JP7841948B2 - フェンス取付構造 - Google Patents

フェンス取付構造

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Description

本発明は、フェンスの一部を構成する桟部材と、前記桟部材を支持する支柱とを有するフェンス取付構造に関する。
土地や区画と外部との境界に設置されるフェンスとして、フェンス本体に板状のパネル及び桟材を用いる目隠しフェンスが知られている。例えば、特許文献1には、フェンス本体が複数の羽板で構成されたフェンスが開示されている。より具体的には、特許文献1には、支柱に形成された一対の支柱の間に複数の羽板を嵌め入れる構造のフェンスが開示されている。また、前記フェンスでは、支柱への羽板の嵌め入れの際、隣り合う羽板間にスペーサーが介在されて設置されており、これにより羽板間の隙間が一定に保持されている。
特開2001-295510号公報
ところで、特許文献1では、例えば、第一の実施の形態として、羽板の端部の厚みが、支柱の溝の開口幅と略一致しているフェンスが開示されている。しかしながら、特許文献1に開示されている前記フェンスでは、支柱の溝の開口幅と同じ厚みの端部を有する羽板しか設置できなかった。
また、特許文献1では、他にも、スペーサーを介して、支柱の溝部幅の範囲で、羽板を垂直向きから所定角度傾斜させて配置した別のフェンスが開示している。しかしながら、前記別のフェンスでは、羽板の下端前側と、上端後側が、それぞれ支柱の屈曲部に線接触する構造となっている。このため、羽板の支柱に対する取付けが十分安定しない。
本発明の目的は、支柱の溝部の開口幅よりも小さい厚みの端部を有する桟部材を位置決めしつつ支柱により確実に取り付けられるフェンス取付構造を提供することである。
本発明の態様1に係るフェンス取付構造は、フェンスの一部を構成し且つ水平方向に延びる複数の桟部材について、少なくとも1以上の第1桟部材の水平方向端部を、取付具を用いて垂直方向に延びる支柱によって支持するフェンス取付構造であって、前記支柱は、前記垂直方向に延びるように設けられた溝部を有し、前記取付具は、前記溝部内に挿入される本体部と、前記本体部に前記第1桟部材の前記水平方向端部を挿入可能に設けられた開口部とを有し、前記取付具が溝部内に挿入された状態において、前記取付具は、前記第1桟部材の前記水平方向端部と前記溝部の側面との間に位置して、前記第1桟部材の前記水平方向端部を前記溝部の幅方向に位置決めすることを特徴とする。
上述の態様では、支柱の溝部の開口幅よりも小さい厚みの水平方向端部を有する第1桟部材を、取付具によって、前記溝部の幅方向に位置決めした状態で支柱の溝部に配置できる。
よって、支柱の溝部の開口幅と一致した厚みを有する桟部材だけでなく支柱の溝部の開口幅よりも小さい厚みの水平方向端部を有する第1桟部材を位置決めした状態で、より確実に支柱に取り付けられる。
本発明の態様2に係るフェンス取付構造は、フェンスの一部を構成し且つ水平方向に延びる複数の桟部材のうち、少なくとも1以上の第1桟部材の水平方向端部を、取付具を用いて垂直方向に延びる支柱に支持し、残りの第2桟部材の水平方向端部を、前記取付具を用いることなく垂直方向に延びる支柱に支持するフェンス取付構造であって、前記支柱は、前記垂直方向に延びるように設けられた溝部を有し、前記取付具は、前記溝部内に挿入される本体部と、当該本体部に前記第1桟部材の前記水平方向端部を挿入可能に設けられた開口部とを有し、前記取付具が溝部内に挿入された状態において、前記取付具は、前記第1桟部材の前記水平方向端部と前記溝部の側面との間に位置して、前記第1桟部材の前記水平方向端部を前記溝部の幅方向に位置決めすることを特徴とする。
上述の態様では、第2桟部材の水平方向端部を、取付具を用いずに支柱の溝部内に挿入する。これにより、取付具を用いて溝部で位置決めする第1桟部材と、取付具を用いないで溝部に挿入する第2桟部材との両方を用いてフェンスの一部を構成できる。よって、より意匠性の高いフェンスを構築できる。
本発明の態様3に係るフェンス取付構造は、態様1又は態様2に記載のフェンス取付構造において、前記支柱の前記溝部は、前記溝部の開口幅よりも幅寸法が大きく且つ前記取付具の前記本体部を収容可能な内部空間を有し、前記取付具の前記本体部は、前記溝部の開口内に位置するように前記本体部に対して突出する突出部を有する。
上述の態様では、取付具の突出部によって、前記取付具の本体部の溝部内の溝幅方向への動きを規制することができる。よって、支柱の溝部における第1桟部材の位置決め精度が向上する。
本発明の態様4に係るフェンス取付構造は、態様1又は態様2に記載のフェンス取付構造において、前記取付具は、前記開口部の縁部から前記溝部の底部に向かって延びる突出片を更に有する。
上述の態様では、突出片により第1桟部材の水平方向端部の動きを規制することができる。よって、第1桟部材をより確実に支柱に取り付けることができる。
本発明の一態様に係るフェンス取付構造は、前記支柱は、前記垂直方向に延びるように設けられた溝部を有し、前記取付具は、前記溝部内に挿入される本体部と、前記本体部に前記第1桟部材の前記水平方向端部を挿入可能に設けられた開口部とを有し、前記取付具が溝部内に挿入された状態において、前記取付具は、前記第1桟部材の前記水平方向端部と前記溝部の側面との間に位置して、前記第1桟部材の前記水平方向端部を前記溝部の幅方向に位置決めする。
これにより、支柱の溝部の開口幅と一致した厚みを有する桟部材だけでなく支柱の溝部の開口幅よりも小さい厚みの水平方向端部を有する第1桟部材を位置決めした状態で、より確実に支柱に取り付けられる。
図1は、実施形態1に係るフェンス取付構造を有するフェンスの分解斜視図である。 図2は、図1に示したフェンスの組立斜視図である。 図3は、図2に示したF3-F3線拡大端面図である。 図4は、図2に示したF4-F4線拡大端面図である。 図5は、図2に示したF5-F5線断面図である。 図6は、図1に示すフェンス取付構造が有する取付具の外観図であって、(A)は、正面側斜視図であり、(B)は、背面側斜視図であり、(C)は、F61-F61線断面図である。 図7は、実施形態1の変形例に係るフェンス取付構造における取付具を示す正面図である。
以下、図面を参照し、本発明の実施の形態を詳しく説明する。なお、図中の同一または相当部分については同一の符号を付してその説明は繰り返さない。また、各図中の構成部材の寸法は、実際の構成部材の寸法及び各構成部材の寸法比率等を忠実に表したものではない。
また、以下の説明において、“固定”、“接続”及び“取り付ける”等(以下、固定等)の表現は、部材同士が直接、固定等されている場合だけでなく、他の部材を介して固定等されている場合も含む。すなわち、以下の説明において、固定等の表現には、部材同士の直接的及び間接的な固定等の意味が含まれる。
[実施形態1]
(全体構成)
図1及び図2を用いて実施形態1に係るフェンス取付構造10について説明する。図1は、実施形態1に係るフェンス取付構造10を有するフェンス1の分解斜視図である。図2は、図1に示したフェンス1の組立斜視図である。図中の矢印Vは、垂直方向、すなわちフェンス1の上下方向を示す。図中の矢印Hは、水平方向を示す。
図1及び図2に示すように、フェンス1は、一対の支柱11、12と、桟部材20とを有する。
一対の支柱11、12は、それぞれ、所定間隔を空けて設けられた基礎5から垂直方向Vに延びている。一対の支柱11、12は、例えば、アルミニウムまたはアルミニウム合金、ステンレス、亜鉛メッキ鋼、銅等の金属材料によって構成されていて、例えば押し出し成形により製造される。
複数の桟部材20は、水平方向Hに延び、支柱11、12によって両端部を支持されると共に垂直方向Vに並ぶ桟部材を含む。複数の桟部材20は、溝部13、14の開口幅よりも小さい厚みを有する第1桟部材21、23と、第1桟部材21、23の厚みよりも大きく且つ溝部13、14に挿入可能な厚みを有する第2桟部材22、24とを含む。複数の桟部材20としては、例えば、国際公開2019/188827号に開示されているような、金属製芯材入り一体押出成形体を組み合わせた組立体を用いることができる。一体押出成形体の金属製芯材は、例えば、アルミニウムまたはアルミニウム合金、ステンレス、亜鉛メッキ鋼、銅等の金属材料によって構成されている。複数の桟部材20の芯材は、中空または中実であり、断面が矩形状である。一体押出成形体は、前記芯材の外側に、接着層を介して樹脂層が設けられている。前記樹脂層は、少なくともベース樹脂および木粉を含有し、木目調の外観に加工されている。これにより、前記一体押出成形体は、木目調の自然な風合いを演出できる。
実施形態1に係るフェンス取付構造10は、フェンス1の一部を構成する複数の桟部材20を、支柱11、12に取り付けるための構造である。すなわち、図1~図5に示すように、フェンス取付構造10は、フェンス1の一部を構成し且つ水平方向Hに延びる複数の桟部材20の水平方向端部を、垂直方向に延びる一対の支柱11、12によって支持する構造である。
フェンス取付構造10は、溝部13、14と、取付具31、32とを有する。
溝部13、14は、それぞれ、支柱11、12に、垂直方向Vに延び且つ互いに開口が対向するように設けられている。また、溝部13、14は、それぞれ、支柱11、12において、基礎5の天面5aから所定距離離れた位置から支柱11、12の上端11a、12aまで垂直方向に延びている。
取付具31、32は、フェンス1の一部を構成する複数の桟部材20のうち、溝部14の開口幅よりも小さい厚みを有する第1桟部材21、23を、垂直方向に延びる溝部13、14を有する支柱11、12に取り付けるための器具である。すなわち、取付具31、32は、それぞれ、支柱11、12の溝部13、14内に、第1桟部材21の水平方向端部21a、21b等を位置決めできる。取付具31、32は、例えば、金属製又は合成樹脂製の部材である。通常は合成樹脂インジェクション成形品が用いられる。取付具31、32の詳細については後述する。
(フェンスの組み立て)
フェンス取付構造10を有するフェンス1の組み立て方法は、例示的には以下のとおりである。
(支柱の取り付け)
まず、基礎5に、一対の支柱11、12を取り付ける。
(桟部材の取り付け)
続いて、複数の桟部材20の上端が所望の高さになるまで、第1桟部材または第2桟部材を支柱11、12に取り付ける。
溝部14の開口幅よりも小さい厚みを有する第1桟部材を支柱11、12に取り付ける場合、第1桟部材の水平方向端部を、取付具31、32の開口部43に挿入する。これにより、第1桟部材の水平方向端部に取付具31、32が取り付けられる。このように第1桟部材の水平方向端部に取付具31、32を取り付けた状態で、これらを、一対の支柱11、12の上端11a、12aから、溝部13、14内に挿入する。これにより、前記第1桟部材は、一対の支柱11、12によって支持することができる。そして、溝部13、14内において前記第1桟部材に対して垂直方向V上側に隣接するように、第1桟部材または第2桟部材の取り付けを行う。
第1桟部材の厚みよりも大きく且つ溝部13、14に挿入可能な厚みを有する第2桟部材を支柱11、12に取り付ける場合、第2桟部材の水平方向端部を溝部13、14内に挿入する。
これらの工程を、一対の支柱11、12によって支持される複数の桟部材20の上端が所望の高さになるまで繰り返した後、溝部13、14内にスペーサー33、34を挿入する。更に、第1桟部材の水平方向端部に取付具31、32を取り付けた状態で、これらを、スペーサー33、34の垂直方向V上側に隣接するように、溝部13、14内に挿入する。
(エンドキャップの取り付け)
最後に、ビス等を用いてエンドキャップ35、36を支柱11、12の上端11a、12aに取り付ける。以上によりフェンス1の組み立てが終了する。
(フェンス取付構造及び取付具)
図3~図6を用いて、フェンス取付構造及び取付具の構成について説明する。図3は、図2に示したF3-F3線拡大端面図である。図4は、図2に示したF4-F4線拡大端面図である。図5は、図2に示したF5-F5線断面図である。図6は、図1に示すフェンス取付構造が有する取付具の外観図であって、(A)は、正面側斜視図であり、(B)は、背面側斜視図であり、(C)は、F61-F61線断面図である。
なお、説明の便宜上、以下では代表的に支柱12の溝部14側のフェンス取付構造について説明する。
図3及び図4に示すように、支柱12の溝部14は、幅方向の両側において側壁部16a、16bを有する。また、溝部14は、側壁部16a、16bの間に開口15を有する。また、支柱12の溝部14は、側壁部16a、16bよりも内方において溝部14の開口幅W1よりも幅寸法が大きく且つ後述の取付具32の本体部41を収容可能な内部空間Sを有する。
図3に示すように、第1桟部材21は、支柱12の溝部14の開口幅W1よりも小さい厚みW2を有する。また、図4に示すように、第2桟部材22の厚みW3は、第1桟部材21の厚みW2よりも大きい。また、第2桟部材22の厚みW3は、開口幅W1の溝部14に挿入可能な寸法である。以下、第1桟部材21及び第2桟部材22それぞれの取付構造について順番に説明する。
図3を参照して、第1桟部材21の取付構造では、取付具32が、第1桟部材21の水平方向端部21bと、溝部14の側面14aとの間に位置する。別の観点からいえば、取付具32は、第1桟部材21の水平方向端部21bと、溝部14の側壁部16a、16bの間に設けられた開口15との間に位置する。なお、支柱12の断面設計は特に限定されないため、側面14aのようなリブ面が存在しない構成でもかまわない。そのような構成の場合、側壁部16a、16bの先端面が、溝部14の底部17に向けて延び、溝部14の側面を形成していてもよい。また、この場合、取付具32は、側壁部16a、16bの先端面の形状に応じた形状を有していればよい。
更に図6を参照して、取付具32の構成について説明する。なお、図中の矢印FRONTは、取付具32の前方向を示す。図中の矢印REARは、取付具32の後方向を示す。図中の矢印UPは、取付具32の上方向を示す。図中の矢印DOWNは、取付具32における下方向を示す。図中の矢印RIGHTは、取付具32の右方向を示す。図中の矢印LEFTは、取付具32の左方向を示す。また、取付具32の左右方向は、鉛直方向を上下方向と規定した場合に、取付具32の前後方向及び上下方向に垂直な方向である。
取付具32は、より詳細には、本体部41と、開口部43とを有する。
本体部41は、上下方向に長く延びる箱型形状を有する。左右方向が、本体部41の幅方向に相当する。本体部41は、本体部41の前方向に前面部41aを有する。前面部41aの下方向DOWNの端部及び上方向UPの端部にはそれぞれ底面部41b及び天面部41cが接続する。前面部41aにおいて、本体部41の幅方向の両側には側面部41d、41eが接続する。
本体部41は、図3に示したように、一部が溝部14の開口15で露出するように溝部14内に挿入される。すなわち、取付具32の上下方向を、支柱12の垂直方向Vに一致させると、取付具32の本体部41を、支柱12の上端12aから溝部14に挿入し、下方に向かって挿入することができる。
また、本体部41は、本体部41の前面部41aから、前方向FRONTに突出する突出部42を有する。すなわち、図3に示したように、突出部42は、溝部14の開口15に挿入可能な幅を有しており、且つ、溝部14の開口15内に位置するように本体部41に対して突出する。
取付具32の突出部42によって、取付具32の本体部41の溝部14内の溝幅方向への動きを規制することができる。よって、支柱12の溝部14における第1桟部材21の位置決め精度が向上する。
開口部43は、前面から視認した際に矩形形状を有し、前面部41a及び突出部42に位置する。すなわち、開口部43は、本体部41及び突出部42を前方向FRONTから後方向REARにかけて貫通する。
図3も参照して、開口部43は、本体部41に第1桟部材21の水平方向端部21bを挿入可能に設けられる。すなわち、第1桟部材21の水平方向端部21bに取付具32を取り付ける際には、本体部41の前方向FRONT側から、開口部43に第1桟部材21の水平方向端部21bを挿入する。
このため、取付具32は、溝部14内で、開口部43及び底面部41bによって、第1桟部材21の下方を支持することができる。また、取付具32は、溝部14内で、開口部43及び天面部41cによって、第1桟部材21の上方に配置される別の桟部材を支持することができる。よって、取付具32は、例えば、第1桟部材21の垂直方向の上下に配置される第2桟部材22、24等の別の桟部材、スペーサー33、34等に対して、第1桟部材21を垂直方向に位置決めできる。
さらに、取付具32は突出片44、45を有している。突出片44、45は、それぞれ、開口部43の縁部から本体部41の後方向REARに延びる。突出片44、45が後方向REARに延びる長さは、溝部14への第1桟部材21の挿入長さに一致していることが好ましい。これにより、第1桟部材21の水平方向端部21bに取付具32を取り付ける際、第1桟部材21の水平方向端部21bを開口部43に挿入する長さを、突出片44、45の後方向REAR側端部で位置合わせすることができる。これにより取付作業の効率が向上する。
また、突出片44は、開口部43の上下方向の上縁及び下縁に設けられる。
突出片45は、開口部43の左右方向の両側縁の一部に設けられる。図3に示すように、本体部41が支柱12の溝部14内に挿入された状態で、突出片45は、開口部43の両側縁から、第1桟部材21の水平方向端部21bに沿って溝部14の底部17に向かって延びる。また、突出片45は、前方向FRONT側から後方向REAR側にかけて、左右方向における間隔が狭まるようなテーパー構造を有している。
このため、突出片45により第1桟部材21の水平方向端部21bを保持すると共に動きを規制することができる。よって、第1桟部材21をより確実に支柱12に取り付けることができる。
また、上述の通り、取付具32は、本体部41が支柱12の溝部14に挿入された状態で、本体部41から溝部14側に突出する。突出部42は、本体部41の前面部41a上に形成されている。
突出片44、45により第1桟部材21の水平方向端部21bの動きを規制することができる。よって、第1桟部材21をより確実に支柱12に取り付けることができる。
次に、図4を参照して、第2桟部材22の取付構造では、溝部14には、第1桟部材21の厚みよりも大きく且つ開口幅W1の溝部14に挿入可能な厚みを有する第2桟部材22の水平方向端部22a、22bが配置される。第2桟部材22は、側壁部16a、16bによって、幅方向の動きが規制される。言い換えれば、第2桟部材22は、取付具32を用いることなく垂直方向に延びる支柱12に支持される。さらに言えば、第2桟部材22は、溝部14によって、直接、幅方向に位置決めされる。
なお、溝部13側のフェンス取付構造も、上述した溝部14側のフェンス取付構造と左右対称である。このため、ここでは、その説明を繰り返さない。また、第1桟部材23の取付構造は、第1桟部材21と同様であり、第2桟部材24の取付構造は、第2桟部材22と同様である。
(作用効果)
以上説明したように、フェンス取付構造10は、フェンス1の一部を構成し且つ水平方向に延びる複数の桟部材20の水平方向端部を、垂直方向に延びる支柱11、12によって支持する構造である。
溝部13、14には、支柱11、12の溝部13、14の開口幅よりも小さい厚みを有する第1桟部材21、23と、第1桟部材21、23の厚みよりも大きく且つ溝部13、14に挿入可能な厚みを有する第2桟部材22、24とが取付具31、32を介して配置される。
すなわち、図5に示すように、厚みW3を有する第2桟部材24の垂直方向Vの上側に隣接する位置には、取付具32を介して、厚みW2を有する第1桟部材21が配置される。また、厚みW2を有する第1桟部材21の垂直方向Vの上側に隣接して、厚みW3を有する第2桟部材22が配置される。更に、厚みW3を有する第2桟部材22の垂直方向Vの上側に隣接して、スペーサー34が配置される。スペーサー34の垂直方向Vの上側に隣接する位置には、取付具32を介して、厚みW2を有する第1桟部材23が配置される。
このため、意匠性の高いフェンスを構築できる。
また、上述の構成では、取付具32の本体部41は、一部が溝部13、14の開口で露出するように溝部13、14内に挿入される。また、取付具31、32の開口部43は、本体部41に第1桟部材21、23の水平方向端部を挿入可能に設けられる。別の観点からいえば、取付具32は、一方向である上下方向に延びて、溝部13、14内に上下方向に挿入可能な形状を有する本体部41と、本体部41が溝部13、14内に挿入された状態で、溝部13、14の開口15側に開口し且つ第1桟部材21、23の水平方向端部を挿入可能な開口部43とを有する。
これにより、支柱11、12の溝部13、14の開口幅よりも小さい厚みの水平方向端部を有する第1桟部材21、23が取付具31、32に対して固定される。また、取付具31、32は、溝部13、14内で、開口部43によって、第1桟部材21、23の下方を支持するので、第1桟部材21、23を垂直方向に位置決めできる。
これにより、支柱11、12の溝部13、14の開口幅よりも小さい厚みの端部を有する第1桟部材21であっても支柱に取り付けることができる。
[実施形態1の変形例]
図7を参照して実施形態1に係るフェンス取付構造10の変形例について説明する。以下では、実施形態1と異なる構成についてのみ説明し、実施形態1と同じ構成については説明を繰り返さない。図7の(A)~(D)は、実施形態1の変形例に係るフェンス取付構造における取付具を示す正面図である。
図7の(A)を参照して、取付具32Aは、実施形態1の取付具32と、上下方向における開口部43の寸法が異なる。すなわち、図7の(A)に示す取付具32Aの開口部43は、実施形態1の開口部43の上下方向における寸法L1よりも小さい寸法L2を有する。また、実施形態1の取付具32は、二対の突出片45を有していたのに対して、図7の(A)に示す取付具32Aは、一対の突出片45を有する。
これにより、垂直方向に狭い桟部材を取り付けることができる。よって、より意匠性の高いフェンスを構築できる。
図7の(B)を参照して、取付具32Bは、実施形態1の取付具32と、左右方向における開口部43の寸法が異なる。すなわち、図7の(B)に示す取付具32Bの開口部43は、実施形態1の開口部43の第2方向における開口幅M1よりも小さい開口幅M2を有する。なお、実施形態1の突出片45は省略している。
これにより、フェンスに対して3種類の厚みの桟部材を取り付けることができる。よって、更に意匠性が向上したフェンスを構築できる。
図7の(C)を参照して、取付具32Cは、1つの部材で構成されていた実施形態1の取付具32と異なり、2つの部材で構成されている。すなわち、図7の(C)に示す取付具32Cは、第1本体部411及び第2本体部412を有する。第1本体部411及び第2本体部412は、それぞれ、正面視においてコの字形状を有しており、第1桟部材21の上側を挿入するための開放部461及び第1桟部材21の下側を挿入するための開放部462を有する。また、第1本体部411では、前面部411aに突出部421が設けられる。第2本体部412では、前面部412aに突出部422が設けられる。第1本体部411の突出部421及び第2本体部412の突出部422は、実施形態1の本体部41の突出部42と同様に機能する。また、実施形態1の本体部41の開口部43の替わりに、第1本体部411が開放部461を有すると共に、第2本体部412が開放部462を有する。これにより、取付具32Cを製造するのに必要な材料の量を低減することができる。
図7の(D)を参照して、取付具32Dは、実施形態1の取付具32と、開口部の寸法及び形成角度が異なる。さらに言えば、図7の(D)に示す取付具32Dは、図7の(B)の取付具32Bの開口部43と形成角度が異なる。図7の(D)に示す取付具32Dの開口部43の下方向DOWN、すなわち底面部41b側は、右方向RIGHT寄りに位置している一方で、開口部43の上方向UP、すなわち天面部41c側は、左方向LEFT寄りに位置している。これにより桟部材を傾斜した状態で支柱に取り付けることができる。
[その他の実施形態]
以上、本発明の実施の形態を説明したが、上述した実施の形態は本発明を実施するための例示に過ぎない。よって、本発明は上述した実施の形態に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で上述した実施の形態を適宜変形して実施することが可能である。
前記実施形態1では、上下方向に長く延びる箱型形状を有する取付具について説明したが、これに限られない。取付具は、別の形状、例えば、円筒形状を有していてもよい。また、取付具は、1つ又は2つの部材から構成されていたが、3つ以上の部材から構成されていてもよい。
前記実施形態1では、特定のフェンス組み立て方法について説明したがこれに限られない。溝部の開口幅よりも小さい厚みを有する桟部材と、溝部の開口幅と一致する厚みを有する別の桟部材との配置順序は任意である。また、フェンスにスペーサーを用いる構成を説明したが、スペーサーは省略してもよい。なお、上記の組み立て方法は、一例であり、例えば、スペーサーは別の位置に挿入してもかまわない。
前記実施形態1では、取付具が複数の突出片を有していたが、複数の突出片の一部又は全部を省略してもかまわない。また、突出片の形状には特に制限はない。また、突出片の替わりに、開口部の周囲に壁体を形成してもよい。
前記実施形態1では、溝部が側壁部を有し、取付具が突出部を有していたが、これらの一方または両方を省略してもよい。
前記実施形態1では、溝部の開口幅よりも小さい厚みを有する桟部材と、溝部の開口幅と一致する厚みを有する別の桟部材とが配置されるフェンス取付構造について説明したがこれに限られない。フェンス取付構造において、溝部の開口幅よりも小さい厚みを有する桟部材だけが配置されていてもよい。
前記実施形態1では、特に説明しなかったが、フェンスに別のフェンスを連結してもよい。また、支柱は複数の溝部を有していてもよい。この場合、一方のフェンスの一部を構成する桟部材が、一方の溝部に配置され、他方のフェンスの一部を構成する桟部材が、他方の溝部に配置されるようにすればよい。複数のフェンス同士は、一直線上に連結されてもよいし、直角に連結されてもよい。
前記実施形態1では、一対の支柱および複数の桟部材として特定の形状及び材料のものを用いることを説明したが、これには限られない。例えば、一対の支柱の水平断面及び複数の残部材の厚み方向断面は、円形又は楕円形状を有していてもよい。また、例えば、一対の支柱としては、上述以外の金属製、木製、樹脂製及びこれらの複合材などを用いることができる。複数の桟部材としては、上述以外の金属製、木製、樹脂製、ガラス製及びこれらの複合材などを用いることができる。
本発明は、フェンスの一部を構成する桟部材と、前記桟部材を支持する支柱とを有するフェンス取付構造等に利用可能である。
1 フェンス
10 フェンス取付構造
11、12 支柱
13、14 溝部
14a 側面
15 開口
16a、16b 側壁部
17 底部
20 複数の桟部材
21、23 第1桟部材
21a、21b 水平方向端部
22、24 第2桟部材
31、32、32A、32B、32C、32D 取付具
41 本体部
411 第1本体部
412 第2本体部
42 突出部
421 突出部
422 突出部
43 開口部
44 突出片
45 突出片
S 空間
H 水平方向
V 垂直方向

Claims (3)

  1. フェンスの一部を構成し且つ水平方向に延びる複数の桟部材について、少なくとも1以上の第1桟部材の水平方向端部を、取付具を用いて垂直方向に延びる支柱によって支持するフェンス取付構造であって、
    前記支柱は、前記垂直方向に延びるように設けられた溝部を有し、
    前記取付具は、前記溝部内に挿入される本体部と、前記本体部に前記第1桟部材の前記水平方向端部を挿入可能に設けられた開口部とを有し、
    前記取付具が溝部内に挿入された状態において、前記取付具は、前記第1桟部材の前記水平方向端部と前記溝部の側面との間に位置して、前記第1桟部材の前記水平方向端部を前記溝部の幅方向に位置決めし、
    前記支柱の前記溝部は、
    前記溝部の開口幅よりも幅寸法が大きく且つ前記取付具の前記本体部を収容可能な内部空間を有し、
    前記取付具の前記本体部は、
    前記溝部の開口内に位置するように前記本体部に対して突出する突出部を有することを特徴とする、
    フェンス取付構造。
  2. フェンスの一部を構成し且つ水平方向に延びる複数の桟部材のうち、少なくとも1以上の第1桟部材の水平方向端部を、取付具を用いて垂直方向に延びる支柱に支持し、残りの第2桟部材の水平方向端部を、前記取付具を用いることなく垂直方向に延びる支柱に支持するフェンス取付構造であって、
    前記支柱は、前記垂直方向に延びるように設けられた溝部を有し、
    前記取付具は、前記溝部内に挿入される本体部と、当該本体部に前記第1桟部材の前記水平方向端部を挿入可能に設けられた開口部とを有し、
    前記取付具が溝部内に挿入された状態において、前記取付具は、前記第1桟部材の前記水平方向端部と前記溝部の側面との間に位置して、前記第1桟部材の前記水平方向端部を前記溝部の幅方向に位置決めし、
    前記支柱の前記溝部は、
    前記溝部の開口幅よりも幅寸法が大きく且つ前記取付具の前記本体部を収容可能な内部空間を有し、
    前記取付具の前記本体部は、
    前記溝部の開口内に位置するように前記本体部に対して突出する突出部を有することを特徴とする、
    フェンス取付構造
  3. 請求項1又は請求項2に記載のフェンス取付構造において、
    前記取付具は、
    前記開口部の縁部から前記溝部の底部に向かって延びる突出片を更に有する、
    フェンス取付構造。
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