材の押し抜き試験方法)に準拠して試験し、変位が10mm以上における最大荷重を押し抜き最大荷重(kN)とした。試験時の温度は25℃とし、3回測定時の平均値を表1~3に記載した。押し抜き最大荷重が0.5kN未満の場合は、充分なはく落防止性能が得られない場合がある。
JIS A 5371:2016(プレキャスト無筋コンクリート製品)に規定するコンクリート平板(300×300×60mm)の表面をサンディング処理し、この処理面に、実施例または比較例の硬化性組成物を1.0kg/m2で塗布し、硬化して表面層を形成した後、25℃、RH50%環境下で1週間養生した。その後、JIS A6909:2014に定める鋼製治具の接着面に接着剤を塗布し、硬化性組成物面と接着した。接着剤硬化後に、コンクリートカッターにより、鋼製治具の周囲に沿って切り込みを入れ、試験体とした。該試験体をJSCE-E 545-2007(連続繊維シートとコンクリートとの接着試験方法)に準拠して付着強度を測定した。測定機として、井谷衝機製作所製「BA-800D」を用いた。試験時の温度は25℃とし、3回測定時の平均値を表1~3に記載した。付着強度が1.5N/mm2以上または、コンクリートの母材破壊であれば、充分な付着強度が得られていると判断した。
JIS A 5371:2016(プレキャスト無筋コンクリート製品)に規定するコンクリート平板(300×300×60mm)を48時間水中に浸漬した。コンクリート平板を水中から引き上げ、表面の水をウエスで拭き取り、実施例または比較例の硬化性組成物を1.0kg/m2塗布した。硬化性組成物を塗布して5分以内に熱風乾燥オーブン内に入れ、60℃、1時間硬化養生し、補強層を形成した。オーブンから補強層を形成したコンクリート平板を取り出し、目視で塗膜の膨れを観察した。直径5mm以上の膨れが10個以上のものを×(NG)、4~9個のものを△(moderate)、3個以下のものを○(good)、膨れが発生しなかったものを◎(excellent)と評価した。結果を表1~4に記載した。
Claims (19)
- (a)ラジカル重合性化合物、
(b)シリカ微粒子、及び
(c)チクソトロピック剤
を含む混合物の硬化体を含んだ補強層と、
前記補強層が直接又は間接に適用されたコンクリート躯体と
を含む、コンクリート構造体であって、
前記混合物の25℃及び1rpmにおける粘度が900,000mPa・s以上であり、かつ25℃におけるT.I値が7.1以上10.0以下である
ことを特徴とする、コンクリート構造体。 - 前記混合物の25℃及び1rpmにおける粘度が900,000mPa・s以上1,450,000mPa・s以下であることを特徴とする、請求項1に記載のコンクリート構造体。
- 前記混合物の25℃におけるT.I値が7.5以上10.0以下であることを特徴とする、請求項1又は2に記載のコンクリート構造体。
- 前記(a)ラジカル重合性化合物100質量部に対して、前記(b)シリカ微粒子の量が5~12質量部であり、かつ前記(c)チクソトロピック剤の量が0.5~5質量部である、請求項1~3のいずれか一項に記載のコンクリート構造体。
- 前記混合物が更に(d)短繊維を含み、前記補強層が前記コンクリート躯体に対して直接に適用される、請求項1~4のいずれか一項に記載のコンクリート構造体。
- 前記補強層が、シート及びプライマーから選択される一種以上を介して、前記コンクリート躯体に対して間接に適用される、請求項1~4のいずれか一項に記載のコンクリート構造体。
- 前記(c)チクソトロピック剤が、ポリエーテル化合物、カルボン酸アミド系化合物、ヒドロキシカルボン酸アミド系化合物、尿素ウレタンアミド系化合物、及びポリビニルピロリドンからなる群より選ばれる一種以上を含む、請求項1~6のいずれか一項に記載のコンクリート構造体。
- 前記(a)ラジカル重合性化合物の25℃及び1rpmにおける粘度が、300mPa・s以上であることを特徴とする請求項1~7のいずれか一項に記載のコンクリート構造体。
- 前記(a)ラジカル重合性化合物が、(a-1)ラジカル重合性モノマー及び(a-2)ラジカル重合性オリゴマーを含むことを特徴とする請求項1~8のいずれか一項に記載のコンクリート構造体。
- 前記(a-1)ラジカル重合性モノマーが、一種以上の(メタ)アクリレートモノマーを含む、請求項9に記載のコンクリート構造体。
- 前記一種以上の(メタ)アクリレートモノマーが、鎖式の(メタ)アクリレート、及び環式の(メタ)アクリレートを含む、請求項10に記載のコンクリート構造体。
- 前記(a-2)ラジカル重合性オリゴマーが、一種以上のウレタン(メタ)アクリレートオリゴマーを含む、請求項9~11のいずれか一項に記載のコンクリート構造体。
- 前記(a-1)ラジカル重合性モノマーの量が、前記(a)ラジカル重合性化合物の全体量を基準として50質量%以上70質量%以下であることを特徴とする、請求項9~12のいずれか一項に記載のコンクリート構造体。
- 前記(a-1)ラジカル重合性モノマーが、ジシクロペンテニルオキシエチル(メタ)アクリレートと2-ヒドロキシエチル(メタ)アクリレートとを質量比0.25~4:1で含む、請求項9~13のいずれか一項に記載のコンクリート構造体。
- 前記補強層が、前記混合物を塗布厚み0.3kg/m2以上1.5kg/m2以下として塗布して形成された層であることを特徴とする、請求項1~14のいずれか一項に記載のコンクリート構造体。
- (a)ラジカル重合性化合物、(b)シリカ微粒子、及び(c)チクソトロピック剤、及び(e)硬化触媒を含む第一剤を調製する工程と、
(a)ラジカル重合性化合物、(b)シリカ微粒子、及び(c)チクソトロピック剤、及び(f)ラジカル重合開始剤を含む第二剤を調製する工程と、
前記第一剤と前記第二剤を混合して、混合物の25℃及び1rpmにおける粘度が900,000mPa・s以上でありかつ25℃におけるT.I値が7.1以上10.0以下である硬化性組成物を得る工程と、
前記硬化性組成物を、コンクリート躯体の表面に塗布する工程と
を含む、剥落防止方法。 - 前記第一剤と前記第二剤とを混合するに先立って、前記第一剤又は前記第二剤に(d)短繊維を混合する工程をさらに含む、請求項16に記載の方法。
- (a)ラジカル重合性化合物、(b)シリカ微粒子、(c)チクソトロピック剤、及び(e)硬化触媒を含む第一剤を調製する工程と、
(a)ラジカル重合性化合物、(b)シリカ微粒子、(c)チクソトロピック剤、及び(f)ラジカル重合開始剤を含む第二剤を調製する工程と、
前記第一剤と前記第二剤を混合して、混合物の25℃及び1rpmにおける粘度が900,000mPa・s以上でありかつ25℃におけるT.I値が7.1以上10.0以下である硬化性組成物を得る工程と、
コンクリート躯体の表面にシート及びプライマーから選択される一種以上を適用し、その上に前記硬化性組成物を塗布する工程と
を含む、剥落防止方法。 - (a)ラジカル重合性化合物、
(b)シリカ微粒子、及び
(c)チクソトロピック剤
を含み、25℃及び1rpmにおける粘度が900,000mPa・s以上であり、かつ25℃におけるT.I値が7.1以上10.0以下である組成物。
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| WO2018135654A1 (ja) | 2017-01-23 | 2018-07-26 | 昭和電工株式会社 | ラジカル重合性樹脂組成物及び構造物修復用注入剤 |
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