JP7846890B2 - 管継手 - Google Patents

管継手

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Description

本発明は、管体を接続するための管継手に関する。
内部に流体が流れる管体の接続は、ろう付け、溶接、機械式継手等により行われている。ろう付け及び溶接の作業は、多大な手間と熟練を要するとともに、火気を使用することから火災発生の危険がある。そのため、火気を使用せず接続が容易な機械式継手の需要が高まっている。
下記特許文献1には、機械式の接続構造を有する管継手が記載されている。この管継手は、管状をなし一端部の開口から鋼管(パイプ)が挿入される媒介継手本体(継手本体)と、鋼管に環装され媒介継手本体の一端部に螺合により結合される接続ナット(ナット)とを備えている。先端近くに突起(膨出部)を有する鋼管が挿入された媒介継手本体に、突起の後方で鋼管に環装された接続ナットが結合され、接続ナットに鋼管の突起が係止されることにより鋼管が抜け止め状態で接続される。
媒介継手本体には、その一端部の外周面に雄ねじが形成されている。接続ナットの内部には、鋼管の突起が挿通不能な小径孔部と、この小径孔部に対し媒介継手本体側に隣接し突起が挿通可能な大径孔部とが形成されている。この大径孔部には媒介継手本体の雄ねじに螺合可能な雌ねじが形成されている。大径孔部と小径孔部との間には段差面が形成されている。接続ナットが媒介継手本体に螺合されたとき、大径孔部には段差面と継手本体の一端部との間に鋼管の突起のための収容空間が形成される。
特開2002-257272号公報(0010、図6)
特許文献1の管継手では、接続ナットのねじ込み及びねじ戻しにより突起の収容空間の間隔を調整できるが、所定の間隔であることを確認することができなかった。そのため、接続ナットをねじ込み過ぎて鋼管の突起が破損してしまったり、ねじ込み不足の状態で鋼管が接続されてしまったりしていた。そのため、鋼管が緩み管継手内の流体が漏出することがあった。
また、鋼管が突起を接続ナットと媒介継手本体とに強く挟持されると、鋼管を周方向に回すことができなくなり、湾曲を有する鋼管の向きを変えることができなかった。
さらに、収容空間内に結露等により水が生じた場合、収容空間内に水が留まり、この水が凍結して膨張することを繰り返すことにより、管継手が破損することがあった。
本発明は上記課題の少なくとも1つを解決するためになされたものであって、本発明の一態様に係る管継手は、管状をなし一端部の開口からパイプが挿入される継手本体と、パイプに環装され上記継手本体の一端部に螺合により結合されるナットとを備える。
先端近くに膨出部を有するパイプが挿入された上記継手本体に、上記膨出部の後方で上記パイプに環装された上記ナットが結合される。上記ナットに上記パイプの膨出部が係止されることにより上記パイプが抜け止め状態で接続される。
上記継手本体には、その一端部の外周面に雄ねじが形成されている。
上記ナットの内部には、上記パイプの膨出部が挿通不能な小径孔部と、この小径孔部に対し上記継手本体側に隣接し上記膨出部が挿通可能な大径孔部とが形成されている。この大径孔部には上記継手本体の雄ねじに螺合可能な雌ねじが形成され、上記大径孔部と上記小径孔部との間には段差面が形成されている。
上記ナットが上記継手本体に螺合されたとき、上記大径孔部には上記段差面と上記継手本体の一端部との間に上記パイプの膨出部のための収容空間が形成される。
上記継手本体には、上記ナットのねじ込みにより上記収容空間が所定間隔になったとき上記ナットが突き当たる突き当て部が設けられている。
上記構成によれば、継手本体にねじ込んだナットを突き当て部に突き当てると所定間隔の収容空間が形成されることになる。そのため、ナットのねじ込み過ぎによるパイプの膨出部の破損や、ねじ込み不足の状態でパイプが緩んだ状態で接続されることを防ぐことができる。ひいては、膨出部の破損やパイプが緩んで接続されることによって生じる管継手内からの流体の漏出を防止することができる。
好ましくは、上記収容空間内で上記パイプの膨出部が周方向に移動可能に上記収容空間の間隔が設定されている。
上記構成によれば、パイプを周方向に回転させることができるため、パイプが湾曲した形状の場合には、パイプの向きを自在に変えることができる。
好ましくは、上記ナットの周壁には、上記収容空間と外部とを連通させる貫通孔が形成されている。
上記構成によれば、収容空間内に結露等により生じた水を排出することができる。そのため、収容空間内で水が凍結して膨張することを繰り返すことにより管継手が破損することを防止することができる。
本発明によれば、内部を流れる流体の漏出を防止した管継手を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る管継手の分解斜視図である。 (A)同管継手をナットと継手本体に分解して示す要部断面図である。(B)同管継手の要部断面図である。 同管継手とパイプの接続工程を示す要部断面図であって、(A)は、パイプの膨出部の後方でパイプにナットが環装された状態を示し、(B)は、パイプの端部が継手本体に挿入された状態を示し、(C)は、接続が完了した状態を示す。
以下、本発明の一実施形態をなす管継手について、図1~図3を参照して説明する。この実施形態は、空調機器の室内機と室外機をつなぐ冷媒管を接続するための管継手に本発明を適用したものである。
図1に示すように、冷媒管P(パイプ)が接続される管継手1は、継手本体10とナット20とを有している。
冷媒管Pは、金属製(この実施形態ではアルミニウム合金製)であって、湾曲した形状を有している。冷媒管Pは直管であってもよい。冷媒管Pは、管継手1に接続される側の先端近くに、ビーディング加工によって形成され径方向外方向に突出する膨出部Paを有している。図2(A)に示すように、膨出部Paの外面の断面形状は円弧状をなしている。
継手本体10は、金属製でこの実施形態では冷媒管Pと同じアルミニウム合金製であって、三叉形状の管状に形成されている。継手本体10は、主管部11と、主管部11から分岐する分岐管部12とを有している。主管部11と分岐管部12の内部を通路孔10aが連通している。
分岐管部12の先端部には、冷媒管Pが挿入される開口12aが形成されている。開口12aの内径は冷媒管Pの膨出部Paの外径より小さく形成されており、冷媒管Pの先端部が開口12aに挿入されると、膨出部Paは分岐管部12の先端面に当接することになる。
分岐管部12の先端部の外周面には、ナット20を螺合させるための雄ねじ12bが形成されている。雄ねじ12bの奥側の外周面には、螺合されたナット20の先端が突き当たる突き当て部13が設けられている。突き当て部13は、分岐管部12の径方向外方向に突出し、環状に延びており、ナット20側を向く当接面13aを有している。
開口12aから奥側の通路孔10aの内周面には、環状に延びるシール材装着溝部12cが形成されている。シール材装着溝部12cには、シール部材であるOリング30が装着されている。
Oリング30は、ゴム等の弾性を有する材料により環状に形成され、円形の断面を有し、弾性的に拡縮径可能である。Oリング30の外径は、シール材装着溝部12cの内径より若干大きく、Oリング30の内径は、上記冷媒管Pの外径より若干小さい。Oリング30は、上記開口12aから通路孔10a内に挿入された冷媒管Pの外周面に押圧接触して冷媒管Pの外周面と通路孔10aの内周面との間を封止する。この封止状態で冷媒管Pはその周方向に回すことができるようになっている。
ナット20は、アルミニウム合金製で、分岐管部12の先端部に螺合により結合される。ナット20の内部には、冷媒管Pの膨出部Paが挿通不能な小径孔部21と、小径孔部21に対し分岐管部12側に隣接し膨出部Paが挿通可能な大径孔部22とが形成されている。
大径孔部22には分岐管部12の雄ねじ12bに螺合可能な雌ねじ22aが形成されている。大径孔部22と小径孔部21との間には、ナット20の軸線方向を向く段差面23が形成されている。段差面23より分岐管部12側におけるナット20の周壁には、内部と外部を連通させる貫通孔24が形成されている。
分岐管部12側とは反対側のナット20の外周面には、スパナ等の工具を掛けるため工具掛け部25が形成されている。工具掛け部25は、平行をなす一対の平坦面により形成されている。
図2(B)に示すように、ナット20が分岐管部12に螺合されたとき、大径孔部22には、段差面23と分岐管部12の先端部との間に、冷媒管Pの膨出部Paを収容するための収容空間26が形成される。ナット20のねじ込みにより、収容空間26が膨出部Paの収容に適した所定の間隔になったとき、ナット20が分岐管部12の上記突き当て部13の当接面13aに当接するようになっている。
このとき、上記貫通孔24は収容空間26と外部を連通させている。これにより、冷媒管Pの接続時に収容空間26内に結露等により水が生じたとしてもこれを排出することができる。そのため、収容空間26内にたまった水が凍結して膨張することを繰り返すことにより管継手1が破損することを防止できる。
上記構成の管継手1に冷媒管Pを接続する工程について、図3を参照して説明する。
図3(A)に示すように、管継手1に接続される側を冷媒管Pの先端として、膨出部Paの後方で冷媒管Pにナット20を環装させる。
次に、図3(B)に示すように、冷媒管Pを開口12aから通路孔10a内に挿入してOリング30内に通し、膨出部Paを分岐管部12の先端面に当接させる。続いて、ナット20を分岐管部12に螺合して結合し、収容空間26を形成し、段差面23と分岐管部12の先端部との間に膨出部Paを収容する。
図3(C)に示すように、ナット20をねじ込み、突き当て部13の当接面13aに当接させる。このとき、膨出部Paは、膨出部Paが破損したり冷媒管Pが緩んだ状態で接続されたりすることのない適切な間隔の収容空間26内に収容されている。この実施形態では、収容空間26内で、膨出部Paは段差面23と分岐管部12の先端部とに当接し、冷媒管Pの軸方向にわずかにつぶされ、冷媒管Pの周方向に動かすことができないようになっている。膨出部Paはナット20に係止され、これにより、冷媒管Pは、抜け止め状態で管継手1に接続されている。
上記実施形態によれば、分岐管部12にねじ込んだナット20を突き当て部13に突き当てると、膨出部Paの収容に適した所定間隔の収容空間26が形成されることになる。そのため、ナット20のねじ込み過ぎによる膨出部Paの破損や、ねじ込み不足で冷媒管Pが緩んだ状態で接続されることを防ぐことができる。ひいては、膨出部Paの破損や冷媒管Pが緩んで接続されることによって生じる管継手1からの冷媒の漏出を防止することができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
収容空間26の間隔は、段差面23と分岐管部12の先端部とに膨出部Paがつぶれない程度に当接する間隔であってもよい。
収容空間26の間隔は、段差面23と分岐管部12の先端部とに当接する膨出部Paが冷媒管Pの周方向に動くことができる間隔であってもよい。これにより、冷媒管Pを管継手1に対し周方向に回すことができ、湾曲した形状を有する冷媒管Pであれば、その向きを自在に変えることができる。
上記実施形態では、冷媒管Pを分岐管部12の端部に接続したが主管部11の端部に接続するようにしてもよい。
上記実施形態では、管継手の形状は、1本の分岐を有する三叉形状であったが、分岐のない形状であってもよく、2本の分岐を有する十字管形状であってもよい。
管継手に接続されるパイプは、冷媒管に限られず、その他の流体が内部に流れるパイプであってもよい。
管継手及びパイプに用いられる金属は、アルミニウム合金に限られず、銅、黄銅、ステンレス、鉄などであってもよい。
本発明は、管体を接続するための管継手に適用することができる。
P 冷媒管(パイプ)
Pa 膨出部
1 管継手
10 継手本体
10a 通路孔
11 主管部
12 分岐管部
12a 開口
12b 雄ねじ
12c シール材装着溝部
13 突き当て部
13a 当接面
20 ナット
21 小径孔部
22 大径孔部
23 段差面
24 貫通孔
25 工具掛け部
26 収容空間
30 Oリング

Claims (3)

  1. 管状をなし一端部の開口からパイプが挿入される継手本体と、パイプに環装され上記継手本体の一端部に螺合により結合されるナットとを備え、先端近くに膨出部を有するパイプが挿入された上記継手本体に、上記膨出部の後方で上記パイプに環装された上記ナットが結合され、上記ナットに上記パイプの膨出部が係止されることにより上記パイプが抜け止め状態で接続される管継手であって、
    上記継手本体には、その一端部の外周面に雄ねじが形成され、
    上記ナットの内部には、上記パイプの膨出部が挿通不能な小径孔部と、この小径孔部に対して上記継手本体側に隣接し上記膨出部が挿通可能な大径孔部とが形成され、この大径孔部には上記継手本体の雄ねじに螺合可能な雌ねじが形成され、上記大径孔部と上記小径孔部との間には段差面が形成されており、
    上記ナットが上記継手本体に螺合されたとき、上記大径孔部には上記段差面と上記継手本体の一端部との間に上記パイプの膨出部のための収容空間が形成され、
    上記継手本体には、上記ナットのねじ込みにより上記収容空間が所定間隔になったとき上記ナットが突き当たる突き当て部が設けられており、
    上記パイプは金属製で湾曲した形状を有しており、上記パイプの膨出部は上記パイプの周壁を径方向外方向に突出させるように曲げられた形状をなし、上記膨出部の内側における上記パイプの内周面には軸線方向に離隔する溝が周方向に延びて環状に形成されており、
    上記収容空間の間隔は、上記膨出部がつぶれない程度に上記段差面と上記継手本体の先端部とに当接し周方向に動くことができる間隔である、ことを特徴とする管継手。
  2. 請求項1に記載の管継手であって、
    上記継手本体の内部には通路孔が形成され、この通路孔は、上記開口に連なり上記パイプが挿入される第1通路孔部と、この第1通路孔部より奥側の第2通路孔部とを有しており、
    上記第1通路孔部には、内周面に、環状のシール部材が装着される環状の装着溝部が形成され、上記シール部材により上記内周面と上記パイプの外周面との間が封止された状態のとき上記パイプが周方向に回動可能であり、
    上記第2通路孔部の内径は上記パイプの外径より小さく形成されている、ことを特徴とする管継手。
  3. 請求項1又は2に記載の管継手であって、
    上記ナットの周壁には、上記収容空間と外部とを連通させる貫通孔が形成されていることを特徴とする管継手。
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