JP7844548B2 - 有機ヨウ素化合物の製造方法 - Google Patents
有機ヨウ素化合物の製造方法Info
- Publication number
- JP7844548B2 JP7844548B2 JP2024102087A JP2024102087A JP7844548B2 JP 7844548 B2 JP7844548 B2 JP 7844548B2 JP 2024102087 A JP2024102087 A JP 2024102087A JP 2024102087 A JP2024102087 A JP 2024102087A JP 7844548 B2 JP7844548 B2 JP 7844548B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- acid
- bromo
- chloro
- formula
- chloride
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07B—GENERAL METHODS OF ORGANIC CHEMISTRY; APPARATUS THEREFOR
- C07B61/00—Other general methods
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C67/00—Preparation of carboxylic acid esters
- C07C67/08—Preparation of carboxylic acid esters by reacting carboxylic acids or symmetrical anhydrides with the hydroxy or O-metal group of organic compounds
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C67/00—Preparation of carboxylic acid esters
- C07C67/30—Preparation of carboxylic acid esters by modifying the acid moiety of the ester, such modification not being an introduction of an ester group
- C07C67/307—Preparation of carboxylic acid esters by modifying the acid moiety of the ester, such modification not being an introduction of an ester group by introduction of halogen; by substitution of halogen atoms by other halogen atoms
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C69/00—Esters of carboxylic acids; Esters of carbonic or haloformic acids
- C07C69/62—Halogen-containing esters
- C07C69/63—Halogen-containing esters of saturated acids
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
Description
本発明の目的は、有機ヨウ素化合物を収率よく、工業的に有利に、かつ純度よく製造できる方法を提供することにある。
本発明者らは、鋭意研究を重ねた結果、多価アルコールを原料とし、かつ特定条件下でのハロゲン交換反応を適用することで、前記課題を解決できることを見出し、本発明を完成した。
[1] 下記一般式(I)
で示される多価アルコール(以下、「多価アルコール(I)」とも記す。)と、下記一般式(II)
で示されるハロゲノカルボン酸(以下、「ハロゲノカルボン酸(II)」とも記す。)とを酸の存在下に反応させて、
下記一般式(III)
で示されるエステル化合物(以下、「エステル化合物(III)」とも記す。)を得、前記エステル化合物を、ルイス酸の存在下にヨウ化物塩と反応させる、下記一般式(IV)
で示される有機ヨウ素化合物(以下、「有機ヨウ素化合物(IV)」とも記す。)の製造方法。
で示される酸ハロゲン化物(以下、「酸ハロゲン化物(V)」とも記す。)とを塩基の存在下に反応させてエステル化合物(III)を得、前記エステル化合物(III)を、ルイス酸の存在下にヨウ化物塩と反応させる、有機ヨウ素化合物(IV)の製造方法。
[4] 前記多価アルコール(I)が、エチレングリコール、グリセリン、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、及びジペンタエリスリトールからなる群より選択される少なくとも1種である、[1]又は[2]に記載の製造方法。
[5] 前記ルイス酸が、金属塩である、[1]~[4]のいずれかに記載の製造方法。
[6] 前記金属塩が、鉄化合物である、[5]に記載の製造方法。
本発明はまた、多価アルコール(I)と酸ハロゲン化物(V)とを塩基の存在下に反応させてエステル化合物(III)を得、前記エステル化合物(III)を、ルイス酸及び溶媒の存在下にヨウ化物塩と反応させる、有機ヨウ素化合物(IV)の製造方法である。
本発明はさらに、エステル化合物(III)を、ルイス酸の存在下にヨウ化物塩と反応させる、有機ヨウ素化合物(IV)の製造方法である。
本発明によれば、炭素-ヨウ素結合の解離によって3級ラジカル種を生じさせることができ、精密ラジカル重合の開始剤や各種化学品の合成原料等として有用な有機ヨウ素化合物を、工業的に有利に、かつ純度よく製造できる。
中でも炭素数2~20のn価の有機基がより好ましい。かかる炭素数2~20のn価の有機基としては、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、ペンチル基、ネオペンチル基、ヘキシル基、へプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基等の直鎖状、分岐鎖状又は環状のアルキル基に由来し、その炭素原子の一つ以上が酸素原子で置換されていてもよい基が好ましい。
上記一般式中、R1及びR2がそれぞれ独立して表す炭素数1~6のアルキル基としては、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、sec-ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基等の、直鎖状または分岐鎖状のアルキル基が挙げられる。
R1及びR2が一緒になって表す炭素数2~6のアルキレン基としては、例えばエチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ペンチレン基等が挙げられる。
以下、各工程について説明する。
工程1で用いる多価アルコール(I)としては、例えばエチレングリコール、プロピレングリコール、1,4-ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、1,6-ヘキサンジオール、1,8-オクタンジオール、1,9-ノナンジオール、トリシクロデカンジメタノール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール等の2価のアルコール;グリセリン、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン等の3価のアルコール;ペンタエリスリトール、ジトリメチロールプロパン、ジペンタエリスリトール等の4価~6価のアルコール;等が挙げられる。中でも、反応性、反応制御の容易さ、及び最終的に得られる有機ヨウ素化合物(IV)の安定性の観点から、エチレングリコール、グリセリン、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、及びジペンタエリスリトールからなる群より選択される少なくとも1種であるのが好ましく、エチレングリコール、グリセリン、トリメチロールエタン、ペンタエリスリトールがより好ましい。
多価アルコール(I)に由来する水酸基を残存させたエステル化合物(III)を製造する場合には、ハロゲノカルボン酸(II)の使用量はn価の多価アルコール(I)に対し0.2n~0.8nモル倍の範囲がより好ましい。
一方、エステル化合物(III)において多価アルコール(I)に由来する水酸基を残存させない(すなわち、全てエステルに変換する)場合には、ハロゲノカルボン酸(II)の使用量はn価の多価アルコール(I)に対し1.05n~1.5nモル倍の範囲であるのが好ましく、1.1n~1.3nモル倍の範囲がより好ましい。
酸の使用量に特に制限はないが、反応性、生産性や、反応終了後の残留物の取扱いを容易としやすい観点から、通常、多価アルコール(I)に対し5モル%以上であるのが好ましく、10モル%以上であるのがより好ましい。酸の使用量は多価アルコール(I)に対し150モル%以下であるのが好ましく、90モル%以下であるのがより好ましい。
酸は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
また、工程1は、反応の進行に伴い生成する水を除去しながら行うのが好ましい。かかる水の除去手段としては、ディーンスターク装置を用いる方法や、生成する水を減圧条件下で留去しながら工程1を行う等の手段が挙げられる。
工程1は、空気雰囲気下、又は窒素、ヘリウム、アルゴン等の不活性ガス雰囲気下のいずれの雰囲気下で行ってもよい。
工程1は、大気圧下でも加圧下でも減圧下でも実施できる。操作が容易であり、副生する水を除去しやすい観点から、大気圧下又は減圧下で行うのが好ましく、減圧下で行うのがより好ましい。
工程1の反応温度は、用いる多価アルコール(I)及びハロゲノカルボン酸(II)の種類や量によっても異なるが、反応を工業的に有利に進行させる観点から、10℃~120℃の範囲が好ましく、40℃~100℃の範囲がより好ましい。
反応時間は、多価アルコール(I)及びハロゲノカルボン酸(II)の種類や量、反応温度によっても異なるが、通常10分~24時間の範囲である。
工程1’で用いる多価アルコール(I)の詳細は、上述した工程1で説明したのと同様である。
工程1’で用いる酸ハロゲン化物(V)の具体例としては、2-ブロモ-2-メチルプロピオニルブロミド、2-クロロ-2-メチルプロピオニルブロミド、2-ブロモ-2-メチルブチリルブロミド、2-クロロ-2-メチルブチリルブロミド、2-ブロモ-2-メチル吉草酸ブロミド、2-クロロ-2-メチル吉草酸ブロミド、2-ブロモ-2-メチルカプロン酸ブロミド、2-クロロ-2-メチルカプロン酸ブロミド、2-ブロモ-2-メチルエナント酸ブロミド、2-クロロ-2-メチルエナント酸ブロミド、2-ブロモ-2-エチルプロピオン酸ブロミド、2-クロロ-2-エチルプロピオン酸ブロミド、2-ブロモ-2-エチル酪酸ブロミド、2-クロロ-2-エチル酪酸ブロミド、2-ブロモ-2-エチル吉草酸ブロミド、2-クロロ-2-エチル吉草酸ブロミド、2-ブロモ-2-エチルカプロン酸ブロミド、2-クロロ-2-エチルカプロン酸ブロミド、2-ブロモ-2-エチルエナント酸ブロミド、2-クロロ-2-エチルエナント酸ブロミド、2-ブロモ-2-プロピルプロピオン酸ブロミド、2-クロロ-2-プロピルプロピオン酸ブロミド、2-ブロモ-2-プロピル酪酸ブロミド、2-クロロ-2-プロピル酪酸ブロミド、2-ブロモ-2-プロピル吉草酸ブロミド、2-クロロ-2-プロピル吉草酸ブロミド、2-ブロモ-2-プロピルカプロン酸ブロミド、2-クロロ-2-プロピルカプロン酸ブロミド、2-ブロモ-2-プロピルエナント酸ブロミド、2-クロロ-2-プロピルエナント酸ブロミド、2-ブロモ-2-ブチルプロピオン酸ブロミド、2-クロロ-2-ブチルプロピオン酸ブロミド、2-ブロモ-2-ブチル酪酸ブロミド、2-クロロ-2-ブチル酪酸ブロミド、2-ブロモ-2-ブチル吉草酸ブロミド、2-クロロ-2-ブチル吉草酸ブロミド、2-ブロモ-2-ブチルカプロン酸ブロミド、2-クロロ-2-ブチルカプロン酸ブロミド、2-ブロモ-2-ブチルエナント酸ブロミド、2-クロロ-2-ブチルエナント酸ブロミド、2-ブロモ-2-ペンチルプロピオン酸ブロミド、2-クロロ-2-ペンチルプロピオン酸ブロミド、2-ブロモ-2-ペンチル酪酸ブロミド、2-クロロ-2-ペンチル酪酸ブロミド、2-ブロモ-2-ペンチル吉草酸ブロミド、2-クロロ-2-ペンチル吉草酸ブロミド、2-ブロモ-2-ペンチルカプロン酸ブロミド、2-クロロ-2-ペンチルカプロン酸ブロミド、2-ブロモ-2-ペンチルエナント酸ブロミド、2-クロロ-2-ペンチルエナント酸ブロミド、2-ブロモ-2-ヘキシルプロピオン酸ブロミド、2-クロロ-2-ヘキシルプロピオン酸ブロミド、2-ブロモ-2-ヘキシル酪酸ブロミド、2-クロロ-2-ヘキシル酪酸ブロミド、2-ブロモ-2-ヘキシル吉草酸ブロミド、2-クロロ-2-ヘキシル吉草酸ブロミド、2-ブロモ-2-ヘキシルカプロン酸ブロミド、2-クロロ-2-ヘキシルカプロン酸ブロミド、2-ブロモ-2-ヘキシルエナント酸ブロミド、2-クロロ-2-ヘキシルエナント酸ブロミド等の酸臭化物;
酸ハロゲン化物(V)の使用量は、エステル化合物(III)における、多価アルコール(I)に由来する水酸基の残存量に応じて適宜選択でき、反応終了後の反応混合物からのエステル化合物(III)の単離が容易となりやすい観点から、通常、n価の多価アルコール(I)に対し0.1n~1.5nモル倍の範囲が好ましい。
多価アルコール(I)に由来する水酸基を残存させたエステル化合物(III)を製造する場合には、酸ハロゲン化物(V)の使用量はn価の多価アルコール(I)に対し0.2n~0.8nモル倍の範囲がより好ましい。
一方、エステル化合物(III)において多価アルコール(I)に由来する水酸基を残存させない(すなわち、全てエステルに変換する)場合には、酸ハロゲン化物(V)の使用量はn価の多価アルコール(I)に対し1.05n~1.5nモル倍の範囲であるのが好ましく、1.1n~1.3nモル倍の範囲がより好ましい。
塩基の使用量に特に制限はないが、反応性、生産性や、反応終了後の残留物の取扱いを容易としやすい観点から、通常、酸ハロゲン化物(V)に対して100モル%以上であるのが好ましく、200モル%以上であるのがより好ましく、400モル%以上がさらに好ましい。塩基は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
工程1’は、空気雰囲気下、又は窒素、ヘリウム、アルゴン等の不活性ガス雰囲気下のいずれの雰囲気下で行ってもよい。
工程1’は、大気圧下でも加圧下でも減圧下でも実施できる。
工程1’の反応温度は、用いる多価アルコール(I)及び酸ハロゲン化物(V)の種類や量によっても異なるが、反応を工業的に有利に進行させる観点から、0℃~120℃の範囲が好ましく、20℃~100℃の範囲がより好ましい。
反応時間は、多価アルコール(I)及び酸ハロゲン化物(V)の種類や量、反応温度によっても異なるが、通常、10分~12時間の範囲である。
nが4~6である多価アルコール(I)を出発原料として用いてエステル化合物(III)を製造する場合には、反応性が良好で生産性及び収率を向上しやすい観点から、工程1’を経由するのが好ましい。
工程2で用いるルイス酸は、金属塩であるのが好ましい。かかる金属塩を構成する金属としては例えばB、Mg、Al、Sc、Ti、Fe、Zn、Zr、Nb、In、Sn、Cu、Ag、Sb、Hf、ランタノイド等が挙げられる。中でも、遷移金属を含む遷移金属塩であるのが好ましい。
ルイス酸として用いることができる遷移金属塩としては、例えばTi、Fe、Zn、Zr、Nb、In、Sn、Cu、Sb、Hf、ランタノイド等の金属のフッ化物、塩化物、臭化物、ヨウ化物等のハロゲン塩;硫酸塩、硝酸塩、トリフルオロメタンスルホン酸塩等が挙げられる。これらの遷移金属塩は水和物であってもよい。
中でも、遷移金属塩が塩化第一鉄、塩化第二鉄、硫酸第一鉄、硫酸第二鉄等の鉄化合物であるのが好ましい。
ルイス酸の使用量に厳密な意味での制限はないが、通常、エステル化合物(III)が有するXで示される臭素原子又は塩素原子の数に対して、0.1~20モル%の範囲であるのが好ましく、反応を円滑に進行させてかつ望まない副反応を抑制する観点から、1~8モル%の範囲であるのがより好ましい。
ルイス酸は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
ヨウ化物塩の使用量に特に制限はないが、反応を円滑に進行させ、有機ヨウ素化合物(IV)を高純度で生産性良く得やすい観点からは、通常、エステル化合物(III)が有するXで示される臭素原子又は塩素原子の数に対して、1モル倍以上であるのが好ましく、1.2モル倍以上がより好ましい。また、操作の容易性や経済性の観点から、ヨウ化物塩の使用量は、エステル化合物(III)が有するXで示される臭素原子又は塩素原子の数に対して、5モル倍以下であるのが好ましく、2.5モル倍以下がより好ましく、1.8モル倍以下がさらに好ましい。
ケトンとしては、例えばアセトン、2-ブタノン、メチルイソプロピルケトン、メチルイソブチルケトン等が挙げられる。
エステルとしては、例えば酢酸エチル、酢酸メチル、酢酸プロピル、酢酸イソプロピル、酢酸ブチル、プロピオン酸メチル等が挙げられる。
ニトリルとしては、例えばアセトニトリル、プロピオニトリル等が挙げられる。
溶媒を使用する場合、これらの溶媒は1種類を単独で用いても、2種以上を併用してもよい。中でも、工程2の反応を円滑に進行させやすい観点からアセトン、2-ブタノン等のケトンが好ましく、アセトンがより好ましい。
溶媒を使用する場合、その使用量に特に制限はないが、通常、エステル化合物(III)に対して0.1~50質量倍の範囲が好ましく、0.1~10質量倍の範囲がより好ましい。なお、溶媒として2種以上を併用する場合は、用いる溶媒の全量が前記範囲を満足するのが好ましい。
工程2は、大気圧下でも加圧下でも減圧下でも実施できる。操作が容易である観点から、大気圧下で行うのが好ましい。
工程2の反応温度は、エステル化合物(III)、ルイス酸、ヨウ化物塩、及び必要に応じ存在させる溶媒の種類や量によっても異なるが、反応を工業的に有利に進行させる観点から、0℃以上が好ましく、20℃以上がより好ましく、30℃以上がさらに好ましい。工程2の反応温度は、100℃以下が好ましく、90℃以下がより好ましく、80℃以下がさらに好ましい。
反応時間は、エステル化合物(III)、ルイス酸、ヨウ化物塩、及び必要に応じ存在させる溶媒の種類や量、反応温度によっても異なるが、通常、10分~24時間の範囲である。
また、有機ヨウ素化合物(IV)は、医薬用中間体等の各種化学品の合成原料として有効に使用できる。
(2)上記(1)で得た83.0gのエステル化合物1とアセトン42.7gとを混合し、次いでヨウ化ナトリウム87g(0.58mol)及び塩化第二鉄2.3g(0.01mol)を加えて55℃に加熱し、撹拌しながら1時間反応させた。反応混合物を室温(25℃)まで冷却して酢酸エチル85.4g(ml)を添加し、この溶液に水83g及び35質量%亜硫酸水素ナトリウム水溶液21gを加えて洗浄し、有機層を分離してさらに1.3質量%塩酸42gを加えて再度洗浄して、有機層を分液した。この有機層を減圧下に濃縮し、得られた残留物に水を加えて濾過した。
得られた結晶にメタノール71gを加えて40℃まで加熱して溶解させた後、5℃まで冷却し、析出した結晶をろ過により回収して乾燥させることで、89gのエチレングリコールビス(2-ヨード-2-メチルプロパノエート)を得た(収率85%、純度99%)。
2-ブロモ-2-メチルプロピオン酸149kg(0.89kmol)、エチレングリコール25.1kg(0.27mol)及び98%硫酸8.1g(0.08kmol)を混合して加熱し、80~90℃に保って、撹拌しながら減圧下で1時間反応させた。反応混合物を室温(25℃)まで冷却してトルエン52.6kgを加え、この溶液を水66.9kg、3質量%水酸化ナトリウム水溶液232.4kg、水52.7kgで順次洗浄して、有機層を分液した。
この有機層を減圧下に濃縮し、得られた残留物にアセトン63.8kgを加えて希釈した。次いで、希釈液にヨウ化ナトリウム129kg(0.86kmol)及び塩化第二鉄3.3kg(0.02kmol)を加えて55℃に加熱し、撹拌しながら1時間反応させた。反応混合物を室温(25℃)まで冷却して酢酸エチル127.6kgを添加し、この溶液に水124kg及び35質量%亜硫酸水素ナトリウム水溶液31.3kgを加えて洗浄した。有機層を分離してさらに1.3質量%塩酸42gを加えて再度洗浄し、分液した有機層を減圧下に濃縮し、得られた残留物に水を加えて濾過した。
得られた結晶にメタノール106kgを加えて40℃まで加熱して溶解させ、5℃まで冷却した。析出した結晶をろ過により回収して乾燥させることで、133kgのエチレングリコールビス(2-ヨード-2-メチルプロパノエート)を得た(総収率72%、純度99%)。
(2)上記で得た2-ヒドロキシエチル 2-ブロモ-2-メチルプロパノエート50g(0.237モル)及びアセトン240mLを混合し、この混合液にヨウ化ナトリウム56.8g(0.38モル)、塩化第二鉄1.54g(9.48ミリモル)を順次添加して、還流条件下で3時間撹拌した。反応混合液をろ過後、減圧下に濃縮して、残留物にジクロロメタン300mLを加え、2%亜硫酸水素ナトリウム水溶液、1N塩酸水溶液、及び飽和食塩水で順次洗浄して、有機層を分離した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下に濃縮し、さらに真空下で乾燥することで、2-ヒドロキシエチル 2-ヨード-2-メチルプロパノエート55.8gを得た(単離収率87.4%、純度98%)。
(2)上記で得たトリメチロールエタン トリス(2-ブロモ-2-メチルプロパノエート)の粗結晶70g、アセトン45.7mL及びヨウ化ナトリウム77.7g(0.518モル)を混合して40℃に加熱し、次いで塩化第二鉄0.2g(0.0062モル)を加えて内温を70℃まで加熱し、還流下で1時間30分反応させた。反応混合物を室温(25℃)まで冷却して塩化メチレン98.83mLを加え、水155.9mlと飽和亜硫酸水素ナトリウム水溶液3.85mLの混合溶液、1N塩酸水溶液123.77mL、及び水125mLで順次洗浄して、有機層を分離した。有機層を減圧(30kPa)下、30℃で濃縮し、溶媒が留出しなくなったところで一旦大気圧下に戻した。残留物にメタノール131.115gを加えて再び減圧(30kPa)下、40℃で濃縮し、結晶が濃縮液中に析出してきたことを確認できた後、5分後に濃縮操作を停止し、得られたスラリー状の濃縮物を40℃から5℃以下まで徐々に冷却した。冷却した濃縮物をろ過し、真空下で乾燥することにより、トリメチロールエタン トリス(2-ヨード-2-メチルプロパノエート)76.564gの結晶を得た(単離収率87.6%、純度98%)。
(2)上記で得たペンタエリスリトール テトラ(2-ブロモ-2-メチルプロパノエート)の粗結晶22g、アセトン41mL及びヨウ化ナトリウム25.2g(0.168モル)を混合して40℃に加熱し、次いで塩化第二鉄0.73g(0.0045モル)を加えて内温を60℃まで加熱し、還流下で1時間反応させた。反応混合物を室温(25℃)まで冷却して塩化メチレン85mLを加え、水120mlと飽和亜硫酸水素ナトリウム水溶液1.2mLの混合溶液、1N塩酸水溶液90mL、及び水100mLで順次洗浄して、有機層を分離した。有機層を減圧(30kPa)下、30℃で濃縮し、溶媒が留出しなくなったところで一旦大気圧下に戻した。残留物にメタノール82.95gを加えて再び減圧(10kPa)下、40℃で濃縮し、結晶が濃縮液中に析出してきたことを確認できた後、5分後に濃縮操作を停止し、得られたスラリー状の濃縮物を40℃から5℃以下まで徐々に冷却した。冷却した濃縮物をろ過し、真空下で乾燥することにより、ペンタエリスリトール テトラキス(2-ヨード-2-メチルプロパノエート)26.123gの結晶を得た(単離収率94.5%、純度95%)。
(2)上記で得たジペンタエリスリトール ヘキサキス(2-ブロモ-2-メチルプロパノエート)の粗結晶9g、アセトン16.8mL及びヨウ化ナトリウム10.530g(0.070モル)を混合して40℃に加熱し、次いで塩化第二鉄0.271g(0.0017モル)を加えて内温を55℃まで加熱し、還流下で1時間反応させた。反応混合物を室温(25℃)まで冷却して塩化メチレン70mLを加え、水100mlと飽和亜硫酸水素ナトリウム水溶液1mLの混合溶液、1N塩酸水溶液70mL、及び水50mLで順次洗浄して、有機層を分離した。有機層を減圧(30kPa)下、30℃で濃縮し、溶媒が留出しなくなったところで一旦大気圧下に戻した。残留物にメタノール30gを加えて再び減圧(10kPa)下、40℃で濃縮し、結晶が濃縮液中に析出してきたことを確認できた後、5分後に濃縮操作を停止し、得られたスラリー状の濃縮物を40℃から5℃以下まで徐々に冷却した。冷却した濃縮物をろ過し、真空下で乾燥することにより、ジペンタエリスリトール ヘキサキス(2-ヨード-2-メチルプロパノエート)9.132gの結晶を得た(単離収率76.34%、純度95%)。
Claims (6)
- 下記一般式(I)
(式中、Lはn価の有機基を表し、nは2~6の整数を表す。)
で示される多価アルコールと、下記一般式(II)
(式中、Xは塩素原子又は臭素原子を表し、R1及びR2はそれぞれ独立して炭素数1~6のアルキル基を表すか、または一緒になって炭素数2~6のアルキレン基を表す。)
で示されるハロゲノカルボン酸とを酸の存在下に反応させて、
下記一般式(III)
(式中、L、X、R1及びR2は前記定義のとおりであり、aは0以上n未満の正数を表し、bは0超n以下の正数を表し、nは2~6の整数を表す。但し、a+b=nである。)
で示されるエステル化合物を得、前記エステル化合物をルイス酸の存在下にヨウ化物塩と反応させる、下記一般式(IV)
(式中、L、R1、R2、a及びbは前記定義のとおりである。)
で示される有機ヨウ素化合物の製造方法。 - 下記一般式(I)
(式中、Lはn価の有機基を表し、nは2~6の整数を表す。)
で示される多価アルコールと、下記一般式(V)
(式中、X及びXaはそれぞれ独立して塩素原子又は臭素原子を表し、R1及びR2はそれぞれ独立して炭素数1~6のアルキル基を表すか、または一緒になって炭素数2~6のアルキレン基を表す。)
で示される酸ハロゲン化物とを塩基の存在下に反応させて、
下記一般式(III)
(式中、L、X、R1及びR2は前記定義のとおりであり、aは0以上n未満の正数を表し、bは0超n以下の正数を表し、nは2~6の整数を表す。但し、a+b=nである。)
で示されるエステル化合物を得、前記エステル化合物を、ルイス酸の存在下にヨウ化物塩と反応させる、下記一般式(IV)
(式中、L、R1、R2、a及びbは前記定義のとおりである。)
で示される有機ヨウ素化合物の製造方法。 - 下記一般式(III)
(式中、Lはn価の有機基を表し、Xは塩素原子又は臭素原子を表し、R1及びR2はそれぞれ独立して炭素数1~6のアルキル基を表すか、または一緒になって炭素数2~6のアルキレン基を表し、aは0以上n未満の正数を表し、bは0超n以下の正数を表し、nは2~6の整数を表す。但し、a+b=nである。)
で示されるエステル化合物を、ルイス酸の存在下にヨウ化物塩と反応させる、下記一般式(IV)
(式中、L、R1、R2、a及びbは前記定義のとおりである。)
で示される有機ヨウ素化合物の製造方法。 - 前記多価アルコールが、エチレングリコール、グリセリン、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、及びジペンタエリスリトールからなる群より選択される少なくとも1種である、請求項1又は2に記載の製造方法。
- 前記ルイス酸が、金属塩である、請求項1~3のいずれか1項に記載の製造方法。
- 前記金属塩が、鉄化合物である、請求項5に記載の製造方法。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2024102087A JP7844548B2 (ja) | 2024-06-25 | 2024-06-25 | 有機ヨウ素化合物の製造方法 |
| PCT/JP2025/020775 WO2026004562A1 (ja) | 2024-06-25 | 2025-06-09 | 有機ヨウ素化合物の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2024102087A JP7844548B2 (ja) | 2024-06-25 | 2024-06-25 | 有機ヨウ素化合物の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2026003955A JP2026003955A (ja) | 2026-01-14 |
| JP7844548B2 true JP7844548B2 (ja) | 2026-04-13 |
Family
ID=98221550
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2024102087A Active JP7844548B2 (ja) | 2024-06-25 | 2024-06-25 | 有機ヨウ素化合物の製造方法 |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP7844548B2 (ja) |
| WO (1) | WO2026004562A1 (ja) |
-
2024
- 2024-06-25 JP JP2024102087A patent/JP7844548B2/ja active Active
-
2025
- 2025-06-09 WO PCT/JP2025/020775 patent/WO2026004562A1/ja active Pending
Non-Patent Citations (2)
| Title |
|---|
| J. Allen MILLER et al.,"Synthesis of alkyl iodides",Journal of the Chemical Society, Perkin Transactions 1,1976年,No. 4,p.416-420,DOI: 10.1039/P19760000416 |
| Lin LEI et al.,"Systematic Study on Alkyl Iodide Initiators in Living Radical Polymerization with Organic Catalysts",Macromolecules,2014年09月16日,Vol. 47, No. 19,p.6610-6618,DOI: 10.1021/ma501569j |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| WO2026004562A1 (ja) | 2026-01-02 |
| JP2026003955A (ja) | 2026-01-14 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP5992463B2 (ja) | 多官能(メタ)アクリルアミド化合物の製造方法 | |
| JP7844548B2 (ja) | 有機ヨウ素化合物の製造方法 | |
| JP2005154379A (ja) | 4、4’−ジビニル置換芳香族化合物の製造方法 | |
| JP2003335735A (ja) | パーフルオロイソプロピルアニリン類の製造方法 | |
| JP2016011292A (ja) | 混合酸無水物の製造方法 | |
| CN110002967B (zh) | 卤化物的制造方法、钾盐的制造方法、及钾盐 | |
| JP2026003956A (ja) | 有機ヨウ素化合物の製造方法 | |
| CN114423727B (zh) | 含氟化合物的制造方法 | |
| JP2023159350A (ja) | 末端三重結合を有するアルコキシメチル=アルキニル=エーテル化合物の製造方法 | |
| JP5536668B2 (ja) | ジアセレインの製法 | |
| CN116940545A (zh) | 含氟化合物的制造方法和含氟化合物 | |
| JP2019026589A (ja) | 6−(2−オキシラニルメトキシ)−2−ナフトエ酸アルケニルエステルおよびその製造方法 | |
| JPWO2000017139A1 (ja) | アルコールの製造法 | |
| JP6627653B2 (ja) | カルボン酸チオエステルの製造方法 | |
| JP4797449B2 (ja) | 含ヨウ素フルオロポリエーテルおよびその製造法 | |
| CN121627704B (zh) | 一种1,3,4-三(3-羟基丙基)-6-(3-甲基丁酰氧基丙基)甘脲化合物及其制备方法与应用 | |
| JP2003034676A (ja) | スチレンスルホン酸エステル類の製造方法 | |
| JP5920622B2 (ja) | アゾジカルボン酸ジエステル化合物の製造方法 | |
| JP2004238322A (ja) | (r)−3−アミノペンタンニトリルメタンスルホン酸塩の製造方法 | |
| JP2004067582A (ja) | トリオルガノシリル不飽和カルボキシレートの製造法 | |
| JP6635999B2 (ja) | カリウム塩の製造方法、及びカリウム塩 | |
| JP3201044B2 (ja) | ジフルオロメトキシトリフルオロ安息香酸エステル類の製法 | |
| JP6766459B2 (ja) | カルボン酸エステルの製造方法 | |
| JP5205875B2 (ja) | 2−(4−ビニルアリールスルファニル)テトラヒドロピラン化合物の製造方法、及びその芳香族炭化水素溶液 | |
| JP2008074722A (ja) | 2−アミノ−5−ヨード安息香酸の製造方法 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20251031 |
|
| A871 | Explanation of circumstances concerning accelerated examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871 Effective date: 20251031 |
|
| A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20251104 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20260106 |
|
| TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20260331 |
|
| A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20260401 |
|
| R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7844548 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |