JP7852829B1 - 切削工具 - Google Patents
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Abstract
Description
0.7≦x+y≦1.3 式1
y≦1.5x 式2
該TiCxNy層は、複数のTiCxNy結晶からなり、該TiCxNy結晶は、該基材から該被膜の表面への方向に沿って伸びた柱状晶であり、該TiCxNy結晶の結晶径は、0.05μm以上0.5μm以下である。
近年、被削材の難削化、加工能率向上の為の切削速度の高速化、および該高速化に起因する送り量と切り込み量との増加などに起因して、切削工具の刃先にかかる負荷は増大する傾向がある。その為、切削工具の特性の向上への要求が益々高まっている。これは、鋼の中速加工に用いられる切削工具についても同様である。基材と、該基材上に配置された被膜と、を備える切削工具であって、該被膜は、該基材上に配置されたα-Al2O3層と、該α-Al2O3層上に配置された、TiCN層またはTiCNO層と、を含む切削工具(特許文献1~2)を鋼の中速加工に用いると、工具寿命が十分でない場合があった。その為、この様な切削工具は、特に鋼の中速加工においても、優れた工具寿命を発揮することが困難な場合があった。よって、特に鋼の中速加工においても、切削工具に対し優れた「耐摩耗性」を備えさせることにより、優れた工具寿命を付与することが求められている。
本開示によれば、特に鋼の中速加工においても、優れた工具寿命を有する切削工具を提供することが可能である。
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。
(1)本開示の切削工具は、基材と、前記基材上に配置された被膜と、を備える切削工具であって、前記被膜は、前記基材上に配置されたα-Al2O3層と、前記α-Al2O3層上に配置されたTiCxNy層と、を含み、前記xおよび前記yは、式1および式2の関係を満たし、
0.7≦x+y≦1.3 式1
y≦1.5x 式2
前記TiCxNy層は、複数のTiCxNy結晶からなり、前記TiCxNy結晶は、前記基材から前記被膜の表面への方向に沿って伸びた柱状晶であり、前記TiCxNy結晶の結晶径は、0.05μm以上0.5μm以下である。
y<1.5x 式3
これによって、特に鋼の中速加工においても、より優れた工具寿命を有する切削工具を提供することができる。
本開示の一実施形態(以下、「本実施形態」とも記す。)の切削工具の具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。本開示の図面において、同一の参照符号は、同一部分または相当部分を表すものである。また、長さ、幅、厚さ、深さなどの寸法関係は図面の明瞭化と簡略化のために適宜変更されており、必ずしも実際の寸法関係を表すものではない。
本開示の一実施形態に係る切削工具について、図1および図2を用いて説明する。図1は、本開示の切削工具の一態様を例示する模式断面図である。図2は、本開示の切削工具の他の一態様を例示する模式断面図である。
本開示の一実施形態(以下、「本実施形態」とも記す。)は、基材1と、該基材1上に配置された被膜2と、を備える切削工具10であって、該被膜2は、該基材1上に配置されたα-Al2O3層3と、該α-Al2O3層3上に配置されたTiCxNy層4と、を含み、該xおよび該yは、式1および式2の関係を満たし、
0.7≦x+y≦1.3 式1
y≦1.5x 式2
該TiCxNy層4は、複数のTiCxNy結晶からなり、該TiCxNy結晶は、該基材1から該被膜2の表面への方向に沿って伸びた柱状晶であり、該TiCxNy結晶の結晶径は、0.05μm以上0.5μm以下である。
図1および図2に示されるように、本開示の一実施形態に係る切削工具10は、基材1と、該基材1上に配置された被膜2と、を備える。被膜2は、基材1の全面を被覆することが好ましいが、該基材1の一部が該被膜2で被覆されていなかったり、該被膜2の構成が部分的に異なっていたとしても本実施形態の範囲を逸脱するものではない。基材1の一部が被膜2で被覆されていない場合においては、該被膜2は、該基材1の少なくとも切削に関与する部分の表面を覆う様に配置されていることが好ましい。本明細書において、基材1の切削に関与する部分とは、該基材1の大きさや形状にもよるが、該基材1において、その刃先稜線と、該刃先稜線から該基材1側へ、該刃先稜線の接線の垂線に沿う距離が、例えば、5mm、3mm、2mm、1mm、0.5mmのいずれかである仮想の面と、に囲まれる領域を意味する。
切削工具10は、基材1を備える。基材1としては、この種の基材1として従来公知のものであればいずれのものも使用することができる。例えば、超硬合金(WC基超硬合金、WCおよびCoを含む超硬合金、更にTi、Ta、Nb等の炭窒化物を添加した超硬合金など)、サーメット(TiC、TiN、TiCN等を主成分とするもの)、高速度鋼、セラミックス(炭化チタン、炭化珪素、窒化珪素、窒化アルミニウム、酸化アルミニウム等)、立方晶型窒化硼素焼結体、またはダイヤモンド焼結体のいずれかであることが好ましい。
切削工具10は、基材1上に配置された被膜2を備える。被膜2は、基材1上に配置されたα-Al2O3層3と、該α-Al2O3層3上に配置されたTiCxNy層4と、を含む。被膜2は、α-Al2O3層3とTiCxNy層4との間に、該α-Al2O3層3と該TiCxNy層4とに接して配置されたTiCNO層5を更に含んでもよい。これによって、TiCNO層5がα-Al2O3層3およびTiCxNy層4に対し優れた接着性を有する為、特に鋼の中速加工においても、より優れた工具寿命を有する切削工具10を提供することができる。被膜2は、α-Al2O3層3およびTiCxNy層4からなってもよく、α-Al2O3層3、TiCxNy層4、およびTiCNO層5のみからなってもよく、本開示の効果を損なわない範囲で、α-Al2O3層3、TiCxNy層4、およびTiCNO層5以外の層(後述する「他の層」)を更に含んでもよい。
<α-Al2O3層の組成>
α-Al2O3層3は、複数のα-Al2O3粒子からなってもよい。本開示において、「α-Al2O3粒子からなる」とは、α-Al2O3粒子のみからなってもよく、本開示の効果を損なわない範囲で、α-Al2O3粒子に加えて、不可避不純物を含むことができることを意味する。該不可避不純物としては、例えば、塩素(Cl)等が挙げられる。α-Al2O3層3における不可避不純物の合計の含有率は、例えば、0質量%以上3質量%以下であってもよく、0質量%以上1質量%以下であってもよい。
α-Al2O3粒子の粒径は、0.3μm以上1.0μm以下であってもよい。これによって、α-Al2O3粒子の脱落規模を小さくすることができる為、特に鋼の中速加工においても、より優れた工具寿命を有する切削工具10を提供することができる。該粒径は、0.4μm以上0.9μm以下であってもよく、0.45μm以上0.85μm以下であってもよく、0.5μm以上0.8μm以下であってもよい。
・加速電圧:6kV
・照射角度:α-Al2O3層3の断面におけるα-Al2O3層3の厚み方向に平行となる直線方向から0°
・照射時間:6時間
α-Al2O3層3の厚みは、4μm以上15μm以下であってもよい。これによって、α-Al2O3層3が十分な厚みを有することで耐摩耗性を向上し、且つ、α-Al2O3層3の厚みを適度に抑えることで十分な耐チッピング性を発揮することができる。α-Al2O3層3の厚みは、5μm以上10μm以下であってもよく、6μm以上9μm以下であってもよい。
<TiCxNy層の組成>
TiCxNy層4は、複数のTiCxNy結晶からなる。本開示において、「TiCxNy結晶からなる」とは、TiCxNy結晶のみからなってもよく、本開示の効果を損なわない範囲で、TiCxNy結晶に加えて、不可避不純物を含むことができることを意味する。該不可避不純物としては、例えば、塩素(Cl)等が挙げられる。TiCxNy層4における不可避不純物の合計の含有率は、例えば、0質量%以上0.10質量%以下であってもよく、0.01質量%以上0.05質量%以下であってもよい。
0.7≦x+y≦1.3 式1
y≦1.5x 式2
これによって、Ti原子とC原子およびN原子との比率が適切な範囲で、TiCNに含まれるC原子の比率が十分に高くなる為、被膜2の硬度を向上することができる。x+yの下限は、0.8以上であってもよく、0.9以上であってもよい。x+yの上限は、1.2以下であってもよく、1.1以下であってもよい。1.5xとyとの差1.5x-yの下限は、0超であってもよい(すなわち、xおよびyは、式3の関係を更に満たしてもよい)。
y<1.5x 式3
これによって、被膜2の硬度をより向上することができる。1.5xとyとの差1.5x-yの下限は、0.1以上であってもよく、0.2以上であってもよく、0.3以上であってもよい。1.5xとyとの差1.5x-yの上限は、1以下であってもよく、0.5以下であってもよい。
TiCxNy結晶は、基材1から被膜2の表面への方向に沿って伸びた柱状晶である。これによって、被膜2の表面の法線方向と垂直な方向に沿った亀裂の進展を抑制し易くなる為、被膜2の硬度を向上することができる。なお、ここで「TiCxNy結晶は、基材1から被膜2の表面への方向に沿って伸びた柱状晶である」とは、TiCxNy結晶のアスペクト比が2以上であることを意味する。
(測定条件)
加速電圧:15kV
電流値:1.8nA
照射電流:60μm(HC有り)
Exp:Long 0.03s
Binning:8×8
WD:15mm
Tilt:70°
Step size:0.02μm
BKD:Background Subtraction、
Dynamic Background Subtraction、
Normalize Intensity histogram
撮影倍率:20000倍
粒界定義:15°以上
・加速電圧:6kV
・照射角度:TiCxNy層4の断面におけるTiCxNy層4の厚み方向に平行となる直線方向から0°
・照射時間:6時間
TiCxNy層4の硬度は、30GPa以上であってもよい。これによって、特に鋼の中速加工においても、より優れた工具寿命を有する切削工具10を提供することができる。TiCxNy層4の硬度は、30GPa以上40GPa以下であってもよく、30GPa以上35GPa以下であってもよく、31GPa以上33GPa以下であってもよい。
圧子: バーコビッチ
荷重: 1gf
負荷時間: 10sec
保持時間: 2sec
除荷時間: 10sec
TiCxNy層4の厚みは、0.5μm以上5μm以下であってもよい。これによって、被膜2においてTiCxNy層4(言い換えれば、高い硬度を有する層)が十分な厚みで存在することとなる為、特に鋼の中速加工においても、より優れた工具寿命を有する切削工具10を提供することができる。TiCxNy層4の厚みは、1μm以上4μm以下であってもよく、1.5μm以上3.5μm以下であってもよい。
<TiCNO層の組成>
本開示において、TiCNO層5とは、TiCNOからなる層を意味する。ここで、「TiCNOからなる」とは、TiCNOのみからなってもよく、本開示の効果を損なわない範囲で、TiCNOに加えて、不可避不純物を含むことができることを意味する。該不可避不純物としては、例えば、塩素(Cl)等が挙げられる。TiCNO層5における不可避不純物の合計の含有率は、例えば、0質量%以上0.10質量%以下であってもよく、0.01質量%以上0.05質量%以下であってもよい。
TiCNO層5の厚みは、1μm以下であってもよい。これによって、TiCxNy層4(言い換えれば、高い硬度を有する層)の剥離を抑制し易くなる為、特に鋼の中速加工においても、より優れた工具寿命を有する切削工具10を提供することができる。TiCNO層5の厚みは、0.3μm以上1μm以下であってもよく、0.4μm以上0.9μm以下であってもよく、0.5μm以上0.8μm以下であってもよい。
他の層としては、例えば、下地層(図示なし)、中間層(図示なし)、および表面層(図示なし)等を挙げることができる。下地層は、基材1に接している層である。表面層は、被膜2の表面に位置する層である。中間層は、下地層とα-Al2O3層3との間に配置される層、TiCxNy層4と表面層との間に配置される層、または上記TiCNO層5が存在しない場合においてはα-Al2O3層3とTiCxNy層4との間に配置される層である。
下地層は、TiNまたはTiCNからなってもよい。「TiNまたはTiCNからなる」とは、TiNまたはTiCNのみからなってもよく、TiNまたはTiCNに加えて、不可避不純物などを含んでもよいことを意味する。ここで、不可避不純物としては、塩素原子(Cl)、酸素原子(O)、コバルト原子(Co)、タングステン原子(W)、ニッケル原子(Ni)、硼素原子(B)が挙げられる。下地層における不可避不純物の合計の含有率は、例えば、0質量%以上1.0質量%以下であってもよく、0.3質量%以上0.6質量%以下であってもよい。
中間層は、TiCNからなってもよい。「TiCNからなる」とは、TiCNのみからなってもよく、TiCNに加えて、不可避不純物などを含んでもよいことを意味する。ここで、不可避不純物としては、塩素原子(Cl)、酸素原子(O)、コバルト原子(Co)、タングステン原子(W)、ニッケル原子(Ni)、硼素原子(B)が挙げられる。中間層における不可避不純物の合計の含有率は、例えば、0質量%以上1.0質量%以下であってもよく、0.3質量%以上0.6質量%以下であってもよい。
表面層は、TiNからなってもよい。「TiNからなる」とは、TiNのみからなってもよく、TiNに加えて、不可避不純物などを含んでもよいことを意味する。ここで、不可避不純物としては、塩素原子(Cl)、酸素原子(O)、コバルト原子(Co)、タングステン原子(W)、ニッケル原子(Ni)、硼素原子(B)が挙げられる。表面層における不可避不純物の合計の含有率は、例えば、0質量%以上1.0質量%以下であってもよく、0.1質量%以上0.4質量%以下であってもよい。
本実施形態の切削工具の製造方法について図3を用いて説明する。図3は、本開示の切削工具の製造に用いられるCVD装置の一例の模式的な断面図である。
第1工程では、基材1を準備する。基材1は、実施形態1に記載の基材1を用いることができる。
第2工程では、上記基材1上に被膜を形成して切削工具を得る。被膜の形成は、例えば図3に示されるCVD装置30を用いて行う。CVD装置30は、基材1を保持するための基材セット治具31の複数と、基材セット治具31を覆う耐熱合金鋼製の反応容器32とを備えている。また、反応容器32の周囲には、反応容器32内の温度を制御するための調温装置33が設けられている。反応容器32にはガス導入口34を有するガス導入管35が設けられている。ガス導入管35は、基材セット治具31が配置される反応容器32の内部空間において、鉛直方向に延在し該鉛直方向を軸に回転可能に配置されており、またガスを反応容器32内に噴出するための複数の噴出孔(貫通孔36)が設けられている。このCVD装置30を用いて、次のようにして上記被膜を構成する、α-Al2O3層、TiCNO層、およびTiCxNy層を形成することができる。
第2a工程では、CVD法によりα-Al2O3層を形成する。より具体的には、まず、基材1を基材セット治具31に配置し、反応容器32内の温度および圧力を所定の範囲に制御しながら、α-Al2O3層用の原料ガスをガス導入管35から反応容器32内に導入させる。これにより、基材1上にα-Al2O3層が形成され、基材1上にα-Al2O3層が形成された「第1切削工具前駆体」が得られる。
第2c工程では、CVD法によりTiCNO層を形成する。より具体的には、まず、基材1上にα-Al2O3層が形成された「第1切削工具前駆体」を基材セット治具31に配置し、反応容器32内の温度および圧力を所定の範囲に制御しながら、TiCNO層用の原料ガスをガス導入管35から反応容器32内に導入させる。これにより、α-Al2O3層上にTiCNO層が形成され、α-Al2O3層上にTiCNO層が形成された「第1’切削工具前駆体」が得られる。
第2b工程では、CVD法によりTiCxNy層を形成する。より具体的には、第2c工程が実行されない場合においては、まず、基材1上にα-Al2O3層が形成された「第1切削工具前駆体」を基材セット治具31に配置し、反応容器32内の温度および圧力を所定の範囲に制御しながら、TiCxNy層用の原料ガスをガス導入管35から反応容器32内に導入させる。これにより、α-Al2O3層上にTiCxNy層が形成される。
第2工程は、上記の工程に加えて、表面研削、ブラスト処理などの表面処理工程を含むことができる。
本実施形態の切削工具の製造方法では、第2b工程において、混合ガスにおけるCOの含有率は、0.15atm%以上0.4atm%以下である。これによって、被膜は、基材1上に配置されたα-Al2O3層と、該α-Al2O3層上に配置されたTiCxNy層と、を含み、且つ、複数のTiCxNy結晶からなる該TiCxNy層において、該TiCxNy結晶を、基材1から被膜の表面への方向に沿って伸びた柱状晶とし、且つ、該TiCxNy結晶の結晶径を、所望の範囲に調整し、且つ、xおよびyを所望の範囲に調整することができる。その理由は、以下の通りと推察される。
以下の様にして、試料1~21、101~106に係る切削工具を作製した。
基材として、以下の組成を有するの超硬合金製切削チップ(形状:CNMG120408N-UX、住友電工ハードメタル株式会社製、JIS B4120(2013))を準備した。
(基材の組成)
・WC含有率 :残部
・TaC含有率:2.0質量%
・NbC含有率:1.0質量%
・Co含有率 :10.0質量%
表1-1および表1-2に記載の条件で、CVD法により、上記基材上にα-Al2O3層を形成した(第2a工程)。成膜時間は、α-Al2O3層が表4-1および表4-2に記載の厚みとなる様に適宜調整した。次に、試料17~19および試料106に関し、表2-1および表2-2に記載の条件で、CVD法により、上記α-Al2O3層上にTiCNO層を形成した。成膜時間は、TiCNO層が表4-1および表4-2に記載の厚みとなる様に適宜調整した。なお、試料106に関し第2c工程の条件は、成膜時間(すなわち、厚みに寄与する条件)を除いては、特許文献2の実施例に示される「発明品1」の「上部層」の成膜条件に相当する。次に、試料1~16、試料20、試料21、および試料101~105に関し、表3-1および表3-2に記載の条件で、CVD法により、上記α-Al2O3層上にTiCxNy層を形成した(第2b工程)。成膜時間は、TiCxNy層が表5-1および表5-2に記載の厚みとなる様に適宜調整した。なお、試料105に関し第2b工程の条件は、成膜時間(すなわち、厚みに寄与する条件)を除いては、特許文献1の実施例に示される試料1のTiCN層の成膜条件に相当する。また、試料17~19に関し、表3-1および表3-2に記載の条件で、CVD法により、上記TiCNO層上にTiCxNy層を形成した(第2b工程)。成膜時間は、TiCxNy層が表5-1および表5-2に記載の厚みとなる様に適宜調整した。なお、表2-1および表2-2の全ての欄に「-」と記載されている場合は、第2c工程が実行されなかったことを意味する。また、表3-2の全ての欄に「-」と記載されている場合は、第2b工程が実行されなかったことを意味する。
<α-Al2O3層の組成>
各試料に係る切削工具について、α-Al2O3層の組成を実施形態1に記載の方法により求めた。得られた結果を、表4-1および表4-2の「α-Al2O3層」欄の「組成」欄に記す。なお、表4-1および表4-2の「α-Al2O3層」欄の「組成」欄に成分名が記載されている場合においては、α-Al2O3層は、該成分名で表される成分からなることを意味する。
各試料に係る切削工具について、α-Al2O3層の厚みを実施形態1に記載の方法により求めた。得られた結果を、表4-1および表4-2の「α-Al2O3層」欄の「厚み[μm]」欄に記す。
各試料に係る切削工具について、α-Al2O3粒子の粒径を実施形態1に記載の方法により求めた。得られた結果を、表4-1および表4-2の「α-Al2O3層」欄の「粒径[μm]」欄に記す。
各試料に係る切削工具について、TiCNO層の組成を実施形態1に記載の方法により求めた。得られた結果を、表4-1および表4-2の「TiCNO層」欄の「組成」欄に記す。なお、表4-1および表4-2の「TiCNO層」欄の「組成」欄に成分名が記載されている場合においては、TiCNO層は、該成分名で表される成分からなることを意味する。
各試料に係る切削工具について、TiCNO層の厚みを実施形態1に記載の方法により求めた。得られた結果を、表4-1および表4-2の「TiCNO層」欄の「厚み[μm]」欄に記す。
各試料に係る切削工具について、TiCxNy層の組成を実施形態1に記載の方法により求めた。得られた結果を、表5-1および表5-2の「TiCxNy層」欄の「組成」欄、「x」欄、および「y」欄のそれぞれに記す。なお、表5-1および表5-2の「TiCxNy層」欄の「組成」欄に成分名が記載されている場合においては、TiCxNy層は、該成分名で表される成分からなることを意味する。
各試料に係る切削工具について、TiCxNy層の厚みを実施形態1に記載の方法により求めた。得られた結果を、表5-1および表5-2の「TiCxNy層」欄の「厚み[μm]」欄に記す。
各試料に係る切削工具について、TiCxNy結晶の結晶径を実施形態1に記載の方法により求めた。得られた結果を、表5-1および表5-2の「TiCxNy層」欄の「TiCxNy結晶」欄の「粒径[μm]」欄に記す。
各試料に係る切削工具について、TiCxNy結晶のアスペクト比を実施形態1に記載の方法により求めた。得られた結果を、表5-1および表5-2の「TiCxNy層」欄の「TiCxNy結晶」欄の「アスペクト比」欄に記す。
各試料に係る切削工具について、TiCxNy層の硬度を実施形態1に記載の方法により求めた。得られた結果を、表5-1および表5-2の「TiCxNy層」欄の「硬度[GPa]」欄に記す。
各試料に係る切削工具について、被膜の厚みを実施形態1に記載の方法により求めた。得られた結果を、表6-1および表6-2の「被膜」欄の「厚み[μm]」欄に記す。
各試料に係る切削工具を用いて、以下の切削条件により切削加工を実行し、切削時間1分ごとに逃げ面における被膜の摩耗量[mm]を測定した。該摩耗量が0.2mmを超えた時間を工具寿命[分]として記録した。得られた結果を、表6-1および表6-2の「切削試験」欄の「工具寿命[分]」欄に記す。
(切削条件)
・被削材:SCM440(HB=300)
・切削速度:250m/分
・送り量:0.3mm/rev
・切込み量:2.0mm
・水溶性切削油:あり(湿式)
上記の切削条件は、鋼の中速加工の切削条件に該当する。
Claims (6)
- 基材と、前記基材上に配置された被膜と、を備える切削工具であって、
前記被膜は、前記基材上に配置されたα-Al2O3層と、前記α-Al2O3層上に配置されたTiCxNy層と、を含み、
前記xおよび前記yは、式1および式2の関係を満たし、
0.7≦x+y≦1.3 式1
y≦1.5x 式2
前記TiCxNy層は、複数のTiCxNy結晶からなり、
前記TiCxNy結晶は、前記基材から前記被膜の表面への方向に沿って伸びた柱状晶であり、
前記TiCxNy結晶の結晶径は、0.05μm以上0.5μm以下である、切削工具。 - 前記TiCxNy結晶のアスペクト比は、10以上30以下である、請求項1に記載の切削工具。
- 前記TiCxNy層の厚みは、0.5μm以上5μm以下である、請求項1または請求項2に記載の切削工具。
- 前記α-Al2O3層は、複数のα-Al2O3粒子からなり、
前記α-Al2O3粒子の粒径は、0.3μm以上1.0μm以下である、請求項1または請求項2に記載の切削工具。 - 前記被膜は、前記α-Al2O3層と前記TiCxNy層との間に、前記α-Al2O3層と前記TiCxNy層とに接して配置されたTiCNO層を更に含み、
前記TiCNO層の厚みは、1μm以下である、請求項1または請求項2に記載の切削工具。 - 前記xおよび前記yは、式3の関係を更に満たす、請求項1または請求項2に記載の切削工具。
y<1.5x 式3
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2025
- 2025-02-18 JP JP2025549832A patent/JP7852829B1/ja active Active
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