JP7841993B2 - マイクロ波照射装置およびマイクロ波熟成装置 - Google Patents
マイクロ波照射装置およびマイクロ波熟成装置Info
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Description
この点、特許文献1~5では、マイクロ波を照射して食品を熟成させる際に、特定の周波数に固定してマイクロ波を照射する固定照射に加えて、熟成室での電磁界の分布を均一化し、食品の均一加熱(均一熟成)を促進するために、マイクロ波の周波数を数Hz~数GHzごとに変化させながらマイクロ波を照射する掃引照射を行う技術が提案されている。
上記マイクロ波照射装置において、前記掃引照射機能は、前記発振周波数の時間当たりの変化幅を20MHz/秒以上として、前記発振周波数を経時的に変化させる構成とすることができる。
上記マイクロ波照射装置において、前記掃引照射機能は、前記発振周波数を周波数の増加方向に経時的に変化させることにより前記上限周波数値を超えることになる場合に、前記下限周波数値に、前記上限周波数値を超えた分の周波数を加えた周波数を前記開始周波数に設定し、または、前記発振周波数を周波数の減少方向に経時的に変化させることにより前記下限周波数値を超えることになる場合に、前記上限周波数値から、前記下限周波数値を超えた分の周波数を引いた周波数を前記開始周波数に設定する構成とすることができる。
上記マイクロ波照射装置において、前記掃引照射機能は、前記発振周波数を周波数の増加方向に経時的に変化させることにより前記上限周波数値の範囲内を超えることになる場合に、前記上限周波数値から、前記上限周波数値を超えた分の周波数を引いた周波数を前記開始周波数に設定し、前記発振周波数を前記開始周波数から周波数の減少方向に経時的に変化させる第1掃引を行い、前記第1掃引を行った後に、前記発振周波数を周波数の減少方向に経時的に変化させることにより前記下限周波数値の範囲内を超えることになる場合に、前記下限周波数値に、前記下限周波数値を超えた分の周波数を加えた周波数を前記開始周波数に設定し、前記発振周波数を前記開始周波数から周波数の増加方向に経時的に変化させる第2掃引を行う構成とすることができる。
上記マイクロ波照射装置において、前記上限周波数値から前記下限周波数値を減算した値が素数となる構成とすることができる。
上記マイクロ波照射装置において、前記上限周波数値および前記下限周波数値が、2400~2500MHzの範囲内で設定される構成とすることができる。
上記マイクロ波照射装置において、前記下限周波数値が、2420MHz以上に設定される構成とすることができる。
上記マイクロ波照射装置において、前記掃引照射機能は、前記発振周波数を3~20MHzの間隔で連続的に逓増変化させる構成とすることができる。
上記マイクロ波照射装置において、前記掃引照射機能が、下記(A)、(B)または(C)の各工程を含む構成とすることができる。(A)前記発振周波数を開始周波数から所定の変化量で高い周波数に更新することを繰り返す第1の工程、前記第1の工程を実行することにより、前記発振周波数が前記上限周波数値を超えることになる場合に、前記発振周波数を前回の開始周波数とは異なる開始周波数に更新し、当該更新された開始周波数から前記発振周波数を所定の変化量で高い周波数に更新することを繰り返し、前回の発振周波数と重複しない周波数で発振を行う第2の工程、前記第2の工程を実行することにより、前記発振周波数が前記上限周波数値を超えることになる場合に、前記発振周波数を前回および前々回の開始周波数とは異なる開始周波数に更新し、当該更新された開始周波数から前記発振周波数を所定の変化量で高い周波数に更新することを繰り返し、前回および前々回の発振周波数と重複しない周波数で発振を行う第3の工程、前記第1ないし第3の工程を繰り返す第4の工程(B)前記発振周波数を開始周波数から所定の変化量で低い周波数に更新することを繰り返す第1の工程、前記第1の工程を実行することにより、前記発振周波数が前記下限周波数値を超えることになる場合に、前記発振周波数を前回の開始周波数とは異なる開始周波数に更新し、当該更新された開始周波数から前記発振周波数を所定の変化量で低い周波数に更新することを繰り返し、前回の発振周波数と重複しない周波数で発振を行う第2の工程、前記第2の工程を実行することにより、前記発振周波数が前記下限周波数値を超えることになる場合に、前記発振周波数を前回および前々回の開始周波数とは異なる開始周波数に更新し、当該更新された開始周波数から前記発振周波数を所定の変化量で低い周波数に更新することを繰り返し、前回および前々回の発振周波数と重複しない周波数で発振を行う第3の工程、前記第1ないし第3の工程を繰り返す第4の工程(C)前記発振周波数を開始周波数から所定の変化量で高い周波数に更新することを繰り返す第1の工程、前記第1の工程を実行することにより、前記発振周波数が前記上限周波数値を超えることになる場合に、前記発振周波数を前回の開始周波数とは異なる開始周波数に更新し、当該更新された開始周波数から前記発振周波数を所定の変化量で低い周波数に更新することを繰り返し、前回の発振周波数と重複しない周波数で発振を行う第2の工程、前記第2の工程を実行することにより、前記発振周波数が前記下限周波数値を超えることになる場合に、前記発振周波数を前回および前々回の開始周波数とは異なる開始周波数に更新し、当該更新された開始周波数から前記発振周波数を所定の変化量で高い周波数に更新することを繰り返し、前回および前々回の発振周波数と重複しない周波数で発振を行う第3の工程、前記第3の工程を実行することにより、前記発振周波数が前記上限周波数値を超えることになる場合に、前記発振周波数を前回、前々回および3回前の開始周波数とは異なる開始周波数に更新し、当該更新された開始周波数から前記発振周波数を所定の変化量で低い周波数に更新することを繰り返し、前回、前々回および3回前の発振周波数と重複しない周波数で発振を行う第4の工程、前記第1ないし第4の工程を繰り返す第5の工程
本発明の第2の観点に係るマイクロ波照射装置は、マイクロ波を照射する半導体発振器を備えるマイクロ波発振部と、前記マイクロ波発振部の動作を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、ホッピングテーブルを記憶しており、前記ホッピングテーブルに基づいて、前記マイクロ波発振部により発振させるマイクロ波の発振周波数を経時的に変化させる掃引照射機能を備え、前記ホッピングテーブルでは、連続して照射されるマイクロ波の周波数の間隔がランダムに設定されており、前記掃引照射機能は、前記発振周波数の経時変化を10~300ミリ秒の範囲内の周期で行うとともに、前記ホッピングテーブルを用いて発振周波数を決定する。
本発明に係るマイクロ波熟成装置は、上記マイクロ波照射装置と、食品が収容され、前記マイクロ波発振部により、収容された食品に対してマイクロ波が照射される収容室と、前記収容室内の空気を冷却する冷却器と、を有し、前記制御部は、前記冷却器により前記収容室を冷却しながら、前記マイクロ波発振部により前記マイクロ波を照射することで、食品の熟成を促進させる。
上記マイクロ波熟成装置において、前記制御部は、前記収容室に前記食品を収容した状態のまま、前記マイクロ波発振部にマイクロ波を1時間以上、継続して、または、断続的に照射させる構成とすることができる。
次に、本実施形態に係るマイクロ波熟成装置1の実施例1について説明する。
同一室内に、Wi-Fi(登録商標)ルーターと、Wi-Fi通信が可能なノートパソコンと、マイクロ波熟成装置1を設置し、通信障害の発生の有無を検証した。ノートパソコンは、DHCP設定として、Wi-Fiルーターが提供するSSID(2.4GHz帯)に接続した。ノートパソコンおよびWi-Fiルーターで用いたWi-Fi(登録商標)の接続種類は、「IEEE802.11b/g/n」の自動設定である。
比較例1では、Wi-Fi(登録商標)ルーター、ノートパソコンおよびマイクロ波熟成装置1は、実施例1と同じものを用い、2421MHzから2480MHzまでの周波数帯域において、2421MHzから掃引周期1秒、変化量1MHzで高い周波数に変化させ(掃引速度1MHz/秒)、2480MHzを超える場合には、2421MHzに戻し、再度、2421MHzから掃引周期1秒、変化量1MHzで高い周波数に変化させる方法で、掃引照射を行った。そして、当該掃引照射中に、無線通信装置で1KBのpingコマンドを10回発信し、無線通信が成功するか否かを観察した。この結果、比較例1では、10回すべてのpingコマンドの無線通信が失敗した。
実施例2では、2421MHzから2480MHzまでの59MHzの周波数帯域を、2421MHzから掃引周期250ミリ秒、変化量10MHzで高い周波数に変化させて(掃引速度10MHz/250ミリ秒)、上限周波数値である2480MHzを超える場合には、下限周波数値である2421MHzに、上限周波数値を超えた分の周波数を足した周波数を開始周波数として設定し(たとえば2周目は2426MHz)、再度、掃引周期250ミリ秒、変化量10MHzで高い周波数に変化させる方法で掃引照射を行った。そして、当該掃引照射中に、無線通信装置で2MBのファイルをTCP/IPプロトコルで送信し、無線通信できるか否かを観察した。この結果、実施例2では2MBのファイルを問題なく通信することができ、Wi-Fi通信への影響を大幅に低減することが確認できた。なお、実施例2のハードウェア環境は、実施例1と同じである。
また、実施例3では、2421MHzから2480MHzまでの59MHzの周波数帯域を、2421MHzから掃引周期4ミリ秒、変化量1MHzで高い周波数に変化させて(掃引速度1MHz/4ミリ秒で掃引させて)、上限周波数値である2480MHzを超える場合には、下限周波数値である2421MHzに戻り、再度、掃引周期4ミリ秒、変化量1MHzで高い周波数に変化させる方法で掃引照射を行った。そして、当該掃引照射中に、無線通信装置で1MBおよび2MBのファイルをTCP/IP通信でそれぞれ送信し、無線通信できるか否かを観察した。この結果、実施例3では、掃引周期を、実施例2の掃引周期250ミリ秒よりも短い4ミリ秒まで短縮しても、1MBおよび2MBのファイルを通信することができ、WiFi通信への影響を低減することができることが確認できた。なお、実施例3のハードウェア環境は、実施例1と同じである。
すなわち、図8に示すように、制御部70は、1周目は、下限周波数値である2421MHzを開始周波数として設定する。そして、制御部70は、掃引周期250ミリ秒、変化量9MHzで発振周波数を周波数が増加する方向に変化させる。そして、1周目において、発振周波数を2475MHzに変化させた後に、2475MHzに9MHzを追加した2484MHzに変更させてしまうと、上限周波数値である2480MHzを4MHz超えてしまうこととなる。そのため、この場合、制御部70は、2周目における開始周波数を設定し、設定した開始周波数から2周目の掃引照射を開始する。
10…冷却器
20…冷媒流路
30…マイクロ波発振部
31…ケーブル
40…熟成室
41…壁部
42…照射口
43…ファン
50…断熱部
60…内部温度センサ
70…制御部
80…UVランプ
90…表面温度センサ
Claims (12)
- マイクロ波を照射する半導体発振器を備えるマイクロ波発振部と、
前記マイクロ波発振部の動作を制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、設定された上限周波数値から下限周波数値の範囲内で、前記マイクロ波発振部の発振周波数を開始周波数から高い周波数または低い周波数に、経時的に変化させながらマイクロ波を照射させる掃引照射機能を備え、
前記掃引照射機能は、前記発振周波数の掃引周期を10~300ミリ秒の範囲内の周期とするとともに、前記発振周波数を経時的に変化させることにより前記上限周波数値または前記下限周波数値の範囲内を超えることになる場合に、前回とは異なる開始周波数を設定する機能を含む、マイクロ波照射装置。 - 前記掃引照射機能は、前記発振周波数の時間当たりの変化幅を20MHz/秒以上として、前記発振周波数を経時的に変化させる、請求項1に記載のマイクロ波照射装置。
- 前記掃引照射機能は、
前記発振周波数を周波数の増加方向に経時的に変化させることにより前記上限周波数値を超えることになる場合に、前記下限周波数値に、前記上限周波数値を超えた分の周波数を加えた周波数を前記開始周波数に設定する、または、
前記発振周波数を周波数の減少方向に経時的に変化させることにより前記下限周波数値を超えることになる場合に、前記上限周波数値から、前記下限周波数値を超えた分の周波数を引いた周波数を前記開始周波数に設定する、請求項1に記載のマイクロ波照射装置。 - 前記掃引照射機能は、
前記発振周波数を周波数の増加方向に経時的に変化させることにより前記上限周波数値の範囲内を超えることになる場合に、前記上限周波数値から、前記上限周波数値を超えた分の周波数を引いた周波数を前記開始周波数に設定し、前記発振周波数を前記開始周波数から周波数の減少方向に経時的に変化させる第1掃引を行い、
前記第1掃引を行った後に、前記発振周波数を周波数の減少方向に経時的に変化させることにより前記下限周波数値の範囲内を超えることになる場合に、前記下限周波数値に、前記下限周波数値を超えた分の周波数を加えた周波数を前記開始周波数に設定し、前記発振周波数を前記開始周波数から周波数の増加方向に経時的に変化させる第2掃引を行う、請求項1に記載のマイクロ波照射装置。 - 前記上限周波数値から前記下限周波数値を減算した値が素数となる、請求項1に記載のマイクロ波照射装置。
- 前記上限周波数値および前記下限周波数値が、2400~2500MHzの範囲内で設定される、請求項1に記載のマイクロ波照射装置。
- 前記下限周波数値が、2420MHz以上に設定される、請求項6に記載のマイクロ波照射装置。
- 前記掃引照射機能は、前記発振周波数を3~20MHzの間隔で連続的に逓増変化させる、請求項1に記載のマイクロ波照射装置。
- 前記掃引照射機能が、下記(A)、(B)または(C)の各工程を含む、請求項1に記載のマイクロ波照射装置。
(A)前記発振周波数を開始周波数から所定の変化量で高い周波数に更新することを繰り返す第1の工程、
前記第1の工程を実行することにより、前記発振周波数が前記上限周波数値を超えることになる場合に、前記発振周波数を前回の開始周波数とは異なる開始周波数に更新し、当該更新された開始周波数から前記発振周波数を所定の変化量で高い周波数に更新することを繰り返し、前回の発振周波数と重複しない周波数で発振を行う第2の工程、
前記第2の工程を実行することにより、前記発振周波数が前記上限周波数値を超えることになる場合に、前記発振周波数を前回および前々回の開始周波数とは異なる開始周波数に更新し、当該更新された開始周波数から前記発振周波数を所定の変化量で高い周波数に更新することを繰り返し、前回および前々回の発振周波数と重複しない周波数で発振を行う第3の工程、
前記第1ないし第3の工程を繰り返す第4の工程
(B)前記発振周波数を開始周波数から所定の変化量で低い周波数に更新することを繰り返す第1の工程、
前記第1の工程を実行することにより、前記発振周波数が前記下限周波数値を超えることになる場合に、前記発振周波数を前回の開始周波数とは異なる開始周波数に更新し、当該更新された開始周波数から前記発振周波数を所定の変化量で低い周波数に更新することを繰り返し、前回の発振周波数と重複しない周波数で発振を行う第2の工程、
前記第2の工程を実行することにより、前記発振周波数が前記下限周波数値を超えることになる場合に、前記発振周波数を前回および前々回の開始周波数とは異なる開始周波数に更新し、当該更新された開始周波数から前記発振周波数を所定の変化量で低い周波数に更新することを繰り返し、前回および前々回の発振周波数と重複しない周波数で発振を行う第3の工程、
前記第1ないし第3の工程を繰り返す第4の工程
(C)前記発振周波数を開始周波数から所定の変化量で高い周波数に更新することを繰り返す第1の工程、
前記第1の工程を実行することにより、前記発振周波数が前記上限周波数値を超えることになる場合に、前記発振周波数を前回の開始周波数とは異なる開始周波数に更新し、当該更新された開始周波数から前記発振周波数を所定の変化量で低い周波数に更新することを繰り返し、前回の発振周波数と重複しない周波数で発振を行う第2の工程、
前記第2の工程を実行することにより、前記発振周波数が前記下限周波数値を超えることになる場合に、前記発振周波数を前回および前々回の開始周波数とは異なる開始周波数に更新し、当該更新された開始周波数から前記発振周波数を所定の変化量で高い周波数に更新することを繰り返し、前回および前々回の発振周波数と重複しない周波数で発振を行う第3の工程、
前記第3の工程を実行することにより、前記発振周波数が前記上限周波数値を超えることになる場合に、前記発振周波数を前回、前々回および3回前の開始周波数とは異なる開始周波数に更新し、当該更新された開始周波数から前記発振周波数を所定の変化量で低い周波数に更新することを繰り返し、前回、前々回および3回前の発振周波数と重複しない周波数で発振を行う第4の工程、
前記第1ないし第4の工程を繰り返す第5の工程 - マイクロ波を照射する半導体発振器を備えるマイクロ波発振部と、
前記マイクロ波発振部の動作を制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、ホッピングテーブルを記憶しており、前記ホッピングテーブルに基づいて、前記マイクロ波発振部により発振させるマイクロ波の発振周波数を経時的に変化させる掃引照射機能を備え、
前記ホッピングテーブルでは、連続して照射されるマイクロ波の周波数の間隔がランダムに設定されており、
前記掃引照射機能は、前記発振周波数の経時変化を10~300ミリ秒の範囲内の周期で行うとともに、前記ホッピングテーブルを用いて発振周波数を決定する、マイクロ波照射装置。 - 請求項1ないし10のいずれかに記載のマイクロ波照射装置と、
食品が収容され、前記マイクロ波発振部により、収容された食品に対してマイクロ波が照射される収容室と、
前記収容室内の空気を冷却する冷却器と、を有し、
前記制御部は、前記冷却器により前記収容室を冷却しながら、前記マイクロ波発振部により前記マイクロ波を照射することで、食品の熟成を促進させる、マイクロ波熟成装置。 - 前記制御部は、前記収容室に前記食品を収容した状態のまま、前記マイクロ波発振部にマイクロ波を1時間以上、継続して、または、断続的に照射させる、請求項11に記載のマイクロ波熟成装置。
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