JPH0120906B2 - - Google Patents
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- JPH0120906B2 JPH0120906B2 JP56197874A JP19787481A JPH0120906B2 JP H0120906 B2 JPH0120906 B2 JP H0120906B2 JP 56197874 A JP56197874 A JP 56197874A JP 19787481 A JP19787481 A JP 19787481A JP H0120906 B2 JPH0120906 B2 JP H0120906B2
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Description
【発明の詳細な説明】
発明の背景
技術分野
本発明は呼吸回路に関する。
先行技術とその問題点
呼吸回路として、機械的人工呼吸を行うため
に、レスピレーター(ベンチレーターとも称され
る)に接続して用いる回路や、患者に、例えば麻
酔ガスと酸素ガスなどを投与する麻酔用の回路
や、薬剤や酸素等を投与する吸入療法用の回路な
ど、種々のものが用いられている。 そして、これら各種呼吸回路は、基本的には、
レスピレーター、麻酔器などと、患者側の気管カ
テーテル、マスク等を連結する吸気導入管と、呼
気排出管とから構成される。 従来用いられている呼吸回路の一つとして、例
えば第1図に示されるようなものがある。この回
路は、レスピレーターRの吸気側に、加温加湿器
Hを介し吸気導入管Iを接続し、また呼気側に呼
気排出管Eを接続し、両者をY字型のコネクタC
に接続し、患者側の気管カテーテル等を連結して
なり、さらに、吸気導入管Iの途中に、気管支拡
張剤、喀痰溶解剤等の薬剤をエアゾールとして気
道に吸入させるためのネブライザー6が挿入さ
れ、また呼気排出管Eの途中に呼気弁7が挿入さ
れている。 しかし、このような回路では、吸気導入管Iと
呼気排出管Eが別々になつているので、全体的に
大きくなり、取り扱いに不便である。 また、吸気ガスは、加温加湿器Hにより加温加
湿されて送気されるものであるが、吸気導入管I
を通過する間に熱損失により温度が下り、患者に
望まれる温度および水分を与えるのが困難であ
る。 この場合、適温の吸気ガスを患者に与えるに
は、加温加湿器Hで相当高温にしたガスを送れば
よいが、このとき管内に結露した水が大量に発生
し、頻繁に水抜きを行わなければならず、また、
何らかのトラブルにより、患者が高温ガスを吸入
してしまう危険性が高い。 さらに、患者の口元近くには、コネクタCを介
し、2本の管があり、特に、口元近くで、回路内
圧や吸気ガス温度等をモニターするときには、各
種装置が必要となり、口元近くの構造はきわめて
複雑となり、患者にとつてきわめて煩わしいもの
となり、またその取扱いも面倒となる。 これに対し、主に麻酔に用いられる呼吸回路と
して、例えば第2図に示されるような、ベイン回
路ないしF回路が知られている。 このような回路は、例えば直管状の内管15と
又、通常蛇腹状の外管11とから、これらを同軸
配置して二重管1を構成し、内管15内を呼吸回
路、外管11内管15間の空間を呼気回路とす
る。そして、二重管1の患者側の一端を給排気口
31を有するコネクタ3と連結する。又、外管1
1と内管15との麻酔器A側の他端は、それぞれ
基体5に取付け、基体5の内管連通孔53および
外管連通孔51を介し、麻酔器Aから送気および
換気を行う。 このような回路は、二重管を用いるので、取扱
いが容易であり、このような回路を用いれば、上
記のように吸気管Iと呼気管Eとを独立の管とし
て設ける場合と比較して、吸気回路としての内管
15の外側に外管11が存在すること、そして、
内管15外周には呼気ガスが接触することから、
吸気ガスの熱損失は小さくなる。 しかし、このような回路は、呼気弁およびネブ
ライザーを具えておらず、また、二重管を用いる
ので、その途中にこれらを挿入することもでき
ず、使用できるレスピレーターの機種が限られて
しまうという欠点がある。 このような実状に鑑み、本発明者は、先に、こ
れら各種不都合を解消した呼吸回路として、第3
図および第4図に示されるようなものを提案して
いる(特願昭56−49278号、特公昭61−52706号)。 この回路は、上記のような外管11,11′お
よび内管15,15′からなる二重管1,1′を2
つ用い、この中間に連結部2′を挿入し、この連
結部2′に、ネブライザー6および呼気弁7を設
けてなるものである。 この場合、連結部2′は、外側管体21′と内側
管体22′とから形成される。 そして、この連結部2′の途中には、吸気導入
用の内管15,15′と接続する内側管体22′の
みを連通するように、しかも連結部2′の外側管
体21′を遮断するように、ネブライザー6が配
置される。また、呼気排出用の外管15,15′
と接続する外側管体21′には、呼気弁7が設け
られ、さきのネブライザー6を迂回するように、
外側管体21′と呼気弁7との間に側路27′が設
けられている。 なお、図中、患者側においては、二重管1にコ
ネクタ3およびコネクタC5が付され、また、レ
スピレーター側においては、送気用チユーブT1
およびコネクタC1を介し換気用チユーブT2を付
した基体5が接続される。 このような先の提案に係る回路によれば、上記
した各種不都合はすべて解消するものである。し
かし、このような回路は、連結部2′のレスピレ
ータ側も二重管構造とするので、呼気および吸気
抵抗が高く、これらを減少するためには、管寸法
を大きくしなければならず、コンパクトさにかけ
るという欠点がある。 発明の目的 本発明は、このような実状に鑑みなされたもの
であつて、その主たる目的は、構造がシンプルか
つコンパクトで、取り扱いが容易であり、しかも
熱損失が少なく、結露水分量が少なく、さらに呼
気および吸気抵抗が小さく、加えてネブライザー
と呼気弁を具え、レスピレーターに対する汎用性
のすぐれた呼吸回路を提供することにある。 本発明者は、このような目的につき、レスピレ
ータ側を二重管構造としないために種々検討を行
い、本発明をなすに至つた。 すなわち本発明は、外管と内管とから構成され
る二重管を有し、当該二重管の患者側の一端に、
吸排気口を具えるコネクタを接続し、また前記二
重管の他端を、ネブライザーと呼気弁とを具える
連結部に接続し、当該連結部において、前記ネブ
ライザーを前記外管および内管のうちの一方と、
また前記呼気弁を前記外管および内管のうちの他
方と連通させ、前記連結部のネブライザーに連通
する接続口部に、吸気導入管を連結し、前記連結
部の呼気弁に連通する接続口部に、前記吸気導入
管とは独立に呼気排出管を接続したことを特徴と
する呼吸回路である。 なお、本発明の実施態様は、上記した目的をさ
らに有効に実現するための具体的構造に関するも
のであり、以下のとおりである。 ) 呼気排出管および吸気導入管が蛇腹管であ
る本発明の呼吸回路。 これにより、安全性と取り扱いやすさとが向
上する。 ) 二重管を構成する外管が呼気管であり、内
管が吸気管である本発明または上記)の呼吸
回路。 このとき熱損失がきわめて小さくなる。 ) 連結部が、外側管体と内側管体とからなる
二重部を有し、しかも当該二重部の内側管体に
連通するようにネブライザーが設けられてお
り、当該ネブライザーに連通する接続口部が設
けられ、また前記二重部の外側管体に連通する
ように呼気弁が設けられており、当該呼気弁に
連通する接続口部が設けられ、さらに前記連結
部の二重部の外側管体および内側管体の端部
に、それぞれ、外管および内管が連結されてい
る上記)の呼吸回路。 このとき構造はきわめて簡易となる。 ) 二重管を構成する外管が蛇腹管である本発
明または上記)ないし)のいずれかの呼吸
回路。 このとき、安全性および取り扱いやすさが向
上する。 ) 呼気排出管が接続されている接続口部が、
呼気弁に脱着自在に接続可能である本発明また
は上記)ないし)のいずれかの呼吸回路。 このとき、吸入療法用の回路として、有用性
がます。 ) コネクタが給排気口とそれぞれ連通する外
管取付口および内管取付口を有し、二重管の外
管および内管が、それぞれ、当該外管取付口お
よび内管取付口に連結されている本発明または
上記)〜)のいずれかの呼吸回路。 このとき、回路の伸びに伴う機械的死腔量が
減少する。 発明の具体的構成 以下、本発明を、第5図〜第8図に示される実
施例に従い、詳細に説明する。 本発明の呼吸回路は、外管11と内管15とか
ら構成される二重管1を有する。外管11と内管
15とから二重管を構成するには、図示のよう
に、ほぼ等長の外管11と内管15とを、ほぼ同
軸配置する。 この場合、内管15を吸気管、外管11を呼気
管として、内管15を吸気回路、外管11内管1
5間の空間を呼気回路とすれば、吸気ガスの熱損
失が減少し、好ましい結果を得る。 用いる外管11は、蛇腹管とすることが好まし
い。これにより、キンキング、すなわちねじれや
折れ曲がりによる回路のつぶれが減少するからで
ある。 これに対し、内管15は、径が小さく、キンキ
ングがおこりにくいので、蛇腹管であつても直管
であつてもよい。 用いる外管11と内管15を構成する材質は、
ともに同一でも異つていてもよく、公知の可撓性
チユーブ材料、例えばポリエチレン、ポリプロピ
レン、ポリアミド、ポリ塩化ビニル、ポリエステ
ル、ポリウレタン、ポリ酢酸ビニル等の中から適
宜選択すればよい。 また、内管15および外管11の寸法も種々変
更可能である。 この場合、内管15および外管11の内径は、
それぞれ概ね8〜20mm程度および20〜30mm程度と
すればよく、これらの比は1:1.5〜1:2.5程度
とすればよい。 更に、蛇腹管とするときの山部外径と谷部外径
の差は、概ね1.5〜5mm程度とすればよく、又蛇
腹頂部の曲率半径も、概ね0.5〜1.5mm程度とすれ
ばよい。 さらに、両者の平均肉厚は、互いに同一でも異
なつていてもよいが、通常は、ともに0.3〜1mm
程度とすればよい。 なお、その長さは30cm〜90cm程度とすればよ
い。 このように、用いる内管15および外管11は
種々のものとすることができるが、回路内圧が上
昇したとき、回路の伸びが小さく、機械的死腔量
が小さく、気道抵抗が変動しても死腔量が変動せ
ず、換気量の調節を行わなくてすむという点で
は、内管を外管より伸び率の少ない材質から構成
することが好ましい。 このように構成するには、外管11と蛇腹管と
して、内管15を直管とするか、あるいは両者を
蛇腹管として、内管の山部の外径と谷部の外径と
の差を外管のそれより小とするか、内管の蛇腹頂
部の曲率半径を外管のそれより小とする等があ
る。 また、外管の平均肉厚を、内管のそれより大と
すれば、熱損失はより一層少なくなり、好ましい
結果を得る。 このように構成される二重管1の一端はコネク
タ3と接続されている。 コネクタ3としては、第8図a〜cに示される
ように、給排気口31を有し、二重管1の患者側
一端がそれと連通するものであればよい。 このため、一般には、コネクタ3は、少なくと
も外管11の一端を嵌着可能な、上記給排気口3
1と連通する外管取付口33を有するものであ
る。すなわち、二重管1の患者側一端の内管15
の端部は、コネクタ3内に固定されず配置されて
いてもよい。ただ、コネクタ3には、二重管1の
患者側一端に位置する内管15をも嵌着固定でき
るようにすると、吸気時の回路内圧の上昇による
回路の伸びが減少し、機械的死腔が減少する点で
好ましい。 このような例が、第8図a〜cに示される。同
図において、コネクタ3は、先端を外管取付口3
3とし、後端を給排気口31とする筒状体からな
り、この内部に筒状の内管取付口34を同軸配置
し、内管取付口34と外管取付口33とを4枚の
羽根36により連結してなり、これらを合成樹脂
等から一体的に成形加工して形成されている。 なお、図示の例では、コネクタ3には、モニタ
ー孔38が設けられ、第5図に示される圧力モニ
ター用チユーブ381を付し、回路内圧や吸気温
度等をモニターできるように構成されている。 これに対し、二重管1の他端は連結部2に接続
されている。 連結部2は、ネブライザー6と呼気弁7とを具
える。 連結部2において、ネブライザー6は、連結部
2に接続される外管11と内管15のうちの一方
のみと連通し、しかも後述の吸気導入管5を接続
するための接続口部27と連通するように設けら
れる。 また、呼気弁7は、連結される外管11と内管
15のうちの他方とのみ連通し、しかも後述の呼
気排出管4を接続するための接続口部26と連通
するように配置される。 このように配置するには、種々の構造が可能で
あるが、構造がきわめて簡易となり、小型コンパ
クトとなるようにするためには、第5図〜第7図
に示されるように、連結部2が外側管体211と
内側管体215からなる二重部21を有するよう
に構成し、内側管体215の患者側端部に二重管
1の内管を嵌着できるようになし、また、その他
端にネブライザー6を連通配置し、さらにネブラ
イザー6に管状の接続口部27を連通させ、一
方、外側管体211には、呼気弁7を設け、それ
と連通させ、呼気弁7に管状の接続口部26を連
通させて設けることが好ましい。このような場合
には、内側管体215−ネブライザー6−接続口
部27の連通空間が吸気回路を構成し、これと隔
てられる外側管体211−呼気弁7−接続口部2
6の連通空間が呼気回路を構成する。 用いるネブライザー6として、超音波によりエ
アゾールを発生させる、いわゆる超音波ネブライ
ザーであつてもよいが、一般には、ベンチユリー
効果を利用してエアゾールを発生させる、いわゆ
るベンチユリータイプのネブライザーを用いるこ
とが好ましい。 ベンチユリータイプのネブライザーは、通常、
第7図に示されるように、上記したようにして、
吸気回路内に容器61を挿入連結し、この容器6
1内にノズル62を設けてなる。 このノズル62には、吸気時において、外部か
らチユーブ69を介し、ジエツト気流を流入させ
るようにする。 一方、容器61内には、薬剤容液64を充填
し、更に容器61底部には吸い上げ管65を配置
し、噴射ノズル63を、この吸い上げ管65と連
通させるとともに、噴射ノズル63を、ノズル6
2の近傍に、通常ノズル62と直角に対向して配
置する。 このような構成で、ジエツト気流をノズル62
から容器61内に流入させると、ジエツト気流に
より、噴射ノズル63の口元は陰圧となり、薬剤
溶液は吸い上げ管65を介し吸い上げられ、ノズ
ル63からエアゾール化される。 なお、図示の場合には、容器底部612の内側
底面は円錐状をなし、所望の量の薬液を無駄なく
吸い上げることができるようにしている。 又、噴射ノズル63からエアゾール化された薬
剤溶液は、ジエツト気流とともにバツフル68に
あたり、さらに、飛散することにより、粒子径が
均一化するようにされている。 このようなネブライザー6には、一体的に連結
される二重部21と逆側に、接続口部27が一体
的に連結されている。 他方、呼気弁7としては、取扱いやすさの点で
ダイヤフラム式のものが好ましい。 第7図には呼気弁7の好ましい例が示される。 この場合、呼気弁7は、連結部2の二重部21
の外側管体211と一体的に連結して形成された
筒状の入口部72と、入口部72と一体的に同心
配置され、接続口部26を連結した出口部73と
を具え、入口部72内が入口室721、出口部7
3入口部72間が出口室731を形成する。 一方、出口部73には加圧口75を有する蓋7
4が螺着等により付され、蓋74内部の隔室74
1と出口室731、入口室721とはダイヤフラ
ム71で仕切られる。 このような構成で、加圧口75からチユーブ7
9を介し、吸気時に隔室741の加圧を行えば、
ダイヤフラム71は入口部72に押しつけられ、
弁が閉じ、又呼気時に隔室741内の圧力を解除
すれば、ダイヤフラム71は開放し、弁が開くこ
とになる。そして、呼気時に所定の陽圧(例えば
5cmH2O)となるような圧力解除を行えば、肺
胞のつぶれ等の危険性を少なくするなどのための
ピープ(PEEP)療法の適用が可能となる。 このような呼気弁7には、例えばL字状に屈曲
して、接続口部26が一体的に連結される。 なお、第5図等に示される例では、連結部2に
はつり下げ用の把手28が設けられている。 このような連結部2の接続口部26,27に
は、それぞれ呼気排出管4および吸気導入管5が
接続される。 呼気排出管4と吸気導入管5とは、キンキング
によるつぶれ防止の観点から、ともに蛇腹管を用
いることが好ましいが、それ以外には特に制限は
ない。 従つて、前記二重管1の内管および外管につい
て触れたような通常の材質、寸法のものとするこ
とができる なお、その長さは、それぞれ、一般に60cm〜
120cm程度とされる。 このような呼気排出管4と吸気導入管5とは、
それぞれ、上記連結部2に接続口部26,27を
介して接続されるが、呼気排出管4は接続口部2
6に常時接続しておき、この接続口部26の呼気
弁側が呼気弁7に脱着自在に接続可能とすること
が好ましい。 すなわち、第6図に示すように、呼気弁7が接
続口部26に対する受口26′を有するものとし、
該受口26′と前記接続口部26とをテーパー嵌
合により接続可能とするとよい。 このようにして、呼気排出管4が接続されてい
る接続口部26を、呼気弁7に脱着自在に接続可
能とすることにより、呼気排出管4を呼気弁7か
ら取り外すと、換気量計を必要としない吸入療法
用の回路として用いることができ、また、呼気弁
7に小型の換気量計を接続することができる為、
レスピレーター内に換気量計を有していないレス
ピレーターにも使用することができることにな
り、汎用性に優れ、さらに構造もシンプルとな
る。 発明の具体的作用 本発明の呼吸回路を用いて、機械的人工呼吸な
いし吸入療法を行うに際しては、呼気排出管4お
よび吸気導入管5に、それぞれ、例えばコネクタ
C6およびC7を接続し、あるいは必要に応じ呼気
排出管4を連結部2の呼気弁7からとりはずし、
加温加湿器あるいは呼気流量計等を介し、レスピ
レーターR、あるいは麻酔器等と接続する。ま
た、コネクタ3に、例えばL字コネクタC5を接
続し、患者側の気管カテーテルやマスク等と連結
する。 このようにして、レスピレーターあるいは麻酔
器等から送られてくる吸気ガスは、吸気導入管5
を通り、ネブライザー6を経て、内管15から患
者に送られる。 また、患者からの呼気ガスは、内管15と外管
11の間を通り、呼気弁7を経た後、例えば呼気
排出管4に入り排出される。 発明の具体的効果 本発明の呼吸回路は、全体的にきわめてシンプ
ル、かつコンパクトな構造をもつ。特に、患者口
元付近は、二重管構造であるので、取り扱いはき
わめて簡易となり、患者の煩しさもない。 また、呼気弁7と、ネブライザー6とを有する
ので、使用可能なレスピレーター等の機種、仕様
等が限定されない。加えて、機械的人工呼吸にも
また吸入療法にもさらに麻酔にも使用できるとい
う汎用性をもつ。 さらに、連結部と患者との間が二重管構造とな
つているので、熱損失が少ない。このため、吸気
ガスの加温温度を低くでき、回路内の貯留水が少
なくなり、高温ガスを患者が吸入する危険性も少
なくなる。 そして、これらのすぐれた効果を発揮した上
で、本発明では、二重管構造を、連結部と患者と
の間のみとするので、吸気および呼気抵抗が小さ
くなるという効果が奏される。 この場合、後記実験例からも明らかなように、
患者とレスピレーターとの間を全て二重管構造と
するときと比較すると、熱損失を同等に小さく保
持した上で、吸気および呼気抵抗は格段と減少す
る。また、同等の吸気および呼気抵抗を示す管径
は格段と小さくなり、二重管1がコンパクトにな
るという効果が実現する。 そして、上記した実施態様)に従い、呼気排
出管と吸気導入管とを、ともに蛇腹管とすれば、
キンキングによるつぶれが少なくなり、安全性と
取り扱いやすさとが向上する。 実施態様)に従い、二重管の外管を呼気管、
内管を吸気管とすれば熱損失の点できわめて有利
である。 実施態様)に従い、第7図のように、連結部
に二重部を設ければ、構造がきわめて簡易とな
る。 実施態様)に従い、外管を蛇腹管とすれば、
キンキングによるつぶれが少なくなる。 実施態様)に従い、呼気排出管が接続されて
いる接続口部が、呼気弁に脱着自在に接続可能と
すれば、呼気排出管を呼気弁から取り外したと
き、換気量計を必要としない吸入療法用の回路と
して用いることができ、また呼気弁に小型の換気
量計を接続することが可能となり、レスピレータ
ー内に換気量計を有していないレスピレーターに
も使用することができることになり、汎用性が増
し、全体的な構造もきわめてシンプルとなる。 実施態様)に従い、コネクタを外管および内
管と連結すれば、回路の伸びに伴なう機械的死腔
量が減少し、より好ましい結果を得る。 本発明は、本発明のの効果を確認するため種々
実験を行つた。以下にその1例を示す。 実験例 第1図(下記比較1)、第2図(下記比較2)、
第3図および第4図(下記比較3)の3種の比較
用回路ならびに第5図〜第8図に示される下記本
発明の回路を作製し、その一端をレスピレーター
と加温加湿器を介して接続し、また、その他端を
温度37℃、相対湿度100%に保持した模擬肺と接
続し、それぞれの回路特性を評価した。 この場合、第5図〜第8図に示される本発明の
呼吸回路では、用いる二重管1を構成する内管1
5として、谷部内径13.5mm、山部内径15mm、全長
60cmのポリエチレン製の蛇腹管を用い、また、二
重管1を構成する外管11として、この内管15
と同長で、谷部内径23.5mm、山部内径28mmのポリ
エチレン製の蛇腹管を用いた。 また、それぞれ一重管構造とする呼気排出管4
と、吸気導入管5としては、それぞれ、谷部内径
23.5mm、山部内径28mmで、60cm長のポリエチレン
製の蛇腹管を用いた。 これに対し、第1図、第2図ならびに第3図お
よび第4図にそれぞれ示される各比較用呼吸回路
(比較1、2、3)においては、二重管を構成す
るときの外管および内管、そして一重管構造とす
るときのそれぞれの管は、それぞれ対応する、上
記した本発明に属する呼吸回路における管と、ほ
ぼ同寸法の管断面寸法とした。また、これら3種
の各比較用呼吸回路において、その管部分の全長
は120cmとし、上記した本発明に属する呼吸回路
におけるそれと一致させた。 以上のような、本発明、あるいは比較用の計4
種の呼吸回路につき、それぞれ、下記表1に示さ
れるような条件にて、吸気ガスを加温加湿器で加
温および加湿しながら、レスピレーターを2時間
作動させた。 レスピレーターを2時間作動した後における模
擬肺の口元での温度(℃)を下記表1に示す。 また、レスピレーターを2時間作動した後にお
ける単位体積あたりの回路中の貯留水の量(g/
m3)を測定した。結果を下記表1に示す。 この場合、貯留水の量は、第2図に示されるよ
うな比較2以外は、加温加湿器連結部間と、連結
部模擬肺間とで別途測定した。 これらの結果を下記表1に示す。 さらに、上記した計4種の各呼吸回路につき、
流量を30/minとしたときの、呼気抵抗(cm
H2O//sec)と、吸気抵抗(cmH2O//
sec)とを測定した。 結果を下記表1に併記する。
に、レスピレーター(ベンチレーターとも称され
る)に接続して用いる回路や、患者に、例えば麻
酔ガスと酸素ガスなどを投与する麻酔用の回路
や、薬剤や酸素等を投与する吸入療法用の回路な
ど、種々のものが用いられている。 そして、これら各種呼吸回路は、基本的には、
レスピレーター、麻酔器などと、患者側の気管カ
テーテル、マスク等を連結する吸気導入管と、呼
気排出管とから構成される。 従来用いられている呼吸回路の一つとして、例
えば第1図に示されるようなものがある。この回
路は、レスピレーターRの吸気側に、加温加湿器
Hを介し吸気導入管Iを接続し、また呼気側に呼
気排出管Eを接続し、両者をY字型のコネクタC
に接続し、患者側の気管カテーテル等を連結して
なり、さらに、吸気導入管Iの途中に、気管支拡
張剤、喀痰溶解剤等の薬剤をエアゾールとして気
道に吸入させるためのネブライザー6が挿入さ
れ、また呼気排出管Eの途中に呼気弁7が挿入さ
れている。 しかし、このような回路では、吸気導入管Iと
呼気排出管Eが別々になつているので、全体的に
大きくなり、取り扱いに不便である。 また、吸気ガスは、加温加湿器Hにより加温加
湿されて送気されるものであるが、吸気導入管I
を通過する間に熱損失により温度が下り、患者に
望まれる温度および水分を与えるのが困難であ
る。 この場合、適温の吸気ガスを患者に与えるに
は、加温加湿器Hで相当高温にしたガスを送れば
よいが、このとき管内に結露した水が大量に発生
し、頻繁に水抜きを行わなければならず、また、
何らかのトラブルにより、患者が高温ガスを吸入
してしまう危険性が高い。 さらに、患者の口元近くには、コネクタCを介
し、2本の管があり、特に、口元近くで、回路内
圧や吸気ガス温度等をモニターするときには、各
種装置が必要となり、口元近くの構造はきわめて
複雑となり、患者にとつてきわめて煩わしいもの
となり、またその取扱いも面倒となる。 これに対し、主に麻酔に用いられる呼吸回路と
して、例えば第2図に示されるような、ベイン回
路ないしF回路が知られている。 このような回路は、例えば直管状の内管15と
又、通常蛇腹状の外管11とから、これらを同軸
配置して二重管1を構成し、内管15内を呼吸回
路、外管11内管15間の空間を呼気回路とす
る。そして、二重管1の患者側の一端を給排気口
31を有するコネクタ3と連結する。又、外管1
1と内管15との麻酔器A側の他端は、それぞれ
基体5に取付け、基体5の内管連通孔53および
外管連通孔51を介し、麻酔器Aから送気および
換気を行う。 このような回路は、二重管を用いるので、取扱
いが容易であり、このような回路を用いれば、上
記のように吸気管Iと呼気管Eとを独立の管とし
て設ける場合と比較して、吸気回路としての内管
15の外側に外管11が存在すること、そして、
内管15外周には呼気ガスが接触することから、
吸気ガスの熱損失は小さくなる。 しかし、このような回路は、呼気弁およびネブ
ライザーを具えておらず、また、二重管を用いる
ので、その途中にこれらを挿入することもでき
ず、使用できるレスピレーターの機種が限られて
しまうという欠点がある。 このような実状に鑑み、本発明者は、先に、こ
れら各種不都合を解消した呼吸回路として、第3
図および第4図に示されるようなものを提案して
いる(特願昭56−49278号、特公昭61−52706号)。 この回路は、上記のような外管11,11′お
よび内管15,15′からなる二重管1,1′を2
つ用い、この中間に連結部2′を挿入し、この連
結部2′に、ネブライザー6および呼気弁7を設
けてなるものである。 この場合、連結部2′は、外側管体21′と内側
管体22′とから形成される。 そして、この連結部2′の途中には、吸気導入
用の内管15,15′と接続する内側管体22′の
みを連通するように、しかも連結部2′の外側管
体21′を遮断するように、ネブライザー6が配
置される。また、呼気排出用の外管15,15′
と接続する外側管体21′には、呼気弁7が設け
られ、さきのネブライザー6を迂回するように、
外側管体21′と呼気弁7との間に側路27′が設
けられている。 なお、図中、患者側においては、二重管1にコ
ネクタ3およびコネクタC5が付され、また、レ
スピレーター側においては、送気用チユーブT1
およびコネクタC1を介し換気用チユーブT2を付
した基体5が接続される。 このような先の提案に係る回路によれば、上記
した各種不都合はすべて解消するものである。し
かし、このような回路は、連結部2′のレスピレ
ータ側も二重管構造とするので、呼気および吸気
抵抗が高く、これらを減少するためには、管寸法
を大きくしなければならず、コンパクトさにかけ
るという欠点がある。 発明の目的 本発明は、このような実状に鑑みなされたもの
であつて、その主たる目的は、構造がシンプルか
つコンパクトで、取り扱いが容易であり、しかも
熱損失が少なく、結露水分量が少なく、さらに呼
気および吸気抵抗が小さく、加えてネブライザー
と呼気弁を具え、レスピレーターに対する汎用性
のすぐれた呼吸回路を提供することにある。 本発明者は、このような目的につき、レスピレ
ータ側を二重管構造としないために種々検討を行
い、本発明をなすに至つた。 すなわち本発明は、外管と内管とから構成され
る二重管を有し、当該二重管の患者側の一端に、
吸排気口を具えるコネクタを接続し、また前記二
重管の他端を、ネブライザーと呼気弁とを具える
連結部に接続し、当該連結部において、前記ネブ
ライザーを前記外管および内管のうちの一方と、
また前記呼気弁を前記外管および内管のうちの他
方と連通させ、前記連結部のネブライザーに連通
する接続口部に、吸気導入管を連結し、前記連結
部の呼気弁に連通する接続口部に、前記吸気導入
管とは独立に呼気排出管を接続したことを特徴と
する呼吸回路である。 なお、本発明の実施態様は、上記した目的をさ
らに有効に実現するための具体的構造に関するも
のであり、以下のとおりである。 ) 呼気排出管および吸気導入管が蛇腹管であ
る本発明の呼吸回路。 これにより、安全性と取り扱いやすさとが向
上する。 ) 二重管を構成する外管が呼気管であり、内
管が吸気管である本発明または上記)の呼吸
回路。 このとき熱損失がきわめて小さくなる。 ) 連結部が、外側管体と内側管体とからなる
二重部を有し、しかも当該二重部の内側管体に
連通するようにネブライザーが設けられてお
り、当該ネブライザーに連通する接続口部が設
けられ、また前記二重部の外側管体に連通する
ように呼気弁が設けられており、当該呼気弁に
連通する接続口部が設けられ、さらに前記連結
部の二重部の外側管体および内側管体の端部
に、それぞれ、外管および内管が連結されてい
る上記)の呼吸回路。 このとき構造はきわめて簡易となる。 ) 二重管を構成する外管が蛇腹管である本発
明または上記)ないし)のいずれかの呼吸
回路。 このとき、安全性および取り扱いやすさが向
上する。 ) 呼気排出管が接続されている接続口部が、
呼気弁に脱着自在に接続可能である本発明また
は上記)ないし)のいずれかの呼吸回路。 このとき、吸入療法用の回路として、有用性
がます。 ) コネクタが給排気口とそれぞれ連通する外
管取付口および内管取付口を有し、二重管の外
管および内管が、それぞれ、当該外管取付口お
よび内管取付口に連結されている本発明または
上記)〜)のいずれかの呼吸回路。 このとき、回路の伸びに伴う機械的死腔量が
減少する。 発明の具体的構成 以下、本発明を、第5図〜第8図に示される実
施例に従い、詳細に説明する。 本発明の呼吸回路は、外管11と内管15とか
ら構成される二重管1を有する。外管11と内管
15とから二重管を構成するには、図示のよう
に、ほぼ等長の外管11と内管15とを、ほぼ同
軸配置する。 この場合、内管15を吸気管、外管11を呼気
管として、内管15を吸気回路、外管11内管1
5間の空間を呼気回路とすれば、吸気ガスの熱損
失が減少し、好ましい結果を得る。 用いる外管11は、蛇腹管とすることが好まし
い。これにより、キンキング、すなわちねじれや
折れ曲がりによる回路のつぶれが減少するからで
ある。 これに対し、内管15は、径が小さく、キンキ
ングがおこりにくいので、蛇腹管であつても直管
であつてもよい。 用いる外管11と内管15を構成する材質は、
ともに同一でも異つていてもよく、公知の可撓性
チユーブ材料、例えばポリエチレン、ポリプロピ
レン、ポリアミド、ポリ塩化ビニル、ポリエステ
ル、ポリウレタン、ポリ酢酸ビニル等の中から適
宜選択すればよい。 また、内管15および外管11の寸法も種々変
更可能である。 この場合、内管15および外管11の内径は、
それぞれ概ね8〜20mm程度および20〜30mm程度と
すればよく、これらの比は1:1.5〜1:2.5程度
とすればよい。 更に、蛇腹管とするときの山部外径と谷部外径
の差は、概ね1.5〜5mm程度とすればよく、又蛇
腹頂部の曲率半径も、概ね0.5〜1.5mm程度とすれ
ばよい。 さらに、両者の平均肉厚は、互いに同一でも異
なつていてもよいが、通常は、ともに0.3〜1mm
程度とすればよい。 なお、その長さは30cm〜90cm程度とすればよ
い。 このように、用いる内管15および外管11は
種々のものとすることができるが、回路内圧が上
昇したとき、回路の伸びが小さく、機械的死腔量
が小さく、気道抵抗が変動しても死腔量が変動せ
ず、換気量の調節を行わなくてすむという点で
は、内管を外管より伸び率の少ない材質から構成
することが好ましい。 このように構成するには、外管11と蛇腹管と
して、内管15を直管とするか、あるいは両者を
蛇腹管として、内管の山部の外径と谷部の外径と
の差を外管のそれより小とするか、内管の蛇腹頂
部の曲率半径を外管のそれより小とする等があ
る。 また、外管の平均肉厚を、内管のそれより大と
すれば、熱損失はより一層少なくなり、好ましい
結果を得る。 このように構成される二重管1の一端はコネク
タ3と接続されている。 コネクタ3としては、第8図a〜cに示される
ように、給排気口31を有し、二重管1の患者側
一端がそれと連通するものであればよい。 このため、一般には、コネクタ3は、少なくと
も外管11の一端を嵌着可能な、上記給排気口3
1と連通する外管取付口33を有するものであ
る。すなわち、二重管1の患者側一端の内管15
の端部は、コネクタ3内に固定されず配置されて
いてもよい。ただ、コネクタ3には、二重管1の
患者側一端に位置する内管15をも嵌着固定でき
るようにすると、吸気時の回路内圧の上昇による
回路の伸びが減少し、機械的死腔が減少する点で
好ましい。 このような例が、第8図a〜cに示される。同
図において、コネクタ3は、先端を外管取付口3
3とし、後端を給排気口31とする筒状体からな
り、この内部に筒状の内管取付口34を同軸配置
し、内管取付口34と外管取付口33とを4枚の
羽根36により連結してなり、これらを合成樹脂
等から一体的に成形加工して形成されている。 なお、図示の例では、コネクタ3には、モニタ
ー孔38が設けられ、第5図に示される圧力モニ
ター用チユーブ381を付し、回路内圧や吸気温
度等をモニターできるように構成されている。 これに対し、二重管1の他端は連結部2に接続
されている。 連結部2は、ネブライザー6と呼気弁7とを具
える。 連結部2において、ネブライザー6は、連結部
2に接続される外管11と内管15のうちの一方
のみと連通し、しかも後述の吸気導入管5を接続
するための接続口部27と連通するように設けら
れる。 また、呼気弁7は、連結される外管11と内管
15のうちの他方とのみ連通し、しかも後述の呼
気排出管4を接続するための接続口部26と連通
するように配置される。 このように配置するには、種々の構造が可能で
あるが、構造がきわめて簡易となり、小型コンパ
クトとなるようにするためには、第5図〜第7図
に示されるように、連結部2が外側管体211と
内側管体215からなる二重部21を有するよう
に構成し、内側管体215の患者側端部に二重管
1の内管を嵌着できるようになし、また、その他
端にネブライザー6を連通配置し、さらにネブラ
イザー6に管状の接続口部27を連通させ、一
方、外側管体211には、呼気弁7を設け、それ
と連通させ、呼気弁7に管状の接続口部26を連
通させて設けることが好ましい。このような場合
には、内側管体215−ネブライザー6−接続口
部27の連通空間が吸気回路を構成し、これと隔
てられる外側管体211−呼気弁7−接続口部2
6の連通空間が呼気回路を構成する。 用いるネブライザー6として、超音波によりエ
アゾールを発生させる、いわゆる超音波ネブライ
ザーであつてもよいが、一般には、ベンチユリー
効果を利用してエアゾールを発生させる、いわゆ
るベンチユリータイプのネブライザーを用いるこ
とが好ましい。 ベンチユリータイプのネブライザーは、通常、
第7図に示されるように、上記したようにして、
吸気回路内に容器61を挿入連結し、この容器6
1内にノズル62を設けてなる。 このノズル62には、吸気時において、外部か
らチユーブ69を介し、ジエツト気流を流入させ
るようにする。 一方、容器61内には、薬剤容液64を充填
し、更に容器61底部には吸い上げ管65を配置
し、噴射ノズル63を、この吸い上げ管65と連
通させるとともに、噴射ノズル63を、ノズル6
2の近傍に、通常ノズル62と直角に対向して配
置する。 このような構成で、ジエツト気流をノズル62
から容器61内に流入させると、ジエツト気流に
より、噴射ノズル63の口元は陰圧となり、薬剤
溶液は吸い上げ管65を介し吸い上げられ、ノズ
ル63からエアゾール化される。 なお、図示の場合には、容器底部612の内側
底面は円錐状をなし、所望の量の薬液を無駄なく
吸い上げることができるようにしている。 又、噴射ノズル63からエアゾール化された薬
剤溶液は、ジエツト気流とともにバツフル68に
あたり、さらに、飛散することにより、粒子径が
均一化するようにされている。 このようなネブライザー6には、一体的に連結
される二重部21と逆側に、接続口部27が一体
的に連結されている。 他方、呼気弁7としては、取扱いやすさの点で
ダイヤフラム式のものが好ましい。 第7図には呼気弁7の好ましい例が示される。 この場合、呼気弁7は、連結部2の二重部21
の外側管体211と一体的に連結して形成された
筒状の入口部72と、入口部72と一体的に同心
配置され、接続口部26を連結した出口部73と
を具え、入口部72内が入口室721、出口部7
3入口部72間が出口室731を形成する。 一方、出口部73には加圧口75を有する蓋7
4が螺着等により付され、蓋74内部の隔室74
1と出口室731、入口室721とはダイヤフラ
ム71で仕切られる。 このような構成で、加圧口75からチユーブ7
9を介し、吸気時に隔室741の加圧を行えば、
ダイヤフラム71は入口部72に押しつけられ、
弁が閉じ、又呼気時に隔室741内の圧力を解除
すれば、ダイヤフラム71は開放し、弁が開くこ
とになる。そして、呼気時に所定の陽圧(例えば
5cmH2O)となるような圧力解除を行えば、肺
胞のつぶれ等の危険性を少なくするなどのための
ピープ(PEEP)療法の適用が可能となる。 このような呼気弁7には、例えばL字状に屈曲
して、接続口部26が一体的に連結される。 なお、第5図等に示される例では、連結部2に
はつり下げ用の把手28が設けられている。 このような連結部2の接続口部26,27に
は、それぞれ呼気排出管4および吸気導入管5が
接続される。 呼気排出管4と吸気導入管5とは、キンキング
によるつぶれ防止の観点から、ともに蛇腹管を用
いることが好ましいが、それ以外には特に制限は
ない。 従つて、前記二重管1の内管および外管につい
て触れたような通常の材質、寸法のものとするこ
とができる なお、その長さは、それぞれ、一般に60cm〜
120cm程度とされる。 このような呼気排出管4と吸気導入管5とは、
それぞれ、上記連結部2に接続口部26,27を
介して接続されるが、呼気排出管4は接続口部2
6に常時接続しておき、この接続口部26の呼気
弁側が呼気弁7に脱着自在に接続可能とすること
が好ましい。 すなわち、第6図に示すように、呼気弁7が接
続口部26に対する受口26′を有するものとし、
該受口26′と前記接続口部26とをテーパー嵌
合により接続可能とするとよい。 このようにして、呼気排出管4が接続されてい
る接続口部26を、呼気弁7に脱着自在に接続可
能とすることにより、呼気排出管4を呼気弁7か
ら取り外すと、換気量計を必要としない吸入療法
用の回路として用いることができ、また、呼気弁
7に小型の換気量計を接続することができる為、
レスピレーター内に換気量計を有していないレス
ピレーターにも使用することができることにな
り、汎用性に優れ、さらに構造もシンプルとな
る。 発明の具体的作用 本発明の呼吸回路を用いて、機械的人工呼吸な
いし吸入療法を行うに際しては、呼気排出管4お
よび吸気導入管5に、それぞれ、例えばコネクタ
C6およびC7を接続し、あるいは必要に応じ呼気
排出管4を連結部2の呼気弁7からとりはずし、
加温加湿器あるいは呼気流量計等を介し、レスピ
レーターR、あるいは麻酔器等と接続する。ま
た、コネクタ3に、例えばL字コネクタC5を接
続し、患者側の気管カテーテルやマスク等と連結
する。 このようにして、レスピレーターあるいは麻酔
器等から送られてくる吸気ガスは、吸気導入管5
を通り、ネブライザー6を経て、内管15から患
者に送られる。 また、患者からの呼気ガスは、内管15と外管
11の間を通り、呼気弁7を経た後、例えば呼気
排出管4に入り排出される。 発明の具体的効果 本発明の呼吸回路は、全体的にきわめてシンプ
ル、かつコンパクトな構造をもつ。特に、患者口
元付近は、二重管構造であるので、取り扱いはき
わめて簡易となり、患者の煩しさもない。 また、呼気弁7と、ネブライザー6とを有する
ので、使用可能なレスピレーター等の機種、仕様
等が限定されない。加えて、機械的人工呼吸にも
また吸入療法にもさらに麻酔にも使用できるとい
う汎用性をもつ。 さらに、連結部と患者との間が二重管構造とな
つているので、熱損失が少ない。このため、吸気
ガスの加温温度を低くでき、回路内の貯留水が少
なくなり、高温ガスを患者が吸入する危険性も少
なくなる。 そして、これらのすぐれた効果を発揮した上
で、本発明では、二重管構造を、連結部と患者と
の間のみとするので、吸気および呼気抵抗が小さ
くなるという効果が奏される。 この場合、後記実験例からも明らかなように、
患者とレスピレーターとの間を全て二重管構造と
するときと比較すると、熱損失を同等に小さく保
持した上で、吸気および呼気抵抗は格段と減少す
る。また、同等の吸気および呼気抵抗を示す管径
は格段と小さくなり、二重管1がコンパクトにな
るという効果が実現する。 そして、上記した実施態様)に従い、呼気排
出管と吸気導入管とを、ともに蛇腹管とすれば、
キンキングによるつぶれが少なくなり、安全性と
取り扱いやすさとが向上する。 実施態様)に従い、二重管の外管を呼気管、
内管を吸気管とすれば熱損失の点できわめて有利
である。 実施態様)に従い、第7図のように、連結部
に二重部を設ければ、構造がきわめて簡易とな
る。 実施態様)に従い、外管を蛇腹管とすれば、
キンキングによるつぶれが少なくなる。 実施態様)に従い、呼気排出管が接続されて
いる接続口部が、呼気弁に脱着自在に接続可能と
すれば、呼気排出管を呼気弁から取り外したと
き、換気量計を必要としない吸入療法用の回路と
して用いることができ、また呼気弁に小型の換気
量計を接続することが可能となり、レスピレータ
ー内に換気量計を有していないレスピレーターに
も使用することができることになり、汎用性が増
し、全体的な構造もきわめてシンプルとなる。 実施態様)に従い、コネクタを外管および内
管と連結すれば、回路の伸びに伴なう機械的死腔
量が減少し、より好ましい結果を得る。 本発明は、本発明のの効果を確認するため種々
実験を行つた。以下にその1例を示す。 実験例 第1図(下記比較1)、第2図(下記比較2)、
第3図および第4図(下記比較3)の3種の比較
用回路ならびに第5図〜第8図に示される下記本
発明の回路を作製し、その一端をレスピレーター
と加温加湿器を介して接続し、また、その他端を
温度37℃、相対湿度100%に保持した模擬肺と接
続し、それぞれの回路特性を評価した。 この場合、第5図〜第8図に示される本発明の
呼吸回路では、用いる二重管1を構成する内管1
5として、谷部内径13.5mm、山部内径15mm、全長
60cmのポリエチレン製の蛇腹管を用い、また、二
重管1を構成する外管11として、この内管15
と同長で、谷部内径23.5mm、山部内径28mmのポリ
エチレン製の蛇腹管を用いた。 また、それぞれ一重管構造とする呼気排出管4
と、吸気導入管5としては、それぞれ、谷部内径
23.5mm、山部内径28mmで、60cm長のポリエチレン
製の蛇腹管を用いた。 これに対し、第1図、第2図ならびに第3図お
よび第4図にそれぞれ示される各比較用呼吸回路
(比較1、2、3)においては、二重管を構成す
るときの外管および内管、そして一重管構造とす
るときのそれぞれの管は、それぞれ対応する、上
記した本発明に属する呼吸回路における管と、ほ
ぼ同寸法の管断面寸法とした。また、これら3種
の各比較用呼吸回路において、その管部分の全長
は120cmとし、上記した本発明に属する呼吸回路
におけるそれと一致させた。 以上のような、本発明、あるいは比較用の計4
種の呼吸回路につき、それぞれ、下記表1に示さ
れるような条件にて、吸気ガスを加温加湿器で加
温および加湿しながら、レスピレーターを2時間
作動させた。 レスピレーターを2時間作動した後における模
擬肺の口元での温度(℃)を下記表1に示す。 また、レスピレーターを2時間作動した後にお
ける単位体積あたりの回路中の貯留水の量(g/
m3)を測定した。結果を下記表1に示す。 この場合、貯留水の量は、第2図に示されるよ
うな比較2以外は、加温加湿器連結部間と、連結
部模擬肺間とで別途測定した。 これらの結果を下記表1に示す。 さらに、上記した計4種の各呼吸回路につき、
流量を30/minとしたときの、呼気抵抗(cm
H2O//sec)と、吸気抵抗(cmH2O//
sec)とを測定した。 結果を下記表1に併記する。
【表】
表1に示される結果から、本発明の回路が総合
的にみて、きわめてすぐれていることがわかる。
的にみて、きわめてすぐれていることがわかる。
第1図および第2図は、それぞれ、従来の呼吸
回路を説明するための模式図である。第3図およ
び第4図は、本発明者が先に提案した呼吸回路を
説明するための図であり、このうち第3図が正面
図、第4図が第3図の部分拡大平面図である。第
5図〜第8図は、本発明の実施例を説明するため
の図であり、このうち、第5図が、組立て前の状
態にて、一部を断面にて示す正面図、第6図が一
部を断面にて示す第5図の平面図、第7図が連結
部の拡大断面図、第8図aがコネクタの一部を断
面にて示す正面図、第8図bが第8図aの左側面
図、第8図cが第8図aにて、その中心軸図示一
点鎖線を中心に45゜回転したときの、その半分を
断面にて示す図である。 1……二重管、11……外管、15……内管、
2……連結部、21……二重部、211……外側
管体、215……内側管体、26,27……接続
口部、3……コネクタ、31……給排気口、33
……外管取付口、34……内管取付口、6……ネ
ブライザー、7……呼気弁。
回路を説明するための模式図である。第3図およ
び第4図は、本発明者が先に提案した呼吸回路を
説明するための図であり、このうち第3図が正面
図、第4図が第3図の部分拡大平面図である。第
5図〜第8図は、本発明の実施例を説明するため
の図であり、このうち、第5図が、組立て前の状
態にて、一部を断面にて示す正面図、第6図が一
部を断面にて示す第5図の平面図、第7図が連結
部の拡大断面図、第8図aがコネクタの一部を断
面にて示す正面図、第8図bが第8図aの左側面
図、第8図cが第8図aにて、その中心軸図示一
点鎖線を中心に45゜回転したときの、その半分を
断面にて示す図である。 1……二重管、11……外管、15……内管、
2……連結部、21……二重部、211……外側
管体、215……内側管体、26,27……接続
口部、3……コネクタ、31……給排気口、33
……外管取付口、34……内管取付口、6……ネ
ブライザー、7……呼気弁。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 外管と内管とから構成される二重管を有し、
当該二重管の患者側の一端に、給排気口を具える
コネクタを接続し、また前記二重管の他端を、ネ
ブライザーと呼気弁とを具える連結部に接続し、
当該連結部において、前記ネブライザーを前記外
管および内管のうちの一方と、また前記呼気弁を
前記外管および内管のうちの他方と連通させ、前
記連結部のネブライザーに連通する接続口部に吸
気導入管を連結し、前記連結部の呼気弁に連通す
る接続口部に、前記吸気導入管とは独立に呼気排
出管を接続したことを特徴とする呼吸回路。 2 呼気排出管および吸気導入管が、蛇腹管であ
る特許請求の範囲第1項に記載の呼吸回路。 3 二重管を構成する外管が呼気管であり、内管
が吸気管である特許請求の範囲第1項または第2
項に記載の呼吸回路。 4 連結部が、外側管体と内側管体とからなる二
重部を有し、しかも当該二重部の内側管体に連通
するようにネブライザーが設けられており、当該
ネブライザーに連通する接続口部が設けられ、ま
た前記二重部の外側管体に連通するように呼気弁
が設けられており、当該呼気弁に連通する接続口
部が設けられ、さらに前記連結部の二重部の外側
管体および内側管体の端部に、それぞれ、外管お
よび内管が連結されている特許請求の範囲第3項
に記載の呼吸回路。 5 二重管を構成する外管が蛇腹管である特許請
求の範囲第1項ないし第4項のいずれかに記載の
呼吸回路。 6 呼気排出管が接続されている接続口部が、呼
気弁に脱着自在に接続可能である特許請求の範囲
第1項ないし第5項のいずれかに記載の呼吸回
路。 7 コネクタが給排気口とそれぞれ連通する外管
取付口および内管取付口を有し、二重管の外管お
よび内管が、それぞれ、当該外管取付口および内
管取付口に連結されている特許請求の範囲第1項
ないし第6項のいずれかに記載の呼吸回路。
Priority Applications (6)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19787481A JPS5899971A (ja) | 1981-12-09 | 1981-12-09 | 呼吸回路 |
| US06/377,602 US4463755A (en) | 1981-05-18 | 1982-05-13 | Breathing circuit |
| FR8208613A FR2505658B1 (fr) | 1981-05-18 | 1982-05-17 | Circuit respiratoire |
| DK221582A DK168811B1 (da) | 1981-05-18 | 1982-05-17 | Vejrtrækningskredsløb |
| IT21323/82A IT1151571B (it) | 1981-05-18 | 1982-05-18 | Circuito di respirazione |
| DE3218771A DE3218771A1 (de) | 1981-05-18 | 1982-05-18 | Beatmungs- oder inhalationskreis bzw. -anordnung |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19787481A JPS5899971A (ja) | 1981-12-09 | 1981-12-09 | 呼吸回路 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5899971A JPS5899971A (ja) | 1983-06-14 |
| JPH0120906B2 true JPH0120906B2 (ja) | 1989-04-19 |
Family
ID=16381752
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP19787481A Granted JPS5899971A (ja) | 1981-05-18 | 1981-12-09 | 呼吸回路 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5899971A (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2018196400A (ja) * | 2015-10-16 | 2018-12-13 | 株式会社メトラン | 蛇管、呼吸回路、呼吸補助装置、人工呼吸器、蛇管の製造方法 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6152706A (ja) * | 1984-08-22 | 1986-03-15 | Mitsubishi Electric Corp | 数値制御装置 |
-
1981
- 1981-12-09 JP JP19787481A patent/JPS5899971A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5899971A (ja) | 1983-06-14 |
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