JP7841904B2 - 火災感知器 - Google Patents

火災感知器

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本発明は、火災報知システム、並びに火災報知システムにおいて使用される火災受信機および感知器に関する。
火災報知機の火災受信機は脈流タイプと直流タイプがある。火災受信機は感知器を接続するための地区回路線を外部に延出して、その地区回路線に感知器を単数または複数接続する。脈流タイプの火災受信機では、地区回路線にも脈流が印加され、直流タイプの火災受信機では、地区回路線に直流が印加される。直流タイプでは、火災受信機と感知器が通信機能を有し、それぞれが各種情報を送受し、火災処理に必要な情報として利用されることもある。
過去に脈流タイプが主流の時代もあったが、最近では直流タイプが主流になっている。直流タイプの場合、火災受信機と感知器が通信してお互いの情報を授受する機種もあり、情報の授受により、より精密な火災警報が可能となり、近年一般化してきている。しかし、依然脈流タイプの火災受信機も存在し稼働し続けている。従って、サプライヤーは、メインテナンス上必要に応じて、脈流に適合する感知器も提供する必要がある。そのため、サプライヤーは脈流用感知器と直流用感知器との両方を用意する必要があり、感知器の機種が増えてしまっている。
特開平10-188154号公報
特許文献1に示す様に、火災受信機と通信が行える通信機能付きの感知器がある。この場合、火災受信機は地区回路線に直流を印加する。通信機能付きの感知器を脈流タイプの火災受信機に接続すると、脈流の電圧変化(全波波形または半波波形)により通信機能が阻害され、感知器の消費電流増加や感知器が通信異常と判断して正常な動作ができなくなってしまうことがあった。
そこで、本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、脈流タイプ火災受信機に通信機能付き感知器を設置しても、通信エラー故障と判断されないようにすることにより、脈流タイプ火災受信機にも通信機能付き感知器を設置できることを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の請求項1の火災感知器は、火災受信機から延出する地区回路線に接続される通信機能付き火災感知器であって、流を検出する脈流検出回路を有し、更に、前記火災受信機と通信にて情報を授受できる通信回路を有し、前記脈流検出回路が地区回路線に脈流が印加されていることを検出すると、前記通信回路の通信機能を停止ることを特徴とする。
上記のような構成を有する火災感知器によれば、脈流検出回路を設け、地区回路線に印加される脈流を検出したときに、通信機能を停止できるので、不要な動作を減らせるため、火災感知器の消費電力を低減できる効果を奏する。
請求項2の記通信回路は、通信機能停止中は通信異常の検出を停止することを特徴とする。
上記のような構成を有する感知器によれば、脈流タイプの受信機に接続しても通信異常を検出しなくなり、不要な警報を出力しない効果を奏する。
請求項3の前記脈流検出回路は、前記地区回路線に印加されている電圧が所定の時間間隔で所定の閾値を下回っていることを検出したとき、地区回路線に脈流が印加されていると判断することを特徴とする。
上記のような構成によれば、簡易な方法で脈流を検出できるので、低コストで脈流検出回路を形成できる効果を奏する。
請求項4の前記脈流検出回路は、通信異常を所定回数連続して検出した場合、地区回路線に脈流が印加されていると判断することを特徴とする。
上記のような構成によれば、簡易な方法で脈流を検出できるので、低コストで脈流検出回路を形成できる効果を奏する。
本発明によれば、脈流タイプの受信機に通信機能付き感知器の使用が可能になり、感知器の共用が可能なため、感知器の種類を減らすことができるので、感知器のコストダウンを図れ、設備設計や設置の際も感知器の種類が少なくなるので感知器選択の手間が低減する。
また、脈流による通信異常の誤検出、誤警報を防ぐことができ、感知器の消費電力を低減できる。
火災報知システムSの構成例を示す図である。 地区回路線に印加される脈流波形と直流波形を示す図である。 脈流タイプの火災受信機と感知器の構成を示すブロック図である。 直流タイプの火災受信機と通信機能付き感知器の構成を示すブロック図である。 脈流タイプの火災受信機と通信機能付き感知器の構成を示すブロック図である。
図1は、火災報知システムSの構成例を示す図である。火災報知システムSは、火災受信機1と、複数の感知器3と、を備える。火災受信機1は、複数の地区回路線2に接続されており、地区回路線2を介して複数の感知器3と接続されている。地区回路線2は、火災受信機1と感知器3間の通信信号と電力供給を担う外部配線である。1対の地区回路線2に接続できる感知器3の数は、システムにより決定され、必要に応じて、複数の地区回路線2を用いても良い。図1では、複数の地区回路線2-1、2-2、2-nを用いる場合を示している。感知器3は、火災により生成される煙や熱を環境情報として検出して、環境データを生成する。
火災受信機1と感知器3と接続する地区回路線2は感知器の電源と通信を兼ねている。火災受信機1は電源回路を簡略化するため平滑回路を有せず、地区回路線2にも脈流を印加している場合がある。ここではこれを脈流タイプと呼ぶ。このとき、接続される感知器3には地区回路線2の入力部に脈流を直流に変換する平滑回路を必要とするため、コストアップが避けられない。
地区回路線2に脈流を使用すると通信が難しくなるため、通信を必要とする最近のシステムではほとんど用いられない。しかし、世の中に稼働中の脈流タイプのシステムは未だ多く存在する。
[図2(a)の説明]
全波整流の脈流波形を模式的に表している。図2(a)の左から右方向に、火災監視期間、感知器作動(火災検出)、復旧パルス、火災監視期間(再開)の波形である。脈流にて火災監視している時、感知器3が火災を検出し作動することで、感知器内部のインピーダンスが低下し、Lレベルとなる。この時Lレベルとは、感知器内部のスイッチング素子の特性によって、概ね1~6Vである。感知器の作動(火災検出)により地区回路線2がLになると、受信機1はそれを検出して火災表示や警報を発する。なお、感知器は火災状態を示すLレベルを自己保持する。
その後、火災の有無が確認されると、オペレーターの復旧操作により、火災受信機1が復旧パルス(所定時間地区回路線への電力供給を止め0Vにする)を送出し、感知器3の自己保持を解除し感知器3は再度監視状態に移行する。感知器3は自己保持しているときに、復旧パルスを検出すると自己保持を解除する。
[図2(b)の説明]
火災受信機1が直流を地区回路線2に印加するシステムである。
定格電圧である24V直流の波形を模式的に表している。図2(b)の左から右方向に、火災監視期間、感知器作動/通信可能期間、復旧パルス、火災監視期間(再開)の波形である。
感知器が作動することで、感知器内部のインピーダンスが低下して、Lレベルとなる。この時Lレベルとは、感知器内部のスイッチング素子の特性によって、概ね1V~6Vである。感知器3の作動(火災検出)により地区回路線2がLになると、火災受信機1はそれを検出して火災表示や警報を発する。その後、火災の有無が確認されると、オペレーターの操作により、復旧操作により復旧パルス(所定時間地区回路線の電力供給を止め0Vにする)を送出し感知器3の自己保持を解除し、感知器3は再度監視状態に移行する。
ここで、図2(a)と異なるところは、脈流/直流の違いに加え感知器作動時の通信可能期間に行われる通信が付加されているところである。(通信機能付き感知器と通信機能付き受信機を使用した場合のみ)この期間を利用して、火災受信機1は感知器3が有している火災情報や感知器3の個別情報の授受を行う。本例では、パルス波形にて通信している様子を表している。感知器3が自己保持しているときに、火災受信機1の復旧操作により地区回路線2が0vに成ると、感知器は火災の自己保持を解除する。
通信機能付き感知器と通信機能付き受信機を使用した場合、通信により感知器は復旧を受信しても良く、この時に自己保持を解除してもよい。
[図3の説明]
全波整流での脈流タイプの火災受信機1と脈流タイプ用感知器3のブロック図である。火災受信機1の電源回路12は全波整流回路のみで平滑回路は設置されていない。そのため、接続した地区回路線2に生ずる電圧波形は、図2(a)の山形波形が並ぶ脈流となる。また、地区回路線2には脈流タイプ用感知器3が接続されている。
[火災受信機のブロック図(図3左側)]
制御回路13は後述の各回路よりの情報授受、判断、動作指示を行う中枢回路である。
火災信号判断回路14は次の通りである。感知器3が火災を検出しスイッチング回路26をONすると、地区回路線2のインピーダンスが大きく低下する。インピーダンス低下により大電流が流れて、火災受信機1の地区回路線2や感知器3のスイッチング素子、火災受信機1の電源回路12などが破損しない様保護するために電流制限回路11が設けられている。電流制限値は火災受信機1の機種により様々ではあるが、一般的には50mA~100mA程度に制限しているものが多い。
火災信号判断回路14は地区回路線2のインピーダンスを監視して、所定値に達すると感知器3が火災信号を送出していると判断している。なお、図示していないが、地区回路線2の最終端には終端器が接続され、地区回路線2の断線を監視している。火災信号判断回路14では、終端器を経由した電流を監視しており、地区回路線3の断線も判断している。
火災信号判断回路14が火災と判断すると、制御回路13は、警報回路16、操作・表示回路17に指示して、警報、表示、図示しない連動および移報などを行う。
警報回路16は、制御回路13の指示により、その火災に対応する主音響や地区ベル鳴動の警報動作を行う。
操作・表示回路17は、制御回路13の指示により、その火災に対応する火災受信機1の盤面の表示を行い、また、火災受信機1の操作部の操作内容を制御回路13に伝える。
操作・表示回路17は、火災受信機1の操作部より復旧操作を受け付けると、制御回路13は復旧パルス生成回路15を動作させ、地区回路線2に復旧パルスを送出し地区回路線2を所定の時間0vにする。地区回路線2が0vに制御されると感知器3のスイッチング自己保持回路26の自己保持を解除することになる。
[感知器のブロック図(図3右側)]
地区回路線2より電力を得るために脈流を平滑回路22で平滑化し、定電圧回路23により感知器内部で必要な電圧に変換し供給する。なお、この例では平滑回路22を効率的に動作させるためと平滑回路22の影響を地区回路線に伝えないために逆流防止回路21を設け、平滑回路22と地区回路線2を分離している。
火災検出回路25は煙や熱、炎といったの火災現象の有無や量を検出して所定値を超えると制御回路24に火災情報として送る。
制御回路24は火災情報を検出するとスイッチング回路26を動作させ、地区回路線2のインピーダンスを低下させ自己保持させる。インピーダンス低下により地区回路線2がLとなり、火災受信機1に火災信号として送出する。
[図4の説明]
図4は、直流タイプの火災受信機1と直流タイプ用感知器3(通信機能付き)のブロック図である。火災受信機1の電源回路12は直流を安定して供給できる直流電源回路が設置されている。そのため、接続した地区回路線2に生ずる電圧波形は、図2(b)の直流波形となる。また、地区回路線2には直流タイプ用感知器3(通信機能付き)が接続されている。火災受信機1と感知器3には通信回路を有しているところが、脈流タイプと大きく異なる点である。
[受信機のブロック図(図4左側)]
脈流タイプと大きく異なる点のみ説明する。
電源回路12は安定した直流が出力できる回路となっており、その安定した直流を地区回路線2に印加している。また通信回路18を設置し、地区回路線2より信号を受信して、感知器3が火災信号を送出しているときに火災情報の詳細を得ることがきる様になっている。他の回路の機能は脈流タイプと同様である。
[感知器のブロック図(図4右側)]
前記火災受信機1と同様に、脈流タイプと大きく異なる点のみ説明する。
地区回路線2には直流が印加されているので、感知器の電源回路に平滑回路は必要ないため、必要な電圧を供給する定電圧回路31のみを有している。さらに、火災受信機1と通信して火災情報を送信受信するため、通信回路35を有している。通信回路35は、通信バルスを検出することで通信を開始する。通信により感知器3の固有情報を含む火災情報を火災受信機1に伝達する。また、通信波形の異常や通信手順が成り立たないことを検出すると、通信異常として異常情報を内部に記憶し、通信再開時に記憶していた異常情報を火災受信機1に送出する。
また、自己診断機能を有する感知器の場合、自己診断結果を通信機能により受信機1に伝えることができる。ここでは通信プロトコルについて言及しない。
他の回路の機能は脈流タイプと同様である。
[実施例]
[図5の説明]
図5が本願発明の実施例を表すブロック図となる。
[受信機のブロック図(図5左側)]
火災受信機1は図3の脈流タイプと同じである。ここで異なるのは接続される感知器の内部構成である。
[感知器のブロック図(図5右側)]
図4の直流タイプの場合の感知器3の構成に加え、脈流検出回路36が付加されている。図2(a)に示す様に、日本の場合、脈流では、0vになるポイントが、50Hzの交流入力の場合約10ms毎に、60Hzの交流入力の場合約8.3ms毎に定期的に現れる。脈流検出回路36は常に地区回路線2を監視し、前記の法則を検出したときには脈流と判断し、制御回路32にその情報が送られる。制御回路32が前記脈流を検出したとの情報が入力されると、制御回路32は、自身が脈流タイプの火災受信機1に接続されていることを認識する。これ以降、通信回路35をOFFして、通信回路35が通信OFFモードに移行する。通信OFFモードで稼働中は、通常時の地区回路線通信監視および、火災時の情報通信を行わない動作となり、不要な通信回路の起動がなくなるため、消費電流が低減される。
また、自己診断機能を有する感知器の場合、自己診断結果を通信機能により火災受信機1に伝えることができるが、自身が脈流タイプの火災受信機1に接続されていることを認識しているときには、自己診断結果の送出も停止する。
前記に脈流検出の方法として、定期的に現れる0vになるポイントを検出することを述べたが、正電圧の脈流正弦波波形を検出してもよい。
更に、通信異常を所定回数検出した場合、脈流による通信異常と判断して、脈流検出としても良い。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。例えば、装置の全部又は一部は、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。また、複数の実施の形態の任意の組み合わせによって生じる新たな実施の形態も、本発明の実施の形態に含まれる。組み合わせによって生じる新たな実施の形態の効果は、もとの実施の形態の効果を併せ持つ。
S 火災報知システム
1 火災受信機
2,2-1、2-2、2-n 地区回路線
3 感知器(煙または熱)
11 電流制限回路
12 電源回路
13 制御回路
14 火災信号判断回路
15 復旧パルス生成回路
16 警報回路
17 操作・表示回路
18 通信回路
21 逆流防止回路
22 平滑回路
23 定電圧回路
24 制御回路
25 火災検出回路
26 スイッチング自己保持回路
31 定電圧回路
32 制御回路
33 火災検出回路
34 スイッチング自己保持回路
35 通信回路
36 脈流検出回路
L ローレベル

Claims (4)

  1. 火災受信機から延出する地区回路線に接続される通信機能付き火災感知器であって、流を検出する脈流検出回路を有し、更に、前記火災受信機と通信にて情報を授受できる通信回路を有し、前記脈流検出回路が地区回路線に脈流が印加されていることを検出すると、前記通信回路の通信機能を停止ることを特徴とする火災感知器。
  2. 記通信回路は、通信機能停止中は通信異常の検出を停止することを特徴とする請求項1の火災感知器。
  3. 記脈流検出回路は、前記地区回路線に印加されている電圧が所定の時間間隔で所定の閾値を下回っていることを検出したとき、地区回路線に脈流が印加されていると判断することを特徴とする請求項1または2の火災感知器。
  4. 記脈流検出回路は、通信異常を所定回数連続して検出した場合、地区回路線に脈流が印加されていると判断することを特徴とする請求項1または2の火災感知器。
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