JP7840323B2 - アキシャルギャップモータ、及びアキシャルギャップモータの製造方法 - Google Patents
アキシャルギャップモータ、及びアキシャルギャップモータの製造方法Info
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Description
本出願は、2021年05月21日付の日本国出願の特願2021-086466に基づく優先権を主張し、前記日本国出願に記載された全ての記載内容を援用するものである。
ロータと、
前記ロータの回転軸方向に設計長さのギャップを開けて配置されているステータと、
前記ロータの回転軸であるシャフトと、
前記シャフトを回転自在に支持している第一ベアリングと、
前記ステータが載置される第一平面を有するケースと、
前記第一ベアリングを支持している調整部材と、を備え、
前記調整部材は、前記ケースにねじ結合されているねじ山を有し、
前記第一ベアリングは、前記調整部材の回転によって前記シャフトの軸方向に移動する。
アキシャルギャップモータのパーツを準備する工程と、
前記パーツを組み立てる工程を備え、
前記パーツは、
ロータと、
ステータと、
前記ロータの回転軸であるシャフトと、
前記シャフトを回転自在に支持するベアリングと、
前記ステータが載置される第一平面を有するケースと、
前記ケースにねじ結合されることで前記ベアリングを支持する調整部材と、を含み、
前記ステータは、
ヨーク及び複数のティースを有するステータコアと、
前記複数のティースの各々に配置されているコイルと、を有し、
前記パーツを組み立てる工程では、前記調整部材を前記ケースに対して回転させて前記ベアリングを介して前記シャフトを昇降させることで、前記ロータと前記ステータとの間のギャップの長さを設計長さとし、
前記調整部材の回転量は、前記コイルに生じる誘起電圧値に基づいて決定される。
組み立て精度に優れるアキシャルギャップモータの製造性を向上することが望まれている。
本開示のアキシャルギャップモータは、組み立て精度に優れる。
アキシャルギャップモータは、例えば、アキシャルギャップモータのパーツの仮組みと本組みの2回の組み立て工程を経て製造される。パーツを仮組みする理由は、パーツの組み立て回数が1回では、ステータとロータとの間のギャップの長さを設計長さとすることが困難だからである。ギャップの設計長さとは、アキシャルギャップモータの仕様に基づいて決定された設計上のギャップの長さの目標値である。そこで、仮組みして作製されたアキシャルギャップモータのギャップの長さを測定する。測定により求められたギャップの測定長さとギャップの設計長さとの差を求める。ギャップの測定長さを求めた後、アキシャルギャップモータを分解する。
ロータと、
前記ロータの回転軸方向に設計長さのギャップを開けて配置されているステータと、
前記ロータの回転軸であるシャフトと、
前記シャフトを回転自在に支持している第一ベアリングと、
前記ステータが載置される第一平面を有するケースと、
前記第一ベアリングを支持している調整部材と、を備え、
前記調整部材は、前記ケースにねじ結合されているねじ山を有し、
前記第一ベアリングは、前記調整部材の回転によって前記シャフトの軸方向に移動する。
前記調整部材の前記ねじ山のピッチは、2.5mm以下であってもよい。
前記シャフトを回転自在に支持し、前記ロータを挟んで前記第一ベアリングに向かい合って配置されている第二ベアリングと、
前記第二ベアリングを前記第一ベアリングに向けて押圧する弾性部材と、を備えていてもよい。
前記第一ベアリングは、インナーレース及びアウターレースを有するラジアルベアリングであり、
前記調整部材は、前記インナーレースに接することなく前記アウターレースを支持していてもよい。
前記アウターレースと前記調整部材との間に配置される座金を有していてもよい。
前記ステータは、
円環板状に構成されたヨーク、及び前記ヨークから突出するように設けられた複数のティースを有するステータコアと、
前記複数のティースの各々に配置されているコイルと、を有し、
前記ステータコアは、前記第一平面に固定されていてもよい。
前記ステータコアは、圧粉成形体で構成されていてもよい。
前記ステータの数と前記ロータの数とが1つずつであってもよい。
アキシャルギャップモータのパーツを準備する工程と、
前記パーツを組み立てる工程を備え、
前記パーツは、
ロータと、
ステータと、
前記ロータの回転軸であるシャフトと、
前記シャフトを回転自在に支持するベアリングと、
前記ステータが載置される第一平面を有するケースと、
前記ケースにねじ結合されることで前記ベアリングを支持する調整部材と、を含み、
前記ステータは、
ヨーク及び複数のティースを有するステータコアと、
前記複数のティースの各々に配置されているコイルと、を有し、
前記パーツを組み立てる工程では、前記調整部材を前記ケースに対して回転させて前記ベアリングを介して前記シャフトを昇降させることで、前記ロータと前記ステータとの間のギャップの長さを設計長さとし、
前記調整部材の回転量は、前記コイルに生じる誘起電圧値に基づいて決定される。
本開示の実施形態の詳細を、以下に説明する。図中の同一符号は同一名称物を示す。
〔アキシャルギャップモータ〕
図1から図5を参照して、実施形態1のアキシャルギャップモータ1を説明する。図1は、アキシャルギャップモータ1をシャフト4の軸方向に平行な平面で切断した断面図である。図1は、シングルステータ・シングルロータ型のアキシャルギャップモータ1を例示している。シングルステータ・シングルロータ型のアキシャルギャップモータ1とは、ステータ2の数とロータ3の数とが1つずつのモータである。アキシャルギャップモータ1とは、ステータ2とロータ3とがシャフト4の軸方向にギャップをあけて向かい合っているモータである。
ステータ2は、図1に示すように、ケース7の第一平面71fに配置されている。ステータ2は、図1に示すように、ステータコア21と複数のコイル25とを備えている。
ステータコア21は、円環板状のヨーク22と柱状の複数のティース23とを備えている。
ヨーク22は、ヨーク22の周方向に並ぶティース23のうち、隣り合っているティース23同士を磁気的に結合する。ヨーク22は、図2に示すように、平面状の第一面22fと平面状の第二面22sと外周面と内周面とを有している。第一面22f及び第二面22sは、外周面と内周面とをつないでいる面である。第一面22fは、第一平面71fに接している。第二面22sは、ティース23の側面につながっている面である。
ティース23は、図1に示すように、コイル25が設けられている。ティース23の数は複数である。各ティース23は、ヨーク22の周方向に所定の間隔をあけて配置されている。各ティース23は、図2に示すヨーク22の第二面22sに直交するように突出している。本実施形態の各ティース23とヨーク22とは一体の圧粉成形体で構成されている。各ティース23の形状及び大きさは同一である。各ティース23の形状は、角柱状又は円柱状である。各ティース23は、側面と端面23aとを有する。側面は、ヨーク22の第二面22sにつながっている面である。端面23aは、側面につながっている面である。端面23aは、後述するロータ3の磁石35に向かい合っている。
ステータコア21は、図1に示すように、穴部を有している。この穴部には、締結部材91が設けられている。締結部材91は、ステータコア21を第一平面71fに固定する。締結部材91によって、ステータ2と第一平面71fとの位置ずれが抑制される。締結部材91の一例は、ねじ又はボルトである。穴部は、第一面22fからティース23の途中にわたって形成されている。穴部の数は、ティース23の数よりも少なくてもよいし、ティース23の数と同数であってもよい。
ステータコア21を構成する圧粉成形体は、図4に示す複数の被覆粒子24の集合体で構成されている。被覆粒子24は、金属粒子241と絶縁被覆242とを有する。
金属粒子241は、軟磁性材料で構成されている。軟磁性材料は、純鉄又は鉄基合金である。
絶縁被覆242は、金属粒子241を覆う。絶縁被覆242は、渦電流損等の鉄損を低減できる。絶縁被覆242を備える圧粉成形体は、損失を低減し易い。絶縁被覆242の材質は、例えば、酸化物である。酸化物の一例は、リン酸塩、シリカ、酸化マグネシウム、又は酸化アルミニウムである。リン酸塩は、金属粒子241との密着性に優れる上に、変形性にも優れる。そのため、絶縁被覆242がリン酸塩で構成されていれば、圧粉成形体の作製過程において、絶縁被覆242は上述の金属粒子241の変形に追従して変形し易い。よって、絶縁被覆242は損傷し難い。絶縁被覆242が損傷し難いため、圧粉成形体の損失が低減し易い。
圧粉成形体の相対密度は、90%以上であってもよい。相対密度が90%以上の圧粉成形体は、飽和磁束密度を向上し易い。相対密度が90%以上の圧粉成形体は、強度等の機械的特性を向上し易い。相対密度は、93%以上、更に95%以上であってもよい。相対密度は、99%以下であってもよい。相対密度が99%の圧粉成形体は、後述する製造方法において、測定される誘起電圧値が安定し易い。
各コイル25は、筒状部を備えている。筒状部は、巻線を螺旋状に巻回して構成されている。本実施形態のコイル25は、エッジワイズ巻きコイルである。コイル25の巻線には、被覆平角線が用いられている。各コイル25は、ティース23の側面の外周に配置されている。各コイル25における筒状部の横断面形状は、例えば、ティース23の横断面形状に対応した形状である。筒状部の軸方向の長さは、ティース23の長さよりも若干短い。なお、図1では、筒状部のみを示し、巻線の両端部は図示を省略している。
ロータ3は、ステータ2とギャップをあけて設けられている。ロータ3は、ロータ本体31と、少なくとも1つの磁石35とを備えている。
ロータ本体31は、シャフト4によってケース7に対して回転可能に支持されている。ロータ本体31は、円環状の部材である。ロータ本体31は、中央に貫通孔が設けられている。この貫通孔には、後述するシャフト4の第三軸部43が設けられている。本実施形態では、貫通孔にシャフト4が圧入されることで、ロータ本体31とシャフト4とが組み合わされている。圧入されていることで、ロータ3の振れが小さくなり易い。シャフト4の軸方向に沿ったロータ本体31の位置は、後述する第二軸部42の第二端面42sにロータ本体31が当止されることで位置決めされている。
磁石35は、ロータ本体31に固定されている。磁石35の固定には、図2に示すように、接着剤38を用いる。磁石35の数は、1枚でもよいし、複数でもよい。磁石35の数が1枚であれば、磁石35の数が複数である場合に比較して、部品点数が少なく、ロータ3を作製し易い。そのため、アキシャルギャップモータ1の製造性を向上し易い。その上、組み立て精度に優れるアキシャルギャップモータ1を製造し易い。
シャフト4は、ロータ3の回転軸である。シャフト4は、中実の丸棒状体で構成されている。シャフト4は、図1に示すように、外径の異なる複数の軸部を有している。複数の軸部は、一体に構成されている。本実施形態のシャフト4は、ケース7の第一プレート部71から第二プレート部72に向かう方向に順に、第一軸部41、第二軸部42、第三軸部43、第四軸部44、及び第五軸部45を有している。
第一ベアリング51及び第二ベアリング55は、シャフト4を回転自在に支持している。第一ベアリング51は、第一軸部41に装着されている。第二ベアリング55は、第四軸部44に装着されている。第一ベアリング51及び第二ベアリング55の構成は、互いに同じ構成でもよいし、互いに異なる構成であってもよい。
弾性部材8は、第二ベアリング55をロータ3に向かう方向に押圧する。弾性部材8によって、第二突出部71bと調整部材6とのがたつきを抑制し易い。弾性部材8は、アウターレース57と凹部72aの底部との間に配置されている。弾性部材8の一例は、ばね座金、皿ばね座金、波形座金、又はゴム製のOリングである。
ケース7は、ステータ2、ロータ3、シャフト4の一部、第一ベアリング51、及び第二ベアリング55を内部に収納している。ケース7は、第一プレート部71と第二プレート部72と周壁部73とを備えている。
調整部材6は、第一ベアリング51を支持している。本実施形態の調整部材6の形状は、円筒状である。本実施形態の調整部材6の内寸は、インナーレース52の外径超、アウターレース53の内径以下である。内寸とは、調整部材6の内周面の内接円の直径である。
主に図6から図8を参照して、実施形態1のアキシャルギャップモータの製造方法を説明する。本実施形態のアキシャルギャップモータの製造方法は、工程Aと工程Bとを備える。
工程Aは、アキシャルギャップモータのパーツを準備する。
工程Bは、パーツを組み立てる。
工程Aで準備するパーツは、図1を参照して上述したアキシャルギャップモータ1のパーツである。本実施形態では、パーツは、ステータ2、ロータ3、シャフト4、第一ベアリング51、第二ベアリング55、調整部材6、ケース7、弾性部材8、締結部材91、及び締結部材92を含む。
パーツを組み立てる工程Bでは、各部材を所定の位置に固定する。工程Bを経ることによって、図1に示すようなアキシャルギャップモータ1が製造される。パーツを組み立てる順番は、例えば、以下の工程B1から工程B7を順に経る。
図9及び図10を参照して、変形例のアキシャルギャップモータを説明する。本例のアキシャルギャップモータは、図9に示すように、回路基板120と、センサ130と、磁石140と、カバー160とを用いる。
実施形態2のアキシャルギャップモータは、図11に示すように、座金65を有する。座金65は、第二端面53sと第一端面61fとの間に配置される。座金65の内径は、インナーレース52の外径超、アウターレース53の内径以下である。座金65は、調整部材6によってアウターレース53を支持し易くすることができる。座金65の種類の一例は、平座金又は皿ばね座金である。平座金は、第二端面53sと第一端面61fとのなじみを良くする。皿ばね座金は、調整部材6の第二突出部71bに対するゆるみを防止し易い。
2 ステータ
21 ステータコア
22 ヨーク、22f 第一面、22s 第二面
23 ティース、23a 端面
24 被覆粒子、241 金属粒子 242 絶縁被覆
25 コイル
3 ロータ
31 ロータ本体、31f 第一面、31s 第二面
32 凹部、32a 底面
35 磁石、35f 第一端面
38 接着剤
4 シャフト
41 第一軸部
42 第二軸部、42f 第一端面、42s 第二端面
43 第三軸部、43a 端面
44 第四軸部、45 第五軸部
51 第一ベアリング
52 インナーレース、52f 第一端面、52s 第二端面
53 アウターレース、53f 第一端面、53s 第二端面
54 ボール
55 第二ベアリング
56 インナーレース、57 アウターレース
6 調整部材
61f 第一端面、61s 第二端面、611 ねじ部
65 座金
7 ケース
71 第一プレート部、71f 第一平面、71s 第二平面
71a 第一突出部、71b 第二突出部、711 ねじ部
72 第二プレート部、72a 凹部、72h 貫通孔
73 周壁部
8 弾性部材
91、92 締結部材
110 電圧計
120 回路基板
121 波形変換素子群、122 波形制御IC、123 位相検出回路
130 センサ、140 磁石、141 治具
160 カバー、161 プレート部、162 周壁部
A、B、C 領域
G1 設計長さ
Claims (9)
- ロータと、
前記ロータの回転軸方向に設計長さのギャップを開けて配置されているステータと、
前記ロータの回転軸であるシャフトと、
前記シャフトを回転自在に支持している第一ベアリングと、
前記シャフトを回転自在に支持し、前記ロータを挟んで前記第一ベアリングに向かい合って配置されている第二ベアリングと、
前記ステータが載置される第一平面を有するケースと、
前記第一ベアリングを支持しており、前記ギャップの長さを調整するための調整部材と、を備え、
前記調整部材は、前記ケースにねじ結合されているねじ山を有し、
前記第一ベアリングは、前記調整部材の回転によって前記シャフトの軸方向に移動する、
アキシャルギャップモータ。 - 前記調整部材の前記ねじ山のピッチは、2.5mm以下である、請求項1に記載のアキシャルギャップモータ。
- 前記第二ベアリングを前記第一ベアリングに向けて押圧する弾性部材を備える、請求項1または請求項2に記載のアキシャルギャップモータ。
- 前記第一ベアリングは、インナーレースおよびアウターレースを有するラジアルベアリングであり、
前記調整部材は、前記インナーレースに接することなく前記アウターレースを支持している、請求項1または請求項2に記載のアキシャルギャップモータ。 - 前記アウターレースと前記調整部材との間に配置される座金を有する、請求項4に記載のアキシャルギャップモータ。
- 前記ステータは、
円環板状に構成されたヨーク、および前記ヨークから突出するように設けられた複数のティースを有するステータコアと、
前記複数のティースの各々に配置されているコイルと、を有し、
前記ステータコアは、前記第一平面に固定されている、請求項1または請求項2に記載のアキシャルギャップモータ。 - 前記ステータコアは、圧粉成形体で構成されている、請求項6に記載のアキシャルギャップモータ。
- 前記ステータの数と前記ロータの数とが1つずつである、請求項1または請求項2に記載のアキシャルギャップモータ。
- アキシャルギャップモータのパーツを準備する工程と、
前記パーツを組み立てる工程と、を備え、
前記パーツは、
ロータと、
ステータと、
前記ロータの回転軸であるシャフトと、
前記シャフトを回転自在に支持するベアリングと、
前記ステータが載置される第一平面を有するケースと、
前記ケースにねじ結合されることで前記ベアリングを支持する調整部材と、を含み、
前記ステータは、
ヨークおよび複数のティースを有するステータコアと、
前記複数のティースの各々に配置されているコイルと、を有し、
前記パーツを組み立てる工程では、前記調整部材を前記ケースに対して回転させて前記ベアリングを介して前記シャフトを昇降させることで、前記ロータと前記ステータとの間のギャップの長さを設計長さとし、
前記調整部材の回転量は、前記コイルに生じる誘起電圧値に基づいて決定される、
アキシャルギャップモータの製造方法。
Applications Claiming Priority (3)
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