JP7842402B2 - 電子シンバル - Google Patents
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Description
本発明は、打面に対する叩打を検出して電気信号を出力可能な電子シンバルに関するものである。
従来の電子打楽器としての電子シンバルは、例えば特許文献1にて開示されているように、演奏者による叩打が可能とされた打面を有するパッド部、及びパッド部の裏面側を支持するフレーム部を有して構成された電子シンバル本体と、パッド部の打面に対する叩打を検出可能な振動センサと、振動センサで検出された検出信号を外部に出力するための出力ケーブルとを具備していた。そして、演奏者がスティックによって電子シンバル本体の打面を叩打すると、振動センサが検出して外部に出力することができ、アコースティックのシンバルと同様の演奏が可能とされていた。
また、従来の電子シンバルとして、打面の所定位置に開口部を形成してアコースティック楽器におけるエフェクトシンバルの如き意匠を持たせたものが提案されている。この電子シンバルは、打面の所定位置に開口部が形成されるとともに、打面の厚さが厚い印象を与えるのを抑制するため、打面側から裏面側に向かって孔径が拡張するように開口部が形成されている。これにより、打面に開口部が形成されたエフェクトシンバルの形状を再現しつつ打面を薄く見せることができ、意匠性を向上させることができる。
しかしながら、上記従来技術においては、打面側から裏面側に向かって孔径が拡張するように開口部が形成され、エフェクトシンバルの形状を再現しつつ打面を薄く見せることができるものの、開口部縁部にリブなどの補強部を一体的に突出形成して補強する必要があるので、リブが開口部から見えてしまい、打面が薄く見えるような印象を妨げる虞があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、打面に開口部が形成されたエフェクトシンバルの形状を再現することができるとともに、開口部の開口縁部を補強しつつ打面を薄く見せることができる電子シンバルを提供することにある。
請求項1記載の発明は、演奏者による叩打が可能とされた打面を有するとともに、当該打面の所定位置に開口部が形成された本体部と、前記本体部の裏面側における前記開口部の開口縁部に突出形成された補強部と、前記本体部に取り付けられ、前記打面に対する叩打を検出して電気信号を出力可能な検出手段とを具備した電子シンバルであって、前記本体部に対する中央側の前記開口縁部より前記本体部に対する外縁側の前記開口縁部の方が大きく突出して前記補強部が形成されたことを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の電子シンバルにおいて、前記補強部は、前記開口部の縁部に沿って円弧状に突出形成されたことを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1記載の電子シンバルにおいて、前記補強部は、前記本体部に対する外縁側の前記開口縁部のみ形成され、前記本体部に対する中央側の前記開口縁部には前記補強部が突出形成されないことを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1記載の電子シンバルにおいて、前記補強部は、前記本体部に対する外縁側の前記開口縁部から前記本体部に対する中央側の前記開口縁部に向かって連続的に突出寸法が小さく形成されたことを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項1記載の電子シンバルにおいて、前記本体部は、前記打面が形成されたパッド部と、前記パッド部の裏面側を支持するフレーム部とを有して構成され、前記開口部は、前記パッド部及びフレーム部とを貫通して形成されるとともに、前記補強部は、前記フレーム部の裏面側に突出形成されたことを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項5記載の電子シンバルにおいて、前記フレーム部は、前記検出手段を覆うカバー部材が底面に取り付けられるとともに、当該カバー部材の縁部とその周縁の前記フレーム部とが滑らかに連続して形成されたことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、本体部に対する中央側の開口縁部より本体部に対する外縁側の開口縁部の方が大きく突出して補強部が形成されたので、打面に開口部が形成されたエフェクトシンバルの形状を再現することができるとともに、開口部の開口縁部を補強しつつ打面を薄く見せることができる。
請求項2の発明によれば、補強部は、開口部の縁部に沿って円弧状に突出形成されたので、補強部の延設方向全域に亘って開口部の開口縁部を補強することができ、開口縁部を効果的に補強することができる。
請求項3の発明によれば、補強部は、本体部に対する外縁側の開口縁部のみ形成され、本体部に対する中央側の開口縁部には補強部が突出形成されないので、開口部から見える補強部を形成することなく開口縁部の補強を行わせることができる。
請求項4の発明によれば、補強部は、本体部に対する外縁側の開口縁部から本体部に対する中央側の開口縁部に向かって連続的に突出寸法が小さく形成されたので、補強部を延設方向に亘って滑らかに形成させることができ、補強を効果的に行わせつつ意匠性をより向上させることができる。
請求項5の発明によれば、開口部は、パッド部及びフレーム部とを貫通して形成されるとともに、補強部は、フレーム部の裏面側に突出形成されたので、開口部を介して見え難いフレーム部の裏面側を突出させて補強部とすることができ、意匠性を保持しつつ補強を確実に行わせることができる。
請求項6の発明によれば、フレーム部は、検出手段を覆うカバー部材が底面に取り付けられるとともに、当該カバー部材の縁部とその周縁の前記フレーム部とが滑らかに連続して形成されたので、打面側から開口部を通してカバー部材が見えてしまうことを防ぐとともに、本体部の底面側の突出部を無くして意匠性を向上させることができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら具体的に説明する。
本実施形態に係る電子シンバルは、図1~6に示すように、パッド部2及びフレーム部3にて構成されて演奏者による叩打が可能とされた打面Fを有する本体部1と、本体部1におけるフレーム部3の内周面Sに取り付けられた圧電素子4(検出手段)と、カバー部材8とを具備して構成されている。
本実施形態に係る電子シンバルは、図1~6に示すように、パッド部2及びフレーム部3にて構成されて演奏者による叩打が可能とされた打面Fを有する本体部1と、本体部1におけるフレーム部3の内周面Sに取り付けられた圧電素子4(検出手段)と、カバー部材8とを具備して構成されている。
本体部1は、図1に示すように、スタンド脚部Taにて上下方向に延設された支持スタンドTにより所定高さで支持されている。かかる本体部1は、演奏者による叩打が可能とされた打面Fを有するパッド部2、及びパッド部2の裏面側を支持するフレーム部3を有して構成されている。また、パッド部2には、複数の開口部Haが形成されるとともに、フレーム部3には、複数の開口部Hbが形成されており、これら開口部Ha及び開口部Hbが連通して本体部1の開口部Hを構成している。なお、図中符号Lは、支持スタンドTに対して本体部1を締め上げて固定するための締め上げ部材を示している。
パッド部2は、スティックで叩打可能なゴム材又は軟質樹脂等(本実施形態においては、シリコンラバー)から成り、図10、11に示すように、中央位置に支持スタンドTを挿通可能な挿通孔2aが形成された円板状部材から成る。また、パッド部2の上面に形成された打面Fは、パッド部2の中央で膨出して形成されたカップ部Fbと、パッド部2の周縁部に形成されたエッジ部Fcと、カップ部Fb及びエッジ部Fcの間の領域から成るボウ部Faとを有して構成されている。
フレーム部3は、硬質樹脂又は金属(本実施形態においては、ABS樹脂)から成り、図12、13に示すように、中央位置に支持スタンドTを挿通可能な挿通孔3aが形成された円板状部材から成る。また、フレーム部3の表面には、パッド部2が取り付けられて一体化することにより本体部1が形成されるとともに、その中央部には、パッド部2のカップ部Fbに対応して膨出した膨出部3bが形成されている。
さらに、フレーム部3における膨出部3bの内周面Sには、圧電素子4を取り付けるための取付面Saが形成されている。かかる取付面Saは、図12、13に示すように、本体部1におけるフレーム部3の内周面Sにおいて周方向(円周方向)に沿って複数(本実施形態においては4つ)形成されており、各取付面Saに圧電素子4が取り付けられるようになっている。
カバー部材8は、図14、15に示すように、中央に支持スタンドT等を挿通可能な開口部8aが形成された円環状部材から成り、図2、3に示すように、フレーム部3の裏面側において膨出部3bの内周面Sを覆うとともに、所定の電気回路が形成された基板5(図3~6参照)を覆うように取り付けられている。この基板5は、各圧電素子4と電気的に接続されており、それぞれの圧電素子4の検出信号が基板5に送信されるようになっている。なお、本実施形態に係る本体部1においては、図3の拡大図に示すように、カバー部材8の縁部とその周縁のフレーム部3とが滑らかに連続して形成されている。
振動センサ(検出手段)としての圧電素子4は、本体部1(フレーム部3)に形成された取付面Saに対して緩衝部材Dを介して取り付けられ、打面Fに対する叩打により発生した振動を電気信号に変換可能なセンサから成り、図8、9に示すように、例えば銀導体から成る上部電極4aと、例えば真鍮板から成る下部電極4bと、上部電極4a及び下部電極4bの間に介在する圧電セラミックス4cとを有して構成されている。
また、上部電極4aは、配線h1が接続されるとともに、下部電極4bは、配線h2が接続されており、演奏者が打面Fを叩打して圧電素子4に振動が伝達されると、振動により全体が撓み、その撓み量に応じた電圧が発生するようになっている。こうして電圧が発生すると、上部電極4aがプラス電極及び下部電極4bがマイナス電極として作用して配線h1、h2を介して電流が流れるので、基板5及び出力ケーブル6を介して電気信号として出力されることとなる。
しかるに、圧電素子4は、取付面Saに対して直交する方向bに撓むことにより電圧が発生して電気信号が出力されるものの、取付面Saに対して平行な方向aに撓み難い構造となっているため、取付面Saに対する平行な方向aの振動に比較して取付面Saに対して直交する方向bの振動の方が高い出力特性(高い電圧又は高い電流となる出力特性)を有するようになっている。
また、本実施形態に係る圧電素子4は、その底面にポリウレタン発泡体などから成るクッション性を有した緩衝部材Dが取り付けられており、図9に示すように、当該緩衝部材Dの表面を取付面Saに密着させつつ接着剤等で貼着されている。また、緩衝部材Dは、円柱状に形成されて成り、図9に示すように、圧電素子4の外径より小さな寸法の外形(圧電素子4の振動の節となる、圧電素子の直径の約67%程度が好ましい)とされ、振動に伴う圧電素子4の撓みを確保し得るようになっている。
さらに、フレーム部3の表面側における周縁には、エッジセンサEが取り付けられており、パッド部2におけるエッジ部Fcに対する叩打を検出可能とされている。かかるエッジセンサEは、圧電素子4と同様、配線を介して基板5と電気的に接続されており、検出信号が基板5に送信されるようになっている。出力ケーブル6は、基板5を介して圧電素子4(振動センサ)及びエッジセンサEと接続されるとともに、圧電素子4及びエッジセンサEで検出された検出信号を外部に出力可能とされている。なお、出力ケーブル6は、その先端に出力ジャックJが形成されており、外部の信号処理装置(不図示)に接続可能とされている。
そして、演奏者がスティックにてパッド部2の打面Fを叩打して本体部1を振動させると、圧電素子4にて叩打の強さが検出され、その強さに応じた電気信号が出力ケーブル6を介して外部の信号処理装置(不図示)に出力されることとなる。なお、エッジセンサEのオン・オフ状態に応じてエッジ部Fcに対する叩打が識別され、エッジセンサEがオフの場合に叩打が検出されると、ボウ部Fa又はカップ部Fbに対して叩打したと判断されて所定の楽音が出力されることとなる。
軸スリーブ7は、図3、4に示すように、その中央部に挿通孔が形成された円筒状の弾性部材(本実施形態においては、ゴム材)から成る。かかる軸スリーブ7は、フレーム部3の挿通孔3a内において支持スタンドTとの間に介在して取り付けられており、本体部1に対する叩打で生じた振動が支持スタンドTに伝達されるのを抑制し得るようになっている。
取付面Saは、図6、7に示すように、本体部1の中心に向かって水平面(水平方向αを含む面)から鉛直方向βに傾斜した面から成るとともに、圧電素子4は、本体部1の中心軸C(図3、7参照)を中心として同心円状に等間隔に取り付けられている。すなわち、本体部1のフレーム部3に形成された内周面Sは、円錐台状に形成されているため、その内周面Sにおいて中心軸Cを中心とした周方向に沿って複数(本実施形態においては4つ)取付面Saが等間隔に形成され、それぞれの取付面Saにおいて同心円状に圧電素子4が取り付けられているのである。
また、本体部1の所定領域(内周面又は外周面における所定領域)を含む中心軸Cを中心とした形状を仮想の錐形状と見立てた場合、各取付面Saは、仮想の錐形状の側面(展開した図で扇形の面、以下同じ)において中心軸Cを中心として同心円状に複数(本実施形態においては4つ)形成され、且つ、各取付面Saは、本体部1におけるフレーム部3の中心に向かって水平面から鉛直方向βに所定角度傾斜した面から成るので、圧電素子4を3次元的(水平方向α及び鉛直方向βで構成される3次元)に配置することができ、水平方向α及び鉛直方向βの何れの方向の振動によっても圧電素子4を十分に撓ませることができる。これにより、打面Fの叩打に伴う水平方向α及び鉛直方向βの両方の振動に対して良好且つ均一に電気信号を出力させることができる。
さらに、本体部1の所定領域を含む中心軸Cを中心とした形状を仮想の錐形状と見立てた場合、各取付面Saは、仮想の錐形状の側面において中心軸Cを中心として同心円状に複数(本実施形態においては4つ)形成され、且つ、本実施形態に係る取付面Saは、本体部1におけるフレーム部3の内周面Sにおいて周方向に沿って形成され、図6、7に示すように、圧電素子4の取付部(本実施形態においては緩衝部材D)に対応した平面(平坦な面)から成るとともに、図5、6に示すように、圧電素子4の外形と略同一の形状(円形状)及び寸法(径寸法)とされている。なお、圧電素子4は、外形が円形状のものに限らず、楕円形状又は矩形状のものであってもよく、その場合であっても取付面Saは、圧電素子4の外形と略同一の形状とされる。
ここで、本実施形態に係る電子シンバルは、打面Fの所定位置に開口部Hが形成されることによりアコースティック楽器におけるエフェクトシンバルの如き意匠を持たせている。かかる開口部Hは、パッド部2に形成された開口部Haとフレーム部3に形成された開口部Hbとを合致させて成り、本体部1の表面(パッド部2の打面F)から裏面(フレーム部3の裏面)まで貫通されるとともに、打面F側から裏面側に向かって拡径して形成されている。
また、本実施形態に係る電子シンバルの開口部H(フレーム部3に形成された開口部Hb)の裏面側には、図3に示すように、開口部Hの開口縁部に突出形成された補強部Gを具備している。かかる補強部Gは、フレーム部3における開口部Hbの周縁に一体形成されたリブから成り、図3及び図5~7に示すように、本体部1に対する中央側(内径側)の開口縁部より本体部1に対する外縁側(外径側)の開口縁部の方が大きく突出して形成されている。
さらに、本実施形態に係る補強部Gは、図3及び図5~7に示すように、開口部H(フレーム部3の開口部Hb)の縁部に沿って円弧状に突出形成されるとともに、本体部1に対する外縁側の開口縁部から本体部1に対する中央側の開口縁部に向かって連続的に突出寸法が小さく(外径側から内径側に向かって次第に突出寸法が小さくなる如く)形成されている。
本実施形態によれば、本体部1に対する中央側の開口縁部より本体部1に対する外縁側の開口縁部の方が大きく突出して補強部Gが形成されたので、打面Fに開口部Hが形成されたエフェクトシンバルの形状を再現することができるとともに、開口部Hの開口縁部を補強しつつ打面Fを薄く見せることができる。すなわち、支持スタンドTにて所定高さで支持された本体部1は、開口部Hを介して内径側が視認し易く、且つ、外形側が視認し難くなっているため、補強部Gの外縁側(内径側)の突出寸法を抑えつつ中央側(外径側)の突出寸法を確保することができ、打面Fを薄く見せつつ開口縁部の補強を有効に行わせることができるのである。
また、本実施形態に係る補強部Gは、開口部Hの縁部に沿って円弧状に突出形成されたので、補強部Gの延設方向全域に亘って開口部Hの開口縁部を補強することができ、開口縁部を効果的に補強することができる。さらに、本実施形態に係る補強部Gは、本体部1に対する外縁側の開口縁部から本体部1に対する中央側の開口縁部に向かって連続的に突出寸法が小さく形成されたので、補強部Gを延設方向に亘って滑らかに形成させることができ、補強を効果的に行わせつつ意匠性をより向上させることができる。
またさらに、本実施形態に係る開口部Hは、パッド部2及びフレーム部3とを貫通して形成されるとともに、補強部Gは、フレーム部3の裏面側に突出形成されたので、開口部Hを介して見え難いフレーム部3の裏面側を突出させて補強部とすることができ、意匠性を保持しつつ補強を確実に行わせることができる。また、フレーム部3は、圧電素子(検出手段)を覆うカバー部材8が底面に取り付けられるとともに、当該カバー部材8の縁部とその周縁のフレーム部3とが滑らかに連続して形成されたので、打面F側から開口部Hを通してカバー部材8が見えてしまうことを防ぐとともに、本体部1の底面側の突出部を無くして意匠性を向上させることができる。
なお、本実施形態に係る取付面Saは、本体部1の中心に向かって水平面(水平方向αを含む面)から鉛直方向βに傾斜した面から成るとともに、圧電素子4は、本体部1の中心軸Cを中心として同心円状に等間隔に取り付けられたので、打面Fに対して任意の種々方向から叩打しても圧電素子4によって安定且つ確実に電気信号に変換して出力させることができる。
また、本実施形態に係る圧電素子4は、本体部1の中心軸Cを中心として同心円状に等間隔で3つ以上取り付けられるようにすれば、打面Fに対する叩打を圧電素子4によって安定して電気信号に変換して種々方向の叩打に対して均一に出力させることができる。さらに、本実施形態に係る取付面Saは、本体部1の外周面又は内周面において周方向に沿って設けられているので、圧電素子4は、打面Fの叩打による振動を打面F全周にわたってより均等に受けられるため、叩打部位の違いによる電気信号の出力のばらつきを抑えることができる。
またさらに、本実施形態に係る取付面Saは、本体部1の外周面又は内周面において周方向に沿って形成され、圧電素子4の取付部(緩衝部材D)に対応した平面(平坦な面)から成るので、曲面に固定させるものに比べて、取付面Saに対して圧電素子4を安定して固定させることができる。なお、取付面Saは平面に限らず、内周面S(又は外周面)を成す曲面であってもよい。
加えて、本実施形態に係る取付面Saは、圧電素子4の外形と略同一の形状及び寸法とされたので、圧電素子4の取り付け作業時、本体部1の内周面Sに対する圧電素子4の取り付け位置を正確に把握させることができ、圧電素子4の位置決め精度を向上させることができる。すなわち、取付面Saに対応させて圧電素子4を取り付けることにより、圧電素子4の位置決めが自然と行われて位置決め精度を向上させることができるのである。
さらに、本実施形態に係る圧電素子4は、緩衝部材Dが取り付けられ、当該緩衝部材Dを接触させて取付面Saに取り付けられるので、叩打で生じた振動により圧電素子4が破損してしまうのを回避することができる。緩衝部材Dは、クッション性を有しつつ圧電素子4の底面に取り付け可能であれば足り、材質及び形状は限定されない。
以上、本実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されず、例えば図16に示すように、本体部1に対する外縁側(外径側)の開口縁部のみ補強部Gが形成され、本体部1に対する中央側(内径側)の開口縁部には補強部Gが突出形成されないものであってもよい。この場合、開口部Hから見える補強部Gを形成することなく開口縁部の補強を行わせることができる。
また、図17に示すように、本体部1に対する外縁側(外径側)の開口縁部のみ補強部Gが形成され、本体部1に対する中央側(内径側)の開口縁部には補強部Gが突出形成されず、且つ、補強部Gが本体部1(フレーム部3)の周方向に沿って形成されたものであってもよい。さらに、補強部Gは、断面形状が逆三角形状のものに限らず、長方形又はU字形状等、他の断面形状から成るリブであってもよい。
またさらに、緩衝部材Dは、上記実施形態の如く円筒状のものに限らず、図21、22に示すように、円環状のものであってもよい。かかる円環状の緩衝部材Dは、裏面Dbが圧電素子4の底面(下部電極4b)に接着剤等にて貼着されるとともに、表面Daが取付面Saに接着剤等にて貼着されるものとされている。また、円環状の緩衝部材Dは、その外径寸法t1が圧電素子4の外径寸法と略等しい円環形状とされている。これにより、叩打による圧電素子4自体の過剰な自由振動を抑制しながら、本体部1の撓みに圧電素子4を良好に追従させることができるため、出力される電気信号の電圧を確保しつつ、減衰を早めて誤発音を防ぐことができる。
しかるに、円環状の緩衝部材Dは、その内部の中空部の内径t2が外径t1に対して60~80%とされるのが好ましく、内部の中空部の内径t2が外径t1に対して70%とされるのが最も好ましい。なお、他の実施形態に係る円環状の緩衝部材Dにおいては、取付面Saと密着する表面Daが平坦な面とされているが、表面Daの一部又は全周に亘ってスリットが形成されたもの、或いは内径t2と外径t1との比率が他の比率であるもの等であってもよい。
なお、本実施形態においては、本体部1がパッド部2及びフレーム部3にて構成され、フレーム部3の内周面Sに取付面Saが形成されているが、単一の本体部1における内周面に取付面が形成されたものであってもよい。さらに、本実施形態においては、圧電素子4により打面Fに対する叩打を検出して電気信号を出力可能とされているが、他の形態の振動センサを用いて叩打による振動を検出するようにしてもよい。
本体部に対する中央側の開口縁部より本体部に対する外縁側の開口縁部の方が大きく突出して補強部が形成された電子シンバルであれば、外観形状が異なるもの或いは他の機能が付加されたもの等にも適用することができる。
1 本体部
2 パッド部
2a 挿通孔
3 フレーム部
3a 挿通孔
3b 膨出部
4 圧電素子(振動センサ)(検出手段)
5 基板
6 出力ケーブル
7 軸スリーブ
7a 挿通孔
8 カバー部材
8a 開口部
S 内周面
Sa 取付面
T 支持スタンド
Ta スタンド脚部
J 出力ジャック
F 打面
Fa ボウ部
Fb カップ部
Fc エッジ部
L 締め上げ部材
H、Ha、Hb 開口部
D 緩衝部材
Da 表面
Db 裏面
E エッジセンサ
G 補強部(リブ)
2 パッド部
2a 挿通孔
3 フレーム部
3a 挿通孔
3b 膨出部
4 圧電素子(振動センサ)(検出手段)
5 基板
6 出力ケーブル
7 軸スリーブ
7a 挿通孔
8 カバー部材
8a 開口部
S 内周面
Sa 取付面
T 支持スタンド
Ta スタンド脚部
J 出力ジャック
F 打面
Fa ボウ部
Fb カップ部
Fc エッジ部
L 締め上げ部材
H、Ha、Hb 開口部
D 緩衝部材
Da 表面
Db 裏面
E エッジセンサ
G 補強部(リブ)
Claims (6)
- 演奏者による叩打が可能とされた打面を有するとともに、当該打面の所定位置に開口部が形成された本体部と、
前記本体部の裏面側における前記開口部の開口縁部に突出形成された補強部と、
前記本体部に取り付けられ、前記打面に対する叩打を検出して電気信号を出力可能な検出手段と、
を具備した電子シンバルであって、
前記本体部に対する中央側の前記開口縁部より前記本体部に対する外縁側の前記開口縁部の方が大きく突出して前記補強部が形成されたことを特徴とする電子シンバル。 - 前記補強部は、前記開口部の縁部に沿って円弧状に突出形成されたことを特徴とする請求項1記載の電子シンバル。
- 前記補強部は、前記本体部に対する外縁側の前記開口縁部のみ形成され、前記本体部に対する中央側の前記開口縁部には前記補強部が突出形成されないことを特徴とする請求項1記載の電子シンバル。
- 前記補強部は、前記本体部に対する外縁側の前記開口縁部から前記本体部に対する中央側の前記開口縁部に向かって連続的に突出寸法が小さく形成されたことを特徴とする請求項1記載の電子シンバル。
- 前記本体部は、前記打面が形成されたパッド部と、前記パッド部の裏面側を支持するフレーム部とを有して構成され、前記開口部は、前記パッド部及びフレーム部とを貫通して形成されるとともに、前記補強部は、前記フレーム部の裏面側に突出形成されたことを特徴とする請求項1記載の電子シンバル。
- 前記フレーム部は、前記検出手段を覆うカバー部材が底面に取り付けられるとともに、当該カバー部材の縁部とその周縁の前記フレーム部とが滑らかに連続して形成されたことを特徴とする請求項5記載の電子シンバル。
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Patent Citations (6)
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