JPH0112432Y2 - - Google Patents

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JPH0112432Y2
JPH0112432Y2 JP19477581U JP19477581U JPH0112432Y2 JP H0112432 Y2 JPH0112432 Y2 JP H0112432Y2 JP 19477581 U JP19477581 U JP 19477581U JP 19477581 U JP19477581 U JP 19477581U JP H0112432 Y2 JPH0112432 Y2 JP H0112432Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
本考案は位相比較装置に関し、例えば周波数逓
倍回路に適用し得るものである。 周波数逓倍回路としては従来第1図に示す如き
構成のPLL回路を用いたものがあつた。すなわ
ち入力端子1に到来する入力信号Vioの周波数R
をN逓倍して周波数がN・Rの出力信号Vputを出
力端子2に得ようとする場合、入力信号Vioを位
相比較器3に入力して1/N分周回路4の出力S1
と位相を比較してその位相差に対応した立上り幅
のパルス出力S2を得、このパルス出力S2をローパ
スフイルタ5において直流化して電圧制御型発振
器6に制御信号S3として与える。この発振器6は
入力信号Vioの周波数RのほぼN倍の周波数N・
Rをもつ発振出力S4を発生し、1/N分周回路4
において分周して周波数が入力信号Vioの周波数
Rとほぼ同一の比較信号S1として位相比較器3に
フイードバツクする。しかるに位相比較器3の入
力Vio及びS1間に分波数の差があればこれに対応
する位相比較器3の出力S2によつて発振器6がこ
の周波数の差を無くす方向に制御され、かくして
発振器6の出力S4の周波数が入力信号Vioの周波
数のN倍の周波数にロツクされて逓倍出力信号
Vputとして送出される。 この構成の周波数逓倍回路は位相比較器3にお
いてほぼ同じ周波数の2つの比較信号の位相を比
較して分周回路4の出力S1に従つて発振器6の出
力S4の周波数をロツクするようになされているの
で、1/N分周回路4を不可欠の要素として必要
とする。しかるにこの分周回路4は実際上多数の
素子で構成されるので、簡易な構成の周波数逓倍
回路を得るためには一定の限度があり、特にIC
として製造する場合に素子数を少なくできない不
都合がある。 この問題を解決するため第2図に示すように第
1図の分周回路4を用いないで逓倍出力信号を得
ることができるように構成が考えられている。 しかるにこのようにすると、位相比較器3は入
力端子1に与えられる周波数Rの入力信号Vio
電圧制御型発振器6において発生される周波数
N・R(Nは3以上の奇数)の逓倍出力信号Vput
でなるフイードバツク信号S4とを直接比較してそ
の位相差に応じて変化する位相差検出出力S2を得
なければならない。この要求を一応満足するもの
として掛算器でなるエクスクルーシブオア回路構
成のものを適用できるが、このように構成すると
原理上逓倍比Nを大きくすると位相比較器3の位
相検出出力S2の振幅は同一であるにもかかわら
ず、ローパスフイルタ5の検波能率が低下して出
力S3のレベルが低下して行き、これにより感度が
低下して行くことを避け得ない。 すなわち第3図に示す如く、入力信号Vio(第3
図A)の周波数と発振器6の出力信号S4(第3図
B)の周波数とが同一の場合、両者に位相差がな
いとき第3図Cに示す如くデユーテイ比0の実線
図示の差電圧S2が得られるのに対して、第3図D
に示す如く最大位相差が生じて逆相になつたとき
第3図Eに示す如くデユーテイ比が1の差電圧S2
が得られる。従つてこの場合フイルタ回路5から
得られる位相差検出出力S3のレベルは点線図示の
ように入力信号Vioに対してデユーテイ1(=0〜
1)に相当する変化幅をもつことになる。 次に入力信号Vio(第4図A)の周波数に対して
3逓倍の出力信号S4(第4図B)が与えられた場
合、両者に位相差がないとき第4図Cに示す如く
デユーテイ比が1/3の差電圧S2が得られるのに対
して第4図Dに示す如く最大位相差時に1/6周期
だけずれたとき第4図Eに示す如くデユーテイ比
が2/3の差電圧S2が得られる。従つてこの場合の
位相差検出出力S3のレベルは入力信号Vioに対し
てデユーテイ1/3=(1/3〜2/3)に相当する変化幅
をもつことになる。 次に入力信号Vio(第5図A)の周波数に対して
5逓倍の出力信号S4(第5図B)が与えられた場
合、両者に位相差がないとき第5図Cに示す如く
デユーテイ比が2/5の差電圧S2が得られるのに対
して最大位相差時に第5図Dに示す如く1/10周期
だけずれたとき第5図Eに示す如くデユーテイが
3/5の差電圧S2が得られる。従つてこの場合の位
相差検出出力S3のレベルは入力信号Vioに対して
デユーテイ1/5(=2/5〜3/5)に相当する変化幅
をもつことになる。 このように掛算器構成の位相比較回路3はN逓
倍の出力信号S4が与えられたとき、逓倍数Nを3
以上の奇数に選定することによりデユーテイが位
相差に応じて変化する差電圧S2を得ることができ
る。かくしてこの差電圧S2を検波して位相差検出
出力S3を得ることにより、第1図について上述し
た1/N分周回路4を省略した簡易な構成の位相
比較装置を実現し得るが、この構成によると、第
3図について上述したように、位相差検出出力S3
のレベルの変化幅は1/Nになり、このことは検
波能率が1/Nに低下することを意味する。 以上の点を考慮して本考案はローパスフイルタ
5の検波能率の低下を有効に補償し得る位相比較
回路を提案しようとするものである。 以下図面について本考案の一例を詳述するに、
この場合周波数逓倍回路は第6図に示す構成を有
する。第6図において41は移相量を制御できる
移相回路で、差動増幅器構成の増幅回路42の両
相出力S21及び21を受けてその位相を直流電圧
である移相制御信号S22に応じて移相させ、正相
及び逆相信号S23及び23でなる移相出力S24をリ
ミツタ増幅回路43及び端子44を介して例えば
セラミツクフイルタでなる狭帯域バンドパスフイ
ルタ45に与える。このフイルタ45は移相出力
S24のうち得べき奇数逓倍周波数(この場合3逓
倍)成分を通過させ、このフイルタ出力S25を増
幅回路42にフイードバツクすると共に出力端子
46から周波数逓倍出力信号Vputとして送出す
る。 このようにして移相回路41−リミツタ増幅回
路43−狭帯域バンドパスフイルタ45−増幅回
路42−移相回路41のループによつて狭帯域バ
ンドパスフイルタ45の通過帯域にある周波数成
分についての発振ループが構成され、その位相
(従つて周波数)が移相回路41に与えられる移
相制御信号S22によつて制御され、かくしてこの
ループにより一種の電圧制御型(VCO)発振系
が形成されている。 一方移相回路41の移相出力S24が位相比較回
路47に与えられ、その位相が入力端子48に到
来する入力信号Vioの位相と比較され、位相差に
対応したデユーテイ比を有する矩形波信号でなる
比較出力S26が比較回路47からローパスフイル
タ49に送出される。ここで比較回路47は移相
回路41において得られるほぼ逓倍周波数の出力
信号Vputの周波数(すなわち入力信号Vioの周波
SCの3倍の周波数3SC)の移相出力信号S24と、
周波数SCの入力信号Vioとを比較することによ
り、ほぼ逓倍周波数出力信号Vputの周波数3SC
変化する矩形波信号S26を送出する。 ローパスフイルタ49はこの矩形波信号S26
直流化するローパスフイルタ回路部50と、その
出力側に接続された端子51と接地との間に接続
された大容量の調波除去用コンデンサ52とを有
し、このコンデンサ52によつてローパスフイル
タ回路部50の直流出力に逓倍周波数3SCより低
次の調波成分(すなわち1次、2次調波SC
2SC)が混入しているときこれをカツトオフでき
程度に十分低いカツトオフ周波数のフイルタ回路
を形成するようになされている。 このローパスフイルタ49の直流電圧出力は移
相回路41に対する移相制御信号S22として送出
される。 移相回路41は第7図に示す如く差動増幅器構
成のシユミツト回路61及び電流分配回路62を
直列に出力用抵抗63に接続し、この出力用抵抗
63を通つて電源VCCから流れる電流Wをシユミ
ツト回路61及び電流分配回路62で制御するこ
とにより出力用抵抗63に生ずる電圧変化を移相
出力S24として送出するようになされている。 シユミツト回路61は第8図Aに示す如く2つ
のスレシヨルドレベルVH及びVLを有し、移相入
力信号S21及び21の差電圧eioが第1の高いスレ
シヨルドレベルVHより高くなつたとき論理「1」
に立上りその後移相出力信号eioが第2の低いス
レシヨルドレベルVLより低くなつたとき論理
「0」に立下る電圧変化が抵抗63の両端に生ず
るように抵抗63に流れる電流を制御する。第1
及び第2のスレシヨルドレベルVH及びVLは入力
信号eioの平均直流レベルVDCを挾んで対称的に設
定され、これにより抵抗63から入力信号eio
1/2周期ごとにレベルが変化する第8図Bに示す
矩形波出力S24を送出する。 一方電流分配回路62は移相制御信号S22に応
じてシユミツト回路61を通じて出力用抵抗63
を流れる電流の分配率xを変更するようにし、こ
れにより第9図に示すようにシユミツト回路61
の第1及び第2のスレシヨルドレベルVH及びVL
を平均直流レベルVDCを挾んで対称的かつ相反的
に変更させるようになされている。かくして移相
制御信号S22が高くなれば電流分配率xを大きく
して第8図Aに示すようにスレシヨルドレベル
VH及びVLを直流レベルVDCから離れたレベルVH1
及びVL1に変更することにより出力信号S24の位相
θをθ1に遅らせ(第8図D)、また逆に移相制御
信号S22が低くなれば電流分配率xを小さくして
スレシヨルドレベルVH及びVLを直流レベルVDC
近いレベルVH2及びVL2に変更することにより出
力信号S24の位相θをθ2に進める(第8図C)よ
うになされている。 このようにして移相回路41(第6図)は移相
制御信号S22の大きさに応じて移相入力信号S21
21に対する移相量を変更するが、移相入力信
号S21及び21を入力するライン64を及び65
は出力用抵抗63に並列的に接続されこのライン
64及び65間に生ずる電圧変化を移相出力信号
S24としてリミツタ増幅回路42(第6図)に送
出する。 これと共にこの移相出力信号S24は起動回路5
3に与えられ、上述のように移相回路41及びフ
イルタ45を含んで構成される発振系が発振動作
をしていない停止状態にあるとき、これを検出し
てローパスフイルタ49の出力端と接地との間に
接続されたスイツチ回路54をオン制御する。か
くして移相回路41の移相制御信号端を接地して
移相回路41の電流分配回路62の電流分配率x
を強制的に0に保持することによりシユミツト回
路61を非動作状態にさせる。従つてこのときラ
イン64及び65に到来する移相入力信号S21
21はシユミツト回路61によつて何らの変更
を受けることくなくそのまま通過して移相出力信
号S24として送出される。 なお実装上第6図の点線で囲まれた部分はIC
によつて構成されている。 第6図の構成において、移相回路41から第8
図Bに示すようなデユーテイ比がほぼ1/2の矩形
波信号として移相出力信号S24が得られると、リ
ミツタ増幅器43で増幅された後狭帯域フイルタ
45で逓倍周波数3SCの正弦波信号に変換され、
周波数逓倍出力信号Vputとして送出されると共
に、移相回路41に移相入力信号S21及び21
してフイードバツクされ、かくしてVCO発振系
が発振する。 そして移相回路41の移相出力信号S24が所定
の位相ロツク条件から進み又は遅れると、これを
位相比較回路47が入力信号Vioと比較してロー
パスフイルタ49を通じて移相制御信号S22のレ
ベルを低下又は上昇させる。このとき移相回路4
1の電流分配回路62の分配率xを低下又は上昇
させることにより移相出力信号S24の移相量θを
減少又は増大させ、これにより移相出力信号S24
の位相を所定のロツク条件に戻させる。 従つてVCO発振系は入力信号Vioの位相にロツ
クされ、換言すれば入力信号Vioの周波数SCの3
倍の周波数3SCにロツクされた状態で発振動作を
維持することになる。 そしてこの発振状態において、ローパスフイル
タ49から得られる移相制御信号S22は調波除去
用コンデンサ52によつて周波数がSC,2SCの1
次、2次調波成分を除去されるので、逓倍出力信
号Vputに混入する可能性を十分に回避させること
ができる。 この発振状態において例えば出力端子46の外
部回路において逓倍出力信号Vputが短絡されてこ
の発振が停止したとき、又は初期始動時におい
て、起動回路53は移相回路41からの移相出力
信号S24のデユーテイ比が1/2ではなく連続的にア
ンバランスであることに基づいてVCO発振系が
発振していないことを検出し、スイツチ回路54
をオン動作させて移相制御信号S22のレベルを接
地に落すことにより移相回路41のシユミツト回
路61の動作を停止させる。このとき移相入力信
号S21及び21はそのままリミツタ増幅回路43
に通過するから、狭帯域フイルタ45の出力端に
その通過帯域にある微小信号が得られれば、これ
が増幅回路42及び43によつて増幅されて狭帯
域フイルタ45にフイードバツクされることによ
りVCO発振系は急速に発振動作を成長させて行
く。そこでやがて起動回路53が移相回路41の
移相出力信号S24のデユーテイ比がほぼ1/2になつ
たことを検出すればスイツチ回路54をオフ動作
させてフイルタ49から移相回路41への移相制
御信号S22の入力ができるようになる。 因みにその際に位相比較回路47がVCO発振
系を位相ロツク状態に引き込むためのプルインレ
ンジは比較的狭いと考えられるが、移相回路41
の移相出力信号S24の周波数は狭帯域バンドパス
フイルタ45によつて狭い範囲に限定されている
ので、容易にロツク状態に引き込むことができ
る。 第6図の位相比較回路47及びローパスフイル
タ50は第10図の構成をもつ。 位相比較回路47は定電流源K31と共に差動
増幅器を構成するトランジスタT51及びT52
でなる第1のスイツチ回路73と、このトランジ
スタT51及びT52のコレクタにそれぞれエミ
ツタを共通に接続する差動動作をする2組の一対
のトランジスタT53,T54及びT55,T5
6でなる第2のスイツチ回路74とを有する掛算
器で構成されている。第1のスイツチ回路73の
トランジスタT51及びT52のベースには基準
電圧VREF2が与えられると共に一方のトランジス
タT51のベースに入力信号Vioが与えられる。
また、第2のスイツチ回路74のトランジスタT
54及びT55のベースに移相回路41の正相移
相出力信号S23が与えられると共にトランジスタ
T53及びT56のベースに逆相移相出力信号
23が与えられる。 かくしてトランジスタT51及びT52が入力
信号Vio(第11図A)のレベルの変化に応じてそ
の周波数でオンオフ動作すると共に(第11図D
及びE)、トランジスタT53,T56及びT5
4,T55が移相回路41の移相出力S23及び
23(第11図B及びC)のレベルの変化に応じて
その周波数でオンオフ動作する(第11図F、I
及びG,H)。すなわち第11図の期間W1におい
てトランジスタT51にトランジスタT52に与
えられている基準電圧VREF2より高い論理「1」
レベルレの入力信号Vioが到来したとき、トラン
ジスタT51がオンになることによりトランジス
タT53及びT54を通じて接続点P31及びP
32にそれぞれ移相出力信号S23と同相及び逆相
の電流I11及びI12(第11図J及びK)が流れる。
またその後の期間W2になつてトランジスタT5
1にトランジスタT52に与えられている基準電
圧VREF2より低い論理「0」レベルの入力信号Vio
が到来すると、トランジスタT52がオンになる
ことによりトランジスタT55及びT56を通じ
て接続点P31及びP32にそれぞれ移相出力信
号S23と逆相及び同相の電流I11及びI12(第11図
J及びK)が流れる。以後期間W1及びW2と同様
の動作が順次繰返される。 この接続点P31及びP32の電流はローパス
フイルタ回路50の抵抗R31及びP32を通じ
て流れて電圧降下を生じ、コンデンサC31の両
端の接続点P31及びP32間に第11図Lにお
いて点線で示すように、入力信号Vioが論理「1」
の期間W1のとき移相出力信号S23と逆相でありか
つ入力信号Vioが論理「0」の期間W2のとき移相
出力信号S23と同相となる矩形波でなる差動圧
VDEFが与えられることになる。しかし実際上コン
デンサC31はこの電圧VDEFを積分して電圧VDEF
の立上り幅に相当する実線図示の直流電圧EDC
トランジスタT57及びT58でなる差動増幅器
75の出力抵抗76を介して移相制御信号S22
して出力する。 例えば今第12図C1に示すように、移相出力
信号S23の位相が入力信号Vio(第12図A)に対
して遅れている状態で所定の移相ロツク条件が成
立するとすれば、差電圧VDEFは約1/2周期の区間
の間立上ることになり、、従つてコンデンサC3
1の両端電圧EDCは立上り及び立下りレベルのほ
ぼ中央レベルに得られる(第12図C2)。 これに対してこの所定の移相ロツク条件から第
12図B1に示すように入力信号Vioに対する移
相出力信号S23の位相が進めば差電圧VDEFは約1/3
周期の区間だけ立上るので両端電圧EDCはほぼ立
上りレベル及び立下りレベル間の1/3のレベルに
低下し(第12図B2)、また第12図D1に示
すように入力信号Vioに対する移相出力信号S23
位相が遅れれば差電圧VDEFの立上り区間が広くな
るので両端電圧EDCはこれに応じて高くなる(第
12図D2)。 従つてこの直流電圧EDCを用いて移相回路41
を制御して移相出力信号S24の位相が進み又は遅
れて直流電圧EDCが低下し又は上昇したとき移相
量を低減させ又は増大させることにより、位相ロ
ツク状態を確実に維持できる。 以上の構成に加えて第10図の位相比較回路4
7及びローパスフイルタ50は第3図〜第5図に
ついて上述した検波能率の低下を補償するため、
出力抵抗R31及びR32の抵抗値Rとこれを流
れる電流Iとの積IRを差動トランジスタT53,
T54及びT55,T56のダイナミツクレンジ
の限界まで増大させるため、次のような構成をも
つ。 これをローパスフイルタ回路50の接続点P3
1及びP32間に得られる電圧について検討して
みるに、従来は接続点P31及びP32間に第1
1図Lについて上述した電圧EDCを得るために、
第13図Aに示す如く電源電圧VCCとトランジス
タT53,T54及びT55,T56のダイナミ
ツクレンジの下限レベルVDLとの間を最大限に利
用できるように出力抵抗R31及びR32の降下
電圧の振幅VR(=IR)を IR=VCC−VDL ……(1) に決めていた。 しかるにこのときコンデンサC31によつて積
分検波されて得られる位相検出出力EDCの変化幅
VDは第4図について上述した3逓倍回路の場合、
振幅VRの1/3になる(一般にN逓倍回路の場合
1/Nになる)。そしてこの位相検出出力EDCは第
13図Aの振幅VRの1/2のレベルに発生する。因
みにこのようにするのは、トランジスタT53,
T54及びT55,T56のダイナミツクレンジ
の下限レベルVDL以下の範囲ではこれらのトラン
ジスタがトランジスタ動作をする保障がないか
ら、ダイナミツクレンジをはずれるような回路条
件は選定しないという原則的考え方に立つている
ためである。 これに対して第10図の構成の場合は、第13
図Bに示す如く、差電圧VDEFの振幅VRをトラン
ジスタT53,T54及びT55,T56のダイ
ナミツクレンジの下限レベルVDL以下になるまで
拡大し、その限度はこの差電圧VDEFを積分検波し
て得られる位相差検出出力EDCのピーク値がトラ
ンジスタT53,T54及びT55,T56のダ
イナミツクレンジの下限レベルVDL以下にならな
いようにな値にすることである。 そのため第13図Bにおいては、IR積の値を
第13図Aの従来の場合に対して一般式で2N/
(N+1)倍、従つてN=3の場合3/2=1.5倍に
選定し、 IR=3/2(VCC−VDL ……(2) になるようにする。 このようにすれば、差電圧VDEFの振幅が1.5倍
になると共に位相差検出出力EDCの値も1.5倍にな
り、このことは位相差検出感度が1.5倍に上つた
ことを相当する。 一般的に言つてN逓倍回路(Nは3以上の奇
数)における拡大倍率k=2N/(N+1)は次
のようにして決める。すなわちダイナミツクレン
ジの下限レベルVDLから電源電圧VCCまでの幅
(換言すれば従来の差電圧VDEFの振幅値VR)に対
して、位相差検出出力EDCの変化幅VDは第13図
Aに示す如く、 VD=VR/N ……(3) になる。これに対してIR積をk倍にすると、第
13図Bに示す如く差電圧VDCは下限レベルVDL
より低いレベルに振れる値kVRにまで拡大される
と共に、位相差検出出力EDCの変化幅もkVDにま
で拡大されてその下限値が下限レベルVDLと一致
するまで許容される。 しかるに第13図Bにおいて、電源VCC及び下
限レンジVDL間の電圧VRは VR=1/2kVR+1/2kVD ……(4) であるから、これよりkを求めれば、 k=2VR/VR+VD ……(5) となる。ここでVR=1と考えれば、(3)式よりVD
=1/Nとなるからこれを(5)式に代入すれば k=2/1+1/N=2N/N+1 ……(6) となり、位相差検出出力EDCの振幅kVDは kVD=2N/N+1・1/N=2/N+1……(7) となり、1/Nから2/N+1に拡大されたことに なる。この関係をN=1,3,5,7…の場合に
ついて例示すれば、第1表のようになる。
【表】 このように第10図の構成によれば、掛算器型
位相比較回路において従来1/Nに低下していた
検波能率を2/N+1倍に改善することができ、か くするにつき実質上ダイナミツクレンジ内におい
て動作させることができる。 因みに、第13図Bにおいて差電圧EDCがダイ
ナミツクレンジの下限レベルVDL以下になつたと
しても、実際上この部分はコンデンサC31の積
分検波作用によつてトランジスタT53,T54
及びT55,T56(第10図)のコレクタに与
えられることはなく、従つて実質上これらのトラ
ンジスタを誤動作させるおそれはない。 なお第10図の場合第1のスイツチ回路73に
周波数SCの入力信号Vioを入力すると共に、第2
のスイツチ回路74に周波数N・SCの移相出力
信号S24を入力するようにしたが、第1及び第2
のスイツチ回路73及び74は掛算器を構成して
いるので、信号Vio及びS24の入力の仕方を逆にし
ても良い。 なお上述の実施例においては、本考案を周波数
逓倍回路に適用した場合について述べたが、これ
に限らず本考案は互いに異なる周波数をもつ2つ
の入力信号の位相を比較してその位相差に相当す
る直流検波出力を得るような位相比較装置に広く
適用できる。 また第10図の実施例においては、接続点P3
1及びP32に接続したコンデンサC31の両端
に負荷抵抗R31及びR32をそれぞれ接続した
がこれに代え第14図に示す如く、コンデンサC
31と並列に1つの抵抗R33を接続しても同様
の効果を得ることができる。因みにこの場合はコ
ンデンサC31の容量値を第10図の場合の2倍
にする必要がある。 以上のように本考案に依れば、第1及び第2の
スイツチ回路を構成する差動増幅回路から得られ
る掛算出力をコンデンサによつて積分して直流の
位相比較検出出力を得るにつき、直流出力の変化
を差動増幅器のダイナミツクレンジの限界まで拡
張するようにしたことにより、2つの入力信号の
周波数の比に応じて検波能率が低下していた従来
の問題を有効に軽減できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の周波数逓倍回路を示すブロツク
図、第2図は1/N分周回路をもたない構成とし
て従来考え得た周波数逓倍回路を示すブロツク
図、第3図ないし第5図はその動作の説明に供す
る信号波形図、第6図は本考案に依る位相比較装
置を適用した周波数逓倍回路を示すブロツク図、
第7図はその移相回路の詳細構成を示すブロツク
図、第8図及び第9図はその動作の説明に供する
曲線図、第10図は第6図の位相比較回路の詳細
構成を示す接続図、第11図及び第12図は第1
0図の動作の説明に供する信号波形図、第13図
は本考案の動作原理の説明に供する信号波形図、
第14図は本考案の他の実施例を示す接続図であ
る。 41……移相回路、42……増幅回路、43…
…リミツタ増幅回路、45……狭帯域バンドパス
フイルタ、47……位相比較回路、49……ロー
パスフイルタ、50……ローパスフイルタ回路
部、52……調波除去用コンデンサ、61……シ
ユミツト回路、62……電流分配回路、63……
出力用抵抗。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 第1の比較入力信号を受ける第1の差動増幅器
    と、この第1の差動増幅器の正相出力端及び逆相
    出力端にそれぞれ接続されかつ第2の比較入力信
    号を受ける第2及び第3の差動増幅器と、上記第
    2及び第3の差動増幅器の正相出力端の共通接続
    点及び上記第2及び第3の差動増幅器の逆相出力
    端の共通接続点間に接続された負荷抵抗と、この
    負荷抵抗に並列に接続されたコンデンサと、上記
    第1の差動増幅器並びに上記第2及び第3の差動
    増幅器の直列回路に接続された定電流源とを有
    し、上記コンデンサの両端又は一端から位相比較
    出力を取り出すようにした位相比較装置におい
    て、 上記第1の比較入力信号の周波数が上記第2の
    比較入力信号の周波数のN倍又は1/N倍(ただ
    しNは3以上の奇数)であるとき、上記負荷抵抗
    の抵抗値R及び上記定電流源の電流値Iの積IR
    を、上記第2及び第3の差動増幅器の出力端の差
    電圧の振幅を電源電圧及びダイナミツクレンジの
    下限値間電圧に相当する値になるように選定した
    場合のほぼ2N/(N+1)倍に選定した ことを特徴とする位相比較装置。
JP19477581U 1981-12-29 1981-12-29 位相比較装置 Granted JPS58101534U (ja)

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JPH0112432Y2 true JPH0112432Y2 (ja) 1989-04-11

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