JPH0123022Y2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPH0123022Y2 JPH0123022Y2 JP1981112351U JP11235181U JPH0123022Y2 JP H0123022 Y2 JPH0123022 Y2 JP H0123022Y2 JP 1981112351 U JP1981112351 U JP 1981112351U JP 11235181 U JP11235181 U JP 11235181U JP H0123022 Y2 JPH0123022 Y2 JP H0123022Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rubber
- pipe
- joint
- fitting
- joint body
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
Landscapes
- Joints With Pressure Members (AREA)
Description
[産業上の利用分野]
本考案は新規な管継手に関するものである。更
に詳述すれば本考案は通常使用時は勿論のこと、
異常な高温下或いは異常な高温と室温とのヒート
サイクルを受けても優れたシール機能を発揮する
管継手に関するものである。 [従来の技術] 高圧ガス配管や高圧油配管では異常加熱、例え
ば配管部周辺に火災が発生したとしても管内を通
過する流体、例えばガスや油を管外へ漏洩させな
いことが重要である。 このため高圧ガス配管や高圧油配管は耐火性が
優れた金属管と金属製管継手により構成されてい
る。しかしながら管継手のシール部には耐火性が
劣るパツキンが使用されている。 第1図は従来の管継手により接続したガス配管
や油配管等の接続部を示したものである。 第1図において1,2は対向配置してある被接
続管であり、これら被接続管1,2は管継手によ
り接続されている。 この管継手は、第1図に示すように、端部内面
にテーパー面を有して被接続管1,2の端部に嵌
合する継手本体7と、その継手本体7の端部に螺
合する締付金具3と、ゴムパツキン4とから成る
ものである。 ゴムパツキン4は縦断面が梯形の環状パツキン
である。このゴムパツキン4は締付金具3と被接
続管1,2及び前記継手本体7とにより形成され
る間隙部に装着される。 この場合、締付金具3は袋ナツトであつて、継
手本体7の両端外周に形成されたねじ部に螺着す
るようになつている。この締付金具3はその内側
にゴムパツキン4をセツトしてから継手本体7の
両端外周に形成されたねじ部に螺着することによ
り、ゴムパツキン4を押圧変形して締付金具3、
被接続管1,2及び継手本体7とにより形成され
た間隙部の各対向面に押圧するように装着し、シ
ール機能を発揮するようになつている。 第1図において5はゴムパツキン4の回転ねじ
れを防止するカラーであり、また、6は被接続管
1,2が長手方向に引張られた際引抜かれるのを
防止するストツパーリングである。 第1図の配管接続部の工事方法は、まず被接続
管1の一端に締付金具3、ストツパリング6、カ
ラー5を順次嵌合させ、次にゴムパツキン4を嵌
合させ、それから管継手本体7の一端側を被接続
管1に嵌合させ、最後に締付金具3をその継手本
体7の一端側に螺合して締付ける。同様に被接続
管2側も同様に接続する。 しかしながら従来の管継手は、異常な温度上昇
と室温までの冷却のヒートサイクルを繰り返すと
シール性を損なう難点がある。即ち、従来のゴム
パツキン4は異状な高温に加熱したときには熱膨
脹してシール性を保持するが、一旦、加熱が止み
温度が低下すると急激に収縮して継手本体7、締
付金具3及び被接続管1,2の各対向面との押圧
力が急激に弱まり、その結果管継手部分から管内
流体のガスや油が漏洩する。そしてこの漏洩した
ガスや油は着火、爆発、延焼拡大等の重大な二次
災害を招く危険があつた。 このためこれらの欠点を改良した管継手の検討
が行なわれている。 その第1は耐熱性を向上したゴムパツキンを用
いた管継手の検討である。 しかし耐熱性ゴムパツキンを用いたとしても管
継手は、異状な高温、例えば管継手周辺に火災が
発生した時に受けるような800℃以上の高温によ
る熱膨脹と、それから室温までの冷却のヒートサ
イクルを与えると、熱膨脹したゴムパツキンが急
激に熱収縮して継手本体7、締付金具3及び被接
続管1,2の各対向面との押圧力が急激に弱まつ
て管継手部分から管内流通物のガスや油の漏洩を
招くことが避けられない。 第2はゴムパツキンより耐熱性が優れたアスベ
ストパツキンや金属パツキン用いた管継手の検討
である。 しかしアスベストパツキンや金属パツキンは本
質的にゴムパツキンのような弾性やシール機能が
乏しく、高圧ガス配管や高圧油配管の管継手用パ
ツキンとして使用したときにはガスや油の漏洩を
完全に抑止できない難点がある。 第3は、締付金具3、被接続管、2及び継手本
体7とにより形成される間隙部に、加熱により発
泡して体積膨張する不燃性充填材(例えば、実公
昭54−6085号)を充填した管継手の検討である。 しかしながらこの不燃性充填材は、水ガラス、
合成ゴムラテツクス、酢酸ビニルエマルジヨン等
に蛭石、真珠岩、黒旺石、あるいは水ガラス硬化
体のような加熱により発泡して体積膨張する無機
粉末を混練して成るパテ状混練物であるため、こ
れらを空隙部に充填、乾燥して得られる充填膜は
水分蒸発時に塗膜欠陥部が発生して緻密性に欠
け、その結果ガスや油の透過性が大きくなり、し
かもこの充填膜は高温加熱により発泡して膨脹す
るため多孔質となり、その結果耐曲げ性、耐衝撃
性、弾性が劣り、高圧ガス配管や高圧油配管の管
継手のパツキンとしては到底実用できないもので
ある。 [考案が解決しようとする課題] 本考案はかかる点に立つて為されたものであつ
て、その目的とするところは、前記した従来技術
の欠点を解消し、通常使用時は勿論のこと、周辺
部が火災発生時のような異常な高温加熱と室温ま
での冷却とのヒートサイクルを受けても優れたシ
ール性を有する管継手を提供することにある。 [課題を解決するための手段] 本考案の要旨とするところは、対向配置してあ
る被接続管の端部に嵌合する端部内面にテーパー
面を有する継手本体と、該継手本体の端部に螺合
する締付金具と、該締付金具と前記被接続管及び
前記継手本体とにより形成される間隙部に、無発
泡状態で熱脹する黒鉛層間化合物を配合した天然
ゴム組成物または合成ゴム組成物を加硫金型にて
JIS−K−6301で定めるシヨアーA硬度が60〜80
となるように環状体に成形、プレス加硫して成る
ゴムパツキンを各対向面に押圧するように装着さ
れるとから成る管継手にある。 本考案において、無発泡状態で熱膨脹する黒鉛
層間化合物とは、次のようなものである。 即ち、黒鉛は六員環重合体層が層状に重なり合
つた炭素の六方晶系結晶体であるが、その各層間
の結合力はフアン・デル・ワールス力による物理
吸着で結合しているため、その結合力が非常に弱
いものである。このため黒鉛の各層間には種々な
化学物質が結合することができる。例えば、黒鉛
に硫酸を反応させることにより、層間に硫酸根が
結合した黒鉛層間化合物が得られる。 この種の無発泡状態で熱膨脹する黒鉛層間化合
物は180℃以上の温度に加熱すると六員環重合面
の層と層との間が伸長し、無発泡状態で体積が数
十倍から数百倍に膨張する性質がある。黒鉛層間
化合物を800〜1000℃に加熱したとき、その見掛
けの体積は100〜150倍に膨脹する。 従来、この種の無発泡状態で熱膨脹する黒鉛層
間化合物は電気絶縁性が乏しく、カーボンブラツ
クのようなゴムの補強効果も殆どなく、しかも熱
膨張性があるため電気安全上及び寸法精度上の点
から管継手のゴムパツキン用配合材としては全く
見向きもされなかつた。 本考案者等は苛酷なヒートサイクルを受けても
優れたシール性を保持することができる管継手に
ついて鋭意検討した結果、以外にもこの黒鉛層間
化合物を配合したゴムパツキンを装着した管継手
が優れたヒートサイクル性を有することを見出
し、本考案に至つたものである。 本考案の管継手のゴムパツキンに用いられる生
ゴムは、天然ゴムまたは合成ゴムのいずれでもよ
い。合成ゴムとしてはクロロプレンゴム、エチレ
ンプロピレンゴム、シリコンゴム等である。 本考案の管継手のゴムパツキンに用いられるゴ
ム組成物は天然ゴム或いは合成ゴム等の生ゴムに
加硫剤、充填剤等と共に黒鉛層間化合物をロール
混練することにより得られる。 本考案の管継手のゴムパツキンは、この得られ
たゴム組成物を予めセツトしてある環状の金型内
に入れ、それから所定温度と圧力の条件でプレス
加硫することにより得られる。プレス加硫して得
られるゴムパツキンは緻密なゴム膜となり、優れ
た低透過性を発揮することができる。 本考案において、管継手のゴムパツキンの硬度
をJIS−K−6301で定めるシヨアーA硬度で60〜
80としたのは、シヨアーA硬度が60以下のゴムパ
ツキンでは圧縮永久歪が大きすぎてシール面圧を
高めることが困難であり、また、逆に80以上では
硬すぎてシール性が乏しく、ガスや油の漏洩を完
全に抑止できないためである。 [作用] 本考案の管継手は、管継手の継手本体、締付金
具及び被接続管とにより形成される間隙部に装着
するゴムパツキンとして、無発泡状態で熱膨脹す
る黒鉛層間化合物を配合して成る天然ゴム組成物
または合成ゴム組成物を環状体に成形、プレス加
硫して得られるゴムパツキンを用いることによ
り、通常使用時にはこのゴムパツキンが本来有す
る低ガス透過性、優れたゴム弾性、耐曲げ性、耐
衝撃性等により優れたシール機能を発揮し、更に
180℃以上の高温時には配合してある黒鉛層間化
合物が分子的に伸長して無発泡状態で熱膨脹し、
その結果このゴムパツキンが本来有する低ガス透
過性、優れたゴム弾性、耐曲げ性、耐衝撃性等を
何等損なわずに継手本体、締付金具及び被接続管
各対向面を強力に押圧してシール性を確保し、そ
して更にその異常な高温加熱が止んで冷却されて
も分子的に膨脹したものであるから異常な収縮が
起らず、その結果ゴムパツキンは本来のシール性
を保持して管内のガスや油の漏洩を効果的に抑止
できることにある。 [実施例] 次に本考案の管継手の一実施例を図面により説
明する。 第2図は本考案の管継手の一実施例を示した一
部断面説明図である。 第2図の番号において1〜7は第1図と同じで
ある。第2図において8は本考案の管継手に装着
されている黒鉛層間化合物を配合したクロロプレ
ンゴム組成物を縦断面がほぼ梯形でしかも環状に
成形、プレス加硫して成るゴムパツキンである。 第2図において、9はゴムパツキン8に配合さ
れている黒鉛層間化合物をわかり易く図示したも
のであつて、実際には黒鉛層間化合物は微粒子で
のあるから他のゴム配合剤と同様にゴム中に均一
に分散している。 次に、従来例のパツキンを装着した管継手と、
比較例のパツキンを装着した管継手と、第2図の
本考案の管継手とについてガス漏洩試験結果を行
つた。 従来例1は黒鉛層間化合物を配合していない従
来のゴムパツキンを装着した管継手である。 従来例2はスチレンブタジエンゴムラテツクス
に蛭石を混練して成る混練充填物を、管継手の締
付金具3、被接続管、2及び継手本体7とにより
形成される間隙部に、充填、乾燥したものであ
る。 比較例1〜3は、黒鉛層間化合物を配合したク
ロロプレンゴム組成物を縦断面がほぼ梯形でしか
も環状に成形、プレス加硫して加硫後のJIS−K
−6301で定めるシヨアーA硬度が50,55,85のゴ
ムパツキンをそれぞれ装着した管継手である。 実施例1〜3は、黒鉛層間化合物を配合したク
ロロプレンゴム組成物を縦断面がほぼ梯形でしか
も環状に成形、プレス加硫して加硫後のJIS−K
−6301で定めるシヨアーA硬度が60,70,80のゴ
ムパツキンをそれぞれ装着した管継手である。 なお、ガス漏洩試験は、2本の接続管を管継手
により接続した配管接続部内に圧力45Kg/cm2の炭
酸ガスを入れ、その接続管の端部をシールし、熱
履歴無しのまま室温で48時間経過後の圧力、及び
800℃2分加熱・室温冷却48時間経過後の圧力を
測定したものである。 次表はこれらの試験結果を示したものである。
に詳述すれば本考案は通常使用時は勿論のこと、
異常な高温下或いは異常な高温と室温とのヒート
サイクルを受けても優れたシール機能を発揮する
管継手に関するものである。 [従来の技術] 高圧ガス配管や高圧油配管では異常加熱、例え
ば配管部周辺に火災が発生したとしても管内を通
過する流体、例えばガスや油を管外へ漏洩させな
いことが重要である。 このため高圧ガス配管や高圧油配管は耐火性が
優れた金属管と金属製管継手により構成されてい
る。しかしながら管継手のシール部には耐火性が
劣るパツキンが使用されている。 第1図は従来の管継手により接続したガス配管
や油配管等の接続部を示したものである。 第1図において1,2は対向配置してある被接
続管であり、これら被接続管1,2は管継手によ
り接続されている。 この管継手は、第1図に示すように、端部内面
にテーパー面を有して被接続管1,2の端部に嵌
合する継手本体7と、その継手本体7の端部に螺
合する締付金具3と、ゴムパツキン4とから成る
ものである。 ゴムパツキン4は縦断面が梯形の環状パツキン
である。このゴムパツキン4は締付金具3と被接
続管1,2及び前記継手本体7とにより形成され
る間隙部に装着される。 この場合、締付金具3は袋ナツトであつて、継
手本体7の両端外周に形成されたねじ部に螺着す
るようになつている。この締付金具3はその内側
にゴムパツキン4をセツトしてから継手本体7の
両端外周に形成されたねじ部に螺着することによ
り、ゴムパツキン4を押圧変形して締付金具3、
被接続管1,2及び継手本体7とにより形成され
た間隙部の各対向面に押圧するように装着し、シ
ール機能を発揮するようになつている。 第1図において5はゴムパツキン4の回転ねじ
れを防止するカラーであり、また、6は被接続管
1,2が長手方向に引張られた際引抜かれるのを
防止するストツパーリングである。 第1図の配管接続部の工事方法は、まず被接続
管1の一端に締付金具3、ストツパリング6、カ
ラー5を順次嵌合させ、次にゴムパツキン4を嵌
合させ、それから管継手本体7の一端側を被接続
管1に嵌合させ、最後に締付金具3をその継手本
体7の一端側に螺合して締付ける。同様に被接続
管2側も同様に接続する。 しかしながら従来の管継手は、異常な温度上昇
と室温までの冷却のヒートサイクルを繰り返すと
シール性を損なう難点がある。即ち、従来のゴム
パツキン4は異状な高温に加熱したときには熱膨
脹してシール性を保持するが、一旦、加熱が止み
温度が低下すると急激に収縮して継手本体7、締
付金具3及び被接続管1,2の各対向面との押圧
力が急激に弱まり、その結果管継手部分から管内
流体のガスや油が漏洩する。そしてこの漏洩した
ガスや油は着火、爆発、延焼拡大等の重大な二次
災害を招く危険があつた。 このためこれらの欠点を改良した管継手の検討
が行なわれている。 その第1は耐熱性を向上したゴムパツキンを用
いた管継手の検討である。 しかし耐熱性ゴムパツキンを用いたとしても管
継手は、異状な高温、例えば管継手周辺に火災が
発生した時に受けるような800℃以上の高温によ
る熱膨脹と、それから室温までの冷却のヒートサ
イクルを与えると、熱膨脹したゴムパツキンが急
激に熱収縮して継手本体7、締付金具3及び被接
続管1,2の各対向面との押圧力が急激に弱まつ
て管継手部分から管内流通物のガスや油の漏洩を
招くことが避けられない。 第2はゴムパツキンより耐熱性が優れたアスベ
ストパツキンや金属パツキン用いた管継手の検討
である。 しかしアスベストパツキンや金属パツキンは本
質的にゴムパツキンのような弾性やシール機能が
乏しく、高圧ガス配管や高圧油配管の管継手用パ
ツキンとして使用したときにはガスや油の漏洩を
完全に抑止できない難点がある。 第3は、締付金具3、被接続管、2及び継手本
体7とにより形成される間隙部に、加熱により発
泡して体積膨張する不燃性充填材(例えば、実公
昭54−6085号)を充填した管継手の検討である。 しかしながらこの不燃性充填材は、水ガラス、
合成ゴムラテツクス、酢酸ビニルエマルジヨン等
に蛭石、真珠岩、黒旺石、あるいは水ガラス硬化
体のような加熱により発泡して体積膨張する無機
粉末を混練して成るパテ状混練物であるため、こ
れらを空隙部に充填、乾燥して得られる充填膜は
水分蒸発時に塗膜欠陥部が発生して緻密性に欠
け、その結果ガスや油の透過性が大きくなり、し
かもこの充填膜は高温加熱により発泡して膨脹す
るため多孔質となり、その結果耐曲げ性、耐衝撃
性、弾性が劣り、高圧ガス配管や高圧油配管の管
継手のパツキンとしては到底実用できないもので
ある。 [考案が解決しようとする課題] 本考案はかかる点に立つて為されたものであつ
て、その目的とするところは、前記した従来技術
の欠点を解消し、通常使用時は勿論のこと、周辺
部が火災発生時のような異常な高温加熱と室温ま
での冷却とのヒートサイクルを受けても優れたシ
ール性を有する管継手を提供することにある。 [課題を解決するための手段] 本考案の要旨とするところは、対向配置してあ
る被接続管の端部に嵌合する端部内面にテーパー
面を有する継手本体と、該継手本体の端部に螺合
する締付金具と、該締付金具と前記被接続管及び
前記継手本体とにより形成される間隙部に、無発
泡状態で熱脹する黒鉛層間化合物を配合した天然
ゴム組成物または合成ゴム組成物を加硫金型にて
JIS−K−6301で定めるシヨアーA硬度が60〜80
となるように環状体に成形、プレス加硫して成る
ゴムパツキンを各対向面に押圧するように装着さ
れるとから成る管継手にある。 本考案において、無発泡状態で熱膨脹する黒鉛
層間化合物とは、次のようなものである。 即ち、黒鉛は六員環重合体層が層状に重なり合
つた炭素の六方晶系結晶体であるが、その各層間
の結合力はフアン・デル・ワールス力による物理
吸着で結合しているため、その結合力が非常に弱
いものである。このため黒鉛の各層間には種々な
化学物質が結合することができる。例えば、黒鉛
に硫酸を反応させることにより、層間に硫酸根が
結合した黒鉛層間化合物が得られる。 この種の無発泡状態で熱膨脹する黒鉛層間化合
物は180℃以上の温度に加熱すると六員環重合面
の層と層との間が伸長し、無発泡状態で体積が数
十倍から数百倍に膨張する性質がある。黒鉛層間
化合物を800〜1000℃に加熱したとき、その見掛
けの体積は100〜150倍に膨脹する。 従来、この種の無発泡状態で熱膨脹する黒鉛層
間化合物は電気絶縁性が乏しく、カーボンブラツ
クのようなゴムの補強効果も殆どなく、しかも熱
膨張性があるため電気安全上及び寸法精度上の点
から管継手のゴムパツキン用配合材としては全く
見向きもされなかつた。 本考案者等は苛酷なヒートサイクルを受けても
優れたシール性を保持することができる管継手に
ついて鋭意検討した結果、以外にもこの黒鉛層間
化合物を配合したゴムパツキンを装着した管継手
が優れたヒートサイクル性を有することを見出
し、本考案に至つたものである。 本考案の管継手のゴムパツキンに用いられる生
ゴムは、天然ゴムまたは合成ゴムのいずれでもよ
い。合成ゴムとしてはクロロプレンゴム、エチレ
ンプロピレンゴム、シリコンゴム等である。 本考案の管継手のゴムパツキンに用いられるゴ
ム組成物は天然ゴム或いは合成ゴム等の生ゴムに
加硫剤、充填剤等と共に黒鉛層間化合物をロール
混練することにより得られる。 本考案の管継手のゴムパツキンは、この得られ
たゴム組成物を予めセツトしてある環状の金型内
に入れ、それから所定温度と圧力の条件でプレス
加硫することにより得られる。プレス加硫して得
られるゴムパツキンは緻密なゴム膜となり、優れ
た低透過性を発揮することができる。 本考案において、管継手のゴムパツキンの硬度
をJIS−K−6301で定めるシヨアーA硬度で60〜
80としたのは、シヨアーA硬度が60以下のゴムパ
ツキンでは圧縮永久歪が大きすぎてシール面圧を
高めることが困難であり、また、逆に80以上では
硬すぎてシール性が乏しく、ガスや油の漏洩を完
全に抑止できないためである。 [作用] 本考案の管継手は、管継手の継手本体、締付金
具及び被接続管とにより形成される間隙部に装着
するゴムパツキンとして、無発泡状態で熱膨脹す
る黒鉛層間化合物を配合して成る天然ゴム組成物
または合成ゴム組成物を環状体に成形、プレス加
硫して得られるゴムパツキンを用いることによ
り、通常使用時にはこのゴムパツキンが本来有す
る低ガス透過性、優れたゴム弾性、耐曲げ性、耐
衝撃性等により優れたシール機能を発揮し、更に
180℃以上の高温時には配合してある黒鉛層間化
合物が分子的に伸長して無発泡状態で熱膨脹し、
その結果このゴムパツキンが本来有する低ガス透
過性、優れたゴム弾性、耐曲げ性、耐衝撃性等を
何等損なわずに継手本体、締付金具及び被接続管
各対向面を強力に押圧してシール性を確保し、そ
して更にその異常な高温加熱が止んで冷却されて
も分子的に膨脹したものであるから異常な収縮が
起らず、その結果ゴムパツキンは本来のシール性
を保持して管内のガスや油の漏洩を効果的に抑止
できることにある。 [実施例] 次に本考案の管継手の一実施例を図面により説
明する。 第2図は本考案の管継手の一実施例を示した一
部断面説明図である。 第2図の番号において1〜7は第1図と同じで
ある。第2図において8は本考案の管継手に装着
されている黒鉛層間化合物を配合したクロロプレ
ンゴム組成物を縦断面がほぼ梯形でしかも環状に
成形、プレス加硫して成るゴムパツキンである。 第2図において、9はゴムパツキン8に配合さ
れている黒鉛層間化合物をわかり易く図示したも
のであつて、実際には黒鉛層間化合物は微粒子で
のあるから他のゴム配合剤と同様にゴム中に均一
に分散している。 次に、従来例のパツキンを装着した管継手と、
比較例のパツキンを装着した管継手と、第2図の
本考案の管継手とについてガス漏洩試験結果を行
つた。 従来例1は黒鉛層間化合物を配合していない従
来のゴムパツキンを装着した管継手である。 従来例2はスチレンブタジエンゴムラテツクス
に蛭石を混練して成る混練充填物を、管継手の締
付金具3、被接続管、2及び継手本体7とにより
形成される間隙部に、充填、乾燥したものであ
る。 比較例1〜3は、黒鉛層間化合物を配合したク
ロロプレンゴム組成物を縦断面がほぼ梯形でしか
も環状に成形、プレス加硫して加硫後のJIS−K
−6301で定めるシヨアーA硬度が50,55,85のゴ
ムパツキンをそれぞれ装着した管継手である。 実施例1〜3は、黒鉛層間化合物を配合したク
ロロプレンゴム組成物を縦断面がほぼ梯形でしか
も環状に成形、プレス加硫して加硫後のJIS−K
−6301で定めるシヨアーA硬度が60,70,80のゴ
ムパツキンをそれぞれ装着した管継手である。 なお、ガス漏洩試験は、2本の接続管を管継手
により接続した配管接続部内に圧力45Kg/cm2の炭
酸ガスを入れ、その接続管の端部をシールし、熱
履歴無しのまま室温で48時間経過後の圧力、及び
800℃2分加熱・室温冷却48時間経過後の圧力を
測定したものである。 次表はこれらの試験結果を示したものである。
【表】
表からわかるように、黒鉛層間化合物を配合し
ていない従来例1のゴムパツキンを装着した管継
手の熱履歴無し品の圧力は全く低下しないが、
800℃2分加熱処理してから室温に冷却した後の
圧力は13Kg/cm2と急激に低下した。これは加熱時
には熱膨脹するためガス漏洩を抑止できるが、加
熱を止めればゴムパツキンが急激に熱収縮して継
手本体、締付金具及び被接続管とのギヤツプが大
きくなり、その結果ガス漏洩量が大きくなるため
である。 スチレンブタジエンゴムラテツクスに蛭石を混
練して成る混練充填物を充填して成る従来例2の
管継手の熱履歴無し品はの圧力は26Kg/cm2と低
く、その上800℃2分加熱処理してから室温に冷
却した後の圧力は8Kg/cm2と急激に低下した。こ
れはこの従来例2の管継手に用いたパツキンが水
分散体であるスチレンブタジエンゴムラテツクス
に蛭石を混練して成る混練充填物を充填、乾燥し
たものであるから、乾燥時の水分蒸発により緻密
性に欠け、その結果ガス透過量が大きく、しかも
800℃2分加熱処理してから室温に冷却した後に
は無数の発泡膨脹により緻密度が更に低下し、そ
の結果ガス透過性がより大きくなると共に曲げ特
性、耐衝撃特性及び弾性が低下してパツキンと継
手本体7、締付金具3及び被接続管1,2との押
圧力も低下してガス漏洩量が大きくなるためであ
る。 黒鉛層間化合物を配合したクロロプレンゴム組
成物を縦断面がほぼ梯形でしかも環状に成形、プ
レス加硫して加硫後のJIS−K−6301で定めるシ
ヨアーA硬度が50,55のゴムパツキンをそれぞれ
装着した比較例1,2の管継手の熱履歴無し品の
圧力は36,39Kg/cm2と低く、その上800℃2分加
熱処理してから室温に冷却した後の圧力は35,38
Kg/cm2と低下した。これは硬度が小さ過ぎるゴム
パツキンのため圧縮永久歪が大きくなり、その結
果シール面圧を高めることが困難でガス漏洩が起
こるためである。 黒鉛層間化合物を配合したクロロプレンゴム組
成物を縦断面がほぼ梯形でしかも環状に成形、プ
レス加硫して加硫後のJIS−K−6301で定めるシ
ヨアーA硬度が85のゴムパツキンをそれぞれ装着
した比較例3の管継手は、熱履歴無し品の圧力は
37Kg/cm2と低く、その上800℃2分加熱処理して
から室温に冷却した後の圧力は36Kg/cm2に低下し
た。これは硬すぎるゴムパツキンを装着したため
シール性が乏しく、ガス漏洩を抑止できないため
である。 これに対して実施例1〜3のゴムパツキンを装
着した管継手の熱履歴無し品は、そのゴム弾性に
より優れたシール機能を発揮し、しかも800℃2
分加熱処理して室温に冷却した後には配合してあ
る黒鉛層間化合物が無発泡状態で膨脹したままの
状態を維持し、その結果継手本体、締付金具及び
被接続管の各対向面を強力に押圧して管継手部分
から管内流通物のガスの漏洩を完全に抑止した。 [考案の効果] 本考案の管継手は、通常の使用時、異常な高温
下或いは異常な高温加熱と室温までの冷却のヒー
トサイクルを受けても優れたシール機能を有する
ものであり、高度な火災防止性が要求される高圧
ガス配管や高圧油配管等の管継手として工業上有
用である。
ていない従来例1のゴムパツキンを装着した管継
手の熱履歴無し品の圧力は全く低下しないが、
800℃2分加熱処理してから室温に冷却した後の
圧力は13Kg/cm2と急激に低下した。これは加熱時
には熱膨脹するためガス漏洩を抑止できるが、加
熱を止めればゴムパツキンが急激に熱収縮して継
手本体、締付金具及び被接続管とのギヤツプが大
きくなり、その結果ガス漏洩量が大きくなるため
である。 スチレンブタジエンゴムラテツクスに蛭石を混
練して成る混練充填物を充填して成る従来例2の
管継手の熱履歴無し品はの圧力は26Kg/cm2と低
く、その上800℃2分加熱処理してから室温に冷
却した後の圧力は8Kg/cm2と急激に低下した。こ
れはこの従来例2の管継手に用いたパツキンが水
分散体であるスチレンブタジエンゴムラテツクス
に蛭石を混練して成る混練充填物を充填、乾燥し
たものであるから、乾燥時の水分蒸発により緻密
性に欠け、その結果ガス透過量が大きく、しかも
800℃2分加熱処理してから室温に冷却した後に
は無数の発泡膨脹により緻密度が更に低下し、そ
の結果ガス透過性がより大きくなると共に曲げ特
性、耐衝撃特性及び弾性が低下してパツキンと継
手本体7、締付金具3及び被接続管1,2との押
圧力も低下してガス漏洩量が大きくなるためであ
る。 黒鉛層間化合物を配合したクロロプレンゴム組
成物を縦断面がほぼ梯形でしかも環状に成形、プ
レス加硫して加硫後のJIS−K−6301で定めるシ
ヨアーA硬度が50,55のゴムパツキンをそれぞれ
装着した比較例1,2の管継手の熱履歴無し品の
圧力は36,39Kg/cm2と低く、その上800℃2分加
熱処理してから室温に冷却した後の圧力は35,38
Kg/cm2と低下した。これは硬度が小さ過ぎるゴム
パツキンのため圧縮永久歪が大きくなり、その結
果シール面圧を高めることが困難でガス漏洩が起
こるためである。 黒鉛層間化合物を配合したクロロプレンゴム組
成物を縦断面がほぼ梯形でしかも環状に成形、プ
レス加硫して加硫後のJIS−K−6301で定めるシ
ヨアーA硬度が85のゴムパツキンをそれぞれ装着
した比較例3の管継手は、熱履歴無し品の圧力は
37Kg/cm2と低く、その上800℃2分加熱処理して
から室温に冷却した後の圧力は36Kg/cm2に低下し
た。これは硬すぎるゴムパツキンを装着したため
シール性が乏しく、ガス漏洩を抑止できないため
である。 これに対して実施例1〜3のゴムパツキンを装
着した管継手の熱履歴無し品は、そのゴム弾性に
より優れたシール機能を発揮し、しかも800℃2
分加熱処理して室温に冷却した後には配合してあ
る黒鉛層間化合物が無発泡状態で膨脹したままの
状態を維持し、その結果継手本体、締付金具及び
被接続管の各対向面を強力に押圧して管継手部分
から管内流通物のガスの漏洩を完全に抑止した。 [考案の効果] 本考案の管継手は、通常の使用時、異常な高温
下或いは異常な高温加熱と室温までの冷却のヒー
トサイクルを受けても優れたシール機能を有する
ものであり、高度な火災防止性が要求される高圧
ガス配管や高圧油配管等の管継手として工業上有
用である。
第1図は従来のゴムパツキンを用いて管継手の
一部断面説明図、第2図は本考案の管継手の一実
施例品の一部断面説明図である。 1,2……被接続管、3……締付金具、4,8
……ゴムパツキン、5……カラー、6……ストツ
パリング、7……継手本体、9……黒鉛層間化合
物。
一部断面説明図、第2図は本考案の管継手の一実
施例品の一部断面説明図である。 1,2……被接続管、3……締付金具、4,8
……ゴムパツキン、5……カラー、6……ストツ
パリング、7……継手本体、9……黒鉛層間化合
物。
Claims (1)
- 対向配置してある被接続管1,2の端部に嵌合
する端部内面にテーパー面を有する継手本体7
と、該継手本体7の端部に螺合する締付金具3
と、該締付金具3と前記被接続管1,2及び前記
継手本体7とにより形成される間隙部の各対向面
に押圧するように装着されるゴムパツキンとから
成る管継手において、前記ゴムパツキンは無発泡
状態で熱脹する黒鉛層間化合物を配合した天然ゴ
ム組成物または合成ゴム組成物を加硫金型にて
JIS−K−6301で定めるシヨアーA硬度が60〜80
となるように環状体に成形、プレス加硫して成る
ことを特徴とする管継手。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11235181U JPS5818179U (ja) | 1981-07-29 | 1981-07-29 | 管継手 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11235181U JPS5818179U (ja) | 1981-07-29 | 1981-07-29 | 管継手 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5818179U JPS5818179U (ja) | 1983-02-04 |
| JPH0123022Y2 true JPH0123022Y2 (ja) | 1989-07-13 |
Family
ID=29906681
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11235181U Granted JPS5818179U (ja) | 1981-07-29 | 1981-07-29 | 管継手 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5818179U (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007056536A (ja) * | 2005-08-24 | 2007-03-08 | Kubota Corp | 排水配管構造及び排水集合管及び排水管用耐火性付属部材 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5647757Y2 (ja) * | 1977-06-16 | 1981-11-09 |
-
1981
- 1981-07-29 JP JP11235181U patent/JPS5818179U/ja active Granted
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007056536A (ja) * | 2005-08-24 | 2007-03-08 | Kubota Corp | 排水配管構造及び排水集合管及び排水管用耐火性付属部材 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5818179U (ja) | 1983-02-04 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US4900629A (en) | High compressibility gasket material | |
| KR20070092649A (ko) | 시트 형상 가스켓의 제조 방법 | |
| EP2404086A1 (en) | Sealing arrangements | |
| JP2005314653A (ja) | フルオロエラストマーガスケット組成物 | |
| JP4068135B1 (ja) | 熱膨張性目地材用ゴム混合物、熱膨張性目地材並びに耐火二層管継手 | |
| JP2010509549A (ja) | 低応力成形ガスケット及びその製造方法 | |
| JPS582376A (ja) | シ−ル部材及びその製法 | |
| JPH0123022Y2 (ja) | ||
| KR20200142926A (ko) | 밀봉성이 향상된 가스켓 및 이의 제조방법 | |
| JP3094788B2 (ja) | ガスケット材料およびその製造法 | |
| JP2006028398A (ja) | シート状ガスケット及びその製造方法 | |
| JP2005290359A (ja) | シリコーンガスケット組成物 | |
| JP3964918B2 (ja) | 耐火二層管継手 | |
| JP4474637B2 (ja) | 管路遮断部材 | |
| JPH10140138A (ja) | ジョイントシート | |
| JP2594175B2 (ja) | うず巻形ガスケット | |
| US20070190307A1 (en) | Foamed fluoroelastic gasket material | |
| JPH0235175B2 (ja) | ||
| CN107200980A (zh) | 一种丙烯酸酯橡胶超临界发泡材料及其制备方法 | |
| JP4052519B2 (ja) | 耐火二層管継手 | |
| JPH0325508Y2 (ja) | ||
| CN220727448U (zh) | 一种防漏型pp风管弯头 | |
| JPS5824686A (ja) | ゴムパツキン及びそれを用いた管継手 | |
| JP2920602B2 (ja) | ジョイントシート | |
| JP4734271B2 (ja) | ジョイントシート及びこれを用いたガスケット |