JP7828209B2 - 水電解システム - Google Patents
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Description
蓄熱材が蓄熱目標温度以上になった以降も蓄熱モードを持続させると、蓄熱材が劣化する可能性が高くなる。また、水電解部で発生するジュール熱が減少して第2バイパス配管内を流通する酸素と水との混合物の温度が蓄熱規定温度未満になった場合、そのような混合物は蓄熱材に蓄熱するより蓄熱材から熱を放熱させる可能性が高い。したがって、この構成によれば、蓄熱材が劣化する可能性と、蓄熱モード時にも関わらず蓄熱材から熱が放熱される可能性と、を低減することができる。また、第2経路において、混合物送出配管を経由するより第2バイパス配管を経由する方が圧力損失が大きい場合には、そのような圧力損失を低減できることから、水を流通させるために消費されるエネルギー量を低減することができる。
放熱規定温度未満になると第1バイパス配管内を流通する水から蓄熱材が熱を奪う可能性が高くなる。また、第1バイパス配管内を流通する水の温度が放熱目標温度以上になった以降も放熱モードを持続させると、蓄熱材が放熱規定温度未満になった場合と同様に、第1バイパス配管内を流通する水から蓄熱材が熱を奪う可能性が上がっていく。したがって、この構成によれば、放熱モード時に蓄熱材が第1バイパス配管内を流通する水から熱を奪う可能性を低減することができる。また、第1経路において、水供給配管を経由するより第1バイパス配管を経由する方が圧力損失が大きい場合には、そのような圧力損失を低減できることから、水を流通させるために消費されるエネルギー量を低減することができる。
この構成によれば、潜熱蓄熱材もしくは化学蓄熱材の状態変化により、第2バイパス配管内を流通する酸素と水との混合物からの蓄熱及び第1バイパス配管内を流通する水への放熱を実行することができる。
この構成によれば、吸着材による物質の吸着及び脱離により、第2バイパス配管内を流通する酸素と水との混合物からの蓄熱及び第1バイパス配管内を流通する水への放熱を実行することができる。
図1は、本発明の一実施形態としての水電解システム1の構成を例示した説明図である。水電解システム1は、水の電気分解により酸素及び水素を生成するシステムである。水電解システム1は、セルスタック10と、DC電源12と、コンバータ14と、水素気液分離器20と、凝縮器22と、酸素気液分離器30と、凝縮器32と、熱交換器34と、蓄熱器40と、制御部50と、を備える。また、水電解システム1は、第1混合物送出配管P1と、第2混合物送出配管P2と、酸素送出配管P3と、水供給配管P4と、第1バイパス配管B1と、第2バイパス配管B2と、を備える。
第2実施形態の水電解システムは、第1実施形態の水電解システム1と比べて、蓄熱器40が筐体42内に収容している蓄熱材44が水ではなく潜熱蓄熱材である点を除いて、第1実施形態の水電解システム1と同じである。潜熱蓄熱材としては、例えば、硝酸ナトリウム、亜硝酸ナトリウム、硝酸カリウムの混合物から成る溶融塩、パラフィン類(飽和炭化水素化合物)、脂肪酸類(脂肪酸エステルを含む)等の有機系化合物が挙げられる。
本発明は上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
上記実施形態では、バルブV1及びバルブV2は、第1経路を水供給配管P4と第1バイパス配管B1との間で切り替える第1経路切替部に相当していたが、これに限られない。例えば、バルブV1及びバルブV2の代わりに、第1位置L1に設けられた三方弁が第1経路切替部に相当していてもよい。また、同様に、バルブV3及びバルブV4の代わりに、第3位置L3に設けられた三方弁が第2経路切替部に相当していてもよい。
上記実施形態では、蓄熱モード時に蓄熱目標温度もしくは蓄熱規定温度を基準として、第2経路を第2バイパス配管から第2混合物送出配管P2に切り換えていたが、これに限られない。例えば、蓄熱モードが実行されてから一定時間経過したのち、第2経路を第2バイパス配管B2から第2混合物送出配管P2に切り換えてもよい。また、同様に、放熱モードが実行されてから一定時間経過したのち、第1経路を第1バイパス配管B1から水供給配管P4に切り換えてもよい。
上記実施形態では、放熱モードを実行する要件は、水供給配管P4内を流通する水の温度が予め設定された水下限温度未満となっていて、且つ、蓄熱器40内の温度が予め設定された放熱設定温度以上となっている場合であったが、これに限られない。例えば、放熱モードを実行する要件は、水電解システム1を構成する構成部品の少なくとも1つの温度が予め設定された部品下限温度未満となっていて、且つ、蓄熱器40内の温度が予め設定された放熱設定温度以上となっている場合であってもよい。また、この要件に対してさらに、水供給配管P4内を流通する水の温度が予め設定された水下限温度未満となっていることが追加されてもよい。
上記実施形態では、蓄熱実行条件と放熱実行条件とのいずれも満たしている場合には、蓄熱モードは実行せず放熱モードのみを実行していたが、これに限られない。例えば、蓄熱実行条件と放熱実行条件とのいずれも満たしている場合には、蓄熱モード及び放熱モードのいずれも実行してもよい。このとき、制御部50は、第1経路を第1バイパス配管B1とするとともに、第2経路を第2バイパス配管B2とする。具体的には、制御部50は、バルブV1を開弁してバルブV2を開弁するとともに、バルブV3を開弁してバルブV4を閉弁する。
上記実施形態では、蓄熱材44は水や潜熱蓄熱材であったが、これに限られない。例えば、蓄熱材44は、化学蓄熱材であってもよい。このような形態でも、化学蓄熱材の状態変化により、第2バイパス配管B2内を流通する酸素と水との混合物からの蓄熱及び第1バイパス配管B1内を流通する水への放熱を実行することができる。化学蓄熱材としては、例えば、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウム、塩化カルシウム、硫酸カルシウムが挙げられる。
また、蓄熱材44は、物質の吸着及び脱離により放熱及び蓄熱が可能な吸着材であってもよい。このような形態でも、吸着材による物質の吸着及び脱離により、第2バイパス配管B2内を流通する酸素と水との混合物からの蓄熱及び第1バイパス配管B1内を流通する水への放熱を実行することができる。吸着剤としては、例えば、活性炭が挙げられる。なお、このような形態では、第2バイパス配管B2内を流通する酸素と水との混合物や第1バイパス配管B1内を流通する水が、蓄熱材44である吸着剤を通過することによって、蓄熱材44との間で熱交換を行う。
10…セルスタック
12…DC電源
14…コンバータ
20…水素気液分離器
22…凝縮器
30…酸素気液分離器
32…凝縮器
34…熱交換器
40…蓄熱器
42…筐体
44…蓄熱材
50…制御部
B1…第1バイパス配管
B2…第2バイパス配管
L1…第1位置
L2…第2位置
L3…第3位置
L4…第4位置
P1…第1混合物送出配管
P2…第2混合物送出配管
P3…酸素送出配管
P4…水供給配管
PM…循環ポンプ
V1~V4…バルブ
Claims (5)
- 水電解システムであって、
電解質膜を用いた水の電気分解により酸素及び水素を生成する水電解セルである水電解部と、
前記水電解部に水を供給する水供給流路を形成する水供給配管と、
前記水電解部で生成された酸素と水との混合物を前記水電解部から送り出す混合物送出流路を形成する混合物送出配管と、
前記水供給配管における第1位置から分岐するとともに、前記第1位置より下流側の第2位置において前記水供給配管と合流する第1バイパス配管と、
前記混合物送出配管における第3位置から分岐するとともに、前記第3位置より下流側の第4位置において前記混合物送出配管と合流する第2バイパス配管と、
前記第1バイパス配管及び前記第2バイパス配管の一部を収容し、前記第1バイパス配管内を流通する水及び前記第2バイパス配管内を流通する前記混合物との熱交換により蓄熱と放熱が可能な蓄熱材を収容する蓄熱器と、
前記第1位置から前記第2位置までの水の経路である第1経路を、前記水供給配管と前記第1バイパス配管との間で切り替える第1経路切替部と、
前記第3位置から前記第4位置までの前記混合物の経路である第2経路を、前記混合物送出配管と前記第2バイパス配管との間で切り替える第2経路切替部と、
前記水電解システムを制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、
前記蓄熱器に蓄熱させる蓄熱モードを実行する場合、前記第2経路を前記第2バイパス配管とし、
前記蓄熱器に放熱させる放熱モードを実行する場合、前記第1経路を前記第1バイパス配管とする、水電解システム。 - 請求項1に記載の水電解システムであって、
前記制御部は、前記蓄熱モード時に、前記蓄熱材の温度が蓄熱目標温度以上になった場合、もしくは、前記第2バイパス配管内を流通する前記混合物の温度が蓄熱規定温度未満になった場合、前記第2経路を前記第2バイパス配管から前記混合物送出配管に切り替える、水電解システム。 - 請求項1または請求項2に記載の水電解システムであって、
前記制御部は、前記放熱モード時に、前記蓄熱材の温度が放熱規定温度未満になった場合、もしくは、前記第1バイパス配管内を流通する水の温度が放熱目標温度以上になった場合、前記第1経路を前記第1バイパス配管から前記水供給配管に切り替える、水電解システム。 - 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の水電解システムであって、
前記蓄熱材は、潜熱蓄熱材もしくは化学蓄熱材である、水電解システム。 - 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の水電解システムであって、
前記蓄熱材は、物質の吸着及び脱離により放熱及び蓄熱が可能な吸着材である、水電解システム。
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