本発明の検出プレート用積層体は、基材と、導電層とを厚み方向一方側に向かって順に備える。また、検出プレート用積層体は、厚み方向の最も他方側に、空気界面を有する。また、空気界面は、導電層の厚み方向他方面から、厚み方向他方側に向かって、130μm以上、離れて位置する。
本発明の検出プレート用積層体では、厚み方向の最も他方側に位置する層の厚み方向他方面が、空気界面を構成する。詳しくは、空気界面は、検出プレート用積層体において、厚み方向の最も他方側に位置する層の厚み方向他方面と、大気中の空気とが接する界面である。以下、空気界面の種類によって、検出プレート用積層体を分類して、詳述する。具体的には、空気界面が、硬化樹脂層の厚み方向他方面である第1実施形態、空気界面が、埋設層(後述)の厚み方向他方面である第2実施形態、および、空気界面が、基材の厚み方向他方面である第3実施形態について、詳述する。
1.第1実施形態
<検出プレート用積層体>
図1を参照して、第1実施形態を説明する。
図1において、紙面上下方向は、上下方向(厚み方向)である。また、紙面上側が、上側(厚み方向一方側)である。また、紙面下側が、下側(厚み方向他方側)である。また、紙面左右方向および奥行き方向は、上下方向に直交する面方向である。具体的には、各図の方向矢印に準拠する。
検出プレート用積層体1は、所定の厚みを有するフィルム形状(シート形状を含む)を有する。検出プレート用積層体1は、厚み方向と直交する面方向に延びる。
図1に示すように、検出プレート用積層体1は、硬化樹脂層としての第1硬化樹脂層2と、基材3と、第2硬化樹脂層4と、導電層5とを厚み方向一方側に向かって順に備える。
具体的には、検出プレート用積層体1は、第1硬化樹脂層2と、第1硬化樹脂層2の上面(厚み方向一方面)に配置される基材3と、基材3の上面(厚み方向一方面)に配置される第2硬化樹脂層4と、第2硬化樹脂層4の上面(厚み方向一方面)に配置される導電層5とを備える。
また、検出プレート用積層体1は、厚み方向の最も他方側に、空気界面10を有する。詳しくは後述するが、検出プレート用積層体1において、空気界面10は、第1硬化樹脂層2の厚み方向他方面である。
検出プレート用積層体1の厚みは、例えば、130μm以上、好ましくは、160μm以上、好ましくは、180μm以上、また、例えば、2000μm以下である。
また、詳しく後述するが、検出プレート用積層体1における導電層5をパターン化することにより、検出プレート(後述)を製造することができる。つまり、検出プレート用積層体1は、検出プレート(後述)の原材料として、単独で流通する。
<第1硬化樹脂層>
第1硬化樹脂層2は、検出プレート用積層体1の製造において、搬送性を向上させるための層(アンチブロッキング層)である。
第1硬化樹脂層2は、フィルム形状を有する。
また、第1硬化樹脂層2は、検出プレート用積層体1の最下層である。換言すれば、検出プレート用積層体1において、第1硬化樹脂層2は、厚み方向の最も他方側に位置する。そのため、上記空気界面10は、第1硬化樹脂層2の厚み方向他方面である。
また、第1硬化樹脂層2の厚み方向他方面は、アンチブロッキング粒子(後述)に起因する凹凸部分11を有する。詳しくは、凹凸部分11は、第1硬化樹脂層2中のアンチブロッキング粒子(後述)が、第1硬化樹脂層2の厚み方向他方面に突出することにより形成される。そのため、上記空気界面10は、凹凸部分11を有する。
凹凸部分11は、位相差観察法により不可避的に検出可能である。詳しくは、空気界面10が、凹凸部分11を有しない場合には、空気界面10は平坦であり、第1硬化樹脂層2と空気との間に、屈折率差があったとしても、その屈折率差による位相差は生じず、ノイズは観測されないが、空気界面10が、凹凸部分11を有する場合には、第1硬化樹脂層2(凹凸部分11)と空気との間の屈折率差によって、位相差が生じ、凹凸部分11が、ノイズとなり、位相差観察法により不可避的に検出可能となる。このような凹凸部分11は、具体的には、空気に対して、例えば、0.3以上の屈折率差を有し、かつ、空気界面10(凹凸部分11を含まない空気界面10)において、例えば、10nm以上、好ましくは、40nm以上の突部高さを有する。
なお、突部高さは、集束イオンビーム走査型電子顕微鏡を用いて、断面SEM観察により測定できる(以下同様)。
第1硬化樹脂層2は、例えば、第1硬化樹脂組成物から形成される。
第1硬化樹脂組成物は、樹脂(未硬化物)およびアンチブロッキング粒子を含む。つまり、第1硬化樹脂層2は、樹脂(硬化物)およびアンチブロッキング粒子を含む。以下の説明では、硬化樹脂組成物は、樹脂(未硬化物)を含み、硬化樹脂層は、樹脂(硬化物)を含むものとして、説明する。
樹脂としては、例えば、熱可塑性樹脂、および、硬化性樹脂が挙げられる。熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリオレフィン樹脂が挙げられる。
硬化性樹脂としては、例えば、活性エネルギー線(例えば、紫外線、および、電子線)の照射により硬化する活性エネルギー線硬化性樹脂、および、加熱により硬化する熱硬化性樹脂が挙げられる。硬化性樹脂としては、好ましくは、活性エネルギー線硬化性樹脂が挙げられる。
活性エネルギー線硬化性樹脂としては、例えば、アクリル樹脂(好ましくは、ウレタンアクリレート)、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、メラミン樹脂、アルキド樹脂、シロキサン系ポリマー、および、有機シラン縮合物が挙げられる。活性エネルギー線硬化性樹脂としては、好ましくは、アクリル樹脂が挙げられる。
また、樹脂は、例えば、特開2008-88309号公報に記載の反応性希釈剤を含むことができる。
樹脂は、単独使用または2種以上併用できる。
アンチブロッキング粒子としては、例えば、無機酸化物微粒子および有機系微粒子が挙げられる。無機酸化物微粒子としては、例えば、シリカ、アルミナ、チタニア、ジルコニア、酸化カルシウム、酸化錫、酸化インジウム、酸化カドミウム、および、酸化アンチモンが挙げられる。有機系微粒子としては、例えば、アクリル樹脂粒子、シリコーン、ポリスチレン、ポリウレタン、アクリル-スチレン共重合体、ベンゾグアナミン、メラミン、および、ポリカーボネートが挙げられる。アンチブロッキング粒子として、好ましくは、無機酸化物微粒子が挙げられる。アンチブロッキング粒子として、より好ましくは、シリカが挙げられる。
アンチブロッキング粒子の平均粒子径は、搬送性を向上させる観点から、例えば、1nm以上、好ましくは、10nm以上、また、例えば、5000nm以下、好ましくは、100nm以下、より好ましくは、50nm以下である。
なお、アンチブロッキング粒子の平均粒子径は、体積基準による粒度分布の平均粒子径(D50)を示し、例えば、粒子を水中に分散させた溶液を、光回折・散乱法により測定することができる(以下同様)。
アンチブロッキング粒子の配合割合は、樹脂100質量部に対して、例えば、0.01質量部以上、好ましくは、1質量部以上、より好ましくは、3質量部以上、また、例えば、200質量部以下、好ましくは、50質量部以下、より好ましくは、20質量部以下である。
アンチブロッキング粒子は、単独使用または2種以上併用できる。
また、第1硬化樹脂組成物には、必要により、添加剤(例えば、チキソトロピー付与剤(例えば、有機粘土)、光重合開始剤、充填剤、および、レベリング剤)を適宜の割合で配合することができる。また、第1硬化樹脂組成物は、公知の溶剤で希釈することができる。
そして、詳しくは後述するが、第1硬化樹脂層2は、基材3の厚み方向他方面に、第1硬化樹脂組成物のワニスを塗布し、硬化させることにより形成される。
第1硬化樹脂層2の厚みは、例えば、0.1μm以上、好ましくは、0.5μm以上、また、例えば、5μm以下、好ましくは、3μm以下である。
<基材>
基材3は、検出プレート用積層体1の機械強度を確保するための基材である。
基材3は、フィルム形状を有する。基材3は、第1硬化樹脂層2の上面に接触するように、第1硬化樹脂層2の上面全面に、配置されている。
基材3としては、例えば、高分子フィルムが挙げられる。
高分子フィルムの材料としては、例えば、ポリエステル樹脂、(メタ)アクリル樹脂、オレフィン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエーテルスルフォン樹脂、ポリアリレート樹脂、メラミン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂、セルロース樹脂、および、ポリスチレン樹脂が挙げられる。ポリエステル樹脂としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、および、ポリエチレンナフタレートが挙げられる。(メタ)アクリル樹脂としては、例えば、ポリメチルメタクリレートが挙げられる。オレフィン樹脂としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、および、シクロオレフィンポリマーが挙げられる。セルロース樹脂としては、例えば、トリアセチルセルロースが挙げられる。
高分子フィルムの材料として、好ましくは、ポリエステル樹脂が挙げられる。高分子フィルムの材料として、より好ましくは、ポリエチレンテレフタレートが挙げられる。
基材3の厚みは、例えば、130μm以上、好ましくは、150μm以上、また、例えば、2000μm以下、好ましくは、1000μm以下、より好ましくは、300μm以下である。
基材3の厚みは、ダイヤルゲージ(PEACOCK社製、「DG-205」)を用いて測定できる(以下同様)。
また、基材3は、好ましくは、透明性を有する。具体的には、基材3の全光線透過率(JIS K 7375-2008)は、例えば、80%以上、好ましくは、85%以上である。
<第2硬化樹脂層>
第2硬化樹脂層4は、例えば、ハードコート層である。
第2硬化樹脂層4は、フィルム形状を有する。第2硬化樹脂層4は、基材3の上面に接触するように、基材3の上面全面に、配置されている。
第2硬化樹脂層4は、例えば、第2硬化樹脂組成物から形成される。
第2硬化樹脂組成物は、樹脂、および、必要により、粒子を含む。つまり。第2硬化樹脂層4は、樹脂および、必要により、粒子を含む。
樹脂としては、例えば、第1硬化樹脂組成物で挙げた樹脂が挙げられる。樹脂として、好ましくは、活性エネルギー線硬化性樹脂が挙げられる。樹脂として、より好ましくは、アクリル樹脂が挙げられる。樹脂は、単独使用または2種以上併用できる。
粒子としては、例えば、第1硬化樹脂組成物で挙げたアンチブロッキング粒子と同様の粒子が挙げられる。粒子として、好ましくは、無機酸化物微粒子が挙げられる。粒子として、より好ましくは、ジルコニアが挙げられる。
粒子の平均粒子径は、例えば、1nm以上、好ましくは、20nm以上、また、例えば、500nm以下、好ましくは、100nm以下、より好ましくは、60nm以下である。
粒子の配合割合は、樹脂100質量部に対して、例えば、1質量部以上、好ましくは、5質量部以上、より好ましくは、10質量部以上、また、例えば、500質量部以下、好ましくは、400質量部以下、より好ましくは、300質量部以下である。
粒子は、単独使用または2種以上併用できる。
また、第2硬化樹脂組成物には、必要により、添加剤(例えば、第1硬化樹脂組成物で挙げた添加剤)を適宜の割合で配合することができる。また、第2硬化樹脂組成物は、公知の溶剤で希釈することができる。
そして、詳しくは後述するが、第2硬化樹脂層4は、基材3の厚み方向一方面に、第2硬化樹脂組成物のワニスを塗布し、硬化させることにより形成される。
第2硬化樹脂層4の厚みは、例えば、0.1μm以上、好ましくは、0.5μm以上、また、例えば、5μm以下、好ましくは、3μm以下である。
<導電層>
導電層5は、詳しくは後述するが、所望のパターンに形成して、電極を形成するための層である。
導電層5は、フィルム形状を有する。導電層5は、第2硬化樹脂層4の上面に接触するように、第2硬化樹脂層4の上面全面に、配置されている。導電層5は、検出プレート用積層体1の最上層である。
導電層5の材料としては、例えば、金属、金属酸化物、および、導電性樹脂組成物が挙げられる。金属としては、例えば、銅、ニッケル、クロム、鉄、チタン、または、それらの合金が挙げられる。金属酸化物としては、例えば、インジウム含有酸化物が挙げられる。導電性樹脂組成物としては、例えば、金属ナノワイヤ含有樹脂組成物が挙げられる。導電層5の材料として、好ましくは、金属が挙げられる。導電層5の材料として、より好ましくは、銅が挙げられる。
導電層5は、導電性を有する。詳しくは、導電層5の比抵抗は、例えば、1×10-3Ω・cm以下、また、例えば、1×10-8Ω・cm以上である。
なお、比抵抗は、JIS K7194に準拠して、4端子法により測定した表面抵抗値と導電層5の厚みとを乗ずることにより算出できる。
そして、詳しくは後述するが、導電層5は、例えば、スパッタリング法により、形成される。
導電層5の厚みは、例えば、10nm以上、好ましくは、50nm以上、また、例えば、500nm以下、好ましくは、300nm以下である。
<空気界面>
上記したように、検出プレート用積層体1は、厚み方向の最も他方側に、空気界面10を有する。そして、検出プレート用積層体1では、空気界面10は、第1硬化樹脂層2の厚み方向他方面である。また、空気界面10は、凹凸部分11を有する。
また、空気界面10は、導電層5の厚み方向他方面から、厚み方向他方側に向かって、130μm以上、離れて位置する。つまり、空気界面10から導電層5の厚み方向他方面までの距離が、130μm以上である。
換言すれば、空気界面10から導電層5の厚み方向他方面までの距離は、検出プレート用積層体1における導電層5以外の層(具体的には、第1硬化樹脂層2、基材3、および、第2硬化樹脂層4)の総厚みである。
空気界面10から導電層5の厚み方向他方面までの距離は、130μm以上、好ましくは、140μm以上、より好ましくは、160μm以上、さらに好ましくは、200μm以上、また、例えば、2000μm以下である。
空気界面10が、導電層5の厚み方向他方面から、厚み方向他方側に向かって、130μm以上、離れて位置すれば(上記距離が、130μm以上であれば)、位相差観察法により、誘電体粒子を検出する際に、空気界面10に由来するノイズ(具体的には、凹凸部分11に由来する黒いモヤ、異物コンタミのような欠点に由来する黒いモヤ、および、傷に由来する黒いモヤ)の検出を抑制できる。その結果、誘電体粒子の検出精度を向上させることができる。
一方、空気界面10が、導電層5の厚み方向他方面から、厚み方向他方側に向かって、130μm未満に位置し(上記距離が、130μm未満であり)、かつ、空気界面10が凹凸部分11を有すれば、位相差観察法により、誘電体粒子を検出する際に、上記ノイズの検出を抑制できない。そうすると、誘電体粒子の検出精度が低下する。
また、上記距離は、例えば、検出プレート用積層体1における導電層5以外の層の厚みを調整することにより、上記所定の値以上に調整される。好ましくは、簡便性の観点から、基材3の厚みを厚くすることにより、上記距離を、所定の値以上に調整する。
<検出プレート用積層体の製造方法>
検出プレート用積層体1の製造方法は、基材3を準備する基材準備工程と、基材3の厚み方向他方面に、第1硬化樹脂層2を配置する第1硬化樹脂層配置工程と、基材3の厚み方向一方面に、第2硬化樹脂層4を配置する第2硬化樹脂層配置工程と、第2硬化樹脂層4の厚み方向一方面に、導電層5を配置する導電層配置工程とを備える。また、この製造方法では、各層を、例えば、ロールトゥロール方式で、順に配置する。
[基材準備工程]
基材準備工程では、図2Aに示すように、基材3を準備する。
[第1硬化樹脂層配置工程]
第1硬化樹脂層配置工程では、図2Bに示すように、基材3の厚み方向他方面に、第1硬化樹脂層2を配置する。
基材3の厚み方向他方面に、第1硬化樹脂層2を配置するには、基材3の厚み方向他方面に、第1硬化樹脂組成物のワニスを塗布し、乾燥後、紫外線照射および/または加熱により、第1硬化樹脂組成物を硬化させる。これにより、基材3の厚み方向他方面に、第1硬化樹脂層2を配置する。とりわけ、第1硬化樹脂層2が、アンチブロッキング層である場合には、第2硬化樹脂層配置工程および導電層配置工程において、ロールトゥロール方式における搬送性が向上する。
[第2硬化樹脂層配置工程]
第2硬化樹脂層配置工程では、図2Cに示すように、基材3の厚み方向一方面に、第2硬化樹脂層4を配置する。
基材3の厚み方向一方面に、第2硬化樹脂層4を配置するには、基材3の厚み方向一方面に、第2硬化樹脂組成物のワニスを塗布し、乾燥後、紫外線照射および/または加熱により、第2硬化樹脂組成物を硬化させる。これにより、基材3の厚み方向一方面に、第2硬化樹脂層4を配置する。
[導電層配置工程]
導電層配置工程では、図2Dに示すように、第2硬化樹脂層4の厚み方向一方面に、導電層5を配置する。
第2硬化樹脂層4の厚み方向一方面に、導電層5を配置する方法としては、例えば、例えば、真空蒸着法、スパッタリング法、および、CVD法が挙げられる。上記方法として、好ましくは、スパッタリング法が挙げられる。
スパッタリング法では、スパッタ成膜装置における真空チャンバー内にターゲット(導電層5の材料)および第2硬化樹脂層4を対向配置する。次いで、スパッタリングガスを供給するとともに電源から電圧を印加することによりガスイオンを加速しターゲットに照射させて、ターゲット表面からターゲット材料をはじき出す。そして、そのターゲット材料を第2硬化樹脂層4の表面(厚み方向一方面)に堆積させて、導電層5を形成する。
スパッタリングガスとして、例えば、希ガス(例えば、アルゴンガス)が挙げられる。また、スパッタリングガスとして、希ガスとともに、反応性ガス(例えば、酸素ガス)を併用することもできる。
電源は、例えば、DC電源、AC電源、MF電源、および、RF電源のいずれであってもよい。また、これらの組み合わせであってもよい。
放電出力は、例えば、1kW以上、また、例えば、100kW以下、好ましくは、10kW以下である。
成膜温度(第2硬化樹脂層4が配置された基材3の温度)は、例えば、30℃以上、また、例えば、60℃以下である。
これにより、第2硬化樹脂層4の厚み方向一方面に、導電層5を配置する。
以上により、検出プレート用積層体1を製造する。
2.第2実施形態
<検出プレート用積層体>
図3を参照して、第2実施形態を説明する。
第2実施形態において、第1実施形態と同様の部材および工程については、同一の参照符号を付し、その詳細な説明を省略する。また、第2実施形態は、特記する以外、第1実施形態と同様の作用効果を奏することができる。さらに、第1実施形態およびその変形例を適宜組み合わせることができる。
図3に示すように、検出プレート用積層体1は、埋設層6と、硬化樹脂層としての第1硬化樹脂層2と、基材3と、第2硬化樹脂層4と、導電層5とを厚み方向一方側に向かって順に備える。
具体的には、検出プレート用積層体1は、埋設層6と、埋設層6の上面(厚み方向一方面)に配置される第1硬化樹脂層2と、第1硬化樹脂層2の上面(厚み方向一方面)に配置される基材3と、基材3の上面(厚み方向一方面)に配置される第2硬化樹脂層4と、第2硬化樹脂層4の上面(厚み方向一方面)に配置される導電層5とを備える。
また、検出プレート用積層体1は、厚み方向の最も他方側に、空気界面10を有する。詳しくは後述するが、検出プレート用積層体1において、空気界面10は、埋設層6の厚み方向他方面である。
検出プレート用積層体1の厚みは、上記第1実施形態で挙げた検出プレート用積層体1の厚みと、同様である。
<埋設層>
埋設層6は、第1硬化樹脂層2の厚み方向他方面における凹凸部分11(後述)を埋設するための層である。
また、図3では、埋設層6は、シート状であるが、埋設層6の形状(具体的には、支持層7(後述))は、特に限定されない。
また、埋設層6は、検出プレート用積層体1の最下層である。換言すれば、検出プレート用積層体1において、埋設層6は、厚み方向の最も他方側に位置する。そのため、上記空気界面10は、埋設層6の厚み方向他方面である。
埋設層6は、支持層7と、粘着剤層8とを厚み方向一方側に向かって順に備える。
支持層7は、検出プレート用積層体1の機械強度を確保するための層である。
支持層7としては、例えば、搬送支持層、および、非搬送支持層が挙げられる。
搬送支持層は、ロールトゥロール方式において、搬送可能な支持層であって、例えば、上記第1実施形態で挙げた基材3、および、硬化樹脂層が挙げられる。
上記第1実施形態で挙げた基材3として、好ましくは、ポリエステル樹脂、および、オレフィン樹脂が挙げられる。上記第1実施形態で挙げた基材3として、より好ましくは、ポリエチレンテレフタレートからなる基材、および、シクロオレフィンポリマーからなる基材(シクロオレフィンポリマーフィルム)が挙げられる。
硬化樹脂層としては、例えば、アンチブロッキング層(例えば、上記第1硬化樹脂組成物から形成されるアンチブロッキング層)、および、ハードコート層(例えば、上記第2硬化樹脂組成物から形成されるハードコート層)が挙げられる。硬化樹脂層として、好ましくは、アンチブロッキング層が挙げられる。
非搬送支持層は、ロールトゥロール方式において、搬送不可能な支持層であって、例えば、ガラスが挙げられる。
支持層7は、単独使用または2種以上併用できる。支持層7として、好ましくは、ポリエステルフィルムまたはシクロオレフィンポリマーフィルムの単独使用、ポリエステルフィルムまたはシクロオレフィンポリマーフィルムとアンチブロッキング層との併用(具体的には、アンチブロッキング層とポリエステルフィルムまたはシクロオレフィンポリマーフィルムとを厚み方向一方側に向かって順に備える支持層7)、および、ガラスの単独使用が挙げられる。
支持層7の厚みは、例えば、120μm以上、好ましくは、160μm以上、また、例えば、2000μm以下である。
粘着剤層8は、支持層7と、第1硬化樹脂層2とを接着するとともに、第1硬化樹脂層2の厚み方向他方面における凹凸部分11(後述)を埋設するための層である。つまり、埋設層6は、厚み方向一方面において、上記凹凸部分11を埋設する。
また、粘着剤層8は、フィルム形状を有する。粘着剤層8は、支持層7の上面に接触するように、支持層7の上面全面に、配置されている。
粘着剤層8は、公知の粘着剤から形成される。
粘着剤層8の厚みは、例えば、10μm以上、また、例えば、100μm以下、好ましくは、50μm以下である。
<第1硬化樹脂層>
第1硬化樹脂層2は、検出プレート用積層体1の製造において、搬送性を向上させるための層(アンチブロッキング層)である。
第1硬化樹脂層2は、フィルム形状を有する。第1硬化樹脂層2は、埋設層6の上面に接触するように、埋設層6の上面全面に、配置されている。
また、第1硬化樹脂層2の厚み方向他方面は、アンチブロッキング粒子に起因する凹凸部分11を有する。一方、上記したように、凹凸部分11は、埋設層6によって埋設されているため、位相差観察法により検出できない。詳しくは、第1硬化樹脂層2(凹凸部分11)の屈折率と、埋設層6の屈折率との差(第1硬化樹脂層2(凹凸部分11)の屈折率-埋設層6の屈折率)が小さいため(具体的には、0.3以下)、凹凸部分11に起因する位相差は生じず、凹凸部分11は、位相差観察法により検出されにくい。
第1硬化樹脂層2は、例えば、上記第1実施形態で挙げた第1硬化樹脂組成物(具体的には、樹脂と、アンチブロッキング粒子と、必要により配合される添加剤とを含む第1硬化樹脂組成物)から形成される。
第1硬化樹脂層2の厚みは、上記第1実施形態で挙げた第1硬化樹脂層2の厚みと、同様である。
<基材>
基材3は、検出プレート用積層体1の機械強度を確保するための基材である。
基材3は、フィルム形状を有する。基材3は、第1硬化樹脂層2の上面に接触するように、第1硬化樹脂層2の上面全面に、配置されている。
基材3としては、例えば、上記第1実施形態で挙げた基材が挙げられる。
基材3の厚みは、上記第1実施形態で挙げた基材3の厚みよりも薄くできる。詳しくは、第2実施形態では、検出プレート用積層体1が、埋設層6を備えるため、埋設層6の厚みだけ、空気界面10から導電層5の厚み方向他方面までの距離を長くできる。そのため、埋設層6を備えない第1実施形態に比べて、基材3の厚みよりも薄くできる。
基材3の厚みは、例えば、10μm以上、好ましくは、100μm以上、また、例えば、2000μm以下、好ましくは、1000μm以下、より好ましくは、300μm以下である。
また、基材3は、好ましくは、透明性を有する。基材3の全光線透過率(JIS K 7375-2008)は、上記第1実施形態で挙げた基材3の全光線透過率と、同様である。
<第2硬化樹脂層>
第2硬化樹脂層4は、例えば、ハードコート層である。
第2硬化樹脂層4は、フィルム形状を有する。第2硬化樹脂層4は、基材3の上面に接触するように、基材3の上面全面に、配置されている。
第2硬化樹脂層4は、例えば、上記第1実施形態で挙げた第2硬化樹脂組成物(具体的には、樹脂と、粒子と、必要により配合される添加剤とを含む第2硬化樹脂組成物)から形成される。
第2硬化樹脂層4の厚みは、上記第1実施形態で挙げた第2硬化樹脂層4の厚みと、同様である。
<導電層>
導電層5は、詳しくは後述するが、所望のパターンに形成して、電極を形成するための層である。
導電層5は、フィルム形状を有する。導電層5は、第2硬化樹脂層4の上面に接触するように、第2硬化樹脂層4の上面全面に、配置されている。導電層5は、検出プレート用積層体1の最上層である。
導電層5の材料としては、例えば、上記第1実施形態で挙げた導電層5の材料が挙げられる。
導電層5は、導電性を有する。詳しくは、導電層5の比抵抗は、上記第1実施形態で挙げた導電層5の比抵抗と、同様である。
導電層5の厚みは、上記第1実施形態で挙げた導電層5の厚みと、同様である。
<空気界面>
上記したように、検出プレート用積層体1は、厚み方向の最も他方側に、空気界面10を有する。そして、検出プレート用積層体1では、空気界面10は、埋設層6の厚み方向他方面である。
また、空気界面10は、導電層5の厚み方向他方面から、厚み方向他方側に向かって、130μm以上、離れて位置する。つまり、空気界面10から導電層5の厚み方向他方面までの距離が、130μm以上である。
換言すれば、空気界面10から導電層5の厚み方向他方面までの距離は、検出プレート用積層体1における導電層5以外の層(具体的には、埋設層6、第1硬化樹脂層2、基材3、および、第2硬化樹脂層4)の総厚みである。
空気界面10から導電層5の厚み方向他方面までの距離は、上記第1実施形態で挙げた空気界面10から導電層5の厚み方向他方面までの距離と同様である。
空気界面10が、導電層5の厚み方向他方面から、厚み方向他方側に向かって、130μm以上、離れて位置すれば(上記距離が、130μm以上であれば)、位相差観察法により、誘電体粒子を検出する際に、空気界面10に由来するノイズ(例えば、埋設層6の厚み方向他方面についた傷に由来する黒いモヤ、異物コンタミのような欠点に由来する黒いモヤ、および、傷に由来する黒いモヤ)の検出を抑制できる。その結果、誘電体粒子の検出精度を向上させることができる。
一方、空気界面10が、導電層5の厚み方向他方面から、厚み方向他方側に向かって、130μm未満に位置し、(上記距離が、130μm未満であり)、かつ、空気界面10が凹凸部分11(埋設層6の厚み方向他方面についた傷に由来する凹凸部分11)を有すれば、位相差観察法により、誘電体粒子を検出する際に、上記ノイズの検出を抑制できない。そうすると、誘電体粒子の検出精度が低下する。
また、上記距離は、例えば、検出プレート用積層体1における導電層5以外の層の厚みを調整することにより、上記所定の値以上に調整される。好ましくは、簡便性の観点から、埋設層6および/または基材3の厚みを厚くすることにより、上記距離を、所定の値以上に調整する。
また、上記したように、第1硬化樹脂層2の厚み方向他方面は、アンチブロッキング粒子に起因する凹凸部分11を有する。しかし、凹凸部分11は、埋設層6によって埋設されているため、位相差観察法により検出できない。そのため、凹凸部分11に由来するノイズの検出を抑制できる。その結果、誘電体粒子の検出精度を向上させることができる。
<検出プレート用積層体の製造方法>
検出プレート用積層体1の製造方法は、基材3を準備する基材準備工程と、基材3の厚み方向他方面に、第1硬化樹脂層2を配置する第1硬化樹脂層配置工程と、基材3の厚み方向一方面に、第2硬化樹脂層4を配置する第2硬化樹脂層配置工程と、第2硬化樹脂層4の厚み方向一方面に、導電層5を配置する導電層配置工程と、第1硬化樹脂層2の厚み方向他方面に、埋設層6を配置する埋設層配置工程とを備える。
また、この製造方法では、とりわけ、埋設層6における支持層7が、搬送支持層である場合には、各層を、例えば、ロールトゥロール方式で、順に配置する。以下の説明では、各層を、ロールトゥロール方式で、順に配置する場合について、詳述する。
[基材準備工程]
基材準備工程では、図4Aに示すように、基材3を準備する。
[第1硬化樹脂層配置工程]
第1硬化樹脂層配置工程では、図4Bに示すように、上記第1実施形態で詳述した第1硬化樹脂層配置工程と同様の手順で、基材3の厚み方向他方面に、第1硬化樹脂層2を配置する。とりわけ、第1硬化樹脂層2が、アンチブロッキング層である場合には、第2硬化樹脂層配置工程および導電層配置工程において、ロールトゥロール方式における搬送性が向上する。
[第2硬化樹脂層配置工程]
第2硬化樹脂層配置工程では、図4Cに示すように、上記第1実施形態で詳述した第2硬化樹脂層配置工程と同様の手順で、基材3の厚み方向一方面に、第2硬化樹脂層4を配置する。
[導電層配置工程]
導電層配置工程では、図4Dに示すように、上記第1実施形態で詳述した導電層配置工程と同様の手順で、第2硬化樹脂層4の厚み方向一方面に、導電層5を配置する。
[埋設層配置工程]
埋設層配置工程では、図4Eに示すように、第1硬化樹脂層2の厚み方向他方面に、埋設層6を配置する。
第1硬化樹脂層2の厚み方向他方面に、埋設層6を配置するには、例えば、粘着剤層8を介して、第1硬化樹脂層2の厚み方向他方面に、埋設層6を貼り付ける。
以上により、検出プレート用積層体1を製造する。
3.第3実施形態
<検出プレート用積層体>
図5を参照して、第3実施形態を説明する。
第3実施形態において、第1実施形態と同様の部材および工程については、同一の参照符号を付し、その詳細な説明を省略する。また、第3実施形態は、特記する以外、第1実施形態と同様の作用効果を奏することができる。さらに、第1実施形態、第2実施形態およびその変形例を適宜組み合わせることができる。
図5に示すように、検出プレート用積層体1は、基材3と、第2硬化樹脂層4と、導電層5とを厚み方向一方側に向かって順に備える。
具体的には、検出プレート用積層体1は、基材3と、基材3の上面(厚み方向一方面)に配置される第2硬化樹脂層4と、第2硬化樹脂層4の上面(厚み方向一方面)に配置される導電層5とを備える。
また、検出プレート用積層体1は、厚み方向の最も他方側に、空気界面10を有する。詳しくは後述するが、検出プレート用積層体1において、空気界面10は、基材3の厚み方向他方面である。
検出プレート用積層体1の厚みは、上記第1実施形態で挙げた検出プレート用積層体1の厚みと、同様である。
<基材>
基材3は、検出プレート用積層体1の機械強度を確保するための基材である。
基材3は、フィルム形状を有する。基材3は、検出プレート用積層体1の最下層である。換言すれば、検出プレート用積層体1において、基材3は、厚み方向の最も他方側に位置する。そのため、上記空気界面10は、基材3の厚み方向他方面である。
また、基材3の厚み方向他方面は、位相差観察法により不可避的に検出可能な凹凸部分11を有する。そのため、上記空気界面10は、凹凸部分11を有する。
凹凸部分11は、例えば、基材3の厚み方向他方面の傷に由来する。凹凸部分11(凹凸部分11を含まない空気界面10)は、空気に対して、例えば、0.3以上の屈折率差を有し、かつ、空気界面10において、例えば、10nm以上、好ましくは、40以上の突部高さを有する。
基材3としては、例えば、上記第1実施形態で挙げた基材が挙げられる。
基材3の厚みは、例えば、130μm以上、好ましくは、150μm以上、また、例えば、2000μm以下、好ましくは、1000μm以下、より好ましくは、300μm以下である。
また、基材3は、好ましくは、透明性を有する。基材3の全光線透過率(JIS K 7375-2008)は、上記第1実施形態で挙げた基材3の全光線透過率と、同様である。
<第2硬化樹脂層>
第2硬化樹脂層4は、例えば、ハードコート層である。
第2硬化樹脂層4は、フィルム形状を有する。第2硬化樹脂層4は、基材3の上面に接触するように、基材3の上面全面に、配置されている。
第2硬化樹脂層4は、例えば、上記第1実施形態で挙げた第2硬化樹脂組成物(具体的には、樹脂と、粒子と、必要により配合される添加剤とを含む第2硬化樹脂組成物)から形成される。
第2硬化樹脂層4の厚みは、上記第1実施形態で挙げた第2硬化樹脂層4の厚みと、同様である。
<導電層>
導電層5は、詳しくは後述するが、所望のパターンに形成して、電極を形成するための層である。
導電層5は、フィルム形状を有する。導電層5は、第2硬化樹脂層4の上面に接触するように、第2硬化樹脂層4の上面全面に、配置されている。導電層5は、検出プレート用積層体1の最上層である。
導電層5の材料としては、例えば、上記第1実施形態で挙げた導電層5の材料が挙げられる。
導電層5は、導電性を有する。詳しくは、導電層5の比抵抗は、上記第1実施形態で挙げた導電層5の比抵抗と、同様である。
導電層5の厚みは、上記第1実施形態で挙げた導電層5の厚みと、同様である。
<空気界面>
上記したように、検出プレート用積層体1は、厚み方向の最も他方側に、空気界面10を有する。そして、検出プレート用積層体1では、空気界面10は、基材3の厚み方向他方面である。
また、空気界面10は、導電層5の厚み方向他方面から、厚み方向他方側に向かって、130μm以上、離れて位置する。つまり、空気界面10から導電層5の厚み方向他方面までの距離が、130μm以上である。
換言すれば、空気界面10から導電層5の厚み方向他方面までの距離は、検出プレート用積層体1における導電層5以外の層(具体的には、基材3、および、第2硬化樹脂層4)の総厚みである。
空気界面10から導電層5の厚み方向他方面までの距離は、上記第1実施形態で挙げた空気界面10から導電層5の厚み方向他方面までの距離と同様である。
空気界面10が、導電層5の厚み方向他方面から、厚み方向他方側に向かって、130μm以上、離れて位置すれば(上記距離が、130μm以上であれば)、位相差観察法により、誘電体粒子を検出する際に、空気界面10に由来するノイズ(具体的には、凹凸部分11に由来する黒いモヤ、異物コンタミのような欠点に由来する黒いモヤ、傷に由来する黒いモヤ、および、基材3に起因するボイドに由来する黒いモヤ)の検出を抑制できる。その結果、誘電体粒子の検出精度を向上させることができる。
一方、空気界面10が、導電層5の厚み方向他方面から、厚み方向他方側に向かって、130μm未満に位置し(上記距離が、130μm未満であり)、かつ、空気界面10が凹凸部分11を有すれば、位相差観察法により、誘電体粒子を検出する際に、上記ノイズの検出を抑制できない。そうすると、誘電体粒子の検出精度が低下する。
また、上記距離は、例えば、検出プレート用積層体1における導電層5以外の層の厚みを調整することにより、上記所定の値以上に調整される。好ましくは、簡便性の観点から、基材3の厚みを厚くすることにより、上記距離を、所定の値以上に調整する。
<検出プレート用積層体の製造方法>
検出プレート用積層体1の製造方法は、基材3を準備する基材準備工程と、基材3の厚み方向一方面に、第2硬化樹脂層4を配置する第2硬化樹脂層配置工程と、第2硬化樹脂層4の厚み方向一方面に、導電層5を配置する導電層配置工程とを備える。また、この製造方法では、各層を、例えば、ロールトゥロール方式で、順に配置する。
[基材準備工程]
基材準備工程では、図6Aに示すように、基材3を準備する。
[第2硬化樹脂層配置工程]
第2硬化樹脂層配置工程では、図6Bに示すように、上記第1実施形態で詳述した第2硬化樹脂層配置工程と同様の手順で、基材3の厚み方向一方面に、第2硬化樹脂層4を配置する。
[導電層配置工程]
導電層配置工程では、図6Cに示すように、上記第1実施形態で詳述した導電層配置工程と同様の手順で、第2硬化樹脂層4の厚み方向一方面に、導電層5を配置する。
以上により、検出プレート用積層体1を製造する。
4.搬送用積層体
搬送用積層体は、ロールトゥロール方式で搬送可能な積層体である。
このような搬送用積層体は、少なくとも、基材3および導電層5を備える。
詳しくは、第1実施形態において、搬送用積層体は、第1硬化樹脂層2と、基材3と、第2硬化樹脂層4と、導電層5とを厚み方向一方側に向かって順に備える。
また、第2実施形態において、搬送用積層体は、搬送支持層と、第1硬化樹脂層2と、基材3と、第2硬化樹脂層4と、導電層5とを厚み方向一方側に向かって順に備える。
また、第3実施形態において、搬送用積層体は、基材3と、第2硬化樹脂層4と、導電層5とを厚み方向一方側に向かって順に備える。
搬送用積層体の厚みは、例えば、1000μm以下、好ましくは、取り扱い性の観点から、300μm以下、より好ましくは、250μm以下、また、例えば、100μm以上、好ましくは、130μm以上である。
5.検査プレート
図7を参照して、検査プレート20を説明する。なお、以下の説明では、第1実施形態の検出プレート用積層体1を用いて得られる検査プレート20について、詳述する。
検出プレート用積層体1は、検査プレート20に製造に用いられる。具体的には、検出プレート20は、検出プレート用積層体1における導電層5を、公知の方法により、パターン化することにより得られる。具体的には、導電層5に、互いに間隔を隔てて対向する2つの電極21を、パターンとして形成する。
つまり、検査プレート20は、第1硬化樹脂層2と、基材3と、第2硬化樹脂層4と、2つの電極21とを厚み方向一方側に向かって順に備える。
そして、この検出プレート20は、位相差観察法により誘電体粒子を検出するために用いられる。以下、検出プレート20を用いて、位相差観察法により誘電体粒子を検出する方法について、詳述する。
この方法では、まず、2つの電極21の間に、検査液を送液する。検査液は、誘電体粒子を含む。誘電体粒子としては、例えば、細菌、および、微生物が挙げられる。
次いで、検出プレート20に電圧を加え、検査液に含まれる誘電体粒子を、電気泳動させる。電気泳動された誘電体粒子は、次第に、電極近傍に局在する(泳動濃縮)。そして、誘電体粒子が、所定量になるまで、検査液の送液を実施する。
誘電体粒子の大きさは、通常、1μm程度であるため、光学顕微鏡(位相差観察法)での観察が難しい。一方、この方法により、誘電体粒子を所定量まで泳動濃縮すれば、光学顕微鏡(位相差観察法)でも、誘電体粒子を観察することができる。
その後、位相差観察法により、誘電体粒子を観察する。
6.作用効果
検出プレート用積層体1において、空気界面10は、導電層5の厚み方向他方面から、厚み方向他方側に向かって、130μm以上、離れて位置する。そのため、位相差観察法により、誘電体粒子を検出する際に、空気界面10に由来するノイズの検出を抑制し、誘電体粒子の検出精度を向上させることができる。
詳しくは、位相差観察法により、誘電体粒子を検出する際に、空気界面10に由来するノイズ(具体的には、傷に由来する黒いモヤ、アンチブロッキング粒子に由来する黒いモヤ、異物コンタミのような欠点に由来する黒いモヤ、傷に由来する黒いモヤ、および、基材3に起因するボイドに由来する黒いモヤ)が検出される場合がある。
具体的には、位相差観察法により、誘電体粒子を検出するには、図8Aに示すように、2つの電極21の間23に、光学顕微鏡の対物レンズ22の焦点を合わせる。
このとき、光学顕微鏡の視野範囲は、焦点から厚み方向他方側にまで広がっている(図8Aでは、光学顕微鏡の視野範囲を、破線で示す。)。そして、空気界面10が、導電層5の厚み方向他方面から、厚み方向他方側に向かって、130μm未満に位置する場合には、空気界面10は、光学顕微鏡の視野範囲内に含まれる。そうすると、位相差観察法により、誘電体粒子を検出する際に、上記空気界面10に由来するノイズが検出される。その結果、誘電体粒子の検出精度が低下する。
一方、図8Bに示すように、検出プレート用積層体1では、空気界面10が、導電層5の厚み方向他方面から、厚み方向他方側に向かって、130μm以上、離れて位置する。そうすると、空気界面10は、光学顕微鏡の視野範囲(図8Bにおける破線部分)に含まれない。これにより、位相差観察法により、誘電体粒子を検出する際に、空気界面10に由来するノイズの検出を抑制できる。その結果、誘電体粒子の検出精度を向上できる。
とりわけ、位相差観察法により、誘電体粒子を検出する際において、通常の顕微鏡の倍率(観察倍率)である200倍においては、誘電体粒子の検出精度をより一層向上できる。
7.変形例
変形例において、第1実施形態~第3実施形態と同様の部材および工程については、同一の参照符号を付し、その詳細な説明を省略する。また、変形例は、特記する以外、第1実施形態~第3実施形態と同様の作用効果を奏することができる。さらに、第1実施形態~第3実施形態およびその変形例を適宜組み合わせることができる。
基材3は、図9に示すように、密着性の向上の観点から、厚み方向一方面および/または厚み方向他方面に、易接着層24を備えることもできる。
易接着層24は、マトリクス樹脂および粒子を含む。
マトリクス樹脂としては、例えば、親水性セルロース誘導体、ポリビニルアルコール系化合物、親水性ポリエステル系化合物、ポリビニル系化合物、(メタ)アクリル酸化合物、エポキシ化合物、ポリウレタン化合物、および、天然高分子化合物が挙げられる。
粒子としては、例えば、第1硬化樹脂組成物で挙げたアンチブロッキング粒子と同様の粒子が挙げられる。
易接着層24の厚みは、例えば、0.01μm以上、好ましくは、0.05μm以上、また、例えば、5μm以下、好ましくは、1μm以下である。
第1実施形態~第3実施形態では、検出プレート用積層体1は、第2硬化樹脂層4を備えるが、検出プレート用積層体1は、第2硬化樹脂層4を備えないこともできる。このような場合には、第1実施形態の検出プレート用積層体1は、第1硬化樹脂層2と、基材3と、導電層5とを厚み方向一方側に向かって順に備える。また、第2実施形態の検出プレート用積層体1は、埋設層6と、第1硬化樹脂層2と、基材3と、導電層5とを厚み方向一方側に向かって順に備える。また、第3実施形態の検出プレート用積層体1は、基材3と、導電層5とを厚み方向一方側に向かって順に備える。
第2実施形態では、埋設層6における支持層7が、搬送支持層である場合に、各層を、ロールトゥロール方式で、順に配置する場合について、詳述したが、埋設層6における支持層7が、非搬送支持層である場合には、ロールトゥロール方式で、埋設層6以外の層を配置し、埋設層6以外の層を配置した積層体(具体的には、第1硬化樹脂層2と、基材3と、第2硬化樹脂層4と、導電層5とを厚み方向一方側に向かって順に備える搬送用積層体(ロール状))を製造し、この搬送用積層体を繰り出した後、埋設層6を配置する。
また、このような場合において、埋設層6を配置するタイミングは、搬送用積層体を製造した後であれば、特に限定されず、例えば、一旦、搬送用積層体を製造した後、位相差観察法により、誘電体粒子を検出する際に、埋設層6を配置してもよい。
また、とりわけ、位相差観察法により、誘電体粒子を検出する際に、埋設層6を配置する場合には、図10に示すように、位相差観察法の測定の作業台(具体的には、ガラスステージ)を、埋設層6における支持層7として用いることもできる。また、このような場合には、粘着剤層8の代替として、グリースや水などの半固形、液体を用いることもできる。
また、埋設層6における支持層7が、搬送支持層である場合であっても、ロールトゥロール方式で、埋設層6以外の層を配置し、埋設層6以外の層を配置した積層体を製造した後、ロール状の積層体を繰り出して、埋設層6を配置することもできる。
また、第2実施形態では、第1硬化樹脂層2の厚み方向他方面の凹凸部分11は、埋設層6によって埋設されているため、凹凸部分11に由来するノイズの検出を抑制でき、その結果、誘電体粒子の検出精度を向上させることができる。
そのため、検出プレート用積層体1における第1硬化樹脂層2の厚み方向他方面の位置は、特に限定されない。詳しくは、第1硬化樹脂層2の厚み方向他方面は、導電層5の厚み方向他方面から、厚み方向他方側に向かって、130μm以上、離れて位置してもよく、または、第1硬化樹脂層2の厚み方向他方面は、導電層5の厚み方向他方面から、厚み方向他方側に向かって、130μm未満に位置してもよい。
また、第1実施形態~第3実施形態の検出プレート用積層体1において、導電層5および最下層(空気界面10となる層)の間に、他の層(例えば、基材3と同じ種類の基材)を介在させることによって、空気界面10から導電層5の厚み方向他方面までの距離を、130μm以上に調整することもできる。
第3実施形態では、基材3と、第2硬化樹脂層4と、導電層5とを厚み方向一方側に向かって順に備えるが、基材3の厚み方向他方側に、埋設層6を備える態様(第4実施形態)でもよい。
つまり、第4実施形態では、検出プレート用積層体1は、埋設層6と、基材3と、第2硬化樹脂層4と、導電層5とを厚み方向一方側に向かって順に備える。また、空気界面10は、埋設層6の前記厚み方向他方面である。
また、埋設層6は、厚み方向一方面において、基材3の厚み方向他方面における凹凸部分を埋設する。
また、基材3の厚みは、上記第1実施形態で挙げた基材3の厚みよりも薄くできる。詳しくは、第4実施形態では、検出プレート用積層体1が、埋設層6を備えるため、埋設層6の厚みだけ、空気界面10から導電層5の厚み方向他方面までの距離を長くできる。そのため、埋設層6を備えない第1実施形態に比べて、基材3の厚みよりも薄くできる。
基材3の厚みは、例えば、10μm以上、好ましくは、100μm以上、また、例えば、2000μm以下、好ましくは、1000μm以下、より好ましくは、300μm以下である。
このような第4実施形態によれば、第2実施形態と同様に、位相差観察法により、誘電体粒子を検出する際に、空気界面10に由来するノイズの検出を抑制できる。その結果、誘電体粒子の検出精度を向上させることができる。
第1実施形態および第2実施形態では、第1硬化樹脂層2がアンチブロッキング粒子を含み、凹凸部分11は、アンチブロッキング粒子に起因するが、第1硬化樹脂層2は、アンチブロッキング粒子を含まなくもよく、このような場合には、凹凸部分11は、例えば、第1硬化樹脂層2の厚み方向他方面における、異物コンタミのような欠点、および、傷に由来する。
第2実施形態では、第2硬化樹脂層配置工程および導電層配置工程の後に、埋設層配置工程を実施するが、第2硬化樹脂層配置工程および/または導電層配置工程の前に、埋設層配置工程を実施することもできる。
好ましくは、第2硬化樹脂層配置工程および導電層配置工程では、搬送性が要求される観点から、第2硬化樹脂層配置工程および導電層配置工程の後に、埋設層配置工程を実施する。
また、上記した説明では、空気界面10が、第1硬化樹脂層2の厚み方向他方面である場合(第1実施形態)、空気界面10が、埋設層6の厚み方向他方面である場合(第2実施形態)、および、空気界面10が、基材3の厚み方向他方面である場合(第3実施形態)について、詳述したが、これに限定されない。詳しくは、検出プレート用積層体1において、空気界面10は、導電層5の厚み方向他方面から、厚み方向他方側に向かって、130μm以上、離れて位置すれば、空気界面10を構成する層は限定されない。
以下に実施例および比較例を示し、本発明をさらに具体的に説明する。なお、本発明は、何ら実施例および比較例に限定されない。また、以下の記載において用いられる配合割合(含有割合)、物性値、パラメータなどの具体的数値は、上記の「発明を実施するための形態」において記載されている、それらに対応する配合割合(含有割合)、物性値、パラメータなど該当記載の上限値(「以下」、「未満」として定義されている数値)または下限値(「以上」、「超過」として定義されている数値)に代替することができる。
<検出プレート用積層体の製造>
実施例1
各層を、ロールトゥロール方式で、順に配置した。
[基材準備工程]
基材として、ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム(厚さ149μm、厚み方向一方面および厚み方向他方面に、易接着層を備えるフィルム、東レ製)を準備した。
[第1硬化樹脂層配置工程]
基材の厚み方向他方面に、第1硬化樹脂組成物のワニス(紫外線硬化型アクリルウレタン樹脂組成物(品名「アイカアイトロン Z844-22-HL」、アイカ工業製)87質量部と、平均粒子径(D50)30nmのシリカ粒子(品名「CSZ9281」、CIKナノテック製)13質量部))のメチルイソブチルケトン溶液)を塗布し、乾燥させ、塗膜を得た。次いで、大気雰囲気下で、塗膜に紫外線を照射して、塗膜を硬化させた。これにより、基材の厚み方向他方面に、第1硬化樹脂層(厚み1μm)を配置した。
[第2硬化樹脂層配置工程]
基材の厚み方向一方面に、第2硬化樹脂組成物(ペンタエリスリトールテトラアクリレート由来ユニットがイソホロンジイソシアネートによって変性されているウレタンアクリレートと、平均粒子径(D50)40nmのジルコニア粒子(不揮発成分中の66質量%)とを含有する紫外線硬化性樹脂組成物溶液)を塗布し、乾燥させ、塗膜を得た。次いで、大気雰囲気下で、塗膜に紫外線を照射して、塗膜を硬化させた。これにより、基材の厚み方向一方面に、第2硬化樹脂層(厚み1μm)を配置した。
[導電層配置工程]
スパッタリング法により、第2硬化樹脂層の厚み方向一方面に、導電層を配置した。
具体的には、ロールトゥロール方式のスパッタ成膜装置(巻取式のDCマグネトロンスパッタリング装置)を用いて、スパッタ成膜装置の成膜室内を真空排気した後、成膜室内にスパッタリングガスとしてアルゴンガスを導入し、成膜室内の気圧を3.0×10-3Torrとした。また、走行速度は2.0m/分とした。ターゲットとしては、銅ターゲットを用いた。ターゲットに対する電圧印加のための電源としては、DC電源を用いた。DC電源の出力は、3.7kWとした。成膜温度(第2硬化樹脂層が配置された基材の温度))は40℃とした。
これにより、第2硬化樹脂層の厚み方向一方面に、導電層(銅層、100nm)を配置した。以上により、検出プレート用積層体を製造した。
実施例2
実施例1と同様の手順に基づいて、検出プレート用積層体を製造した。但し、基材準備工程において、基材として、ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム(厚さ188μm、厚み方向一方面および厚み方向他方面に、易接着層を備えるフィルム、東レ製)を準備した。
実施例3
各層を、ロールトゥロール方式で、順に配置した。
[基材準備工程]
基材として、ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム(厚さ125μm、厚み方向一方面および厚み方向他方面に、易接着層を備えるフィルム、東レ製)を準備した。
[第1硬化樹脂層配置工程]
実施例1と同様の手順に基づいて、基材の厚み方向他方面に、第1硬化樹脂層(厚み1μm)を配置した。
[第2硬化樹脂層配置工程]
実施例1と同様の手順に基づいて、基材の厚み方向一方面に、第2硬化樹脂層(厚み1μm)を配置した。
[導電層配置工程]
実施例1と同様の手順に基づいて、第2硬化樹脂層の厚み方向一方面に、導電層(銅層、100nm)を配置した。
[埋設層配置工程]
シクロオレフィンポリマーフィルム(100μm、ゼオン社製)と、粘着剤層(25μm)とを厚み方向一方側に向かって順に備える埋設層を準備した。次いで、第1硬化樹脂層の厚み方向他方面に、粘着剤層を介して、埋設層を張り付けた。以上により、検出プレート用積層体を製造した。
実施例4
実施例1と同様の手順に基づいて、検出プレート用積層体を製造した。但し、埋設層配置工程において、アンチブロッキング層(1μm)と、シクロオレフィンポリマーフィルム(100μm、ゼオン社製)と、粘着剤層(25μm)とを厚み方向一方側に向かって順に備える埋設層を用いた。また、アンチブロッキング層は、シクロオレフィンポリマーフィルムの厚み方向他方面に、紫外線硬化型アクリルウレタン樹脂組成物(品名「アイカアイトロン Z844-22-HL」、アイカ工業製)87質量部と、平均粒子径(D50)30nmのシリカ粒子(品名「CSZ9281」、CIKナノテック製)13質量部))のメチルイソブチルケトン溶液を塗布し、乾燥させ、塗膜を得、大気雰囲気下で、塗膜に紫外線を照射して、塗膜を硬化させることにより配置した。
実施例5
実施例1と同様の手順に基づいて、検出プレート用積層体を製造した。但し、埋設層配置工程において、顕微鏡観察用スライドガラス(1.2mm)と、粘着剤層(25μm)とを厚み方向一方側に向かって順に備える埋設層を用いた。
比較例1
実施例1と同様の手順に基づいて、検出プレート用積層体を製造した。但し、基材準備工程において、基材として、ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム(厚さ125μm、厚み方向一方面および厚み方向他方面に、易接着層を備えるフィルム、東レ製)を準備した。
<空気界面から導電層の厚み方向他方面までの距離>
空気界面から導電層の厚み方向他方面までの距離は、導電層以外の層の総厚みとして、算出した。その結果を表1に示す。
<検査精度試験>
各実施例および各比較例の検出プレート用積層体について、導電層を除去し、試験片を準備した。
試験片に対して、位相差観察可能な顕微鏡(品名「BX51」、オリンパス製)を使用して、位相差観察法によって、第2硬化樹脂層の厚み方向一方面に焦点を合わせて、像を観測した。
顕微鏡の倍率(観察倍率)は、200倍とした。顕微鏡における対物レンズとしては、位相差板付きの位相差対物レンズ(20倍率)を使用した。その結果を図11~図16に示す。
また、検査精度について、以下の基準に基づき、評価した。その結果を表1に示す。
(基準)
◎:黒いモヤが観測されなかった。
〇:黒いモヤがわずかに観測された。
×:黒いモヤがはっきり観測された。
<考察>
空気界面から導電層の厚み方向他方面までの距離が、130μm以上である実施例1~実施例5は、検査精度試験において、黒いモヤが観測されない写真、または、黒いモヤがわずかに観測された写真が得られた。このような写真によれば、位相差観察法により、誘電体粒子を検出する際に、誘電体粒子の検出精度を過度に低下させることないことがわかる。
一方、空気界面から導電層の厚み方向他方面までの距離が、130μm未満である比較例1は、検査精度試験において、黒いモヤがはっきり観測された写真が得られた。このような写真によれば、位相差観察法により、誘電体粒子を検出する際に、誘電体粒子の検出精度を過度に低下することがわかる。