JP7810180B2 - 信号処理装置および信号処理方法 - Google Patents

信号処理装置および信号処理方法

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Description

本開示は、信号処理装置および信号処理方法に関し、特に、dToFセンサの位置情報のずれを補正できるようにした信号処理装置および信号処理方法に関する。
direct ToF方式のToFセンサ(以下、dToFセンサとも称する。)は、受光用の各画素にSPAD(Single Photon Avalanche Diode)と呼ばれる受光素子を用いて、パルス光が物体で反射された反射光を検出する。環境光等によるノイズを抑制するため、パルス光の発光と、その反射光の受光が所定の回数(例えば、数回ないし数百回)繰り返し行われ、dToFセンサは、パルス光の飛行時間のヒストグラムを生成して、ヒストグラムのピークに対応する飛行時間から、物体までの距離を算出する。
低反射率または遠方の被写体の測距や、屋外環境などの外光による外乱影響が強い環境下での測距などにおいては、SN比が低く、ピーク位置の検出が困難であることが知られている。そのため、発光するパルス光をスポット形状とすることでパルス光の到達距離の拡大、換言すれば、反射光の検出数を増加させることが行われている。スポット形状のパルス光は一般的に疎なパルス光となるため、反射光が検出される画素も、スポット径および照射面積に応じて疎となる。
SN比向上のためと、疎な反射光検出環境に合わせた効率的な画素駆動による電力削減を目的に、画素アレイの一部の隣接する複数画素(マルチピクセルと称する。)を1つの大きな画素とみなして、マルチピクセル単位で受光動作を行わせ、ヒストグラムを生成することが行われている。例えば、特許文献1には、隣接する2×3、3×3、3×6、3×9、6×3、6×6、9×9といった任意の画素数でマルチピクセルを形成し、マルチピクセルの信号を用いてヒストグラムを作成して距離を算出することで、空間解像度を下げる代わりにSN比を上げる方法が開示されている。
dToFセンサ等の測距センサは、例えば、多視点で撮影された動画像から被写体の3Dオブジェクトを生成し、任意の視聴位置に応じた3Dオブジェクトの仮想視点画像を生成するボリューメトリックキャプチャ技術に、RGBカメラとともに使用されている。また、自己位置推定と環境地図作成を同時に行うSLAM(Simultaneous Localization and Mapping)などにおいても、dToFセンサ等の測距センサが、RGBカメラとともに使用されている。
特開2020-112443号公報
dToFセンサで取得された測距点の3次元位置情報を、RGBカメラで得られた撮影画像と対応させたときに、キャリブレーション誤差や測距誤差、露光タイミングのずれ等により、dToFセンサで取得された位置情報にずれが発生する場合がある。
本開示は、このような状況に鑑みてなされたものであり、dToFセンサの位置情報のずれを補正できるようにするものである。
本開示の一側面の信号処理装置は、測距センサの所定の測距点における照射光の飛行時間のヒストグラムデータである距離ヒストグラムを取得する取得部と、前記所定の測距点が位置ずれ確認対象の測距点であるか否かを判定する判定部と、前記所定の測距点が位置ずれ確認対象の測距点である場合に、前記所定の測距点の前記距離ヒストグラムと、前記所定の測距点の近傍の測距点の前記距離ヒストグラムとの類似度の判定結果に基づいて、前記距離ヒストグラムから演算された前記所定の測距点の3次元座標を補正する補正処理を実行する補正部とを備える。
本開示の一側面の信号処理方法は、信号処理装置が、測距センサの所定の測距点における照射光の飛行時間のヒストグラムデータである距離ヒストグラムを取得し、前記所定の測距点が位置ずれ確認対象の測距点であるか否かを判定し、前記所定の測距点が位置ずれ確認対象の測距点である場合に、前記所定の測距点の前記距離ヒストグラムと、前記所定の測距点の近傍の測距点の前記距離ヒストグラムとの類似度の判定結果に基づいて、前記距離ヒストグラムから演算された前記所定の測距点の3次元座標を補正する補正処理を実行する。
本開示の一側面においては、測距センサの所定の測距点における照射光の飛行時間のヒストグラムデータである距離ヒストグラムが取得され、前記所定の測距点が位置ずれ確認対象の測距点であるか否かが判定され、前記所定の測距点が位置ずれ確認対象の測距点である場合に、前記所定の測距点の前記距離ヒストグラムと、前記所定の測距点の近傍の測距点の前記距離ヒストグラムとの類似度の判定結果に基づいて、前記距離ヒストグラムから演算された前記所定の測距点の3次元座標を補正する補正処理が実行される。
なお、本開示の一側面の信号処理装置は、コンピュータにプログラムを実行させることにより実現することができる。また、本開示の一側面の信号処理装置を実現するためにコンピュータに実行させるプログラムは、伝送媒体を介して伝送することにより、又は、記録媒体に記録して、提供することができる。
信号処理装置は、独立した装置であっても良いし、他の装置に組み込まれるモジュールであっても良い。
本開示の信号処理システムの第1実施の形態の構成例を示すブロック図である。 図1のRGBカメラとdToFセンサの動作を説明する図である。 dToFセンサを説明する図である。 本開示の位置ずれ補正機能を説明する図である。 距離ヒストグラムのピーク領域を説明する図である。 確認対象判定部による確認対象判定処理を説明する図である。 座標補正部の位置ずれ補正処理を説明する図である。 類似度の算出方法を説明する図である。 類似度の算出方法を説明する図である。 第1実施の形態の信号処理システムによる位置情報算出処理を説明するフローチャートである。 本開示の信号処理システムの第2実施の形態の構成例を示すブロック図である。 確認対象判定部の確認対象判定処理を説明する図である。 確認対象判定部の確認対象判定処理を説明する図である。 本開示の信号処理を実行するコンピュータのハードウエアの構成例を示すブロック図である。
以下、添付図面を参照しながら、本開示の技術を実施するための形態(以下、実施の形態という)について説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。説明は以下の順序で行う。
1.信号処理システムの第1実施の形態
2.確認対象判定部の確認対象判定処理
3.座標補正部の位置ずれ補正処理
4.第1実施の形態による位置情報算出処理
5.信号処理システムの第2実施の形態
6.第2実施の形態による位置情報算出処理
7.まとめ
8.コンピュータ構成例
<1.信号処理システムの第1実施の形態>
図1は、本開示の信号処理システムの第1実施の形態の構成例を示すブロック図である。
図1の信号処理システム1は、RGBカメラ11、dToFセンサ12、および、信号処理装置13で構成されている。
信号処理装置13は、データ取得部21、距離演算部22、補正処理部23、記憶部24、および、出力部25を有している。補正処理部23は、確認対象判定部31、および、座標補正部32を備える。
RGBカメラ11は、被写体としての所定の物体を撮影してRGB画像(の動画像)を生成し、信号処理装置13に供給する。dToFセンサ12は、direct ToF方式により被写体までの距離情報を取得する測距センサであり、RGBカメラ11が撮影する物体と同一の物体までの距離情報を取得する。RGBカメラ11とdToFセンサ12の相対的な位置関係は固定され、RGBカメラ11とdToFセンサ12の撮像範囲はキャリブレーションされている。換言すれば、RGBカメラ11とdToFセンサ12の撮像範囲は同一であり、RGBカメラ11とdToFセンサ12の各画素の対応関係は既知である。本実施の形態では、説明を簡単にするため、RGBカメラ11とdToFセンサ12の位置の違いは無視できるものとして、RGBカメラ11とdToFセンサ12のカメラ位置(カメラ姿勢)は同一であるとする。
RGBカメラ11は、図2に示されるように、時間経過に応じて撮影場所を移動しながら、被写体としての物体OBJを撮影し、RGB画像を生成する。dToFセンサ12は、RGBカメラ11とともに移動し、不図示の発光源により照射された複数のスポット光(照射光)が物体OBJで反射されてきた反射光を受光することにより、物体OBJの距離情報としての距離ヒストグラムを取得する。距離ヒストグラムとは、物体OBJまでの距離に対応する、照射光の飛行時間のヒストグラムデータである。
図3を参照して、dToFセンサ12について簡単に説明する。
dToFセンサ12は、受光用の各画素にSPAD(Single Photon Avalanche Diode)と呼ばれる受光素子を用いて、照射光としてのパルス光が物体で反射されて戻ってきた反射光を検出する。dToFセンサ12は、環境光等によるノイズを抑制するため、パルス光の発光と、その反射光の受光とを所定の回数(例えば、数回ないし数百回)繰り返すことによりパルス光の飛行時間のヒストグラムを生成し、距離ヒストグラムを出力する。RGBカメラ11と同一の撮像範囲について距離ヒストグラムを1回出力する単位を、RGBカメラ11に倣って1フレームと称する。
低反射率または遠方の被写体の測距や、屋外環境などの外光による外乱影響が強い環境下での測距などにおいては、SN比が低く、ピーク位置の検出が困難であることが知られている。そのため、発光するパルス光をスポット形状とすることでパルス光の到達距離の拡大、換言すれば、反射光の検出数を増加させることが行われている。スポット形状のパルス光は一般的に疎なパルス光となるため、反射光が検出される画素も、スポット径および照射面積に応じて疎となる。図3では、RGBカメラ11と同一の撮像範囲に対して、5x5=25個のスポット光SPを照射し、各スポット光SPが物体で反射された反射光を検出する例が示されている。
SN比向上のためと、疎な反射光検出環境に合わせた効率的な画素駆動による電力削減を目的に、dToFセンサ12は、疎なスポット光SPに応じて、隣接する複数画素をマルチピクセルMPとし、画素アレイの全画素のうちの複数のマルチピクセルMPのみに受光動作を行わせ、マルチピクセルMP単位でヒストグラムを生成する。図3の例では、1つのスポット光SPに対して、3x3の9画素のマルチピクセルMPが設定されている。
なお、図3では、5x5=25個のスポット光SPと、3x3の9画素のマルチピクセルMPの例で説明したが、スポット光SPおよびマルチピクセルMPの個数および配置は任意である。以下の説明では、スポット光SPとマルチピクセルMPとを特に区別しない場合、それらに対応する点を測距点とも称する。
図1のRGBカメラ11は、被写体である所定の物体を時々刻々と撮影して得られるRGB画像(の動画像)を生成し、信号処理装置13に供給する。dToFセンサ12は、被写体である所定の物体に照射されたスポット光SPが物体で反射された反射光を受光して得られる距離ヒストグラムと、その距離ヒストグラム取得時のカメラ姿勢とを、信号処理装置13に供給する。距離ヒストグラムは、dToFセンサ12で検出されたスポット光SPの中心に対応する画素位置(x、y)とヒストグラムデータとで構成される。カメラ姿勢は、dToFセンサ12内の慣性計測装置(IMU)で検出された、dToFセンサ12の外部パラメータの情報である。ただし、dToFセンサ12は、慣性計測装置(IMU)を備えていなくてもよい。その場合、dToFセンサ12は、距離ヒストグラムのみを出力し、dToFセンサ12のカメラ姿勢は、例えば、信号処理装置13内の距離演算部22等において、Normal Distribution Transform等の手法により、各フレームで対応する(同一の)測距点の3次元位置情報を計算して算出される。
信号処理装置13は、RGBカメラ11が撮影したRGB画像と、dToFセンサ12が生成した距離ヒストグラムおよびカメラ姿勢とを取得し、被写体である所定の物体のグローバル座標系上の3次元座標を生成して出力する。以下の説明において、単に3次元座標と記述した場合においても、グローバル座標系上の3次元座標を表すものとする。
すなわち、信号処理装置13は、dToFセンサ12が生成した距離ヒストグラムと、その時のカメラ姿勢とに基づいて、被写体である所定の物体のグローバル座標系上の3次元座標を算出する処理を行う信号処理装置である。その際、信号処理装置13は、キャリブレーション誤差や測距誤差、露光タイミングのずれ等により、算出した物体の3次元座標が、RGB画像上の物体の位置に対してずれが発生している場合に、その位置ずれを補正する位置ずれ補正機能を有している。
図4は、dToFセンサ12から取得した距離ヒストグラムに基づいて算出された位置ずれ補正前の各測距点と、RGBカメラ11が撮影したRGB画像とを重ねた図を示している。
RGBカメラ11が撮影したRGB画像51には、被写体として、車(自動車)41、人(歩行者)42、および、木43が写っている。RGB画像51に重畳して示されている所定のパターンが付された丸印は、dToFセンサ12の測距点Kを表す。図4に示される各測距点Kに付されたパターンは、算出された物体までの距離(3次元座標)に応じて、測距点K1、K2、K3の3種類のパターンに分けられている。測距点K1は、車41に対応する距離(3次元座標)を有する測距点である。測距点K2は、人42に対応する距離(3次元座標)を有する測距点である。測距点K3は、車41、人42、および、木43以外の背景44に対応する距離(3次元座標)を有する測距点である。背景44は、例えば、建物の壁などである。
ここで、dToFセンサ12の多数の測距点Kのうちの所定の1つの測距点K11に注目する。測距点K11は、距離ヒストグラムに基づいて算出された距離(3次元座標)としては、車41に対応する距離を有している。しかし、距離ヒストグラムに基づいて算出された測距点K11の3次元座標は、車41の位置ではなく、背景44の位置となっている。このような測距点K11の位置ずれは、例えば、dToFセンサ12のキャリブレーション誤差や測距誤差により発生する。あるいはまた、dToFセンサ12が1フレームで取得する測距点Kの個数が少なく疎であるために、RGBカメラ11の撮影範囲全体の距離ヒストグラムを複数フレームに分けて取得するような場合に、距離ヒストグラムの取得タイミング(露光タイミング)のずれや物体の移動などにより、このような位置ずれが発生する。
信号処理装置13は、測距点K11のような測距点Kの3次元座標の位置ずれを補正する位置ずれ補正処理を実行し、各測距点Kの3次元座標を出力する。測距点K11の例で言えば、図4のRGB画像51上において、現在の測距点K11を、左下方向の位置に補正し、3次元座標が車41の位置となるように、3次元座標の位置ずれを補正する。
図1の説明に戻り、信号処理装置13のデータ取得部21は、RGBカメラ11から供給されるRGB画像と、dToFセンサ12から供給される距離ヒストグラムおよびカメラ姿勢とを取得する。データ取得部21は、取得したRGB画像を、補正処理部23へ供給するとともに、取得した距離ヒストグラムおよびカメラ姿勢を、距離演算部22へ供給する。
距離演算部22は、データ取得部21からの距離ヒストグラムおよびカメラ姿勢に基づいて、dToFセンサ12の測距点ごとに3次元座標(x,y,z)を演算する。より具体的には、距離演算部22は、スポット光SPに対応するマルチピクセルMPのヒストグラムデータから、カウント値のピーク領域を検出し、検出されたピーク領域とカメラ姿勢とから、3次元座標(x,y,z)を演算する。
ここで、ピーク領域は次のように検出される。例えば、図5に示されるように、カウント値が所定閾値Th以上で、かつ、隣接する複数のビンのなかで最大のカウント値(ピーク)PVを有するビンと、および、その周辺の複数のビンが、ピーク領域として検出される。ピーク周辺の複数のビンは、例えば、ピークPVのカウント値の一定割合(例えば、ピークPVの半分である0.5PV)以上のカウント値を有するピーク周辺のビンと定めてもよいし、ピークPVのビンの前後所定数のビンと定めてもよい。図5の例では、ハッチングが付された3つのビン、すなわち、ピークPVのビンと、そのビン周辺の0.5PV以上のカウント値を有する2つのビンが、ピーク領域として検出される。検出されたピーク領域とカメラ姿勢とから、3次元座標(x,y,z)が算出される。
また、距離演算部22は、図5の例のように、検出されたピーク領域以外のビンのカウント値の中央値EVCを、外乱光強度として検出することができる。
距離演算部22は、距離ヒストグラムおよびカメラ姿勢から演算した各測距点の3次元座標(x,y,z)と、距離ヒストグラムとを、補正処理部23へ供給する。なお、距離演算部22は、距離ヒストグラムの代わりに、ピーク領域のヒストグラムデータと外乱光強度を、補正処理部23へ供給してもよい。
補正処理部23は、データ取得部21から供給されるRGB画像と、距離演算部22から供給される各測距点の3次元座標(x,y,z)および距離ヒストグラムとを用いて、演算された各測距点の3次元座標に対して位置ずれの補正が必要か否かを判定する。そして、位置ずれの補正が必要と判定された場合、補正処理部23は、位置ずれ補正処理を実行し、測距点の3次元座標を移動(補正)する。
具体的には、補正処理部23の確認対象判定部31および座標補正部32が、dToFセンサ12の1フレームに含まれる複数の測距点それぞれを注目測距点に設定し、以下の処理を行う。
確認対象判定部31は、注目測距点が位置ずれ確認対象の測距点であるか、換言すれば、位置ずれが起きている可能性の高い測距点であるか否かを判定する。確認対象判定部31は、注目測距点が位置ずれ確認対象の測距点であると判定した場合、注目測距点の位置ずれ補正処理の実行を座標補正部32へ指示する。一方、注目測距点が位置ずれ確認対象の測距点ではないと判定した場合、確認対象判定部31は、距離演算部22で演算された注目測距点の3次元座標(x,y,z)と距離ヒストグラムを、そのまま(位置ずれ補正処理を行うことなく)、記憶部24に供給し、記憶させる。
座標補正部32は、確認対象判定部31から、注目測距点の位置ずれ補正処理の実行が指示された場合、注目測距点の位置ずれ補正処理を実行する。座標補正部32は、位置ずれ補正処理として、位置ずれの補正が必要か否かを判定し、必要であると判定した場合に、距離演算部22で演算された注目測距点の3次元座標(x,y,z)を補正(移動)する処理を実行する。位置ずれ補正処理後の注目測距点の3次元座標(x,y,z)と距離ヒストグラムは、記憶部24に供給され、記憶される。
また、補正処理部23は、データ取得部21から供給されたRGB画像も、所定のタイミングで記憶部24に供給し、記憶させる。確認対象判定部31または座標補正部32のどちらが、RGB画像を記憶部24へ記憶させてもよい。
補正処理部23は、dToFセンサ12から順次供給される複数フレームの全てのフレームに対して処理を終了した場合、終了通知を出力部25に供給する。
出力部25は、補正処理部23から終了通知が供給された場合、記憶部24に記憶されている全てのフレームの各測距点の3次元座標を、補正処理後の3次元座標として、出力する。
なお、補正処理部23は、dToFセンサ12から順次供給される複数フレームに対して、フレーム単位で終了通知を出力部25に供給してもよい。この場合、出力部25は、フレーム単位で、記憶部24から、補正処理後の3次元座標を取得して出力する。
信号処理装置13は、以上の構成を有する。以下、信号処理装置13の補正処理部23の詳細についてさらに説明する。
<2.確認対象判定部の確認対象判定処理>
次に、確認対象判定部31による確認対象判定処理について説明する。
確認対象判定部31は、注目測距点が確認対象の測距点であるか、換言すれば、位置ずれが起きている可能性の高い測距点であるか否かを判定する。
具体的には、位置ずれは物体の境界付近で起きやすいこと、あるいは、位置ずれが物体の境界付近で発生した場合に、位置ずれの影響が大きいことから、確認対象判定部31は、RGBカメラ11で撮影されたRGB画像から、物体境界近傍の領域をエッジ領域として抽出する。そして、確認対象判定部31は、注目測距点がエッジ領域に含まれる場合に、位置ずれが起きている可能性の高い、確認対象の測距点であると判定する。
図6は、確認対象判定部31による確認対象判定処理を説明する図である。
まず、確認対象判定部31は、RGBカメラ11で撮影されたRGB画像51に対して、例えばCannyの手法などを用いてエッジを検出する。図6のエッジ画像51Eは、RGB画像51から検出されたエッジを黒色の画素値で表現した画像である。
次に、確認対象判定部31は、エッジが検出されたエッジ画像51Eに対して、黒色画素を膨張させるフィルタ処理をN回(Nは2以上の整数。)実行することで、エッジから所定幅のエッジ領域を決定する。図6の例では、エッジ領域画像51Rにおいてドットパターンで示された領域が、エッジ画像51Eに基づいて決定されたエッジ領域を示している。
なお、エッジ領域は、上述した膨張処理以外の方法で決定してもよい。例えば、過去数フレームから動きが検出された領域をエッジ領域として決定してもよい。より具体的には、記憶部24に記憶されている過去フレームのRGB画像と現フレームのRGB画像とを入力とし、Gunnar-Farneback法などで求めた密なオプティカルフロー画像中で、動きが大きい部分に関して膨張処理回数を増やした領域を、エッジ領域として決定してもよい。
次に、確認対象判定部31は、RGBカメラ11のカメラ内部パラメータを用いて、注目測距点の3次元座標に対応する、RGB画像51上のスクリーン座標(u,v)を求める。そして、確認対象判定部31は、注目測距点のRGB画像51上のスクリーン座標(u,v)が、エッジ領域内に含まれる場合、注目測距点が確認対象の測距点であると判定する。一方、注目測距点のRGB画像51上のスクリーン座標(u,v)が、エッジ領域外に位置する場合、注目測距点が確認対象の測距点ではないと判定する。なお、注目測距点の3次元座標をスクリーン座標(u,v)へ変換するためのRGBカメラ11のカメラ内部パラメータは既知である。
図6の例では、注目測距点が測距点g1である場合、測距点g1のRGB画像51上の対応点gs1のスクリーン座標(u,v)は、エッジ領域外となっているため、測距点g1は確認対象の測距点ではないと判定される。
これに対して、注目測距点が測距点g2である場合、測距点g2のRGB画像51上の対応点gs2のスクリーン座標(u,v)は、エッジ領域内となっているため、測距点g2は確認対象の測距点であると判定される。
<3.座標補正部の位置ずれ補正処理>
次に、注目測距点が確認対象の測距点であると判定された場合に座標補正部32によって実行される、位置ずれ補正処理について説明する。
図7は、図4に示したRGB画像51の測距点K11が確認対象の測距点であると判定された場合の、座標補正部32による位置ずれ補正処理を説明する図である。
図7では、図4に示したRGB画像51の測距点K11を含む周辺領域を拡大した拡大領域61が示されている。また、拡大領域61には、測距点K11のほか、その周辺に位置する8個の測距点K21ないしK28も含まれている。
座標補正部32は、注目測距点K11を中心にMxMの周辺の近傍測距点を用いて、位置ずれ補正処理を実行する。図7の例では、M=3として、注目測距点K11の周辺の8個の測距点K21ないしK28を用いて、位置ずれ補正処理が実行される。ここで、拡大領域61内の測距点K11の位置(位置ベクトル)を、位置aとする。また、8個の測距点K21ないしK28の位置(位置ベクトル)を、それぞれ、位置b1ないしb8とする。
なお、図7において、測距点K11と測距点K21ないしK28の9個の測距点の近傍に表示されたヒストグラムは、各測距点の距離ヒストグラムを概念的に示したものであり、RGB画像51の一部ではない。
拡大領域61は、エッジ62を含み、エッジ62を境界として、車41の領域63と、背景44の領域64とに分けられる。また、エッジ62から所定幅の領域が、エッジ領域65とされている。
座標補正部32は、RGB画像51のスクリーン座標系において、注目測距点K11の位置aから、エッジ62の最短位置eまでのベクトル(e-a)を計算する。
座標補正部32は、注目測距点K11と、その近傍の複数の測距点との距離ヒストグラムの類似度を計算し、類似度の重心ベクトルを計算する。この例では、座標補正部32は、注目測距点K11を中心とする3x3の9個の測距点を用いて、注目測距点K11と、その周辺の8個の測距点K21ないしK28との類似度を計算し、類似度の重心ベクトルを計算する例を説明する。
距離ヒストグラムには、測距点の単一の距離情報だけではなく、周囲の測距点との対応関係や、隣接するフレーム間の対応関係を判断する手がかりとなる物体の反射率や外乱光などの付加情報が含まれている。距離ヒストグラムどうしの比較を行うことで、例えば下記のような情報を、類似度の算出に当たり利用可能である。
・距離減衰線に沿った移動(同じ被写体の距離変化)
・物体境界や、ガラス等の透明被写体による他のピークの出現
・内部散乱によるヒストグラム波形のひずみ
・外乱光(光源方向を検出し、影のエッジ情報を利用可能)
・物体境界で発生するヒストグラム波形の入れ替わり
本実施の形態では、距離ヒストグラムどうしの類似度算出の例として、(1)距離ヒストグラムの相関を用いる例と、(2)多様体空間における距離を用いる例を説明する。
初めに、(1)距離ヒストグラムの相関を用いて類似度を算出する場合の、類似度の算出方法を説明する。
注目測距点K11の距離ヒストグラムHaが、N個のビンで構成され、i番目のビンのカウント値をCai(i=1,2,3,・・・,N)とすると、距離ヒストグラムHaは、Ha={Ca1,Ca2,・・・,CaN}で表される。また、注目測距点K11近傍の測距点K21ないしK28の所定の1つの測距点K2bの距離ヒストグラムHbが、N個のビンで構成され、i番目のビンのカウント値をCbi(i=1,2,3,・・・,N)とすると、距離ヒストグラムHbは、Hb={Cb1,Cb2,・・・,CbN}で表される。
このとき、距離ヒストグラムHaと距離ヒストグラムHbの類似度rabは、以下の式(1)で表現することができる。
式(1)中のCa_avは、Ca_av=AVE(Ca1,Ca2,・・・,CaN)、すなわち、距離ヒストグラムHaのN個のカウント値Ca1,Ca2,・・・,CaNの平均値を表す。同様に、Cb_avは、Cb_av=AVE(Cb1,Cb2,・・・,CbN)、すなわち、距離ヒストグラムHbのN個のカウント値Cb1,Cb2,・・・,CbNの平均値を表す。式(1)のrabは、距離ヒストグラムHaと距離ヒストグラムHbの相関係数に対応する。
注目測距点K11と、その近傍の測距点K2bの類似ベクトルvrabは、式(1)の類似度rabを用いて、以下の式(2)で表現することができる。
式(2)中のaは、測距点K11の位置ベクトルであり、bは、測距点K2bの位置ベクトルである。したがって、注目測距点K11と、その近傍の測距点K2bの類似ベクトルvrabは、注目測距点K11の位置ベクトルaと、測距点K2bの位置ベクトルbのベクトル差分に、位置ベクトルaと位置ベクトルbの類似度(相関係数)rabを乗算して求められる。
注目測距点K11の近傍の8個の測距点K21ないしK28の全てについて、式(2)の類似ベクトルvrabが計算され、それらを類似ベクトルvrabi(i=1,2,・・,8)と表す。
注目測距点K11と、近傍の8個の測距点K21ないしK28それぞれの類似ベクトルvrabi(i=1,2,・・,8)の重心ベクトルrは、以下の式(3)で表現される。
式(3)のMは、図7の例ではM=3であるので、M-1=8である。
図7には、注目測距点K11の近傍の8個の測距点K21ないしK28の類似ベクトルvrab1ないしvrab8の重心ベクトルrが示されている。
次に、座標補正部32は、注目測距点K11の近傍の8個の測距点K21ないしK28の類似ベクトルvrab1ないしvrab8の重心ベクトルrと、注目測距点K11の位置aからエッジ62の最短位置eへ向かうベクトル(e-a)とがなす角θを計算する。
座標補正部32は、重心ベクトルrとベクトル(e-a)とがなす角θが所定の閾値内である場合、例えば-π/2<θ<π/2である場合、2つのベクトルの向きが一致していると判定する。反対に、重心ベクトルrとベクトル(e-a)とがなす角θが所定の閾値より大きい場合、座標補正部32は、2つのベクトルの向きが一致していないと判定する。
座標補正部32は、2つのベクトルの向きが一致している場合、注目測距点K11の補正が必要であると判定し、注目測距点K11がエッジ62をまたぐように、注目測距点K11の位置aを移動(補正)する。例えば、座標補正部32は、注目測距点K11の位置aを、a’=a+2(e-a)で計算される図7の位置a’に移動(補正)する。反対に、2つのベクトルの向きが一致していない場合、注目測距点K11の補正は不要であると判定され、注目測距点K11の位置aは移動(補正)されない。
以上のように、(1)距離ヒストグラムの相関を用いて算出した類似ベクトルvrabから、重心ベクトルrを算出し、注目測距点K11の位置aを補正するか否かを判定して、注目測距点の位置ずれを補正することができる。
次に、(2)多様体空間における距離を用いて類似度を算出する場合の、類似度の算出方法を説明する。
座標補正部32は、図8に示されるように、注目測距点K11の距離ヒストグラムHaのピークカウント値Caと、外乱光のカウント値(中央値)Daを計算する。そして、座標補正部32は、距離ヒストグラムHaの各ビンのカウント値をカウント合計値で除算することにより正規化し、確率密度関数となるように変換した上で、距離ヒストグラムHaに対してガウシアンフィッティング(ガウス関数近似)を行う。例えば、注目測距点K11の距離ヒストグラムHaが、平均μa、分散σa 2の正規分布N(μa,σa 2)に近似されたとする。
座標補正部32は、注目測距点K11近傍の測距点K21ないしK28の所定の1つの測距点K2bの距離ヒストグラムHbに対しても同様に、ピークカウント値Cbと、外乱光のカウント値Dbを計算するとともに、ガウシアンフィッティングを行う。距離ヒストグラムHbが、例えば、平均μb、分散σb 2の正規分布N(μb,σb 2)に近似されたとする。
次に、座標補正部32は、図9に示されるように、注目測距点K11と、近傍の測距点K2bを、x軸を平均μ、y軸を分散σ2、z軸をピークカウント値Cとする非ユークリッド空間上にマッピングする。図9の非ユークリッド空間上の点Pは、注目測距点K11に対応し、p(xp)=N(μa,σa 2)、Cp=Ca、Dp=Daである。点Qは、注目測距点K2bに対応し、p(xq)=N(μb,σb 2)、Cq=Cb、Dq=Dbである。
次に、座標補正部32は、注目測距点K11と測距点K2bに対応する非ユークリッド空間上の点Pと点Qの疑似距離Lを以下の式(4)より計算する。
式(4)において、KL(p||q)は、点P,Qの2つの正規分布間のKLダイバージェンスを表す。|Cp-Cq|は、L1ノルムによる点P,Qのピークカウント値CpとCqの差分であり、|Dp-Dq|は、L1ノルムによる点P,Qの外乱光のカウント値DpとDqの差分である。また、a,b,cは、それぞれの重みを表す係数であり、0から1の範囲で任意に設定することができる。
すなわち、注目測距点K11と測距点K2bに対応する非ユークリッド空間上の点Pと点Qの疑似距離Lは、点P,Qの2点間のKLダイバージェンスと、ピークカウント値CpとCqの差分と、外乱光のカウント値DpとDqの差分の重み付き和で算出される。
次に、座標補正部32は、注目測距点K11と、その近傍の測距点K2bの類似ベクトルvrabを、疑似距離Lを用いて、以下の式(5)により計算する。
vrab=1-(1/L) ・・・・・・・・・・・・・・・・・(5)
その後の処理は、距離ヒストグラムの相関を用いた場合と同様である。すなわち、注目測距点K11の近傍の8個の測距点K21ないしK28の全てについて、式(5)の類似ベクトルvrabが計算され、類似ベクトルvrabi(i=1,2,・・,8)が計算される。そして、重心ベクトルrが、上述の式(3)で計算され、重心ベクトルrとベクトル(e-a)とがなす角θが所定の閾値内であるか否かに応じて、注目測距点K11の位置aが移動(補正)される。
以上の多様体空間における距離を用いて類似度を算出する場合、距離ヒストグラムの相関を用いた場合と比較して、データ量を抑えることができる。
上述した例では、M=3として、注目測距点K11の近傍の8個の測距点K21ないしK28を用いて、注目測距点K11を補正するか否かを判定したが、近傍の測距点の個数は任意に設定可能であることは言うまでもない。
<4.第1実施の形態による位置情報算出処理>
次に、図10のフローチャートを参照して、第1実施の形態の信号処理システム1による位置情報算出処理について説明する。この処理は、例えば、RGBカメラ11およびdToFセンサ12からRGB画像および距離ヒストグラムが供給されたとき開始される。
なお、図10の位置情報算出処理では、座標補正部32が距離ヒストグラムどうしの類似度を算出する方法として、(1)距離ヒストグラムの相関を用いた場合の例で説明する。
初めに、ステップS1において、データ取得部21は、RGBカメラ11から供給されたRGB画像と、dToFセンサ12から供給された距離ヒストグラムおよびカメラ姿勢とを取得する。データ取得部21は、取得したRGB画像を、補正処理部23へ供給するとともに、取得した距離ヒストグラムおよびカメラ姿勢を、距離演算部22へ供給する。
ステップS2において、距離演算部22は、データ取得部21からの距離ヒストグラムおよびカメラ姿勢に基づいて、測距点ごとに3次元座標(x,y,z)を演算する。より具体的には、距離演算部22は、スポット光SPに対応するマルチピクセルMPのヒストグラムデータから、カウント値のピーク領域を検出し、検出されたピーク領域とカメラ姿勢とから、3次元座標(x,y,z)を演算する。演算された各測距点の3次元座標(x,y,z)は、距離ヒストグラムとともに、補正処理部23へ供給される。
ステップS3において、補正処理部23は、dToFセンサ12から供給された1フレームに含まれる測距点の所定の一つを注目測距点に決定し、処理をステップS4に進める。
ステップS4において、補正処理部23の確認対象判定部31は、確認対象判定処理を実行する。例えば、確認対象判定部31は、RGB画像51のエッジを検出して膨張処理を施すことによりエッジ領域を決定し、注目測距点のRGB画像51上のスクリーン座標(u,v)が、エッジ領域内に含まれるか否かにより、注目測距点が確認対象の測距点であるか否かを判定する。
ステップS5において、確認対象判定部31は、確認対象判定処理の結果に基づいて、注目測距点が確認対象の測距点であるかを判定する。ステップS5で、注目測距点が確認対象の測距点ではないと判定された場合、処理はステップS6に進み、注目測距点が確認対象の測距点であると判定された場合、処理はステップS7に進む。
注目測距点が確認対象の測距点ではないと判定された場合のステップS6では、確認対象判定部31は、距離演算部22で演算された注目測距点の3次元座標(x,y,z)と距離ヒストグラムを、そのまま、記憶部24に供給し、記憶させる。データ取得部21から供給されたRGB画像も記憶部24に供給され、記憶される。
一方、注目測距点が確認対象の測距点であると判定された場合のステップS7では、座標補正部32は、RGB画像51のスクリーン座標系において、注目測距点の位置aからエッジ62の最短位置eまでのベクトル(e-a)を計算する。
ステップS8において、座標補正部32は、注目測距点と、その近傍の複数の測距点それぞれとの距離ヒストグラムの類似度(類似ベクトル)を計算し、類似度の重心ベクトルを計算する。例えば、注目測距点K11を中心とする3x3の9個の測距点を用いて、注目測距点K11と、その周辺の8個の測距点K21ないしK28との距離ヒストグラムの類似ベクトルvrab1ないしvrab8が計算され、式(3)の類似ベクトルvrab1ないしvrab8の重心ベクトルrが計算される。
ステップS9において、座標補正部32は、注目測距点近傍の複数の測距点の類似度の重心ベクトルrと、注目測距点からエッジ62の最短位置eへ向かうベクトル(e-a)の2つのベクトルの向きが一致しているかを判定する。ステップS9では、例えば、重心ベクトルrとベクトル(e-a)とがなす角θが所定の閾値内である場合、2つのベクトルの向きが一致していると判定され、所定の閾値以上である場合、2つのベクトルの向きが一致していないと判定される。
ステップS9で、2つのベクトルの向きが一致していないと判定された場合、処理は上述したステップS6に進む。したがって、この場合、注目測距点の3次元座標(x,y,z)は補正されず、そのまま、記憶部24に記憶される。
一方、ステップS9で、2つのベクトルの向きが一致していると判定された場合、処理はステップS10に進む。ステップS10において、座標補正部32は、注目測距点がエッジ62をまたぐように、注目測距点の位置aを移動し、移動後の3次元座標(x,y,z)を、補正後の3次元座標(x,y,z)として、記憶部24に記憶させる。注目測距点の距離ヒストグラムと、データ取得部21から供給されたRGB画像も記憶部24に供給され、記憶される。
ステップS6またはS10の後、ステップS11において、補正処理部23は、dToFセンサ12から供給された1フレームの全ての測距点を注目測距点としたかを判定する。ステップS11で、1フレームの全ての測距点をまだ注目測距点としていないと判定された場合、処理はステップS3に戻され、上述したステップS3ないしS11が繰り返される。すなわち、1フレームの測距点のなかで、まだ注目測距点とされていない測距点が次の注目測距点に設定され、確認対象の測距点か否かが判定され、2つのベクトルの向きが一致していると判定された場合、注目測距点の3次元座標(x,y,z)が補正(移動)される。
一方、ステップS11で、1フレームの全ての測距点を注目測距点としたと判定された場合、処理はステップS12に進み、信号処理装置13は、処理を終了するか否かを判定する。例えば、dToFセンサ12から供給された全てのフレームの測距点について、上述したステップS1ないしS11の処理を実行し、dToFセンサ12から次のフレームの距離ヒストグラムが供給されない場合、信号処理装置13は、処理を終了すると判定する。反対に、dToFセンサ12から次のフレームの距離ストグラムが供給された場合、信号処理装置13は、処理を終了しないと判定する。
ステップS12で、まだ処理を終了しないと判定された場合、処理はステップS1へ戻され、上述したステップS1ないしS12の処理が繰り返される。
一方、ステップS12で、処理を終了すると判定された場合、処理はステップS13に進み、補正処理部23は、終了通知を出力部25へ供給する。
ステップS14において、出力部25は、記憶部24に記憶されている全てのフレームの各測距点の3次元座標(x,y,z)を出力して、図10の位置情報算出処理を終了する。出力される各フレームの各測距点の3次元座標(x,y,z)には、補正処理されたものと、補正処理されないものがある。
以上説明した第1実施の形態に係る信号処理システム1の位置情報算出処理によれば、注目測距点がエッジ領域内に含まれるか否かにより、注目測距点が確認対象の測距点であるか否かが判定される。そして、注目測距点が確認対象の測距点であると判定された場合、注目測距点の距離ヒストグラムと、近傍の複数の測距点の距離ヒストグラムとの類似度(類似ベクトル)を計算することにより、注目測距点の位置が、距離ヒストグラムが類似する近傍の測距点の方に補正される。これにより、dToFセンサ12の位置情報のずれを補正することができる。
<5.信号処理システムの第2実施の形態>
図11は、本開示の信号処理システムの第2実施の形態の構成例を示すブロック図である。
図11の第2実施の形態において、図1で示した第1実施の形態と対応する部分については同一の符号を付してあり、その部分の説明は適宜省略する。
第2実施の形態に係る信号処理システム1は、RGBカメラ11、dToFセンサ12、および、信号処理装置13で構成されている。信号処理装置13は、データ取得部21、距離演算部22、補正処理部23、記憶部24、および、出力部25を有し、補正処理部23は、確認対象判定部71、および、座標補正部32を備える。
すなわち、第2実施の形態に係る信号処理システム1では、第1実施の形態における補正処理部23の確認対象判定部31が、確認対象判定部71に変更されており、その他の構成は、第1実施の形態と同様である。換言すれば、第2実施の形態は、注目測距点が確認対象の測距点であるか否かを判定する判定方法が、第1実施の形態と異なり、その他の点は第1実施の形態と同様である。
上述した第1実施の形態では、物体境界近傍の領域として、RGB画像からエッジ領域を抽出し、注目測距点がエッジ領域に含まれるか否かによって、位置ずれが起きている可能性の高い測距点であるか否かが判定された。これに対して、第2実施の形態の確認対象判定部71は、複数フレームにわたる距離ヒストグラムの変化を観測することにより、注目測距点が物体境界近傍の領域であるかを判定する。そして、注目測距点が物体境界近傍の領域であると判定された場合、確認対象判定部71は、位置ずれが起きている可能性の高い測距点として、注目測距点を確認対象の測距点であると判定する。
例えば、図12に示されるように、背景側の物体81と前景側の物体82が被写体として存在し、物体81と物体82の境界部分にスポット光SPが照射される場合について考える。前景側の物体82が、動被写体であり、矢印で示される左方向へ移動しているとする。
dToFセンサ12が出力する距離ヒストグラムは、物体81に対応するピーク領域h1と、物体82に対応するピーク領域h2の2つのピーク領域を含む。スポット光SPが物体82に当たる領域が、物体81に当たる領域よりも大きい場合には、物体82に対応するピーク領域h2のピークカウント値が、物体81に対応するピーク領域h1のピークカウント値よりも大きくなる。その後、物体82の移動により、スポット光SPが物体81に当たる領域が、物体82に当たる領域よりも大きくなると、物体81に対応するピーク領域h1のピークカウント値が、物体82に対応するピーク領域h2のピークカウント値よりも大きくなる。また、図示は省略するが、スポット光SPが物体81と物体82の境界部分ではなく、物体81または物体82のいずれか一方のみに照射されている場合には、dToFセンサ12が出力する距離ヒストグラムは、大きなピークカウント値を有する1つのピーク領域を有するヒストグラムとなる。
したがって、確認対象判定部71は、複数フレームにわたる距離ヒストグラムを観測し、距離ヒストグラムのピーク領域数が「1→2→1」と変化する測距点を、確認対象の測距点であると判定する。なお、ピーク領域数が「1→2→1」と変化する測距点には、「背景→前景と背景の境界部分→前景」のように変化する場合と、「前景→前景と背景の境界部分→背景」のように変化する場合とがある。
図13は、確認対象判定部71による確認対象判定処理を説明する図である。
まず、確認対象判定部71は、現在の時刻tのフレームFtにおける注目測距点Kxの距離ヒストグラムのピーク領域数が1つであるか、または2つ以上であるかを判定する。注目測距点Kxの距離ヒストグラムのピーク領域数が2つ以上である場合、その測距点は物体境界の可能性があり、位置ずれが起きている可能性の高い測距点として、注目測距点を確認対象の測距点であると判定する。
一方、注目測距点Kxの距離ヒストグラムのピーク領域数が1つである場合には、記憶部24から過去Wフレーム(Wは2以上の整数。)の同一位置の測距点Kxの距離ヒストグラムを取得し、過去Wフレームにおける距離ヒストグラムのピーク領域数と、カウント値が最大のビン位置を確認する。過去Wフレームにおける距離ヒストグラムのピーク領域数が1つで、最大カウント値のビン位置も同じである場合には、確認対象判定部71は、位置ずれが起きている可能性の低い測距点であり、注目測距点は確認対象の測距点ではないと判定する。
一方、過去Wフレームにおける距離ヒストグラムのピーク領域数が2つ以上で、最大カウント値のビン位置が変化している場合には、確認対象判定部71は、位置ずれが起きている可能性の高い測距点として、注目測距点を確認対象の測距点であると判定する。
図13の例では、現在の時刻tのフレームFtにおける注目測距点Kxの距離ヒストグラムのピーク領域数は1つであるため、記憶部24から過去Wフレームの同一位置の測距点Kxの距離ヒストグラムが取得され、過去Wフレームにおける距離ヒストグラムのピーク領域数と、最大カウント値のビン位置が確認される。
いまW=3とされ、過去3フレームにおける距離ヒストグラムのピーク領域数と、最大カウント値のビン位置が確認されることとすると、時刻t-1のフレームFt-1および時刻t-2のフレームFt-2のピーク領域数は2つであり、最大カウント値のビン位置が、時刻t-2のフレームFt-2と時刻t-1のフレームFt-1とで変化している。図13に示される各フレームの距離ヒストグラムにおいて、最大カウント値のピークには丸印が付されている。
したがって、確認対象判定部71は、現在の時刻tのフレームFtにおける注目測距点Kxを、位置ずれが起きている可能性の高い測距点であり、確認対象の測距点であると判定する。
なお、第2実施の形態においては、上述したように、過去Wフレームにわたる距離ヒストグラムの変化を観測することにより、注目測距点が物体境界近傍の領域であるかを判定し、確認対象の測距点であるか否かを判定するので、dToFセンサ12の各マルチピクセルMPの位置は、撮影期間中の全フレームにおいて変化せず、各フレームで同一の位置をサンプリングする必要がある。
<6.第2実施の形態による位置情報算出処理>
第2実施の形態の信号処理システム1による位置情報算出処理は、第1実施の形態で説明した図10のフローチャートのステップS4で行われる確認対象判定処理の判定方法が異なり、その他のステップS1ないしS3およびステップS5ないしS14の処理は同一である。
図10のフローチャートを参照して説明すると、図10のステップS4において、確認対象判定部71は、現在の時刻tのフレームFtにおける注目測距点Kxの距離ヒストグラムのピーク領域数が1つであるか、または2つ以上であるかを判定する。そして、注目測距点Kxの距離ヒストグラムのピーク領域数が2つ以上である場合、確認対象判定部71は、注目測距点を確認対象の測距点であると判定する。
一方、現在の時刻tのフレームFtにおける注目測距点Kxの距離ヒストグラムのピーク領域数が1つである場合、確認対象判定部71は、さらに、過去Wフレームにおける距離ヒストグラムのピーク領域数と、カウント値が最大のビン位置を確認する。過去Wフレームにおける距離ヒストグラムのピーク領域数が1つで、最大カウント値のビン位置も同じである場合には、確認対象判定部71は、注目測距点Kxは確認対象の測距点ではないと判定する。一方、過去Wフレームにおける距離ヒストグラムのピーク領域数が2つで、最大カウント値のビン位置も入れ替わっている場合には、確認対象判定部71は、注目測距点Kxは確認対象の測距点であると判定する。
以上説明した第2実施の形態に係る信号処理システム1の位置情報算出処理によれば、注目測距点の距離ヒストグラムのピーク領域数と、最大カウント値のビン位置が、過去Wフレームにおいて変化しているか否かにより、注目測距点が確認対象の測距点であるか否かが判定される。そして、注目測距点が確認対象の測距点であると判定された場合、注目測距点の距離ヒストグラムと、近傍の複数の測距点の距離ヒストグラムとの類似度(類似ベクトル)を計算することにより、注目測距点の位置が、距離ヒストグラムが類似する近傍の測距点の方に補正される。これにより、dToFセンサ12の位置情報のずれを補正することができる。
なお、第2実施の形態において、RGBカメラ11およびdToFセンサ12が、位置を固定して被写体を撮影している場合、距離ヒストグラムのピーク領域数が「1→2→1」のように変化する測距点は動被写体を撮影した点であり、計算された3次元座標の信頼度が低いと予想される。そこで、RGBカメラ11およびdToFセンサ12の位置が固定の場合であって、距離ヒストグラムのピーク領域数が「1→2→1」のように変化する測距点については、3次元座標の測定値を削除し、信号処理装置13から出力しないようにしてもよい。
あるいはまた、距離ヒストグラムのピーク領域数が「1→2→1」のように変化する測距点に信頼度を付加して出力するようにして、低信頼度の測距点であることが後段の装置で識別できるようにしてもよい。測距点の信頼度は、例えば、距離ヒストグラムのピーク領域数が「1→2→1」や、「1→2→2→1」、「1→2→2→2→1」のように、距離ヒストグラムのピークの入れ替わりにかかるフレーム数の逆数を1から引いた値で求めることができる。具体的には、例えば、距離ヒストグラムのピーク領域数が「1→2→1」と変化する測距点の信頼度は、「1-1/3=0.6」と算出することができる。また例えば、距離ヒストグラムのピーク領域数が「1→2→2→1」と変化する測距点の信頼度は、「1-1/4=0.75」と算出することができる。また例えば、距離ヒストグラムのピーク領域数が「1→2→2→2→1」と変化する測距点の信頼度は、「1-1/5=0.8」と算出することができる。
信頼度が付加された測距点を取得した後段の装置では、低信頼度の測距点として認識することで、例えば、残像を防ぐような処理を行うことができる。
<7.まとめ>
信号処理装置13は、測距センサの所定の測距点における照射光の飛行時間のヒストグラムデータである距離ヒストグラムを取得するデータ取得部21と、所定の測距点の距離ヒストグラムから、所定の測距点の3次元座標を演算する距離演算部22と、所定の測距点が位置ずれ確認対象の測距点であるか否かを判定する確認対象判定部31と、所定の測距点が位置ずれ確認対象の測距点である場合に、所定の測距点の距離ヒストグラムと、所定の測距点の近傍の測距点の距離ヒストグラムとの類似度の判定結果に基づいて、距離演算部22で演算された所定の測距点の3次元座標を補正する位置ずれ補正処理を実行する座標補正部32とを備える。
第1実施の形態の確認対象判定部31は、RGBカメラ11が被写体を撮影したRGB画像(撮影画像)から物体のエッジ領域を検出し、所定の測距点がエッジ領域に含まれる場合に、位置ずれが起きている可能性の高い、確認対象の測距点であると判定する。
一方、第2実施の形態の確認対象判定部31は、複数フレームにわたる測距点の距離ヒストグラムの変化を観測することにより、所定の測距点が位置ずれ確認対象の測距点であるか否かを判定する。例えば、確認対象判定部31は、距離ヒストグラムのピーク領域数が「1→2→1」と変化し、カウント値が最大のビン位置が変化している場合に、確認対象の測距点であると判定する。
座標補正部32は、確認対象の測距点の距離ヒストグラムと、その測距点の近傍の測距点の距離ヒストグラムとの類似度の重心ベクトルが、物体境界の方向と一致している場合に、測距点の3次元座標の補正が必要であると判定し、測距点の3次元座標を補正(移動)する。
信号処理装置13の上述した確認対象判定処理および位置ずれ補正処理によれば、dToFセンサ12の位置情報のずれを正しい方向に補正することができる。
信号処理装置13は、上述した第1実施の形態または第2実施の形態のいずれか一方のみの構成および機能を備えるものでもよいし、両方の構成および機能を備え、例えば、第1実施の形態に対応した第1の動作モードと、第2実施の形態に対応した第2の動作モードとを切り替えることにより、いずれか一方の処理を選択的に行うものでもよい。
<本技術の応用例>
dToFセンサ12から取得したヒストグラムデータを用いて3次元座標を補正して出力することが可能な本開示の位置情報算出処理は、自己位置推定と環境地図作成を同時に行うSLAM(Simultaneous Localization and Mapping)、物体を掴んで移動や作業を行うロボット動作、仮想のシーンや物体をCG(computer graphics)で生成する場合のCGモデリング、物体認識処理や物体分類処理、などの様々なアプリケーションの3次元測定に適用することができる。本開示の補正処理を適用することにより、物体の3次元座標の測定精度を向上させることができる。
<8.コンピュータ構成例>
上述した一連の処理は、ハードウエアにより実行することもできるし、ソフトウエアにより実行することもできる。一連の処理をソフトウエアにより実行する場合には、そのソフトウエアを構成するプログラムが、コンピュータにインストールされる。ここで、コンピュータには、専用のハードウエアに組み込まれているマイクロコンピュータや、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどが含まれる。
図14は、上述した一連の処理をプログラムにより実行するコンピュータのハードウエアの構成例を示すブロック図である。
コンピュータにおいて、CPU(Central Processing Unit)101,ROM(Read Only Memory)102,RAM(Random Access Memory)103は、バス104により相互に接続されている。
バス104には、さらに、入出力インタフェース105が接続されている。入出力インタフェース105には、入力部106、出力部107、記憶部108、通信部109、及びドライブ110が接続されている。
入力部106は、キーボード、マウス、マイクロホン、タッチパネル、入力端子などよりなる。出力部107は、ディスプレイ、スピーカ、出力端子などよりなる。記憶部108は、ハードディスク、RAMディスク、不揮発性のメモリなどよりなる。通信部109は、ネットワークインタフェースなどよりなる。ドライブ110は、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリなどのリムーバブル記録媒体111を駆動する。
以上のように構成されるコンピュータでは、CPU101が、例えば、記憶部108に記憶されているプログラムを、入出力インタフェース105及びバス104を介して、RAM103にロードして実行することにより、上述した一連の位置情報算出処理が行われる。RAM103にはまた、CPU101が各種の処理を実行する上において必要なデータなども適宜記憶される。
コンピュータ(CPU101)が実行するプログラムは、例えば、パッケージメディア等としてのリムーバブル記録媒体111に記録して提供することができる。また、プログラムは、ローカルエリアネットワーク、インターネット、デジタル衛星放送といった、有線または無線の伝送媒体を介して提供することができる。
コンピュータでは、プログラムは、リムーバブル記録媒体111をドライブ110に装着することにより、入出力インタフェース105を介して、記憶部108にインストールすることができる。また、プログラムは、有線または無線の伝送媒体を介して、通信部109で受信し、記憶部108にインストールすることができる。その他、プログラムは、ROM102や記憶部108に、あらかじめインストールしておくことができる。
なお、コンピュータが実行するプログラムは、本明細書で説明する順序に沿って時系列に処理が行われるプログラムであっても良いし、並列に、あるいは呼び出しが行われたとき等の必要なタイミングで処理が行われるプログラムであっても良い。
本明細書において、システムとは、複数の構成要素(装置、モジュール(部品)等)の集合を意味し、すべての構成要素が同一筐体中にあるか否かは問わない。したがって、別個の筐体に収納され、ネットワークを介して接続されている複数の装置、及び、1つの筐体の中に複数のモジュールが収納されている1つの装置は、いずれも、システムである。
また、本開示の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本開示の技術の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
なお、本明細書に記載された効果はあくまで例示であって限定されるものではなく、本明細書に記載されたもの以外の効果があってもよい。
なお、本開示の技術は、以下の構成を取ることができる。
(1)
測距センサの所定の測距点における照射光の飛行時間のヒストグラムデータである距離ヒストグラムを取得する取得部と、
前記所定の測距点が位置ずれ確認対象の測距点であるか否かを判定する判定部と、
前記所定の測距点が位置ずれ確認対象の測距点である場合に、前記所定の測距点の前記距離ヒストグラムと、前記所定の測距点の近傍の測距点の前記距離ヒストグラムとの類似度の判定結果に基づいて、前記距離ヒストグラムから演算された前記所定の測距点の3次元座標を補正する補正処理を実行する補正部と
を備える信号処理装置。
(2)
前記補正部は、前記所定の測距点の前記距離ヒストグラムと、前記所定の測距点の近傍の測距点の前記距離ヒストグラムとの類似度の重心ベクトルが、物体境界の方向と一致していると判定した場合に、前記補正処理を実行する
前記(1)に記載の信号処理装置。
(3)
前記補正部は、前記類似度の重心ベクトルが、物体境界の方向と一致していると判定した場合に、前記物体境界をまたぐ位置に、前記所定の測距点の3次元座標を補正する
前記(2)に記載の信号処理装置。
(4)
前記補正部は、前記所定の測距点の前記距離ヒストグラムと、前記所定の測距点の近傍の複数の測距点の前記距離ヒストグラムそれぞれとの前記類似度とから、前記類似度の重心ベクトルを計算する
前記(2)に記載の信号処理装置。
(5)
前記補正部は、前記所定の測距点の前記距離ヒストグラムと、前記近傍の1つの測距点の前記距離ヒストグラムとの類似度を、前記所定の測距点の位置ベクトルと前記近傍の1つの測距点の位置ベクトルの差分と、前記所定の測距点の前記距離ヒストグラムと前記近傍の1つの測距点の前記距離ヒストグラムとの相関係数とから計算する
前記(4)に記載の信号処理装置。
(6)
前記補正部は、前記所定の測距点の前記距離ヒストグラムと、前記近傍の1つの測距点の前記距離ヒストグラムとの類似度を、前記所定の測距点の前記距離ヒストグラムと、前記近傍の1つの測距点の前記距離ヒストグラムのそれぞれを近似した確率密度関数どうしの距離を用いて計算する
前記(4)に記載の信号処理装置。
(7)
前記判定部は、前記距離ヒストグラムが示す前記所定の測距点の3次元座標が、物体境界近傍の領域か否かを判定し、前記所定の測距点の3次元座標が物体境界近傍の領域である場合に、前記所定の測距点が位置ずれ確認対象の測距点であると判定する
前記(1)乃至(6)のいずれかに記載の信号処理装置。
(8)
前記判定部は、被写体を撮影した撮影画像に含まれる物体のエッジ領域を検出し、前記所定の測距点の3次元座標が前記エッジ領域に含まれる場合に、前記所定の測距点の3次元座標が前記物体境界近傍の領域であると判定する
前記(7)に記載の信号処理装置。
(9)
前記取得部は、前記測距センサと同一範囲を撮影した前記撮影画像も取得し、
前記判定部は、前記撮影画像に含まれる物体のエッジ領域を検出する
前記(8)に記載の信号処理装置。
(10)
前記判定部は、被写体を撮影した撮影画像で動きが検出された領域をエッジ領域として検出し、前記所定の測距点の3次元座標が前記エッジ領域に含まれる場合に、前記所定の測距点の3次元座標が前記物体境界近傍の領域であると判定する
前記(7)に記載の信号処理装置。
(11)
前記判定部は、複数フレームにわたる前記距離ヒストグラムの変化を観測することにより、前記所定の測距点の3次元座標が前記物体境界近傍の領域か否かを判定する
前記(7)に記載の信号処理装置。
(12)
前記判定部は、前記複数フレームにおいて前記距離ヒストグラムのピーク領域数が変化する場合に、前記所定の測距点の3次元座標が前記物体境界近傍の領域であると判定する
前記(11)に記載の信号処理装置。
(13)
前記判定部は、前記複数フレームにおいて前記距離ヒストグラムの最大カウント値のビン位置が変化している場合に、前記所定の測距点の3次元座標が前記物体境界近傍の領域であると判定する
前記(11)または(12)に記載の信号処理装置。
(14)
前記所定の測距点の前記距離ヒストグラムから、前記所定の測距点の3次元座標を演算する演算部をさらに備える
前記(1)乃至(13)のいずれかに記載の信号処理装置。
(15)
信号処理装置が、
測距センサの所定の測距点における照射光の飛行時間のヒストグラムデータである距離ヒストグラムを取得し、
前記所定の測距点が位置ずれ確認対象の測距点であるか否かを判定し、
前記所定の測距点が位置ずれ確認対象の測距点である場合に、前記所定の測距点の前記距離ヒストグラムと、前記所定の測距点の近傍の測距点の前記距離ヒストグラムとの類似度の判定結果に基づいて、前記距離ヒストグラムから演算された前記所定の測距点の3次元座標を補正する補正処理を実行する
信号処理方法。
1 信号処理システム, 11 RGBカメラ, 12 dToFセンサ, 13 信号処理装置, 21 データ取得部, 22 距離演算部, 23 補正処理部, 24 記憶部, 25 出力部, 31 確認対象判定部, 32 座標補正部, 71 確認対象判定部, 101 CPU, 102 ROM, 104 バス, 105 入出力インタフェース, 106 入力部, 107 出力部, 108 記憶部, 109 通信部, 110 ドライブ, 111 リムーバブル記録媒体

Claims (10)

  1. 測距センサの所定の測距点における照射光の飛行時間のヒストグラムデータである距離ヒストグラムと、前記測距センサと同一範囲を撮影した撮影画像を取得する取得部と、
    前記所定の測距点が前記撮影画像の物体のエッジから所定幅のエッジ領域内であるかを判定することにより、前記所定の測距点が位置ずれ確認対象の測距点であるか否かを判定する第1判定部と、
    前記所定の測距点が位置ずれ確認対象の測距点である場合に、前記所定の測距点の前記距離ヒストグラムと、前記所定の測距点の近傍の測距点の前記距離ヒストグラムとの類似度を求め、前記所定の測距点の位置ベクトルと前記近傍の測距点の位置ベクトルとの差分に前記類似度を乗算して類似ベクトルを求める演算を、前記所定の測距点の近傍の複数の測距点について行い、前記複数の測距点の前記類似ベクトルの重心ベクトルを求め、前記重心ベクトルと、前記所定の測距点の位置から前記エッジの最短位置へ向かうベクトルとがなす角度を計算し、前記角度が所定の閾値より大きいか否かを判定する第2判定部と、
    前記角度が所定の閾値内である場合に、前記所定の測距点が前記エッジをまたぐように前記所定の測距点の3次元座標を補正する補正処理を実行する補正部と
    を備える信号処理装置。
  2. 測距センサの所定の測距点における照射光の飛行時間のヒストグラムデータである距離ヒストグラムと、前記測距センサと同一範囲を撮影した撮影画像を取得する取得部と、
    前記所定の測距点が測距対象物体のエッジから所定幅のエッジ領域内であるかを判定することにより、前記所定の測距点が位置ずれ確認対象の測距点であるか否かを判定する第1判定部と、
    前記所定の測距点が位置ずれ確認対象の測距点である場合に、前記所定の測距点の前記距離ヒストグラムと、前記所定の測距点の近傍の測距点の前記距離ヒストグラムを確率密度関数に近似し、前記所定の測距点と前記近傍の測距点のそれぞれを、x軸を前記確率密度関数の平均、y軸を前記確率密度関数の分散、z軸を前記距離ヒストグラムのピークカウント値として非ユークリッド空間にマッピングして前記非ユークリッド空間上の疑似距離を計算し、前記疑似距離を用いて前記所定の測距点と前記近傍の測距点の類似ベクトルを計算することを前記所定の測距点の近傍の複数の測距点について行い、前記複数の測距点の前記類似ベクトルの重心ベクトルを求め、前記重心ベクトルと、前記所定の測距点の位置から前記エッジの最短位置へ向かうベクトルとがなす角度を計算し、前記角度が所定の閾値より大きいか否かを判定する第2判定部と、
    前記角度が所定の閾値内である場合に、前記所定の測距点が前記エッジをまたぐように前記所定の測距点の3次元座標を補正する補正処理を実行する補正部と
    を備える信号処理装置。
  3. 前記第1判定部は、前記撮影画像に含まれる前記物体のエッジを検出し、前記エッジ領域を決定する
    請求項1または2に記載の信号処理装置。
  4. 前記第1判定部は、前記撮影画像で動きが検出された領域を前記エッジ領域として検出する
    請求項1または2に記載の信号処理装置。
  5. 前記第1判定部は、前記エッジ領域内であるかの判定に代えて、複数フレームにわたる前記距離ヒストグラムの変化を観測して前記所定の測距点の3次元座標が前記物体境界近傍の領域か否かを判定することにより、前記所定の測距点が位置ずれ確認対象の測距点であるか否かを判定する
    請求項1または2に記載の信号処理装置。
  6. 前記第1判定部は、前記複数フレームにおいて前記距離ヒストグラムのピーク領域数が変化する場合に、前記所定の測距点の3次元座標が前記物体境界近傍の領域であると判定する
    請求項に記載の信号処理装置。
  7. 前記第1判定部は、前記複数フレームにおいて前記距離ヒストグラムの最大カウント値のビン位置が変化している場合に、前記所定の測距点の3次元座標が前記物体境界近傍の領域であると判定する
    請求項に記載の信号処理装置。
  8. 前記所定の測距点の前記距離ヒストグラムから、前記所定の測距点の3次元座標を演算する演算部をさらに備える
    請求項1または2に記載の信号処理装置。
  9. 信号処理装置が、
    測距センサの所定の測距点における照射光の飛行時間のヒストグラムデータである距離ヒストグラムと、前記測距センサと同一範囲を撮影した撮影画像を取得することと
    前記所定の測距点が前記撮影画像の物体のエッジから所定幅のエッジ領域内であるかを判定することにより、前記所定の測距点が位置ずれ確認対象の測距点であるか否かを判定することと
    前記所定の測距点が位置ずれ確認対象の測距点である場合に、前記所定の測距点の前記距離ヒストグラムと、前記所定の測距点の近傍の測距点の前記距離ヒストグラムとの類似度を求め、前記所定の測距点の位置ベクトルと前記近傍の測距点の位置ベクトルとの差分に前記類似度を乗算して類似ベクトルを求める演算を、前記所定の測距点の近傍の複数の測距点について行い、前記複数の測距点の前記類似ベクトルの重心ベクトルを求め、前記重心ベクトルと、前記所定の測距点の位置から前記エッジの最短位置へ向かうベクトルとがなす角度を計算し、前記角度が所定の閾値より大きいか否かを判定することと、
    前記角度が所定の閾値内である場合に、前記所定の測距点が前記エッジをまたぐように前記所定の測距点の3次元座標を補正する補正処理を実行することと
    を含む信号処理方法。
  10. 信号処理装置が、
    測距センサの所定の測距点における照射光の飛行時間のヒストグラムデータである距離ヒストグラムと、前記測距センサと同一範囲を撮影した撮影画像を取得するすることと、
    前記所定の測距点が測距対象物体のエッジから所定幅のエッジ領域内であるかを判定することにより、前記所定の測距点が位置ずれ確認対象の測距点であるか否かを判定するすることと、
    前記所定の測距点が位置ずれ確認対象の測距点である場合に、前記所定の測距点の前記距離ヒストグラムと、前記所定の測距点の近傍の測距点の前記距離ヒストグラムを確率密度関数に近似し、前記所定の測距点と前記近傍の測距点のそれぞれを、x軸を前記確率密度関数の平均、y軸を前記確率密度関数の分散、z軸を前記距離ヒストグラムのピークカウント値として非ユークリッド空間にマッピングして前記非ユークリッド空間上の疑似距離を計算し、前記疑似距離を用いて前記所定の測距点と前記近傍の測距点の類似ベクトルを計算することを前記所定の測距点の近傍の複数の測距点について行い、前記複数の測距点の前記類似ベクトルの重心ベクトルを求め、前記重心ベクトルと、前記所定の測距点の位置から前記エッジの最短位置へ向かうベクトルとがなす角度を計算し、前記角度が所定の閾値より大きいか否かを判定するすることと、
    前記角度が所定の閾値内である場合に、前記所定の測距点が前記エッジをまたぐように前記所定の測距点の3次元座標を補正する補正処理を実行するすることと
    を含む信号処理方法
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