JP7819086B2 - 往復動ポンプ - Google Patents

往復動ポンプ

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Description

本開示は、往復動ポンプに関する。
液体水素を圧縮するための装置としてこれまで往復動ポンプが用いられている。この種のポンプは、一例として90Mpa程度まで液体水素を昇圧させることが可能とされている。具体的には往復動ポンプは、軸線方向に往復動するピストンと、ピストンを外側から覆うシリンダと、を主に備えている。ピストンがシリンダ内で往復動することによって液体水素が順次圧縮され、外部に取り出される。ピストンは、駆動部によって駆動される。駆動部は、筒状のハウジングと、ハウジング内で往復動可能なクロスヘッドと、回転体と、回転体の円運動を往復運動に変換するリンク部と、を有する。
ウェアリングは、ピストンをシリンダ内で案内するために設けられる摺動部材である。また、ウェアリングは、クロスヘッドとハウジングとの間の摺動部にも設けられている。したがって、経年使用によってウェアリングに摩耗を生じる場合がある。ウェアリングの摩耗が進行するとピストンとシリンダとが接触してしまう虞がある。このため、ウェアリングの摩耗の進行を管理できる技術に対する要請が高まっていた。
この種の技術の一例として、下記特許文献1に記載された診断方法が提唱されている。この診断方法は、遠心ポンプの羽根車とケーシングとの間に設けられたウェアリングの摩耗量を評価するための技術である。この方法では、揚程、及び流量の計画値と実測値とを比較することで、ウェアリングの摩耗度合を診断することができるとされている。
特開2014-202144号公報
しかしながら、上記のように揚程、及び流量の計画値と実測値を得るためには、ポンプの吸い込み圧や吐出圧、モータの電圧や電流、効率など、多数のパラメータを常態的に取得して解析する必要がある。このため、上記特許文献1に記載された技術には依然として改良の余地がある。
本開示は上記課題を解決するためになされたものであって、より容易かつ正確にウェアバンドの摩耗量を評価することが可能な往復動ポンプを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本開示に係る往復動ポンプは、液体を圧縮するピストン、及び該ピストンを外側から覆うシリンダを有するポンプ本体と、前記シリンダに対して前記ピストンを往復方向に往復動させる駆動部と、を備え、前記駆動部は、前記往復方向に交差する方向に延びる中心軸を中心とする円盤状の回転体、及び該回転体の表面に設けられた偏心軸部を有する駆動部本体と、該駆動部本体を外周側から覆うとともに、前記往復方向に延びる筒状のハウジングと、該ハウジング内で前記往復方向に進退動可能なクロスヘッドと、前記回転体と前記クロスヘッドとを接続するリンク部と、該クロスヘッドの外周面と前記ハウジングの内周面との間に設けられたウェアバンドと、を有し、前記ピストンにおける前記シリンダの外側で、前記往復方向に対する径方向に間隔をあけて設けられて、前記ピストンの径方向における変位を計測する複数の第一センサ部をさらに備え、前記ウェアバンドの内周面と前記クロスヘッドの外周面との間に設けられた加速度センサと、前記ウェアバンドの内周面に設けられた第一部材、及び前記クロスヘッドの外周面に設けられて前記第一部材と摺動可能な第二部材を有し、前記ウェアバンドの往復動に基づいて前記第一部材と前記第二部材とが摺動することで、該加速度センサに電力を供給する自己発電機構と、
をさらに備える。
本開示によれば、より容易かつ正確にウェアバンドの摩耗量を評価することが可能な往復動ポンプを提供することができる。
本開示の第一実施形態に係る往復動ポンプの構成を示す縦断面図である。 図1のII-II線における断面図である。 本開示の第一実施形態に係る往復動ポンプの変形例を示す縦断面図である。 本開示の第二実施形態に係る往復動ポンプの構成を示す縦断面図である。 本開示の第三実施形態に係る往復動ポンプの要部拡大断面図である。 本開示の第四実施形態に係る往復動ポンプの要部拡大断面図である。
以下、本開示の実施形態に係る往復動ポンプ100について、図1と図2を参照して説明する。
(往復動ポンプの構成)
往復動ポンプ100は、一例として液体水素のような極低温の液体を高圧(90MPa程度)まで昇圧するための装置である。図1に示すように、往復動ポンプ100は、ピストン1と、シリンダ2と、駆動部3と、ケーシング4と、逆止弁5と、排出配管6と、吐出弁7と、計測部8と、を備えている。ピストン1とシリンダ2はポンプ本体9を構成する。
(ピストンの構成)
ピストン1は、上下方向に延びる軸線Oを中心とする円柱状のピストン本体10と、このピストン本体10に取り付けられたウェアリング11、及びピストンリング12と、を有している。ピストン本体10の径方向における寸法は軸線O方向の全域にわたって一定である。ウェアリング11は、ピストン本体10の先端部に設けられている。ウェアリング11は、軸線Oを中心とする円環状をなし、樹脂材料で形成されている。
ピストン本体10の下方の端部に1つのウェアリング11が設けられ、当該ウェアリング11から軸線O方向に間隔をあけてさらに1つのウェアリング11が設けられている。これら一対のウェアリング11の間には、軸線O方向に間隔をあけて配列された複数(一例として6つ)のピストンリング12が設けられている。ウェアリング11は、後述するシリンダ2の内周面に沿ってピストン本体10を案内するために設けられている。一方で、ピストンリング12は、シリンダ2の内周面との間で液密性と気密性を保つために設けられている。
(シリンダの構成)
シリンダ2は、ピストン1を外周側から覆う有底円筒状をなしている。ピストン1は、シリンダ2の上方の開口部hから当該シリンダ2の内部に挿入されている。シリンダ2の内部におけるピストン1の先端部よりも下方の空間は圧縮室21とされている。シリンダ2の底部には、この圧縮室21への液体水素を導くための逆止弁5が設けられている。この逆止弁5は、シリンダ2の外部から圧縮室21内に向かう方向のみに液体水素を流入させることが可能とされている。言い換えると、圧縮室21の圧力が高まっても、逆止弁5を通じて液体水素がシリンダ2の外部に流出することがない。
シリンダ2の側面であって、上記の圧縮室21の臨む部分には、排出配管6が接続されている。排出配管6は、圧縮室21で圧縮された液体水素をシリンダ2の外部に取り出すために設けられている。この排出配管6上には、吐出弁7が設けられている。吐出弁7は、圧縮室21内の圧力が所定の値以上になった場合に、当該圧縮室21から外部に向かう方向のみに液体水素を流通させることが可能とされている。
(駆動部の構成)
上述のピストン1は、シリンダ2内で駆動部3によって駆動力を与えられることで軸線O方向に往復動する。駆動部3は、偏心軸部31と、回転体32と、リンク部33と、揺動軸部35と、クロスヘッド36と、ハウジング37と、ウェアバンド38と、を有している。偏心軸部31と回転体32は駆動部本体50を構成している。
偏心軸部31は、不図示の電動機によって、軸線Oに直交する水平方向に延びる回転軸X(中心軸)回りに回転駆動される。偏心軸部31は回転軸Xを中心とする円柱状をなしている。回転体32は、この偏心軸部31に一体に設けられ、回転軸Xとは異なる軸を中心とする円盤状をなしている。つまり、回転体32の中心に対して、偏心軸部31の回転軸Xは偏心した位置に設けられている。偏心軸部31が回転駆動されることで、回転体32は回転軸Xを中心として旋回する。
リンク部33は、回転体32の旋回運動を軸線O方向の往復運動に変換してピストンに伝達するための部材である。リンク部33は、回転体32を外周側から覆う円環状の上部環状部33aと、接続部33bと、下部環状部33cと、を有している。上部環状部33aの内周面と回転体32の外周面との間には不図示の軸受装置が設けられている。下部環状部33cは、上部環状部33aと同様に円環状をなし、接続部33bによって上部環状部33aに一体に接続されている。この下部環状部33cの下端には、揺動軸部35が取り付けられている。揺動軸部35の下方の端部はピストン1の上方の端部に接続されている。揺動軸部35は、下部環状部33cに対して軸線Oと直交する水平方向に延びる揺動軸回りに揺動することが可能とされている。
クロスヘッド36は、下部環状部33cを外側から覆う有底円筒状をなしている。クロスヘッド36の外周側にはハウジング37が設けられている。回転体32の旋回に伴ってリンク部33が往復動する際、ハウジング37の内周面に対してクロスヘッド36の外周面が往復動する。この方向を単に「往復方向」と呼ぶことがある。往復方向は、上述の回転軸Xに交差する方向である。クロスヘッド36の外周面とハウジング37の内周面との間にはウェアバンド38が設けられている。ウェアバンド38は、上述のウェアリング11と同様の機能と材質を有する部材である。
(ケーシングの構成)
ケーシング4は、上述のシリンダ2を外側から覆う容器である。ケーシング4は、有底筒状のケーシング本体41と、供給管42と、ガス排出管43と、を有している。供給管42は、外部の供給源から液体水素をケーシング本体41内(液貯留室44)に導くための配管である。供給管42はケーシング本体41の底面近傍に設けられている。ガス排出管43は、液貯留室44内で気化した成分(ガス成分)を外部に排出するために設けられている。ガス排出管43は、供給管42よりも上方に離間した位置に設けられている。また、液貯留室44内の液体水素の液面は、このガス排出管43よりも下方に位置するように調節される。なお、上述した排出配管6は、このケーシング4の外部にまで延びている。
(計測部の構成)
計測部8としての第一センサ部81は、ピストン本体10の径方向における変位量を検出する非接触のセンサである。具体的には、第一センサ部81として光学式又は渦電流式のセンサが用いられる。第一センサ部81は、シリンダ2の外側(つまり、シリンダ2の開口部よりも上方)で、ピストン本体10に径方向から対向するようにして配置されている。第一センサ部81は、軸線Oに対する周方向に90°の間隔をあけて2つ設けられている。一方の第一センサ部81は、揺動軸部35の揺動する面方向に沿って設けられている。つまり、当該一方の第一センサ部81は、揺動軸部35の揺動による荷重がピストン1にかかる方向から当該ピストン1の径方向の変位を計測する。他方の第一センサ部81はこの一方の第一センサ部81に直交する方向からピストン1の変位を計測する。なお、第一センサ部81の数は2つに限定されず、1つや3つ以上であってもよい。また、2つの第一センサ部81の周方向間隔は、必ずしも完全に90°でなくてもよく、製造上の誤差等は許容される。
(作用効果)
上記の往復動ポンプ100を運転するに当たっては、まず供給管42によって液体水素をシリンダ2内に供給した状態で、駆動部3によってピストン1をシリンダ2内で往復動させる。これにより、シリンダ2内の液体水素が順次圧縮されて高圧状態となる。高圧状態の液体水素は、排出配管6を通じて外部に取り出される。
ここで、往復動ポンプ100を長期間にわたって運転し続けると、駆動部3の摺動部に摩耗を生じる。具体的には、上述したクロスヘッド36とハウジング37との間に設けられたウェアバンド38に摩耗が生じやすい。摩耗がある程度進行したウェアバンド38は交換される。このため、ウェアバンド38の摩耗の進行度(摩耗量)を監視して、交換時期を予期する必要がある。そこで、本実施形態に係る往復動ポンプ100では、上述の各構成を採用している。
上記構成によれば、第一センサ部81によってピストンの径方向における変位を一定期間にわたって計測することで、クロスヘッド36とハウジング37との相対変位を検知することができる。これにより、ウェアバンド38の摩耗の進行を知ることができる。
特に、ウェアバンド38に近いシリンダ2の外側でピストン1の変位を計測することから、ウェアバンド38の摩耗量をより正確に検知することができる。
さらに、上記構成によれば、周方向に間隔をあけて90°の少なくとも2方向からピストン1の変位を計測することで、さらに精度高くウェアバンド38の摩耗の進行度を検知することができる。特に、ピストン1には、回転体32の回転に伴う直径方向の荷重が主としてかかる。この荷重に沿う方向と、これに直交する他の方向からピストン1の変位を計測することで、ピストンの傾きをも検知することができ、最終的にはウェアバンド38の摩耗の進行度を精度高く検知することができる。
以上、本開示の第一実施形態について説明した。なお、本開示の要旨を逸脱しない限りにおいて、上記の構成に種々の変更や改修を施すことが可能である。例えば、変形例として図3に示すように、第一センサ部81に加えて、第二センサ部82を設けることが可能である。第二センサ部82は、シリンダ2の内側で、ピストン1の径方向の変位を計測可能な非接触のセンサである。この構成によれば、第一センサ部81に加えて、第二センサ部82によってシリンダ2の内側でピストン1の変位を計測することで、ウェアバンド38の摩耗の進行度をより一層精度高く検知することができる。また、第一センサ部81と同様に、周方向に90°の間隔をあけて2つの第二センサ部82を設けることが望ましい。
<第二実施形態>
続いて、本開示の第二実施形態に係る往復動ポンプ100について、図4を参照して説明する。なお、上記の第一実施形態と同様の構成については同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
図4に示すように、本実施形態では、ケーシング本体41の上面であって、クロスヘッド36とハウジング37との間に重なる領域に貯留部60が設けられている。貯留部60は、軸線Oを中心とする円環状をなす受け皿であり、ウェアバンド38の摩耗に伴って生じる摩耗粉を貯留するために設けられている。
(作用効果)
上記構成によれば、貯留部60に溜まった摩耗粉の量から、ウェアバンド38の摩耗の進行度を視覚的にも定量的にも評価することが可能となる。例えば、摩耗粉の重量から摩耗量を定量的に評価することができる。また、そもそも摩耗粉が散逸することによる周辺の汚損をも抑制することができる。これにより、摩耗粉が不用意な個所に侵入する等して生じる装置の不具合を回避することも可能となる。
以上、本開示の第二実施形態について説明した。なお、本開示の要旨を逸脱しない限りにおいて、上記の構成に種々の変更や改修を施すことが可能である。例えば図4の例では、第一センサ部81、及び第二センサ部82を備える構成について示しているが、第一センサ部81のみを設けることも可能である。
<第三実施形態>
続いて、本開示の第三実施形態について、図5を参照して説明する。なお、上記の各実施形態と同様の構成については同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
図5に示すように、本実施形態に係る往復動ポンプ100は、光ファイバー70と、照射部71と、判定部72と、をさらに備えている。光ファイバー70は、ウェアバンド38の内部で複数の経路にわたって埋設されている。なお、1つの光ファイバー70をウェアバンド38の内部で螺旋状に旋回するように埋設することも可能である。
照射部71は、光ファイバー70の一端に対して光を照射して、当該光ファイバー70の他端からの出射光を生成する光源である。判定部72は、この出射光の性状(例えば光の強度や明るさ)に基づいて、ウェアバンド38の摩耗の進行度を判定する装置である。なお、判定部72としては、光度計等が好適に用いられる。
(作用効果)
上記構成によれば、ウェアバンド38に光ファイバー70が埋設されていることから、当該ウェアバンド38が摩耗すると光ファイバー70がクロスヘッド36側に露出する等して断面形状が変化する。このため、光ファイバー70内で反射を繰り返しつつ、他端まで通過した出射光の性状にも変化が生じる。この性状を判定部72によって評価することで、ウェアバンド38の摩耗の進行度を精度高く、かつ容易に検知することができる。また、光ファイバー70はウェアバンド38と同様に樹脂材料であることから、ハウジング37やクロスヘッド36に傷をつける可能性が低い。つまり、ウェアバンド38の摩耗の進行度を計測するに当たって、通常の装置の運用状態に影響を与える可能性が低い。これにより、さらに長期にわたって往復動ポンプ100を安定的に動作させることができる。
以上、本開示の第三実施形態について説明した。なお、本開示の要旨を逸脱しない限りにおいて、上記の構成に種々の変更や改修を施すことが可能である。
<第四実施形態>
次に、本開示の第四実施形態について、図6を参照して説明する。なお、上記の各実施形態と同様の構成については同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
図6に示すように、本実施形態では、ウェアバンド38の内周面とクロスヘッド36の外周面との間に加速度センサ73が設けられている。加速度センサ73は、ウェアバンド38に固定されていてもよいし、クロスヘッド36に固定されていてもよい。加速度センサ73は、クロスヘッド36の往復動に伴う加速度の変化を検知する。
さらに、ウェアバンド38とクロスヘッド36の間には、加速度センサ73に電力を供給するための自己発電機構76が設けられている。自己発電機構76は、一例として摩擦によって発電する公知の発電技術に基づくものである。自己発電機構76は、ウェアバンド38の内周面に設けられた第一部材74と、クロスヘッド36の外周面に設けられた第二部材75と、を有する。第一部材74と第二部材75とが摺接することで誘導起電力が発生し、その電力は加速度センサ73に供給される。この電力によって加速度センサ73が動作する。
(作用効果)
ここで、ウェアバンド38が摩耗すると、形状が変化することに起因して、クロスヘッド36の往復動方向もわずかに変化する。つまり、クロスヘッド36の加速度の方向成分の比率が変化する。上記構成によれば、ウェアバンド38の摩耗に伴って生じるクロスヘッド36の加速度の変化を加速度センサ73によって計測することで、当該ウェアバンド38の摩耗の進行度を評価することができる。また、自己発電機構76を有することから、外部から別の電源を供給する必要がない。これにより、装置全体の運転効率の低下を回避することもできる。したがって、さらに長期にわたって安定的に往復動ポンプ100を運用し続けることが可能となる。
以上、本開示の第四実施形態について説明した。なお、本開示の要旨を逸脱しない限りにおいて、上記の構成に種々の変更や改修を施すことが可能である。
<付記>
各実施形態に記載の往復動ポンプは、例えば以下のように把握される。
(1)第1の態様に係る往復動ポンプ100は、液体を圧縮するピストン1、及び該ピストン1を外側から覆うシリンダ2を有するポンプ本体9と、前記シリンダ2に対して前記ピストン1を往復方向に往復動させる駆動部3と、を備え、前記駆動部3は、前記往復方向に交差する方向に延びる中心軸(回転軸X)を中心とする円盤状の回転体32、及び該回転体32の表面に設けられた偏心軸部31を有する駆動部本体50と、該駆動部本体50を外周側から覆うとともに、前記往復方向に延びる筒状のハウジング37と、該ハウジング37内で前記往復方向に進退動可能なクロスヘッド36と、前記回転体32と前記クロスヘッド36とを接続するリンク部33と、該クロスヘッド36の外周面と前記ハウジング37の内周面との間に設けられたウェアバンド38と、を有し、前記ピストン1における前記シリンダ2の外側で、前記往復方向に対する径方向に間隔をあけて設けられて、前記ピストン1の径方向における変位を計測する複数の第一センサ部81をさらに備える。
上記構成によれば、第一センサ部81によってピストンの径方向における変位を一定期間にわたって計測することで、クロスヘッド36とハウジング37との相対変位を検知することができる。これにより、ウェアバンド38の摩耗の進行を知ることができる。
(2)第2の態様に係る往復動ポンプ100は、(1)の往復動ポンプ100であって、前記複数の第一センサ部81は、周方向に90°の間隔をあけて配置されている。
上記構成によれば、周方向に間隔をあけて90°の少なくとも2方向からピストンの変位を計測することで、さらに精度高くウェアバンド38の摩耗の進行度を検知することができる。
(3)第3の態様に係る往復動ポンプ100は、(1)又は(2)の往復動ポンプ100であって、前記ピストン1における前記シリンダ2の内側で、前記往復方向に対する径方向に間隔をあけて設けられて、前記ピストン1の径方向における変位を計測する複数の第二センサ部82をさらに備える。
上記構成によれば、第一センサ部81に加えて、第二センサ部82によってシリンダ2の内側でピストン1の変位を計測することで、ウェアバンド38の摩耗の進行度をより一層精度高く検知することができる。
(4)第4の態様に係る往復動ポンプ100は、(1)から(3)のいずれか一態様に係る往復動ポンプ100であって、前記複数の第二センサ部82は、周方向に90°の間隔をあけて配置されている。
上記構成によれば、周方向に間隔をあけて90°の少なくとも2方向からピストン1の変位を計測することで、さらに精度高くウェアバンド38の摩耗の進行度を検知することができる。
(5)第5の態様に係る往復動ポンプ100は、(1)から(4)のいずれか一態様に係る往復動ポンプ100であって、前記ハウジング37の下方に設けられ、前記ウェアバンド38の摩耗粉を貯留可能な貯留部60をさらに備える。
上記構成によれば、貯留部60に溜まった摩耗粉の量から、ウェアバンド38の摩耗の進行度を視覚的にも定量的にも評価することが可能となる。
(6)第6の態様に係る往復動ポンプ100は、(1)から(5)のいずれか一態様に係る往復動ポンプ100であって、前記ウェアバンド38の内部に埋設された光ファイバー70と、該光ファイバー70に光を伝送する照射部71と、前記光ファイバー70を通過した後の出射光を受光するとともに、該出射光の性状に基づいて前記ウェアバンド38の摩耗量を判定する判定部72と、をさらに備える。
上記構成によれば、ウェアバンド38に光ファイバー70が埋設されていることから、当該ウェアバンド38が摩耗すると光ファイバー70が露出する等して断面形状が変化する。このため、光ファイバー70を通過した出射光の性状にも変化が生じる。この性状を判定部72によって評価することで、ウェアバンド38の摩耗の進行度を精度高く、かつ容易に検知することができる。
(7)第7の態様に係る往復動ポンプ100は、(1)から(6)のいずれか一態様に係る往復動ポンプ100であって、前記ウェアバンド38の内周面と前記クロスヘッド36の外周面との間に設けられた加速度センサ73と、前記ウェアバンド38の内周面に設けられた第一部材74、及び前記クロスヘッド36の内周面に設けられて前記第一部材74と摺動可能な第二部材75を有し、前記クロスヘッド36の往復動に基づいて前記第一部材74と前記第二部材75とが摺動することで、該加速度センサ73に電力を供給する自己発電機構76と、をさらに備える。
上記構成によれば、ウェアバンド38の摩耗に伴って生じるクロスヘッド36の加速度の変化を加速度センサ73によって計測することで、当該ウェアバンド38の摩耗の進行度を評価することができる。また、自己発電機構76を有することから、外部から別の電源を供給する必要がない。これにより、装置全体の運転効率の低下を回避することもできる。
100 往復動ポンプ
1 ピストン
2 シリンダ
3 駆動部
4 ケーシング
5 逆止弁
6 排出配管
7 吐出弁
8 計測部
9 ポンプ本体
10 ピストン本体
11 ウェアリング
12 ピストンリング
21 圧縮室
31 偏心軸部
32 回転体
33 リンク部
33a 上部環状部
33b 接続部
33c 下部環状部
35 揺動軸部
36 クロスヘッド
37 ハウジング
38 ウェアバンド
41 ケーシング本体
42 供給管
43 ガス排出管
44 液貯留室
50 駆動部本体
60 貯留部
70 光ファイバー
71 照射部
72 判定部
73 加速度センサ
74 第一部材
75 第二部材
76 自己発電機構
81 第一センサ部
82 第二センサ部
h 開口部
O 軸線
X 回転軸

Claims (6)

  1. 液体を圧縮するピストン、及び該ピストンを外側から覆うシリンダを有するポンプ本体と、
    前記シリンダに対して前記ピストンを往復方向に往復動させる駆動部と、
    を備え、
    前記駆動部は、
    前記往復方向に交差する方向に延びる中心軸を中心とする円盤状の回転体、及び該回転体の表面に設けられた偏心軸部を有する駆動部本体と、
    該駆動部本体を外周側から覆うとともに、前記往復方向に延びる筒状のハウジングと、
    該ハウジング内で前記往復方向に進退動可能なクロスヘッドと、
    前記回転体と前記クロスヘッドとを接続するリンク部と、
    該クロスヘッドの外周面と前記ハウジングの内周面との間に設けられたウェアバンドと、
    を有し、
    前記ピストンにおける前記シリンダの外側で、前記往復方向に対する径方向に間隔をあけて設けられて、前記ピストンの径方向における変位を計測する複数の第一センサ部をさらに備え、
    前記ウェアバンドの内周面と前記クロスヘッドの外周面との間に設けられた加速度センサと、
    前記ウェアバンドの内周面に設けられた第一部材、及び前記クロスヘッドの外周面に設けられて前記第一部材と摺動可能な第二部材を有し、前記ウェアバンドの往復動に基づいて前記第一部材と前記第二部材とが摺動することで、該加速度センサに電力を供給する自己発電機構と、
    をさらに備える往復動ポンプ。
  2. 前記複数の第一センサ部は、周方向に90°の間隔をあけて配置されている請求項1に記載の往復動ポンプ。
  3. 前記ピストンにおける前記シリンダの内側で、前記往復方向に対する径方向に間隔をあけて設けられて、前記ピストンの径方向における変位を計測する複数の第二センサ部をさらに備える請求項1又は2に記載の往復動ポンプ。
  4. 前記複数の第二センサ部は、周方向に90°の間隔をあけて配置されている請求項3に記載の往復動ポンプ。
  5. 前記ハウジングの下方に設けられ、前記ウェアバンドの摩耗粉を貯留可能な貯留部をさらに備える請求項1に記載の往復動ポンプ。
  6. 前記ウェアバンドの内部に埋設された光ファイバーと、
    該光ファイバーに光を伝送する照射部と、
    前記光ファイバーを通過した後の出射光を受光するとともに、該出射光の性状に基づいて前記ウェアバンドの摩耗量を判定する判定部と、
    をさらに備える請求項1に記載の往復動ポンプ。
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