JPH01223767A - ゲートターンオフサイリスタおよびその製造方法 - Google Patents
ゲートターンオフサイリスタおよびその製造方法Info
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- JPH01223767A JPH01223767A JP4856588A JP4856588A JPH01223767A JP H01223767 A JPH01223767 A JP H01223767A JP 4856588 A JP4856588 A JP 4856588A JP 4856588 A JP4856588 A JP 4856588A JP H01223767 A JPH01223767 A JP H01223767A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
[発明の目的〕
(産業上の利用分野)
本発明は、ターンオフ用ゲート電極に接続するベース層
とこれに接するエミッタ層間にヘテロ接合を用いたゲー
トターンオフサイリスタ(GTO)とその製造方法に関
する。
とこれに接するエミッタ層間にヘテロ接合を用いたゲー
トターンオフサイリスタ(GTO)とその製造方法に関
する。
(従来の技術)
GTOは、順、逆のゲート信号印加によりターンオン、
ターンオフともに可能とした大電流スイッチング用素子
として開発された。GTOはサイリスタの一種であるが
、通常のサイリスタと異なりターンオフ機能を有する自
己消弧型素子であるため、装置に適用した時に強制転流
回路が不要となり、必要素子数の削減や装置重量および
体積の低減が可能である、という利点を有する。またG
TOとトランジスタを比較すると、いずれも自己消弧型
素子であるが、トランジスタは一般に高耐圧定格になる
程大電流利得の実現が困難であるのに対し、GTOはサ
イリスタと同様、数1000ボルト程度の高耐圧定格の
素子が容易に得られる、という特徴を持つ。このような
利点のためGTOは、モーターの速度制御装置、大型計
算機の無停電電源装置等、各種の電力変換器において重
要な素子として広く応用されている。
ターンオフともに可能とした大電流スイッチング用素子
として開発された。GTOはサイリスタの一種であるが
、通常のサイリスタと異なりターンオフ機能を有する自
己消弧型素子であるため、装置に適用した時に強制転流
回路が不要となり、必要素子数の削減や装置重量および
体積の低減が可能である、という利点を有する。またG
TOとトランジスタを比較すると、いずれも自己消弧型
素子であるが、トランジスタは一般に高耐圧定格になる
程大電流利得の実現が困難であるのに対し、GTOはサ
イリスタと同様、数1000ボルト程度の高耐圧定格の
素子が容易に得られる、という特徴を持つ。このような
利点のためGTOは、モーターの速度制御装置、大型計
算機の無停電電源装置等、各種の電力変換器において重
要な素子として広く応用されている。
GTOの諸特性のうち、最も重要な項目として、最大タ
ーンオファノード電流がある。現在のGTOにおいて、
最大ターンオファノード電流を決める要因は二つに分け
て考えることができる。
ーンオファノード電流がある。現在のGTOにおいて、
最大ターンオファノード電流を決める要因は二つに分け
て考えることができる。
第1の要因は、pnpn積層方向の設計パラメータであ
る。周知の通りGTOのpnpn積層構造は、第7図に
示すように、npnトランジスタとpnpトランジスタ
に分けて考えることができ、それぞれの電流利得αnp
nとαpnpをどのように決めるかがポイントになる。
る。周知の通りGTOのpnpn積層構造は、第7図に
示すように、npnトランジスタとpnpトランジスタ
に分けて考えることができ、それぞれの電流利得αnp
nとαpnpをどのように決めるかがポイントになる。
GTOの基本動作理論によれば、そのターンオフ利得G
o(’f’は、GofT −crnpn / (czn
pn、+apnp −1)・・・(1) で与えられる。これから、ゲートターンオフを効果的に
行うためには、二つの電流利得の和αnpn+αpnp
を1より僅かに大きい値に設定し、且っαnpnを1に
近く、αpnpを零に近く設定することが望ましい。こ
れらの条件を満たすためには、pnpn各層の不純物濃
度と厚みおよびキャリア寿命を適切な値に設定すること
が必要である。この様な積層方向の設計条件はいわば一
次元的な設計条件ということができる。
o(’f’は、GofT −crnpn / (czn
pn、+apnp −1)・・・(1) で与えられる。これから、ゲートターンオフを効果的に
行うためには、二つの電流利得の和αnpn+αpnp
を1より僅かに大きい値に設定し、且っαnpnを1に
近く、αpnpを零に近く設定することが望ましい。こ
れらの条件を満たすためには、pnpn各層の不純物濃
度と厚みおよびキャリア寿命を適切な値に設定すること
が必要である。この様な積層方向の設計条件はいわば一
次元的な設計条件ということができる。
第2の要因は、ゲート電極が設けられたp型ベース層の
横方向の抵抗値であり、これは第1の要因に対して二次
元的設計条件ということができる。
横方向の抵抗値であり、これは第1の要因に対して二次
元的設計条件ということができる。
GTOのターンオフ時、ゲート電極に印加されるターン
オフ用信号の影響は、カソード電極の周辺部から次第に
中心部へと進行する。即ちターンオフ時には、ゲート電
極から電流を吸出すことによって、アノード電流が素子
全面からカソード電極中心部に絞ぼられて行くのである
が、その動作を速やかに行うためには、p型ベース層の
n型エミッタ層下の横方向抵抗が小さいことが必要であ
る。
オフ用信号の影響は、カソード電極の周辺部から次第に
中心部へと進行する。即ちターンオフ時には、ゲート電
極から電流を吸出すことによって、アノード電流が素子
全面からカソード電極中心部に絞ぼられて行くのである
が、その動作を速やかに行うためには、p型ベース層の
n型エミッタ層下の横方向抵抗が小さいことが必要であ
る。
p型ベース層の抵抗値を決めるのは、■p型ベース層の
アクセプタ不純物濃度、■p型ベース層の厚み、および
■半導体チップ上でフィンガー状に細分されたn型エミ
ッタ層の横幅、である。これらのうち、■は、上述した
一次元的設計条件とは完全に独立しており、n型エミッ
タ層の横幅は微細加工技術により可能な限り短くするこ
とが好ましい。しかし、大型の電力用素子では、大面積
つ工−ハ上にパターン形成する必要があるため、微細加
工技術には自ずから限界がある。従って■のみならず、
■、■を加味した改善策を講じる必要がある。
アクセプタ不純物濃度、■p型ベース層の厚み、および
■半導体チップ上でフィンガー状に細分されたn型エミ
ッタ層の横幅、である。これらのうち、■は、上述した
一次元的設計条件とは完全に独立しており、n型エミッ
タ層の横幅は微細加工技術により可能な限り短くするこ
とが好ましい。しかし、大型の電力用素子では、大面積
つ工−ハ上にパターン形成する必要があるため、微細加
工技術には自ずから限界がある。従って■のみならず、
■、■を加味した改善策を講じる必要がある。
ところが、■と■は明らかに上述の一次元的設計条件と
相互依存性を持ち、しかも−次元的設計条件の最適化と
二次元的設計条件の最適化とは相互に矛盾した関係にあ
る。即ち、−次元的設計条件の最適化のためには一般に
p型ベース層の不純物濃度、厚み共に小さいことが望ま
しいのに対し、二次元的設計条件の最適化のためにはp
型ベース層の不純物濃度、厚み共に大きいことが望まし
い。
相互依存性を持ち、しかも−次元的設計条件の最適化と
二次元的設計条件の最適化とは相互に矛盾した関係にあ
る。即ち、−次元的設計条件の最適化のためには一般に
p型ベース層の不純物濃度、厚み共に小さいことが望ま
しいのに対し、二次元的設計条件の最適化のためにはp
型ベース層の不純物濃度、厚み共に大きいことが望まし
い。
以上の理由により、GTOの設計条件の最適化には大き
い限界があったと言える。
い限界があったと言える。
第8図は、従来の一般的なGTOの積層方向の不純物濃
度分布を示している。上述のようにGTOの特性最適化
のためには、p型ベース層とn型エミッタ層の設計条件
が重要であるが、この二層の形成には通常二重拡散法と
呼ばれる不純物拡散技術が用いられ、その結果第8図の
ような不純物濃度分布を持つことになる。いずれも、ガ
ウス分布に近い形状を持ち、p型ベース層の表面部のア
クセプタ不純物は、高1度のドナー不純物により打消さ
れてn型エミッタ層が得られることになる。言替えれば
、n型エミッタ層の表面濃度N N Eとp型ベース層
の表面濃度NP8を比較すると、NP B <NNEで
あることが必須である。
度分布を示している。上述のようにGTOの特性最適化
のためには、p型ベース層とn型エミッタ層の設計条件
が重要であるが、この二層の形成には通常二重拡散法と
呼ばれる不純物拡散技術が用いられ、その結果第8図の
ような不純物濃度分布を持つことになる。いずれも、ガ
ウス分布に近い形状を持ち、p型ベース層の表面部のア
クセプタ不純物は、高1度のドナー不純物により打消さ
れてn型エミッタ層が得られることになる。言替えれば
、n型エミッタ層の表面濃度N N Eとp型ベース層
の表面濃度NP8を比較すると、NP B <NNEで
あることが必須である。
この条件は、p型ベース層の表面濃度に強い制約を課す
ることになり、p型ベース層の横方向抵抗を小さくでき
ないことを意味する。そしてこれが、GTOのゲートタ
ーンオフを効果的に行う上で大きい阻害要因になってい
た。
ることになり、p型ベース層の横方向抵抗を小さくでき
ないことを意味する。そしてこれが、GTOのゲートタ
ーンオフを効果的に行う上で大きい阻害要因になってい
た。
ところが上記の一次元的設計条件に関しては、n型エミ
ッタ層とp型ベー・ス層間をヘテロ接合とすることが有
効であることを、既に本発明者が提案している(特公昭
57−4101号公報)。
ッタ層とp型ベー・ス層間をヘテロ接合とすることが有
効であることを、既に本発明者が提案している(特公昭
57−4101号公報)。
GTOのn型エミッタ層をp型ベース層に比べて禁制帯
幅の広い材料で構成することの効果を、第9図、第10
図を用いて簡単に説明すれば、次の通りである。第9図
はn型エミッタ層とp型ベース層間がホモ接合の場合で
あるが、このときpn接合を横切って流れる電子流IN
Eと正孔流IPEに対して電位障壁は等しい。ヘテロ接
合の場合には第10図に示すように、n型エミッタ層か
らp型ベース層への電子流INEは阻害されないのに対
し、逆方向の正孔流IPEに対しては大きい障壁が生じ
る。この結果、n型エミッタ層からp型ベース層への注
入効率をホモ接合の場合に比べて大きくすることができ
、それだけ電流利得α口pnを太き(することができる
のである。
幅の広い材料で構成することの効果を、第9図、第10
図を用いて簡単に説明すれば、次の通りである。第9図
はn型エミッタ層とp型ベース層間がホモ接合の場合で
あるが、このときpn接合を横切って流れる電子流IN
Eと正孔流IPEに対して電位障壁は等しい。ヘテロ接
合の場合には第10図に示すように、n型エミッタ層か
らp型ベース層への電子流INEは阻害されないのに対
し、逆方向の正孔流IPEに対しては大きい障壁が生じ
る。この結果、n型エミッタ層からp型ベース層への注
入効率をホモ接合の場合に比べて大きくすることができ
、それだけ電流利得α口pnを太き(することができる
のである。
しかしながら、単にヘテロ接合を導入するだけでは、既
に述べたように一次元的設計条件にとって有利であると
いう点に止まり、二次元的設計条件をも加味した、GT
Oの最適設計条件が提出されたことにはならない。
に述べたように一次元的設計条件にとって有利であると
いう点に止まり、二次元的設計条件をも加味した、GT
Oの最適設計条件が提出されたことにはならない。
(発明が解決しようとする課題)
以上述べたように従来のGTOは、十分に大きい最大タ
ーンオフ電流を得る上で、n型エミッタ層とp型ベース
層領域の設計条件が最適化されているとは言えない、と
いう問題があった。
ーンオフ電流を得る上で、n型エミッタ層とp型ベース
層領域の設計条件が最適化されているとは言えない、と
いう問題があった。
本発明は、この様な問題を解決したGTOとその製造方
法を提供することを目的とする。
法を提供することを目的とする。
[発明の構成]
(課題を解決するための手段)
本発明にかかるGTOは、第1導電型エミッタ層、第2
導電型ベース層、第1導電型ベース層および第2導電型
エミッタ層がこの順に積層されたpnpn構造を有し、
第1導電型ベース層にターンオフ用のゲート電極が形成
され、且つ第2導電型エミッタ層が第1導電型ベース層
より禁制帯幅の広い半導体により構成されたヘテロ接合
を有することを基本とする。この様な基本構造において
本発明は、第1に、第1導電型ベース層の不純物濃度を
第2導電型エミッタ層のそれ以上に設定したことを特徴
とする。第2に、第1導電型ベース層の厚みを第2導電
型エミッタ層のそれ以下に設定したことを特徴とする。
導電型ベース層、第1導電型ベース層および第2導電型
エミッタ層がこの順に積層されたpnpn構造を有し、
第1導電型ベース層にターンオフ用のゲート電極が形成
され、且つ第2導電型エミッタ層が第1導電型ベース層
より禁制帯幅の広い半導体により構成されたヘテロ接合
を有することを基本とする。この様な基本構造において
本発明は、第1に、第1導電型ベース層の不純物濃度を
第2導電型エミッタ層のそれ以上に設定したことを特徴
とする。第2に、第1導電型ベース層の厚みを第2導電
型エミッタ層のそれ以下に設定したことを特徴とする。
第3に、第1導電型ベース層と第2導電型エミッタ層の
接合部に、熱平衡状態で完全には空乏化しない低不純物
濃度層を設けたことを特徴とする。
接合部に、熱平衡状態で完全には空乏化しない低不純物
濃度層を設けたことを特徴とする。
更に本発明は、第4に、上述した基本構造のへテロ接合
を構成する第1導電型ベース層と第2導電型エミッタ層
の二層を、エピタキシャル成長法により連続的に成長形
成することを特徴とする。
を構成する第1導電型ベース層と第2導電型エミッタ層
の二層を、エピタキシャル成長法により連続的に成長形
成することを特徴とする。
(作用)
ゲート電極が形成される第1導電型ベース層と第2導電
型エミッタ層間にヘテロ接合を導入し、且つ第1導電型
ベース層の不純物濃度を第2導電型エミッタ層のそれ以
上の値に設定すると、カソード・エミッタの注入効率を
ほぼ理想値の1に保ちながら、第1導電型ベース層の横
方向抵抗を十分に小さくすることができる。これにより
、GTOのゲートターンオフを効果的に行い、大きい最
大ターンオフ電流を得るための理想的設計が可能になる
。また、第1導電型ベース層の不純物濃度を十分に高く
すれば、これを第2導電型エミッタ層よりも薄くしてし
かも十分低い横方向抵抗を得ることができ、これにより
やはり高いゲートターンオフ利得を得ることができる。
型エミッタ層間にヘテロ接合を導入し、且つ第1導電型
ベース層の不純物濃度を第2導電型エミッタ層のそれ以
上の値に設定すると、カソード・エミッタの注入効率を
ほぼ理想値の1に保ちながら、第1導電型ベース層の横
方向抵抗を十分に小さくすることができる。これにより
、GTOのゲートターンオフを効果的に行い、大きい最
大ターンオフ電流を得るための理想的設計が可能になる
。また、第1導電型ベース層の不純物濃度を十分に高く
すれば、これを第2導電型エミッタ層よりも薄くしてし
かも十分低い横方向抵抗を得ることができ、これにより
やはり高いゲートターンオフ利得を得ることができる。
更に第1導電型ベース層と第2導電型エミッタ層の接合
部に、熱平衡状態で完全に1虚空乏化しない低不純物濃
度層を介在させることによって、ゲート耐圧の向上が図
られる。これを第1.第2の特徴点と組合わせれば、よ
り理想的な素子設計が可能になる。
部に、熱平衡状態で完全に1虚空乏化しない低不純物濃
度層を介在させることによって、ゲート耐圧の向上が図
られる。これを第1.第2の特徴点と組合わせれば、よ
り理想的な素子設計が可能になる。
また、第1導電型ベース層と第2導電型エミッタ層をエ
ピタキシャル成長技術により形成すれば、従来の二重拡
散法による場合に比べて、これら二層の不純物濃度や厚
みの制御が容易である。従って、第1導電型ベース層を
高濃度として横方向抵抗を十分に低減し、また薄くして
高い電流利得を得ることができる等、GTOのゲートタ
ーンオフ利得の最適設計が容易になる。第1導電型層ベ
ース層を薄く形成するには、作業時間が短くて済み、低
コスト化も図られる。
ピタキシャル成長技術により形成すれば、従来の二重拡
散法による場合に比べて、これら二層の不純物濃度や厚
みの制御が容易である。従って、第1導電型ベース層を
高濃度として横方向抵抗を十分に低減し、また薄くして
高い電流利得を得ることができる等、GTOのゲートタ
ーンオフ利得の最適設計が容易になる。第1導電型層ベ
ース層を薄く形成するには、作業時間が短くて済み、低
コスト化も図られる。
(実施例)
以下、本発明の詳細な説明する。以下の実施例では、第
1導電型としてp型、第2導電型としてn型を用いる。
1導電型としてp型、第2導電型としてn型を用いる。
第1図は、一実施例のGTOの概略構造である。
このGTOは、p型エミッタ層1.n型ベース層2、n
型ベース層3およびn型エミッタ層4のpnpn構造を
有する。p型エミッタ層1.n型ベース層2およびn型
ベース層3は、Si(禁制帯幅か1.1eV)であり、
n型エミッタ層4はGaP (禁制帯幅が2. 25
e V)である。具体的に製造工程を説明すれば、n型
ベース層2となるSi基板を用いて先ず、その両面から
の不純物拡散によってp型エミッタ層1およびn型ベー
ス層3を形成する。次いで、n型ベース層3上にMBE
法を用いてGaPからなるn型エミッタ層4をエピタキ
シャル成長させて、ヘテロ接合8を形成する。モしてメ
サ・エツチングを行い、n型エミッタ層4にカソード電
極5、p型エミッタ層1にアノード電極6、n型ベース
層3にゲート電極7をそれぞれ形成する。
型ベース層3およびn型エミッタ層4のpnpn構造を
有する。p型エミッタ層1.n型ベース層2およびn型
ベース層3は、Si(禁制帯幅か1.1eV)であり、
n型エミッタ層4はGaP (禁制帯幅が2. 25
e V)である。具体的に製造工程を説明すれば、n型
ベース層2となるSi基板を用いて先ず、その両面から
の不純物拡散によってp型エミッタ層1およびn型ベー
ス層3を形成する。次いで、n型ベース層3上にMBE
法を用いてGaPからなるn型エミッタ層4をエピタキ
シャル成長させて、ヘテロ接合8を形成する。モしてメ
サ・エツチングを行い、n型エミッタ層4にカソード電
極5、p型エミッタ層1にアノード電極6、n型ベース
層3にゲート電極7をそれぞれ形成する。
第2図は、このヘテロ接合GTOのp n p nM層
方向の不純物濃度分布である。n型ベース層3の表面不
純物濃度(アクセプタ濃度)Npsは、n型エミッタ層
4の表面不純物濃度(ドナー濃度)NNEと等しいかそ
れより高く設定されている。
方向の不純物濃度分布である。n型ベース層3の表面不
純物濃度(アクセプタ濃度)Npsは、n型エミッタ層
4の表面不純物濃度(ドナー濃度)NNEと等しいかそ
れより高く設定されている。
各層の具体的な濃度と厚みの数値例を挙げる。
p型エミッタ層1が表面不純物濃度r’ipiニー4x
1020/C113、厚みWp E−10μm’、n型
ベース層2が不純物濃度NN、) −1x 10”/c
II3、厚みwNB−200μm、p型ベー;z、N3
が表面不純物濃度Np B−5x 10” 8/cm3
、厚みWPB−43μmであり、n型エミッタ層4は表
面不純物濃度NN E−3X10” /C113、厚み
WNE−12amである。
1020/C113、厚みWp E−10μm’、n型
ベース層2が不純物濃度NN、) −1x 10”/c
II3、厚みwNB−200μm、p型ベー;z、N3
が表面不純物濃度Np B−5x 10” 8/cm3
、厚みWPB−43μmであり、n型エミッタ層4は表
面不純物濃度NN E−3X10” /C113、厚み
WNE−12amである。
この実施例によれば、n型ベース層3を高濃度としてい
るためにその横方向抵抗が小さいものとなり、ゲートタ
ーンオフ時のゲート電極7がらの電荷吸出しの効果が速
やかにカソード電極5の中心部まで伝わる。しかもn型
ベース層3を高a度にしているにも拘らず、n型ベース
層3とn型エミッタ層4間はへテロ接合8を構成してい
るために、エミッタ注入効率はほぼ理想的な値1に保た
れ、npn)ランジスタの電流利得αnpnは高い値に
保たれる。以上によりこの実施例によれば、前述の一次
元的設計条件と二次元的設計条件の最適化が図られる。
るためにその横方向抵抗が小さいものとなり、ゲートタ
ーンオフ時のゲート電極7がらの電荷吸出しの効果が速
やかにカソード電極5の中心部まで伝わる。しかもn型
ベース層3を高a度にしているにも拘らず、n型ベース
層3とn型エミッタ層4間はへテロ接合8を構成してい
るために、エミッタ注入効率はほぼ理想的な値1に保た
れ、npn)ランジスタの電流利得αnpnは高い値に
保たれる。以上によりこの実施例によれば、前述の一次
元的設計条件と二次元的設計条件の最適化が図られる。
゛
なお、G a A s / A i G a A s系
等の化合物半導体を用いたヘテロ接合トランジスタ(H
BT)においては、エミッタ濃度とベース濃度の大小関
係を通常のトランジスタと逆転させることが既に公知で
ある。しかし本発明は、カソード・エミッタ側の接合を
ヘテロ接合とするGTOにおいて、そのエミッタ・ベー
スの濃度関係を規定するものであって、次に述べるよう
にHBTの場合とは大きい相違がある。HBTはトラン
ジスタであるから、ベース接地電流利得αはただ一つで
ある。トランジスタの直流動作特性の指標として用いら
れるエミッタ接地電流利得hFEは、 hFE−α/(1−α) ・・・(2)で表わ
され、一般にこれをある程度以上大きくすることが要求
される。仮に、h、E =”50とすると、α−0,9
8となる。HBTにおいて要求される電流利得αはこの
ように、1に極めて近い値である。
等の化合物半導体を用いたヘテロ接合トランジスタ(H
BT)においては、エミッタ濃度とベース濃度の大小関
係を通常のトランジスタと逆転させることが既に公知で
ある。しかし本発明は、カソード・エミッタ側の接合を
ヘテロ接合とするGTOにおいて、そのエミッタ・ベー
スの濃度関係を規定するものであって、次に述べるよう
にHBTの場合とは大きい相違がある。HBTはトラン
ジスタであるから、ベース接地電流利得αはただ一つで
ある。トランジスタの直流動作特性の指標として用いら
れるエミッタ接地電流利得hFEは、 hFE−α/(1−α) ・・・(2)で表わ
され、一般にこれをある程度以上大きくすることが要求
される。仮に、h、E =”50とすると、α−0,9
8となる。HBTにおいて要求される電流利得αはこの
ように、1に極めて近い値である。
これに対して、GTOは先に第7図で説明したように、
npn)ラシジスタとpnpトランジスタの組合わせと
して近似的に理解される。この結果αnpn 、 α
pnpの二つの電流利得が定義され、これらとゲートタ
ーンオフ利得の間に前述の(1)式の関係があることか
知られている。モしてGTOのゲートターンオフ利得を
大きくするための条件として、■αnpn+αpnp>
lであり、しかも左辺ができるだけ1に近いこと、■α
npnができるだけ大きいこと(即ち、1に近いこと)
、■αpnpができるだけ0に近いこと、が挙げられる
。従ってGTOのp型ベース層とn型エミッタ層の1度
関係は、HBTの場合とは異なって上記■〜■の条件を
満たすように設定されるべきである。典型的な数値例と
して例えば、αnpn −0,82、αpnp−0,2
とすれば、GTOのターンオフ利得Gorf’は(1)
式から、Goff’ −41となり、これで十分効果的
にゲートターンオフが可能になる。換言すれば、GTO
ではnpnトランジスタおよびp n pトランジスタ
の÷自互作用によりターンオフ利得が決まるので、HB
Tにおけるようにαnpnを極端に1に近付ける必要が
ない。従ってp型ベース層の不純物濃度を十分高濃度と
して、その横方向抵抗を下げることができるのである。
npn)ラシジスタとpnpトランジスタの組合わせと
して近似的に理解される。この結果αnpn 、 α
pnpの二つの電流利得が定義され、これらとゲートタ
ーンオフ利得の間に前述の(1)式の関係があることか
知られている。モしてGTOのゲートターンオフ利得を
大きくするための条件として、■αnpn+αpnp>
lであり、しかも左辺ができるだけ1に近いこと、■α
npnができるだけ大きいこと(即ち、1に近いこと)
、■αpnpができるだけ0に近いこと、が挙げられる
。従ってGTOのp型ベース層とn型エミッタ層の1度
関係は、HBTの場合とは異なって上記■〜■の条件を
満たすように設定されるべきである。典型的な数値例と
して例えば、αnpn −0,82、αpnp−0,2
とすれば、GTOのターンオフ利得Gorf’は(1)
式から、Goff’ −41となり、これで十分効果的
にゲートターンオフが可能になる。換言すれば、GTO
ではnpnトランジスタおよびp n pトランジスタ
の÷自互作用によりターンオフ利得が決まるので、HB
Tにおけるようにαnpnを極端に1に近付ける必要が
ない。従ってp型ベース層の不純物濃度を十分高濃度と
して、その横方向抵抗を下げることができるのである。
GTOとHBTとの間で、ベース中エミッタの濃度関係
設定の意味が動作特性に対して持つもう一つの相違点が
ある。従来化合物半導体を用いて試作されて来たHBT
の主な用途は、超高速論理素子および超高周波増幅素子
である。これらの用途においてベース抵抗の減少がもた
らす効果は、スイッチング時間の短縮および動作周波数
の向上である。これに対し、GTOの主用途は電力用で
あるから、素子の破壊を生じることなく如何に大電流を
スイッチングできるかが最大の焦点になる。
設定の意味が動作特性に対して持つもう一つの相違点が
ある。従来化合物半導体を用いて試作されて来たHBT
の主な用途は、超高速論理素子および超高周波増幅素子
である。これらの用途においてベース抵抗の減少がもた
らす効果は、スイッチング時間の短縮および動作周波数
の向上である。これに対し、GTOの主用途は電力用で
あるから、素子の破壊を生じることなく如何に大電流を
スイッチングできるかが最大の焦点になる。
この点に関してp型ベース層の横方向抵抗の減少は、カ
ソード電極中心部での電流集中を防止する効果を持ち、
このことは結局ゲートターンオフ時のGTOのウェーハ
面内の電流分布を均一化することになり、従って素子破
壊耐量を増大し、最大ターンオフ電流を増大させる結果
となる。
ソード電極中心部での電流集中を防止する効果を持ち、
このことは結局ゲートターンオフ時のGTOのウェーハ
面内の電流分布を均一化することになり、従って素子破
壊耐量を増大し、最大ターンオフ電流を増大させる結果
となる。
以上のように、GT’OとHBTとは、ヘテロ接合を用
いることおよびベース・エミッタ間の不純物濃度関係を
規定することの意味が、大きく異なる。
いることおよびベース・エミッタ間の不純物濃度関係を
規定することの意味が、大きく異なる。
第3図は、本発明の他の実施例のGTOを示す概略構造
図である。第1図と対応する部分には第1図と同一符号
を付して詳細な説明は省略する。
図である。第1図と対応する部分には第1図と同一符号
を付して詳細な説明は省略する。
この実施例では、p型ベース層3とn型エミッタ層4間
にヘテロ接合8を導入すると共に、p型ベース層3の厚
みWPBをn型エミッタ層4の厚みWNEと等しいかそ
れより薄く設定している。
にヘテロ接合8を導入すると共に、p型ベース層3の厚
みWPBをn型エミッタ層4の厚みWNEと等しいかそ
れより薄く設定している。
この様な薄いp型ベース層を持っGTOを製造するには
、次のように二重エピタキシャル成長を利用すればよい
。n型ベース層2となるSi基板を出発基板としてこれ
にn型エミッタ層1を拡散形成した後、n型ベース層2
上にp型ベース層をエピタキシャル成長させ、次いでそ
の上にn型エミッタ層4をエピタキシャル成長させる。
、次のように二重エピタキシャル成長を利用すればよい
。n型ベース層2となるSi基板を出発基板としてこれ
にn型エミッタ層1を拡散形成した後、n型ベース層2
上にp型ベース層をエピタキシャル成長させ、次いでそ
の上にn型エミッタ層4をエピタキシャル成長させる。
ここでp型ベース層はSiエピタキシャル層であり、n
型エミッタ層4はGaPエピタキシャル層である。
型エミッタ層4はGaPエピタキシャル層である。
第4図は、この実施例のGTOの積層方向の不純物濃度
分布である。p型ベース層3は表面濃度NPBがn型エ
ミッタ層4の表面濃度NNEと等しいかそれより高く、
また厚みwPBがn型エミッタ層4の厚みWNEより小
さい。このような状態は上述した二重エピタキシャル成
長を利用することにより、容易に実現することができる
。
分布である。p型ベース層3は表面濃度NPBがn型エ
ミッタ層4の表面濃度NNEと等しいかそれより高く、
また厚みwPBがn型エミッタ層4の厚みWNEより小
さい。このような状態は上述した二重エピタキシャル成
長を利用することにより、容易に実現することができる
。
具体的な数値例を挙げる。n型エミッタ層1は、表面濃
度N P E ” 4 X 1020/ CHI 3、
厚みWp E−10μl1ls n型ベース層2は濃度
NNB= 10” /art3、厚みwNB−200μ
m、p型ベース層3は不純物濃度Npe−5xlO18
/ cri 3、厚みWps−4μmであり、n型エミ
ッタ層4は不純物la度NN、、 #5X 10” /
crtt3、厚みWNE”12μmとする。
度N P E ” 4 X 1020/ CHI 3、
厚みWp E−10μl1ls n型ベース層2は濃度
NNB= 10” /art3、厚みwNB−200μ
m、p型ベース層3は不純物濃度Npe−5xlO18
/ cri 3、厚みWps−4μmであり、n型エミ
ッタ層4は不純物la度NN、、 #5X 10” /
crtt3、厚みWNE”12μmとする。
この実施例によれば、先の実施例と同様、p型ベース層
3の横方向抵抗の低減とへテロ接合の効果によって、高
いゲートターンオフ利得が得られる。p型ベース層3の
不純物濃度が十分高く、しかも厚みが余り大きい場合に
は、αnpnが低減するので好ましくない。即ち、電流
利得αnp口は、先に説明したエミッタ注入効率γとベ
ース輸送効率βの積で表わされる。p型ベース層が高濃
度で且つ厚い場合にはキャリア寿命の低下、キャリア拡
散長の短縮によりベース輸送効率βが低下する結果、a
npnが低下する。この実施例の場合には、p型ベー
ス層3の厚みを薄くすることにより、このベース輸送効
率の低下を補償しており、従って高い電流利得αを得る
ことができる。
3の横方向抵抗の低減とへテロ接合の効果によって、高
いゲートターンオフ利得が得られる。p型ベース層3の
不純物濃度が十分高く、しかも厚みが余り大きい場合に
は、αnpnが低減するので好ましくない。即ち、電流
利得αnp口は、先に説明したエミッタ注入効率γとベ
ース輸送効率βの積で表わされる。p型ベース層が高濃
度で且つ厚い場合にはキャリア寿命の低下、キャリア拡
散長の短縮によりベース輸送効率βが低下する結果、a
npnが低下する。この実施例の場合には、p型ベー
ス層3の厚みを薄くすることにより、このベース輸送効
率の低下を補償しており、従って高い電流利得αを得る
ことができる。
また、p型ベース層3とn型エミッタ層4を共にエピタ
キシャル成長法で形成することにより、高濃度で薄いp
型ベース層3を持つヘテロ接合GTOを容易に実現する
ことができる。
キシャル成長法で形成することにより、高濃度で薄いp
型ベース層3を持つヘテロ接合GTOを容易に実現する
ことができる。
第5図は、本発明の池の実施例のへテロ接合GTOを示
す概略構造図である。この実施例でも第1図と対応する
部分には第1図と同一符号を付しである。この実施例に
おいては、p型ベース層3は高濃度のn型層31とへテ
ロ接合部8に接する低濃度のp″″型層32とから構成
され、n型エミッタ層4は同様に、ヘテロ接合部8に接
する低濃度のn−型層41と高濃度のn型層42とから
構成されている。これらへテロ接合界面部の低濃度層3
2.4.は、熱平衡状態で完全には空乏化しないように
、濃度および厚みが設定される。
す概略構造図である。この実施例でも第1図と対応する
部分には第1図と同一符号を付しである。この実施例に
おいては、p型ベース層3は高濃度のn型層31とへテ
ロ接合部8に接する低濃度のp″″型層32とから構成
され、n型エミッタ層4は同様に、ヘテロ接合部8に接
する低濃度のn−型層41と高濃度のn型層42とから
構成されている。これらへテロ接合界面部の低濃度層3
2.4.は、熱平衡状態で完全には空乏化しないように
、濃度および厚みが設定される。
p型ベース層3の本体部をなすp型層3.は、不純物濃
度がn型エミッタ層4の本体部をなすn型層42より高
く、またp型ベース層3全体として厚みはn型エミッタ
層4より薄く設定されている。
度がn型エミッタ層4の本体部をなすn型層42より高
く、またp型ベース層3全体として厚みはn型エミッタ
層4より薄く設定されている。
この構造は先の実施例と同様、n型ベース層3となるS
i基板に拡散によりn型エミッタ層1を形成した後、S
iのp型ベース層3(31,32)およびGaPのn型
エミッタ層4 (41,42)を順次n型ベース層2上
にエピタキシャル成長法により形成することにより、容
易に得られる。
i基板に拡散によりn型エミッタ層1を形成した後、S
iのp型ベース層3(31,32)およびGaPのn型
エミッタ層4 (41,42)を順次n型ベース層2上
にエピタキシャル成長法により形成することにより、容
易に得られる。
第6図は、この実施例のGTOの積層方向の不純物濃度
分布である。具体的な数値例を挙げる。
分布である。具体的な数値例を挙げる。
n型エミッタ層1は表面濃度NPE−4X102゜/c
′m3、厚みWpE−10μmsn型ベース層2は濃度
NN B −I X 10” 1013、厚みWNB−
200μmSp型ベース層本体3】は濃度N p B
= 5 x 1018/ ax 3、厚みWPB−4a
m、低濃度p−型層32は濃度NPB’−IXIO”/
+13、厚みWps’−0,38771%低濃度n−型
層4、は濃度NNE’ −IXIO”/コ3、厚みWN
E’−0,5μm、n型エミッタ層本体42は濃度5X
1018/cm3、厚みWNE婁12μmとする。
′m3、厚みWpE−10μmsn型ベース層2は濃度
NN B −I X 10” 1013、厚みWNB−
200μmSp型ベース層本体3】は濃度N p B
= 5 x 1018/ ax 3、厚みWPB−4a
m、低濃度p−型層32は濃度NPB’−IXIO”/
+13、厚みWps’−0,38771%低濃度n−型
層4、は濃度NNE’ −IXIO”/コ3、厚みWN
E’−0,5μm、n型エミッタ層本体42は濃度5X
1018/cm3、厚みWNE婁12μmとする。
この実施例によれば、先の実施例と同様に高いゲートタ
ーンオフ利得を得ることができる。またこの実施例の場
合、ヘテロ接合部に低不純物濃度層を挿入することによ
って、実用上十分な約16Vのゲート・カソード間耐圧
を得ることができる。
ーンオフ利得を得ることができる。またこの実施例の場
合、ヘテロ接合部に低不純物濃度層を挿入することによ
って、実用上十分な約16Vのゲート・カソード間耐圧
を得ることができる。
この実施例でのゲート・カソード間耐圧に関してもう少
し詳しく説明する。前述のようにヘテロ接合を導入し、
またp型ベース層の横方向抵抗を十分小さくして高いゲ
ートターンオフ利得を得るために、p型ベース層および
n型エミッタ層は共に高濃度となる。この様な高濃度層
が直接接触して接合を形成すると、空乏層が狭い範囲に
形成されるため、ここに形成される電界が非常に高いも
のとなる。この結果、逆バイアス時に簡単に接合が降伏
し、或いはトンネル効果によるリーク電流が大きくなる
。そこでこの実施例のように、接合への印加電圧が零の
状態で接合部に存在するビルトイン電位差により生じる
空乏層が高濃度層に達しないように低濃度層を設けるこ
とによって、ゲート・カソード間の逆耐圧の向上および
リーク電流の低減が図られるのである。この様な効果を
得るために実施例では、n型ベース層およびn型エミッ
タ層双方にそれぞれ低濃度層を設けたが、両方は必ずし
も必要ではなく、いずれか一方でもその目的を達成する
ことができる。要するに、低濃度層の厚みが全体として
、前述のように印加電圧零で形成される空乏層の幅より
厚いという条件を満たせばよい。
し詳しく説明する。前述のようにヘテロ接合を導入し、
またp型ベース層の横方向抵抗を十分小さくして高いゲ
ートターンオフ利得を得るために、p型ベース層および
n型エミッタ層は共に高濃度となる。この様な高濃度層
が直接接触して接合を形成すると、空乏層が狭い範囲に
形成されるため、ここに形成される電界が非常に高いも
のとなる。この結果、逆バイアス時に簡単に接合が降伏
し、或いはトンネル効果によるリーク電流が大きくなる
。そこでこの実施例のように、接合への印加電圧が零の
状態で接合部に存在するビルトイン電位差により生じる
空乏層が高濃度層に達しないように低濃度層を設けるこ
とによって、ゲート・カソード間の逆耐圧の向上および
リーク電流の低減が図られるのである。この様な効果を
得るために実施例では、n型ベース層およびn型エミッ
タ層双方にそれぞれ低濃度層を設けたが、両方は必ずし
も必要ではなく、いずれか一方でもその目的を達成する
ことができる。要するに、低濃度層の厚みが全体として
、前述のように印加電圧零で形成される空乏層の幅より
厚いという条件を満たせばよい。
本発明は上記実施例に限られない。例えば第3図および
第5図の実施例では、n型ベース層とn型エミッタ層を
共にエピタキシャル成長法により形成したが、この二重
エピタキシャル成長法は、n型ベース層とn型エミッタ
層の濃度や厚みが上記実施例の範囲から外れる場合であ
っても有効である。要するに、ヘテロ接合を構成するn
型ベース層とn型エミッタ層をエピタキシャル成長法で
形成することによって、これらの不純物濃度と厚みを容
易に制御することができ、ヘテロ接合GTOの最適設計
が容易になる。第5図の実施例で示した、ヘテロ接合部
に低濃度層を介在させる構造は、実施例で説明したよう
なn型ベース層とn型エミッタ層の不純物濃度と厚みの
関係の範囲から外れる場合にも、耐圧向上という観点か
らすれば有効である。第1導電型をn型、第2導電型を
p型とする場合、即ちn型ベース層にゲート電極を形成
する場合にも、本発明は有効である。通常GTOのゲー
ト電極は、ターンオンおよびターンオフに共用されるが
、ターンオン用を別に設けた場合、またゲートをMOS
ゲート構造とした場合も本発明は有効である。
第5図の実施例では、n型ベース層とn型エミッタ層を
共にエピタキシャル成長法により形成したが、この二重
エピタキシャル成長法は、n型ベース層とn型エミッタ
層の濃度や厚みが上記実施例の範囲から外れる場合であ
っても有効である。要するに、ヘテロ接合を構成するn
型ベース層とn型エミッタ層をエピタキシャル成長法で
形成することによって、これらの不純物濃度と厚みを容
易に制御することができ、ヘテロ接合GTOの最適設計
が容易になる。第5図の実施例で示した、ヘテロ接合部
に低濃度層を介在させる構造は、実施例で説明したよう
なn型ベース層とn型エミッタ層の不純物濃度と厚みの
関係の範囲から外れる場合にも、耐圧向上という観点か
らすれば有効である。第1導電型をn型、第2導電型を
p型とする場合、即ちn型ベース層にゲート電極を形成
する場合にも、本発明は有効である。通常GTOのゲー
ト電極は、ターンオンおよびターンオフに共用されるが
、ターンオン用を別に設けた場合、またゲートをMOS
ゲート構造とした場合も本発明は有効である。
その池水発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変形
して実施することかできる。
して実施することかできる。
[発明の効果]
以上述べたように本発明によれば、カソード・エミッタ
側にヘテロ接合を導入し、且つヘテロ接合の両側の不純
物濃度、厚みを最適設計することによって、高いゲート
ターンオフ利得を持ったGTOを実現することができる
。またこの様なヘテロ接合GTOにおいて、ヘテロ接合
部に所定条件の低不純物濃度層を介在させることによっ
て、ゲート・カソード間の耐圧向上を図ることができる
。
側にヘテロ接合を導入し、且つヘテロ接合の両側の不純
物濃度、厚みを最適設計することによって、高いゲート
ターンオフ利得を持ったGTOを実現することができる
。またこの様なヘテロ接合GTOにおいて、ヘテロ接合
部に所定条件の低不純物濃度層を介在させることによっ
て、ゲート・カソード間の耐圧向上を図ることができる
。
また本発明によれば、その様なGTOのへテロ接合を構
成するベース層とエミッタ層を共にエピタキシャル成長
法により形成することによって、不純物濃度分布と厚み
の制御性が優れたものとなり、また作業時間も短縮され
、特性の良好なGTOを得ることができる。
成するベース層とエミッタ層を共にエピタキシャル成長
法により形成することによって、不純物濃度分布と厚み
の制御性が優れたものとなり、また作業時間も短縮され
、特性の良好なGTOを得ることができる。
第1図は本発明の一実施例のへテロ接合GTOを示す、
第2図はその不純物濃度分布を示す図、第3図は本発明
の他の実施例のへテロ接合GTOを示す図、第4図はそ
の不純物濃度分布を示す図、第5図は本発明の他の実施
例のへテロ接合GTOを示す図、第6図はその不純物濃
度分布を示す図、第7図はGTOを等価的に二個のトラ
ンジスタの組合わせとして示す図、第8図は従来のGT
Oの不純物濃度分布を示す図、第9図は従来のホモ接合
GTOのカソードやエミッタ接合部のバンド図、第10
図はへテロ接合GTOのカソード・エミッタ接合部のバ
ンド図である。 1・・・p型エミッタ層、2・・・n型ベース層、3・
・・n型ベース層、4・・・n型エミッタ層、5・・・
カソード電極、6・・・アノード電極、7・・・ゲート
電極、8・・・ヘテロ接合。 出願人代那人 弁理士 鈴江武彦 第1図 第 3 図 )−WNE −1WpB −−WNB −トWpε+
第 5 図 第 6I7I XS 7 図 ζS 8 図
第2図はその不純物濃度分布を示す図、第3図は本発明
の他の実施例のへテロ接合GTOを示す図、第4図はそ
の不純物濃度分布を示す図、第5図は本発明の他の実施
例のへテロ接合GTOを示す図、第6図はその不純物濃
度分布を示す図、第7図はGTOを等価的に二個のトラ
ンジスタの組合わせとして示す図、第8図は従来のGT
Oの不純物濃度分布を示す図、第9図は従来のホモ接合
GTOのカソードやエミッタ接合部のバンド図、第10
図はへテロ接合GTOのカソード・エミッタ接合部のバ
ンド図である。 1・・・p型エミッタ層、2・・・n型ベース層、3・
・・n型ベース層、4・・・n型エミッタ層、5・・・
カソード電極、6・・・アノード電極、7・・・ゲート
電極、8・・・ヘテロ接合。 出願人代那人 弁理士 鈴江武彦 第1図 第 3 図 )−WNE −1WpB −−WNB −トWpε+
第 5 図 第 6I7I XS 7 図 ζS 8 図
Claims (4)
- (1)第1導電型エミッタ層、第2導電型ベース層、第
1導電型ベース層および第2導電型エミッタ層からなる
pnpn構造を有し、前記第1導電型ベース層にターン
オフ用ゲート電極が形成され、且つ前記第2導電型エミ
ッタ層が前記第1導電型ベース層より広禁制帯幅の半導
体により構成されたゲートターンオフサイリスタにおい
て、前記第1導電型ベース層の不純物濃度が前記第2導
電型エミッタ層の不純物濃度以上に設定されていること
を特徴とするゲートターンオフサイリスタ。 - (2)第1導電型エミッタ層、第2導電型ベース層、第
1導電型ベース層および第2導電型エミッタ層からなる
pnpn構造を有し、前記第1導電型ベース層にターン
オフ用ゲート電極が形成され、且つ前記第2導電型エミ
ッタ層が前記第1導電型ベース層より広禁制帯幅の半導
体により構成されたゲートターンオフサイリスタにおい
て、前記第1導電型ベース層の厚みが前記第2導電型エ
ミッタ層のそれ以下に設定されていることを特徴とする
ゲートターンオフサイリスタ。 - (3)第1導電型エミッタ層、第2導電型ベース層、第
1導電型ベース層および第2導電型エミッタ層からなる
pnpn構造を有し、前記第1導電型ベース層にターン
オフ用ゲート電極が形成され、且つ前記第2導電型エミ
ッタ層が前記第1導電型ベース層より広禁制帯幅の半導
体により構成されたゲートターンオフサイリスタにおい
て、前記第1導電型ベース層と第2導電型エミッタ層の
接合部に熱平衡状態で完全には空乏化しない低不純物濃
度層が設けられていることを特徴とするゲートターンオ
フサイリスタ。 - (4)第1導電型エミッタ層、第2導電型ベース層、第
1導電型ベース層および第2導電型エミッタ層からなる
pnpn構造を有し、前記第1導電型ベース層にターン
オフ用ゲート電極が形成され、且つ前記第2導電型エミ
ッタ層が前記第1導電型ベース層より広禁制帯幅の半導
体により構成されたゲートターンオフサイリスタを製造
するに際し、前記第1導電型ベース層および第2導電型
エミッタ層を前記第2導電型ベース層上に連続的にエピ
タキシャル成長させることを特徴とするゲートターンオ
フサイリスタの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4856588A JPH01223767A (ja) | 1988-03-03 | 1988-03-03 | ゲートターンオフサイリスタおよびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4856588A JPH01223767A (ja) | 1988-03-03 | 1988-03-03 | ゲートターンオフサイリスタおよびその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH01223767A true JPH01223767A (ja) | 1989-09-06 |
Family
ID=12806916
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4856588A Pending JPH01223767A (ja) | 1988-03-03 | 1988-03-03 | ゲートターンオフサイリスタおよびその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH01223767A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5079175A (en) * | 1989-12-19 | 1992-01-07 | Eupec Europaeische Gesellsch. F. Liestungshalbleiter Mbh+Co. Kg | Process for the manufacture of short circuits on the anode side of thyristors |
-
1988
- 1988-03-03 JP JP4856588A patent/JPH01223767A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5079175A (en) * | 1989-12-19 | 1992-01-07 | Eupec Europaeische Gesellsch. F. Liestungshalbleiter Mbh+Co. Kg | Process for the manufacture of short circuits on the anode side of thyristors |
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