JP7841334B2 - キャリア、現像剤、画像形成方法、画像形成装置及びプロセスカートリッジ - Google Patents
キャリア、現像剤、画像形成方法、画像形成装置及びプロセスカートリッジInfo
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Description
特許文献1や特許文献2には被覆樹脂中に硫酸バリウムを含み、XPSにより測定した全元素に対するBa/Si比が0.01~0.08であるキャリアが開示されている。これらは、トナースペント抑制において一定の効果が得られている。
しかし、近年は消費電力低減の為にトナーが低温定着化する傾向にあり、また、プリント速度の高速化も相まって、キャリアへのトナースペントが一段と生じ易くなっている。さらに、高画質化の要求からトナーは多くの添加剤を含有する傾向にあり、これらがキャリアにスペントして、トナー帯電量の低下、トナー飛散および地肌汚れに対する余裕度が低下しているのが現状である。
しかし、被覆樹脂中に均一に存在させることが困難であり、またコピー枚数が増加するに連れて、被覆樹脂中から脱離し、安定した帯電制御を長期的に維持することは難しい。
しかし、被覆層中の樹脂と無機微粒子の密着性が高くなり、より強固な膜を形成することでキャリアへのトナースペントは生じ易くなる。
そこで本発明は、上記の様な技術課題を鑑み、電子写真の分野において求められる画質に対して十分な帯電制御が可能であり、かつ、トナー飛散の抑制が長期的に可能であり、低温定着トナーを使用した場合でもトナー飛散の抑制が長期的に可能なキャリアを提供することを目的とする。
空隙率[%]=S1/S2×100
本発明のキャリアは、本発明のキャリアは、芯材粒子と、該芯材粒子を被覆する被覆層とを含むキャリアであって、前記被覆層は、樹脂と帯電性無機微粒子を含み、当該被覆層中に空隙が含まれており、前記樹脂の部分の平均膜厚が0.10μm以上0.45μm未満であり、前記被覆層の断面において、前記空隙の断面積をS1とし、前記樹脂の部分の断面積をS2とし、下記の式で表される前記空隙の断面積比率を空隙率としたとき、該空隙率が0.1%以上2.8%未満であることを特徴とする。
空隙率[%]=S1/S2×100
被覆層の断面において、空隙の断面積をS1とし、樹脂部分の断面積をS2とし、下記の式で表される前記空隙の断面積比率を空隙率としたとき、該空隙率が0.1%以上2.8%未満であることを要する。
空隙率[%]=S1/S2×100
S2=S3-S1-S4
本発明における被覆層は帯電性無機微粒子を含み、必要に応じてその他の成分を含む。
帯電性無機微粒子としては、適宜選択でき、例えば、硫酸バリウム、酸化マグネシウム、水酸化マグネシウム、ハイドロタルサイトから選択される無機微粒子であることが好ましい。例えば、これらの材料は正帯電性を持つことができるため、負帯電トナーを用いた場合、長期での帯電付与能力が安定する。特に硫酸バリウムは、負帯電トナーに対する帯電能が高いこと、白色であり被覆樹脂から脱離した場合でも、トナーの色味への影響が少ないこと等により、良好に用いられる。
本発明のキャリアは、被覆層に導電性成分を含むことが好ましい。本発明において、導電性成分とは、被覆層中に存在し導電性の低い被覆樹脂に対して導電性を高める成分である。導電性成分としては、適宜選択でき、無機微粒子の場合、粉体比抵抗が200Ω・cm以下であれば従来既存の材料及び新規材料を用いることが可能である。
基体粒子としては、従来既存もしくは新規の材料を用いることが可能であり、例えば酸化アルミニウム、酸化チタン等が挙げられる。
本発明のキャリアには分散剤を処方することが好ましい。樹脂(結着樹脂)、無機微粒子、希釈溶媒等を含む被覆層形成液において、分散剤を処方することで、無機微粒子を一次粒子径まで分散し、かつ粒度分布を狭分布化できる。これにより、粗大粒子といった、結着樹脂に十分に包埋されずに、キャリア表面に弱く固定された微粒子をなくすことができる。前述の微粒子は印刷初期のストレスによって脱離しやすく、キャリア抵抗が低下することで、ベタ画像部へのキャリア付着を引き起こすが、分散剤の処方でこれを抑制することができる。なお、ここで記載する無機微粒子は、帯電性無機微粒子と導電性成分として用いられる無機微粒子に共通する説明である。
本発明のキャリアは消泡剤を処方することが好ましい。消泡剤を処方することでコート液の泡立ちが抑えられ、被覆層中の穴(空隙)の発生を抑制することができ、前記空隙率の範囲内に制御することができる。
被覆層に含まれる樹脂(被覆樹脂などとも称する)としては、適宜選択することができ、例えば、シリコン樹脂、アクリル樹脂等が挙げられ、これらを併用して使用してもよい。中でも、シリコン樹脂とアクリル樹脂を併用することが好ましい。
ストレートシリコン樹脂としては、例えば、信越化学製のKR271、KR255、KR152、東レ・ダウコーニング・シリコン社製のSR2400、SR2406、SR2410等が挙げられる。この場合、シリコン樹脂単体で用いることも可能であるが、架橋反応する他成分、帯電量調整成分等を同時に用いることも可能である。
シランカップリング剤としては、特に限定されないが、例えば、r-(2-アミノエチル)アミノプロピルトリメトキシシラン、r-(2-アミノエチル)アミノプロピルメチルジメトキシシラン、r-メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、N-β-(N-ビニルベンジルアミノエチル)-r-アミノプロピルトリメトキシシラン塩酸塩、r-グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、r-メルカプトプロピルトリメトキシシラン、メチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、ビニルトリアセトキシシラン、r-クロルプロピルトリメトキシシラン、ヘキサメチルジシラザン、r-アニリノプロピルトリメトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、オクタデシルジメチル[3-(トリメトキシシリル)プロピル]アンモニウムクロライド、r-クロルプロピルメチルジメトキシシラン、メチルトリクロルシラン、ジメチルジクロロシラン、トリメチルクロロシラン、アリルトリエトキシシラン、3-アミノプロピルメチルジエトキシシラン、3-アミノプロピルトリメトキシシラン、ジメチルジエトキシシラン、1,3-ジビニルテトラメチルジシラザン、メタクリルオキシエチルジメチル(3-トリメトキシシリルプロピル)アンモニウムクロライド等が挙げられる。二種以上併用してもよい。
芯材粒子としては、磁性体であれば、特に限定されないが、例えば、鉄、コバルト等の強磁性金属;マグネタイト、ヘマタイト、フェライト等の酸化鉄;各種合金や化合物;これらの磁性体を樹脂中に分散させた樹脂粒子等が挙げられる。中でも、環境面への配慮から、Mn系フェライト、Mn-Mg系フェライト、Mn-Mg-Srフェライト等が好ましい。
本発明の現像剤は、本発明のキャリアを有する。本発明の現像剤は、電子写真画像形成用として用いることができ、本発明の二成分現像剤は、本発明のキャリア及びトナーを有する。トナーは負帯電トナーであることが好ましい。
また、母体粒子に外添剤を添加する際には、ミキサー類を用いて混合攪拌することにより、外添剤が解砕されながら母体粒子の表面に付着する。
本発明の画像形成方法は、本発明の現像剤を用いる。本発明の画像形成方法は、例えば、静電潜像担持体上に静電潜像を形成する工程と、静電潜像担持体上に形成された静電潜像を、本発明の二成分現像剤を用いて現像してトナー像を形成する工程と、静電潜像担持体上に形成されたトナー像を記録媒体に転写する工程と、記録媒体に転写されたトナー像を定着させる工程とを有する。現像剤として本発明の現像剤、例えば二成分現像剤を用いる。
本発明のプロセスカートリッジは、本発明の現像剤を備えている。本発明のプロセスカートリッジは、例えば、静電潜像担持体と、前記静電潜像担持体の表面を帯電させる帯電部材と、前記静電潜像担持体上に形成された静電潜像を本発明の二成分現像剤を用いて現像する現像部材と、前記静電潜像担持体をクリーニングするクリーニング部材を有する。現像剤として本発明の現像剤、例えば二成分現像剤を用いる。
本発明の画像形成装置は、本発明の現像剤を備えている。本発明の画像形成装置は、例えば、静電潜像担持体と、該静電潜像担持体を帯電させる帯電手段と、該静電潜像担持体上に静電潜像を形成する露光手段と、該静電潜像担持体上に形成された静電潜像を、現像剤を用いて現像してトナー像を形成する現像手段と、該静電潜像担持体上に形成されたトナー像を記録媒体に転写する転写手段と、該記録媒体に転写されたトナー像を定着させる定着手段とを有している。更に必要に応じて適宜選択したその他の手段、例えば、除電手段、クリーニング手段、リサイクル手段、制御手段等を有している。現像剤として本発明の現像剤、例えば二成分現像剤を用いる。
<樹脂液1>
・アクリル樹脂溶液(固形分濃度:20%) 200部
・シリコン樹脂溶液(固形分濃度:40%) 2000部
・アミノシラン(固形分濃度:100%) 20部
・酸化タングステンドープ酸化スズ(WTO)表面処理アルミナ 1160部
(粉体比抵抗:40[Ω・cm])
・硫酸バリウム 880部
(円相当径:0.60[μm])
・トルエン 6800部
・分散剤(リン酸エステル系界面活性剤) 40部
・消泡剤(シリコーン系) 290部
芯材粒子の体積平均粒径の測定は、マイクロトラック粒度分析計(日機装株式会社)のSRAタイプを使用し、0.7μm以上、125μm以下のレンジ設定で行った。
被覆層の空隙率と、被覆樹脂の平均厚さ(平均膜厚)は、イオンミリングにてキャリアを切断し、断面をSEM観察することで確認した。
空隙率[%]=S1/S2×100
平均膜厚[μm]=S2/L
S2=S3-S1-S4
詳細を示す。キャリアを包埋樹脂(Struers社EpoFix、2液混合、12時間硬化型エポキシ樹脂)に混ぜ込み、一晩以上置いて硬化させ、カッターにより大まかな断面試料を作製する。これにイオンミリング(日立ハイテクノロジーズ社製 IM4000PLUS)を用い、加速電圧4.5kV、加工時間5時間の条件で断面の仕上げを行った。これを、走査型電子顕微鏡(Carl Zeiss製Merlin)を用いて、加速電圧0.8kV、倍率10k倍の条件で撮影する。撮影した画像をTIFF画像に取り込み、Media Cybernetics 社製のImage-Pro Plusを用いて、帯電性無機微粒子100粒子の円相当径を測定し、その平均値を使用した。
上記[樹脂液1]を芯材表面に厚みが0.12μmとなるようにスピラコーターSP-40により塗布したこと以外は、製造実施例1と同様にして[キャリア2]を得た。
上記[樹脂液1]を芯材表面に厚みが0.44μmとなるようにスピラコーターSP-40により塗布したこと以外は、製造実施例1と同様にして[キャリア3]を得た。
硫酸バリウムを、酸化マグネシウム(円相当径:0.55μm)に変更したこと以外は、製造実施例1と同様にして[キャリア4]を得た。
硫酸バリウムを、水酸化マグネシウム(円相当径:0.61μm)に変更したこと以外は、製造実施例1と同様にして[キャリア5]を得た。
硫酸バリウムを、ハイドロタルサイト(円相当径:0.58μm)に変更したこと以外は、製造実施例1と同様にして[キャリア6]を得た。
<樹脂液7>
・アクリル樹脂溶液(固形分濃度:20%) 200部
・シリコン樹脂溶液(固形分濃度:40%) 2000部
・アミノシラン(固形分濃度:100%) 20部
・酸化タングステンドープ酸化スズ(WTO)表面処理アルミナ 1160部
(粉体比抵抗:40[Ω・cm])
・硫酸バリウム 220部
(円相当径:0.60[μm])
・トルエン 6800部
・分散剤(リン酸エステル系界面活性剤) 30部
・消泡剤(シリコーン系) 270部
<樹脂液8>
・アクリル樹脂溶液(固形分濃度:20%) 200部
・シリコン樹脂溶液(固形分濃度:40%) 2000部
・アミノシラン(固形分濃度:100%) 20部
・酸化タングステンドープ酸化スズ(WTO)表面処理アルミナ 1160部
(粉体比抵抗:40[Ω・cm])
・硫酸バリウム 220部
(円相当径:0.60[μm])
・トルエン 6800部
・分散剤(リン酸エステル系界面活性剤) 30部
・消泡剤(シリコーン系) 580部
<樹脂液9>
・アクリル樹脂溶液(固形分濃度:20%) 200部
・シリコン樹脂溶液(固形分濃度:40%) 2000部
・アミノシラン(固形分濃度:100%) 20部
・酸化タングステンドープ酸化スズ(WTO)表面処理アルミナ 1160部
(粉体比抵抗:40[Ω・cm])
・硫酸バリウム 220部
(円相当径:0.60[μm])
・トルエン 6800部
・分散剤(リン酸エステル系界面活性剤) 30部
・消泡剤(シリコーン系) 110部
上記[樹脂液1]を芯材表面に厚みが0.50μmとなるようにスピラコーターSP-40により塗布したこと以外は、製造実施例1と同様にして[キャリア10]を得た。
上記[樹脂液1]を芯材表面に厚みが0.08μmとなるようにスピラコーターSP-40により塗布したこと以外は、製造実施例1と同様にして[キャリア11]を得た。
<樹脂液12>
・アクリル樹脂溶液(固形分濃度:20%) 200部
・シリコン樹脂溶液(固形分濃度:40%) 2000部
・アミノシラン(固形分濃度:100%) 20部
・酸化タングステンドープ酸化スズ(WTO)表面処理アルミナ 1160部
(粉体比抵抗:40[Ω・cm])
・トルエン 6800部
・分散剤(リン酸エステル系界面活性剤) 30部
・消泡剤(シリコーン系) 110部
<樹脂液13>
・アクリル樹脂溶液(固形分濃度:20%) 200部
・シリコン樹脂溶液(固形分濃度:40%) 2000部
・アミノシラン(固形分濃度:100%) 20部
・酸化タングステンドープ酸化スズ(WTO)表面処理アルミナ 1160部
(粉体比抵抗:40[Ω・cm])
・硫酸バリウム 220部
(円相当径:0.60[μm])
・トルエン 6800部
・分散剤(リン酸エステル系界面活性剤) 30部
・消泡剤(シリコーン系) 580部
<樹脂液14>
・アクリル樹脂溶液(固形分濃度:20%) 200部
・シリコン樹脂溶液(固形分濃度:40%) 2000部
・アミノシラン(固形分濃度:100%) 20部
・酸化タングステンドープ酸化スズ(WTO)表面処理アルミナ 1160部
(粉体比抵抗:40[Ω・cm])
・硫酸バリウム 220部
(円相当径:0.60[μm])
・トルエン 6800部
・分散剤(リン酸エステル系界面活性剤) 30部
以下のようにしてトナーを製造した。
冷却管、攪拌機及び窒素導入管の付いた反応槽中に、ビスフェノールAのエチレンオキシド2モル付加物65部、ビスフェノールAのプロピオンオキシド3モル付加物86部、テレフタル酸274部及びジブチルスズオキシド2部を投入し、常圧下、230℃で15時間反応させた。次に、5~10mmHgの減圧下、6時間反応させて、[ポリエステル樹脂A]を合成した。得られた[ポリエステル樹脂A]は、数平均分子量(Mn)が2,300、重量平均分子量(Mw)が8,000、ガラス転移温度(Tg)が58℃、酸価が25mgKOH/g、水酸基価が35mgKOH/gであった。
冷却管、攪拌機及び窒素導入管の付いた反応容器中に、ビスフェノールAエチレンオキサイド2モル付加物682部、ビスフェノールAプロピレンオキサイド2モル付加物81部、テレフタル酸283部、無水トリメリット酸22部、及びジブチルチンオキサイド2部を仕込み、常圧下で、230℃にて8時間反応させた。次いで、10~15mHgの減圧下で、5時間反応させて、[中間体ポリエステル]を合成した。
得られた[中間体ポリエステル]は、数平均分子量(Mn)が2,100、重量平均分子量(Mw)が9,600、ガラス転移温度(Tg)が55℃、酸価が0.5、水酸基価が49であった。
次に、冷却管、攪拌機及び窒素導入管の付いた反応容器中に、前記[中間体ポリエステル]411部、イソホロンジイソシアネート89部、及び酢酸エチル500部を仕込み、100℃にて5時間反応させて、[プレポリマー](前記活性水素基含有化合物と反応可能な重合体)を合成した。
得られた[プレポリマー]の遊離イソシアネート含有量は、1.60質量%であり、[プレポリマー]の固形分濃度(150℃、45分間放置後)は50質量%であった。
攪拌棒及び温度計をセットした反応容器中に、イソホロンジアミン30部及びメチルエチルケトン70部を仕込み、50℃にて5時間反応を行い、[ケチミン](前記活性水素基含有化合物)を合成した。得られた[ケチミン](前記活性水素機含有化合物)のアミン価は423であった。
水1,000部、DBP吸油量が42mL/100g、pHが9.5のカーボンブラックPrintex35(デグサ社製)540部、及び1,200部のポリエステル樹脂Aを、ヘンシェルミキサー(三井鉱山社製)を用いて混合した。次に、二本ロールを用いて、得られた混合物を150℃で30分間混練した後、圧延冷却し、パルペライザー(ホソカワミクロン社製)で粉砕して、[マスターバッチ]を作製した。
イオン交換水306部、リン酸三カルシウムの10質量%懸濁液265部及びドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム1.0部を混合攪拌し、均一に溶解させて、水系媒体を調製した。
界面活性剤の臨界ミセル濃度は以下の方法で測定した。表面張力計Sigma(KSV Instruments社製)を用いて、Sigmaシステム中の解析プログラムを用いて解析を行なった。界面活性剤を水系媒体に対して0.01%ずつ滴下し、攪拌、静置後の界面張力を測定した。得られた表面張力カーブから、界面活性剤の滴下によっても界面張力が低下しなくなる界面活性剤濃度を臨界ミセル濃度として算出した。水系媒体に対するドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムの臨界ミセル濃度を表面張力計Sigmaで測定を行ったところ、水系媒体の質量に対して0.05%であった。
ビーカー内に、[ポリエステル樹脂A]を70部、[プレポリマー]を10部及び酢酸エチル100部を入れ、攪拌して溶解させた。離型剤としてパラフィンワックス5部(日本精鑞社製HNP-9、融点75℃)、MEK-ST(日産化学工業社製)2部、及び[マスターバッチ]10部を加えて、ビーズミルのウルトラビスコミル(アイメックス社製)を用いて、送液速度1kg/時、ディスクの周速度6m/秒で、粒径0.5mmのジルコニアビーズを80体積%充填した条件で3パスした後、前記[ケチミン]2.7部を加えて溶解させ、トナー材料液を調製した。
前記水系媒体相150部を容器に入れ、TK式ホモミキサー(特殊機化工業社製)を用い、回転数12,000rpmで攪拌し、これに前記トナー材料液100部を添加し、10分間混合して乳化乃至分散液(乳化スラリー)を調製した。
攪拌機及び温度計をセットしたコルベンに、前記乳化スラリー100部を仕込み、攪拌周速20m/分で攪拌しながら30℃にて12時間脱溶剤し、分散スラリーを調製した。
前記分散スラリー100部を減圧濾過した後、濾過ケーキにイオン交換水100部を添加し、TK式ホモミキサーで混合(回転数12,000rpmにて10分間)した後濾過した。得られた濾過ケーキにイオン交換水300部を添加し、TK式ホモミキサーで混合(回転数12,000rpmにて10分間)した後濾過する操作を2回行った。得られた濾過ケーキに10質量%水酸化ナトリウム水溶液20部を添加し、TK式ホモミキサーで混合(回転数12,000rpmにて30分間)した後減圧濾過した。得られた濾過ケーキにイオン交換水300部を添加し、TK式ホモミキサーで混合(回転数12,000rpmにて10分間)した後濾過した。得られた濾過ケーキにイオン交換水300部を添加し、TK式ホモミキサーで混合(回転数12,000rpmにて10分間)した後濾過する操作を2回行った。更に得られた濾過ケーキに10質量%塩酸20部を添加し、TK式ホモミキサーで混合(回転数12,000rpmにて10分間)した後濾過した。
上記洗浄により得られた濾過ケーキに、イオン交換水300部を添加し、TK式ホモミキサーで混合(回転数12,000rpmにて10分間)した際のトナー分散液の電気伝導度を測定し、事前に作成した界面活性剤濃度の検量線より、トナー分散液の界面活性剤濃度を算出した。その値から、界面活性剤濃度が狙いの界面活性剤濃度0.05%になるように、イオン交換水を追加し、トナー分散液を得た。
前記所定の界面活性剤濃度に調整されたトナー分散液を、TK式ホモミキサーで5000rpmで混合しながら、ウォーターバスで加熱温度T1=55℃で10時間加熱を行なった。その後、トナー分散液を25℃まで冷却し、濾過を行なった。更に得られた濾過ケーキに、イオン交換水300部を添加し、TK式ホモミキサーで混合(回転数12,000rpmにて10分間)した後濾過した。
得られた最終濾過ケーキを循風乾燥機にて45℃で48時間乾燥し、目開き75μmメッシュで篩い、[トナー母体粒子1]を得た。
さらに、[トナー母体粒子1]を100部に対して、平均粒径100nmの疎水性シリカ3.0部と、平均粒径20nmの酸化チタン1.0部と、平均粒径15nmの疎水性シリカ微粉体を1.5部とをヘンシェルミキサーにて混合し、[トナー1]を得た。
実施例及び比較例で得られた[キャリア1]~[キャリア14](93部)、及びトナー1(7部)を混合して、タービュラーミキサーを用いて81rpmで3分間攪拌し、評価用の[現像剤1]~[現像剤14]を作製した。また、それらの現像剤の補給用現像剤は、トナー濃度が95%となるように、前記キャリア及び前記トナーを用いて作製した。
得られた[現像剤1]~[現像剤14]を用いて下記の評価を行った。
トナーへの帯電付与性の評価として、経時帯電安定性の評価及びトナー飛散の評価を行った。また、評価に用いたデジタルフルカラー複合機(リコー社製、Pro C9100)はカラープロダクションプリンターであり、下記評価により低温定着トナーを使用した高速機においても低画像面積率の印字密度での連続通紙を評価した。
リコー社製Pro C9100(リコー製デジタルカラー複写機・プリンター複合機)に実施例及び比較例の[現像剤1]~[現像剤14]と、それらの補給用現像剤を用いて、画像面積率40%で100万枚のランニング後のキャリアで評価を行った。
まず、初期のキャリアの帯電量(Q1)は、[キャリア1]~[キャリア14]と、[トナー1]を、質量比93:7で混合し、摩擦帯電させたサンプルを、ブローオフ装置TB-200(東芝ケミカル社製)を用いて測定した。また、100万枚ランニング後のキャリアの帯電量(Q2)は、ブローオフ装置を用いてランニング後の現像剤中の各色のトナーを除去したキャリアを用いた以外は、上記と同様にして測定した。帯電量の変化率は(Q1-Q2)/(Q1)×100の絶対値と規定した。評価基準を以下に示す。
0以上~5未満 : ◎(大変良好)
5以上~10未満 : ○(良好)
10以上~20未満 : △(使用可能)
20以上 : ×(不良)
リコー社製Pro C9100(リコー製デジタルカラー複写機・プリンター複合機)に実施例及び比較例の[現像剤1]~[現像剤14]と、それらの補給用現像剤を用いて、画像面積率40%で100万枚のランニング後に現像剤担持体の下部に溜まったトナーの量を吸引、回収し、トナー質量を測定した。評価基準を以下に示す。
0mg以上~ 50mg未満 : ◎(大変良好)
50mg以上~100mg未満 : ○(良好)
100mg以上~250mg未満 : △(使用可能)
250mg以上 : ×(不良)
<1>芯材粒子と、該芯材粒子を被覆する被覆層とを含むキャリアであって、
前記被覆層は、樹脂と帯電性無機微粒子を含み、当該被覆層中に空隙が含まれており、
前記樹脂の部分の平均膜厚が0.10μm以上0.45μm未満であり、
前記被覆層の断面において、前記空隙の断面積をS1とし、前記樹脂の部分の断面積をS2とし、下記の式で表される前記空隙の断面積比率を空隙率としたとき、該空隙率が0.1%以上2.8%未満であることを特徴とするキャリア。
空隙率[%]=S1/S2×100
<2>前記帯電性無機微粒子は、硫酸バリウム、酸化マグネシウム、水酸化マグネシウム及びハイドロタルサイトから選ばれる1種以上であることを特徴とする<1>に記載のキャリア。
<3>前記帯電性無機微粒子は、硫酸バリウムを含有し、
前記被覆層の表面におけるバリウムの露出量が、0.1atomic%以上であることを特徴とする<1>又は<2>に記載のキャリア。
<4>前記被覆層中に消泡剤を含有することを特徴とする<1>から<3>のいずれかに記載のキャリア。
<5><1>から<4>のいずれかに記載のキャリアを含むことを特徴とする現像剤。
<6><5>に記載の現像剤を用いることを特徴とする画像形成方法。
<7><5>に記載の現像剤を備えることを特徴とする画像形成装置。
<8><5>に記載の現像剤を備えることを特徴とするプロセスカートリッジ。
1b 電極
2 容器
3 キャリア
10 プロセスカートリッジ
11 感光体
12 帯電装置
13 現像装置
14 クリーニング装置
20 芯材粒子
30 被覆層
31 空隙
32 樹脂
33 帯電性微粒子
34 導電性成分
Claims (8)
- 芯材粒子と、該芯材粒子を被覆する被覆層とを含むキャリアであって、
前記被覆層は、樹脂と帯電性無機微粒子を含み、当該被覆層中に空隙が含まれており、粉体比抵抗が200Ω・cm以下の導電性無機微粒子を含み、
前記樹脂の部分の平均膜厚が0.10μm以上0.45μm未満であり、
前記被覆層の断面において、前記空隙の断面積をS1とし、前記樹脂の部分の断面積をS2とし、下記の式で表される前記空隙の断面積比率を空隙率としたとき、該空隙率が0.1%以上2.8%未満であり、
前記芯材粒子がMnフェラトを含むことを特徴とするキャリア。
空隙率[%]=S1/S2×100 - 前記帯電性無機微粒子は、硫酸バリウム、酸化マグネシウム、水酸化マグネシウム及びハイドロタルサイトから選ばれる1種以上であることを特徴とする請求項1に記載のキャリア。
- 前記帯電性無機微粒子は、硫酸バリウムを含有し、
前記被覆層の表面におけるバリウムの露出量が、0.1atomic%以上0.7atomic%以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載のキャリア。 - 前記被覆層中に消泡剤を含有することを特徴とする請求項1又は2に記載のキャリア。
- 請求項1又は2に記載のキャリアを含むことを特徴とする現像剤。
- 請求項5に記載の現像剤を用いることを特徴とする画像形成方法。
- 請求項5に記載の現像剤を備えることを特徴とする画像形成装置。
- 請求項5に記載の現像剤を備えることを特徴とするプロセスカートリッジ。
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-
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