JP7856876B2 - 左官材料、塗工方法及び塗工物 - Google Patents
左官材料、塗工方法及び塗工物Info
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Description
本発明の左官材料の塗工方法によると、塗装表面に平滑な濃淡模様を容易に形成することができる。
本発明の塗工物は、平滑な表面を有し、かつ塗工物表面に意匠性に優れた濃淡模様を有するものであった。
本発明の左官材料は、合成樹脂エマルションを主材とする左官用材料、短繊維および着色材料からなる。
本発明の左官用材料は、合成樹脂エマルションを主材とするものであれば特に限定されず、何れのものでも使用することができる。
更に、織物や編物から粉砕して得られた短繊維の方が、エコロジーの点から好ましく、アパレル製造時の裁断くずや縫製くずおよび廃棄された服、ズボンやスカート等の織物や編物から得られた短繊維の方が特に好ましいい。
評価基準:◎=非常に優れている、○=優れている、△=やや悪い、×=悪い
樹脂固形分約50重量%のアクリル樹脂エマルション50重量部、ひまわりオイル20重量部、石英30重量部を混合した左官材に、ジーンズから粉砕され約5mmにカットされた綿の青色の短繊維1重量部およびインディゴ染料(浦上染料店)0.1重量部を加えて撹拌して均一にした塗工用左官材料を調整した。調整した塗工用左官材料中の短繊維の分散性は良好で左官材料は均一であり、塗工用左官材料中の固形分当たりの短繊維含有量は0.99重量%であった。
実施例1で使用したインディゴ染料および綿の短繊維の使用重量を変更する以外は、実施例1と同様にして下塗り層を得た。塗工用左官材料の分散性は良好で均一であり、短繊維含有量(固形分当たり)は0.2重量%であった。塗工した塗工用左官材料のコテ塗り性は非常に良好であった。
実施例で使用したアクリル樹脂エマルションを樹脂固形分約50重量%のスチレンブタジエン樹脂エマルションに、インディゴ染料をマイン青色顔料((株)ヤブ原製)に変え、さらに実施例1のひまわりオイル、石英及び綿の短繊維の使用重量を変更する以外は、実施例1と同様にして塗工物を得た。
実施例1で使用したひまわりオイル、石英及び綿の短繊維の重量を変更する以外は、実施例1と同様にして塗工物を得た。
実施例1と同様にして下塗り層を得た後に、実施例2で使用した中間層用の塗工用左官材料の短繊維を除く以外は、実施例2と同様にして中間層を得た。塗工した中間層用左官材料のコテ塗り性は非常に良好であった。次いで、実施例1と同様にして塗工物を得た。塗工物の模様は均一な濃淡状であり、塗工物の意匠性は非常に優れたものであった。試験結果を表1に示す。
実施例1で下塗り層に使用した塗工用左官材料の綿の短繊維の使用重量を変更する以外は、実施例1と同様にして塗工物を得た。
実施例2で使用した綿の短繊維の使用重量を変更する以外は、実施例2と同様にして塗工物を得た。
実施例1で使用した綿の短繊維の使用重量を変更する以外は、実施例1と同様にして塗工物を得た。
実施例1と同様にして下塗り層を得た後に、実施例1で使用した上塗り層1用の塗工用左官材料に約5mmにカットされた綿の短繊維0.1重量部を加えた左官材料を前記下塗り層の上にコテ塗りした。上塗り層1の短繊維含有量(固形分当たり)は0.14重量%であった。その後は実施例1と同様にして塗工物を得た。得た塗工物の前記上塗り層1の短繊維の重量部(D)と、前記下塗り層の短繊維の重量部(C)の比((D)/(C))は0.042であった。前記塗工物は実施例1と同様な緻密で均一な濃淡模様があって意匠性は非常に優れるものであった。試験結果を表2に示す。
実施例1と同様にして下塗り層を得た後に、実施例2で使用した中間層用の塗工用左官材料の短繊維量を0.3重量部に変更する以外は、実施例2と同様にして中間層を得た。塗工した中間層用左官材料のコテ塗り性は非常に良好であった。次いで、実施例1で使用した上塗り層1および上塗り層2用の左官材料の短繊維量を変更する以外は、実施例1と同様にして塗工物を得た。上塗り層1の短繊維含有量(固形分当たり)は0.42重量%であった。上塗り層2の短繊維含有量(固形分当たり)は0.14重量%であった。得た塗工物の前記下塗り層の短繊維の重量部(C)は0.026kg/m2、前記上塗り層の短繊維の合計重量部(D)は0.004kg/m2であり、得た塗工物の前記上塗り層の短繊維の合計重量部(D)と、前記下塗り層の短繊維の重量部(C)の比((D)/(C))は0.142であった。前記塗工物は均一な濃淡模様があって意匠性は良好であった。試験結果を表2に示す。
実施例1と同様にして下塗り層を得た。得た下塗り層の上には、上塗り層を設けることなく、実施例1と同様にして得た下塗り層を研磨した後に、水性コーティング剤エコピコを2回塗工して、塗工物を得た。得た塗工物は、濃淡模様がなく意匠性は乏しいものであった。試験結果を表2に示す。
実施例1の下塗り層を設けることなく、基体上に実施例1で使用した上塗り層1の左官材料を塗工し、それ以降は実施例1と同様にして塗工物を得た。得た塗工物は、濃淡模様がなく意匠性は悪いものであった。試験結果を表2に示す。
実施例7で中間層に使用した左官材料の綿の短繊維の使用重量を0.4重量部に変更し、上塗り層1に使用した左官材料の綿の短繊維の使用重量を0.4重量部に変更し、上塗り層2に使用した左官材料の綿の短繊維を除いた以外は、実施例7と同様にして塗工物を得た。塗工した中間層用左官材料のコテ塗り性は非常に良好であった。上塗り層1の短繊維含有量(固形分当たり)は0.57重量%であった。得た塗工物の前記上塗り層の短繊維の合計重量部(D)と、前記下塗り層の短繊維の重量部(C)の比((D)/(C))は0.166であった。得た塗工物は、模様にやや斑が見られ意匠性は乏しいものであった。試験結果を表2に示す。
比較例6で中間層に使用した左官材料の綿の短繊維の使用重量を0.6重量部に変更し、上塗り層1に使用した左官材料の綿の短繊維の使用重量を0.6重量部に変更した以外は、比較例6と同様にして塗工物を得た。塗工した中間層用左官材料のコテ塗り性は非常に良好であった。上塗り層1の短繊維含有量(固形分当たり)は0.85重量%であった。得た塗工物の前記上塗り層の短繊維の合計重量部(D)と、前記下塗り層の短繊維の重量部(C)の比((D)/(C))は0.248であった。得た塗工物は、模様にやや斑が見られ意匠性は乏しいものであった。試験結果を表2に示す。
実施例1で上塗り層1に使用した左官材料の綿の短繊維の使用重量を変更する以外は、実施例1と同様にして塗工物を得た。上塗り層1の短繊維含有量(固形分当たり)は1.12重量%であった。得た塗工物の前記上塗り層の短繊維の合計重量部(D)と、前記下塗り層の短繊維の重量部(C)の比((D)/(C))は0.329であった。得た塗工物は、模様に斑が見られ意匠性は悪いものであった。試験結果を表2に示す。
実施例1で使用した下塗り層用の約5mmにカットされた綿の青色の短繊維を、繊維種、繊維長および着色の色を変えて、実施例1と同様にして塗工物を得た。何れの塗工用左官材料も前記材料中の短繊維の分散性は良好で、左官材料は均一であった。左官材料のコテ塗り性および得た塗工物の意匠性の結果を表3に示す。
青色に染色した綿から0.5mmの短繊維を製造しようと試みたが、工業用の装置では安定にカットされた短繊維を得ることはできなかった。試験結果を表3に示す。
実施例1で使用した下塗り層用の約5mmにカットされた綿の青色の短繊維を、繊維長を35mmに変更する以外は実施例1と同様にして塗工物を得た。繊維長が大きいためか前記材料中の短繊維の分散性は不良で、左官材料は不均一であった。そのため、左官材料のコテ塗り性は悪く、また得た塗工物は模様に斑が見られ意匠性は悪いものであった。試験結果を表3に示す。
Claims (6)
- 合成樹脂エマルションを主材とする左官用材料、繊維長が1~30mmの短繊維および着色材料からなり、
前記短繊維の固形分当たりの含有量(A)が0.1~9重量%である、下塗り用の左官材料と、
前記合成樹脂エマルション、前記着色材料及び前記短繊維からなり、
前記短繊維の固形分当たりの含有量(B)が1重量%未満である、上塗り用の左官材料と、を備え、
前記上塗り用左官材料中の短繊維の合計重量部(D)と前記下塗り用の左官材料の短繊維の重量部(C)の比((D)/(C))が0.15以下であることを特徴とする左官材料。 - 前記短繊維が綿、麻、レーヨンのセルロース系繊維であり、少なくとも一部が着色されていることを特徴とする請求項1記載の左官材料。
- 前記短繊維が、織物又は編物を粉砕して得られたものであることを特徴とする請求項2記載の左官材料。
- 請求項1ないし3のいずれかに記載の左官材料をコテ塗りして基体への凹凸を有する下塗り層を形成する工程と、得た下塗り層の上へ合成樹脂エマルション及び着色材料を含み、かつ上塗り層の短繊維の合計重量部(D)と前記下塗り層の短繊維の重量部(C)の比((D)/(C))が0.15以下であり、上塗り層の短繊維の固形分当たりの含有量(B)が1重量%未満である左官材料を1層以上コテ塗りして表面を平滑にする工程を有し、この塗装表面に濃淡模様を形成するようにしたことを特徴とする左官材料の塗工方法。
- 下塗り層と上塗り層の間に中間層を含むことを特徴とする請求項4記載の左官材料の塗工方法。
- 基体の上に下塗り層と上塗り層が形成された塗工物であって、前記下塗り層が、合成樹脂エマルション硬化物中に繊維長が1~30mmの短繊維および着色材料を含む左官材料硬化物であり、前記上塗り層が合成樹脂エマルジョン硬化物中に着色材料を含み、短繊維の固形分当たりの含有量(B)が1重量%未満である左官材料硬化物であり、かつ前記上塗り層の短繊維の合計重量部(D)と前記下塗り層の短繊維の重量部(C)の比((D)/(C))が0.15以下であり、上塗り層とその下側に隣接する層の界面が凹凸を有し、塗工物の表面は平滑であり、かつ塗工物表面に濃淡模様を有することを特徴とする、塗工物。
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