JPH0116784B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0116784B2 JPH0116784B2 JP57068492A JP6849282A JPH0116784B2 JP H0116784 B2 JPH0116784 B2 JP H0116784B2 JP 57068492 A JP57068492 A JP 57068492A JP 6849282 A JP6849282 A JP 6849282A JP H0116784 B2 JPH0116784 B2 JP H0116784B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fiber
- fibers
- denier
- asbestos
- cement
- Prior art date
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- Expired
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Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C04—CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
- C04B—LIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
- C04B16/00—Use of organic materials as fillers, e.g. pigments, for mortars, concrete or artificial stone; Treatment of organic materials specially adapted to enhance their filling properties in mortars, concrete or artificial stone
- C04B16/04—Macromolecular compounds
- C04B16/06—Macromolecular compounds fibrous
- C04B16/0616—Macromolecular compounds fibrous from polymers obtained by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds
- C04B16/0641—Polyvinylalcohols; Polyvinylacetates
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Ceramic Engineering (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Structural Engineering (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Reinforced Plastic Materials (AREA)
- Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)
Description
本発明はポリビニルアルコール系合成繊維(以
下PVA系繊維と略記す)で強化した水硬性物質
をマトリツクスとした成型品に関するもである。 従来、セメント等の水硬性物質を成型し、更に
補強効果を得るものとしてアスベストが代表的な
無機繊維であることはよく知られている。しかし
このアスベストの需要は輪入に依存しており、世
界的に見て産出国に片寄りが著しく、更に資源が
枯渇し、アスベストの入手は益々困難になつてゆ
くことが予想される。また健康障害の観点からみ
ればアスベスト繊維を吸入することは避けた方が
よいなど、環境衛生、公害上の危惧が懸念され、
このアスベストの代替化が検討されている。その
一例をみるとCement Concrete Products16巻8
号1貢(1970)沖氏の「スレート用温石綿に代る
繊維の開発について」とか、セメント技術年報昭
和50年刊448貢、岸谷氏等の実験がなされている。
これらにはアスベストに代替されるべき繊維を得
るには難しそうあると報告されている。 本発明者らはPVA系繊維を用いて耐折強度向
上を目的とし、鋭意研究の結果本発明に到つた。 D.J.Hannantの「FIBRE CEMENTS and
FIBRE CONCRETES」(Copyright 1987by
John Wiley & Sons、LTD)によると、
λMRをひび割後の破壊係数とすると一般的に言
われている複合則から λMR=K・(1−lc/2l)λfv・Vf ………(1) の式が示される。Kは配向係数を含む定数、lcは
限果繊維長、lは繊維の長さ、λfvは完全付着繊
維の破壊応力、Vfは繊維の体積分率を示す。 さてこの(1)式からλMRを大にするためには
λfv、Vfを大きくすることであるが、λfv、Vfを
一定にするとlc/2lを最小にすることである。即ち、 これはlcを小さくすることによつてlc/2lが小さく なることから、λMRの大きなものを得ることが
可能となる。lcはセメントマトリツクスから繊維
を引抜く際に引抜ける最小の繊維長を意味し、接
着力と繊維強力との釣合いより次式で示される。 lc=λfv・d/2τ……… (2) ここでτは繊維とマトリツクスの接着強度、dは
繊維の直径である。 元来PVA系繊維は親水性のために他の合繊や
ガラス、スチール等の無機繊維に比べ、セメント
マトリツクスとの接着がよい(τが大である)た
めにlcは小さいものである。しかし補強効果の点
より末だ充分とは言えない。更にleを小ならしめ
るためにdを小さくすることが必要であり、本発
明の示す範囲の繊度の小さいPVA系繊維がより
いつそう補強効果を大ならしめることが判明し
た。 又一方では補強理論の一つとして繊維間隔説が
あり、となりあう繊維間隔が小さい方が補強性は
大きいと言われている(文献、前出のD、J、
Hannant)。 繊維間隔では一般的に次式で示される。 ここでcは定数、d及びVfは繊維の直径とその
体積分率である。 添加率(Vf)を一定とするならば繊維の直径
(d)の小さなものほど沢山の本数が入り、従つて繊
維間隔が小となり補強効果には有利となる。 以上の如く脆性物質を繊維で補強するという補
強効果に関する代表的な学説である複合則、繊維
間隔説に共通する点は、繊維直径を小さくすれば
補強効果は大になるということである。ところ
で、上述の学説は繊維がマトリツクス中に均一に
分散することが前提であり、分散が悪いと補強効
果は著しく減少する。一般的に繊維の太さが小さ
くなると分散性は悪くなる方向である。事実ガラ
ス繊維等はその改善をはかるためにわざわざチヨ
ツプドストランドにして単繊維を集束し、太くし
ているぐらいである。又合繊においても分散の悪
化を恐れ数デニール以上のものしか使用されてお
らず、公知文献にも繊度の小さい領域は見当らな
い。 更にPVA系繊維とても分散不良を恐れ2デニ
ール以上の公知文献しか見当らず、より小さい領
域の検討はなされていない。即ち2デニール以下
は補強効果は小さいということが常識となつてい
るのである。しかし本発明者らは本来PVA系繊
維は親水性が大であるが故に2デニール以下でも
分散は可能と推定し検討したところ著しい補強効
果が得られ本発明に到つたのである。即ち2デニ
ール以上に比し、0.1〜1.8デニールの方がはるか
に補強効果は大であるという従来の常識を破つた
新しい知見を得たのである。 しかしながらPVA系繊維は元来分散性は良い
とはいえ、1.8デニール以下の該繊維による補強
効果をより有効にするにはやはり分散性がポイン
トになる。 その分散性を左右する特性は繊維の直径(d)と長
さ(l)の比であるアスペクト比(以下AR値と称す
るAR値=l/d)である。 補強効果を最大限に発揮せしむるための条件の
1つは(1)式よりlは長い方が、又(1)、(2)、(3)式よ
りdは小さい方がよい。即ちAR値を大にするこ
とが重要である。 しかしながら補強効果を大にするためのもう一
つの条件は分散性が良好であるということであ
る。その分散性は当然AR値を小にする方が好ま
しい。従つて本発明の重要なる構成は細デニール
を使用することと、そのAR値の選択である。デ
ニールは0.1〜1.8デニールがよく、より好ましく
は0.5〜1.8デニールである。0.1デニール以下では
補強効果を大ならしめるAR値がなく、経済的に
繊維を製造することもむずかしい。また、1.8デ
ニール以上はデニールが大きくなりすぎて補強効
果が低下してくる。AR値については100〜1200
が好ましく、200〜800がより好適である。100以
下では分散性はよいが、マトリツクスとの接着が
低下して補強効果は小さくなり、又1200以上では
顕著な分散性の低下により補強効果は充分でな
い。 これらAR値及び繊度の制約から補強性を最大
限に発揮する繊維長は0.5〜12mmが最適である。 本発明者らはこれらAR値と繊維径による繊維
長との間で広範な実験を行ない、後述する実施例
とも併せて第1図の関係を得た。第1図中A
(100、1.44)、B(100、0.5)、C(150、0.5)、D
(1200、4)、E(1200、12)、F(850、12)で囲ま
れる範囲内が好ましい範囲である。 また同じくAR値と繊維径による曲げ強度との
間での広範な実験の結果が第2図で、AR値200
〜400付近に曲げ強度を大ならしめる領域が存在
し、かつ繊維が2デニールよりも更に小さくなる
にしたがい、曲げ強度が大きくなることが判る。 PVA系繊維の添加率は0.05〜4%(全仕込み
固型分重量中の繊維の重量で示す%である。以下
単に%と略記する。)がよく、0.05%以下では繊
維を添加した効果はなく、反対に4%以上では繊
維の分散性が悪化するために無意味である。 このように繊度0.1〜1.8デニール、繊維長0.5〜
12mmのPVA系繊維を0.05〜4%配合した水硬性
物質はPVA繊維でしつかりと固結され、補強効
果の大きいセメント系水硬性成型品を提供するこ
とにある。湿式抄造法で重要な抄造性はPVA系
繊維の持つ本来のセメント粒子との親和性がよい
ことに加え、ポリアクリルアミド等の凝集剤を使
用したりシリンダメツシユを小さくすることによ
つて確保することができる。更に抄造性と補強性
を向上するためにアスベスト又は植物性繊維、又
はガラス繊維を併用することも可能である。その
配合比により板材の要求性能を変えることもで
き、いわゆる石綿スレート板、パルプセメント
板、フレキシブル板、石綿パーライト板、パルプ
セメントパーライト板等のアスベスト完全代替あ
るいは一部代替への応用は自由である。 補強に用いるPVA系繊維の強度は(1)式から高
い程λMRへの寄与は大きく、具体的には後述す
る実施例で用いられている範囲、すなわちデニー
ル当11.2g以上が優れた補強効果を得るために採
用される。 成型品を構成するマトリツクスには普通、早
強、超早強、中庸熱、耐硫酸塩等の各ポルトラン
ドセメント、混合セメントとしては高炉セメン
ト、シリカセメント、フライアツシユセメント、
更にアルミナセメント、超速硬セメント、コロイ
ドセメント、油井セメント等を用いることができ
る。又半水セツコウ、セツコウ−スラグ系、スラ
グ、炭酸マグネシウム等も利用することができ
る。 無機フイラーとしては炭カルをはじめクレー、
スレート焼成粉、蛇絞岩、シリカ、スラグ、マイ
カ等の無機の充填材を利用することができる。 アスベストには特に種別、グレード等は選ばな
いが、一般的に4〜7クラスまでのクリソタイル
アモサイト、青石綿等が用いられる。又アスベス
トテ−リングと呼ばれる7クラス外の低純度の各
メツシユのアスベストも利用することができる。
ガラス繊維としては一般にZrOの入つた耐アルカ
リガラス繊維をはじめ、E−ガラス、シラス繊
維、ロツクウール等も利用できる。 次に天然繊維としては晒及び未晒の針葉樹、広
葉樹パルプを用いることが出来、当然再生故紙、
新聞故紙も用いられる。又パルプ以外の木綿、マ
ニラ麻、黄麻、楮、三椏等も利用できる。 当然のことながら有機合成繊維と併用すること
も可能である。使用する合成繊維としてはポリオ
レフイン系のポリエチレン、ポリプロピレン等の
フイラメント又はフイルム状物から作つたスプリ
ツトヤーンのストランド、ポリアミド系のナイロ
ン6、ナイロン66、その他ポリアクリロニトリ
ル、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリ
エステル、ポリイミド、ポリアミドイミド等のケ
プラーなどのチヨツプドストランドを併用するこ
ともできる。又は合成パルプとしてはポリエチレ
ン、ポリプロピレン又は更にそれらポリマーに無
機充填物を混合したポリマーをフラツシユ紡糸し
て得たもの等も使用することができる。 以下実施例で説明する。 実施例1及び比較例1 1.8%の硼酸を添加した重合度1680のPVA水溶
液を苛性ソーダ20g/、芒硝330g/、硼酸
1g/を含む擬固浴中に紡糸し、中和、水洗工
程を経て湿潤工程で5倍の延伸を行い乾燥して巻
き取つた。繊度を変更するためにPVA水溶液の
流水量を変化させることにより吐出量を変更し、
種々の繊度の乾燥原糸を得た。更に熱延伸を行い
熱処理工程を経て、単繊維デニールが0.5、1.0、
1.3、2.0、6、15デニールの各PVA繊維を得た。
AR値の異るものを得るために第1表に示す繊維
長に切断した。次にセメントマトリツクス中へ混
入してその補強効果を調らべた。石綿は5Rクリ
ソタイル石綿を5%、未叩解未晒クラフトパルプ
を2%、PVA繊維を2%とし残部を普通ポルト
ランドセメントとする配合とした。成型は抄造法
にて10プライに積層し加圧後気乾状態にて養生
し、4週間後の曲げ強度及びIzod法による衝撃強
力を測定した。 曲げ強度を比較するための対照としてアスベス
ト15%とパルプ2%、及びアスベスト5%とパル
プ2%のみで各々PVA繊維の含まないものも示
した。
下PVA系繊維と略記す)で強化した水硬性物質
をマトリツクスとした成型品に関するもである。 従来、セメント等の水硬性物質を成型し、更に
補強効果を得るものとしてアスベストが代表的な
無機繊維であることはよく知られている。しかし
このアスベストの需要は輪入に依存しており、世
界的に見て産出国に片寄りが著しく、更に資源が
枯渇し、アスベストの入手は益々困難になつてゆ
くことが予想される。また健康障害の観点からみ
ればアスベスト繊維を吸入することは避けた方が
よいなど、環境衛生、公害上の危惧が懸念され、
このアスベストの代替化が検討されている。その
一例をみるとCement Concrete Products16巻8
号1貢(1970)沖氏の「スレート用温石綿に代る
繊維の開発について」とか、セメント技術年報昭
和50年刊448貢、岸谷氏等の実験がなされている。
これらにはアスベストに代替されるべき繊維を得
るには難しそうあると報告されている。 本発明者らはPVA系繊維を用いて耐折強度向
上を目的とし、鋭意研究の結果本発明に到つた。 D.J.Hannantの「FIBRE CEMENTS and
FIBRE CONCRETES」(Copyright 1987by
John Wiley & Sons、LTD)によると、
λMRをひび割後の破壊係数とすると一般的に言
われている複合則から λMR=K・(1−lc/2l)λfv・Vf ………(1) の式が示される。Kは配向係数を含む定数、lcは
限果繊維長、lは繊維の長さ、λfvは完全付着繊
維の破壊応力、Vfは繊維の体積分率を示す。 さてこの(1)式からλMRを大にするためには
λfv、Vfを大きくすることであるが、λfv、Vfを
一定にするとlc/2lを最小にすることである。即ち、 これはlcを小さくすることによつてlc/2lが小さく なることから、λMRの大きなものを得ることが
可能となる。lcはセメントマトリツクスから繊維
を引抜く際に引抜ける最小の繊維長を意味し、接
着力と繊維強力との釣合いより次式で示される。 lc=λfv・d/2τ……… (2) ここでτは繊維とマトリツクスの接着強度、dは
繊維の直径である。 元来PVA系繊維は親水性のために他の合繊や
ガラス、スチール等の無機繊維に比べ、セメント
マトリツクスとの接着がよい(τが大である)た
めにlcは小さいものである。しかし補強効果の点
より末だ充分とは言えない。更にleを小ならしめ
るためにdを小さくすることが必要であり、本発
明の示す範囲の繊度の小さいPVA系繊維がより
いつそう補強効果を大ならしめることが判明し
た。 又一方では補強理論の一つとして繊維間隔説が
あり、となりあう繊維間隔が小さい方が補強性は
大きいと言われている(文献、前出のD、J、
Hannant)。 繊維間隔では一般的に次式で示される。 ここでcは定数、d及びVfは繊維の直径とその
体積分率である。 添加率(Vf)を一定とするならば繊維の直径
(d)の小さなものほど沢山の本数が入り、従つて繊
維間隔が小となり補強効果には有利となる。 以上の如く脆性物質を繊維で補強するという補
強効果に関する代表的な学説である複合則、繊維
間隔説に共通する点は、繊維直径を小さくすれば
補強効果は大になるということである。ところ
で、上述の学説は繊維がマトリツクス中に均一に
分散することが前提であり、分散が悪いと補強効
果は著しく減少する。一般的に繊維の太さが小さ
くなると分散性は悪くなる方向である。事実ガラ
ス繊維等はその改善をはかるためにわざわざチヨ
ツプドストランドにして単繊維を集束し、太くし
ているぐらいである。又合繊においても分散の悪
化を恐れ数デニール以上のものしか使用されてお
らず、公知文献にも繊度の小さい領域は見当らな
い。 更にPVA系繊維とても分散不良を恐れ2デニ
ール以上の公知文献しか見当らず、より小さい領
域の検討はなされていない。即ち2デニール以下
は補強効果は小さいということが常識となつてい
るのである。しかし本発明者らは本来PVA系繊
維は親水性が大であるが故に2デニール以下でも
分散は可能と推定し検討したところ著しい補強効
果が得られ本発明に到つたのである。即ち2デニ
ール以上に比し、0.1〜1.8デニールの方がはるか
に補強効果は大であるという従来の常識を破つた
新しい知見を得たのである。 しかしながらPVA系繊維は元来分散性は良い
とはいえ、1.8デニール以下の該繊維による補強
効果をより有効にするにはやはり分散性がポイン
トになる。 その分散性を左右する特性は繊維の直径(d)と長
さ(l)の比であるアスペクト比(以下AR値と称す
るAR値=l/d)である。 補強効果を最大限に発揮せしむるための条件の
1つは(1)式よりlは長い方が、又(1)、(2)、(3)式よ
りdは小さい方がよい。即ちAR値を大にするこ
とが重要である。 しかしながら補強効果を大にするためのもう一
つの条件は分散性が良好であるということであ
る。その分散性は当然AR値を小にする方が好ま
しい。従つて本発明の重要なる構成は細デニール
を使用することと、そのAR値の選択である。デ
ニールは0.1〜1.8デニールがよく、より好ましく
は0.5〜1.8デニールである。0.1デニール以下では
補強効果を大ならしめるAR値がなく、経済的に
繊維を製造することもむずかしい。また、1.8デ
ニール以上はデニールが大きくなりすぎて補強効
果が低下してくる。AR値については100〜1200
が好ましく、200〜800がより好適である。100以
下では分散性はよいが、マトリツクスとの接着が
低下して補強効果は小さくなり、又1200以上では
顕著な分散性の低下により補強効果は充分でな
い。 これらAR値及び繊度の制約から補強性を最大
限に発揮する繊維長は0.5〜12mmが最適である。 本発明者らはこれらAR値と繊維径による繊維
長との間で広範な実験を行ない、後述する実施例
とも併せて第1図の関係を得た。第1図中A
(100、1.44)、B(100、0.5)、C(150、0.5)、D
(1200、4)、E(1200、12)、F(850、12)で囲ま
れる範囲内が好ましい範囲である。 また同じくAR値と繊維径による曲げ強度との
間での広範な実験の結果が第2図で、AR値200
〜400付近に曲げ強度を大ならしめる領域が存在
し、かつ繊維が2デニールよりも更に小さくなる
にしたがい、曲げ強度が大きくなることが判る。 PVA系繊維の添加率は0.05〜4%(全仕込み
固型分重量中の繊維の重量で示す%である。以下
単に%と略記する。)がよく、0.05%以下では繊
維を添加した効果はなく、反対に4%以上では繊
維の分散性が悪化するために無意味である。 このように繊度0.1〜1.8デニール、繊維長0.5〜
12mmのPVA系繊維を0.05〜4%配合した水硬性
物質はPVA繊維でしつかりと固結され、補強効
果の大きいセメント系水硬性成型品を提供するこ
とにある。湿式抄造法で重要な抄造性はPVA系
繊維の持つ本来のセメント粒子との親和性がよい
ことに加え、ポリアクリルアミド等の凝集剤を使
用したりシリンダメツシユを小さくすることによ
つて確保することができる。更に抄造性と補強性
を向上するためにアスベスト又は植物性繊維、又
はガラス繊維を併用することも可能である。その
配合比により板材の要求性能を変えることもで
き、いわゆる石綿スレート板、パルプセメント
板、フレキシブル板、石綿パーライト板、パルプ
セメントパーライト板等のアスベスト完全代替あ
るいは一部代替への応用は自由である。 補強に用いるPVA系繊維の強度は(1)式から高
い程λMRへの寄与は大きく、具体的には後述す
る実施例で用いられている範囲、すなわちデニー
ル当11.2g以上が優れた補強効果を得るために採
用される。 成型品を構成するマトリツクスには普通、早
強、超早強、中庸熱、耐硫酸塩等の各ポルトラン
ドセメント、混合セメントとしては高炉セメン
ト、シリカセメント、フライアツシユセメント、
更にアルミナセメント、超速硬セメント、コロイ
ドセメント、油井セメント等を用いることができ
る。又半水セツコウ、セツコウ−スラグ系、スラ
グ、炭酸マグネシウム等も利用することができ
る。 無機フイラーとしては炭カルをはじめクレー、
スレート焼成粉、蛇絞岩、シリカ、スラグ、マイ
カ等の無機の充填材を利用することができる。 アスベストには特に種別、グレード等は選ばな
いが、一般的に4〜7クラスまでのクリソタイル
アモサイト、青石綿等が用いられる。又アスベス
トテ−リングと呼ばれる7クラス外の低純度の各
メツシユのアスベストも利用することができる。
ガラス繊維としては一般にZrOの入つた耐アルカ
リガラス繊維をはじめ、E−ガラス、シラス繊
維、ロツクウール等も利用できる。 次に天然繊維としては晒及び未晒の針葉樹、広
葉樹パルプを用いることが出来、当然再生故紙、
新聞故紙も用いられる。又パルプ以外の木綿、マ
ニラ麻、黄麻、楮、三椏等も利用できる。 当然のことながら有機合成繊維と併用すること
も可能である。使用する合成繊維としてはポリオ
レフイン系のポリエチレン、ポリプロピレン等の
フイラメント又はフイルム状物から作つたスプリ
ツトヤーンのストランド、ポリアミド系のナイロ
ン6、ナイロン66、その他ポリアクリロニトリ
ル、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリ
エステル、ポリイミド、ポリアミドイミド等のケ
プラーなどのチヨツプドストランドを併用するこ
ともできる。又は合成パルプとしてはポリエチレ
ン、ポリプロピレン又は更にそれらポリマーに無
機充填物を混合したポリマーをフラツシユ紡糸し
て得たもの等も使用することができる。 以下実施例で説明する。 実施例1及び比較例1 1.8%の硼酸を添加した重合度1680のPVA水溶
液を苛性ソーダ20g/、芒硝330g/、硼酸
1g/を含む擬固浴中に紡糸し、中和、水洗工
程を経て湿潤工程で5倍の延伸を行い乾燥して巻
き取つた。繊度を変更するためにPVA水溶液の
流水量を変化させることにより吐出量を変更し、
種々の繊度の乾燥原糸を得た。更に熱延伸を行い
熱処理工程を経て、単繊維デニールが0.5、1.0、
1.3、2.0、6、15デニールの各PVA繊維を得た。
AR値の異るものを得るために第1表に示す繊維
長に切断した。次にセメントマトリツクス中へ混
入してその補強効果を調らべた。石綿は5Rクリ
ソタイル石綿を5%、未叩解未晒クラフトパルプ
を2%、PVA繊維を2%とし残部を普通ポルト
ランドセメントとする配合とした。成型は抄造法
にて10プライに積層し加圧後気乾状態にて養生
し、4週間後の曲げ強度及びIzod法による衝撃強
力を測定した。 曲げ強度を比較するための対照としてアスベス
ト15%とパルプ2%、及びアスベスト5%とパル
プ2%のみで各々PVA繊維の含まないものも示
した。
【表】
担し曲げ強度及び衝撃強度はアスベスト15%+
パルプ2%+No.20を基準とし各々360Kg/cm2、2.4
Kg−cm/cm2を1.0として基準化した値で示した。 第1表中の典型的な実施例及び比較例について
第1図並びに第2図中に第1表中の番号で示し
た。第2図から前述のようにAR値200〜400付近
に成型物の曲げ強度を最大ならしめる極大値点が
あり、しかも繊度が2デニールよりも小となるに
したがい、その曲げ強度が大きくなるが、2.0デ
ニールの場合には、まだデニールを小さくした効
果が十分には達成されていないことが判る。又比
較例で判るようにAR値のみからでは曲げ強度に
は効果を示さないことも判る。 実施例2と比較例2 実施例2に示した単糸デニール1.0デニールの
PVA繊維を用い、このPVA繊維を3.2mmに切断し
たもの(AR値300)を2%用い、故紙パルプ
(NUKP)を各々6、10、15%添加し残部はセメ
ントとするアスベストを用いないノンアスベスト
板をハチエツクマシンを用いて抄造した。又同様
に耐アルカリガラス繊維及び無機フイラーとして
炭酸カルシウム、フライアツシユを添加し、第2
表のような配合にて抄造し成型品を得た。ハチエ
ツクマシンでは16プライになるように抄き上げ、
50Kg/cm2にプレスし、気中で28日間養生した。 比較のために比較例1で用いた6デニールの繊
維を5.2mmに切断したもの(AR値200)を用い同
一のテストを行つた。これを第2表に示した。
パルプ2%+No.20を基準とし各々360Kg/cm2、2.4
Kg−cm/cm2を1.0として基準化した値で示した。 第1表中の典型的な実施例及び比較例について
第1図並びに第2図中に第1表中の番号で示し
た。第2図から前述のようにAR値200〜400付近
に成型物の曲げ強度を最大ならしめる極大値点が
あり、しかも繊度が2デニールよりも小となるに
したがい、その曲げ強度が大きくなるが、2.0デ
ニールの場合には、まだデニールを小さくした効
果が十分には達成されていないことが判る。又比
較例で判るようにAR値のみからでは曲げ強度に
は効果を示さないことも判る。 実施例2と比較例2 実施例2に示した単糸デニール1.0デニールの
PVA繊維を用い、このPVA繊維を3.2mmに切断し
たもの(AR値300)を2%用い、故紙パルプ
(NUKP)を各々6、10、15%添加し残部はセメ
ントとするアスベストを用いないノンアスベスト
板をハチエツクマシンを用いて抄造した。又同様
に耐アルカリガラス繊維及び無機フイラーとして
炭酸カルシウム、フライアツシユを添加し、第2
表のような配合にて抄造し成型品を得た。ハチエ
ツクマシンでは16プライになるように抄き上げ、
50Kg/cm2にプレスし、気中で28日間養生した。 比較のために比較例1で用いた6デニールの繊
維を5.2mmに切断したもの(AR値200)を用い同
一のテストを行つた。これを第2表に示した。
【表】
用いた添加物は、故紙パルプは国光建材製綿入
故紙を用いた。耐アルカリガラス繊維は旭ガラス
製ロービングを13mmに切断して用いた。炭酸カル
シウムは白石工業製ホワイトンp−30、フライア
ツシユは中電フライアツシユを用いた。 実施例のNo.22〜24はアスベストのない系でのサ
ンプルであるが抄き上げ性も問題なく、No.22では
比較例No.30と比べ耐折強度は29%も向上してい
る。更に比較例No.35にPVA繊維のないものから
の耐折強力向上をNo.30,22と比較すると各々24
%、66%と飛躍的に向上している。アスベスト−
パルプ、更にガラス繊維と併用する場合、無機フ
イラー併用及びガラス繊維と無機フイラー併用系
の実施例をNo.25から29に示し、各々の対応する系
で比較例をNo.31〜34に示した。これらの結果28〜
42%も向上することが示された。
故紙を用いた。耐アルカリガラス繊維は旭ガラス
製ロービングを13mmに切断して用いた。炭酸カル
シウムは白石工業製ホワイトンp−30、フライア
ツシユは中電フライアツシユを用いた。 実施例のNo.22〜24はアスベストのない系でのサ
ンプルであるが抄き上げ性も問題なく、No.22では
比較例No.30と比べ耐折強度は29%も向上してい
る。更に比較例No.35にPVA繊維のないものから
の耐折強力向上をNo.30,22と比較すると各々24
%、66%と飛躍的に向上している。アスベスト−
パルプ、更にガラス繊維と併用する場合、無機フ
イラー併用及びガラス繊維と無機フイラー併用系
の実施例をNo.25から29に示し、各々の対応する系
で比較例をNo.31〜34に示した。これらの結果28〜
42%も向上することが示された。
第1図は繊維径をパラメータとした、AR値と
繊維長との関係を示す図、第2図は同じく繊維径
をパラメータとした、AR値と曲げ強度との関係
を示す図、である。
繊維長との関係を示す図、第2図は同じく繊維径
をパラメータとした、AR値と曲げ強度との関係
を示す図、である。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 単糸繊度が0.1〜1.8デニールで、長さが0.5〜
12mm、強度が11.2g/デニール以上、かつアスペ
クト比が100〜1200であるポリビニルアルコール
系合成繊維を補強材として0.05〜4%配合した繊
維強化水硬性成型品。 2 アスベストを0〜25%含有する特許請求の範
囲第1項記載の繊維強化水硬性成型品。 3 植物性繊維を0〜15%含有する特許請求の範
囲第1項または第2項記載の繊維強化水硬性成型
品。 4 ガラス繊維又は無機フイラーを0〜30%含有
する特許請求の範囲第1〜3項のいずれかに記載
の繊維強化水硬性成型品。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6849282A JPS58185474A (ja) | 1982-04-22 | 1982-04-22 | 繊維強化水硬性成型品 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6849282A JPS58185474A (ja) | 1982-04-22 | 1982-04-22 | 繊維強化水硬性成型品 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS58185474A JPS58185474A (ja) | 1983-10-29 |
| JPH0116784B2 true JPH0116784B2 (ja) | 1989-03-27 |
Family
ID=13375235
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6849282A Granted JPS58185474A (ja) | 1982-04-22 | 1982-04-22 | 繊維強化水硬性成型品 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS58185474A (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CH660357A5 (de) * | 1984-03-01 | 1987-04-15 | Ametex Ag | Armierungsfasern enthaltende mischung fuer die verstaerkung von werkstoffen. |
| JPS61160414A (ja) * | 1985-01-08 | 1986-07-21 | Kuraray Co Ltd | 高強力ポリビニルアルコール系極細繊維の製造法 |
| JPS62113741A (ja) * | 1985-11-12 | 1987-05-25 | 吉野理化工業株式会社 | 繊維補強モンタル叉はコンクリ−ト及びその製造方法 |
| JPH09109129A (ja) * | 1995-10-18 | 1997-04-28 | Asahi Concrete Works Co Ltd | 孔あきコンクリート製品、その製造方法及びその製造装置、並びに、その製造用抜き型枠 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5761649A (en) * | 1980-10-01 | 1982-04-14 | Kuraray Co | Cement-containing composition |
-
1982
- 1982-04-22 JP JP6849282A patent/JPS58185474A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS58185474A (ja) | 1983-10-29 |
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