JPH01112950A - コーヒー焙煎香味成分の製造法 - Google Patents

コーヒー焙煎香味成分の製造法

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JPH01112950A
JPH01112950A JP62269474A JP26947487A JPH01112950A JP H01112950 A JPH01112950 A JP H01112950A JP 62269474 A JP62269474 A JP 62269474A JP 26947487 A JP26947487 A JP 26947487A JP H01112950 A JPH01112950 A JP H01112950A
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flavor
coffee
koji
roasting
water
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JP62269474A
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Tadashi Takano
鷹野 正
Tatsu Yamanaka
山中 達
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Takasago International Corp
Original Assignee
Takasago International Corp
Takasago Perfumery Industry Co
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、麹菌をコーヒー生豆に作用させ、コーヒー豆
組成を香味成分及び香味成分の前駆体を発生しやすい組
成に変換した後、過熱水蒸気と不活性ガスの共存下、間
接加熱により焙煎する際に発生する水溶性香味成分を選
択的、効率的かつ著量に捕集する方法である。この方法
で得られた水溶性香味成分は強いコーヒー香味を有して
おり、醗酵に基づく特異な香味を伴わず、コーヒー製品
に添加してコーヒー製品の品質を改良、強化する他、各
種食品、嗜好品に添加して香味、風味の改質や強化に用
いることができるものである。
〔従来の技術〕
コーヒー生豆の焙煎において、良い香味を発生させる工
夫が焙煎装置、焙煎条件、焙煎時に散逸゛する香気の回
収、焙煎豆の破砕時の香気の回収等、コーヒー豆から発
生する香味を出来るかぎり多量に発生させて捕集する手
段等について試みられてきた。しかし、通常、コーヒー
生豆の焙煎に伴う香味成分はコーヒー生豆の成分による
メイラード反応の結果生成される成分から成るために、
コーヒー生豆になんらかの処理を実施しないかぎり、コ
ーヒー生豆の組成に依存した香味が発生し、しかもその
発生量は焙煎手段の工夫に頼らざるを得す、その発生量
は制限される。
一方、焙煎されたコーヒーに良い香味を賦与する手段と
してコーヒー生豆を焙煎する前に、コーヒー生豆を洗浄
、破砕するなどの工夫がなされている。
微生物あるいは酵素を素材に作用させて、素材の成分組
成を香味成分およびその前駆体に変換させる試みは種々
の食品基材、例えば、味噌、醤油や孔加工製品等におい
て試みられている。焙煎豆類からエキス成分の抽出にセ
ルラーゼを添加すると香り、風味、うま味を生かし、し
かも味のバランスのとれたものが得られることが特開昭
61−293371号公報に記載されている。ハトムギ
麹の粉末を約150℃の温度で約30分間乾燥するとコ
ーヒーと同様の香気と味覚を有する製品が得られること
が特開昭61−46110号公報に、ホエーを酵母で醗
酵させるとコーヒー等の香気増強剤となることが米国特
許3720519号にそれぞれ記載されているが、コー
ヒー生豆について微生物を作用させる試みはこれまで報
告されていない。
コーヒー豆の水溶性香味成分を捕集する試みとして、特
開昭61−70944号公報があり、不活性ガス気流中
で間接加熱により160〜250℃で焙煎し、発生した
香味成分を5℃以下において凝縮せしめ捕集することが
開示されている。この方法による焙煎のみでの香味成分
の収量は自ら限定され、フレーバーを取得する観点から
は経済的に必ずしも適切な方法とはいえない。
〔発明が解決しようとする問題点] コーヒー飲用時における香味に関し、揮発性香味成分と
不揮発性の水溶性香味成分の共存が不可欠かつ重要であ
り、特に焙煎直後粉砕したコーヒー豆が発生する香味が
好ましいものとされている。
そして、このような香味成分を得るためには焙煎によっ
てコーヒー豆から発生する香味の前駆体をコーヒー生豆
中に増加させるために生コーヒー豆の加工処理が必要と
なる。かかる問題点を解決するために鋭意研究して本発
明を完成した。
〔問題点を解決するための手段] 本発明者らは、コーヒー生豆を粉砕し、これに麹菌を接
種してpH6,5〜3.0で培養し、この培養物を13
0〜210℃で焙煎し、発生した香味成分を捕集するこ
とによりコーヒー焙煎香味成分が著量得られることを見
出し、本発明を完成した。
更に詳しく述べるならば、本発明は水溶性コーヒー香味
成分を著量取得するために、予めコーヒー生豆を5メツ
シユ以下、好ましくは16メツシエ以下に粉砕処理し、
ついでこれに麹菌の栄養源を加え、雑菌汚染を防ぐため
そのpH範囲をpH6,5〜3.0、好ましくは5.2
〜4.0の範囲に調整すべく乳酸、クエン酸のような有
機酸を少量添加し、120℃160分間加圧殺菌し、3
0℃以下で麹菌を添加し、このものを空気または酸素供
給下、撹拌しつつ、温度50℃以下で24〜72時間液
体培養(製麹)し、常圧100℃以下で過剰の水分を留
去せしめ、ついで温度130〜210℃で過熱水蒸気と
不活性ガスの共存下で間接加熱により焙煎し、発生した
水溶性コーヒー香味成分を5℃以下で凝集し捕集するこ
とから成る。この水溶性コーヒー香味液は、質的にすぐ
れしかも量的に従来法より多く得ることができ、コーヒ
ー抽出液、焙煎コーヒー豆や粉末コーヒー等のコーヒー
製品に添加した時、香気の強化のみにとどまらず、味覚
とごく味、酸味等のコーヒーの基本的味覚を強化するこ
とができ、経済的にみて商品価値が高く、しかも商業的
に大規模な製造が可能である。
本発明では、通常の粒度では麹菌による作用を受けない
コーヒー生豆あるいは受けにくい栄養源例えば脱脂落花
生、脱脂ゴマや脱脂米糠については粉砕により粒度を小
さ(し、麹菌への接触面積を大きくすることによって香
味成分および前駆体の著量生成を促すが、実用的には粉
砕機例えばパルベライザー(フジパウダウェル社製)を
使用し、16メツシユ以下に篩別したものを用いる。こ
れは加圧殺菌時において被粉砕物の組織の軟化を助け、
ひいては麹菌による醗酵作用を容易ならしめる。
栄養源としてはその化学的成分主油脂分が少なく、多糖
類、たん白質が多(、安価に大量かつ容易に入手でき食
品衛生上問題のないものが用いられる。
具体的には、モルト、糖密、脱脂ゴマ、脱脂落花生及び
脱脂米糠のうちから選ぶ1種もしくは2種以上の組合せ
から成る。これらをコーヒー生豆と組合わせることによ
りコーヒー生豆が麹菌による酵素作用を受は易くなり、
かつ麹菌の増殖が助長される。粉砕コーヒー生豆に対す
る栄養源の使用量は液体培養(製麹)、焙煎上任意にで
きるが、コーヒー香味への配慮から粉砕コーヒー生豆重
量の5〜30重量%の範囲で使用することが好ましい。
この範囲の添加により焙煎段階でえられる水溶性コーヒ
ー香味液が焙煎コーヒー特有の香味を失なうことなく、
むしろ強化された形でえられることが認められた。
液体培養(製麹)に使用する水は通常の食品製造に使用
されるものであればよく、粉砕コーヒー生豆と栄養源か
らなる組成物に対する使用量は重量比で1〜10倍、液
体培養(製麹)、水分留去工程における作業性や麹菌に
よる醗酵などからみて3〜5倍程度が好ましい。
液体培養(製麹)時における麹菌以外の微生物による汚
染や二次汚染を未然に防ぐために、乳酸、クエン酸等を
添加してそのpHを6.5〜3.0好ましくは5.2〜
4.0の範囲に調整する。そして具体的には、麹菌の適
正pH作用域を考慮して適当なpH値を選定する。雑菌
汚染を未然に防止し、麹菌による醗酵活動を容易ならし
めるために液体培養(製麹)に先立ち加圧、殺菌をおこ
なう。加圧、殺菌に使用する装置は対象とするものが懸
濁液であることを考慮し、例えばパッチ弐のレトルト装
置を用いることができる。温度と時間については、例え
ば120℃の場合30〜90分、通常60分程度の殺菌
で十分である。
本発明で栄養源、pH調整剤と共に添加する麹菌は、粉
砕コーヒー生豆の化学的成分の中で主として、たん白質
と多18 (例、でん粉)に作用し、たん白質はポリペ
プチド、アミノ酸とし、多IJ![はマルトース、グル
コースやα−リミットデキストリンとするもので、好ま
しい水溶性焙煎コーヒー香味成分や前駆体を形成すると
推定されているものである。本発明者らはこの前提にも
とづいて種々の予備実験を重ねた結果、麹菌を粉砕コー
ヒー生豆に作用させ焙煎して得た水溶性焙煎コーヒー香
味成分が、麹菌を作用させないで得た水溶性焙煎コーヒ
ー香味成分よりはるかに強いことを認めた。麹菌として
は各種用途のものを利用できるが、コーヒー生豆の化学
的成分、香味前駆体生成の容易さから、市販品のうち、
味噌用(例えば、日本醸造株式会社製 接菌、X菌)、
醤油用(例えば、日本醸造株式会社製 EM菌、M−1
菌)のものが好適である。該麹菌の添加量は多い方が速
やかな効果が現われるが、通常、市販品の場合麹菌胞子
数で示されるように、経済性を加味した至適範囲で使用
するとよい。
味噌用、醤油用の麹菌は主にアスペルギルス・オリーゼ
(Aspergillus oryzae)、アスペル
ギルス・ソージャ(^、5ojae) 、アスペルギル
ス・タマリ(A、tamarii)である。
液体培養(製麹)に使用する装置は、液体培養(製麹)
本体部分、加熱源を含む加熱装置、冷却装置、水分留去
装置、加熱源および通気装置を有する無菌空気送入装置
、撹拌装置、計測器やコントローラからなる。実際の使
用時において、予め加熱部を35〜40℃に調節し、液
体培養(製麹)本体内に加圧、殺菌済の30℃以下にな
った懸濁液を手早く仕込み、撹拌、空気あるいは酸素、
通気下、水分留去用受器を取付け、液体培養(製麹)本
体部分を外部よりあたため発生する水分を留去する。
実験室規模の場合、懸濁液や発生する水分等の直接接触
する部所は、液体培養装置のごく1部を除き、ガラスま
たはステンレスの材質を使用しているが、実際の生産規
模においては、食品衛生、焙煎工程でのコーヒー製品へ
の影響を配慮した材質のものが要求される。かような装
置は商業的規模に拡大でき、しかも経済的に実施するこ
とができる。
通気に使用する空気については、製麹中における主とし
て微生物汚染を避けるために無菌のものが必要であり、
空気のかわりに酸素を使用する場合゛も無菌のものが必
要である。通気量は麹菌の作用性、水の留去量の段階的
変化の上からもっともふされしいものを設定すればよく
、懸濁液的1.11の場合、無菌空気で0.1〜10i
/分、好ましくは1〜51/分、酸素ではこの水準を越
えない量でよい、液体培養(製麹)における撹拌は液体
培養(製麹)本体内部の液面、壁面および底面が滞流す
ることがないような例えばイカリ型を使用し、均一な撹
拌ができるもので、麹菌の分生胞子が破壊されることが
ないよう、40〜1100rp/分程度の攪拌速度とす
る。培養温度は使用するコーヒー生豆の種類、麹菌の種
類によって適切な温度域にコントロールするが、仕込み
直後で25〜30″C1終点の出麹段階で35〜40℃
とすればよい。培養時間はコーヒー生豆、栄養源や麹菌
の種類により変動するが、通常仕込み後出麹までの正味
時間で計測する場合48時間程度でよ(、麹菌の作用如
何により若干変動がある。
液体培養(製麹)における終点の判定は水分留去水およ
び出口付近での官能評価、仕込み段階からの培養中の懸
濁液のpH変化や麹菌分子胞子の着生量、香気や固まり
具合でおこない、例えばpH5,0からスタートした場
合、pH4,40前後で変動のないことを確認した段階
が終点の1つの目安となる。
液体培養(製麹)終了後、同じ装置を使用し、外部より
培養液(製麹)を加熱(常圧100℃以下、撹拌200
〜250rpm/分、外部油浴温度120〜125℃)
し、過剰の水分を留去せしめる。その終点は内温が11
0℃になった時点とする。
次いで、本発明に使用する焙煎装置は、焙煎本体部分、
加熱源を含む加熱装置、過熱水蒸気発生装置、冷水を含
む捕集装置、撹拌装置、計測器やコントローラ等からな
る。過熱水蒸気発生装置を除いたすべての装置について
は液体培養(製麹)に使用したものをそのまま使用して
もよい。実際の使用時において、予め加熱部を約200
〜230℃に調節し、焙煎本体内に水分留去法の焙煎用
原料を仕込み、撹拌、不活性ガス通気下、捕集用容器を
取付け、焙煎本体を外部より加熱し、温度を上昇させて
ゆき、焙煎本体内部の温度が170℃を越えたところで
、過熱水蒸気と不活性ガスの混合気流に切換え、焙煎本
体内部170〜210℃の温度域でコントロールしなが
ら、発生した水溶性コーヒー香味成分を捕集する。
実験室規模の場合、液体培養(製麹)し、水分留去せし
めた焙煎用混合物、コーヒー香味水溶液等の直接接触す
る部所は、焙煎装置のごく一部を除き、ガラスまたはス
テンレスの材質を使用しているが、実際の生産規模にお
いては、コーヒー製品等への影響を配慮した材質のもの
が要求される。
この捕集方法は商業的規模に拡大でき、しかも経済的に
実施することが出来る。
焙煎温度が130℃未満であると、香味成分を発生させ
るに充分なメイラード反応による熱的変化を与えない。
それと同時に、100℃以下では過熱水蒸気抽出の条件
が満たされないため、香味成分の留出が不備となる。
また焙煎温度が210℃を超えると、こげ臭ないし、刺
激臭および苦味が強く、こく味が減少した香味となる。
本発明において、焙煎温度が210℃までに留去する香
味水溶液の全量は、使用した粉砕コーヒー生豆と栄養源
の固形重量に対し、200〜800重景%であり、その
留出量はコーヒー生豆の種類、含水量や焙煎最高温度等
によって決定される。
焙煎温度が170℃に到達するまでに、一部懸濁した無
色ないしは帯黄色の水溶性香味液が、粉砕コーヒー生豆
と栄養源の重量に対し、10〜15重量%留出されるが
、この部分は若干青くさ味を帯びたコーヒー香味をもつ
ものである。
一方、170℃から210℃の焙煎温度でえられるもの
は1部白色のロウ状固体が懸濁した無色ないしは帯黄褐
色の水溶性コーヒー香味液でその終点はコーヒー生豆の
種類や最終的な使用目的にもとづいて決定するが、17
5〜785%とする。この留分は170℃までに留出し
た混合と合わせ185〜800%となる。かくして得ら
れた水溶性焙煎コーヒー香味成分は煎りたて、挽きたて
直後のコーヒーの香味に極めて近く、この水溶性コーヒ
ー香味液を水で1000〜2000倍に希釈してもその
香味をコーヒーと認知することが出来る。かくして得ら
れたものはロウ状物を若干含有し、また品質保全上、低
温度に自然放置しておくとおりを発生することがあり、
目的によって冷却静置して生成した沈澱やロウ状物を強
制的方法等により濾別して使用することができ、しかも
その水溶性コーヒー香味成分のもつよさは変わらない。
また、品質の安定性を保持する目的で天然ビタミンEや
ビタミンC等の抗酸化剤を添加することができ、しかも
その場合でもその香味への影響はなく芳香のよさは変わ
らない。
なお、必要に応じて、留分の分画を焙煎温度またはpH
値でおこなうこともできる。
かくして得られた水溶性コーヒー香味成分は、コーヒー
製品である焙煎コーヒー豆、焙煎し粉砕したコーヒー豆
、コーヒー抽出液、粉末コーヒーやコーヒー、コーヒー
飲料やコーヒー入り清涼飲料に使用することによりコー
ヒー本来の香味が強化されると共に味覚が向上する。こ
の場合、コーヒー製品に対する還元使用量は特に制限は
ないが、それぞれの製品の水分含を量を考慮して任意に
決めることができる。また、水溶性コーヒー香味成分は
、広範囲の食品もしくは嗜好品に対し例えば0.05〜
50%、通常0.05〜20%添加することにより、食
品もしくは嗜好品本来の香気、風味あるいは香味の強化
、補強やそれらの中の嫌悪される香気、風味あるいは香
味の抑制等に役立てることができる。
本発明により得た香味成分は使用対象としては、前記し
た各種コーヒー製品のほかに、パン類、焼菓子、洋菓子
、ケーキ類、米菓、スナック菓子、チゴコレート、ココ
ア、チューインガム、ジャム、キャンデイ−5乳飲料、
清涼飲料水、アイスクリームや冷菓等を挙げることがで
きる。
〔発明の効果〕
本発明において、コーヒー生豆に麹菌を接種し液体培養
してコーヒー焙煎香味成分を製造することにより、コー
ヒー香味成分が従来法に比して多量に得られた。そして
、このコーヒー香味成分水溶液は過剰な熱分解や酸素に
よる酸化反応の避けられたものであって、極めて天然に
近いコーヒーの風味を有し、これをコーヒー製品、その
他の嗜好品に添加するときは、香味の強化とともに好ま
しい風味を与えることができる。また、本発明の製造法
は操作が比較的簡単であり、コーヒー香味成分の大規模
生産に適している。
〔実施例〕
以下、実施例および応用例により、本発明を説明するが
、本発明はこ孔により制限されるものではない。
実施例1 コーヒー生豆、ブラジルNα2を粉砕機(例、パルベラ
イザー、フジパウダウェル社製)にかけ、16メツシユ
パスの粉砕コーヒー生豆180gを得、同じく脱脂落花
生を粉砕機にかけ16メツシユパスの粉砕脱脂落花生4
gを得た。これらにモルトエキス(粉末デイフコ社製)
10gおよび糖密(日の出糖密、大日本製糖製)10g
を加え、よく混合し、次いでこれを予め乳酸(純度85
%以上、日本理化製)Igを添加した水溶液876g中
にかきまぜながら加えて懸濁液とし、加圧殺菌器(例、
手出製作所製、自動式滅菌器HA−24型)で120℃
11時間殺菌処理する。殺菌後のpHは4.90であっ
た。
撹拌機、無菌空気の導入口と出口、温度計と温度センサ
ー、冷却装置及び水分留去用受器を有する3eセパラブ
ルフラスコ(以下フラスコという)に殺菌後30℃以下
に冷却した懸濁液1080gを仕込み、撹拌下(60〜
70rpm)空気(4,i/分)を流しておく。空気出
口は冷却装置に通じ、水分留去用受器に連結している。
一方、温度調節可能な植物油浴を40℃に予熱調節し、
上記フラスコを油浴につけ製麹を開始し、開始後24時
間までは、フラスコ内30〜35℃1油浴38〜40℃
とし、つぎの24時間はフラスコ内35〜40℃3油浴
40〜45℃とし、合計48時間培養後を出麹とする。
出麹までの経過期間中、製麹中の懸濁液について、pH
1重量、麹菌の作用状況や香気等の分析をおこなった(
第1表参照)。その際、水分留去量は388gで、出麹
段階での懸濁液重量は692gでやや麹臭をもっていた
。
ついで、撹拌下(200〜250rpm) 、窒素ガス
31/win流し、油浴温度120〜125℃に上昇せ
しめ、常圧、フラスコ内温度100℃以下で懸濁液中に
過剰に存在する水分をほぼ完全に留去せしめた。この時
の内容物の重量は210gで、フラスコ内温度は105
〜110℃であり、その香気は麹臭をあまり惑しさせな
かった。
さらに、撹拌下(200〜250rpm) 、窒素ガス
31/l1in流し、油浴温度210″Cに上昇せしめ
、フラスコ内部の温度が175℃に達した時点で(留出
量25g)、予め調製した過熱水蒸気と窒素ガスとの混
合気体を窒素ガスのかわりにフラスコ内部に送り込み、
ひきつづき、加熱をつづけ135分後に若干のロウ状固
形物を含む水溶性香味液1200 gを得たところでフ
ラスコを油浴から離すことにより加熱を停止し、フラス
コを簡便な送風機で冷風を吹きつけ冷却し、焙煎粉砕混
合物を回収する。
上記の焙煎により得られた水溶性香味液は5℃で1夜静
置後、生成せるロウ状物等を濾紙(東洋濾紙株式会社製
濾紙Nα6)を用いて減圧下で濾別した後、常法に従っ
て分析する。この濾液の性状はpH3,oO、クエン酸
としての酸度0.23%、Br1x1.3、カフェイン
含有量0.005重量/容量%であった。
本発明の製品である水溶性コーヒー香味液(イ)及び本
発明実施例1で水熱添加の原料を使用し、液体培養(製
麹)せずに焙煎してえた水溶性香味液(ロ)のそれぞれ
を飲用水にて115000〜1/100に希釈し、好ま
しい香味を与えるいき値を専門パネル3名により求めた
ところ、(イ)では1/2000、(2))では1/1
000であった。
次に好ましいコーヒー香気、酸味とこくの強さを与える
希釈率について同様に3名の専門パネルで実施したとこ
ろ、それぞれ1/600.1/300であった。さらに
Kl、(Ilff)の両者について香味の強度比較を飲
用水で1/2000.1/1000. L1500.1
/300.1/200゜1/100に希釈して専門パネ
ルにより求めたところ、いずれの希釈率においてもビ)
の方が強く、ビ)の強さはそれぞれ(ロ)の3.0.2
.6.2.3.2.0.1.8倍で、希釈率の高いほど
(イ)の香味強度が高い結果が得られ、またいずれの希
釈率においてもビ)の方が好ましいコーヒー香味をもつ
との意見であった。
実施例2〜4 実施例1において使用した栄養源および麹菌の種類、液
体培養時間、焙煎温度を第1表のように変更したほかは
実施例1に記載したと同様な操作によりコーヒー香味成
分水溶液を調製した。その結果を第1表に示す。
(本行以下余白) 応用例1 アイス用ブラックコーヒーに使用した場合実施例1で水
熱添加の原料を使用し、液体培養(製麹)せずに焙煎し
て得た水溶性コーヒー香味液囚と実施例1で得た水溶性
コーヒー香味液■との香味比較を下記のアイス用ブラッ
クコーヒーで実施した。
実施例1において使用したコーヒー豆と同じ生豆を常法
によりフレンチ程度に焙煎し、この焙煎コーヒー豆を温
度150℃1圧力15kg/a+1のちとに水で抽出し
次いでこのコーヒー抽出液を水で希釈して飲用レベルの
Br1x 1.0としてアイス用ブラックコーヒーとし
た。このアイス用ブラックコーヒーに上記の水溶性コー
ヒー香味液囚と■をそれぞれ1/300.1/600量
(いずれも重量比)添加し、瓶詰し、120 ℃115
分、加圧殺菌したのち、放冷し、7℃で開栓し、直後の
香気および香味の比較をパネル5名により実施した。そ
の結果、開栓直後の香気についてパネル5名全員が同等
であるとし、飲用時の香味については全員一致して■の
方がに)よりすぐれ、強いと答えた。このことは本発明
実施例1により得た水6溶性コーヒー香味液が、麹菌処
理しないで得た水溶性コーヒー香味液と比較し、香味強
度が2倍以上あることを示している。
応用例2 粉末コーヒーに使用した場合 実施例1において使用したコーヒー豆と同じ生豆を常法
によりミデイアム程度に焙煎し、この焙煎コーヒー豆を
温度150℃1圧力15kg/dのもとに水で抽出し、
次いでこれを噴霧乾燥して粉末コーヒーとした。一方、
これに実施例1で得たコーヒー香味成分水溶液囚、■を
重量比でそれぞれ3%、1.5%の割合で添加し、賦香
、造粒した。
これらを各10gづつ内容1100 rIiの広口ガラ
ス容器に移し、開栓時の香気について官能検査し、また
各3gづつ計量し、各200−の熱湯に溶解し飲用状態
での熱時における香りのよさと風味のよさについて官能
検査をおこなった。パネル10名による官能検査の結果
、開栓時の香気に関する評価は6名が■によるものがす
ぐれていると応え、4名は回答であると答えた。飲用状
態のものに関してはパネル10名中9名が香り、風味と
もに■によるものがすぐれていると答え、1名は差がな
いと答えた。このことは、本発明実施例1により得た水
溶性香味液が、麹菌処理しないで得た水溶性コーヒー香
味液と比較し、香味強度が2倍以上あることを示してい
る。
出願人  高砂香料工業株式会社 代理人  弁理士 平 木 祐 輔

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)コーヒー生豆を粉砕し、これに麹菌を接種してp
    H6.5〜3.0で培養し、培養物を130〜210℃
    で焙煎し、発生した香味成分を捕集することを特徴とす
    るコーヒー焙煎香味成分の製造法。
  2. (2)麹菌が味噌麹及び/又は醤油麹である特許請求の
    範囲第1項記載のコーヒー焙煎香味成分の製造法。
  3. (3)培養を栄養源の存在下に行うことを特徴とする特
    許請求の範囲第1項記載のコーヒー焙煎香味成分の製造
    法。
  4. (4)栄養源がモルト、糖密、脱脂落花生、脱脂ゴマ及
    び脱脂米糠より選ばれた1種以上であることを特徴とす
    る特許請求の範囲第3項記載のコーヒー焙煎香味成分の
    製造法。
  5. (5)pHの調整剤が乳酸及び/又はクエン酸であるこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第1項記載のコーヒー焙
    煎香味成分の製造法。
  6. (6)焙煎を不活性ガスと過熱水蒸気の混合気流中、間
    接加熱により行うことを特徴とする特許請求の範囲第1
    項記載のコーヒー焙煎香味成分の製造法。
  7. (7)発生した香味成分の捕集を5℃以下の温度で凝縮
    させて行うことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載
    のコーヒー焙煎香味成分の製造法。
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