JPH0118444B2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPH0118444B2 JPH0118444B2 JP57203098A JP20309882A JPH0118444B2 JP H0118444 B2 JPH0118444 B2 JP H0118444B2 JP 57203098 A JP57203098 A JP 57203098A JP 20309882 A JP20309882 A JP 20309882A JP H0118444 B2 JPH0118444 B2 JP H0118444B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- current
- coil
- voltage
- filter
- converter
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
Classifications
-
- G—PHYSICS
- G05—CONTROLLING; REGULATING
- G05F—SYSTEMS FOR REGULATING ELECTRIC OR MAGNETIC VARIABLES
- G05F7/00—Regulating magnetic variables
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- Electromagnetism (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Radar, Positioning & Navigation (AREA)
- Automation & Control Theory (AREA)
- Control Of Electrical Variables (AREA)
- Inverter Devices (AREA)
- Control Of Voltage And Current In General (AREA)
Description
〔産業上の利用分野〕
この発明は、電子あるいは陽子などを高エネル
ギーに加速するための最終段加速器(シンクロト
ロン)用電磁石のコイル電源装置の改良に関する
ものである。 〔従来の技術〕 素粒子物理学の分野では、近年その重要な研究
手段として電子あるいは陽子などを高エネルギー
に加速する加速器が用いられるようになつた。シ
ンクロトロンはこのの加速器における最終段加速
器の磁場を発生さすためのものであり、その主電
磁石用のコイル電源装置は、負荷電流を一定パタ
ーンで急激に変化させ、かつ繰返し運転され、し
かも高精度・高力率・高信頼性が要求される。 このような電磁石のコイル用電源装置として
は、従来第1図に示すものが用いられてきた。 第1図において、1は交流電源、2は交流を直
流に、あるいは直流を交流に変換する電力変換
器、3aは電流平滑用の直流リアクトル、4は抵
抗4aとインダクタンス4bから成る電磁石のコ
イルである。 第1図に基づいて従来の装置の動作を説明す
る。第1図において、電力変換器2は3相のサイ
リスタブリツジからなり、ブリツジを構成するサ
イリスタの点弧角αを制御することにより、交流
電源1から入力される交流電圧を正・負任意の直
流電圧に連続的に変換できることは周知である。 ところで、例えばシンクロトロンにおいて要求
されるコイル電流inは、第3図aに示すような三
角波である。従つて、コイル4の両端(P−N)
に印加すべき電圧Vnは、電流の立上げ時にはVn
=Lndin/dt+Rninと正極性(Nを基準電位とする) であり、上記サイリスタの制御角αは90゜以下で
運転される。また、電流の立下げに必要な電圧は
Vn=−Lndin/dt+Rninと逆極性となるので、サイ リスタの制御角αを90゜以上遅らせるように運転
される。このように、電力変換器2のサイリスタ
の点弧αを制御することにより、コイル4に三角
波電流を供給できる。なお、直流リアクトル3a
は電力変換器2のサイリスタの点弧角を制御する
ことにより発生する電圧リツプルを平滑し、コイ
ル4へリツプルの少ない電流を流すためのもので
ある。 〔発明が解決しようとする課題〕 ところで、上述のようなシンクロトロンの電磁
石用のコイル電源はコイル電流の設定値に対して
高精度の制御が必要である。例えば、三角波電流
の立上げ時において、コイル電流の最大値に対し
て約数%〜100%の範囲で、電流設定値(三角波
の電流基準)に対して±10-3オーダーの精度が要
求される。これに対して、上記従来の電源装置で
は、特に三角波電流の立上げ初期の数%付近の電
流領域において、電力変換器2の電圧リツプルを
直流リアクトルで充分に減衰させることができ
ず、設定値に対して高精度に追従したコイル電流
が得られないという課題があつた。従つて、例え
ばシンクロトロン用の電源装置に適用した場合、
ビームの入射が不可能となる不具合を生じてい
た。 なお、コイル4供給される電流のリツプルは、
直流リアクトル3aを大きくすることで減衰させ
ることはできるが、電力変換器2の制御応答性及
び経済性と相反するものであり、実質的には不可
能である。 この発明は、上記のような従来のものの課題を
解決するためになされたもので、電力変換器の発
生する電圧リツプルを極小に減衰させることによ
り、高精度のコイル電流が得られる電源装置を提
供することを目的としている。 〔課題を解決するための手段〕 この発明に係わるコイル用電源装置は、電力変
換器の発生するリツプル電圧を減衰させ、要求さ
れるコイル電流精度を得るLCフイルターと、こ
のLCフイルターの共振点をなくし、コイルへ印
加される電圧を非振動的にするRCフイルターと
からなるフイルター装置を設けたものである。 〔作用〕 この発明においては、電力変換器の発生するリ
ツプル電圧の周波数をrとしたとき、LCフイル
ターの共振周波数pと上記rの比p/rを要求さ
れる電流精度に応じて選定すると共に、LCフイ
ルターのリアクタンスLfと、RCフイルターの抵
抗値Rp、コンデンサの容量Cpの間に1/p<RpCp
<πpLfCpの関係をもたせ、上記電力変換器のリ
ツプル電圧を極小に減衰させる。 〔発明の実施例〕 以下この発明の一実施例について説明する。 第2図において、1は交流電源、2はサイリス
タ変換器でなる電力変換器であり、交流を直流に
変換する順変換器2aと直流を交流に変換する逆
変換器2bより成る。上記順変換器2a及び逆変
換器2bはそれぞれ3相のサイリスタブリツジか
ら構成される。3は上記電力変換器より出力され
る電圧リツプルの吸収と電流の立上げ時に必要な
電圧を初期充電しておくためのフイルターであ
り、直流リアクトル3a、コンデンサ3b,3
c、抵抗3dで構成される。4a,4bはそれぞ
れ電磁石用コイル4の抵抗、インダクタンスであ
る。5,6はコイル電流の立上げ時に点弧され、
電流の立下げ時に消弧する、例えばゲートターン
オフサイリスタのようなスイツチ、7,8は上記
コイル電流の立下げ時に導通するダイオード、9
はコイル電流を検出する、例えばDC CT、シヤ
ントのような電流センサであり、以上1〜8によ
り本コイル用電源装置の主回路が構成される。 第2図において、10は電力変換器2の出力す
る電圧を検出するための分圧器などで構成される
電圧センサ、11は図示しない外部装置から与え
られるトリガ信号により付勢され、スイツチ5,
6の点弧及び消弧タイミングと電流基準回路12
を付勢して三角波電流基準irefを発生させるため
の制御タイミング発生回路である。13,16,
18は制御信号の加減算を行なうための加算器、
14は電流コントローラ、15はコイル電圧Vn
を定める電圧基準回路であり、出力される電圧基
準Vrefは、予め推定した負荷特性と電流基準iref
によつて発生し、かつ加算器13から出力される
電流基準irefと電流センサ9によつて検出される
コイル電流inとの誤差ε、電流センサ9及びコイ
ル4の温度変化によつて補正される。17は電圧
コントローラ、19は上記順変換器2a及び逆変
換器2bの制御角αを定める位相制御回路、20
は順変換器2a及び逆変換器2bへ送る点弧パル
スを発生するゲート回路である。21は交流電流
を検出するためのCT、22は上記CT21によつ
て検出される過負荷電流により付勢され、上記電
力変換器2の出力を絞り込むように動作させる過
電流リミツタである。上記12〜19及び22は
演算増巾器などによるアナログ回路、あるいはマ
イクロプロセツサ、ミニコンなどによるデジタル
回路により構成できる。以上9〜22は本コイル
用電源装置の制御回路を構成する。 第2図は本発明の一実施例を示す図であり、第
3図は本発明の動作を説明する図である。第2図
及び第3図に基づいて本発明の作用動作の説明を
行なう。 コイル用電源装置より出力される電流の精度を
決定する要因として電力変換器2により発生する
電圧リツプルと制御回路による電流基準irefへの
追随性(応答性)とがある。 今、要求される電流の精度を電流基準の設定値
に対しての追随度で定義すると、 ε=|iref−in|/iref ……(1) 但し、ε:コイル電流の精度(許容誤差) iref:コイル電流設定値 in:コイル電流 で表すことができる。 電磁石用コイルの電流精度で最も高い精度を要
求されるところは、三角波電流の立上げ部分、即
ち、コイル電流最大値の数%の部分である。この
部分において、例えばシンクロトロン用の電磁石
コイルで要求される電流の精度ε′は、 ε′≒1/100|Iref−IM|/Iref<10-5……(2) 但し、Iref:コイル電流設定値の最大値 IM:コイル電流最大値 なお、(2)式において、1/100はコイル電流最大
値の数%を概略的に数値化したものであり、又、
10-5以下としているのは、シンクロトロン用の電
磁石コイルが一般に必要とされている電流精度ε
が10-3以下であるからである。 上記電磁石コイルの三角波電流の周波数は、通
常、数Hz以下であり、電力変換器2の出力に高周
波のリツプル電圧が発生しなければ、電力変換器
2の制御を工夫することにより、要求される電流
精度を得ることができる。 しかし、電力変換器としてのサイリスタ変換器
は、サイリスタの点弧角αを制御し、所望の直流
出力電圧を得るときには、必ず交流電源の整数倍
のリツプル電圧が発生し、電磁石コイルの要求す
る電流精度を満足しない。この電圧リツプルの周
波数rは3相ブリツジの場合、交流電源の周波数
をsとすれば、r=6sとなる。この電圧リツプル
により発生するコイル電流のリツプル△inは、コ
イル4のインダク4bの値をLn、抵抗4aの値
をRnとすると、一般的には、2πr・Ln≫Rnであ
るために、 △in≒△V/2πr・Ln ……(3) で表わされる。 従つて、電圧リツプルに対しては、コイル4に
印加されるリツプル値△Vそのものを小さくする
ことと、リツプル周波数rを大きくすることによ
り、要求される電流精度を得ることができる。そ
のために、電力変換器2の順変換器2a及び逆変
換器2bは3相ブリツジを複数台組合せて、リツ
プル値△Vを小、リツプル周波数rを大としてい
る。例えば、3相ブリツジを2台組合せた12相変
換器、4台組合せた24相変換器では、リツプル値
△Vはそれぞれ相数が多くなるほど減少するのは
もちろんであるが、リツプル周波数rはそれぞ
れ、r=12、r=24となる。このように電力変
換器の相数を増すことにより、コイル電流に発生
するリツプル電流△inをある程度減衰させること
はできるが、更にリツプル電流△inを小さくし電
流精度上無視できるようにするためには、電力変
換器2の出力端にフイルター3を設ける必要があ
る。第2図に示すフイルター3を構成する直流リ
アクトル3aの値をLfとしコンデンサ3bの値
をCとすると、電力変換器2から出力される電
圧リツプル△Vは、フイルター3の出力端すなわ
ちコイル4の両端で次の式で表わされる値△Vm
となる。 △Vm=△V×(o/r)2 ……(4) 但し、p=1/2π√ 従つて、例えば24相変換器の場合、交流電源の
周波数sを60Hzとすると、リツプル周波数rは
1440Hzとなり、フイルターの共振周波数pをrの
1/100以下に選ぶと、電力変換器2により発生し
た電圧リツプルはコイル4の両端では10-5以下と
なり、要求されるコイル電流の精度を充分満足で
きる。 つまり、(3)式において、一般にコイル4bのリ
アクタンスLmは数十〜数百mHであり、又、サ
イリスタ変換器は、経済性、製作性などから12相
あるいは24相ものが使用されるので、リツプル周
波数rは、12相で720Hz、24相で1440Hzであり、
結局(3)式の右辺の分母は100〜1000の値となり、 △in/Iref≒△Vn/(100〜1000)・Iref<10-5……(
5) △in≒△Vn/(100〜1000)<10-5 ……(6) となる。 一方、(4)式より、p/r=1/100とすると、△
Vnは10-4になるので、 △in≒10-4/(100〜1000)≒(10-6〜10-7)<
10-5となり、要求されるコイル電流の精度を充分
に満足する。 なお、コイル電流の精度は電力変換器の制御に
よる三角波の基本波部分の誤差(精度)とリツプ
ル誤差(精度)の和になるので、リツプルによる
誤差は、要求される精度より1桁少なくしておく
必要がある。 従つて、pとrの比p/rを要求される電流精
度に応じて適当な値、例えば上記実施例のように
10-5の電流精度を得るには、p/r=1/100以下
にすることが必要条件となる。 他方、要求される電流精度が、10-3であれば、
p/r=1/10以下に選択することにより、上記実
施例と同様に、 △Vn=△V×10-2 となり、 △in≒△Vn/(100〜1000) ≒10-2/(100〜1000) ≒(10-4〜10-5)<10-3 のとおり、10-3の電流精度が得られる。 ところが、上記のようなLCフイルターは、p
の周波数に対して、共振点を持ち、不安定な回路
である。今、LCフイルターの入力電圧をei、出
力電圧をepとすると、 ep=1/SCf/SLf+1/SCfei ……(7) =1/1+S2LfCfei ……(8) ここで、S=jωとおくと、 ep=1/1−ω2LfCfei ……(9) 従つて、(9)式からも明らかなように、ω21/LfCf の場合、ep/ei≫1となり、入力信号よりも出力
信号の方が大きくなる。即ち、
ギーに加速するための最終段加速器(シンクロト
ロン)用電磁石のコイル電源装置の改良に関する
ものである。 〔従来の技術〕 素粒子物理学の分野では、近年その重要な研究
手段として電子あるいは陽子などを高エネルギー
に加速する加速器が用いられるようになつた。シ
ンクロトロンはこのの加速器における最終段加速
器の磁場を発生さすためのものであり、その主電
磁石用のコイル電源装置は、負荷電流を一定パタ
ーンで急激に変化させ、かつ繰返し運転され、し
かも高精度・高力率・高信頼性が要求される。 このような電磁石のコイル用電源装置として
は、従来第1図に示すものが用いられてきた。 第1図において、1は交流電源、2は交流を直
流に、あるいは直流を交流に変換する電力変換
器、3aは電流平滑用の直流リアクトル、4は抵
抗4aとインダクタンス4bから成る電磁石のコ
イルである。 第1図に基づいて従来の装置の動作を説明す
る。第1図において、電力変換器2は3相のサイ
リスタブリツジからなり、ブリツジを構成するサ
イリスタの点弧角αを制御することにより、交流
電源1から入力される交流電圧を正・負任意の直
流電圧に連続的に変換できることは周知である。 ところで、例えばシンクロトロンにおいて要求
されるコイル電流inは、第3図aに示すような三
角波である。従つて、コイル4の両端(P−N)
に印加すべき電圧Vnは、電流の立上げ時にはVn
=Lndin/dt+Rninと正極性(Nを基準電位とする) であり、上記サイリスタの制御角αは90゜以下で
運転される。また、電流の立下げに必要な電圧は
Vn=−Lndin/dt+Rninと逆極性となるので、サイ リスタの制御角αを90゜以上遅らせるように運転
される。このように、電力変換器2のサイリスタ
の点弧αを制御することにより、コイル4に三角
波電流を供給できる。なお、直流リアクトル3a
は電力変換器2のサイリスタの点弧角を制御する
ことにより発生する電圧リツプルを平滑し、コイ
ル4へリツプルの少ない電流を流すためのもので
ある。 〔発明が解決しようとする課題〕 ところで、上述のようなシンクロトロンの電磁
石用のコイル電源はコイル電流の設定値に対して
高精度の制御が必要である。例えば、三角波電流
の立上げ時において、コイル電流の最大値に対し
て約数%〜100%の範囲で、電流設定値(三角波
の電流基準)に対して±10-3オーダーの精度が要
求される。これに対して、上記従来の電源装置で
は、特に三角波電流の立上げ初期の数%付近の電
流領域において、電力変換器2の電圧リツプルを
直流リアクトルで充分に減衰させることができ
ず、設定値に対して高精度に追従したコイル電流
が得られないという課題があつた。従つて、例え
ばシンクロトロン用の電源装置に適用した場合、
ビームの入射が不可能となる不具合を生じてい
た。 なお、コイル4供給される電流のリツプルは、
直流リアクトル3aを大きくすることで減衰させ
ることはできるが、電力変換器2の制御応答性及
び経済性と相反するものであり、実質的には不可
能である。 この発明は、上記のような従来のものの課題を
解決するためになされたもので、電力変換器の発
生する電圧リツプルを極小に減衰させることによ
り、高精度のコイル電流が得られる電源装置を提
供することを目的としている。 〔課題を解決するための手段〕 この発明に係わるコイル用電源装置は、電力変
換器の発生するリツプル電圧を減衰させ、要求さ
れるコイル電流精度を得るLCフイルターと、こ
のLCフイルターの共振点をなくし、コイルへ印
加される電圧を非振動的にするRCフイルターと
からなるフイルター装置を設けたものである。 〔作用〕 この発明においては、電力変換器の発生するリ
ツプル電圧の周波数をrとしたとき、LCフイル
ターの共振周波数pと上記rの比p/rを要求さ
れる電流精度に応じて選定すると共に、LCフイ
ルターのリアクタンスLfと、RCフイルターの抵
抗値Rp、コンデンサの容量Cpの間に1/p<RpCp
<πpLfCpの関係をもたせ、上記電力変換器のリ
ツプル電圧を極小に減衰させる。 〔発明の実施例〕 以下この発明の一実施例について説明する。 第2図において、1は交流電源、2はサイリス
タ変換器でなる電力変換器であり、交流を直流に
変換する順変換器2aと直流を交流に変換する逆
変換器2bより成る。上記順変換器2a及び逆変
換器2bはそれぞれ3相のサイリスタブリツジか
ら構成される。3は上記電力変換器より出力され
る電圧リツプルの吸収と電流の立上げ時に必要な
電圧を初期充電しておくためのフイルターであ
り、直流リアクトル3a、コンデンサ3b,3
c、抵抗3dで構成される。4a,4bはそれぞ
れ電磁石用コイル4の抵抗、インダクタンスであ
る。5,6はコイル電流の立上げ時に点弧され、
電流の立下げ時に消弧する、例えばゲートターン
オフサイリスタのようなスイツチ、7,8は上記
コイル電流の立下げ時に導通するダイオード、9
はコイル電流を検出する、例えばDC CT、シヤ
ントのような電流センサであり、以上1〜8によ
り本コイル用電源装置の主回路が構成される。 第2図において、10は電力変換器2の出力す
る電圧を検出するための分圧器などで構成される
電圧センサ、11は図示しない外部装置から与え
られるトリガ信号により付勢され、スイツチ5,
6の点弧及び消弧タイミングと電流基準回路12
を付勢して三角波電流基準irefを発生させるため
の制御タイミング発生回路である。13,16,
18は制御信号の加減算を行なうための加算器、
14は電流コントローラ、15はコイル電圧Vn
を定める電圧基準回路であり、出力される電圧基
準Vrefは、予め推定した負荷特性と電流基準iref
によつて発生し、かつ加算器13から出力される
電流基準irefと電流センサ9によつて検出される
コイル電流inとの誤差ε、電流センサ9及びコイ
ル4の温度変化によつて補正される。17は電圧
コントローラ、19は上記順変換器2a及び逆変
換器2bの制御角αを定める位相制御回路、20
は順変換器2a及び逆変換器2bへ送る点弧パル
スを発生するゲート回路である。21は交流電流
を検出するためのCT、22は上記CT21によつ
て検出される過負荷電流により付勢され、上記電
力変換器2の出力を絞り込むように動作させる過
電流リミツタである。上記12〜19及び22は
演算増巾器などによるアナログ回路、あるいはマ
イクロプロセツサ、ミニコンなどによるデジタル
回路により構成できる。以上9〜22は本コイル
用電源装置の制御回路を構成する。 第2図は本発明の一実施例を示す図であり、第
3図は本発明の動作を説明する図である。第2図
及び第3図に基づいて本発明の作用動作の説明を
行なう。 コイル用電源装置より出力される電流の精度を
決定する要因として電力変換器2により発生する
電圧リツプルと制御回路による電流基準irefへの
追随性(応答性)とがある。 今、要求される電流の精度を電流基準の設定値
に対しての追随度で定義すると、 ε=|iref−in|/iref ……(1) 但し、ε:コイル電流の精度(許容誤差) iref:コイル電流設定値 in:コイル電流 で表すことができる。 電磁石用コイルの電流精度で最も高い精度を要
求されるところは、三角波電流の立上げ部分、即
ち、コイル電流最大値の数%の部分である。この
部分において、例えばシンクロトロン用の電磁石
コイルで要求される電流の精度ε′は、 ε′≒1/100|Iref−IM|/Iref<10-5……(2) 但し、Iref:コイル電流設定値の最大値 IM:コイル電流最大値 なお、(2)式において、1/100はコイル電流最大
値の数%を概略的に数値化したものであり、又、
10-5以下としているのは、シンクロトロン用の電
磁石コイルが一般に必要とされている電流精度ε
が10-3以下であるからである。 上記電磁石コイルの三角波電流の周波数は、通
常、数Hz以下であり、電力変換器2の出力に高周
波のリツプル電圧が発生しなければ、電力変換器
2の制御を工夫することにより、要求される電流
精度を得ることができる。 しかし、電力変換器としてのサイリスタ変換器
は、サイリスタの点弧角αを制御し、所望の直流
出力電圧を得るときには、必ず交流電源の整数倍
のリツプル電圧が発生し、電磁石コイルの要求す
る電流精度を満足しない。この電圧リツプルの周
波数rは3相ブリツジの場合、交流電源の周波数
をsとすれば、r=6sとなる。この電圧リツプル
により発生するコイル電流のリツプル△inは、コ
イル4のインダク4bの値をLn、抵抗4aの値
をRnとすると、一般的には、2πr・Ln≫Rnであ
るために、 △in≒△V/2πr・Ln ……(3) で表わされる。 従つて、電圧リツプルに対しては、コイル4に
印加されるリツプル値△Vそのものを小さくする
ことと、リツプル周波数rを大きくすることによ
り、要求される電流精度を得ることができる。そ
のために、電力変換器2の順変換器2a及び逆変
換器2bは3相ブリツジを複数台組合せて、リツ
プル値△Vを小、リツプル周波数rを大としてい
る。例えば、3相ブリツジを2台組合せた12相変
換器、4台組合せた24相変換器では、リツプル値
△Vはそれぞれ相数が多くなるほど減少するのは
もちろんであるが、リツプル周波数rはそれぞ
れ、r=12、r=24となる。このように電力変
換器の相数を増すことにより、コイル電流に発生
するリツプル電流△inをある程度減衰させること
はできるが、更にリツプル電流△inを小さくし電
流精度上無視できるようにするためには、電力変
換器2の出力端にフイルター3を設ける必要があ
る。第2図に示すフイルター3を構成する直流リ
アクトル3aの値をLfとしコンデンサ3bの値
をCとすると、電力変換器2から出力される電
圧リツプル△Vは、フイルター3の出力端すなわ
ちコイル4の両端で次の式で表わされる値△Vm
となる。 △Vm=△V×(o/r)2 ……(4) 但し、p=1/2π√ 従つて、例えば24相変換器の場合、交流電源の
周波数sを60Hzとすると、リツプル周波数rは
1440Hzとなり、フイルターの共振周波数pをrの
1/100以下に選ぶと、電力変換器2により発生し
た電圧リツプルはコイル4の両端では10-5以下と
なり、要求されるコイル電流の精度を充分満足で
きる。 つまり、(3)式において、一般にコイル4bのリ
アクタンスLmは数十〜数百mHであり、又、サ
イリスタ変換器は、経済性、製作性などから12相
あるいは24相ものが使用されるので、リツプル周
波数rは、12相で720Hz、24相で1440Hzであり、
結局(3)式の右辺の分母は100〜1000の値となり、 △in/Iref≒△Vn/(100〜1000)・Iref<10-5……(
5) △in≒△Vn/(100〜1000)<10-5 ……(6) となる。 一方、(4)式より、p/r=1/100とすると、△
Vnは10-4になるので、 △in≒10-4/(100〜1000)≒(10-6〜10-7)<
10-5となり、要求されるコイル電流の精度を充分
に満足する。 なお、コイル電流の精度は電力変換器の制御に
よる三角波の基本波部分の誤差(精度)とリツプ
ル誤差(精度)の和になるので、リツプルによる
誤差は、要求される精度より1桁少なくしておく
必要がある。 従つて、pとrの比p/rを要求される電流精
度に応じて適当な値、例えば上記実施例のように
10-5の電流精度を得るには、p/r=1/100以下
にすることが必要条件となる。 他方、要求される電流精度が、10-3であれば、
p/r=1/10以下に選択することにより、上記実
施例と同様に、 △Vn=△V×10-2 となり、 △in≒△Vn/(100〜1000) ≒10-2/(100〜1000) ≒(10-4〜10-5)<10-3 のとおり、10-3の電流精度が得られる。 ところが、上記のようなLCフイルターは、p
の周波数に対して、共振点を持ち、不安定な回路
である。今、LCフイルターの入力電圧をei、出
力電圧をepとすると、 ep=1/SCf/SLf+1/SCfei ……(7) =1/1+S2LfCfei ……(8) ここで、S=jωとおくと、 ep=1/1−ω2LfCfei ……(9) 従つて、(9)式からも明らかなように、ω21/LfCf の場合、ep/ei≫1となり、入力信号よりも出力
信号の方が大きくなる。即ち、
【式】の
付近の周波数をもつ電圧は、増幅され、振動を起
すことになるが、三角波のコイル電流を流すた
め、電力変換器2は、微視的にステツプ状の出力
電圧を発生するため、全ての周波数を含むステツ
プ電圧に対して、フイルターの出力、すなわち、
コイル電流は振動し、要求される精度が得られな
い。 このフイルターの振動対策として、LCフイル
ターのコンデンサ3bに対して並列に抵抗Rpの
みを挿入したフイルターが考えられる。 この場合の入力信号の関係は、 ep=Zf′/SLf+Zf′ei ……(10) =1/1+Lf/ROS+LfCfS2ei ……(11) =1/1+2ξωS+ω2S2ei ……(12) 但し、Zf′=Rp/1+SRpCf ω2=LfCf 2ξω=Lf/Rp (10)式において、出力信号が入力信号より大きく
ならない非振動の条件は、ξ1.0とするところ
は良く知られている。従つて、(13)式より、フ
イルターの特性が安定な非振動になるためは、 これを整理して、 πpLfRp ……(14) の条件が必要である。 ところが、上記のフイルターは、非振動的な安
定なフイルターとなりうるが、Rpによる電力損
失が大となり、実用的ではない。 そこで、p以上の周波数を持つ電流のみ上記の
フイルター特性が適用され、それ以下の三角波コ
イル基本電流(周波数は約p/10)にはLCフイ
ルターの特性を示すようにしたのが第2図に示す
フイルター3であり、LCフイルターとRCフイル
ターとからなる。 このフイルターの入出力信号の関係は次のとお
りである。 ep=1+CpRpS/1+CpRpS+(LfCfCp)S2+LfCfRpCp
S3ei ……(15) ep/ei=1+τfS/1+τfS+{(
1/2πfo)2+τf/πfo}S2+τf/(2πfo)2)S3…
…(18) ここで、LfCf=(1/2πp)2 τf=CpRp Rp=πpLf Cp=τf/πpLf 上記(16)式が非振動的、すなわち、あらゆる
周波数に対してep/eiが1以下にできれば抵抗Rp
による電力損失を減少し、安定したフイルターが
得られる。 そこで、(16)式に基づいて、電子計算機を用
いてシミユレーシヨンを行なつた結果、次の条件
が必要であることが判つた。 RpπpLf ……(17) RpCp1/p ……(18) (17),(18)式をまとめて表わすと、 1/pRpCpπpLfCp ……(19) 第2図のフイルター3を構成するリアクトル3
a、コンデンサ3b,3c、及び抵抗の各種Lf,
Cf,Cp,Rpは上記p/r=1/100の条件のもとで、
(19)式に示す関係をもたせているが、p/r=
1/10とした場合でも、(19)式のの関係をもたせ
ることにより、安定したフイルターとなる。 具体的に数値の一例を示すと、p=30Hzとすれ
ば、τf≒1/p≒0.03,
すことになるが、三角波のコイル電流を流すた
め、電力変換器2は、微視的にステツプ状の出力
電圧を発生するため、全ての周波数を含むステツ
プ電圧に対して、フイルターの出力、すなわち、
コイル電流は振動し、要求される精度が得られな
い。 このフイルターの振動対策として、LCフイル
ターのコンデンサ3bに対して並列に抵抗Rpの
みを挿入したフイルターが考えられる。 この場合の入力信号の関係は、 ep=Zf′/SLf+Zf′ei ……(10) =1/1+Lf/ROS+LfCfS2ei ……(11) =1/1+2ξωS+ω2S2ei ……(12) 但し、Zf′=Rp/1+SRpCf ω2=LfCf 2ξω=Lf/Rp (10)式において、出力信号が入力信号より大きく
ならない非振動の条件は、ξ1.0とするところ
は良く知られている。従つて、(13)式より、フ
イルターの特性が安定な非振動になるためは、 これを整理して、 πpLfRp ……(14) の条件が必要である。 ところが、上記のフイルターは、非振動的な安
定なフイルターとなりうるが、Rpによる電力損
失が大となり、実用的ではない。 そこで、p以上の周波数を持つ電流のみ上記の
フイルター特性が適用され、それ以下の三角波コ
イル基本電流(周波数は約p/10)にはLCフイ
ルターの特性を示すようにしたのが第2図に示す
フイルター3であり、LCフイルターとRCフイル
ターとからなる。 このフイルターの入出力信号の関係は次のとお
りである。 ep=1+CpRpS/1+CpRpS+(LfCfCp)S2+LfCfRpCp
S3ei ……(15) ep/ei=1+τfS/1+τfS+{(
1/2πfo)2+τf/πfo}S2+τf/(2πfo)2)S3…
…(18) ここで、LfCf=(1/2πp)2 τf=CpRp Rp=πpLf Cp=τf/πpLf 上記(16)式が非振動的、すなわち、あらゆる
周波数に対してep/eiが1以下にできれば抵抗Rp
による電力損失を減少し、安定したフイルターが
得られる。 そこで、(16)式に基づいて、電子計算機を用
いてシミユレーシヨンを行なつた結果、次の条件
が必要であることが判つた。 RpπpLf ……(17) RpCp1/p ……(18) (17),(18)式をまとめて表わすと、 1/pRpCpπpLfCp ……(19) 第2図のフイルター3を構成するリアクトル3
a、コンデンサ3b,3c、及び抵抗の各種Lf,
Cf,Cp,Rpは上記p/r=1/100の条件のもとで、
(19)式に示す関係をもたせているが、p/r=
1/10とした場合でも、(19)式のの関係をもたせ
ることにより、安定したフイルターとなる。 具体的に数値の一例を示すと、p=30Hzとすれ
ば、τf≒1/p≒0.03,
【式】より、
Lf=1(mH)にすれば
Cf=1/(2πp)2Lf≒0.028(F)
Rp=πpLf≒0.094(Ω)
Cp=τf/πpLf≒0.32(F)
である。
一方、コイル電流の電流基準irefへの追随は制
御により解決する必要がある。第3図は本発明に
よるコイル用電源装置の定常動作について示した
ものであり、時刻t1にて前サイクルが完了し次の
新しいサイクルが始まり、この新しいサイクルは
時刻t4完了するものとする。 一般に、加速器における電磁石のコイル用電源
装置は他の装置の制御とも連動されており、第2
図に示すように主コントローラより第3図dに示
すような一定周期τのトリガ信号tgが供給され
る。この信号tgに基づき本コイル用電源装置は周
期的に定められた動作を行なう。すなわち、上記
トリガ信号tgにより付勢される制御タイミング発
生回路11は、第3図f及びgに示すような信号
を発生し、電流基準回路12に供給する。演算増
巾器を用いた積分器あるいはROMなどを用いた
デイジタル回路で構成される電流基準回路12
は、制御タイミング発生回路11から供給される
信号(第3図f)の二進論理“1”の場合、出
力0で、信号g(第3図g)の“1”により時刻
t1より立上がり、時刻t2でinaxに相当する電流基
準を発生し、また信号gの二進論理“0”によ
り、時刻t2でinaxであつた電流基準を時刻t3で0
に立下げる。このようにして電流基準回路12か
ら三角波のコイル電流基準が発生される。 時刻t1におけるコイル電流の立上げに必要な電
圧Vpは、ほぼVp≒Lndim/dt=Lninax/t2−t1で表わす
こ とができ、この時刻において、いかに正確にこの
電圧Vpをコイル4に印加できるか否かが、本コ
イル用電源装置に要求される精度を決定すると言
つても過言でない。このため、本発明では、フイ
ルター3とコイル4間に時刻t1で導通するスイツ
チ5,6と、電流基準irefを基準とするメジヤー
ループの他に、電圧基準Vrefを基準とするマイナ
ーループを設けている。すなわち、第3図の時刻
tpにおいて前サイクルのコイル電流inの立下げが
完了する。この時点においては、ダイオード7,
8はオフし、スイツチ5,6もオフの状態であ
り、フイルターコンデンサ3b,3cの電圧Vc
は、第3図cに示すようにV3であり、一般的に
コイル電流inの立上りに必要な電圧Vpとは異な
る。従つて、電流基準irefが0である期間、t0−t1
間を第Iモードとすると、本装置ではこの期間電
圧基準Vrefによつてフイルターコンデンサ3b,
3cがVpに充電される。この時の電圧基準Vrefは
コイル電流基準irefとコイル4の温度θnを考慮し
た負荷特性を基に電圧基準回路5によつて算出さ
れる。 時刻t1になると、制御タイミング回路11より
第3図iに示すようなスイツチ5,6のオン信号
gpoが発生し、スイツチ5,6に供給される。従
つて、スイツチ5,6は導通し、第Iモードで調
整されたコンデンサ3b及び3cの電圧Vpがコ
イル4に印加されるので、コイル電流の立上りの
初期に高精度の電流をコイル4に供給できる。第
モードすなわちコイル電流の立上げ期間は、時
刻t2まで継続するが、この期間本装置は次のよう
に動作する。時刻t1でスイツチ5,6が導通する
と、コイル4には第3図aに示すような電流inが
流れ始める。この電流は電流センサ9により検出
され、加算器13で電流基準irefと比較され、両
者の差εが0になるよう電流コントローラ14→
加算器16→電圧コントローラ17→位相制御回
路19→ゲート回路20を通して順変換器2aを
付勢する。一方、加算器16には電圧基準回路1
5から発生する電圧基準Vrefが入力され、電圧セ
ンサ10により検出されたコイル4の電圧と比較
される。このとき、電圧基準Vrefは、コイル電流
基準irefとコイル4の温度θnを考慮した負荷特性
を基に発生し、更に電流センサ9の温度θc及びコ
イル電流inの電流基準に対する誤差εなどにより
補正され、電圧基準回路15より出力される。す
なわち、予め推定した負荷特性は、コイル4の温
度により変り、かつ電流センサ9の温度特性によ
り、みかけの特性が変るので補正する必要があ
る。このように、電圧基準回路15の出力Vrefに
基づき電圧センサ10の検出する電圧とVrefの差
が0になるように加算器16→電圧コントローラ
17→加算器18→位相制御回路19→ゲート回
路20→順変換器2aが動作するので、上記電流
基準irefに対するメジヤーループよりも早い制御
で正確にコイル4の電圧Vnを定められる。従つ
て、電流基準irerに対するコイル電流inの誤差ε
も小さく、これにより電圧基準Vrefを補正するだ
けでよいので、電流基準に対して高精度のコイル
電流を得ることができる。上記電圧基準回路15
は、演算増巾器あるいはマイクロプロセツサ、ミ
ニコンなどを用いた関数発生器により構成でき
る。 時刻t2でコイル電流inが定められた最大値inax
に達すると制御タイミング発生回路11から第3
図jに示すようなスイツチ5,6をターンオフさ
せる信号gpffが発生される。スイツチ5,6はト
ランジスタ、ゲートターンオフサイリスタ、静電
誘導形サイリスタなど自己消弧能力を有する半導
体素子あるいは転流回路を有するサイリスタ素子
などを適用できる。 信号gpffによりスイツチ5,6はただちにオフ
する。このとき、コイル4のインダクタンス4b
に発生する電圧の極性は、第のモードと逆極性
となり、フイルター3の出力電圧Vcより大きく
なるのでダイオード7,8が導通する。この時刻
t2より時刻t3の期間が第モードであり、第モ
ードで蓄積されたコイル4のエネルギーは、コイ
ル4→ダイオード7→直流リアクトル3a→逆変
換器2b→ダイオード8→コイル4のループで交
流電源1へ回生させる。従つて、上記9〜22で
構成される制御回路の動作によりコイル電流inを
電流基準irefに追随させて、時刻t3で0になるよ
うに制御できる。 時刻t3からは、再び第1モードが始まり、上述
のような第モード及び第モードへ移行してい
く。このように本コイル用電源装置は、上記動作
を周期τで繰返し運転される。 なお、上記実施例では、交流電源1と、それぞ
れ3相サイリスタブリツジを基本とした順変換器
2a及び逆変換器から成る電力変換器2で説明し
たが、第4図に示すように、1の交流電源の代り
に直流電源23を用い、電力変換器2の代りに、
例えばトランジスタの単相ブリツジから成る4象
限チヨツパ24を用いることもできる。24はト
ランジスタの他に、ゲートターンオフサイリス
タ、静電誘導形サイリスタなどを用いることもで
きる。また、第5図に示すように、スイツチ5,
6に逆並列にダイオード5a,6aを接続し、ダ
イオード7,8に逆並列にスイツチ7a,8aを
接続することにより、コイル4には上記実施例と
逆極性にも電流を流すことができる。 以上述べたように、この発明によれば、サイリ
スタ変換器の制御により発生するリツプル電圧を
減衰させるフイルター装置を、リアクトルLf、コ
ンデンサCfからなるLCフイルター、及び抵抗Rp、
コンデンサCpからなるRCフイルターで構成し、
リツプル電圧の周波数をrとしたとき、LCフイ
ルターの共振周波数pと上記rとの比を要求され
る電流精度に応じて選定するようにし、かつ、
1/p<RpCp<πpLfCpが成立するように各リア
クトル、コンデンサ、抵抗の値を選定するものと
したので、安定した回路で電圧リツプルを極小に
減衰させることができ、高精度のコイル電流が得
られる効果がある。
御により解決する必要がある。第3図は本発明に
よるコイル用電源装置の定常動作について示した
ものであり、時刻t1にて前サイクルが完了し次の
新しいサイクルが始まり、この新しいサイクルは
時刻t4完了するものとする。 一般に、加速器における電磁石のコイル用電源
装置は他の装置の制御とも連動されており、第2
図に示すように主コントローラより第3図dに示
すような一定周期τのトリガ信号tgが供給され
る。この信号tgに基づき本コイル用電源装置は周
期的に定められた動作を行なう。すなわち、上記
トリガ信号tgにより付勢される制御タイミング発
生回路11は、第3図f及びgに示すような信号
を発生し、電流基準回路12に供給する。演算増
巾器を用いた積分器あるいはROMなどを用いた
デイジタル回路で構成される電流基準回路12
は、制御タイミング発生回路11から供給される
信号(第3図f)の二進論理“1”の場合、出
力0で、信号g(第3図g)の“1”により時刻
t1より立上がり、時刻t2でinaxに相当する電流基
準を発生し、また信号gの二進論理“0”によ
り、時刻t2でinaxであつた電流基準を時刻t3で0
に立下げる。このようにして電流基準回路12か
ら三角波のコイル電流基準が発生される。 時刻t1におけるコイル電流の立上げに必要な電
圧Vpは、ほぼVp≒Lndim/dt=Lninax/t2−t1で表わす
こ とができ、この時刻において、いかに正確にこの
電圧Vpをコイル4に印加できるか否かが、本コ
イル用電源装置に要求される精度を決定すると言
つても過言でない。このため、本発明では、フイ
ルター3とコイル4間に時刻t1で導通するスイツ
チ5,6と、電流基準irefを基準とするメジヤー
ループの他に、電圧基準Vrefを基準とするマイナ
ーループを設けている。すなわち、第3図の時刻
tpにおいて前サイクルのコイル電流inの立下げが
完了する。この時点においては、ダイオード7,
8はオフし、スイツチ5,6もオフの状態であ
り、フイルターコンデンサ3b,3cの電圧Vc
は、第3図cに示すようにV3であり、一般的に
コイル電流inの立上りに必要な電圧Vpとは異な
る。従つて、電流基準irefが0である期間、t0−t1
間を第Iモードとすると、本装置ではこの期間電
圧基準Vrefによつてフイルターコンデンサ3b,
3cがVpに充電される。この時の電圧基準Vrefは
コイル電流基準irefとコイル4の温度θnを考慮し
た負荷特性を基に電圧基準回路5によつて算出さ
れる。 時刻t1になると、制御タイミング回路11より
第3図iに示すようなスイツチ5,6のオン信号
gpoが発生し、スイツチ5,6に供給される。従
つて、スイツチ5,6は導通し、第Iモードで調
整されたコンデンサ3b及び3cの電圧Vpがコ
イル4に印加されるので、コイル電流の立上りの
初期に高精度の電流をコイル4に供給できる。第
モードすなわちコイル電流の立上げ期間は、時
刻t2まで継続するが、この期間本装置は次のよう
に動作する。時刻t1でスイツチ5,6が導通する
と、コイル4には第3図aに示すような電流inが
流れ始める。この電流は電流センサ9により検出
され、加算器13で電流基準irefと比較され、両
者の差εが0になるよう電流コントローラ14→
加算器16→電圧コントローラ17→位相制御回
路19→ゲート回路20を通して順変換器2aを
付勢する。一方、加算器16には電圧基準回路1
5から発生する電圧基準Vrefが入力され、電圧セ
ンサ10により検出されたコイル4の電圧と比較
される。このとき、電圧基準Vrefは、コイル電流
基準irefとコイル4の温度θnを考慮した負荷特性
を基に発生し、更に電流センサ9の温度θc及びコ
イル電流inの電流基準に対する誤差εなどにより
補正され、電圧基準回路15より出力される。す
なわち、予め推定した負荷特性は、コイル4の温
度により変り、かつ電流センサ9の温度特性によ
り、みかけの特性が変るので補正する必要があ
る。このように、電圧基準回路15の出力Vrefに
基づき電圧センサ10の検出する電圧とVrefの差
が0になるように加算器16→電圧コントローラ
17→加算器18→位相制御回路19→ゲート回
路20→順変換器2aが動作するので、上記電流
基準irefに対するメジヤーループよりも早い制御
で正確にコイル4の電圧Vnを定められる。従つ
て、電流基準irerに対するコイル電流inの誤差ε
も小さく、これにより電圧基準Vrefを補正するだ
けでよいので、電流基準に対して高精度のコイル
電流を得ることができる。上記電圧基準回路15
は、演算増巾器あるいはマイクロプロセツサ、ミ
ニコンなどを用いた関数発生器により構成でき
る。 時刻t2でコイル電流inが定められた最大値inax
に達すると制御タイミング発生回路11から第3
図jに示すようなスイツチ5,6をターンオフさ
せる信号gpffが発生される。スイツチ5,6はト
ランジスタ、ゲートターンオフサイリスタ、静電
誘導形サイリスタなど自己消弧能力を有する半導
体素子あるいは転流回路を有するサイリスタ素子
などを適用できる。 信号gpffによりスイツチ5,6はただちにオフ
する。このとき、コイル4のインダクタンス4b
に発生する電圧の極性は、第のモードと逆極性
となり、フイルター3の出力電圧Vcより大きく
なるのでダイオード7,8が導通する。この時刻
t2より時刻t3の期間が第モードであり、第モ
ードで蓄積されたコイル4のエネルギーは、コイ
ル4→ダイオード7→直流リアクトル3a→逆変
換器2b→ダイオード8→コイル4のループで交
流電源1へ回生させる。従つて、上記9〜22で
構成される制御回路の動作によりコイル電流inを
電流基準irefに追随させて、時刻t3で0になるよ
うに制御できる。 時刻t3からは、再び第1モードが始まり、上述
のような第モード及び第モードへ移行してい
く。このように本コイル用電源装置は、上記動作
を周期τで繰返し運転される。 なお、上記実施例では、交流電源1と、それぞ
れ3相サイリスタブリツジを基本とした順変換器
2a及び逆変換器から成る電力変換器2で説明し
たが、第4図に示すように、1の交流電源の代り
に直流電源23を用い、電力変換器2の代りに、
例えばトランジスタの単相ブリツジから成る4象
限チヨツパ24を用いることもできる。24はト
ランジスタの他に、ゲートターンオフサイリス
タ、静電誘導形サイリスタなどを用いることもで
きる。また、第5図に示すように、スイツチ5,
6に逆並列にダイオード5a,6aを接続し、ダ
イオード7,8に逆並列にスイツチ7a,8aを
接続することにより、コイル4には上記実施例と
逆極性にも電流を流すことができる。 以上述べたように、この発明によれば、サイリ
スタ変換器の制御により発生するリツプル電圧を
減衰させるフイルター装置を、リアクトルLf、コ
ンデンサCfからなるLCフイルター、及び抵抗Rp、
コンデンサCpからなるRCフイルターで構成し、
リツプル電圧の周波数をrとしたとき、LCフイ
ルターの共振周波数pと上記rとの比を要求され
る電流精度に応じて選定するようにし、かつ、
1/p<RpCp<πpLfCpが成立するように各リア
クトル、コンデンサ、抵抗の値を選定するものと
したので、安定した回路で電圧リツプルを極小に
減衰させることができ、高精度のコイル電流が得
られる効果がある。
第1図は従来のコイル用電源装置を示す図、第
2図はこの発明の一実施例によるコイル用電源装
置を示す図、第3図はこの発明の動作を説明する
図、第4図はこの発明の他の実施例を示す図、第
5図はこの発明の他の実施例を示す図である。 図において、1は交流電源、2は電力変換器、
2aは順変換器、2bは逆変換器、3はフイルタ
ー、3aは直流リアクトル、3b,3cはコンデ
ンサ、3dは抵抗、4はコイル、4aはコイルの
抵抗、4bはコイルのインダクタンス、5,6は
スイツチ、7,8はダイオード、9は電流セン
サ、10は電圧センサ、11は制御タイミング発
生回路、12は電流基準回路、13,16,18
は加算器、14は電流コントローラ、15は電圧
基準回路、17は電圧コントローラ、19は位相
制御回路、20はグート回路、21はCT、22
は過電流リミツタである。23は直流電源、24
はチヨツパである。なお、図中、同一符号は同一
または相当部分を示す。
2図はこの発明の一実施例によるコイル用電源装
置を示す図、第3図はこの発明の動作を説明する
図、第4図はこの発明の他の実施例を示す図、第
5図はこの発明の他の実施例を示す図である。 図において、1は交流電源、2は電力変換器、
2aは順変換器、2bは逆変換器、3はフイルタ
ー、3aは直流リアクトル、3b,3cはコンデ
ンサ、3dは抵抗、4はコイル、4aはコイルの
抵抗、4bはコイルのインダクタンス、5,6は
スイツチ、7,8はダイオード、9は電流セン
サ、10は電圧センサ、11は制御タイミング発
生回路、12は電流基準回路、13,16,18
は加算器、14は電流コントローラ、15は電圧
基準回路、17は電圧コントローラ、19は位相
制御回路、20はグート回路、21はCT、22
は過電流リミツタである。23は直流電源、24
はチヨツパである。なお、図中、同一符号は同一
または相当部分を示す。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 複数のサイリスタ素子をブリツジ接続してな
る、交流を直流に変換するサイリスタ変換器及び
負荷となるコイルの間に設けられたスイツチ素
子、このスイツチ素子と上記サイリスタ変換器と
の間に設けられ、上記サイリスタ変換器の制御に
より発生するリツプル電圧を減衰させるリアクト
ルLfとコンデンサCfとからなるLCフイルター及
び抵抗RpとコンデンサCpとからなるRCフイルタ
ーで構成されたフイルター装置、上記コイルに流
れる電流を検出する電流検出器、この電流検出器
の検出した電流値と電流基準との電流偏差信号を
入力し、上記電流偏差信号に応じた制御信号を発
生する電流コントローラ、上記コイルに印加され
る電圧を検出する電圧検出器、この電圧検出器の
検出した電圧値と電圧基準との電圧偏差信号及び
上記電流偏差信号に基づいた位相制御信号を発生
する位相制御回路、この位相制御回路の位相制御
信号により上記複数のサイリスタ素子を点弧する
ゲート回路を備え、上記サイリスタ変換器のリツ
プル電圧の周波数をrとしたとき、上記LCフイ
ルターの共振周波数 p=1/2π√f f と上記rの比p/rを要求される電流精度に応じ
て選定すると共に、上記抵抗Rp及びコンデンサ
Cpの値を、 1/p<RpCp<πpLfCp を満足するように選定したことを特徴とするコイ
ル用電源装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP57203098A JPS5991519A (ja) | 1982-11-17 | 1982-11-17 | コイル用電源装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP57203098A JPS5991519A (ja) | 1982-11-17 | 1982-11-17 | コイル用電源装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5991519A JPS5991519A (ja) | 1984-05-26 |
| JPH0118444B2 true JPH0118444B2 (ja) | 1989-04-05 |
Family
ID=16468341
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP57203098A Granted JPS5991519A (ja) | 1982-11-17 | 1982-11-17 | コイル用電源装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5991519A (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE3507298A1 (de) * | 1985-03-01 | 1986-09-04 | Siemens AG, 1000 Berlin und 8000 München | Verfahren zur regelung der zwischenkreisspannung bei einem spannungszwischenkreisumrichter und vorrichtung zur durchfuehrung des verfahrens |
-
1982
- 1982-11-17 JP JP57203098A patent/JPS5991519A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5991519A (ja) | 1984-05-26 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US4614999A (en) | High voltage pulsed power supply with time limiting nonlinear feedback | |
| US6163019A (en) | Resonant frequency induction furnace system using capacitive voltage division | |
| JP2511491B2 (ja) | インバ―タ装置および制御回路 | |
| EP0372109A1 (en) | Reactive power controller | |
| EP0071285B1 (en) | Energy converter | |
| US3534243A (en) | Inverter with starting circuit | |
| JPH0118444B2 (ja) | ||
| EP1406743A1 (en) | Generator for unitary power factor arc welders | |
| Biess et al. | High voltage series resonant inverter ion engine screen supply | |
| JPH11233298A (ja) | 電源装置及び粒子加速器 | |
| JPH08130870A (ja) | コンデンサ充電電源装置 | |
| JPH0118445B2 (ja) | ||
| JPS6322153B2 (ja) | ||
| EP0253432B1 (en) | Energy converter | |
| JP2649443B2 (ja) | 電源装置及びこれを用いた粒子加速器 | |
| JPS62290356A (ja) | スイツチング電源 | |
| JPS5815492A (ja) | パルス幅制御変換器の制御方法 | |
| EP0307057A1 (en) | Energy convertor | |
| JP3095570B2 (ja) | 低リプル電源装置 | |
| JPH0126255B2 (ja) | ||
| JPH0652998B2 (ja) | 交流電動機給電用3相インバ−タの制御電圧を制御する方法及び装置 | |
| SU1742968A1 (ru) | Источник питани дл технологических установок посто нного тока | |
| CN120896275A (zh) | 提供纹波电流抑制的电池充电器装置 | |
| GB2030389A (en) | Superconduction energy storage and transfer | |
| JPS63286275A (ja) | 交流ア−ク溶接機用電源装置 |