JP7841174B1 - 方向情報提供装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】
使用者Sが目を閉じた状態、または網膜に鮮明な像を結ぶことが困難な視覚状態において、使用者Sの位置を基準とした方向に関する情報(以下、方向情報)を、使用者Sに対して提供する方向情報提供装置100である。方向情報提供装置100は、使用者Sが知覚可能な所定の照射位置に可視光を照射可能な光照射部10と、光照射部10を制御する制御システム20とを備え、制御システム20にける制御コンピュータは、可視光の照射位置、照射強度、および照射方向の少なくとも一つを時系列的に変化させるように、光照射部10の動作を制御するための動作信号を生成し出力する動作信号生成出力部を有する。
【選択図】図1
Description
音声を用いた技術としては、例えば特許文献1に記載されているようにスマートフォンと連動して道案内を行う装置が挙げられる。
また振動を用いる技術としては、例えば特許文献2に記載されているように、障害者の使用する杖を振動させ歩行に関する情報の通知を行う装置が挙げられる。
また触覚を用いる技術としては点字による情報提示が挙げられる。
以下、本発明の第一実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
(全体構成)
図1に示すように本実施形態の方向情報提供装置100は、使用者Sが目を閉じた状態、または網膜に鮮明な像を結ぶことが困難な視覚状態において、使用者の位置を基準とした方向に関する情報(以下、方向情報)を、使用者に対して提供し、使用者Sをナビゲーションするための装置となっている。本実施形態において方向情報提供装置100はヘッドマウントディスプレイ型の装置となっており、使用者Sの頭部に固定されるフレーム1と、フレーム1に支持された光照射部10および制御システム20を備えている。
(1)光覚弁レベル(Light Perception: LP):光の有無および明暗の変化が識別できる視力状態」
(2)手動弁レベル(Hand Motion:HM):眼前で手を動かした際にその動きが認識できる状態
(3)指数弁レベル(Counting Fingers:CF):眼前の指の数が識別できる状態
すなわち本発明のターゲットとなる使用者Sは、光覚弁レベルよりも障害の軽い状態の視覚障害者となる。なお「光覚なし(No Light Perception:NLP)」も分類として存在するが、光を感知できないため本発明の対象外となる。
フレーム1は、使用者Sの頭部に固定するための固定構造1x、および詳しく後述する光照射部10、制御システム20を内側に収容する空間を画成するディスプレイパネル1y等によって構成されているが、その構造は特に限定されるものではない。フレーム1の重量は300g以下であるとよく、最大200g以下であるとさらによい。
図2および図3に示すように光照射部10は、互いに異なる位置に配置された複数のLED光源11によって構成されており、使用者Sが知覚可能な所定の照射位置に可視光を照射可能となっている。ここで「使用者Sが知覚可能」とは、使用者Sの視野範囲および視野範囲近傍を示す概念である。本実施形態では視野角45度~90度の範囲に可視光が照射されるようになっている。LED光源11は使用者Sの前方に、使用者Sから所定距離離れた位置に配置される。
図4に示すように制御システム20は、位置検知センサ(例えばGPS(Global Positioning System)モジュール等)21と、状態検知センサ22と、通信機23と、制御コンピュータ24と、光源駆動回路25と、バッテリ26とを有している。
状態検知センサ22は、例えば加速度センサやジャイロセンサによって構成され、使用者の動作状態を検知する。
通信機23は、位置検知センサ21および状態検知センサ22と、詳しく後述する制御コンピュータ24との間で無線または有線で通信を行う機器である。無線通信の方式としては、Bluetooth(商標登録)、BLE(Bluetooth Low Energy)、Wi-Fi(登録商標)、Wi-Fi Direct、NFC、UWB、Zigbee、Thread、Matter、5G/LTE等のセルラー通信、 可視光通信、赤外線通信等が挙げられる。
次に図5~図10を参照して、照射パターン設定部205で設定される照射パターン毎に、方向情報、追加情報を使用者Sに提供する方法について説明する。
図2(a)に示す第一の配置パターンP1においては、下記の手順によってLED光源11を点灯させ、照射位置を変化させ、使用者に方向情報(進行方向情報および回転方向情報)を提供する。
(1)左回りの回転動作(図5(a)参照)
第一位置L11→第二位置L12→第三位置L13→第一位置L11の順でLED光源11を点灯させる。
(2)右回りの回転動作(図5(b)参照)
第一位置L11→第三位置L13→第二位置L12→第一位置L11の順でLED光源11を点灯させる。
(3)前方への進行動作(図5(c)参照)
第一位置L11のLED光源11のみを点灯させる。
(4)後方への進行動作(図5(d)参照)
第二位置L12および第三位置L13のLED光源11を同時点灯させる。
(5)左方への進行動作(図5(e)参照)
第二位置L12のLED光源11のみを点灯させる。
(6)右方への進行動作(図5(f)参照)
第三位置L13のLED光源11のみを点灯させる。
(1)左回りの回転動作(図6(a)参照)
第一位置L21→第三位置L23→第四位置L24→第二位置L22→第一位置L21の順でLED光源11を点灯させる。
(2)右回りの回転動作(図6(b)参照)
第一位置L21→第二位置L23→第四位置L24→第三位置L23→第一位置L21の順でLED光源11を点灯させる。
(3)前方への進行動作(図6(c)参照)
第二位置L22→第一位置L21の順でLED光源11を点灯させるとともに、同じタイミングで第四位置L24→第三位置L23の順でLED光源11を点灯させる。
(4)後方への進行動作(図6(d)参照)
第一位置L21→第二位置L22の順でLED光源11を点灯させるとともに、同じタイミングで第三位置L23→第四位置L24の順でLED光源11を点灯させる。
(5)左方への進行動作(図6(e)参照)
第一位置L21→第三位置L23の順でLED光源11を点灯させるとともに、同じタイミングで第二位置L22→第四位置L24の順でLED光源11を点灯させる。
(6)右方への進行動作(図6(f)参照)
第三位置L23→第一位置L21の順でLED光源11を点灯させるとともに、同じタイミングで第四位置L24→第二位置L22の順でLED光源11を点灯させる。
(7)左斜め前方(対角方向)への進行動作(図7(a)参照)
第二位置L22→第三位置L23の順でLED光源11を点灯させる。
(8)右斜め前方(対角方向)への進行動作(図7(b)参照)
第四位置L24→第一位置L21の順でLED光源11を点灯させる。
(9)左斜め後方(対角方向)への進行動作(図7(c)参照)
第一位置L21→第四位置L24の順でLED光源11を点灯させる。
(10)右斜め後方(対角方向)への進行動作(図7(d)参照)
第三位置L23→第二位置L22の順でLED光源11を点灯させる。
(1)左回りの回転動作(図8(a)参照)
第一位置L31→第三位置L33→第二位置L32→第四位置L34→第一位置L31の順でLED光源11を点灯させる。
(2)右回りの回転動作(図8(b)参照)
第一位置L31→第四位置L34→第二位置L32→第三位置L33→第一位置L31の順でLED光源11を点灯させる。
(3)前方への進行動作(図8(c)参照)
第二位置L32→第一位置L31の順でLED光源11を点灯させる。
(4)後方への進行動作(図8(d)参照)
第一位置L31→第二位置L32の順でLED光源11を点灯させる。
(5)左方への進行動作(図8(e)参照)
第四位置L34→第三位置L33の順でLED光源11を点灯させる。
(6)右方への進行動作(図8(f)参照)
第三位置L33→第四位置L34の順でLED光源11を点灯させる。
(7)左斜め前方(対角方向)への進行動作(図9(a)参照)
第四位置L34→第一位置L31の順でLED光源11を点灯させるとともに、同じタイミングで第二位置L32→第三位置L33の順でLED光源11を点灯させる。
(8)右斜め前方(対角方向)への進行動作(図9(b)参照)
第三位置L33→第一位置L31の順でLED光源11を点灯させるとともに、同じタイミングで第二位置L32→第四位置L34の順でLED光源11を点灯させる。
(9)左斜め後方(対角方向)への進行動作(図9(c)参照)
第一位置L31→第三位置L33の順でLED光源11を点灯させるとともに、同じタイミングで第四位置L34→第二位置L32の順でLED光源11を点灯させる。
(10)右斜め後方(対角方向)への進行動作(図9(d)参照)
第一位置L31→第四位置L34の順でLED光源11を点灯させるとともに、同じタイミングで第三位置L33→第二位置L32の順でLED光源11を点灯させる。
(1)注意喚起
第五位置L45→第一位置L21、第二位置L22、第三位置L23、および第四位置L24へ放射状に光が広がるようにLED光源11を点灯させる(図10(a)参照)。
(2)目的地到達
第一位置L21、第二位置L22、第三位置L23、および第四位置L24→第五位置L45へ光が収束するようにLED光源11を点灯させる(図10(b)参照)。
図4に戻ってバッテリ26は、位置検知センサ21、状態検知センサ22、通信機23、制御コンピュータ24、および光源駆動回路25へ電力を供給する。バッテリ26は交換式となっていてもよいし、フレーム1に設けられたコネクタ(USB等)を通じて商用電源やモバイルバッテリから充電する可能となっていてもよい。
以上説明した本実施形態の方向情報提供装置100によれば、光照射部10を制御し、所定の照射パターンで可視光を使用者Sの眼に照射するといった簡易な構造により、容易に、かつ高精度で方向情報を使用者Sに提供できる。使用者Sは特段の学習等が必要なく、しかもヘッドマウント型であれば方向情報提供装置100を容易に携帯することができるため、ユーザビリティも非常に高い。
次に本発明の第二実施形態に係る方向情報提供装置100Aについて説明する。第一実施形態と同一の構成は同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
図12に示すように、本実施形態の方向情報提供装置100Aでは光照射部10Aの構成が上記第一実施形態とは異なっている。すなわち光照射部10Aは、一つのLED光源11と、LED光源11を移動させる光源移動機構12とを有している。なおLED光源11は少なくとも一つ設けられればよく、すなわち複数設けてもよい。
以上説明した本実施形態の方向情報提供装置100Aによれば、第一実施形態と比べてLED光源11の数量を抑えることができ、LED光源11の設置スペースを削減しつつ、使用者Sに対して方向情報を高精度で提供可能である。
次に本発明の第三実施形態に係る方向情報提供装置100Bについて説明する。第一、第二実施形態と同一の構成は同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
図13に示すように、本実施形態の方向情報提供装置100Bでは、光照射部10Bの構成が上記第一および第二実施形態とは異なっている。すなわち光照射部10Bは、一つのLED光源11と、LED光源11からの可視光の照射方向を変化させる方向調整機構13とを有している。なおLED光源11は少なくとも一つ設けられればよく、すなわち複数設けてもよい。
以上説明した本実施形態の方向情報提供装置100Bによれば、第二実施形態と同様に、第一実施形態と比べてLED光源11の数量を抑えることができ、LED光源11の設置スペースを削減しつつ、使用者Sに対して方向情報を高精度で提供可能である。
次に本発明の第四実施形態に係る方向情報提供装置100Cについて説明する。第一~第三実施形態と同一の構成は同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
図14(a)および図14(b)に示すように、本実施形態の方向情報提供装置100Cでは、光照射部10Cの構成が上記第一~第三実施形態とは異なっている。すなわち光照射部10Cは、外光(自然光)または照明光を取り込む光取込口14と、光取込口14を開閉する開閉機構15とを有している。
以上説明した本実施形態の方向情報提供装置100Cによれば、第一~第三実施形態のようなLED光源11を設けることなく、外部の光を用いて使用者Sに方向情報を高精度で提供することができる。
次に本発明の第五実施形態に係る方向情報提供装置100Dについて説明する。第一~第四実施形態と同一の構成は同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
図15に示すように、本実施形態の方向情報提供装置100Dでは、光照射部10Dの構成が上記第一~第四実施形態とは異なっている。すなわち光照射部10Dは、外光(自然光)または照明光を取り込む光取込口14と、光取込口14を遮光する遮光機構16と、を有する。
以上説明した本実施形態の方向情報提供装置100Dによれば、第四実施形態と同様に、LED光源11を設けることなく、外部の光を用いて使用者Sに方向情報を高精度で提供することができる。
次に本発明の第六実施形態に係る方向情報提供装置100Eについて説明する。第一~第四実施形態と同一の構成は同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
図16に示すように、本実施形態の方向情報提供装置100Eでは、制御コンピュータ24による光照射部10(図2および図3参照)の制御手法が上記第一実施形態とは異なっている。すなわち制御コンピュータ24の動作信号生成出力部206は、複数のLED光源11各々の強度を順次変化させるように、複数のLED光源11の動作を制御するための動作信号を生成し出力する。
(1)前方への進行動作(図16(a)に示す状態から図16(b)に示す状態に変化)
第二位置L22のLED光源11の強度(輝度)を段階的に小さくしつつ、第一位置L21のLED光源11の強度を段階的に大きくする。これと同時に、第四位置L24のLED光源11の強度を段階的に小さくしつつ、第三位置L23のLED光源11の強度を段階的に大きくする。
(2)後方への進行動作(図16(b)に示す状態から図16(a)に示す状態に変化)
第一位置L21のLED光源11の強度(輝度)を段階的に小さくしつつ、第二位置L22のLED光源11の強度を段階的に大きくする。これと同時に、第三位置L23のLED光源11の強度を段階的に小さくしつつ、第四位置L24のLED光源11の強度を段階的に大きくする。
(3)左方への進行動作(図16(c)に示す状態から図16(d)に示す状態に変化)
第一位置L21のLED光源11の強度(輝度)を段階的に小さくしつつ、第三位置L23のLED光源11の強度を段階的に大きくする。これと同時に、第二位置L22のLED光源11の強度を段階的に小さくしつつ、第四位置L24のLED光源11の強度を段階的に大きくする。
(4)右方への進行動作(図16(d)に示す状態から図16(c)に示す状態に変化)
第三位置L23のLED光源11の強度(輝度)を段階的に小さくしつつ、第一位置L21のLED光源11の強度を段階的に大きくする。これと同時に、第四位置L24のLED光源11の強度を段階的に小さくしつつ、第二位置L22のLED光源11の強度を段階的に大きくする。
以上説明した本実施形態の方向情報提供装置100Eによれば、LED光源11の強度を変化させることで方向情報を使用者Sに提供するため、より重度の障害者(例えば光覚弁レベルの使用者S)に対しても方向情報を確実に認識させることができる。
次に本発明の第七実施形態に係る方向情報提供装置100Fについて説明する。第一~第六実施形態と同一の構成は同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
図17に示すように、本実施形態の方向情報提供装置100Fでは、光照射部10Fの構成が上記第一~第六実施形態とは異なっている。すなわち光照射部10Fは、光源として使用者の環境に設置された照明器具17を有する。すなわち光源としての照明器具17はフレーム1には設けられていない。
以上説明した本実施形態の方向情報提供装置100Fによれば、ヘッドマウント型の装置に光源を組み込むことなく、既設の照明を制御することで方向情報を使用者Sに提供でき、使用者が携帯する装置の構成をシンプルにでき、ユーザビリティを向上できる。
次に本発明の第八実施形態に係る方向情報提供装置100Gについて説明する。第一~第七実施形態と同一の構成は同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
図19に示すように、本実施形態の方向情報提供装置100Gは、睡眠時情報提供装置の一例としての明晰夢誘発装置となっている点で上述した方向情報提供装置100~100Fとは異なっている。すなわち本実施形態の方向情報提供装置100Gの使用者Sは、網膜に鮮明な像を結ぶことが困難な視覚状態を有する視覚障害者に限定されず、目を閉じた状態(例えば睡眠状態)の健常者も対象となっている。
以上説明した本実施形態の方向情報提供装置100Gによれば、複数の方向情報を使用者Sに提供することで、単なる光源の点滅等では表現が難しい複雑な情報を使用者Sに提供できるため、効果的に明晰夢を誘発させることができる。
例えば、上記各実施形態、変形例の構成は適宜組み合わせて実施してもよい。
<実験条件>
〔被験者〕
健常成人2名(被験者A:視力正常(両眼1.5以上)、被験者B:近視)
〔使用機器〕
・機器1
120ルーメンLEDライト(ECLAT LHP-R12B7(株式会社オーム電機製)
・機器2
20ルーメンLEDライト(KFL-32N(東芝ライフスタイル株式会社製)
・機器3
10ルーメン以下程度のLEDライト(機器2を、ニッケル水素充電池(1.2V)とダミー電池(0V)とを直列で使用した低電圧駆動により減光したもの)
ダミー電池とは、電池収納部に装着可能な電池と同一外形を有し、両端の端子間を電気的に短絡させた導電性部品であり、実質的に0Vの電圧降下素子として機能するものである。
〔実験環境〕
カーテンを閉めた室内、消灯環境
〔実験時間〕
被験者一人あたり一連の実験で約15分
〔実験方法〕
上記機器1~3それぞれを手持ちで被験者の顔面周囲に移動させ、顔面への光の照射位置を変化させる。光の照射距離は被験者から約50cmの距離とした。また被験者の反応確認方法は被験者による指さし確認とした。実験項目としては、光の(1)左右位置認識、(2)上下位置認識、(3)回転認識、(4)左右移動認識、(5)上下移動認識の5項目とした。(4)、(5)の移動認識の実験では、開始位置で1秒間光を照射した後に消灯し、その後終了位置で1秒間光を照射した。
上記条件の元で実験を行った結果を以下の表1に示す。なお表1には被験者A、Bの結果を合計したものを示している。
・機器1(120ルーメン)
(1)左右位置認識:8回/8回
(2)上下位置認識:7回/8回(被験者A:4回/4回、被験者B:3回/4回)
(3)回転認識:8回/8回
(4)左右移動認識:4回/4回
(5)上下移動認識:2回/4回(被験者A:1回/2回、被験者B:1回/2回)
・機器2(20ルーメン)
(1)左右位置認識:8回/8回
(2)上下位置認識:0回/0回
(3)回転認識:4回/4回
(4)左右移動認識:8回/8回
(5)上下移動認識:0回/0回
・機器3(10ルーメン以下程度)
(1)左右位置認識:4回/4回
(2)上下位置認識:0回/0回
(3)回転認識:4回/4回
(4)左右移動認識:4回/4回
(5)上下移動認識:0回/0回
上記の表1に示すように、照射強度を下げても「(1)左右位置認識」、「(3)回転認識」、「(4)左右移動認識」の効果は十分に得られることが確認できた。なお被験者A、Bの結果に差異は無く、視力による影響は少ないものと考えられる。なお機器1を用いた実験において「(2)上下位置認識」、「(5)上下移動認識」で不正解となったケースも存在するが、これはライトを手持ちすることによる実験精度の確保が難しいといった事情によるものも考えられる。この点、「(2)上下位置認識」では被験者Aの正答率が100%であり、また「(5)上下移動認識」でも両被験者とも50%の正答率が得られたことから、「上下」の認識に関してもある程度の効果は得られると考えられることからも、一定の効果はあるものと考えられる。
・機器1(120ルーメン)
やや眩しいが許容範囲であり、説明なしで理解可能であった。疲労度も問題なし。
・機器2(20ルーメン)
明るさは快適であり、機器1より認識しやすい。
・機器3(10ルーメン以下程度)
十分認識できる明るさであり、睡眠時にはこの程度の明るさが良さそう。
〔離散照射型〕
各照射位置での照射時間を例えば1秒程度とすることで、使用者が二つの位置を独立して認識できるようにする照射方法である。
具体的には、開始位置で照射(例:1秒)→消灯→終了位置で照射(例:1秒)とする。
この方法では脳が二つの位置を比較することで方向性をより明確に認識できるため、方向認識の精度が向上し、ナビゲーションや、明確な指示伝達に効果的である。
〔連続照射型〕
開始位置から終了位置まで連続的に照射する。すなわち各照射位置での照射時間を短く(例えば300ms以下)設定し、照射位置を順次移動させる。
この方法ではなめらかな移動感覚を提供可能であるため、視覚的演出が可能であり、リラックス効果が期待できる。
10、10A、10B、10C、10D、10F…光照射部
11…LED光源
12…光源移動機構
13…方向調整機構
14…光取込口
15…開閉機構
16…遮光機構
17…照明器具
18…情報伝達機器
20、20F、20G…制御システム
21…位置検知センサ
22,22G…状態検知センサ
23…通信機
24、24F、24G…制御コンピュータ
100、100A、100B、100C、100D、100E、100F、100G…方向情報提供装置
201…位置情報取得部
202、231…状態情報取得部
203…ナビゲーション情報記憶部
204…進行方向設定部
205、232…照射パターン設定部
206、233…動作信号生成出力部
207…反応判定部
208…照射パターンフィードバック部
213…外部ナビゲーション情報取得部(外部情報取得部)
223…外部情報取得部
231…情報記憶部
S…使用者
SB…サーバコンピュータ
Claims (19)
- 使用者が目を閉じた状態、または網膜に鮮明な像を結ぶことが困難な視覚状態において、前記使用者の位置を基準とした方向に関する情報(以下、方向情報)を、該使用者に対して提供する方向情報提供装置であって、
前記使用者が知覚可能な所定の照射位置に可視光を照射可能な光照射部と、
前記光照射部を制御する制御コンピュータと、
を備え、
前記制御コンピュータは、前記可視光の照射位置、照射強度、および照射方向の少なくとも一つ(以下、照射パターン)を時系列的に変化させるように、前記光照射部の動作を制御するための動作信号を生成し出力する動作信号生成出力部を有する方向情報提供装置。 - 前記使用者の頭部に固定されるヘッドマウント型の方向情報提供装置であって、
前記光照射部および前記制御コンピュータを設けたフレームをさらに備える請求項1に記載の方向情報提供装置。 - 前記使用者をナビゲーションするための方向情報提供装置であって、
前記使用者の現在地を検知する位置検知センサと、
前記使用者の動作状態を検知する状態検知センサと、
前記位置検知センサおよび前記状態検知センサからの検知信号に基づき所定の処理を行う前記制御コンピュータと、
前記位置検知センサおよび前記状態検知センサと前記制御コンピュータとの間で通信を行う通信機と、
によって構成された制御システムを備え、
前記制御コンピュータは、
前記位置検知センサの検知信号を受信し、前記使用者の位置情報を取得する位置情報取得部と、
前記状態検知センサからの検知信号を受信し、前記使用者の動作状態を取得する状態情報取得部と、
事前に設定されたナビゲーション情報に基づき、前記使用者の進行方向を設定する進行方向設定部と、
前記進行方向設定部で設定された前記使用者の進行方向に基づき、前記照射パターンを設定する照射パターン設定部と、
前記照射パターン設定部で設定された前記照射パターンで可視光を照射するような前記動作信号を生成し出力する前記動作信号生成出力部と、
を有する請求項1に記載の方向情報提供装置。 - 睡眠状態の前記使用者に覚醒を促すため、または明晰夢を誘発するための方向情報提供装置であって、
前記制御コンピュータにおける前記動作信号生成出力部は、事前に設定された可視光の前記照射パターンで可視光を照射するような前記動作信号を生成し出力する請求項1に記載の方向情報提供装置。 - 前記使用者の状態を検知する状態検知センサをさらに備え、
前記制御コンピュータは、
前記状態検知センサからの検知信号を受信し、前記使用者の状態を取得する状態情報取得部と、
前記状態情報取得部で取得された前記使用者の状態情報に基づき、前記照射パターンを設定する照射パターン設定部と、
前記照射パターン設定部で設定された前記照射パターンで可視光を照射するような前記動作信号を生成し出力する前記動作信号生成出力部と、
を有する請求項4に記載の方向情報提供装置。 - 前記光照射部は、互いに異なる位置に配置された複数の光源を有し、
前記制御コンピュータにおける動作信号生成出力部は、前記可視光の照射位置を変化させるように、前記複数の光源の動作を制御するための前記動作信号を生成し出力する動作信号生成出力部を有する請求項1から5のいずれか一項に記載の方向情報提供装置。 - 前記光照射部は、
少なくとも一つの光源と、
前記少なくとも一つの光源を移動させる光源移動機構と、
を有し、
前記制御コンピュータにおける前記動作信号生成出力部は、前記可視光の照射位置を変化させるように、前記光源移動機構の動作を制御するための前記動作信号を生成し出力する請求項1から5のいずれか一項に記載の方向情報提供装置。 - 前記光照射部は、
少なくとも一つの光源と、
前記少なくとも一つの光源からの前記可視光の照射方向を変化させる方向調整機構と、
を有し、
前記制御コンピュータにおける前記動作信号生成出力部は、前記可視光の照射方向を変化させるように、前記方向調整機構の動作を制御するための前記動作信号を生成し出力する請求項1から5のいずれか一項に記載の方向情報提供装置。 - 前記光照射部は、
外光または照明光を取り込む光取込口と、
前記光取込口を開閉する開閉機構と、
を有し、
前記制御コンピュータにおける前記動作信号生成出力部は、前記可視光の照射位置を変化させるように、前記開閉機構の動作を制御するための前記動作信号を生成し出力する請求項1から5のいずれか一項に記載の方向情報提供装置。 - 前記光照射部は、
外光または照明光を取り込む光取込口と、
前記光取込口を遮光する遮光機構と、
を有し、
前記制御コンピュータにおける前記動作信号生成出力部は、前記可視光の照射位置および/または照射強度を変化させるように、前記遮光機構の動作を制御して前記光取込口からの光透過率を変化させるための前記動作信号を生成し出力する請求項1から5のいずれか一項に記載の方向情報提供装置。 - 前記光照射部は、互いに異なる位置に配置された複数の光源を有し、
前記制御コンピュータにおける前記動作信号生成出力部は、前記複数の光源各々の強度を順次変化させるように、前記複数の光源の動作を制御するための前記動作信号を生成し出力する請求項1から5のいずれか一項に記載の方向情報提供装置。 - 前記光照射部による前記可視光の照射位置は、第一位置と、該第一位置に対して前記使用者から見て左側に位置する第二位置と、該第一位置に対して前記使用者から見て右側に位置する第三位置と、を含み、
前記第二位置および前記第三位置は、前記第一位置に対して上側または下側の位置となっている請求項1から5のいずれか一項に記載の方向情報提供装置。 - 前記光照射部による前記可視光の照射位置は、少なくとも、第一位置と、該第一位置に対して下側に位置する第二位置と、前記使用者から見て該第一位置および該第二位置に対して左側に位置する第三位置と、前記使用者から見て該第一位置および該第二位置に対して右側に位置する第四位置と、の四つの位置を含む請求項1から5のいずれか一項に記載の方向情報提供装置。
- 前記光照射部による前記可視光の照射位置は、少なくとも、第一位置と、該第一位置に対して下側に位置する第二位置と、前記使用者から見て前記第一位置に対して左側に位置する第三位置と、前記使用者から見て前記第二位置に対して左側に位置するとともに前記第三位置の下側に位置する第四位置と、の四つの位置を含む請求項1から5のいずれか一項に記載の方向情報提供装置。
- 前記光照射部による前記可視光の照射位置は、仮想曲線上に互いに間隔をあけて並ぶ複数の位置であり、
前記制御コンピュータにおける前記動作信号生成出力部は、前記照射位置を順次変化させるような前記動作信号を生成し出力することで、前記方向情報として回転方向の情報を提供可能とする請求項1から5のいずれか一項に記載の方向情報提供装置。 - 前記光照射部は、光源として、前記使用者の環境に設置された照明器具を有し、
前記制御コンピュータにおける前記動作信号生成出力部は、前記照明器具の動作を制御するための前記動作信号を生成し出力する請求項1に記載の方向情報提供装置。 - 前記制御コンピュータは、外部情報を取得する外部情報取得部をさらに有し、
前記動作信号生成出力部は、取得した外部情報に基づいて前記動作信号を生成する請求項1に記載の方向情報提供装置。 - 前記制御コンピュータにおける前記外部情報取得部は、前記外部情報を、サーバからネットワークを介して取得する請求項17に記載の方向情報提供装置。
- 所定の指示に基づく指示情報をネットワークを介して前記サーバに伝達する情報伝達機器をさらに備え、
前記制御コンピュータにおける前記外部情報取得部は、前記サーバに送信される前記指示情報をもとに生成された前記外部情報を取得する請求項18に記載の方向情報提供装置。
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