JP7843532B1 - ホグリンガ - Google Patents

ホグリンガ

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Abstract

【課題】一のホグリンガによって、共通のホグリングを用いて当該ホグリングを異なる太さの被結束物に加締めることができるホグリンガを提供すること。
【解決手段】被結束物を結束するホグリンガは、マガジンを有する装置本体と、装置本体に回動可能に支持され、加締部25を有するアッパジョー24A及びロアジョー24Bと、マガジンから供給されるホグリングを加締部25に装填するフィーダブレード40と、加締部25に装填されたホグリングの後退を阻止するラッチ50とを備え、加締部25には、ホグリングが摺動可能な弧状のガイド溝25aが形成されており、アッパジョー24A及びロアジョー24Bが、ホグリングを加締める際、加締径が最大となる第1の回動角から加締径が最小となる第2の回動角までホグリングを被結束物の外周に少なくとも3点以上で接触する疑似円環状に維持したまま連続的に加締径を変更するよう回動する。
【選択図】図4

Description

本発明は、ホグリングを被結束物に加締めるホグリンガに関する。
従来、ホグリンガとして、装置本体と、ホグリングを装置本体に順次供給するマガジンと、ホグリングを先端の締結部に保持するとともに被締結物に締結する一対のジョーと、ホグリングをジョーの締結部に送るフィーダブレードと、送られたホグリングの後退を阻止するラッチとを備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許第5747108号公報
特許文献1に記載のホグリンガは、一対のジョーによってホグリングを被締結物の太さに応じた単一直径の螺旋形状に変形させて被締結物を締結するものである。このため、従来のホグリンガでは、一のホグリンガによって、異なる太さの被締結物を締結することができなかった。
したがって、被締結物の太さが変わる場合には、その被締結物の太さに合わせた単一直径の螺旋形状にホグリングを変形させるジョーを備えた他のホグリンガを用意したり、変更後の被締結物の太さに応じたホグリングを用意したりする必要があった。このように、従来は、被締結物の太さに応じて大小様々なホグリンガやホグリングを用意しておく必要があった。
本発明は、上述のような事情に鑑みてなされたもので、一のホグリンガによって、共通のホグリングを用いて当該ホグリングを異なる太さの被結束物に加締めることができるホグリンガを提供することを目的としている。
本発明に係るホグリンガは、ホグリングを加締めることにより複数の被結束物を結束するホグリンガであって、前記ホグリングがセットされるマガジンを有する装置本体と、前記装置本体に回動可能に支持され、前記ホグリングが装填されて加締められる加締部を有する一対のジョーと、前記マガジンから供給される前記ホグリングを前記加締部に装填するフィーダブレードと、前記加締部に装填された前記ホグリングの後退を阻止するラッチと、を備え、前記加締部には、前記ホグリングが摺動可能なガイド溝が形成されており、前記一対のジョーが、前記ホグリングを加締める際、加締径が最大となる第1の回動角から加締径が最小となる第2の回動角まで前記ホグリングを前記被結束物の外周に接触する状態に維持したまま連続的に加締径を変更するよう回動するよう構成され、前記ラッチは、前記加締部に装填された前記ホグリングに対向する先端が、前記加締部に装填された前記ホグリングと前記ガイド溝とが接触する接触領域よりも、前記ホグリングが装填される装填方向と反対の後退方向に離隔した位置に設けられ、前記一対のジョーは、前記第1の回動角から前記第2の回動角に向けて回動する際、前記ホグリングの円環状中心が前記後退方向に移動するよう前記ホグリングを加締める、構成を有する。
本発明によれば、一のホグリンガによって、共通のホグリングを用いて当該ホグリングを異なる太さの被結束物に加締めることができるホグリンガを提供することができる。
図1は、本発明の一実施形態に係るホグリンガの右側面図である。 図2は、本発明の一実施形態に係るホグリンガの左側面図である。 図3は、本発明の一実施形態に係るホグリンガの斜視図である。 図4は、本発明の一実施形態に係るホグリンガの要部に係る分解斜視図である。 図5は、本発明の一実施形態に係るホグリンガに用いられるホグリングを示す図である。 図6は、本発明の一実施形態に係るホグリンガに用いられるホグリングが最大の加締径で加締められたときの形状を示す図であって、(a)は側面図、(b)は正面図である。 図7は、本発明の一実施形態に係るホグリンガに用いられるホグリングが最小の加締径で加締められたときの形状を示す図であって、(a)は側面図、(b)は正面図である。 図8は、本発明の一実施形態に係るホグリンガにおけるホグリングの装填動作を示す図であって、(a)はマガジンからの供給時を示し、(b)は装填動作初期時を示す図である。 図9は、本発明の一実施形態に係るホグリンガにおけるホグリングの装填動作を示す図であって、(a)は曲げ動作初期時を示し、(b)は曲げ動作前半時を示す図である。 図10は、本発明の一実施形態に係るホグリンガにおけるホグリングの装填動作を示す図であって、(a)は曲げ動作後半時を示し、(b)は曲げ動作終盤時を示す図である。 図11は、本発明の一実施形態に係るホグリンガによるホグリングの加締め動作を示す図であって、(a)は待機時を示し、(b)は加締め開始時を示す図である。 図12は、本発明の一実施形態に係るホグリンガによるホグリングの加締め動作を示す図であって、(a)は最大径での加締め完了時を示し、(b)は最小径での加締め完了時を示す図である。 図13は、従来のホグリンガにおいて加締め時の圧縮量を増やしたときの様子を示す図である。
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態に係るホグリンガについて説明する。
図1から図3に示すように、本実施形態に係るホグリンガ1は、装置本体2と、当該装置本体2に付属する各種部材と、を含んで構成されている。ホグリンガ1は、後述するホグリングRを加締めることにより、例えば、線材と線材、スプリングと枠線、線材と布地やプラスチックなどの被結束物を結束するための道具である。
[装置本体]
装置本体2は、ハウジング10と、エア駆動部20と、を備えている。
(ハウジング)
ハウジング10は、プラスチックや軽合金などの成型材料により、大小2つの円筒形状が互いに並んで内部で連通する中空状の形とされた本体部11と、内部に図示しない空気通路が形成されたグリップ12と、が一体成型された一体成形品として形成されている。
グリップ12の下部には、図示しないエアホースが着脱可能に接続されるカプラ13が取り付けられている。カプラ13は、グリップ12の内部に形成された空気通路に接続されている。
ハウジング10は、カプラ13を介して図示しないエアホースと接続されて外部からの圧縮空気(エア)の供給を受けるように構成されている。
また、ハウジング10には、ホグリンガ1の使用時にユーザによって把持されるハンドル3が取り付けられている。
本体部11は、ホグリンガ1の使用される先端側である前側(図1中、右側)を向いて配置される略円筒型形状のシリンダ14と、シリンダ14の先端側の下部箇所に同じ向きに並んで配置される略円筒型形状のバルブ収容部15と、を有する形に形成されている。
バルブ収容部15は、シリンダ14よりも小型な円筒形状とされており、シリンダ14と内部で連通した形に形成されている。バルブ収容部15には、上述したグリップ12内の空気通路が連通するように接続されている。
(エア駆動部)
図1から図4に示すように、エア駆動部20は、複数の金属部品が組み合わされて構成されており、左右一対のサイドプレート21L、21Rと、マガジン22と、ピストン23と、一対のジョーとしてのアッパジョー24A及びロアジョー24Bと、トリガ26と、バルブ27と、を含んで構成されている。エア駆動部20は、後述するフィーダブレード40を駆動させる駆動源として機能する。なお、フィーダブレード40を駆動させる駆動源としては、エア駆動部20に限らず、例えば、電動モータ等の電動アクチュエータを用いてもよい。また、フィーダブレード40は、倍力機構を介した人力によって駆動される構成であってもよい。本実施形態では、上述の通り、当該駆動源としてエア駆動部20を用いた例について説明する。
左右一対のサイドプレート21L、21Rは、それぞれハウジング10のシリンダ14の前部箇所に左右両側から挟み込むように取り付けられて、当該前部箇所から前方向に向かって左右一対で横並びとなって一体的に延びる形に取り付けられている。
マガジン22は、上述したハウジング10のシリンダ14の側部に沿って前後方向に長尺状に形成されるとともに、前側(図2中、左側)がL字状かつカーブ形状に折り曲げられた形状をなしている。
マガジン22は、前側の先端がマガジンヘッド22a、マガジンシュー22b及びマガジンヘッドベース22c(図4参照)を介してサイドプレート21Lに取り付けられるとともに、前述の長尺状に形成された部分に補充用のホグリングRを複数個並べた状態で装填(セット)できるようになっている。
マガジン22は、いわゆるステープラ(ホッチキス)用のつづり針の装填装置のように、補充用のホグリングRをその延びる方向に沿って複数個直線状に並べて、これらに対して常時、先端側に送り出す方向のバネ付勢力を掛けた状態として装填することのできる構成となっている。したがって、マガジン22は、ステープラのつづり針の送り構造のように、上述したアッパジョー24A及びロアジョー24Bの前側が閉じられた後に開かれる度毎に、その先端側のホグリングRがエア駆動部20のピストン23に連結された図示しない送り出し機構によって後述する加締部25と後述するフィーダブレード40との間に1つずつ供給されるようになっている。
ピストン23は、ハウジング10のシリンダ14内に往復動可能に収容されている。ピストン23は、ピストンロッド23aの一端に連結されている。ピストンロッド23aの他端には、ローラ取付部23bが取り付けられている。
ローラ取付部23bには、上下に並んだ2つのローラ24が回転自在に取り付けられている。この一対のローラ24は、後述するようにアッパジョー24A及びロアジョー24Bのそれぞれに当接するようになっている。
さらに、ローラ取付部23bには、フィーダブレード40が取り付けられている。したがって、フィーダブレード40は、ローラ取付部23bを介して一対のローラ24を支持している。
フィーダブレード40は、ピストン23の往復動に連動して前進又は後退するようになっており、前進時に、マガジン22から供給されたホグリングRを押圧することによって加締部25に装填するようになっている。
フィーダブレード40は、前進位置、すなわちホグリングRを加締部25に装填したときの位置において、後述するラッチ50を挟んで上下方向に互いに離隔して配置された一対の接触端部41を有している。
一対の接触端部41は、マガジン22から供給されたホグリングRを加締部25に装填するようフィーダブレード40が前進方向に移動する際に、ホグリングRに接触して該ホグリングRを前進方向に押圧するようになっている。一対の接触端部41は、ホグリングRに向かうに従い互いに離隔する方向に傾斜した傾斜面41aを有する。
ピストン23は、トリガ26の操作状態に応じてシリンダ14内への圧縮空気の充填状態が切り替えられることで、シリンダ14内を前側方向(以下、「前進方向」ともいう)又は後側方向(以下、「後退方向」ともいう)に移動するようになっている。
具体的には、トリガ26が引かれると、シリンダ14内においてピストン23を後退方向に移動させる向きに圧縮空気が充填されるようになっている。これにより、ピストン23は、後退方向に移動し、これに連動してフィーダブレード40も後退方向に移動する。
これに対し、トリガ26の引きが解除されると、すなわち、引かれていたトリガ26が元に戻されると、シリンダ14内においてピストン23を前進方向に移動させる向きに圧縮空気が充填されるようになっている。これにより、ピストン23は、前進方向に移動し、これに連動してフィーダブレード40も前進方向に移動する。
上述したようなシリンダ14内への圧縮空気の充填状態は、バルブ27に連結されたステム27aがトリガ26によって押されるか否かによって切り替えられるようになっている。
バルブ27は、上述したバルブ収容部15内に収容されており、図示しないエアホースからシリンダ14内に供給する圧縮空気の供給経路を切り替えることによって、シリンダ14内への圧縮空気の充填状態を切り替える切替弁からなる。
バルブ27は、バルブ収容部15内から前側に突出するように設けられたステム27aがトリガ26の引かれる操作によって押し込まれたり戻されたりする動作に伴って、圧縮空気の供給経路を切り替えるようになっている。
具体的には、バルブ27は、トリガ26の引かれる前の初期状態では、ピストン23がシリンダ14内を前進方向に移動するような向きに圧縮空気の圧力がかかる供給経路に切り替えられている。このとき、バルブ27は、シリンダ14内におけるピストン23の前進方向への移動に伴い押し出される圧縮空気を、バルブ収容部15の後部に設けられたチェックバルブ27bから外部に排出するように、圧縮空気の排出経路も切り替えている。
これに対し、バルブ27は、トリガ26が引かれると、ピストン23がシリンダ14内を後退方向に移動するような向きに圧縮空気の圧力がかかる供給経路に切り替える。このとき、バルブ27は、シリンダ14内におけるピストン23の後退方向への移動に伴い押し出される圧縮空気を、グリップ12の下部に設けられたチェックバルブ12aから外部に排出するように、圧縮空気の排出経路も切り替える。
図4に示すように、アッパジョー24A及びロアジョー24Bは、いずれもサイドプレート21Lとサイドプレート21Rとの間に挟まれた状態で、これらサイドプレート21L、21Rに回動可能に支持されている。
具体的には、アッパジョー24A及びロアジョー24Bは、それぞれ前後方向に長尺な部材からなり、長手方向の中央近傍にカラー28を通す貫通孔24aが形成されている。
アッパジョー24A及びロアジョー24Bは、それぞれカラー28に通したジョーボルト29によってサイドプレート21Lとサイドプレート21Rに回動可能に連結されている。したがって、アッパジョー24A及びロアジョー24Bは、それぞれカラー28の軸心を回動支点として回動することによって、互いの先端部同士を高さ方向に開いたり閉じたりする開閉動作を行うことができるようになっている。
アッパジョー24A及びロアジョー24Bの先端部には、ホグリングRが装填される加締部25が設けられている。加締部25は、アッパジョー24Aの先端部においてロアジョー24Bの先端部に対向する対向面25Aと、ロアジョー24Bの先端部においてアッパジョー24Aの先端部に対向する対向面25Bと、によって構成されている。
対向面25A及び対向面25Bには、それぞれ、装填されたホグリングRが摺動可能な弧状のガイド溝25aが形成されている。
アッパジョー24A及びロアジョー24Bは、互いの先端部、つまり対向面25Aと対向面25Bとが近づくように回動することで、加締部25が円形形状をなすように回動する。これにより、加締部25に装填されたホグリングRがリング状に加締められる。
アッパジョー24A及びロアジョー24Bは、それぞれ先端部と上述した回動支点を挟んで反対側の後端部に、フィーダブレード40と連動して前進方向又は後退方向に移動する一対のローラ24と接触する接触面24bが設けられている。
各接触面24bは、アッパジョー24A及びロアジョー24Bの後端部においてそれぞれ一対のローラ24に対向する側に形成されている。
アッパジョー24A及びロアジョー24Bは、それぞれ付勢部材としてのトーションバネ30によって、ホグリングRを加締める方向すなわちアッパジョー24A及びロアジョー24Bの先端部側が近づく方向と反対方向(図8中、時計回り方向及び反時計回り方向)に回動するように常時付勢されている。なお、付勢部材としては、トーションバネに限らない。
アッパジョー24A及びロアジョー24Bは、フィーダブレード40の後退方向への移動に伴い一対のローラ24がそれぞれの接触面24bに接触してさらに当該接触面24b上を移動することで、トーションバネ30の付勢力に抗してそれぞれの後端部側が互いに離隔する方向に回動する。このとき、アッパジョー24A及びロアジョー24Bの先端部側は、互いに近づくように、すなわち加締部25に装填されたホグリングRが加締められるように回動する。
また、アッパジョー24A及びロアジョー24Bは、フィーダブレード40の前進方向への移動に伴い一対のローラ24が前進方向に移動すると、それぞれの接触面24bと一対のローラ24との接触が解除され、後端部側が互いに近づく方向に回動する。このとき、アッパジョー24A及びロアジョー24Bの先端部側は、互いに離隔するように回動する。
アッパジョー24Aの先端部側とロアジョー24Bの先端部側との間には、加締部25に装填されたホグリングRの後退を阻止するラッチ50が設けられている。
ラッチ50は、ラッチプレート51を介してラッチスプリング52に連結されている。ラッチスプリング52は、サイドプレート21Rに締結されている。ラッチスプリング52は、弾性を有する例えば板バネによって構成されており、ラッチ50をアッパジョー24Aの先端部とロアジョー24Bの先端部との間側に常時付勢している。つまり、ラッチ50は、加締部25に装填されるホグリングRが通る経路上に向けてラッチスプリング52によって常時付勢されている。
ラッチ50は、加締部25にホグリングRが装填される際には、ラッチ50の側面50aがホグリングRによって、常時付勢されている方向と反対方向に押されるようになっている。つまり、マガジン22から供給されたホグリングRは、ラッチ50の側面50aに接触しつつ、ラッチスプリング52の付勢力に抗して前進方向に移動して加締部25に装填される。
ラッチ50は、ホグリングRが加締部25に装填されると、ホグリングRによる押圧が解除されて元の位置に復帰するようになっている。ラッチ50は、加締部25に装填されたホグリングRに対向する先端50bが後退方向に屈曲したV字状に形成されている。ラッチ50は、V字状の先端50bによって、加締部25に装填されたホグリングRの後退を阻止するようになっている。
図11(a)に示すように、ラッチ50は、加締部25に装填されたホグリングRとアッパジョー24A及びロアジョー24Bのガイド溝25aとが接触する接触領域Cよりも、後退方向に離隔した位置に設けられている。
(ホグリングについて)
本実施形態に係るホグリンガ1で使用されるホグリングRについて、図5から図7を参照して説明する。
図5に示すように、マガジン22にセットされるホグリングRは、いわゆるCリングであり、C文字形状に成型した金属線からなる。金属線としては、例えば、亜鉛メッキ鉄線、亜鉛アルミ合金線、塩ビコーティング鉄線、ステンレス線などが挙げられ、用途に応じてサイズが異なる。
ホグリングRは、複数個(例えば100個程度)をテープなどの柔軟性のある材料で互いに連結し、一連の連結体A(図3参照)としてマガジン22にセットされるようになっている。
ホグリングRは、加締部25への装填時に、前側に位置することになる開口端60と、該開口端60に対向しラッチ50側に位置することになるラッチ側線状部61と、ラッチ側線状部61と開口端60との間に位置する一対の湾曲部62と、を有する。
さらに、ホグリングRは、ラッチ側線状部61の中央(図5中、上下方向の中央)が開口端60側と反対方向に僅かに屈曲している。これにより、後述するように、マガジン22から供給されたホグリングRを加締部25に装填する装填動作を行う際には、当該屈曲がフィーダブレード40による曲げ動作のきっかけとなるよう作用する。
マガジン22にセットされる前のホグリングRは、上述のようにラッチ側線状部61の中央が僅かに屈曲しているが、その屈曲度合は小さくなっている。このホグリングRの屈曲度合は、ホグリングRの連結体Aがマガジン22のL字状かつカーブ形状に折り曲げられた箇所を通過できる屈曲度合に設定されている。この屈曲度合が大きいと、連結体Aがマガジン22のL字状かつカーブ形状に折り曲げられた箇所を通過することができなくなってしまうからである。
なお、本実施形態においては、ホグリングRとしてラッチ側線状部61の中央が屈曲した形状のものを使用する例について説明するが、これに限らず、ホグリングRとしてラッチ側線状部61の中央が屈曲していない従来のCリングを使用してもよい。
ここで、ホグリングRは、本実施形態に係るホグリンガ1によって被結束物の外周に少なくとも3点以上で接触する疑似円環状に加締められる。さらに、本実施形態に係るホグリンガ1によって加締められるホグリングRの加締径は、可変であり、被結束物の太さに応じて最大の加締径Dmax(図6参照)から最小の加締径Dmin(図7参照)まで連続的に変更可能となっている。加締径とは、被結束物に対して疑似円環状に加締められたホグリングRの直径のことをいう。
(ホグリンガの動作について)
次に、図8から図12を参照して、本実施形態に係るホグリンガ1の装填動作から加締め動作までについて説明する。
図8(a)から図11(a)までが装填動作を示し、図11(a)から図12(b)までが加締め動作を示す。
図8(a)に示すように、本実施形態に係るホグリンガ1において、フィーダブレード40と加締部25との間にマガジン22からホグリングRが供給されたときは、一対のローラ24がアッパジョー24A及びロアジョー24Bの後端部側の最後端に接触してアッパジョー24A及びロアジョー24Bを、先端部側が最も近づいた状態に回動させている。この状態は、ホグリングRが最小の加締径Dminで加締められたときと同一の状態であり、トリガ26が引かれている状態である。
次いで、図8(a)に示す状態からトリガ26を戻すと、シリンダ14内に供給される圧縮空気の供給経路が切り替わり、図8(b)に示すように、一対のローラ24がアッパジョー24A及びロアジョー24Bの各接触面24bに当接しながら前進方向に移動する。これにより、アッパジョー24A及びロアジョー24Bが先端部側を離隔させるように図8(b)中、時計回り方向及び反時計回り方向に回動する。
このとき、一対のローラ24の前進方向への移動と併せてフィーダブレード40がホグリングRに接触する。具体的には、フィーダブレード40の接触端部41がホグリングRのラッチ側線状部61に接触する。
そして、図9(a)、図9(b)、図10(a)、図10(b)の順に、一対のローラ24がアッパジョー24A及びロアジョー24Bの各接触面24b上を更に前進方向に移動すると、アッパジョー24A及びロアジョー24Bが先端部側をさらに離隔させるように回動するとともに、フィーダブレード40の接触端部41がホグリングRのラッチ側線状部61を前進方向に向けて押圧する。
このとき、ホグリングRの開口端60側は、アッパジョー24A及びロアジョー24Bの互いに対向する側(以下、「内側」という)に形成された誘導面24cに沿って互いに近づくように移動する。
これにより、図10(b)に示すように、フィーダブレード40による押圧と、誘導面24cに沿った開口端60側の移動とに伴い、ホグリングRのラッチ側線状部61は、頂点がラッチ50側となるように、すなわち頂点が後退方向を向くようにくの字状に折り曲げられる。
ここで、上述した誘導面24cは、ホグリングRが引っ掛かりなく滑らかに摺動する摺動面を構成するように、当該摺動面上に鋭利な端部(シャープエッジ)が形成されないよう考慮されている。具体的には、誘導面24cは、ホグリングRの開口端60のエッジ部分が接触しない形状、かつ、凹凸がなく摩擦が小さい滑らかな面によって構成されている。
上述した装填動作において、ホグリングRは、ラッチ50の側面50aに接触しつつ、ラッチスプリング52の付勢力に抗して前進方向に移動する。
そして、図11(a)に示すように、一対のローラ24がさらに前進方向に移動したことによりアッパジョー24A及びロアジョー24Bの互いの末端部24dが接触し、アッパジョー24A及びロアジョー24Bの互いの先端部側が最も離隔した状態となる。これにより、一対のローラ24とアッパジョー24A及びロアジョー24Bの各接触面24bとの接触が解除され、アッパジョー24A及びロアジョー24Bは、ホグリングRの湾曲部62によって互いの先端部が開かれる方向に支持された状態となる。
この状態を維持しつつホグリングRが前進方向へ移動すると、ホグリングRの湾曲部62がアッパジョー24A及びロアジョー24Bのガイド溝25aに嵌るとともに、ホグリングRによるラッチ50の側面50aへの押圧も解除され、ホグリングRの加締部25への装填が完了する。
このとき、本実施形態においては、フィーダブレード40の移動方向に平行な仮想線Lと傾斜面41aとのなす角度θfが、くの字状に折り曲げられたホグリングRのラッチ側線状部61と仮想線Lとのなす角度θrよりも鋭角となるように、傾斜面41aの傾斜角度が規定されている。
次いで、ホグリングRが加締部25に装填された状態(図11(a)に示す状態)で、トリガ26が引かれると、シリンダ14内に供給される圧縮空気の供給経路が切り替わり、図11(b)に示すように、一対のローラ24が後退方向に移動し、アッパジョー24A及びロアジョー24Bの各接触面24bに当接しながらさらに後退方向に移動する。
これにより、アッパジョー24A及びロアジョー24Bが先端部側を近づけるように図11(b)中、反時計回り方向及び時計回り方向に回動し、ホグリングRの加締動作が開始される。このとき、ホグリングRは、ラッチ50によって後退方向への後退が阻止される。
そして、ホグリングRの加締動作が進行し、アッパジョー24A及びロアジョー24Bの先端部側がさらに近づくと、最大の加締径Dmaxから最小の加締径Dminの間で、被結束物の太さ(例えば、被結束物の外径の大きさ)に応じた加締径でホグリングRが加締められる。
被結束物の太さが加締径Dmaxに応じた太さであれば、図12(a)に示すように、加締径Dmaxで加締動作が終了し、ホグリングRによる被結束物への加締めが完了する。
また、被結束物の太さが加締径minに応じた太さであれば、図12(b)に示すように、加締径Dminで加締動作が終了し、ホグリングRによる被結束物への加締めが完了する。
加締径Dmaxから加締径minとなるまでは、アッパジョー24A及びロアジョー24Bが加締径Dmaxとなる第1の回動角(図12(a)に示す状態)から加締径minとなる第2の回動角(図12(b)に示す状態)までホグリングRを被結束物の外周に少なくとも3点以上で接触する疑似円環状に維持したまま連続的に加締径を変更するように回動する。
このとき、図12(a)及び図12(b)に示すように、アッパジョー24A及びロアジョー24Bは、第1の回動角から第2の回動角に向けて回動する際、ホグリングRの円環状中心Orが後退方向に移動するようにホグリングRを加締める。
上述のように、被結束物の太さに応じた加締径でホグリングRの加締めが完了すると、次のホグリングRがマガジン22から供給され、図8(a)に示した装填動作の初期の状態に戻り再度装填動作が行われ、その後、トリガ26が引かれると再度加締動作が行われる。
[作用効果]
以上のように、本実施形態に係るホグリンガは、アッパジョー24A及びロアジョー24Bが、ホグリングRを加締める際、加締径が最大(加締径Dmax)となる第1の回動角(図12(a)に示す状態)から加締径が最小(加締径min)となる第2の回動角(図12(b)に示す状態)までホグリングRを被結束物の外周に少なくとも3点以上で接触する疑似円環状に維持したまま連続的に加締径を変更するよう回動するので、一のホグリンガによって、共通のホグリングRを用いて当該ホグリングRを異なる太さの被結束物に加締めることができる。
さらに、ホグリングRの加締径を変更した場合に、いずれの加締径においても被結束物の外周に少なくとも3点以上を接触させる疑似円環状に維持できるので、被結束物との間に大きな隙間が生じる等して被結束物を良好に結束できないといった不具合を回避することができる。
従来、太さの異なる被結束物を共通のホグリング(従来のCリング)を用いて一のホグリンガで結束しようとすると、次のような問題が生ずる。
例えば、図13に示すように、太い被結束物(太)を結束するためのホグリンガを用いて、当該ホグリンガで対応していない寸法の細い被結束物(細)を結束しようとすると、図示しない一対のジョーが略上下方向にホグリングRcを圧縮するため、被結束物(細)に対してホグリングRcが楕円形状に加締められてしまう。
この場合、被結束物(細)にあっては、ホグリングRcとの間に大きな隙間が生じてしまい、例えば被結束物(細)のうち小さい方の被結束物が押さえられず、良好に結束されない。
このように、従来のホグリンガでは、一のホグリンガで共通のホグリングRcを用いて異なる太さの被結束物を結束しようとしても、当該ホグリングRcを異なる太さの被結束物に加締めることができない。
これに対し、本実施形態に係るホグリンガは、アッパジョー24A及びロアジョー24Bが第1の回動角(図12(a)に示す状態)から第2の回動角(図12(b)に示す状態)に向けて回動する際、ホグリングRの円環状中心Orが後退方向に移動するようホグリングRを加締めるよう構成されている。つまり、本実施形態に係るホグリンガは、従来のホグリンガよりもアッパジョー24A及びロアジョー24Bを後退方向に引き込むように回動させるので、加締径を小さくしても、ホグリングRが楕円形状に加締められることがなく、疑似円環状を維持したままホグリングRを加締めることができる。
また、本実施形態に係るホグリンガにおいて、ラッチ50が、加締部25に装填されたホグリングRとガイド溝25aとが接触する接触領域Cよりも、ホグリングRが装填される装填方向と反対の後退方向に離隔した位置に設けられているので、ホグリングRの加締部25への装填時に、当該ホグリングRのラッチ側線状部61をくの字状に折り曲げることができる。これにより、ホグリングRのラッチ側線状部61において被結束物に対して2点接触を実現することができ、ホグリングRの他の部分と合わせて被結束物に対して3点以上の接触を実現することができる。
また、本実施形態に係るホグリンガにおいて、ホグリングRの加締部25への装填時、ホグリングRのラッチ側線状部61をフィーダブレード40の一対の接触端部41が押圧することによって、ラッチ側線状部61を頂点がラッチ50側となるようにくの字状に折り曲げるので、マガジン22にセットされたホグリングRがくの字状に折り曲げられていなくても、加締動作前にホグリングRをくの字状に折り曲げることができる。
マガジン22にセットされたホグリングRがくの字状に折り曲げられていると、マガジン22のL字状かつカーブ形状に折り曲げられた箇所をホグリングRが通過しづらくなってしまう。
本実施形態に係るホグリンガでは、上述の通り、ホグリングRの加締部25への装填時にホグリングRがくの字状に折り曲げられるので、ホグリングRがマガジン22をスムーズに移動することができる。
また、本実施形態に係るホグリンガにおいて、ラッチ50が、加締部25に装填されたホグリングRに対向する先端が後退方向に屈曲したV字状に形成されているので、ホグリングRのラッチ側線状部61のくの字状に沿う形状でホグリングRをサポートすることができ、例えば加締め時にラッチ側線状部61が外側(後退方向側)に膨らんでしまうことを防止することができる。
また、本実施形態に係るホグリンガにおいて、アッパジョー24A及びロアジョー24Bが、ホグリングRを加締める方向と反対方向にトーションバネ30によって常時付勢されているので、アッパジョー24A及びロアジョー24Bとフィーダブレード40との接触を回避することができ、フィーダブレード40が摩耗してしまうことを防止できる。
従来、フィーダブレードを前進方向に移動させたときに、フィーダブレードの先端が一対のジョーに接触することで当該一対のジョーを開いていた。このため、従来は、フィーダブレードの先端と一対のジョーとの接触角度が浅かったため摩耗対策は必須ではなかった。
ところが、本実施形態に係るホグリンガでは、上述したように従来のホグリンガよりもアッパジョー24A及びロアジョー24Bを後退方向に引き込むように回動させるので、前述した従来のフィーダブレードの先端との接触によってジョーを開く方法では、フィーダブレード40の先端とアッパジョー24A及びロアジョー24Bとの接触角度が深くなってしまい、フィーダブレード40が摩耗しやすくなるおそれがある。
そこで、本実施形態に係るホグリンガでは、上述したようにトーションバネ30によってアッパジョー24A及びロアジョー24Bを開くようにしたので、フィーダブレード40の摩耗を回避することができる。
また、本実施形態に係るホグリンガにおいて、フィーダブレード40の一対の接触端部41が傾斜面41aを有し、フィーダブレード40の移動方向に平行な仮想線Lと傾斜面41aとのなす角度θfが、くの字状に折り曲げられたホグリングRのラッチ側線状部61と仮想線Lとのなす角度θrよりも鋭角であるので、ホグリングRのラッチ側線状部61へのフィーダブレード40の2点の接触位置を離隔させることができる。これにより、ホグリングRの加締動作時にホグリングRがスプリングバックの作用によって加締部25から外れてしまうといった現象を回避することができる。
本発明の実施形態を開示したが、当業者によっては本発明の範囲を逸脱することなく変更が加えられうることは明白である。すべてのこのような修正及び等価物が次の請求項に含まれることが意図されている。
1 ホグリンガ
2 装置本体
10 ハウジング
11 本体部
12 グリップ
12a チェックバルブ
13 カプラ
14 シリンダ
15 バルブ収容部
20 エア駆動部
21L、21R サイドプレート
22 マガジン
22a マガジンヘッド
22b マガジンシュー
22c マガジンヘッドベース
23 ピストン
23a ピストンロッド
23b ローラ取付部
24 ローラ
24A アッパジョー
24B ロアジョー
24a 貫通孔
24b 接触面
24c 誘導面
25 加締部
25A 対向面
25B 対向面
25a ガイド溝
26 トリガ
27 バルブ
27a ステム
27b チェックバルブ
28 カラー
30 トーションバネ
40 フィーダブレード
41 接触端部
41a 傾斜面
50 ラッチ
50a 側面
50b 先端
51 ラッチプレート
52 ラッチスプリング
60 開口端
61 ラッチ側線状部
62 湾曲部
R ホグリング

Claims (6)

  1. ホグリングを加締めることにより複数の被結束物を結束するホグリンガであって、
    前記ホグリングがセットされるマガジンを有する装置本体と、
    前記装置本体に回動可能に支持され、前記ホグリングが装填されて加締められる加締部を有する一対のジョーと、
    前記マガジンから供給される前記ホグリングを前記加締部に装填するフィーダブレードと、
    前記加締部に装填された前記ホグリングの後退を阻止するラッチと、を備え、
    前記加締部には、前記ホグリングが摺動可能なガイド溝が形成されており、
    前記一対のジョーが、前記ホグリングを加締める際、加締径が最大となる第1の回動角から加締径が最小となる第2の回動角まで前記ホグリングを前記被結束物の外周に接触する状態に維持したまま連続的に加締径を変更するよう回動するよう構成され、
    前記ラッチは、前記加締部に装填された前記ホグリングに対向する先端が、前記加締部に装填された前記ホグリングと前記ガイド溝とが接触する接触領域よりも、前記ホグリングが装填される装填方向と反対の後退方向に離隔した位置に設けられ、
    前記一対のジョーは、前記第1の回動角から前記第2の回動角に向けて回動する際、前記ホグリングの円環状中心が前記後退方向に移動するよう前記ホグリングを加締める、ホグリンガ。
  2. 前記フィーダブレードは、
    前記ラッチを挟んで互いに離隔して配置されるとともに前記ホグリングに接触する一対の接触端部を有し、
    前記ホグリングの前記加締部への装填時、前記ホグリングの開口端に対向するラッチ側線状部を前記一対の接触端部が押圧することによって、前記ラッチ側線状部を頂点がラッチ側となるようにくの字状に折り曲げる請求項1に記載のホグリンガ。
  3. 前記ラッチは、前記加締部に装填された前記ホグリングに対向する先端が前記後退方向に屈曲したV字状に形成されている請求項に記載のホグリンガ。
  4. 前記一対のジョーは、前記ホグリングを加締める際、前記第1の回動角から前記第2の回動角まで前記ホグリングを円柱状の前記複数の被結束物からなる被結束物群の外周に少なくとも3点以上で接触する、一部に屈曲部を有する円環状に維持したまま連続的に加締径を変更する、請求項2又は請求項3に記載のホグリンガ。
  5. 前記フィーダブレードは、前記一対のジョーのそれぞれに当接する一対のローラを有し、
    前記一対のジョーには、前記加締部が設けられた先端部と回動支点を挟んで反対側の後端部に前記一対のローラと接触する接触面が設けられており、
    前記一対のジョーは、
    前記ホグリングを加締める方向と反対方向に付勢部材によって常時付勢されており、
    前記フィーダブレードの前記後退方向への移動に伴い前記一対のローラが前記接触面上を移動することで前記付勢部材の付勢力に抗して前記ホグリングを加締めるように回動する請求項に記載のホグリンガ。
  6. 前記一対の接触端部は、前記ホグリングに向かうに従い互いに離隔する方向に傾斜した傾斜面を有し、
    前記フィーダブレードの移動方向に平行な仮想線と前記傾斜面とのなす角度が、前記くの字状に折り曲げられた前記ホグリングの前記ラッチ側線状部と前記仮想線とのなす角度よりも鋭角である請求項に記載のホグリンガ。
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