JP7848557B2 - シート製造装置 - Google Patents

シート製造装置

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Description

本発明は、シート製造装置に関する。
使用済みコピー紙のような古紙を短冊状に粗砕して粗砕片とし、粗砕片を解繊し、解繊物を平面上に堆積させ、堆積物を加熱、加圧してシート状の再生紙を得る乾式のシート製造装置が知られている。このようなシート製造装置は、地球環境への負荷の軽減に資するものであり、好ましい。
例えば、特許文献1には、古紙を粗砕する粗砕部、粗砕部で得られた粗砕片を貯留する貯留部、貯留部に貯留された粗砕片を解繊する解繊部、解繊部で得られた解繊物を平面上に堆積させる堆積部、堆積したウェブを加熱、加圧する加熱加圧部、加熱加圧部で得られたシートを所定の形状に裁断する裁断部、および得られたシートを回収するシート回収部を備えたシート製造装置が開示されている。
また、特許文献1に記載された上記構成のシート製造装置において、粗砕部を有さないシート製造装置も知られている。この場合、シート製造の原料となる粗砕片を他所より搬送し、貯留部へ充填する方法により、シート製造装置への粗砕片の供給が行われる。
特開2006-104633号公報
しかしながら、上記の粗砕片を搬送し、貯留部に充填する方法では、貯留部へ充填する粗砕片の特性、例えば、形状、サイズ、厚さ、坪量、紙質が不適当であると、製造されたシートの品質が劣ることがあるという問題がある。
本発明のシート製造装置は、繊維を含むシートが粗砕された粗砕片を原料としてシート状の再生紙を製造するシート製造装置であって、前記粗砕片が収納され、収納されている前記粗砕片の特性に関する情報を担持する情報担持部を有する容器を装填し得る容器装填部と、前記情報担持部が担持する前記情報を読み取る読取部と、前記読取部が読み取った前記情報に基づいて、前記容器内の前記粗砕片が前記シート製造装置によるシート製造の原料として適しているか否かを判断する判断部と、前記判断部の判断結果に応じて、前記容器装填部への前記容器の装填を可能とする第1状態と、前記容器装填部への前記容器の装填を阻止する第2状態とに切り替える切替部と、を備えることを特徴とする。
図1は、第1実施形態に係るシート製造装置の概略を示す斜視図である。 図2は、図1に示すシート製造装置のブロック図である。 図3は、図1に示すシート製造装置の概略を示す構成図である。 図4は、図1に示すシート製造装置が備える貯留部の断面側面図である。 図5は、図1に示すシート製造装置が備える表示部の正面図である。 図6は、第2実施形態に係るシート製造装置の概略を示す斜視図である。 図7は、図6に示すシート製造装置が備える貯留部の断面側面図である。
以下、本発明のシート製造装置を添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1は、第1実施形態に係るシート製造装置の概略を示す斜視図である。図2は、図1に示すシート製造装置のブロック図である。図3は、図1に示すシート製造装置の概略を示す構成図である。図4は、図1に示すシート製造装置が備える貯留部の断面側面図である。図5は、図1に示すシート製造装置が備える表示部の正面図である。
なお、以下では、図1、図3および図4の上側を「上」または「上方」、下側を「下」または「下方」と言うことがある。また、図3は、概略構成図であり、シート製造装置1の各部の位置関係、向き、大きさ等は、図示のものに限定されない。また、各図において、粗砕片M2、解繊物M3、第1選別物M4-1、第2選別物M4-2、第1ウェブM5、細分体M6、混合物M7、第2ウェブM8、再生紙Sが搬送される方向、すなわち、矢印で示す方向を搬送方向とも言う。また、図3中の矢印の先端側を搬送方向における「下流側」、図3中の矢印の基端側を搬送方向における「上流側」とも言う。
図1~図3に示すシート製造装置1は、例えば使用済みのコピー用紙のような古紙の粗砕片M2を原料としてシート状の再生紙Sを生成するシート製造装置1である。シート製造装置1の貯留部12には、粗砕片M2が供給され、供給された粗砕片M2に対し後述するような処理を施し、再生紙Sに再生する。
この粗砕片M2のシート製造装置1への供給は、次のようにして行われる。粗砕片M2を容器50に入れた状態で、この容器50を、図1および図4に示すシート製造装置1の貯留部12へ搬送し、装填する。
容器50としては、粗砕片M2を収納可能なものであればいかなるものでもよく、形態に関しては軟質、硬質いずれのものでもよいが、本実施形態では、硬質なもの、例えばボトルのようなものを例にして説明する。この場合、容器50の構成材料は特に限定されないが、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリエステル、ポリカーボネート等のプラスチック材料、各種ガラス材料、段ボール、厚紙等の紙材料、木材、各種ゴム材料、各種セラミックス、各種金属材料等が挙げられる。容器50の構成材料が、透明または半透明のように、光透過性を有する材料で構成されている場合には、内部に収納された粗砕片M2の視認性が得られ、好ましい。
なお、容器50は、硬質のものに限らず、軟質、すなわち可撓性を有し変形可能な袋状のものであってもよい。
また、図示しないが、容器50は、容器本体と、容器本体の上部開口を塞ぐ蓋体とを有するものであってもよい。この場合、容器本体および蓋体は、前述した容器50の構成材料と同様の材料で構成される。また、容器本体は、光透過性を有する材料で構成されているのが好ましい。
粗砕片M2は、繊維を含むシート(以下「原料シート」とも言う)を、例えば粗砕装置で粗砕したものである。粗砕片M2の典型例は、シュレッダーで裁断した短冊状のシュレッダー片である。
粗砕片M2の原料シートとしては、セルロース繊維を含む繊維含有物からなるシート状材料が挙げられる。セルロース繊維とは、化合物としてのセルロースを主成分とし繊維状をなすものであればよく、セルロースの他に、ヘミセルロース、リグニンを含むものであってもよい。
また、粗砕片M2の原料シートとしては、使用済または未使用の紙、織布、不織布等が挙げられる。紙の例として、上質紙、古紙を解繊して再生、製造されたリサイクルペーパー、白板紙、クラフト紙、マット紙、ケント紙、特殊紙、わら半紙、新聞紙、厚紙、ユポ紙(登録商標)が挙げられる。
以上のような粗砕片M2のシート原料の紙種、紙質等は、シート製造装置1で生成される再生紙Sの品質に影響を及ぼす。
粗砕片M2の形状、サイズ、厚さ、坪量は、後述する解繊部13における解繊処理に適しているのが好ましい。粗砕片M2の形状としては、例えば平面形状が正方形の小片、長方形、特に短冊状の小片が挙げられる。また、粗砕片M2のサイズは、例えば、1辺の平均長さが100mm以下の小片であるのが好ましく、3mm以上70mm以下の小片であるのがより好ましい。前記小片の形状としては、正方形、長方形以外のものであってもよい。また、厚さは0.07mm以上0.10mm以下が好ましい。坪量は64g/m以上90g/m以下が好ましい。
粗砕片M2は、解繊部13で解繊処理されて解繊物M3となるが、上述した粗砕片M2の形状やサイズは、解繊部13で得られる解繊物M3の性状、特性、均一性、解繊度等に影響を及ぼし、その結果、生成される再生紙Sの品質に影響を及ぼす。
図示しないが、シュレッダーのような粗砕装置においては、原料シートを粗砕して粗砕片M2を得、得られた粗砕片M2を、粗砕装置の集積部に装填されている容器50内に集積する。容器50に集積された粗砕片M2は、容器50毎回収され、シート製造装置1の貯留部12へ搬送、装填され、再生紙Sの製造に供される。この場合、容器50は、粗砕装置の集積部と、シート製造装置1の貯留部12のいずれへも装填可能である。すなわち、容器50は、粗砕装置とシート製造装置1との間で、互換性があるものとして兼用される。
また、シート製造装置1への粗砕片M2の供給は、上記の方法に限られない。例えば、業者が粗砕片M2を回収し、これを容器50に充填する。シート製造装置1のユーザーは、粗砕片M2が充填された容器50を有償または無償で入手し、シート製造装置1の貯留部12へ装填する。
容器50には、後述するような情報を担持する情報担持部5が付されている。情報担持部5は、容器50の外面に付されていても、例えばひも、テープのような可撓性を有する接続部材を介して容器50と接続されていてもよい。また、容器50が、容器本体と、容器本体の上部開口を塞ぐ蓋体とを有する場合、蓋体に情報担持部5が付されていてもよい。また、情報担持部5は、容器50に対し固定的に設置されていても、着脱自在に設置されていてもよい。
情報担持部5が担持する主な情報としては、容器50内に収納されている粗砕片M2の特性に関する情報である。以下、粗砕片M2の特性に関する情報を、単に「特性情報」と言う。
特性情報としては、容器50内に収納されている粗砕片M2の形状、サイズ、厚さ、坪量、紙種、紙質、白色度、繊維のかさ密度、平均繊維長、含水率等が挙げられ、情報担持部5には、これらのうちの少なくとも1つの特性情報が担持されている。これらの特性情報は、生成される再生紙Sの品質に影響を及ぼすことが多いからである。
特に、情報担持部5には、容器50内に収納されている粗砕片M2の形状、サイズ、厚さ、坪量、紙種、紙質のうちの、少なくとも1つの特性情報が担持されているのが好ましく、サイズ、厚さ、坪量、紙種、紙質の特性情報が複数担持されているのがより好ましく、全ての特性情報が担持されているのがさらに好ましい。これらの特性情報は、生成される再生紙Sの品質に及ぼす影響が比較的大きいからである。
なお、粗砕片M2の形状、サイズ、厚さ、坪量、紙種、紙質については、上述した通りである。粗砕片M2の原料シートは、使用済みのコピー用紙であることが多いが、トナーの残存量が多いと、粗砕片M2の白色度が低下し、生成される再生紙Sの品質、すなわち白色度も低下する。
繊維のかさ密度は、主にセルロース繊維のかさ密度である。具体的には、0.8g/m以上0.9g/m以下であるのが好ましい。
繊維の平均繊維長は、0.5μm以上40μm以下であるのが好ましく、1μm以上30μm以下であるのがより好ましい。
含水率は、具体的には、5%以上15%以下であるのが好ましい。
上記繊維のかさ密度、平均繊維長および含水率は、解繊度に影響を及ぼし、そのため、生成される再生紙Sの品質に影響を及ぼす。
以上述べたように、情報担持部5が担持する情報は、粗砕片M2の特性に関する情報、すなわち特性情報である。この特性情報は、粗砕片M2の形状、サイズ、厚さ、坪量、紙種、紙質、白色度、繊維のかさ密度、平均繊維長、含水率のうちの少なくとも1つの情報である。これらの特性情報は、生成される再生紙Sの品質に影響を及ぼすことが多い。よって、これらの特性情報に基づいて、容器50内の粗砕片M2の、シート製造の原料としての適格性を判断し、この判断結果に応じて、容器装填部121への容器50の装填の可否を決定、実行することにより、生成される再生紙Sの品質をより向上させることができる。
情報担持部5としては、情報を書き換え可能なものであっても、書き換え不能なものであってもよい。情報担持部5の構成としては、特に限定されないが、例えば二次元コード、三次元コード、その他の識別子が挙げられる。二次元コードとしては、例えばバーコードが挙げられ、三次元コードとしては、例えばQRコード(登録商標)が挙げられる。このような二次元コード、三次元コードは、容器50に粗砕片M2を充填する際に、その粗砕片M2の特性情報に対応したパターンがラベル印刷等により発行され、これを容器50に付すかまたは接続することができる。
また、情報担持部5の他の構成としては、例えばICタグ、その他ICチップが挙げられる。このようなは、ICタグ、ICチップは、容器50にICタグ、その他ICチップを充填する際に情報が書き込まれ、容器50に付すまたは接続することができる。また、容器50に収納予定の粗砕片M2に対応する情報が予め書き込まれたICタグ、ICチップを、容器50に付すまたは接続しておくこともできる。
さらに、情報担持部5は、例えば磁気記録媒体、光記録媒体または光磁気記録媒体のような記録媒体で構成されていてもよく、これらは、書き換え可能、書き換え不能のいずれでもよい。情報担持部5の容器50への設置時期と情報の書き込み時期との関係は、前記他の形態の情報担持部5と同様である。
図1および図4に示すように、筐体10の正面には、情報担持部5に担持された情報を読み取る読取部6が設置されている。
情報担持部5の構成が二次元コードまたは三次元コードである場合、読取部6は、コードリーダーであり、情報担持部5の構成がICタグである場合、読取部6は、ICリーダーである。また、情報担持部5の構成が記録媒体である場合、読取部6は、記録媒体再生装置である。
なお、読取部6は、筐体10に固定的に設置されている場合に限らず、例えば、読取部本体が通信線を内蔵するワイヤーを介して筐体10と接続されている構成であってもよい。さらに、読取部6は、筐体10と物理的に接続されておらず、制御装置28と無線通信で情報のやり取りを行う構成のものであってもよい。
以上のように、情報担持部5は、二次元または三次元コードであり、読取部6は、コードリーダーである。これにより、情報担持部5と読取部6とは、汎用性、互換性に優れ、読み取り操作も容易である。
また、情報担持部5は、ICタグであり、読取部6は、ICリーダーである。これにより、情報担持部5は、情報の書き換えが可能であるという利点がある。例えば、容器50内に特性の異なる粗砕片M2を入れ替えて再度使用する場合等にも対応することができ、容器50の再利用が可能となる等の利点がある。
なお、情報担持部5には、前述した特性情報以外の情報を担持させることができる。例えば、容器50内に収納されている粗砕片M2の体積または重量に関する情報を情報担持部5に書き込むこともできる。
また、情報担持部5は、付加情報として、シート製造装置1の使用を許可されたユーザーのID情報およびシート製造装置のID情報のうちの少なくとも一方が担持されていてもよい。この場合、情報担持部5に担持されたシート製造装置1の使用を許可されたユーザーのID情報およびシート製造装置のID情報を読み取り、それらが適正か否かを判断部8が判断する。すなわち、判断部8は、後述する粗砕片M2の適否の判断に先立って、前記シート製造装置1の使用を許可されたユーザーのID情報およびシート製造装置のID情報を、記憶部282に記憶されている、シート製造装置1のユーザーのID情報およびシート製造装置1固有のID情報と対比し、それらが一致しているか否かを判断する。ユーザーのID情報およびシート製造装置のID情報の双方が一致した場合には、次のステップ、すなわち粗砕片M2の適否の判断を行い、それ以外の場合には、後述する第2状態を維持する。このようなユーザーやシート製造装置の適合判断の判断結果は、表示部29に表示することもできる。
なお、シート製造装置のID情報は、例えば製造番号、製造年月日、型番、製造場所等の情報である。ユーザーのID情報は、例えば企業名、法人名、個人名等の情報である。
以上のように、情報担持部5が担持する情報は、付加情報として、シート製造装置1の使用を許可されたユーザーのID情報およびシート製造装置1のID情報のうちの少なくとも一方を含む。これにより、ユーザーの適合やシート製造装置1の適合を容易に把握することができ、容器50の誤装填等を防止することができ、セキュリティー管理またその他の管理も容易となる。
このように、読取部6で読み取られた情報は、シート製造装置1における種々の管理、制御等に利用することができるとともに、表示部29に表示することができる。
図3に示すように、シート製造装置1は、供給された粗砕片M2を解繊し、得られた解繊物M3に結着剤P1を混合し、この混合物M7を堆積させ、この堆積物である第2ウェブM8を成形部20で成形することにより、シート状の成形体である再生紙Sを得る装置である。
図2および図3に示すシート製造装置1は、粗砕片M2を容器50ごと投入する投入口11と、投入された粗砕片M2を貯留する貯留部12と、粗砕片M2を解繊する解繊部13と、解繊物M3を選別する選別部14と、第1ウェブ形成部15と、細分部16と、混合部17と、分散部18と、第2ウェブ形成部19と、成形部20と、切断部21と、ストック部22と、回収部27と、表示部29と、残量検出器30と、上記各部の作動を制御する制御装置28とを備えている。
また、シート製造装置1は、加湿部231と、加湿部232と、加湿部233と、加湿部234と、加湿部235と、加湿部236とを備えている。その他、シート製造装置1は、ブロアー261と、ブロアー262と、ブロアー263とを備えている。
また、加湿部231~加湿部236およびブロアー261~ブロアー263は、制御装置28と電気的に接続されており、制御装置28によってその作動が制御される。
また、シート製造装置1では、粗砕片貯留工程と、解繊工程と、選別工程と、第1ウェブ形成工程と、分断工程と、混合工程と、放出工程と、堆積工程と、シート形成工程と、切断工程とがこの順に実行される。以下、これらの工程を行うシート製造装置1の各部の構成について説明する。
シート製造装置1は、粗砕片M2を貯留する粗砕片貯留工程を行うものとして、容器装填部121を備える貯留部12を有する。
図1および図4に示すように、シート製造装置1は、貯留部12を収容する筐体10を有し、筐体10の壁部に粗砕片M2を投入する投入口11が設けられている。この投入口11は、筐体10の図1中正面および図4中右側面の壁部に設けられた開口を有する。また、投入口11には、当該投入口11の開口を開閉する開閉扉111が設けられている。開閉扉111が開状態のときに、粗砕片M2が収納された容器50を貯留部12の容器装填部121に装填し、あるいは、空の容器50や残量の少ない容器50を貯留部12の容器装填部121から取り出したりすることができる。
開閉扉111は、投入口11の上端および下端にそれぞれ設置されたレール112により、図1中の矢印A方向、すなわち図4中の紙面に垂直な方向にスライド可能に支持されている。開閉扉111は、開閉駆動部110により矢印A方向に駆動し、開閉する。
開閉駆動部110は、いわゆる電動扉開閉機構を構成するものであり、投入口11の上方の壁部に設置された駆動源としてのモーター113と、モーター113の回転軸114に固定されたローラー115とを有する。モーター113は、通電方向の切り替えにより、正転、逆転回能となっている。ローラー115は、例えばゴムのような弾性材料で構成され、ローラー115の外周面は、開閉扉111の裏面上部に押圧されている。
開閉扉111が閉状態、すなわち投入口11の開口を覆っている状態から、モーター113に通電すると、ローラー115が所定方向に回転し、開閉扉111が図1中右方向へ移動して、投入口11の開口が解放される。すなわち、開閉扉111が開状態となる。開閉扉111が開状態で、モーター113に前記と逆方向に通電すると、ローラー115が前記と逆方向に回転し、開閉扉111が図1中左方向へ移動して、投入口11の開口が閉じる。すなわち、開閉扉111が閉状態となる。このように、開閉扉111は、開閉駆動部110の作動により開閉する。
前述したように、シート製造装置1は、容器50に付された情報担持部5が担持する情報を読み取る読取部6と、読取部6が読み取った情報に基づいて、容器50内の粗砕片M2がシート製造装置1によるシート製造の原料として適しているか否かを判断する、すなわち原料としての適格性の適否を判断する判断部8と、判断部8の判断結果に応じて、容器装填部121への容器50の装填を可能とする第1状態と、容器装填部121への容器50の装填を阻止する第2状態とに切り替える切替部7である開閉駆動部110とを備える。ここで、第1状態は、開閉扉111を開状態とすることであり、第2状態は、開閉扉111を閉状態とすることである。
貯留部12は、粗砕片M2入りの容器50が装填される箱状、枠状または板状の容器装填部121を有する。容器装填部121の形態は、特に限定されず、容器50を着脱可能に設置または保持することができものであればよい。容器50が自立可能な容器、例えばボトルやバケツのようなものである場合、容器装填部121は、容器50の底面が接触して容器50を載置し得る載置台とすることができる。また、容器装填部121は、容器50を吊り下げて保持する構成のものでもよい。
以上述べたように、シート製造装置1は、容器装填部121に容器50を装填する投入口11と、投入口11に設けられ、投入口11を開閉する開閉扉111とを備え、切替部7は、開閉扉111を開状態とする第1状態と、開閉扉111を閉状態とする第2状態とに切り替える開閉駆動部110を有する。これにより、簡易な構成で、第1状態と第2状態とをより確実に設定することができる。
図4に示すように、貯留部12には、貯留部12における粗砕片M2の残量を検出する残量検出器30が設けられている。残量検出器30は、貯留部12に装填された容器50内の粗砕片M2の残量(以下単に「残量」と言うことがある。)、特に体積を、粗砕片M2の最上部の位置として検出するレベルセンサーで構成されている。残量検出器30は、複数個の、図示の構成では4つの光学式センサー301を有する。各光学式センサー301は、貯留部12に設置された容器50の深さ方向、すなわち、上下方向に沿って互いに離間して配置されている。
容器装填部121および容器50は、実質的に透明な材料で構成され、光透過性を有している。各光学式センサー301は、反射式の光学センサーであり、レーザー光を発行する発光部と、レーザー光の粗砕片M2からの反射光を受光する受光部とを備える。光学式センサー301は、発光部から出射されたレーザー光が粗砕片M2で反射し、その反射光を受光したら、該受光光が光電変換されて信号が出力され、当該光学式センサー301の設置高さに粗砕片M2が存在することを検出する。残量検出器30は、各光学式センサー301における反射光の受光の有無の組み合わせにより、容器50内の粗砕片M2の高さ、すなわち体積を検出することができる。例えば、全ての光学式センサー301において反射光の受光が無い場合、容器50は空であると判断され、全ての光学式センサー301において反射光の受光が有る場合、容器50は粗砕片M2が満量貯留されているものと判断される。4つの光学式センサー301のうち、反射光の受光が有るまたは無い光学式センサー301を特定することにより、貯留部12における粗砕片M2の残量を検出することができる。
なお、光学式センサー301としては、反射式に限らず、透過式の光学式センサーを用いることもできる。また、光学式センサーに代え、静電容量センサーを用いることもできる。
図2に示すように、開閉駆動部110を構成するモーター113は、図示しないモータードライバーを介して制御装置28と電気的に接続されており、制御装置28から出力される制御信号により、回転・停止および回転方向が制御される。
また、図2に示すように、残量検出器30を構成する各光学式センサー301は、制御装置28と電気的に接続されており、各光学式センサー301から出力された信号は、制御装置28に入力される。制御装置28においては、入力された信号に対し所定の処理がなされ、貯留部12における粗砕片M2の残量に関する情報が得られる。
なお、残量検出器30は、図示の構成に限定されず、例えば、容器50内の粗砕片M2の重量を測定する重量センサーで構成されていてもよく、この場合でも、貯留部12における粗砕片M2の残量を検出することができる。
図示しないが、貯留部12には、貯留部12に貯留されている粗砕片M2を定量的に解繊部13に送り出す定量供給部が接続されている。この定量供給部によって送り出された粗砕片M2は、管241を経て解繊部13に搬送される。
図3に示すように、解繊部13は、粗砕片M2を気中で、すなわち、乾式で解繊する解繊工程を行なう部分である。この解繊部13での解繊処理により、粗砕片M2から解繊物M3を生成することができる。ここで「解繊する」とは、複数の繊維が結着されてなる粗砕片M2を、繊維1本1本に解きほぐすことをいう。そして、この解きほぐされたものが解繊物M3となる。解繊物M3の形状は、線状や帯状である。また、解繊物M3同士は、絡み合って塊状となった状態、すなわち、いわゆる「ダマ」を形成している状態で存在してもよい。
解繊部13は、例えば本実施形態では、高速回転する回転刃と、回転刃の外周に位置するライナーとを有するインペラーミルで構成されている。解繊部13に流入してきた粗砕片M2は、回転刃とライナーとの間に挟まれて解繊される。
また、解繊部13は、回転刃の回転により、貯留部12から選別部14に向かう空気の流れ、すなわち、気流を発生させることができる。これにより、粗砕片M2を管241から解繊部13に吸引することができる。また、解繊処理後、解繊物M3を、管242を介して選別部14に送り出すことができる。
管242の途中には、ブロアー261が設置されている。ブロアー261は、選別部14に向かう気流を発生させる気流発生装置である。これにより、選別部14への解繊物M3の送り出しが促進される。
選別部14は、解繊物M3を、繊維長の大小によって選別する選別工程を行なう部分である。選別部14では、解繊物M3は、第1選別物M4-1と、第1選別物M4-1よりも繊維長が大きい第2選別物M4-2とに選別される。第1選別物M4-1は、その後の再生紙Sの製造に適した大きさのものとなっており、その平均繊維長は、前述した通りである。一方、第2選別物M4-2は、例えば、解繊が不十分なものや、解繊された繊維同士が過剰に凝集したもの等が含まれる。
選別部14は、ドラム部141と、ドラム部141を収納するハウジング部142とを有する。
ドラム部141は、円筒状をなす網体で構成され、その中心軸回りに回転する篩である。このドラム部141には、解繊物M3が流入してくる。そして、ドラム部141が回転することにより、網の目開きよりも小さい解繊物M3は、第1選別物M4-1として選別され、網の目開き以上の大きさの解繊物M3は、第2選別物M4-2として選別される。
第1選別物M4-1は、ドラム部141から落下する。
一方、第2選別物M4-2は、ドラム部141に接続されている管243に送り出される。管243は、ドラム部141と反対側、すなわち、上流側が管241に接続されている。この管243を通過した第2選別物M4-2は、管241内で粗砕片M2と合流して、粗砕片M2とともに解繊部13に流入する。これにより、第2選別物M4-2は、解繊部13に戻されて、粗砕片M2とともに解繊処理される。
また、ドラム部141から落下した第1選別物M4-1は、気中に分散しつつ落下して、ドラム部141の下方に位置する第1ウェブ形成部15に向かう。第1ウェブ形成部15は、第1選別物M4-1から第1ウェブM5を形成する第1ウェブ形成工程を行なう部分である。第1ウェブ形成部15は、メッシュベルト151と、3つの張架ローラー152と、吸引部153とを有している。
メッシュベルト151は、無端ベルトであり、第1選別物M4-1が堆積する。このメッシュベルト151は、3つの張架ローラー152に掛け回されている。そして、張架ローラー152の回転駆動により、メッシュベルト151上の第1選別物M4-1は、下流側に搬送される。
第1選別物M4-1は、メッシュベルト151の目開き以上の大きさとなっている。これにより、第1選別物M4-1は、メッシュベルト151の通過が規制され、よって、メッシュベルト151上に堆積することができる。また、第1選別物M4-1は、メッシュベルト151上に堆積しつつ、メッシュベルト151ごと下流側に搬送されるため、層状の第1ウェブM5として形成される。
また、第1選別物M4-1には、例えば塵や埃等が混在しているおそれがある。塵や埃は、例えば、粗砕や解繊によって生じることがある。そして、このような塵や埃は、後述する回収部27に回収されることとなる。
吸引部153は、メッシュベルト151の下方から空気を吸引するサクション機構である。これにより、メッシュベルト151を通過した塵や埃を空気ごと吸引することができる。
また、吸引部153は、管244を介して、回収部27に接続されている。吸引部153で吸引された塵や埃は、回収部27に回収される。
回収部27には、管245がさらに接続されている。また、管245の途中には、ブロアー262が設置されている。このブロアー262の作動により、吸引部153で吸引力を生じさせることができる。これにより、メッシュベルト151上における第1ウェブM5の形成が促進される。この第1ウェブM5は、塵や埃等が除去されたものとなる。また、塵や埃は、ブロアー262の作動により、管244を通過して、回収部27まで到達する。
ハウジング部142は、加湿部232と接続されている。加湿部232は、気化式の加湿器で構成されている。これにより、ハウジング部142内には、加湿空気が供給される。この加湿空気により、第1選別物M4-1を加湿することができ、よって、第1選別物M4-1がハウジング部142の内壁に静電力によって付着してしまうのを抑制することもできる。
選別部14の下流側には、加湿部235が配置されている。加湿部235は、水を噴霧する超音波式加湿器で構成されている。これにより、第1ウェブM5に水分を供給することができ、よって、第1ウェブM5の水分量が調整される。この調整により、静電力による第1ウェブM5のメッシュベルト151への吸着を抑制することができる。これにより、第1ウェブM5は、メッシュベルト151が張架ローラー152で折り返される位置で、メッシュベルト151から容易に剥離される。
加湿部235の下流側には、細分部16が配置されている。細分部16は、メッシュベルト151から剥離した第1ウェブM5を分断する分断工程を行なう部分である。細分部16は、回転可能に支持されたプロペラ161と、プロペラ161を収納するハウジング部162とを有している。そして、回転するプロペラ161により、第1ウェブM5を分断することができる。分断された第1ウェブM5は、細分体M6となる。また、細分体M6は、ハウジング部162内を下降する。
ハウジング部162は、加湿部233と接続されている。加湿部233は、気化式の加湿器で構成されている。これにより、ハウジング部162内には、加湿空気が供給される。この加湿空気により、細分体M6がプロペラ161やハウジング部162の内壁に静電力によって付着してしまうのを抑制することもできる。
細分部16の下流側には、混合部17が配置されている。混合部17は、細分体M6と添加剤とを混合する混合工程を行なう部分である。この混合部17は、添加剤供給部171と、管172と、ブロアー173とを有している。
管172は、細分部16のハウジング部162と、分散部18のハウジング182とを接続しており、細分体M6と添加剤との混合物M7が通過する流路である。
管172の途中には、添加剤供給部171が接続されている。添加剤供給部171は、添加剤が収容されたハウジング部170と、ハウジング部170内に設けられたスクリューフィーダー174とを有している。スクリューフィーダー174の回転により、ハウジング部170内の添加剤がハウジング部170から押し出されて管172内に供給される。管172内に供給された添加剤は、細分体M6と混合されて混合物M7となる。
ここで、添加剤供給部171から供給される添加剤としては、例えば、繊維同士を結着させる結着剤や、繊維を着色するための着色剤、繊維の凝集を抑制するための凝集抑制剤、繊維等を燃えにくくするための難燃剤、再生紙Sの紙力を増強するための紙力増強剤、解繊物等が挙げられ、これらのうちの一種または複数種を組み合わせて用いることができる。以下では、一例として、添加剤が結着剤P1である場合について説明する。添加剤が繊維同士を結着させる結着剤P1を含むことにより、再生紙Sの強度を高めることができる。
結着剤P1は、例えば、澱粉、デキストリン、グリコーゲン、アミロース、ヒアルロン酸、葛、こんにゃく、片栗粉、エーテル化澱粉、エステル化澱粉、天然ガム糊、繊維誘導糊、海藻類、動物性蛋白質等の天然物由来成分や、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸、ポリアクリルアミド等が挙げられ、これらから選択される1種または2種以上を組み合わせて用いることができるが、天然物由来成分であるのが好ましく、澱粉であるのがより好ましい。また、例えば、各種ポリオレフィン、アクリル系樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリエステル、ポリアミド等の熱可塑性樹脂、各種熱可塑性エラストマー等を用いることもできる。
なお、添加剤供給部171から供給されるものとしては、結着剤P1の他に、例えば、繊維を着色するための着色剤、繊維の凝集や結着剤P1の凝集を抑制するための凝集抑制剤、繊維等を燃えにくくするための難燃剤、再生紙Sの紙力を増強するための紙力増強剤等が含まれていてもよい。または、予めそれらを結着剤P1に含ませて複合化したものを添加剤供給部171から供給してもよい。
また、管172の途中には、添加剤供給部171よりも下流側にブロアー173が設置されている。ブロアー173が有する羽根等の回転部の作用により、細分体M6と結着剤P1との混合が促進される。また、ブロアー173は、分散部18に向かう気流を発生させることができる。この気流により、管172内で、細分体M6と結着剤P1とを撹拌することができる。これにより、混合物M7は、細分体M6と結着剤P1とが均一に分散した状態で、分散部18に搬送される。また、混合物M7中の細分体M6は、管172内を通過する過程でほぐされて、より細かい繊維状となる。
なお、ブロアー173は、制御装置28と電気的に接続されており、その作動が制御される。また、ブロアー173の送風量を調整することにより、ドラム181内に送り込む空気の量を調整することができる。
なお、図示はしないが、管172は、ドラム181側の端部が2股に分岐しており、分岐した端部は、ドラム181の端面に形成された図示しない導入口にそれぞれ接続されている。
図3に示す分散部18は、混合物M7における、互いに絡み合った繊維同士をほぐして放出する放出工程を行なう部分である。分散部18は、解繊物である混合物M7を導入および放出するドラム181と、ドラム181を収納するハウジング182と、を有する。
ドラム181は、円筒状をなす網体で構成され、その中心軸回りに回転する篩である。ドラム181が回転することにより、混合物M7のうち、網の目開きよりも小さい繊維等が、ドラム181を通過することができる。その際、混合物M7がほぐされて空気とともに放出される。すなわち、ドラム181が、繊維を含む材料を放出する放出部として機能する。
ドラム181は、図示しない駆動源に接続されており、駆動源から出力された回転力によって回転する。該駆動源は、制御装置28と電気的に接続されており、その作動が制御される。
また、ハウジング182は、加湿部234と接続されている。加湿部234は、気化式の加湿器で構成されている。これにより、ハウジング182内には、加湿空気が供給される。この加湿空気により、ハウジング182内を加湿することができ、よって、混合物M7がハウジング182の内壁に静電力によって付着してしまうのを抑制することもできる。
また、ドラム181で放出された混合物M7は、気中に分散しつつ落下して、ドラム181の下方に位置する第2ウェブ形成部19に向かう。第2ウェブ形成部19は、混合物M7を堆積させて堆積物である第2ウェブM8を形成する堆積工程を行なう部分である。第2ウェブ形成部19は、メッシュベルト191と、張架ローラー192と、吸引部193とを有している。
メッシュベルト191は、メッシュ部材であり、図示の構成では、無端ベルトで構成される。また、メッシュベルト191には、分散部18が分散、放出した混合物M7が堆積する。このメッシュベルト191は、4つの張架ローラー192に掛け回されている。そして、張架ローラー192の回転駆動により、メッシュベルト191上の混合物M7は、下流側に搬送される。
なお、図示の構成では、メッシュ部材の一例としてメッシュベルト191を用いる構成であるが、本発明ではこれに限定されず、例えば、平板状をなすものであってもよい。
また、メッシュベルト191上のほとんどの混合物M7は、メッシュベルト191の目開き以上の大きさである。これにより、混合物M7は、メッシュベルト191を通過してしまうのが規制され、よって、メッシュベルト191上に堆積することができる。また、混合物M7は、メッシュベルト191上に堆積しつつ、メッシュベルト191ごと下流側に搬送されるため、層状の第2ウェブM8として形成される。
吸引部193は、メッシュベルト191の下方から空気を吸引するサクション機構である。これにより、メッシュベルト191上に混合物M7を吸引することができ、よって、混合物M7のメッシュベルト191上への堆積が促進される。
吸引部193には、管246が接続されている。また、この管246の途中には、ブロアー263が設置されている。このブロアー263の作動により、吸引部193で吸引力を生じさせることができる。
分散部18の下流側には、加湿部236が配置されている。加湿部236は、加湿部235と同様の超音波式加湿器で構成されている。これにより、第2ウェブM8に水分を供給することができ、よって、第2ウェブM8の水分量が調整される。この調整により、静電力による第2ウェブM8のメッシュベルト191への吸着を抑制することができる。これにより、第2ウェブM8は、メッシュベルト191が張架ローラー192で折り返される位置で、メッシュベルト191から容易に剥離される。
なお、加湿部231~加湿部236までに加えられる合計水分量は、例えば、加湿前の材料100質量部に対して0.5質量部以上20質量部以下であるのが好ましい。
第2ウェブ形成部19の下流側には、成形部20が配置されている。成形部20は、第2ウェブM8から再生紙Sを形成するシート形成工程を行なう部分である。この成形部20は、加圧部201と、加熱部202とを有している。
加圧部201は、一対のカレンダーローラー203を有し、カレンダーローラー203の間で第2ウェブM8を加熱せずに加圧することができる。これにより、第2ウェブM8の密度が高められる。なお、加熱する場合の加熱の程度としては、例えば、結着剤P1を溶融させない程度であるのが好ましい。そして、この第2ウェブM8は、加熱部202に向けて搬送される。なお、一対のカレンダーローラー203のうちの一方は、図示しないモーターの作動により駆動する主動ローラーであり、他方は、従動ローラーである。
加熱部202は、一対の加熱ローラー204を有し、加熱ローラー204の間で第2ウェブM8を加熱しつつ、加圧することができる。この加熱加圧により、第2ウェブM8内では、結着剤P1が溶融して、この溶融した結着剤P1を介して繊維同士が結着する。これにより、再生紙Sが形成される。そして、この再生紙Sは、切断部21に向けて搬送される。なお、一対の加熱ローラー204の一方は、図示しないモーターの作動により駆動する主動ローラーであり、他方は、従動ローラーである。
成形部20の下流側には、切断部21が配置されている。切断部21は、再生紙Sを切断する切断工程を行なう部分である。この切断部21は、第1カッター211と、第2カッター212とを有する。
第1カッター211は、再生紙Sの搬送方向と交差する方向、特に直交する方向に再生紙Sを切断するものである。
第2カッター212は、第1カッター211の下流側で、再生紙Sの搬送方向に平行な方向に再生紙Sを切断するものである。この切断は、再生紙Sの幅方向の両側端部の不要な部分を除去して、再生紙Sの幅を整えるものである。
このような第1カッター211と第2カッター212との切断により、所望の形状、大きさの再生紙Sが得られる。そして、この再生紙Sは、さらに下流側に搬送されて、ストック部22に蓄積される。
このようなシート製造装置1が備える各部は、制御装置28と電気的に接続されている。そして、これら各部の作動は、制御装置28によって制御される。
図2に示す表示部29は、シート製造装置1の筐体10の外側の任意の位置に設けられたディスプレイである。ディスプレイの種類としては、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ等が挙げられる。表示部29は、制御装置28によって駆動され、表示内容が制御される。
図2に示すように、制御装置28は、制御部281と、記憶部282と、通信部283と、を有する。
制御部281は、少なくとも1つのプロセッサーを有し、記憶部282に記憶された各種プログラムを実行する。プロセッサーをとしては、例えば、CPU(Central Processing Unit)を用いることができる。また、制御部281は、シート製造装置1のうち、シート製造に関連する各部位の駆動を制御する機能、表示部29の駆動を制御する機能、読取部6が読み取った情報に基づいて、容器50内の粗砕片M2がシート製造装置1によるシート製造の原料として適しているか否かを判断する判断部8としての機能、判断部8の判断結果に応じて切替部7の作動を制御し、容器装填部121への容器50の装填を可能とする第1状態と、容器装填部121への容器50の装填を阻止する第2状態とに切り替える機能、判断部8の判断結果に関する表示情報を生成する機能、貯留部12の残量に関する情報に基づいて残量に関する表示情報を生成する機能、後述する装置IDおよびユーザーIDを送受信する機能等、種々機能を有する。
すなわち、制御部281は、読取部6が読み取った情報に基づいて、容器50内の粗砕片M2がシート製造装置1によるシート製造の原料として適しているか否かを判断する判断部8を有する。
判断部8が行う、粗砕片M2の適格性の判断は、例えば、次のようにして行われる。
生成される再生紙Sの品質の基準、例えば、シートの厚さ、強度、シート表面の平滑性、均一性、白色度等の各品質項目に関する基準が予め定められ、記憶部282に記憶されている。一方、記憶部282には、前述した粗砕片M2の形状、サイズ、厚さ、坪量、紙種、紙質等の各特性と、これらの特性の下でシート製造がなされた場合に発現すると推定される前記各品質項目とが対応付けられて、すなわちテーブル化されて、または検量線として記憶されている。そして、情報担持部5から読み取られた粗砕片M2の特性情報と、前記テーブルまたは検量線とに基づいて、当該粗砕片M2を用いて再生紙Sを生成した場合、前記基準を満たすか否かを総合的に判断する。基準を満たす場合は、当該粗砕片M2の適格性は、「適」または「OK」と判断し、基準を満たさない場合は、「不適」または「NO」と判断する。情報担持部5から読み取られた粗砕片M2の特性情報が2項目以上ある場合、例えば、粗砕片M2のサイズ、紙種および紙質である場合は、各特性情報の項目について総合的に判断する。また、判断に際しては、前記特性情報の項目毎に所定の重み付けをしてもよい。また、対比される前記品質項目についても、所定の重み付けをしてもよい。なお、以上のような粗砕片M2の適格性の判断は一例であり、これに限定されるものではない。
記憶部282には、例えば、表示部29の駆動を制御するためのプログラム、残量検出器30の検出結果、すなわち貯留部12における粗砕片M2の残量に関するデータ、貯留部12に装填される容器50の最大容量、読取部6が読み取った情報を処理するためのプログラム、判断部8の判断に供される各品質項目に関する基準、各特性情報に関するデータ、テーブルまたは検量線、前記品質項目や特性情報の重み付けの係数、判断部8の判断のためのプログラム、切替部7の作動を制御するためのプログラム、シート製造装置1のユーザーのID情報、シート製造装置1固有のID情報等が記憶されている。
通信部283は、例えば、I/Oインターフェースで構成され、読取部6、切替部7、残量検出器30、表示部29等の、シート製造装置各部との通信を行う。また、通信部283は、例えばネットワークを介して図示しないコンピューターやサーバーと通信を行う機能を有する。
制御装置28は、シート製造装置1に内蔵されていてもよいし、外部のコンピューター等の外部機器に設けられていてもよい。また、制御部281と、記憶部282とは、例えば、一体化されて、1つのユニットとして構成されていてもよいし、制御部281がシート製造装置1に内蔵され、記憶部282が外部のコンピューター等の外部機器に設けられていてもよいし、記憶部282がシート製造装置1に内蔵され、制御部281が外部のコンピューター等の外部機器に設けられていてもよい。
シート製造装置1では、ユーザーは、貯留部12の粗砕片M2の残量を把握し、必要に応じて、所望の粗砕片M2を貯留部12へ補充する必要がある。
前述したように、シート製造装置1は、貯留部12における粗砕片M2の残量を検出する残量検出器30を有する。制御装置28は、残量検出器30の検出結果、すなわち残量に関する情報に基づいて表示情報を生成し、表示部29に表示する。これにより、ユーザーは、表示部29を見て、貯留部12の粗砕片M2の残量を容易に把握することができる。
図5に示すように、シート製造装置1の表示部29には、表示情報として、貯留部12に装填された容器50内の粗砕片M2の残量に関する情報が表示される。詳しくは、表示部29のインジケーター291に、残量がバーインデックスの点灯/消灯として表示される。例えば、残量が最大容量に達している場合、すなわち満量充填されている場合には、4つのバーは全て点灯し、残量が最大容量の半分である場合には、図5に示すように4つのバーのうち2つが点灯し、残量が0である場合には、4つのバーは全て消灯する。
さらに、図示しないが、インジケーター291には、残量が数値化された情報、例えば残量「0%」「20%」「30%」「50%」「85%」「100%」のように、最大容量に対する比率が数値化されて表示されてもよい。
インジケーター291は、貯留部12の最大容量に対する現在の残量の比率を視覚的に示す。これにより、ユーザーは、貯留部12の最大容量に対する現在の残量の比率を一目で把握することができる。よって、ユーザーは、残量を容易かつ正確に把握することができる。その結果、貯留部12への粗砕片M2の補充の時期を容易に把握することができる。
また、インジケーター291の下側には、判断部8における適/不適の判断結果を示す判断結果表示部292を有する。判断結果表示部292は、2つの表示素子を有し、判断部8の判断結果が適であれば、図5に示すように「OK」と記された表示素子が点灯し、不適であれば「NO」と記された表示素子が点灯する。これにより、ユーザーは、表示部29を視認して、判断部8の判断結果を容易かつ正確に把握することができる。その結果、容器50の貯留部12への装填の可否を容易に把握することができる。
また、図示しないが、判断結果表示部292に代え、切替部7の切替実行の結果、すなわち、現在、第1状態であるかまたは第2状態であるかを表示する切替表示部を設けてもよい。この場合も前記と同様に、容器50の貯留部12への装填の可否を容易に把握することができる。なお、表示部29には、判断結果表示部292と切替表示部の双方を設けてもよい。
なお、粗砕片M2の残量、判断部8の判断結果、切替部7の切替実行の結果等の表示形態は、特に限定されず、例えば、アルファベット等の文字、記号、図形、模様、またはこれらを含むものを表示する表示形態であってもよい。
以上述べたように、判断部8における判断結果、または切替部7の切替実行の結果を表示部29に表示することにより、ユーザーは、貯留部12に補充しようとする粗砕片M2の適否を、より確実に、迅速に把握することができる。
なお、本実施形態では、判断部8の判断結果、または切替部7の切替実行の結果を表示部29に表示することにより、ユーザーに報知しているが、報知の方法はこれに限らず、例えば、ランプの点灯、音声による報知であってもよい。従って、表示部29は、前記判断結果等を報知する報知部と言うことができる。
以上述べたように、本発明のシート製造装置1は、繊維を含むシートが粗砕された粗砕片M2を原料としてシート状の再生紙Sを製造する装置であって、粗砕片M2が収納され、収納されている粗砕片M2の特性に関する情報である特性情報を担持する情報担持部5を有する容器50を装填し得る容器装填部121と、情報担持部5が担持する情報を読み取る読取部6と、読取部6が読み取った情報に基づいて、容器50内の粗砕片M2がシート製造装置1によるシート製造の原料として適しているか否かを判断する判断部8と、判断部8の判断結果に応じて、容器装填部121への容器50の装填を可能とする第1状態と、容器装填部121への容器50の装填を阻止する第2状態とに切り替える切替部7とを備える。このように、シート製造装置1は、読取部6が読み取った粗砕片M2の特性に関する情報に基づいて、容器50内の粗砕片M2の、シート製造の原料としての適格性を判断し、この判断結果に応じて、容器装填部121への容器50の装填の可否を決定、実行する。その結果、シートの製造に適さない条件、例えば、品質が基準以下となるおそれがある条件でのシート製造が回避され、生成されるシートである再生紙Sの品質をより向上させることができる。
<第2実施形態>
図6は、第2実施形態に係るシート製造装置の概略を示す斜視図である。図7は、図6に示すシート製造装置が備える貯留部の断面側面図である。
以下、図6および図7を参照しつつ本発明のシート製造装置の第2実施形態について説明するが、第1実施形態との相違点を説明し、共通点については説明を省略する。なお、図6および図7の上側を「上」または「上方」、下側を「下」または「下方」と言う。
第2実施形態のシート製造装置1は、粗砕片M2が収納された容器50を投入する投入口11と、投入された粗砕片M2を貯留する貯留部12とを有する。
シート製造装置1は、貯留部12を収容する筐体10を有し、筐体10の壁部に粗砕片M2を投入する投入口11が設けられている。この投入口11は、筐体10の図6中正面および図7中右側面の壁部に設けられた開口を有する。また、投入口11には、当該投入口11の開口を開閉する開閉扉111が設けられている。開閉扉111が開状態のときに、粗砕片M2が収納された容器50を貯留部12の容器装填部121に装填し、あるいは、空の容器50や残量の少ない容器50を貯留部12の容器装填部121から取り出したりすることができる。
開閉扉111は、投入口11の上端および下端にそれぞれ設置されたレール112により、図6中の矢印A方向、すなわち図7中の紙面に垂直な方向にスライド可能に支持されている。開閉扉111には、取っ手65が設置されており、ユーザーは、取っ手65を把持して開閉扉111を矢印A方向にスライドさせ、投入口11を開閉する。この開閉扉111は、施錠部60により施錠することができる。
施錠部60は、いわゆるロック機構を構成するものであり、駆動源として、投入口11の上方の壁部に設置されたソレノイド62を有する。このソレノイド62は、支持部材61により筐体10に対し支持、固定されている。ソレノイド62は、リレーまたはスイッチを含む通電回路と電気的に接続されており、前記通電回路の作動は、前述した制御装置28の制御部281により制御される。ソレノイド62は、ピン63を有し、ソレノイド62への通電・切電により、ピン63が図7中の矢印方向に伸縮する。
開閉扉111の上部には、ピン63が挿入し得る孔64が形成されている。開閉扉111が閉状態のとき、ソレノイド62へ通電するとピン63が伸長し、ピン63の先端部が孔64に挿入される。これにより、開閉扉111は施錠状態、すなわち第2状態となり、図6中の右方向への移動が制限され、開けることができない。この状態から、ソレノイド62への通電を停止すると、ピン63が収縮し、ピン63の先端部は孔64から抜ける。これにより、開閉扉111は施錠が解除された施錠解除状態、すなわち第1状態となり、矢印A方向への移動が可能となる。よって、取っ手65を把持して開閉扉111を図6中の右方向へスライドさせ、投入口11を開状態とすることができる。
なお、ソレノイド62への通電・切電と、ピン63の伸長・収縮の関係は、前記と逆であってもよい。また、施錠部60は、投入口11の下方に設置してもよい。施錠部60としては、公知の電子ロック機構を用いてもよい。
実施形態1と同様に、シート製造装置1は、容器50に付された情報担持部5が担持する情報を読み取る読取部6と、読取部6が読み取った情報に基づいて、容器50内の粗砕片M2がシート製造装置1におけるシート製造の原料として適否を判断する判断部8と、判断部8の判断結果に応じて、容器装填部121への容器50の装填を可能とする第1状態と、容器装填部121への容器50の装填を阻止する第2状態とに切り替える切替部7である施錠部60とを備える。
ここで、第1状態は、開閉扉111を施錠解除状態とすることであり、第2状態は、閉状態の開閉扉111を施錠状態とすることである。
なお、容器50、情報担持部5、読取部6、判断部8、貯留部12、残量検出器30、制御装置28、表示部29等の構成、作用については、実施形態1で説明したのと同様である。
以上述べたように、シート製造装置1は、容器装填部121に容器50を装填する投入口11と、投入口11に設けられ、投入口11を開閉する開閉扉111とを備え、切替部7は、開閉扉111を施錠解除状態とする第1状態と、閉状態の開閉扉111を施錠状態とする第2状態とに切り替える施錠部60を有する。これにより、簡易な構成で、第1状態と第2状態とをより確実に切り替えることができる。
以上、本発明のシート製造装置を図示の各実施形態について説明したが、本発明は、これらに限定されるものではなく、シート製造装置を構成する各部は、同様の機能を発揮し得る任意の構成のものと置換することができる。また、シート製造装置には、任意の構成物が付加されていてもよい。また、本発明のシート製造装置は、各実施形態の特徴を組み合わせたものであってもよい。
また、前記各実施形態のシート製造装置は、乾式でシートを製造するものであったが、本発明はこれに限定されず、湿式でシートを製造するシート製造装置であってもよい。
また、シート製造装置は、シュレッダーのような粗砕装置と同様の構成の粗砕部をさらに有していてもよい。この場合、粗砕部の構成は、例えば、貯留部12の上流側に、互いに逆回転する一対の粗砕刃を配置した構成とすることができる。
また、シート製造装置は、容器50が貯留部12に装填されていることを検出する容器検出器を有し、この容器検出器により検出された容器50の貯留部12への装填/非装填を表示部29またはその他に設置された表示部に表示する構成であってもよい。
1…シート製造装置、5…情報担持部、6…読取部、7…切替部、8…判断部、10…筐体、11…投入口、12…貯留部、13…解繊部、14…選別部、15…第1ウェブ形成部、16…細分部、17…混合部、18…分散部、19…第2ウェブ形成部、20…成形部、21…切断部、22…ストック部、27…回収部、28…制御装置、29…表示部、30…残量検出器、50…容器、60…施錠部、61…支持部材、62…ソレノイド、63…ピン、64…孔、65…取っ手、110…開閉駆動部、111…開閉扉、112…レール、113…モーター、114…回転軸、115…ローラー、121…容器装填部、141…ドラム部、142…ハウジング部、151…メッシュベルト、152…張架ローラー、153…吸引部、161…プロペラ、162…ハウジング部、170…ハウジング部、171…添加剤供給部、172…管、173…ブロアー、174…スクリューフィーダー、181…ドラム、182…ハウジング、191…メッシュベルト、192…張架ローラー、193…吸引部、201…加圧部、202…加熱部、203…カレンダーローラー、204…加熱ローラー、211…第1カッター、212…第2カッター、231…加湿部、232…加湿部、233…加湿部、234…加湿部、235…加湿部、236…加湿部、241…管、242…管、243…管、244…管、245…管、246…管、261…ブロアー、262…ブロアー、263…ブロアー、281…制御部、282…記憶部、283…通信部、291…インジケーター、292…判断結果表示部、301…光学式センサー、A…矢印、M2…粗砕片、M3…解繊物、M4-1…第1選別物、M4-2…第2選別物、M5…第1ウェブ、M6…細分体、M7…混合物、M8…第2ウェブ、S…再生紙、P1…結着剤

Claims (6)

  1. 繊維を含むシートが粗砕された粗砕片を原料としてシート状の再生紙を製造するシート製造装置であって、
    前記粗砕片が収納され、収納されている前記粗砕片の特性に関する情報を担持する情報担持部を有する容器を装填し得る容器装填部と、
    前記情報担持部が担持する前記情報を読み取る読取部と、
    前記読取部が読み取った前記情報に基づいて、前記容器内の前記粗砕片が前記シート製造装置によるシート製造の原料として適しているか否かを判断する判断部と、
    前記判断部の判断結果に応じて、前記容器装填部への前記容器の装填を可能とする第1状態と、前記容器装填部への前記容器の装填を阻止する第2状態とに切り替える切替部と、を備え
    前記情報担持部が担持する前記情報は、前記粗砕片の形状、サイズ、厚さ、坪量、紙種、紙質、白色度、繊維のかさ密度、平均繊維長、含水率のうちの少なくとも1つの情報であることを特徴とするシート製造装置。
  2. 前記容器装填部に前記容器を装填する投入口と、前記投入口に設けられ、前記投入口を開閉する開閉扉と、を備え、
    前記切替部は、前記開閉扉を開状態とする前記第1状態と、前記開閉扉を閉状態とする前記第2状態とに切り替える開閉駆動部を有する請求項1に記載のシート製造装置。
  3. 前記容器装填部に前記容器を装填する投入口と、前記投入口に設けられ、前記投入口を開閉する開閉扉と、を備え、
    前記切替部は、前記開閉扉を施錠解除状態とする前記第1状態と、閉状態の前記開閉扉を施錠状態とする前記第2状態とに切り替える施錠部を有する請求項1に記載のシート製造装置。
  4. 前記情報担持部が担持する前記情報は、付加情報として、当該シート製造装置の使用を許可されたユーザーのID情報および前記シート製造装置のID情報のうちの少なくとも一方を含む請求項1ないしのいずれか1項に記載のシート製造装置。
  5. 前記情報担持部は、二次元または三次元コードであり、
    前記読取部は、コードリーダーである請求項1ないしのいずれか1項に記載のシート製造装置。
  6. 前記情報担持部は、ICタグであり、
    前記読取部は、ICリーダーである請求項1ないしのいずれか1項に記載のシート製造装置。
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