JP7828680B1 - ヒートシンク用ユニット - Google Patents
ヒートシンク用ユニットInfo
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Abstract
【解決手段】上面11Aと下面11Bを有する板状体11の端面間を開通するように円管状パイプ13の挿通穴12を設けてヒートシンク用ベース材10が提供される。このベース材の挿通穴12にパイプ13を挿通した状態で板状体11に押圧力を付与することで、挿通穴12とパイプ13を変形させて相互接触面が密着される。挿通穴12の円弧状内周面15に連なる左右一対の溝部16を上面11A寄りにシフトした位置に設けることで、パイプ13が変形する際に溝部16内に一部が逃げるように作用して過大な押圧力を必要とすることなく挿通穴12とパイプ13の変形が促進される。
【選択図】図4
Description
また、特許文献2記載のものにあっては、プレート同士の間で発生する接触熱抵抗については、平面度、表面粗さ等の影響もあるため、ゼロにすることは困難である。
更に、特許文献3記載のものにあっては、部品点数が増えることや摩擦攪拌接合を要することで、かしめのみでの製法に比べて製造コストがかかるといった問題がある。
特許文献1~3記載のヒートシンクは、パイプを収容するプレート若しくは板状体が、複数の部材からなるものであり、それぞれの公差は避けがたく、個々の部品の精度管理に負担が伴うほか、精度のばらつきに起因してパイプ外周面と板状体の内周面との密着性を高めることが難しくなる、という不都合もある。
なお、特許文献4は、プレート材が1部材からなるが、前記逃げ溝が、挿通穴の周方向180度対応位置に設けられた構成とされているだけで、逃げ溝の空間を残すようにプレート材を押圧してパイプを変形させることについての考察はなされていない。また、プレート材に付与する押圧力の軽減に大きく貢献するものとは言い難い。
本発明は、このような不都合に着目して案出されたものであり、その目的は、複数部品を用いることなく単一の部材からなる板状体に挿通穴を設けることで部品間の精度のばらつきに起因した問題を回避し得るヒートシンク用ベース材を用いたヒートシンク用ユニットを提供することにある。
また、本発明の他の目的は、押圧力が過大に要求されることのないヒートシンク用ベース材を用いたヒートシンク用ユニットを提供することにある。
更に、本発明の目的は、ベース材の挿通穴にパイプを配置して押圧力を付与することで両者を容易に変形させることのできるヒートシンク用ユニットを提供することにある。
また、本発明の更に他の目的は、パイプの外周面と挿通穴の内周面との接触部位における密着度を高めて接触熱抵抗を抑制することが期待できるヒートシンク用ユニットを提供することにある。
相互に平行に設けられた上面及び下面と、前後及び左右の各端面とを有する単一の板状体と、当該板状体の前後端面に開通する円弧状内周面を備えた挿通穴とを含むベース材と、前記挿通穴内に配置される円管状のパイプとを備え、
前記挿通穴は、前記円弧状内周面に連なる溝部を備え、当該溝部は、前記挿通穴の中央部を通る前記上面及び下面間方向の仮想線に対して対称配置されており、
前記板状体の上面に設けられた凸部、又は、プレス機械の金型側に形成された凸部により溝部と溝部間に押圧力を付与することで挿通穴とパイプを変形させて板状体とパイプが密着した一体化されたヒートシンク用ユニットであって、
前記溝部は前記板状体の上面及び下面のいずれか一方に沿って外側に向けられた形状に設けられているとともに、前記上面及び下面のいずれか一方と、当該一方の面と平行であって円弧状内周面の中央を通る平面との中間位置に設けられており、
前記押圧力を付与することにより前記溝部にパイプの一部を逃がした状態で、前記挿通穴とパイプとの相互接触面が密着して一体化される、という構成を採っている。
また、押圧力を過大にすることなく板状体とパイプの変形を促進することが期待できる。
更に、溝部が仮想線を中間に挟む対称位置に配置されている構成のため、押圧力が作用する分布に偏りを生じさせることがなく、変形後のパイプ形状について、バランスがとれた形態を確保することができる。
また、凸部を設けた構成により、溝部及び溝部間に押圧力を集中的に及ばせて挿通穴とパイプとの相互接触面が密着するように一体化させることができる。
なお、本明細書における方向もしくは位置を示す用語は、特に明示しない限り、図1に示されるベース材を、見る者の正面において見た状態を基準とし、紙面手前側は「前」、奥行側は「後」となる。また、「幅」は左右方向に沿い、「厚み」は上下方向に沿うものとして用いられる。これらの基準は、説明の便宜上定義されるものであり、ベース材の姿勢やこれを見る者の位置に応じて変わり得るものである。また、「上」、「下」は、図1を基準として見た場合であって、位置を特定するものではない点に留意すべきである。
なお、パイプ13としては、銅管、ステンレス管、ステンレスの回りをアルミで被覆したクラット材等を用いることができる。
各溝部16は、図1に示されるように、溝の側面となる上辺部16A、下辺部16Bと、溝の底部16Cとを備え、上辺部16Aと下辺部16Bは、底部16Cに向って相互間隔を次第に狭くするようなっており、底部16Cは湾曲した形状に設けられている。なお、溝部16は、図1に示されるように、挿通穴12の中央部を通る板厚方向の仮想線Cを中間に挟む対称位置に配置されている。
先ず、前述した内周面形状を備えた異形穴の挿通穴12と、凸部21を備えたベース材10を準備する。このベース材10は、押出成形機を用いて公知の方法で成形することができる。
凸部21により押圧力が付与されると、図4(B)中矢印で示されるように、凸部21と直線状部17との間に集中した押圧力が付与されるようになり、凸部21がその面位置を低くするように圧縮力を受けて板状体11を変形させる。これと同時に、左右の溝部16の開放側を内方に引き込みつつ直線状部17が下方に押し込まれてパイプ13の上端中央部に押圧力が付与されて当該パイプ13が直線状部17に沿うように平坦に変形する。溝部16下におけるパイプ13は、左右に拡がる力と下方に押し込まれる力を受けて外周面が挿通穴12の円弧状内周面15に強く押圧されて密着する。挿通穴12とパイプ13が変形する際には、溝部16の開口側に位置するパイプ13部分は上記の押圧力の作用を受けて溝部16内に逃げて挿通穴12とパイプ13の上記変形を支援するように作用することとなり、これにより、パイプ13は、図5、図6に示されるように、半円形以上の円周長さを有する蹄鉄形状部と、その開放側間が直線状に変形した部分とを備えた形状に変形してパイプ13と挿通穴12の内周面との接触面が確実に密着するようになる。
なお、変形させるために必要な押圧力は、板状体の厚み、挿通穴の大きさ、パイプの本数、長さ、肉厚等に応じて決定されるものである。
なお、ヒートシンク用ユニットは、図9に示されるように、ベース材の端面から露出したパイプの端部間を継手30、U字パイプ31等を介して接続し、図示しない冷却液の循環ポンプ等に接続することでヒートシンクを完成させることができる。
すなわち、本発明は、特定の実施の形態に関して特に図示し、且つ、説明されているが、本発明の技術的思想及び目的の範囲から逸脱することなく、以上に述べた実施形態に対し、当業者が様々な変形を加えることができるものである。
更に、左右の溝部16間に凹状に段落ちした直線状部17を設けた場合を図示、説明したが、段差Sを設けることなく左右の溝部16の上辺部16A間を直線状につなげてもよい。
また、溝部16は、板状体11の上面11Aを押圧した際に、挿通穴12の中央に向って変形し易く、且つ、強度を維持できる形状であれば、図示構成例以外の形状、向きについても変更することができる。
また、図10(A)に示されるように、押圧力を受ける部分が直線形状ではなく、中央部が幾分低くなるように湾曲した形状となるもの、図10(B)に示されるように挿通穴の円弧状部分がU字状となるもの、図10(C)に示されるように、押圧力を受ける挿通穴の上部が溝の上辺部16Aと同一平面上に位置して平坦面となっているもの、更に、図10(D)に示されるように、押圧力を受ける部分が直線状とせずに溝部16間を円弧状としたもの等、種々の形状を採用することができる。
要するに、本発明は、挿通穴とパイプとの密着性が確保でき、パイプの外周面と挿通穴の内周面との接触面を確実に密着させて接触熱抵抗の低下若しくは軽減することができるものであれば足りる。
更に、実施形態の説明に含まれる数値は、発明を理解し易くするために例示的に示したものであって、ヒートシンクに要求される冷却能力に応じて、異なる厚み若しくは大きさとなる板状体を採用し、当該板状体に応じて決定される大きさの挿通穴にパイプを挿通して押圧、変形させるものであってもよい。
11 板状体
11A 上面(第1の面)
11B 下面(第2の面)
12 挿通穴
13 パイプ
15 円弧状内周面
16 溝部
16A 上辺部
16B 下辺部
16C 底部
17 直線状部
21 凸部
21A 上端平面部
21B 傾斜面
C 仮想線
Claims (4)
- 相互に平行に設けられた上面及び下面と、前後及び左右の各端面とを有する単一の板状体と、当該板状体の前後端面に開通する円弧状内周面を備えた挿通穴とを含むベース材と、前記挿通穴内に配置される円管状のパイプとを備え、
前記挿通穴は、前記円弧状内周面に連なる溝部を備え、当該溝部は、前記挿通穴の中央部を通る前記上面及び下面間方向の仮想線に対して対称配置されており、
前記板状体の上面に設けられた凸部、又は、プレス機械の金型側に形成された凸部により溝部と溝部間に押圧力を付与することで挿通穴とパイプを変形させて板状体とパイプが密着した一体化されたヒートシンク用ユニットであって、
前記溝部は前記板状体の上面及び下面のいずれか一方に沿って外側に向けられた形状に設けられているとともに、前記上面及び下面のいずれか一方と、当該一方の面と平行であって円弧状内周面の中央を通る平面との中間位置に設けられており、
前記押圧力を付与することにより前記溝部にパイプの一部を逃がした状態で、前記挿通穴とパイプとの相互接触面が密着して一体化されていることを特徴とするヒートシンク用ユニット。 - 前記パイプが半円形以上の長さを有する略蹄鉄形状部を前記仮想線に対して左右対称形状に形成して前記挿通穴に密着していることを特徴とする請求項1記載のヒートシンク用ユニット。
- 前記略蹄鉄形状部の開放側間のパイプ部分が平坦に変形した形状に設けられていることを特徴とする請求項2記載のヒートシンク用ユニット。
- 前記溝部にパイプの一部が逃げた状態で、前記溝部に空間が残されていることを特徴とする請求項1ないし3の何れかに記載のヒートシンク用ユニット。
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| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2025102546A JP7828680B1 (ja) | 2025-06-18 | 2025-06-18 | ヒートシンク用ユニット |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2025102546A JP7828680B1 (ja) | 2025-06-18 | 2025-06-18 | ヒートシンク用ユニット |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
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Family Applications (1)
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| JP2025102546A Active JP7828680B1 (ja) | 2025-06-18 | 2025-06-18 | ヒートシンク用ユニット |
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2025
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