JP7839112B2 - 脂環式二酸、1,4:3,6-ジアンヒドロヘキシトール、及び更なる脂肪族ジヒドロキシ化合物からのポリエステルカーボネート - Google Patents
脂環式二酸、1,4:3,6-ジアンヒドロヘキシトール、及び更なる脂肪族ジヒドロキシ化合物からのポリエステルカーボネートInfo
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Description
(i)少なくとも、少なくとも1つの脂環式ジカルボン酸と、少なくとも1つのジアリールカーボネートとを、少なくとも1つの触媒を使用して、(A)少なくとも1つの1,4:3,6-ジアンヒドロヘキシトール及び(B)少なくとも1つの更なる脂肪族ジヒドロキシ化合物を含むジヒドロキシ化合物の混合物の存在下で反応させる工程と、
(ii)方法工程(i)から得られた混合物を、少なくとも縮合時に脱離した化学的化合物を除去しつつ、更に縮合させる工程と、
を含み、
方法工程(i)における反応前の、方法工程(i)において存在する全てのジヒドロキシ化合物と、方法工程(i)において存在する全ての脂環式ジカルボン酸とのモル比が、1:0.6~1:0.05、好ましくは1:0.55~1:0.1、特に好ましくは1:0.5~1:0.15であることを特徴とする、方法を提供する。
本発明による方法は、直接合成又は更にはワンポット合成と呼ばれる。それというのも、方法工程(i)において、後続のポリエステルカーボネートを形成する全ての構造要素が既にモノマーとして存在しているからである。これは、好ましくは、本発明によれば、成分(A)及び成分(B)のジヒドロキシ化合物、脂環式ジカルボン酸及び/又はジアリールカーボネートだけよりも多くが含まれる場合であっても、全ての脂肪族ジヒドロキシ化合物(それぞれの場合に、成分(A)及び成分(B))、全ての脂環式ジカルボン酸、そしてまた全てのジアリールカーボネートがこの工程において存在することを意味する。したがって、本発明によれば、方法工程(ii)において縮合されてポリエステルカーボネートとなる全てのモノマーが、方法工程(i)の間に既に存在していることが好ましい。本発明はまた、少ない割合の少なくとも1つのジアリールカーボネートが方法工程(ii)において追加的に添加される実施形態を含む。これを選択的に使用して、得られるポリエステルカーボネートのOH末端基含有量を低下させることができる。このようなアプローチは、例えば、特開2010-077398号において記載されている。しかしながら、この場合に、依然として後続のポリエステルカーボネートを形成する全ての構造要素が方法工程(i)においてモノマーとして存在し、更なる構造要素を添加しない場合であるには、方法工程(ii)において少量で添加される少なくとも1つのジアリールカーボネートは、方法工程(i)において存在する少なくとも1つのジアリールカーボネートに対応することが必要である。したがって、こういった意味で、この方法は、依然として直接合成又はワンポット合成と呼ばれ得る。
HO-X-OH (I)
(式中、Xは、少なくとも1個のヘテロ原子によって任意に中断され得る、2個~22個、好ましくは2個~15個、特に好ましくは2個~10個の炭素原子を有する線状アルキレン基、少なくとも1個のヘテロ原子によって任意に中断され得る、4個~20個、好ましくは5個~15個の炭素原子を有する分岐状アルキレン基、又は少なくとも1個のヘテロ原子によって任意に中断され得る、4個~20個、好ましくは5個~15個の炭素原子を有するシクロアルキレン基を表し、ここで、シクロアルキレン基は、複数の環を任意に含み得て、それぞれの場合に任意に分岐状であり得る)を有することが好ましい。
Bは、それぞれ独立して、CH2基、又はO及びSからなる群より選択されるヘテロ原子、好ましくはCH2基又は酸素原子を表し、
R1は、それぞれ独立して、単結合、又は1個~10個の炭素原子を有するアルキレン基、好ましくは単結合、又は1個~5個の炭素原子を有するアルキレン基、より好ましくは単結合を表し、かつ、
nは、0から3の間の数、好ましくは0又は1である)の化合物、又はそれらの混合物から選択されることが好ましい。
98mol%~75mol%、好ましくは97mol%~80mol%、特に好ましくは96mol%~82mol%の成分(A)と、
2mol%~25mol%、好ましくは3mol%~20mol%、特に好ましくは4mol%~18mol%の成分(B)と、
を含むことが特に好ましい。本発明によれば、分子量の増加、したがって表面更新が、特にこの範囲内で特に良好であることが判明した。
60部~90部のイソソルビド、好ましくは65部~85部のイソソルビド又はイソソルビド異性体、
40部~10部の脂環式ジカルボン酸、好ましくは35部~15部の脂環式ジカルボン酸、好ましくは1,4-シクロヘキサンジカルボン酸、
の場合に特に有利である。
方法工程(ii)において、方法工程(i)から得られた混合物を、少なくとも縮合時に脱離した化学的化合物を除去しながら、更なる縮合に供する。本発明によれば、「更なる」縮合という表現は、少なくとも幾らかの縮合が方法工程(i)において既に起こっていることを意味すると理解されるべきである。これは、好ましくは、アリールアルコールの脱離を伴う、少なくとも1つの脂環式ジカルボン酸と少なくとも1つのジアリールカーボネートとの反応である。しかしながら、オリゴマーを形成するために更なる縮合も既に起こっていることが好ましい(これに関しては方法工程(i)を参照)。
シクロヘキサンジカルボン酸:1,4-シクロヘキサンジカルボン酸;CAS 1076-97-7 99%;東京化成工業株式会社(日本)、略してCHDA。元素分析によれば、CHDAには1ppm未満のナトリウムが含まれていた。
ジフェニルカーボネート:ジフェニルカーボネート、99.5%、CAS 102-09-0;Acros Organics(ベルギー、ヘール)、略してDPC。
4-ジメチルアミノピリジン:4-ジメチルアミノピリジン;98.0%以上;purum;CAS 1122-58-3;Sigma-Aldrich(ドイツ、ミュンヘン)、略してDMAP。
イソソルビド:イソソルビド(CAS:652-67-5)、99.8%、Polysorb PS A;Roquette Freres(フランス、レストロン62136);略してISB。
水酸化リチウム一水和物(CAS:1310-66-3);99.0%超;Sigma-Aldrich。
2-ブチル-2-エチル-1,3-プロパンジオール:CAS番号115-84-4;Aldrich(略してBEPD)。
2,2,4,4-テトラメチル-1,3-シクロブタンジオール:98%(CAS:3010-96-6);ABCR(略してTMCBD)。
2,2,4-トリメチル-1,3-ペンタンジオール;CAS番号:144-19-4;Aldrich(略してTMPD)。
ネオペンチルグリコール(2,2-ジメチルプロパン-1,3-ジオール);CAS:126-30-7;Aldrich(略してNPG)。
1,4-ブタンジオール:CAS:110-63-4;Merck 99%;(略してBDO)。
1,4-シクロヘキサンジメタノール:CAS:105-08-8、Aldrich 99%(略してCHDM)。
1,12-ドデカンジオール:CAS:5675-51-4、Aldrich 99%(略してDDD)。
溶液粘度
相対溶液粘度(ηrel;相対ηとも呼ばれる)を、ウベローデ粘度計を使用してジクロロメタン中で5g/lの濃度において25℃にて決定した。この決定はDIN51562-3;1985-05に従って実施された。この方法は、測定されるポリエステルカーボネートのフロータイムをウベローデ粘度計により測定した後に、ポリマー溶液とその溶媒との間の粘度の差を確かめることを含む。このために、純粋な溶媒であるジクロロメタン、トリクロロエチレン、及びテトラクロロエチレンを測定することによってウベローデ粘度計を初期較正する(常に少なくとも3回であるが、多くても9回の測定を行う)。これに続いて、溶媒であるジクロロメタンを使用して実際の較正を行う。次に、ポリマー試料を秤量し、ジクロロメタン中に溶解した後に、この溶液についてフロータイムを3回決定する。ハーゲンバッハ補正を介してフロータイムの平均値を補正して、相対溶液粘度を算出する。
ガラス転移温度を、規格DIN EN ISO 11357-1:2009-10及びISO 11357-2:2013-05に従って、窒素下で10K/分の昇温速度において示差走査熱量測定(DSC)によって決定した。ここで、ガラス転移温度(Tg)の決定は、2回目の昇温過程における変曲点として測定された。
試料をクロロホルム中に溶解した。使用したマトリックスは、LiClを含むジトラノールであった。陽イオンリフレクター(positive reflector)モード及びリニアモードで試料を分析した。
まず、17.20g(0.10mol)の1,4-シクロヘキサンジカルボン酸及び29.83g(0.204mol)のイソソルビド、及び64.30g(0.3mol)のジフェニルカーボネート、0.0111gのDMAP(4-ジメチルアミノピリジン;出発材料CHDA、DPC、及びISBに対して100ppm)、及びおよそ30ppmのLiに相当する115μlの水酸化リチウムの水溶液(100g/l)を、短行程分離機を備えたフラスコに入れた。脱気及び窒素による通気を4回行うことにより、混合物から酸素を除去した。混合物を溶融し、撹拌しながら標準圧力で160℃に加熱した。混合物を160℃で40分間、175℃で60分間、190℃で30分間、205℃で10分間撹拌した。この操作の間に、二酸化炭素が継続的に発生した。CO2の発生が止んだら、浴温度を220℃に調整した。更に20分後に、真空を適用した。30分間かけて圧力を10mbarに下げた。この工程の間に、フェノールを連続的に除去した。混合物を10mbarで約10分間撹拌した。次に、圧力を1mbar未満(およそ0.7mbar)に下げ、更に10分間縮合を続けた。その後、混合物の処理を止めた。
まず、0.10molの1,4-シクロヘキサンジカルボン酸、0.02molのBEPD(10%)、及び0.18molのイソソルビド、並びに0.3molのジフェニルカーボネート、及び(4-ジメチルアミノピリジン;出発材料CHDA、BEPD、DPC、及びISBに対して)100ppmのDMAP、並びにおよそ20ppmのLiに相当する0.0763mlの水酸化リチウムの水溶液(100g/l)を、短行程分離機を備えたフラスコに入れた。脱気及び窒素による通気を4回行うことにより、混合物から酸素を除去した。混合物を段階的に190℃に加熱した。この操作の間に、二酸化炭素が継続的に発生した。次に、3mlの試料を採取し、MALDI-ToF-MSにより分析した。バッチが重合し続けることを保証するために、反応物を220℃に加熱した後に、真空を段階的に1mbar未満に下げた。粘度の上昇が観察された。
Claims (10)
- 溶融エステル交換によりポリエステルカーボネートを調製する方法であって、
(i)少なくとも、少なくとも1つの脂環式ジカルボン酸と、少なくとも1つのジアリールカーボネートとを、少なくとも1つの触媒を使用して、(A)少なくとも1つの1,4:3,6-ジアンヒドロヘキシトール及び(B)少なくとも1つの更なる脂肪族ジヒドロキシ化合物を含むジヒドロキシ化合物の混合物の存在下で反応させる工程と、
(ii)方法工程(i)から得られた混合物を、少なくとも縮合時に脱離した化学的化合物を除去しつつ、更に縮合させる工程と、
を含み、
方法工程(i)における前記反応前の、方法工程(i)において存在する全てのジヒドロキシ化合物と、方法工程(i)において存在する全ての脂環式ジカルボン酸とのモル比が、1:0.6~1:0.05であることを特徴とする、方法。 - 前記少なくとも1つの更なる脂肪族ジヒドロキシ化合物は、化学式(I):
HO-X-OH (I)
(式中、Xは、少なくとも1個のヘテロ原子によって任意に中断され得る、2個~22個の炭素原子を有する線状アルキレン基、少なくとも1個のヘテロ原子によって任意に中断され得る、4個~20個の炭素原子を有する分岐状アルキレン基、又は少なくとも1個のヘテロ原子によって任意に中断され得る、4個~20個の炭素原子を有するシクロアルキレン基を表し、ここで、前記シクロアルキレン基は、複数の環を任意に含み得て、それぞれの場合に任意に分岐状であり得る)を有することを特徴とする、請求項1に記載の方法。 - 方法工程(i)における前記反応を、少なくとも1つの第1の触媒及び/又は第2の触媒の存在下で行い、かつ方法工程(ii)における前記縮合を、少なくとも前記第1の触媒及び前記第2の触媒の存在下で行い、ここで、前記第1の触媒は、少なくとも1つの第三級窒素塩基であり、前記第2の触媒は、少なくとも1つの塩基性化合物であり、かつ方法工程(ii)におけるアルカリ金属カチオンの割合は、方法工程(i)において使用される全ての成分に対して、0.0008重量%~0.0030重量%であることを特徴とする、請求項1又は2に記載の方法。
- 前記少なくとも1つの脂環式ジカルボン酸は、化学式(IIa)、(IIb):
(式中、
Bは、それぞれ独立して、CH2基、又はO及びSからなる群より選択されるヘテロ原子を表し、
R1は、それぞれ独立して、単結合、又は1個~10個の炭素原子を有するアルキレン基を表し、かつ、
nは、0から3の間の数である)の化合物、又はそれらの混合物から選択されることを特徴とする、請求項1~3のいずれか一項に記載の方法。 - 前記第1の触媒は、グアニジンから誘導される塩基、4-ジメチルアミノピリジン、1,8-ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ-7-エン(DBU)、1,5-ジアザビシクロ[4.3.0]ノナ-5-エン(DBN)、1,5,7-トリアザビシクロ[4.4.0]デカ-5-エン、及びこれらの物質の混合物からなる群より選択されることを特徴とする、請求項3に記載の方法。
- 請求項1及び2の前記少なくとも1つの触媒又は請求項3の前記第1の触媒は、方法工程(i)において使用される全ての成分に対して、0.002重量%~0.1重量%の量で使用されることを特徴とする、請求項3に記載の方法。
- 前記第2の触媒は、無機又は有機のアルカリ金属塩及び無機又は有機のアルカリ土類金属塩からなる群より選択されることを特徴とする、請求項3に記載の方法。
- 請求項1~7のいずれか一項に記載の方法により得られるポリエステルカーボネート。
- 請求項8に記載のポリエステルカーボネートを含む成形コンパウンド。
- 請求項8に記載のポリエステルカーボネートを含む成形品。
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